初代ウルトラマン(1966年)からウルトラマン80(1980年)までの「昭和ウルトラマンシリーズ」(昭和ウルトラシリーズ)における衝撃的なトラウマシーン・トラウマ回(怖い話・ホラー回・トラウマ怪獣)をまとめた一覧。ウルトラ兄弟たちの敗北シーン・やられシーン・ピンチシーンなど特撮史に残る過激な表現、懐かしい名場面やショキングな残酷シーン・トラウマシーンで満載。
初代ウルトラマン
『ウルトラマン』は、1966年7月17日から1967年4月9日まで、TBS系列で毎週日曜19:00 – 19:30(JST)に全39話が放送された。武田薬品の一社提供枠「タケダアワー」内で放送。TBSにて最初にカラーで放送された特撮テレビ番組。空前のブームとなった(最高視聴率42%の特大ヒット)。『ウルトラマン』(TBS)の放映によって、子供たちの間に「怪獣ブーム」と呼ばれる爆発的な社会現象となった(1966年(昭和41年)から1968年(昭和43年)頃の第一次怪獣ブーム)。
初代ウルトラマンは、歴史上人類と初めて接触したとされているM78星雲出身のウルトラ戦士。第1話「ウルトラ作戦第一号」で赤い球に姿を変えて凶悪な宇宙怪獣ベムラーを追っていたが、その際に誤って衝突し死なせてしまった科学特捜隊のハヤタ・シンの命を救うために彼と命を共有(一心同体=融合)しており、普段は彼の姿で人間として暮らしている。
ウルトラマンのテレビサイズのオープニング
- 『ウルトラマン』第1話「ウルトラ作戦第一号」/ 赤い玉(ウルトラマン)と衝突し命を落とすハヤタ隊員
小型ビートルが青い球に接近したとき、突然、赤い球(ウルトラマン)が現れた。ハヤタ「あっ、あっ、うわあああああああーっ!!」
科学特捜隊のハヤタ隊員は小型ビートルで青い球体と赤い球体を追跡するが、赤い球体と衝突したうえに墜落死してしまう。
赤い球体の正体はウルトラマンだった。ウルトラマンは、赤い球に姿を変えて凶悪怪獣ベムラー(青い球体の正体)を追っていたがその際に科学特捜隊のハヤタ・シン(早田進)に誤って衝突し死なせてしまった。
M78星雲人の彼は、宇宙の墓場への護送中に逃亡した宇宙怪獣ベムラー(青い球体の正体)を追って地球までやって来た。そして、自分の不注意でハヤタを死なせたことに対する罪の意識からウルトラマンは、ハヤタに自分の命を分け与えて地球の平和を守るために戦うことを決意。こうして、ウルトラマンとハヤタは一心同体となった。
特撮史に光り輝く巨大変身ヒーロー「ウルトラマン」の初登場シーン(ウルトラマンとハヤタが会話するシーン)
墜落炎上の現場のハヤタの遺体が上空に舞い上がり、赤い球に吸い込まれていった(怪奇現象的にちょっと怖いホラー演出になっている)。
赤い球の中ではハヤタは球の中にいた何者かからテレパシーを受けていた。
ハヤタ「おい誰だ、そこにいるのは」
落命したハヤタとの会話シーンで、ウルトラマンがぼやーっとでてくる。ここがウルトラマンの初登場シーン。伝説のはじまり。
ハヤタ「君は一体何者だ?」
ウルトラマン「M78星雲の宇宙人だ」ハヤタ「M78星雲の宇宙人?」
ウルトラマン「そうだ…遠い宇宙からベムラーを宇宙の墓場に運ぶ途中、ベムラーに逃げ出されて、それを追って地球に来た。」ハヤタ「ベムラー?」
ウルトラマン「宇宙の平和を乱す悪魔のような怪獣だ」ウルトラマン「申し訳ないことをした、ハヤタ隊員。その代わり、私の命を君にあげよう。」
ハヤタ「君の命を…君はどうなる?」
ウルトラマン「君と一心同体になるのだ。そして、地球の平和のために働きたい」(ベーターカプセルが落ちてくる)
ハヤタ「これは何だ?」
ウルトラマン「ベーターカプセル」
ハヤタ「ベーターカプセル?」
ウルトラマン「困ったときに、これを使うのだ…そうすると…」ハヤタ「そうするとどうなる?」
ウルトラマン「はっはっはっは(不気味な笑い声を響かせる)。心配することはない」
赤い球体は爆発四散した。ウルトラマンとハヤタ隊員の姿(死体・遺体)は消えた。
ハヤタ隊員の墜落現場に駆け付けた科学特捜隊のイデ隊員「やっぱりハヤタのビートルだ…キャップ、キャップ…あれじゃあ、助からねえな…」
同僚のアラシ隊員「しかしハヤタの死体がないっていうのは変ですね」自分の不注意でハヤタを死なせたことに対する罪の意識からウルトラマンは、ハヤタに自分の命を分け与えて地球の平和を守るために戦うことを決意。こうして、ウルトラマンとハヤタは一心同体となった。
ウルトラマンとハヤタが会話するシーンは、ウルトラマンの掛け声を担当する中曽根雅夫がアフレコ現場に間に合わず、急遽編集技師の近藤久が声をあてることになった。なお近藤は最終回「さらばウルトラマン」でもウルトラマンの声をあてている。
ウルトラマンAタイプは、頬がこけて皺のよったような顔が特徴的であり、少し不気味な印象かもしれない。「ウルトラマンAタイプ」(もっとも初期に使用されたスーツ及びそのマスク)特有のラテックス製の顔の表面、上アゴの形状(頬がこけて皺のよったような顔が特徴的)が苦手、怖いと思う人は多い。
帰ってきたウルトラマン以降は人形が用いられたが、初代ウルトラマンの変身シーンは「ウルトラマンAタイプ」の着ぐるみが用いられている。
変身・巨大化時の「右手を宙空に突き上げ、左手は顔の隣に置く」ポーズ(ぐんぐんカット)はウルトラマンの代表的なポーズとして以降のシリーズでも踏襲されている。
1/6 特撮シリーズ ウルトラマン Aタイプ ファイティングポーズ ハイグレード (完成品) / CCP(シー・シー・ピー) / 2021年12月上旬
●Copyright 円谷プロ
●全高:約26cm●パッケージサイズ/重さ : 36 x 17 x 12 cm / 445g
- 『ウルトラマン』第2話「侵略者を撃て」 / 初代「バルタン星人」の怪奇アクション・ホラー演出
初代「バルタン星人」は、夜闇のビル街を動き回る人類の理解を超えた不気味な存在としてホラーチックに描かれていた。子供には怖い怪奇色が強い演出。
- 分身能力で暗躍するバルタン星人の不気味な笑い声が響く。「フォッフォッフォフォッフォッフォフォッ・・・」
- アラシ隊員が調査に向かうが、既に科学センターを占拠していた謎の宇宙人が放つ怪光線によって動きを封じられてしまう。宇宙人の名は、バルタン星人。バルタン星人との交渉のため、ハヤタとイデが科学センターに急ぐが…。
ウルトラ怪獣(宇宙人)でトップクラスの知名度を誇る宇宙忍者バルタン星人が初登場。ウルトラ戦士とバルタン星人の因縁の戦いはここから始まった。
1/6 特撮シリーズ バルタン星人 ハイグレード (完成品) / CCP(シー・シー・ピー) / 2021年12月下旬
●Copyright 円谷プロ
●全高:約31cm●パッケージサイズ/重さ : 36 x 17 x 12 cm / 471g - 『ウルトラマン』第12話「ミイラの叫び」 / 怪奇色が濃いミイラ人間の恐怖…モンスター系ホラー映画のような展開。トラウマ必至のグロテスクな姿。
ミイラ人間は、鬼の台丘陵の中の洞窟で7000年間眠り続けていたミイラ。岩本博士により東京まで運ばれたが、再び洞窟に戻るために念道力を使って自らの体に電撃を浴びせて復活した。
ミイラ人間は、科学センターに運び込まれ保管されたが、その夜に自身の念力で電源装置を動かし、電気のショックで復活した。
ミイラ人間は、猿人の様な姿をしており、極めて不気味。劇中では「ミイラ」と呼ばれていた。子供が泣き出すレベルのトラウマ必至のグロテスクな姿。
ミイラ人間は、センターの警備員二人を殺害し逃走、再び洞窟に戻って眠りに着こうとしたが、科特隊によって下水処理場に追い詰められる。
ミイラ人間は、不気味な唸り声でドドンゴを呼び出すが、アラシ隊員のスパイダーショットの一撃を受けて倒された。
