田舎ホラー映画は、「未開」で「野蛮」な社会(風土)、「田舎」(人里離れた荒野、閉塞的な山村や孤島など)で主人公たちが不条理なヒドい目に遭うホラー映画もしくはサイコスリラー映画のサブジャンル。『悪魔のいけにえ』や『ウィッカーマン』などが田舎ホラーの代表作とされる。田舎ホラー映画というジャンルは、世界的には、「backwoods」(辺境、僻地、未開地)ホラー、アメリカ合衆国の南部やアパラチア山脈周辺などの農村部に住む、保守的な貧困白人層を指す表現である「レッドネック」(英語: Redneck)や「ヒルビリー」といった言葉で表現されることが多い。

田舎ホラーの代表作・名作

アメリカの田舎ホラーの古典的名作

脱出(1972年)

山に住む男は、「金なんかいらねえ。お前のケツが欲しいんだよ!」とすごみ、「豚のように鳴け!」と欲望をむき出しにしてボビーを犯しだす。男が男を犯す凌辱行為がリアルに描かれた。伝説のトラウマシーンとして語り継がれている。
山に住む男は、「金なんかいらねえ。お前のケツが欲しいんだよ!」とすごみ、「豚のように鳴け!」と欲望をむき出しにしてボビーを犯しだす。男が男を犯す凌辱行為がリアルに描かれた。伝説のトラウマシーンとして語り継がれている。

『脱出』(Deliverance)は、1972年公開のアメリカ合衆国のサスペンス・アドベンチャー映画。

ジョン・ボイト、バート・レイノルズ、ネッド・ビーティ、ロニー・コックス演じる4人は、カヌーでの川下りを楽しむために、ジョージア州の山奥の地にやってくる。しかし、楽しい川下りはある事件を境に一変し、命がけの脱出劇に転じるのだった。

エドとボビーが、二人組の現地人から理屈に合わない因縁を吹っ掛けられ、銃を突きつけながら性的な辱め(アナルセックス)を受けてしまった。
エドとボビーが、二人組の現地人から理屈に合わない因縁を吹っ掛けられ、銃を突きつけながら性的な辱め(アナルセックス)を受けてしまった。

悪魔のいけにえ

『悪魔のいけにえ』(あくまのいけにえ、The Texas Chain Saw Massacre)は、1974年のアメリカ映画。米国テキサス州に帰郷した5人の男女が、近隣に住む人皮のマスクを被った大男「レザーフェイス(本名はババ・ソーヤー)」に襲われ殺害されていく様子が描かれたホラー作品。真に迫った殺人の描写やそのプロットは後に数多くのフォロワーを生み、マスターフィルムがその描写の芸術性のためにニューヨーク近代美術館に永久保存されることとなった。
ホラー映画史に残る記念碑的な名作『悪魔のいけにえ』(1974年)は、若者たちが出掛けた旅行先で殺人鬼・レザーフェイスにより恐ろしい惨劇に見舞われるスプラッターホラー

悪魔の追跡

『悪魔の追跡』(原題:Race with the Devil)は、1975年制作のアメリカ映画。1970年代に到来したオカルト映画ブームの潮流に乗って制作された作品。『オーメン』や『エクソシスト』のようなおどろおどろしいスプラッター映画の描写はないが、オカルト・スリラーをベースにしてカーアクションや銃撃戦を織り込んだ、ロードムービー的雰囲気も醸しだしているB級映画。

ロジャーとフランクは悪魔崇拝者集団が少女を殺害する(全裸の娘の腹部にナイフを突き刺す)儀式を目撃、それを集団に気づかれてしまった。
ロジャーとフランクは悪魔崇拝者集団が少女を殺害する(全裸の娘の腹部にナイフを突き刺す)儀式を目撃、それを集団に気づかれてしまった。