- 『ウルトラマン』第18話「遊星から来た兄弟」/ ザラブ星人の化けた元祖「にせウルトラマン」…人相の悪い「偽物ヒーローキャラ」の草分け的存在
ザラブ星人の化けた元祖にせウルトラマン。明らかに一目で分かる偽物だが、誰も気が付かなかった事で有名…。にせウルトラマンの「目が吊り上がっている(目つきが悪い)」、「爪先が尖っている」という(本物との違い)特徴は以後の偽者に受け継がれていく。人相の悪い「偽物ヒーローキャラ」の草分け的存在であり、ウルトラシリーズに限らず後の作品の偽物キャラに与えた影響は大きく重要な存在。
ザラブ星人の化けた元祖にせウルトラマンとは、ハヤタ隊員を捕らえたザラブ星人が、ウルトラマンの評判を落とすために化けた姿。街にウルトラマンが現れ、建物を壊し始めた。にせウルトラマンだった。
映画『シン・ウルトラマン』ザラブ名場面映像【大ヒット上映中】
「私の名はザラブ。ウルトラマン同様他天体からの来訪者だ。“外星人第2号”に当たる」「君はもう私の物だ。ウルトラマン」
ザラブは、にせウルトラマンに変身し、自衛隊の横須賀基地を襲撃。
人類にウルトラマンの存在を危険視させることでウルトラマンを抹殺しようとし、さらにはベーターカプセルで変身する神永の映像をネットへ流出させ、地球で神永/ウルトラマンが不利になる状況を作り出す。神永の正体は世界中にバレてしまい、政府機関に狙われてしまったため禍特対に居られなくなり、身を隠す羽目になってしまった。
- 『ウルトラマン』第19話「悪魔はふたたび」 / ドロドロに溶けて死亡してしまったバニラ
スーパーガンとスパイダーショットがバニラの背後に命中するが効果なし。原子弾が撃ち込まれ、バニラの目に命中。アボラスが容赦なく発泡攻撃。全身泡まみれのバニラ。グチュグチュと音を立てながら溶け始めます。泡を残し完全に溶けてしまったバニラ。
アボラスとのバトルは互角であったが、アラシ隊員の発射した原子弾を左目に受けてダウンしてしまい、その隙にアボラスの放った溶解液を大量に浴び、ドロドロに溶けて死亡してしまった。
霧状の溶解液を噴霧するアボラス
赤色火焔怪獣バニラは、ウルトラマンと戦う事無くアボラスの溶解泡をモロに浴び、溶けて死亡してしまった。
このドロドロに溶ける溶解シーンは、子供にとってなかなかショッキング
体勢を整えてスペシウム光線を放とうとした一瞬の隙を突いて、アボラスは、得意の霧状の溶解液を吐きつける。白い霧に覆われて姿が見えなくなったウルトラマン。徐々に霧が晴れ、ウルトラマンの姿が視界に見えてくる。「おっウルトラマンが!」ムラマツ隊長の指差す先には、スペシウム光線のポーズをとった姿勢のまま、ブクブクと不気味な音を発する白い泡に包まれて凝固するウルトラマンの姿があった。
- 『ウルトラマン』第22話「地上破壊工作」/ 地底人(凶悪地底怪人)
- 地底人は、氷河期の到来以前の地殻変動のため、地下4万mの世界へ移住せざるを得なくなった古代地球人類が地下世界で独自の進化を遂げた種族。なお、リーダー格の地底人は「地底人X」と呼ばれている。劇中では女性工作員を含め数十人が登場している。
地底人(科学特捜隊パリ支部のアンヌ・モーハイム隊員の偽物(偽アンヌ))は、長い地下での生活で目が退化して無くなっていた。
地底人の女性工作員が、科学特捜隊パリ本部から来日したアンヌ・モーハイム隊員を誘拐し、彼女に成りすまして科特隊極東支部へ潜入、ハヤタを拉致。
科学特捜隊パリ支部のアンヌ・モーハイム隊員の偽物(偽アンヌ)「ここは地下4万メートルの場所。我々地底人がいよいよ、地球全体を征服する日が来たのよ」
(リーダー格の地底人)地底人X「ご苦労アンヌ。聞けハヤタ。我々は氷河期以前地殻変動で地下にもぐって以来、晴れて太陽の光を、浴びることの出来る日を待っていた」
地底人(凶悪地底怪人)は、一見普通の人間と変わらないが、長い地下での生活で目が退化して無くなっており、この特徴から正体が発覚しないよう、地上で行動する際は、常にサングラスを掛けて正体を隠している。台本では顔はのっぺらぼうと記載されていた。
- 『ウルトラマン』第23話「故郷は地球」/ ジャミラの正体は人間だった
泥の中でのたうちまわるジャミラは、視聴者にトラウマを刻み込んだ。
ジャミラは、『ウルトラマン』第23話「故郷は地球」に登場する怪獣。怪獣ジャミラの正体は、人間衛星の宇宙飛行士のジャミラさんだった。正真正銘の地球人であった。後味の悪い結末は視聴者の多くにトラウマを残した。地球人の宇宙飛行士:ジャミラが過酷な環境に適応して変貌を遂げた怪獣。元人間だった宇宙飛行士ジャミラの復讐と悲劇を描いた。
ムラマツとハヤタがアランに怪獣の正体を質問したところ、アランは躊躇しつつも衝撃の事実を語った。
「諸君、あれは怪獣なのではありません。あれは……いや、彼は我々と同じ人間なのです」
その正体は、かつて宇宙開発競争時代に某国が打ち上げた有人衛星に搭乗していた宇宙飛行士ジャミラ。彼の乗っていた宇宙船は遭難し、宇宙を漂流した末に空気も水もない惑星に不時着したが、某国は実験失敗による国際社会の批判を恐れてこの事実を隠蔽してしまった。ジャミラはその惑星の過酷な環境が影響して、棲星怪獣ジャミラへと変貌し、自分を見捨てた地球に復讐しに現れたのだった。
駆けつけたイデは、あまりの惨状を見かねてジャミラに思わず叫んだのだった。
「ジャミラてめぇ!人間らしい心はもうなくなっちまったのかよーーーーっ!!!」
ウルトラマンは、手からジャミラに向けてウルトラ水流を発射した。大量の水を浴びたジャミラは、たちまち体が崩れ始め断末魔をあげ、泥まみれになりながらもがく。
その動きはやがて弱まっていき、とうとううつ伏せに倒れ動かなくなった。彗星怪獣ジャミラは絶命した。
ジャミラは、ウルトラ水流を受け、もがき苦しむ。赤ん坊の泣き声に似た断末魔の叫びを発して絶命する。その悲痛極まりない死に方は涙を誘わずにはいられない。
科学特捜隊とアランが会場へ向かう中、イデは一人立ちつくし墓碑を見ていた。
「犠牲者はいつもこうだ。文句だけは美しいけれど」
第23話「故郷は地球」は、ウルトラマン全39話の中で、最も暗く救いのない悲しみに満ちた作品。
- 『ウルトラマン』第30話「まぼろしの雪山」/ 悪ガキからいじめを受ける「雪ん子」
村人に追い立てられて力尽きて死んでゆく雪ん子。雪ん子の命が尽きるとともに、ウーも幻となって消えてしまった。
『ウルトラマン』第30話「まぼろしの雪山」(伝説怪獣ウー登場)は、差別や偏見をテーマにした、幻想的ながらも切なく重い物語。
「雪ん子」と呼ばれる少女ユキ「ウー、ウーよ、助けて!」「ウー、ウーよ!」
ウーは、孤児のユキ(雪ん子)が村人から迫害を受け、助けを呼ぶと、彼女を救うべく現れる。ユキの危機を救うためにのみ現れるので、行き倒れになったユキの母親の化身ではないかとされている。また、当地では伝承で知られる存在であった模様である。
村の悪ガキ集団に偏見でいじめられる雪ん子「ウーは、お前がいるから出てきたんだろ!早くこの村から、どこかへ行ってしまえ!」
少女ユキ「どうして私だけのけ者にするの」
思い込みでいじめる子供たち「雪ん子は、雪女の子供だってみんなが言ってらあ!仲良くなんかできるもんか!早くどこかへ行ってしまえ!」
人間の醜い本性、異物を排斥する残酷なコミュニティ/ムラ社会の闇(集団心理の恐ろしさ)を描く。
「雪ん子」(ユキ)を村ぐるみで殺害しようとした。村の子供たちが掘った落とし穴をそのままにしていたため、酔った猟師が落ちて凍死した事故が、思い込みと偏見によりユキの仕業と決めつけられてしまい、村人に追われる。大人たちも揃いもそろってクズの集まり。