【ストーリー】
共同でバイク工場を経営するロジャーとフランクは、休暇を取って各々の妻ケリーとアリスを伴い、新しく購入したキャンピングカーに乗ってコロラドへ向かった。しかし途中、テキサスの人里離れた荒野で1泊した夜、ロジャーとフランクは悪魔崇拝者集団が少女を殺害する儀式を目撃、それを集団に気づかれてしまった。地元の警察に駆け込んでも相手にされず、行く先々で集団の嫌がらせを受けたロジャーたちは、銃を購入して応戦することを決断し、執拗な追跡を退けながら逃げるが、その先には衝撃の結末が待っていた。

サランドラ

サランドラ (1977年のホラー映画)は、かつて核実験場だった土地にやって来た旅行者達が、奇形の殺人鬼達(ソニー・ビーンとその一家をモデルにしている)に襲われる様を描いたホラー映画。
サランドラ (1977年のホラー映画)は、かつて核実験場だった土地にやって来た旅行者達が、奇形の殺人鬼達(ソニー・ビーンとその一家をモデルにしている)に襲われる様を描いたホラー映画。

『サランドラ』(The Hills Have Eyes)は、1977年のアメリカ映画。2006年にはリメイクの『ヒルズ・ハブ・アイズ』が公開された。

トレイラーの事故のため、砂漠のド真ん中で立往生する一家。だが核実験場にほど近いその荒地には、突然変異を起こした野蛮な食人一族が住んでいた……。渇いた手ざわり、常軌を逸した暴力、孤立した人々と、W・クレイヴン版「悪魔のいけにえ」と思えるような作品で、禁断の地で遭遇する突然の恐怖を描く。

クライモリ

『クライモリ』(原題:Wrong Turn)は、2003年のアメリカ合衆国・ドイツ合作のホラー映画。R-15指定。シリーズ化され、6作目まで制作された。

そのほかのアメリカの田舎ホラー

悪魔の調教師

核実験によって父親を廃人にされ、精神に異常をきたしたアンドレは女性たちを監禁し、異様な調教と虐待を繰り返していた。そんな彼は車で旅をしていたショーガールたちを新たな生贄として拉致するが……。
核実験によって父親を廃人にされ、精神に異常をきたしたアンドレは女性たちを監禁し、異様な調教と虐待を繰り返していた。そんな彼は車で旅をしていたショーガールたちを新たな生贄として拉致するが……。

悪魔の調教師(原題:TERROR CIRCUS/BARN OF THE NAKED DEAD/NIGHTMARE CIRCUS)は、1974年のアメリカのスプラッター・ホラー映画。核実験により精神を病んだ青年の狂気を描いた問題作。

日本では、1974年のオカルトブームの年に公開されたスプラッター・ホラーの1本。邦題に“悪魔の”と付いているのも、オカルト(悪霊・悪魔)ブームの表れ。

『悪魔のいけにえ』(1974年)『サランドラ』(1977年)に影響を与えたと言われる、グラインドハウスの金字塔的作品。核実験の影響で父親を廃人にされ、自らも精神分裂病になった元サーカス団員の青年。狂ってしまった彼の心は、若い女をさらい調教するという蛮行に走り始める。

放射能汚染によってケロイド状になったグロテスクな父親の顔。
放射能汚染によってケロイド状になったグロテスクな父親の顔。

アンドレーは、核実験により父を廃人にされ、母に捨てられて悪魔と化した元サーカス団にいた過去をもつ精神異常者だった。旅行中の女をさらってきては鎖に繋ぎ、女を動物に見たててサーカスをやろうというのだ。

アメリカン·ゴシック

男女6人の若者を乗せた飛行機が、エンジンの故障でとある島に不時着。そこで彼らを待っていたのは世にも恐ろしい殺人鬼の一家だった。逃げ道を失った若者たちが次々と惨殺されてゆく……。
男女6人の若者を乗せた飛行機が、エンジンの故障でとある島に不時着。そこで彼らを待っていたのは世にも恐ろしい殺人鬼の一家だった。逃げ道を失った若者たちが次々と惨殺されてゆく……。