「雪ん子」と呼ばれる少女ユキはウーとコンタクトを取っていることから地元住民に忌み嫌われ、さらには生命の危機に晒される。ユキを守るかのごとく、ウーは麓のスキー場に出現する。
雪ん子の亡骸のそばには、可愛がっていた白ウサギだけが寄り添っていた。
- 『ウルトラマン』第28話「人間標本5・6」/トラウマキャラの三面怪人ダダ(ダダ271号)
子供にとってのトラウマキャラの三面怪人ダダ。3種類の顔を持ち、それぞれを使い分けることが可能。壁を通り抜ける、人間に乗り移る、テレポートするなどのさまざまな超能力を持つ。
スペシウム光線で顔に損傷を受けたダダ271号
スペシウム光線で顔面に酷い火傷を負わされたダダ271号は「だめだ、ウルトラマンは強い」と上司に泣きついたが…。ダダもまた、上司に恵まれない不憫な労働者であった。
子供達にはその外見や不気味な声でみんなのトラウマだが、大人になって見返すと、そのフルボッコぶりや、組織の中で上司からぞんざいな扱いをされつつも必死に成果をあげようとする姿に悲哀を感じるトラウマブレイカーでもある。
引用元: ピクシブ百科事典「ダダ」
ダダは、3種類の顔(赤目のA、青目のB、黄目のC)を持ち、それぞれを使い分けることが可能。
- 『ウルトラマン』第31話「来たのは誰だ」 / 吸血植物ケロニアの恐怖演出はみんなのトラウマ
ケロニアは南米原産の吸血植物が進化した姿であり、人間のように歩き回って動物を襲い生血をすすり、さらに人間に擬態しUFOを作って飛び回るという常識外れの知能を持っていた。
動物の中でも人間の血が最も美味いことを知り、人間を征服して世界に自分達植物の王国を建造しようと目論んだ。
南米ボリビア支部の科特隊隊員、ゴトウ隊員に化けて日本に襲来、気候のよい日本で仲間を増やし、植物を苦しめる人類を殲滅して地球を支配しようと目論む。
ゴトウの部屋に潜入したフジは、机に置いてある謎の機械に目に留める。その機械を調べようとすると……衣装棚から緑色の怪人が現れた!怪人が目から発する怪光線を浴びたフジは倒れてしまう。
巨大化したケロニア「おごれる人間共よ。もうお前達の世界は終わりだ。我々植物人間がお前達にとって変わるのだ。海の向こうから、我々の仲間が。我々はついに高度の文明を持つようになった。お前達人間共を滅ぼして植物人間の王国を打ち立てるのだ。」
ナレーション「植物人間の開発したエアシップコンビナートが続々と各地に飛んでいる。」(仲間のUFO部隊も、世界中の都市に大群で押しかけてきた。)
ハヤタはウルトラマンに変身し、スペシウム光線を浴びせるが全く通用せず、怪力とアイ・スパークで苦しめられる。しかし一瞬の隙をついてウルトラマンはケロニアを投げ飛ばし、ひるんだところに最強の必殺技『ウルトラアタック光線』を発射。直後にケロニアは大爆発、スペシウム光線でUFO部隊も全て撃墜された。
「しかし、なぜ吸血植物が高度文明を持つようになったのか?」という疑問を口に出すハヤタ。すると、そこにベランダから無事生還を遂げた二宮博士が現れ、ハヤタの疑問に応えた。
「それは全くの謎です」
「こんなに科学が発達した世の中でなんと不思議なことが多いんでしょう。しかし、このような事件が再び起こらないとは誰も言えない。いや、再び三度起こりうるでしょう。我々人間は心しなければならない。いくら高度に発達しても血を吸って身を肥やすのは、もはや文明とは言えないのですから。」
- 『ウルトラマン』第33話「禁じられた言葉」/ 虚ろな表情で街を徘徊する巨大フジ隊員
フジ隊員の弟・サトル少年に、語りかけてくるメフィラス星人。地球人の代表として、フジ隊員の弟・サトル少年を選び、彼が「地球をあげます」と自発的に言うよう穏やかな口調で仕向け、本人いわく「地球人の心への挑戦」を行う。
巨大フジ隊員は、地球を狙う侵略者・メフィラス星人が、捕らえたフジアキコ隊員を巨大化させて操ったもの。
メフィラス星人によって巨大化された科学特捜隊のメンバーであるフジ・アキコ隊員(演:桜井浩子)。巨大フジ隊員は、メフィラス星人(初代)が地球侵略の口実作りのために、科学特捜隊のフジ隊員の弟サトルに「地球をあげます」と言わせようとした際、サトルを精神的に追い詰めて脅すためのパフォーマンスの一つとして、彼の姉を巨大化させた姿。
フジ隊員としての意識はなく、特捜隊の仲間たちの声も聞こえないままビルを壊しながら暴れ続けていた。
巨大フジ隊員は、メフィラス星人により意思を一時的に消され、虚ろな表情で街を徘徊したり、星人の命令でビルを破壊する。
いくら科学特捜隊の一員とはいえ、巨大化して町を壊すとなると最早怪獣に過ぎないと判断した警官隊は発砲。それを見た科学特捜隊の面々と警官隊が揉みあいになった直後、空から響き渡ったメフィラス星人の高笑いと共に巨大フジ隊員は姿を消した。
葛飾北斎「蛸と海女」のパロディである会田誠の『巨大フジ隊員VSキングギドラ』(1993年)。芸術家の会田誠は巨大フジ隊員がキングギドラに陵辱されながら捕食されるというアブノーマルな絵画「巨大フジ隊員VSキングギドラ」を描いている。
『シン・ウルトラマン』の「浅見弘子」(演:長澤まさみ)が巨大化…。丸の内に現れた巨大化した浅見弘子。
『シン・ウルトラマン』に登場するメフィラス
- 『ウルトラマン』第37話「小さな英雄」/ピグモンの最期
イデ隊員「ウルトラマン…何をやってるんだ?ウルトラマァァン!」
ハヤタと一緒にいたイデ隊員はドラコを前にしてウルトラマンが来ることを祈り叫ぶ。するとドラコはイデ隊員の方へ向かっていった。イデ隊員の危機を察知したピグモンはドラコの気を引こうと岩陰から出てきて危機を救うが、ドラコに叩き潰されてしまう。
怒ったドラコによって叩き潰され、ピグモンは命を落としました。ピグモンは駆けつけたハヤタの腕の中で息を引き取った。
イデ隊員をかばい再び命を落とすピグモン。
ハヤタ隊員「ピグモーン!」
ハヤタ隊員「イデ! ピグモンでさえ我々人類の平和のために命を投げ出して戦ってくれたんだぞ!科特隊の一員としてお前は恥ずかしいと思わんのか!」
それを見たハヤタは科学特捜隊の一員として恥ずかしくないのかとイデ隊員に殴りかかる。
ハヤタに叱咤され頬を張られたイデ隊員「僕が間違ってた。くそぉ!」
我に返ったイデ隊員は自分が開発したスパーク8をドラコに発射、ドラコを撃退する。
ピグモンは、ジェロニモンによって蘇らされるが、ジェロニモンの人間襲撃計画を科特隊に知らせた後、イデ隊員をかばい再び命を落とす。この勇敢な行動により、科学特捜隊はピグモンに特別隊員の称号を贈った。
- 『ウルトラマン』第39話「さらばウルトラマン」(最終回)/ ゼットンにウルトラマンが敗れて死亡する衝撃的な展開
ゼットンに胸のカラータイマーを破壊されたウルトラマンの目の光は消え、ゆっくりと大地に倒れる。ウルトラマンは敗れ去った・・・。
ゼットン星人の切り札、宇宙恐竜ゼットンの「初めてウルトラマンを倒した怪獣」というインパクトは強烈であり、数多のウルトラ怪獣の中でも屈指の知名度・人気を誇る。
ウルトラマンはスペシウム光線を発射するが、ゼットンは光線を吸収し、波状光線に変えて撃ち返す。
ウルトラマンを倒した最強怪獣として名高い「宇宙恐竜ゼットン」。ウルトラマンの放ったスペシウム光線を吸収・反射することでウルトラマンを倒した。
ウルトラマンは、ゼットンの波状光線によって胸のカラータイマーを破壊された。
ウルトラマンの目の光は消え、ゆっくりと大地に倒れる。
前のめりに倒れるウルトラマンであったが、次のシーンでは、なぜかうつ伏せではなく仰向けに倒れていた。身動きをしないウルトラマン。死亡しているようだ…。絶望的な光景。
- フジ隊員「ウルトラマン!死んじゃ駄目!立つのよ!起き上がって!ウルトラマン!!あなたが死んでしまったら地球はどうなるの!?ウルトラマーン!!!」