アメリカン・ゴシック(原題:American Gothic)は、1986年製作の映画。殺人一家の棲む島に不時着した飛行機の乗客たちを襲う恐怖。

【ストーリー】
不注意から赤ん坊を死なせ精神を病んだ若妻のシンシア(サラ・トーゴフ)を含む、六人の男女がバカンスに出かけることになった。だが彼らの乗った水上飛行機は故障のためある小島に不時着する。その島には老夫婦(ロッド・スタイガー、イヴォンヌ・デ・カーロ)とその子供たちがひそんでいた。彼らは、20年代のまま時間の止まった殺人鬼一家だ。どう見ても中年なのに自分を子供だと思っている不気味な子供たちは、次第に六人に襲いかかった。人々は次々に惨殺されるが、シンシアだけが生き残り、ついには一家を皆殺しにして一人島に残る。

サディスト

サディスト(原題:THE SADIST/PROFILE OF TERROR)は、1962年のサイコホラー映画。

野球見物に車で出かけた三人の教師は、途中で車が故障してしまい辺鄙な修理工場にたどり着く。そこへ現われた若い男女。二人は理由もなく、教師たちを殺し始めた……。不条理な殺人狂に襲われた恐怖を描いたスリラー。

デス・ゲーム/ジェシカの逆襲

ジェシカがおっぱいを丸出しにされて車に縛りつけられる磔のシーン。磔のまま車を走らせジェシカは気絶してしまう胸糞悪い展開。
ジェシカがおっぱいを丸出しにされて車に縛りつけられる磔のシーン。磔のまま車を走らせジェシカは気絶してしまう胸糞悪い展開。

デス・ゲーム/ジェシカの逆襲(原題:FAIR GAME)は、1986年製作のオーストラリア映画。『ウィークエンド』や『悪魔のえじき/発情アニマル』に連なる虐げられし女の復讐映画。

主人公のジェシカを演じるカサンドラ・デラニーが四輪駆動車の前面に半裸で貼り付けにされ大地を爆走するシーンは衝撃的であり語り草になっている。

【ストーリー】
オーストラリアの荒野、野生動物保護地区に住むジェシカは、ある日密猟者の銃弾で傷ついたカンガルーの赤ん坊を見つけた。三人の男とひとりの女との”死のゲーム”の発端だった。

服を裂かれ疾走する車に縛りつけられるジェシカ。家を壊され、愛馬を殺されたジェシカの悲しみは怒りへと変わってゆく!美しき獲物の生命を賭けた逆襲が始まった!オーストラリアの灼熱の荒野を舞台に展開するバイオレンス・アクション!

ヨーロッパの田舎ホラー



『ウルフクリーク/猟奇殺人谷』(原題:Wolf Creek)は、2005年1月にアメリカ合衆国のサンダンス映画祭より公開されたホラー映画で、オーストラリアで実際に起きた猟奇殺人事件をベースに描いたサイコホラー作品。
オーストラリアで実際に起きたバックパッカーを狙う猟奇殺人事件をリアルに描いたサイコホラーの衝撃作。オーストラリア産「悪魔のいけにえ」。

【ストーリー】
イギリス人バックパッカーの女性2人とオーストラリア人男性1人の3人が、オーストラリア大陸を中古車で巨大な隕石衝突跡「ウルフクリーク」で観光した後、車のエンジンが壊れて動けなくなってしまう。広大な大地に人影もなく車も通らない。やがて陽が沈み、途方に暮れていたところに、車で通りがかった親切な田舎の男性が家に来ないかと誘ってきた・・・。

ウィッカーマン

行方不明の少女を捜しにスコットランドの孤島・サマーアイル島を訪れたスコットランド警察の巡査部長・ニールは、原始宗教を信仰する島民の特異な風習に翻弄され…。
行方不明の少女を捜しにスコットランドの孤島・サマーアイル島を訪れたスコットランド警察の巡査部長・ニールは、原始宗教を信仰する島民の特異な風習に翻弄され…。

『ウィッカーマン』(The Wicker Man)は、1973年製作のイギリス映画。本作をカルト映画と評する向きもある。スコットランドに古くから伝わる原始的宗教が生き残る島を描いた、ミステリアスなフォークミュージカル風恐怖ドラマ。「ウィッカーマン」とは、ガリア戦記に記述されている柳の枝で編まれた巨大な人型の檻で、ドルイド教徒が生贄となる人間を入れて燃やしたものである。