これまでの怪獣達との戦いが走馬灯として蘇る。
死の間際で「走馬灯」を見ているウルトラマン…BGMも合わさって、あまりにも衝撃的なシーン。
ゼットンに敗れたウルトラマンを迎えに来た宇宙警備隊隊長ゾフィーはウルトラマンを故郷M78星雲に連れ戻すために「ウルトラマン。目を開け!私は、M78星雲の宇宙警備隊員ゾフィ。さあ、私と一緒に光の国へ帰ろうウルトラマン。」と語り掛ける。 - 「ゾフィ。私の体は、私だけの物ではない。私が帰ったら、一人の地球人が死んでしまう。」
- 「ウルトラマン。お前はもう十分地球のために尽くしたのだ。地球人が許してくれるだろう。」とゾフィーは故郷M78星雲への帰還を促す。
- 「ハヤタは立派な人間だ。犠牲にはできない。私は地球に残る。」と故郷への帰還を拒むウルトラマンに、
- 「地球の平和は、人間の手で掴みとることに価値があるのだ。ウルトラマン。いつまでも地球にいてはいかん。」とゾフィーは諭します。
- 「ゾフィー、それならばわたしの命をハヤタにあげて地球を去りたい」と願うウルトラマン。
- 驚いたゾフィーは、「お前は死んでもいいのか?」
- ウルトラマンは、「構わない。わたしはもう2万年も生きたのだ。地球人の命は非常に短い。それにハヤタはまだ若い。彼を犠牲にはできない」と固い意思を示す。
- ウルトラマンが自分の命を捨ててまで地球人のハヤタを生かすと告げたことへ驚いたゾフィーは
- 「ウルトラマン、そんなに地球人が好きになったのか。」と絶句する。
- ウルトラマンの固い決意に納得したゾフィーは、「よき、わたしは命をふたつ持ってきた。そのひとつをハヤタにやろう」と申し出た。
- 「ありがとう。ゾフィ」
「じゃあ、ハヤタと君のからだを分離するぞ」 - 結局ゾフィーは命を2つ持ってきたことを明かし、ウルトラマンとハヤタの二人は生き続けることになった。
ゾフィーとの対面時に、ウルトラマンのカラータイマーが潰れている描写が映る。
ウルトラマンは光の国に帰っていった。番組を見終わった全国の子供たちが、泣きながら窓を開けて夜空を見上げたという。それくらい衝撃的であったという。
フジ「不思議な赤い玉ね。」
ムラマツ「仲間が迎えに来たんだ。」
イデ「すると、もうウルトラマンは・・・。」
アラシ「我々の前に、二度と姿を現すことはないんですか?」
ムラマツ「地球の平和は、我々科学特捜隊の手で守り抜いていこう。」
『シン・ウルトラマン』に登場するゼットン「天体制圧用最終兵器 ゼットン」
『シン・ウルトラマン』の「ゾーフィ」 / 光の星の裁定者「私は執行者として、天体制圧用最終兵器を伴ってきた」「そんなに人間が好きになったのか」
物語終盤、新たに地球へ来訪した光の星の裁定者は、人類を「他の星の知的生命体に利用される生物兵器になり得る存在」と見なし、結局はザラブと同じように人類を地球ごと滅却する判決を下している。
『シン・ウルトラマン』では生命体ではなくゾーフィが用意した天体制圧用最終兵器という設定。ウルトラマンが光の星で禁じられていた人類との融合を果たしたことで、マルチバース全ての知的生命体に地球の人類が生物兵器への転用が可能であることを知らせたとして、地球を今のうちに廃棄処分するために衛星軌道上に配備された。生成途中でウルトラマンと交戦し、電磁光波防壁でその攻撃を阻むと、反撃してウルトラマンを大気圏に落下させる。
1/6 特撮シリーズ ゾフィー M87光線Ver. 発光ギミック付き (完成品) / CCP(シー・シー・ピー) / 2022年8月以降(2021/11/17予約開始)
(C)円谷プロ●ウルトラ兄弟の長兄にして、M78星雲光の国の宇宙警備隊隊長 『ゾフィー』が装いを新たに1/6特撮シリーズに登場!!
●サイズ:全高約30cm
●素材:PVC(ソフビ製)
1/6 特撮シリーズ ゼットン ハイグレード (完成品) / CCP(シー・シー・ピー) / 2021年12月上旬
●Copyright 円谷プロ
●全高:約32cm
●パッケージサイズ/重さ : 36 x 17 x 12 cm / 558gそんなに人間が好きになったのか。ウルトラマン。 ウルトラマン最終回のゾフィーの台詞「ウルトラマン、そんなに地球人が好きになったのか。」をオマージュしている。
映画『シン・ウルトラマン』公開記念特別映像【2022年5月13日(金)公開】■ストーリー:
次々と巨大不明生物【禍威獣(カイジュウ)】があらわれ、その存在が日常となった日本。
通常兵器は全く役に立たず、限界を迎える日本政府は、禍威獣対策のスペシャリストを集結し、【禍威獣特設対策室】通称【禍特対(カトクタイ)】を設立。
禍威獣の危機がせまる中、大気圏外から突如あらわれた銀色の巨人。
禍特対による報告書に書かれていたのは…【ウルトラマン(仮称)、正体不明】。映画『シン・ウルトラマン』2022年5月13日(金)公開
映画公式サイト:https://shin-ultraman.jp
映画公式Twitter:https://twitter.com/shin_ultraman
ウルトラセブン
『ウルトラセブン』は、1967年10月1日から1968年9月8日まで、TBS系で毎週日曜19:00 – 19:30(JST、タケダアワー枠)に全49話が放送された。
宇宙の侵略者から地球を守るウルトラ警備隊と、ウルトラ警備隊をはじめとした地球人に協力するヒーロー・ウルトラセブンの活躍を描いた物語。本作品では明確な侵略の意図を持った知的生命体=宇宙人との対立が物語の中心となった。
ダンの正体を知らないウルトラ警備隊は、自分達に協力する真紅の宇宙人をウルトラ警備隊7人目の隊員という意味を込め、「ウルトラセブン」と命名した。第12話「遊星より愛をこめて」は、現在欠番扱いとなっている。
『ウルトラセブン』OP「ウルトラセブンの歌」
- 『ウルトラセブン』第2話「緑の恐怖」 / ホラー演出のワイアール星人
- ワイアール星人は、地球人を自らと同様の植物のような怪人・人間生物X(怪生物X)に変身させ、鼠算式に増殖させる事で地球を侵略しようとした植物型の宇宙人。チルソナイト808という金属の塊に宇宙ステーションV3の隊員・石黒達男を閉じ込め、電子頭脳を内蔵した小型のチルソナイトで石黒に変身して地球に侵入した。
小田急ロマンスカーで、箱根の別荘へ向かっている石黒夫妻。石黒隊員に化けたワイアール星人が、小田急ロマンスカー内で人間の姿を保てなくなり、ワイアール星人に変身してしまうところが最大の恐怖シーン。
チルソナイト808が破壊された事で人間態を維持できなくなり、箱根へ石黒の妻を連れて行く(逃げる?)途中の列車内で正体を現した。
「人間生物X(怪生物X)」は、ワイアール星人の液体によって全身が緑色の金属で覆われた後、星人と同じ姿になった人間。夜間に活動し、人間大の星人と同じ能力を使用できる。
小型チルソナイトが破壊されるのに連動して大型チルソナイトも破壊され、閉じ込められていた本物の石黒隊員は無事に救助された。
最後のナレーション「事件は終わった。だが、宇宙からの侵略が終わったわけではない。あの鉛色の物体が、いつあなたの庭に落ちてくるかもしれないのです。明朝、目が覚めたら、まず庭をご覧ください…」
- 『ウルトラセブン』第8話「狙われた街」 / 人間同士の信頼感を利用する恐るべき宇宙人
- 単なる宇宙人の侵略にとどまらず、地球人同士の皮相的で壊れやすい信頼関係をも風刺を交えて描いた第8話「狙われた街」。
冒頭からいきなり暴力沙汰が起きていた。川崎市内でタクシーが暴走する事件が発生。後部座席の乗客女性が「助けて」と叫んでいる。それをパトカーが追跡する。
タクシーの運転手はタクシーを乗り捨て、女性を連れて走って逃走する。逃げる乗客を追いかけるタクシー運転手。
タクシー運転手による乗客の女性に対する強烈な平手打ち(ビンタ)。
ウルトラ警備隊のフルハシらは、川崎市内の北川町駅前の自動販売機でタバコを購入していた。そこに銃声が鳴り響く。ライフルを乱射している男を発見。
現場では男と警察官が拳銃で対抗し銃撃戦になっていた。フルハシ隊員が強行突破し男を捕まえようとするが、足を撃たれてしまう。
そして男に銃口を向けられるが、危機一髪のところで横からソガ隊員が男のライフルをウルトラガンで破壊、男は警察官に取り押さえられたが、この男もまた、取り押さえられるとタクシー運転手同様すぐに気絶してしまった。
作戦室に戻ると、フルハシやソガが休憩していた。しかしタバコを一服した直後、態度が豹変し攻撃的に変わるのだった。
ダンは彼らが吸っていたタバコの中に赤い結晶体を発見した。
- たばこの中に地球人を発狂させて周囲の者がすべて敵に見える効果を持つ赤い結晶体を仕込み、これを吸引した地球人同士が殺し合うことで、最終的には地球人類が死に絶えるのを待って地球を乗っ取ろうとたくらむ。
- 当時の日本では現在と違って喫煙者に対する社会的規制がほとんど無く、第8話で「人類の約半分はタバコを吸っている」とのセリフがある。
アンヌを外に待機させ、ダンがアパートに入っていく。
ダンとメトロン星人がちゃぶ台を挟んで対峙する有名な場面。
- ダン「君たちの計画は全て暴露された。おとなしく降伏しろ」
メトロン星人「ハッハハハハ、我々の実験は十分成功したのさ」
ダン「実験?」
メトロン星人「そうだ。赤い結晶体が人類の頭脳を狂わせるのに、十分効力があることが分かったんだ。 教えてやろう。我々は人類が互いにルールを守り、信頼しあって生きていることに目をつけたのだ。 地球を壊滅させるのに暴力をふるう必要はない。人間同士の信頼感をなくせばよい。 人間たちは互いに敵視し傷つけあい、やがて自滅していく。どうだ?いい考えだろう」
ダン「そうはさせん、地球にはウルトラ警備隊がいるんだ」
メトロン星人「ウルトラ警備隊?恐いのはウルトラセブン、君だけだ。 だから、君には宇宙へ帰ってもらう。邪魔だからな。ハッハハハハハ。」 - 皮肉いっぱいの最後のナレーション「メトロン星人の地球侵略計画はこうして終わったのです。 人間同士の信頼感を利用するとは恐るべき宇宙人です。 でもご安心下さい、このお話は遠い遠い未来の物語なのです…。 え?何故ですって? 我々人類は今、宇宙人に狙われるほど、お互いを信頼してはいませんから…」
- 『ウルトラセブン』第11話「魔の山へ飛べ」 / ダンが命を吸い取るカメラの犠牲に…。トラウマ必至の不気味なワイルド星人。
- 自らの生命維持のために地球人の生命を盗み取る老衰した宇宙人の所業を通し、自己の生存のために他者を犠牲にする現実社会の不条理をも風刺した第11話「魔の山へ飛べ」。
命を吸い取るカメラで撮影されて、生命をフィルムに吸い取られてしまったモロボシ・ダン。なんとダンが死亡…。衝撃的な展開に。
ダンが、物言わぬ死体となって戻ってくると言う冷酷な現実を前に、さすがのキリヤマたちも声もなく立ち尽くす。
- ソガ「ダンーっ! 隊長、申し訳ありません。自分がついていながら……ああっ、う、うう……」
キリヤマ「モロボシ・ダンは地球防衛軍の誇る勇者だ。今、彼の死が隊員たちに知れたら、みんなの士気に影響する。このことは、今度の事件が解決するまで、内密にしておく。君たちの気持ちは良く分かる。しかし、悲しんでる場合ではない。ダンがやられるほどの相手だ。敵は次にどんな手段を使うかも知れない、これ以上、犠牲者を出しては、ダンの死を無駄にしたことになる。我々ウルトラ警備隊の手で、必ず敵を倒すんだ。いいか、これはダンの弔い合戦だ!」 アマギ「隊長、分かりましたよ、これはカメラです。しかも、命を吸い取るカメラです」…キリヤマ「えっ」
アマギ「百聞は一見にしかず、見て下さい」- 白衣の科学者と一緒にその機器の分析をしていたアマギが、作戦室に来て、モルモットを使ってその性能を実証してみせる。
- アマギ「このマシンの部分から、人間の目には見えない赤外線のような光線が発射され、何の傷も与えず、中のフィルムに生命が吸い取られる仕組みになってるんです」
アマギは、なんとかフィルムに吸い取られた命を、元の肉体に戻すことは出来ないかと思案し、困難な仕事に取り掛かる。不気味すぎる着ぐるみのワイルド星人が潜んでいる洞窟を探索するシーンがトラウマ級のホラー演出に…。
キリヤマ隊長たちと一緒に入ってった警官が2人ともやられてしまい…怪物のいた岩陰には、生々しい死体が…。
ワイルド星人「分かってくれ、我々には若い、新鮮な生命が必要なのだ」
ソガ「たとえ一人だろうと、勝手に人間の命を売り渡すようなことはできん!」 とぐろを巻いている蛇のような円盤形態のナース。怒り狂ったワイルド星人は、「ナァァァス! ナァァァス!」と、一緒に連れてきた隠し玉、竜のような姿をしたロボット怪獣・ナースを噴火口から出撃させる。
アマギ隊員が考案した救出作戦で、現像されたフィルムは早速映写され、スクリーン上でダンの肉体と魂が合体する。ダンが蘇生した。命の恩人であるアマギ隊員。
- 「アマギ隊員がピンチなんだよ!」…最終回でダンがアマギ隊員を命がけで救出したのは、この回のお返しだと思うと納得です。
- 『ウルトラセブン』幻の欠番回「遊星より愛をこめて」/ 封印された伝説の12話に登場するスペル星人
スペル星人は、『ウルトラセブン』幻の欠番回『遊星より愛をこめて』に登場する異星人。母星であるスペル星が爆弾実験の失敗により放射能で汚染され自身も被爆したため、自分たちの血液の代わりとして地球人の血液を奪っていた。
第12話「遊星より愛をこめて」は、現在欠番扱いとなっている。
1970年10月に小学館の学年誌の付録として怪獣決戦カードが付けられた際にこの回に登場する異星人・スペル星人の説明文に『ひばくせいじん』というストレートすぎる肩書きが付けられていた事をきっかけに一連の騒動が始まる。
これを見た女子中学生が原爆被害者団体協議会委員であった父親に相談し、父親は編集部に抗議文を送った。
『被爆者を怪獣にするなんて!』と解釈され、新聞など各報道によってこれが瞬く間に全国に広がり、広島・長崎の被爆者団体を経て抗議運動も全国的規模となった。
その結果、円谷プロは12話を封印せざるを得なくなった。- 第14話「ウルトラ警備隊西へ 前編」・第15話「ウルトラ警備隊西へ 後編」/ キングジョーの猛攻撃を受けたセブンは、失神状態に
キングジョーのバラバラになった部品が合体して巨大ロボ化する…
馬乗りになって、セブンを苦しめるキングジョー。セブンは大ピンチ。
キングジョーは、ペダン星人が作ったスーパーロボット。ウルトラセブンのあらゆる攻撃を受け付けない頑強な合金装甲を持つ上にバリアー能力もある為、セブンも自力で倒すことができなかった。
失神状態に追い込まれる身動きしないセブン。絶望的な展開に。
馬乗りになったキングジョーの猛攻撃を受けたセブンは、失神状態に追い込まれる絶望的な展開で第14話は終了する。
セブンに羽交い絞めにされた状態でライトンR30爆弾を受けるキングジョー。特撮史に残る名シーン。
第15話「ウルトラ警備隊西へ 後編」では、キングジョーは、アンヌ隊員の治療で記憶が戻ったドロシーの協力によって開発されたライトンR30爆弾をセブンに羽交い絞めにされた状態で受け大破炎上。
1/6 特撮シリーズ キングジョー 2.0Ver. (完成品) / CCP(シー・シー・ピー) / 2022年8月以降(2021/12/29予約開始)
(C)円谷プロ●ウルトラセブンを圧倒する姿が印象的なキングジョー!!