【ストーリー】
スコットランド警察に勤める中年の巡査部長ニールは、ヘブリディーズ諸島の孤島、サマーアイル島で行方不明になった少女を探してほしいという匿名の手紙を受け取る。捜査のため島にやってきたニールは、島民がキリスト教普及以前のケルト的宗教生活を送っていることを知る。厳格なキリスト教徒のニールは島民の特異な風習に嫌悪感を抱きながらも捜査を続けた結果、少女は島の宗教儀式の生贄として殺されたのではないかと疑い始める…。

わらの犬


英国の片田舎に引っ越して来た物理学者・サムナーとその妻。無抵抗主義のサムナーは、精神薄弱者をかくまったことから村人と対立。暴徒と化した村人に対し、内に秘めていた暴力衝動を解放していく。 ダスティン・ホフマン主演のバイオレンス。

平和主義者の宇宙数学者デイヴィッド(ダスティン・ホフマン)は、静かな生活を求めてアメリカから妻エイミー(スーザン・ジョージ)の故郷でもあるイギリスの片田舎に移り住んだ。しかし、そこにも暴力は存在しており、度重なる仕打ちに、ついにデイヴィッドの内に潜む暴力性が目覚めていく…。

ディセント

『ディセント』(原題: The Descent)は、2005年のイギリス映画。ケイビング(洞窟探検)中に落盤事故で出口をふさがれた6人の女性たちが、謎の生物と死闘を繰り広げるサスペンス・ホラー。

地獄のサブウェイ

ロンドンの地下鉄に出没する食人鬼の住処…。食い散らかした死体や人骨がたくさん転がっている。
ロンドンの地下鉄に出没する食人鬼の住処…。食い散らかした死体や人骨がたくさん転がっている。

地獄のサブウェイ(原題:DEATH LINE/RAW MEAT/LE METRO DE LA MORT)は、1972年のホラー映画。

ロンドンの未完地下鉄工事の際に取り残された人々がそこに住み着き、駅にいる人間を喰らいながら1世紀に渡り一族を継続させてきた人喰い族の物語。
ロンドンの未完地下鉄工事の際に取り残された人々がそこに住み着き、駅にいる人間を喰らいながら1世紀に渡り一族を継続させてきた人喰い族の物語。

ロンドンの地下鉄で行方不明者が続発。捜査にあたるスコットランドヤードは、大昔の地下鉄工事の際に数名の男女が生き埋めになっていた事実を知る。そして驚くことに彼らはこの閉ざされた空間で、ネズミを喰らい子孫を作り現在まで生き延びていたのだった! 大都会の地下に広がる人外魔境といった、まるで都市伝説のような奇異なシチュエーションを持つ異色のホラー。

悪魔の植物人間

『悪魔の植物人間』(The Mutations)は、1974年製作のマッドサイエンティスト(マッドドクター)を題材にしたホラー映画。生物の進化を熱心に研究するがあまり、植物と人間を併合させる科学者の狂気を描いたホラー映画。『007は二度死ぬ』などで知られるイギリス出身のベテラン俳優ドナルド・プレザンスがマッドサイエンティストに扮した。

本物のフリークスが出演するホラー映画として有名。教授の遺伝子操作によって創造された新人種たちは特殊メイクや造形などによるものだが、サーカス一座の見世物小屋の団員たちは実際にメイクなしの奇形者らが出演している。

変態村

『変態村』(Calvaire)は、ベルギーの監督ファブリス・ドゥ・ヴェルツ(フランス語版)が製作・脚本を担当した映画。ローラン・リュカ(フランス語版)演じる売れない歌手の男性が迷い込んだ狂気の潜む村が、彼の存在によってさらに狂っていくさまを描く。