●1/6特撮シリーズでCCPが培ってきた全ての技術を注ぎ込んだ一品!!●サイズ:全高約30cm
●素材:PVC(ソフビ製)- 『ウルトラセブン』第22話「人間牧場」 / 緑色の胞子で全身を埋め尽くされ「人間牧場」にされたルリ子とアンヌ
アンヌは親友ルリ子の誕生パーティーに参加…
ルリ子の前に緑色に輝く目を持つ怪物が現れ、ルリ子は悲鳴を上げて気絶してしまう。
その時に謎の生物に襲われルリ子は赤い胞子を植えつけられさらにアンヌも基地内で怪物に襲われた…
宇宙怪人 ブラコ星人は、地球人の女性ホルモンが胞子の栽培に適しているため、女性を胞子の「牧場」とする目的で地球に来た。アンヌとその友人のルリ子に赤い胞子を植えつけることに成功し、仮死状態にする。ダン「まるで人間牧場ですね」
博士「全くその通り。あの宇宙人にとって女性の体は食糧である胞子を育てる絶好の牧場と言う訳です」
キリヤマ「このままでは地球上の女性全てが人間牧場にされるおそれがありますね」
博士「人類の危機です。こうなったからにはあの二人を隔離して他の女性に空気伝染するのを防ぐべきです」
ルリ子(島つかさ)とアンヌ(ひし美ゆり子)は緑色の胞子で埋め尽くされていた。まさに人間牧場になっていた。トラウマ必至の不気味なグロ描写になっている。
セブンの持ち帰った「放射線α73」によって、アンヌとルリ子は命を取りとめる。
- 『ウルトラセブン』第23話「明日を捜せ」 / セブンに噛みつく猛毒怪獣「ガブラ」の生首・不気味すぎる無表情顔の「シャドー星人」
シャドー星人は、デスマスクのような無表情顔という不気味な顔をしている。シャドー星人は、人間への変身や透明化が可能だが、人間に変身する際でも顔は素顔のまま(冒頭でトラックを運転していた個体はサングラスとマスクで顔を覆っていた)。小泉八雲の「怪談」の「貉(ムジナ)」に登場する妖怪「のっぺらぼう」のような演出の待ち伏せで安井を追い詰めるシャドー星人。
安井与太郎・ヤスイ老人(演:木田三千雄)は、これまで一度たりとも予言をはずした事がないという、凄腕の水晶玉占い師。シャドー星人の03倉庫爆破計画を予言してしまったために、命を狙われてしまう。一度はウルトラ警備隊に保護されたが、インチキ扱いされて帰らされた所を再び襲われて拉致されてしまい、頭にショックを受ける強烈な拷問を受けてしまう。
お店に逃げ込むと、振り返った店員の顔が…シャドー星人だった。人間体の顔だけシャドー星人のままというのが怖い。
シャドー星人の爆破計画を予知したために、狙われることとなってしまった占い師の安井。小泉八雲の「怪談」の「貉(ムジナ)」に登場する妖怪「のっぺらぼう」のような演出の待ち伏せで安井を追い詰めるシャドー星人。
タクシーに乗ると、運転手が…バックミラーに映る「シャドー星人」の顔はみんなのトラウマ。妖怪「のっぺらぼう」が登場する小泉八雲の怪談をオマージュしたホラー演出になっている。
「同じ姿の妖怪や化け物が、二度に渡って同じ人を驚かせる」という怪談の王道パターンのホラー演出。子供が泣き出す危険なレベルの恐さ。自身の戦闘能力は低いため、用心棒として怪獣ガブラを連れている。
- 降伏を申し出た直後にガブラを差し向けたり、水晶占い師のヤスイを解放した後も円盤からガブラの首を遠隔操作して襲わせたりと、卑怯な手段でセブンを追い詰める。
猛毒怪獣ガブラは、宇宙のゲリラであるシャドー星人が操っている宇宙怪獣。円盤からの誘導電波で、セブンのアイスラッガーに切断された首を操作してセブンに噛みつかせた。
- 『ウルトラセブン』第26話「超兵器R1号」/ ギエロン星獣の悲劇的な誕生経緯とその最期
- 地球防衛軍が行った新兵器実験の犠牲になった宇宙怪獣の悲劇を通し、最終的勝利者のいない無意味な軍拡競争への批判を描いた第26話「超兵器R1号」。
ギエロン星獣は片腕をもぎ取られ、最後にはセブンのアイスラッガーで首を切り裂かれて敗北。もはや再生する事もなく、そのまま絶命した。
ギエロン星獣は、元はシャール星座の第7惑星であるギエロン星に生息していた生物。ギエロン星は、地球防衛軍が開発した新兵器“R1号”の威力を試す実験の標的となる。実験は成功し、ギエロン星は跡形も無く吹き飛んだが、実は同星にも生命体が存在しており、それが“R1号”の放射能で突然変異、怪獣化した存在。
モロボシ・ダンの名言「それは血を吐きながら続ける悲しいマラソンですよ…」
敵がそれよりも強大な兵器を持ってくれば我々もそれ以上の兵器を作れば良いというフルハシに対し、ダンは一言呟く。
「それは、血を吐きながら続ける、悲しいマラソンですよ……」
このセリフは、『ウルトラセブン』シリーズを象徴する名言の1つとされている。
- 『ウルトラセブン』第31話「悪魔の住む花」 / 宇宙細菌ダリーが体内に寄生し吸血鬼になってしまった香織(演:子役時代の松坂慶子)
宇宙細菌ダリーに寄生された少女・香織は、まだ無名だった頃の松坂慶子さんが演じられているのは、かなり有名な話。
花びら(実は宇宙細菌ダリーの卵の殻)に口づけしたため、ダリーに体内に寄生され、吸血鬼になってしまった香織(松坂慶子)。
悲鳴を聞いて駆けつけたアマギは、背後から後頭部を殴られて失神…。
眠るアマギ。
キリヤマ隊長「容態は…」
医師「後頭部をやられています。しばらく安静が必要です」
キリヤマ隊長「犯人はやはり彼女なのか…」
ソガ「間違いありません」
看護婦「私も首を締められました」
キリヤマ隊長「それにしても意識不明の人間が、どうやって地下室に行ったんだろう、何のために?」(キリヤマ)
ソガ「隊長、地下室には輸血用の血液が保管してあります」
キリヤマ隊長「血液?」
フルハシ「じゃあ、血が欲しくって…」
アマギの首筋に傷口らしき血痕が…。
ダン「隊長、見てください…頚静脈を狙った痕ですよ」基地内を彷徨する吸血鬼化したカオリ。
キリヤマ隊長「カオリさん…」
発見したキリヤマ隊長とアンヌ。
キリヤマ隊長「どこに行くんだ?」
無言、無表情のカオリ。
キリヤマ隊長「キミには休養が必要なんだ。さあ帰りなさい」
アンヌ隊員「さっ、帰りましょ…」
口を軽く開き、麻酔息を吐きかけるカオリ。
倒れこむキリヤマ隊長とアンヌ隊員。ウルトラセブンは立ち直り、再びエメリウム光線をダリーに発射、そして続けざまにウルトラバブルを浴びせると、ダリーは溶けて消滅した。
- 『ウルトラセブン』第33話『侵略する死者たち』/ 幽霊に翻弄されるセブン…何体もの幽霊、影…シャドウマンが特殊なガスを噴射しながらセブンに迫るトラウマ必至のホラー演出。
蘇生怪人 シャドウマンの正体は、幽霊。実体がないためにどんな攻撃も効かず、どこにでも侵入する。ミクロ化フォグでセブンをコップ内に閉じ込める。
シャドウマンは、『ウルトラセブン』第33話『侵略する死者たち』に登場する幽霊。真夜中、死体の中から抜け出した霊=シャドウマンが、基地内で暗躍を始めると、ダンはその気配を察知し、ウルトラセブンに変身した。しかし、白い煙に包まれたセブンの体はミクロ化してしまい、コップの中に閉じ込められてしまう。
何体もの幽霊、影…シャドウマンが特殊なガスを噴射しながらセブンに迫るトラウマ必至のホラー演出。シャドウマンは、謎の宇宙人のもつ強い念動力(サイコキネシス)で操られた霊魂達で、その正体は怪獣でもなければ宇宙人でもなくウルトラ警備隊基地近辺にある病院に安置された身元の分からない男性の幽霊である。
シャドウマンは、自分たちの存在に気づいたセブンをミクロ化フォグでミクロ化しコップへ幽閉した後、首尾よくマイクロフィルムを奪い、データを通信室の送信機で操っている宇宙人たちが待機している母船へ送信した後、その使命を果たし消え去った。
- 『ウルトラセブン』第37話「盗まれたウルトラ・アイ」 / 仲間に見捨てられたマゼラン星人マヤは自害する。子供向け番組とは思えない衝撃的な重いラスト。
- 地球攻撃の捨石にされ、地球で生きることを放棄した宇宙人の少女(マゼラン星人マヤ)とモロボシ・ダン(ウルトラセブン)の価値観を対比した第37話「盗まれたウルトラ・アイ」。
「ウルトラ・アイをなぜ盗った?」とダンが問うと、「それが私の任務だもの。」とマゼラン星人マヤ(演:吉田ゆり)は答えた。さらに「地球を侵略するつもりなのか。」と問うと、「こんな狂った星よ。見てごらんなさいこんな星。侵略する価値があると思って?」と騒々しい音楽に合わせて踊りながらマヤは答える。
「迎えはまだか?迎えはまだか?」とダンが言うと、マヤは動きを止め、スピーカーの方を見て逃げ出した。
マゼラン星は地球に向けてミサイルを発射していた。アンヌ隊員はマヤはどうするのか疑問を抱く。するとダンが「裏切られたんだよ。自分の星に…。」と言うのだった。
マヤは「この星の命も午前0時で終わりです。」と告げる。「君も死ぬのか?」とダンが問うと、マヤは「私は仲間が迎えに来てくれるわ。」と答えた。
ダンは「誰も来ない。君は初めから見捨てられてたんだ。」と告げ、通信記録をマヤに見せる。マヤは、マゼラン星から迎えが来ないこと、自分は見捨てられたことを知る。
呆然とするマヤに、ダンは「この星で生きよう。この星で一緒に…。」と言う。
ダンの問いかけに対してマヤは無言で答えず、代わりにウルトラ・アイを返却する。ダンはセブンに変身…。
ジュークボックスの前でマヤは、「J」と「7」のボタンを押し煙と共に命を絶つ。
ジューク・ボックスの秘密の組合せのスイッチを入れるマヤ。白煙と共に、マヤは消滅していった。
白煙に包まれるマヤ。マゼラン星人マヤの最期の結末が、あまりにも切なすぎる。
午前0時の時計の鐘が鳴る中を、スナック・ノアに戻って来たダン。 ジュークボックスの前の床にマヤのブローチを見つける。マヤが自害したことを知るダン。
ダンは「なぜ他の星ででも生きようとしなかったんだ。僕だって、同じ宇宙人じゃないか…。」と嘆くのだった。
マヤは、ダンとも和解することもなく、マゼラン星人からも見捨てられ、孤独に自らで命を立ってしまうという悲しすぎる最後を迎える。子供番組とは思えない衝撃的な重いラスト。
- 『ウルトラセブン』第39話「セブン暗殺計画(前篇)」/ ガッツ星人に敗北したウルトラセブンが十字架に磔にされる衝撃的な展開
ガッツ星人は、特技の分身能力、テレポートでセブンを翻弄する。
ガッツ星人が自らセブンと戦って分身や瞬間移動などで翻弄してエネルギー切れに追い込み、十字架へ磔にする。
ダンがセブンに変身すると、わざとワイドショットなどの光線をたくさん使わせ、分身やテレポートでエネルギー切れに持ち込んだ。特にワイドショットは、大量のエネルギーを消耗してしまう。
1/6 特撮シリーズ ウルトラセブン ワイドショット ハイグレード (完成品) / CCP(シー・シー・ピー) / 2021年12月下旬
●Copyright 円谷プロ
●全高:約29cm
●パッケージサイズ/重さ : 36 x 17 x 12 cm / 439g
ガッツ星人の目や両手から発射する怪光線「ビームバインド」が攻撃手段。エネルギーを消耗し活動限界に達して腕がダランと垂れ下がり完全に動きが止まっているウルトラセブンに対して、ガッツ星人は情け容赦なく止めを刺す。
セブンはなす術もなく、十字架の形をした透明な棺に捕らえられてしまう。
「夜明けとともにセブンを処刑する」とガッツ星人に捕らえられ処刑予告されるセブン。十字架に磔にされるセブン。当時としては、あまりにも衝撃的な映像であった。
ガッツ星人がアンヌの友人の夏彩子さんを追い詰めるホラー演出の場面はトラウマ。ガッツ星人は先手を取り、夏彩子を襲ってペンダントの宝石を奪った。だがそれは、模造品であったため、本物のダイモード鉱石は無事警備隊の手に渡る。
磔となっているセブンの額のビームランプにマグネリウムエネルギーを照射するが、反応がない。空に浮かんでいたセブンは、なんと幻影だった。
第40話「セブン暗殺計画(後編)」…地球侵略の為、セブンのあらゆるデータを研究しセブンを倒したガッツ星人によるセブンの処刑が迫っていた… 果たしてセブンは復活し地球に希望の光は灯せるのか…
ガッツ星人に襲われた夏彩子さんの絶叫顔も怖い。
- 『ウルトラセブン』第42話「ノンマルトの使者」 / 衝撃のラスト!ダンとアンヌの前に現れた真市少年は、幽霊だった…。人間と地底人のどちらに正義があるのか?どちらが侵略者なのか?
- 地球人が侵略者の末裔ではないかという疑問を投げかけることで、セブンの正義を根底から揺さぶった第42話「ノンマルトの使者」。
砂浜で首元まで埋まって寝ているアンヌ(有名な「生首アンヌ」)の元に、左頬にホクロの少年が駆けて来た。
「お姉ちゃん、ウルトラ警備隊の隊員だろう」
「だったら、あれ、やめさせた方がいいぜ。ウルトラ警備隊が注意したら、きっときいてくれると思うんだ。僕、もうずいぶん前から、やめろ、やめろって言ったんだけど、ちっとも聞いてくれないんだよ」
少年はシーホース号を指差し、「今すぐに海底開発をやめないと大変なことになるよ。」と告げて去っていった。
(…しばらくして、沖のシーホース号が、突然轟音と共に爆発炎上する。シーホース号は、沈没してしまう。)
帰路の途中、アンヌは海岸でオカリナを吹く少年を発見。アンヌに警告したあの少年だ!