フロンティア

『フロンティア』(Frontière(s))は、2007年のフランス・スイス合作のスプラッター映画。R-18指定。

【ストーリー】
大統領選挙の決選投票に揺れるフランスでは各地で暴動が勃発。そんな中5人の移民家庭出身の若者が混乱に乗じて銀行を襲いオランダに逃亡する計画を立てるが、計画は失敗し仲間の一人は警官に撃たれてしまう。5人の中の唯一の女性ヤスミンは負傷した兄をリーダー格のアレックスと病院に運んだ後に、残りのメンバーと国境付近の宿屋で合流することに。しかし、その宿屋は想像を絶する異常者一家の棲家だった。

日本の田舎ホラー

新日本暴行暗黒史 復讐鬼

日本犯罪史に残る惨劇「津山三十人殺し」を初めて映画化した作品「新日本暴行暗黒史 復讐鬼」。日本犯罪史上に残る惨劇〝津山三十人殺し〟をモデルにした作品。「八ツ墓村」、「丑三つの村」等、この事件をモデルにした数多くの映画や本が発表されてきたが、上映素材が現存する中では〝津山三十人殺し〟をモデルとした映画は本作が最古と言われている。

【ストーリー】
ある山村。肺病家系と言われ村八分にされ暮らしている兄と妹。そして悲劇は起きた。縛り上げられた兄の目の前で妹が村の男たちに凌辱されてしまう。そのショックで妹は発狂し・・・・遂に怒りの塊は爆ぜた! 兄は村中を惨劇の場へと落とす復讐の鬼と化すのだった。
「俺は昨日死んだ男だ! 」
「貴様のこの血の色と、俺の血の色とどう違うんだ! 」
「死ね! 」

八つ墓村

『八つ墓村』(やつはかむら)は、1977年に公開された、野村芳太郎監督の推理劇風のオカルト映画。
『八つ墓村』(やつはかむら)は、1977年に公開された、野村芳太郎監督の推理劇風のオカルト映画。

『八つ墓村』(やつはかむら)は、横溝正史の長編推理小説。「金田一耕助シリーズ」の一つ。1971年、角川文庫の横溝正史本として、最初に刊行される。山村の因習や祟りなどの要素を含んだスタイルは、後世のミステリー作品に多大な影響を与えた。

事件を「祟りに見せかけた犯罪」ではなく「本当の祟り」として描き、主要登場人物を大幅に削減して人物関係を簡略化し、推理物でありながら金田一による謎解きのくだりが短縮され、終局は背景を鍾乳洞洞窟とした迫力ある恐怖描写に差し替える等、推理劇風のオカルト映画へと改変した異色作となった。

引用元: ウィキペディア(Wikipedia)『八つ墓村』

犬神の悪霊

『犬神の悪霊』(いぬがみのたたり)は、東映が1977年6月18日に公開したホラー映画である。1976年の『オーメン』、『犬神家の一族』の大ヒットで到来した恐怖映画ブームを受けて制作された(1970年代のオカルトブーム)。

東京の若き技師と山村の乙女との結婚から起る異常な出来事と怪奇な現象。遂には新妻の妹に憑依する犬神の悪霊に身の毛もよだつ恐怖が襲う。新鋭・伊藤俊也監督が挑んだオカルト映画。

名古屋ホラー『極道恐怖大劇場 牛頭』

『極道恐怖大劇場 牛頭』は、2003年に公開されたオリジナルビデオ作品である。監督は三池崇史。第56回カンヌ国際映画祭の監督週間に正式出品された。表現の過激さ故、劇場公開が見送られ、ビデオ、DVDのみのリリースとなった。また、R-15指定作品となっている。極道社会に予測不可能な超常現象が起こる、ヤクザたちの熱いドラマと恐怖映画がマッチしたヤクザホラー。

字廻組構成員であるヤクザの南(曽根英樹)は、最近奇行が目立つ兄貴分の若頭・尾崎(哀川翔)をうっかり殺してしまう。途方に暮れた南が目を離したすきに死体は消えてしまい、それをきっかけにしたかのように南の周囲に奇妙な事件が次々と発生する。ついには地獄の番人・牛頭が出現。目覚めた南の股間に、死んだはずの尾崎からの「処分場で待つ」とのメッセージが入っていた。

関連リンク・関連項目

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