少年の下へ駆け寄るアンヌ。アンヌに名前を聞かれると、少年は真市と名乗った。アンヌはこれまでの疑問を真市に問いかける。
アンヌ「ねぇ、真市くん。なぜ海底開発センターが壊されてしまったの?」
真市「ノンマルトが怒ったのさ。」
アンヌ「なぜ?」真市「海底はノンマルトのものだもん。」
アンヌ「ノンマルトって何なの?」
真市「本当の地球人さ」
アンヌ「地球人?」真市「ずっとずっと昔、人間より前に地球に住んでいたんだ。でも、人間から海に追いやられてしまったのさ。人間は今では自分たちが地球人だと思ってるけど、本当は侵略者なんだ」
アンヌ「人間が地球の侵略者ですって?」
真市「…(うなずく) 」
アンヌ「まさか、まさか…」
真市「本当さ。」アンヌ「君、ノンマルトなの?」
真市「人間はずるい。いつだって自分勝手なんだ。ノンマルトを海底からも追いやろうとするなんて。」アンヌ「真市君は人間なんでしょ?だったら、人間が人間のことを考えるのは当たり前じゃない。海底は私たちにとって大切な資源なのよ。」
真市「でも、ノンマルトにはもっともっともっと大切なんだ。」アンヌ「私は人間だから人間の味方よ。真市君もそんなこと言うべきじゃないわ。」
ダン「真市くん!」
岩陰から飛び出すダン。
真市「人間がやるんなら、ノンマルトもやるよ。僕知らないからね!」
そう言うと、真市は海に飛び込み姿を消した。 呆然と立ち尽くし、顔を見合わせるダンとアンヌ。
地上破壊を続けるグローリア号の艦内では、人間の形をした知的生命体が操縦していた。彼らこそ、真市が言っていた地球原人ノンマルトである。
弾薬が尽き、海底のどこかへと逃亡するグローリア号を追跡するハイドランジャー。ハイドランジャのレーザー砲の直撃を受け、大爆発撃沈するグローリア号。
海底の奥へ前進すると、アンヌがその先に複数の建物らしきものを発見。それは人間達の侵略によって住処を追放され、自分達の手で築き上げた静かで平和に暮らすノンマルトの海底都市であった。
その光景に、驚愕の表情を隠せないキリヤマ。「もし宇宙人の侵略基地だとしたら放っておく訳にいかん。我々人間より先に地球人がいたなんて・・・。そんなバカな。やっぱり攻撃だ。」
無抵抗、無防備なノンマルトの海底都市に、ハイドランジャーの大型ミサイルが打ち込まれる。容赦ないミサイル攻撃により、続々と爆破される都市。爆発に飲み込まれるノンマルト。ウルトラ警備隊の総攻撃の前に、海底都市は跡形も無く壊滅。地球原人ノンマルトは全滅した。
キリヤマ隊長らしからぬ問題発言「ウルトラ警備隊全員に告ぐ。ノンマルトの海底都市は完全に粉砕した!我々の勝利だ!海底も我々人間のものだ!これで再び、海底開発の邪魔をする者はいないだろう!」
高らかに勝利宣言するキリヤマ隊長。
衝撃のラスト…真市君は霊となって、ノンマルトの使者として地上に現われていたのだろうか…。
「ウルトラ警備隊の馬鹿野郎!!!」広い海に怒りの声が響き渡る。ダンとアンヌが振り向くと、海岸近くの岩場に真市が立っていた。
「ウルトラ警備隊のバカ! 地球はノンマルトの星なんだ! 人間こそ侵略者なんだ!!」真市の声に導かれるように、走り出すダンとアンヌ。
二人が岩場にたとり着くと、真市の姿はどこにも見当たらなかった。そこで、小さな墓に花を手向ける女性の姿を見かける。
ダン「失礼ですが、海底開発センターの遺族の方ですか」
女性「いいえ、この土地に避暑に来て、子供を亡くした者です もう二年になりますわ 今日が命日なものですから・・・」【真市安らかに】小さな墓に刻まれている名前を見て驚愕するダンとアンヌ。
アンヌ「真市・・・!?」
なんと、ウルトラ警備隊にノンマルトの悲しみを訴え、二人の前に何度も現れた真市の名が!
女性「海の大好きな子でした 私も海のような広い心を持った男の子に育ってほしいと思って、毎年ここに連れて来ていたんです・・・」
(真市君は、実は死んでいたオチ…幽霊?)衝撃の事実を目の当たりにしたモロボシ・ダン、友里アンヌは茫然自失状態に…。広大で青く輝く海を眺める二人。
(ナレーター)「二年前。この海で死んだ少年の魂が、ノンマルトの使いになってやって来たのでしょうか?それにしても、ノンマルトが本当に地球の先住民だったかはどうか、それは、全てが消滅してしまった今、永遠の謎となってしまったのです。」
ウルトラシリーズ屈指の衝撃のラスト!2年前に海で亡くなった真市少年の魂が、ノンマルトの使者として現れたのであろうか…地上にいる我々人間こそが悪の侵略者なのだろうか。
- 『ウルトラセブン』第43話「第四惑星の悪夢」/ トラウマキャラのロボット長官
- コンピューターとロボットによるオートメーション化の行き着く先を描き、当時の高度経済成長や盲目的な科学万能主義を批判した第43話「第四惑星の悪夢」。娯楽作品の枠にとどまらない傑作。
ロボット長官の目元や後頭部がパーツとして取り外し可能で、外すと機械部分が露わになり、そこに秘書(人間)が油を挿している場面が見られた。
第四惑星のロボット長官の秘書・アリー(演:愛まち子)が長官にコーヒーを出す。
第四惑星のロボット長官「ぬるい、砂糖も多い!どうも人間は物覚えが悪くていかん。コーヒーの味が毎日違うんだからなぁ」第四惑星のロボット長官の目元がパーツとして取り外されたシーンのアップ。非常におぞましいトラウマシーン。
第四惑星では、人間が宇宙人ではなく、ロボットに支配されている。かつての第四惑星は二千年前までは人間達が統治していたが、サポート役としてロボット達を作り出すうちに怠け者となってしまい、やがてロボット達の反乱によってその立場が逆転、奴隷としてこき使われる羽目になった。
第四惑星の長官(ロボット)の秘書・アリー(演:愛まち子)が後頭部に油を挿している。非常におぞましいトラウマシーン。
- 『ウルトラセブン』第44話「恐怖の超猿人」 / 恐ろしいサイコサスペンス・SFホラー展開に…。
深夜の街で警察官2名が猿人間に惨殺される。モンキーセンターの真山博士と助手は、実はゴーロン星人に洗脳されており、ゴリーは彼らに脳改造を施された「猿人間」であった。
深夜、巡回中の警官がゴリラ級の大男に撲殺された。事件究明のために、ダンとアンヌはモンキーセンターを訪問。アンヌと旧知の真山博士は好意的に彼らを迎えるが、博士は女性助手とともに侵略者ゴーロン星人に洗脳されていた。星人の目的は地球人の脳を猿のものと交換して地球を猿人だらけの惑星に作り変えることであった!
アンヌは地下室に辿り着いた…中からはムチの音と叫び声が聞こえた…アンヌが地下室をのぞいていたところを、あっけなく助士につかまって猿人間にされかける。
不気味な地下室の中で、モンキーセンターの助手の女性からムチで打たれるアンヌ隊員!サイコサスペンスのような人間ドラマが続く。
アンヌに対する助手の民子のムチを使ったSMプレイは、大人向け視聴者サービスか。かなりガチな感じがするムチ。
脳を猿のものと入れ替えられ猿人間と化した猿人ゴリーは、元はモンキーセンターの飼育員。ゴーロン星人は、実験としてゴリーを生み出し、その実験が成功したため、全人類の猿人間化を目論んだ。
アンヌが連れられた先は地下の実験室・手術室。ここで脳波交換装置を使い猿と人間の脳を入れ替え猿人間を作っていたのだ。すべてはゴーロン星人の企みであった。
地下の実験室に囚われ、猿人間にされそうになるアンヌ…まさに大ピンチ。
脳波交換装置用の手術台に乗せられたアンヌ「やめて!やめて下さい!お願いします。やめて下さい!」
脳波交換装置用の手術台に乗せられたアンヌは、必死で哀願するが、真山博士も助手の民子も全く耳を貸さず、淡々と作業を進める。トラウマ必至の非常に恐ろしいホラー展開になっている。
ゴリーの変貌する恐怖は、SFモンスターホラーそのもの。ゴリーは怒り狂い猿人間になりアンヌを助けた。猿人ゴリーは、ゴーロン星人の脳波交換装置により、モンキーランドの飼育員が変貌させられた姿。通常は普通の人間であるが、激しく興奮すると猿人に変身して怪力を発揮する。
味方であるはずの真山博士と助手である民子の実験を妨害すると、アンヌを連れ去ろうとする。
ゴーロン星人がセブンに倒され、洗脳されていた博士も、助手の女性も、普通の人間に戻った。
- 『ウルトラセブン』第45話「円盤が来た」 / トラウマ怪獣のサイケ宇宙人ぺロリンガ星人・星の世界に行けなかったフクシン三郎
1960年代の懐かしい光景。アマチュア観測者の1人・フクシン三郎はぺロリンガ星人の乗った円盤を発見し、ウルトラ警備隊に通報するものの、現実逃避気味のフクシン青年の通報は誰にも信用してもらえない。
いつものように寝そべっているフクシンの元に昨日の少年が。夕べ何か見なかった?と質問する少年に、円盤を見たことを言うフクシン。
「今日こそ円盤が見られるよ。東の空だよ」今度は証拠写真をとカメラを向けるがそのカメラにも星しか写っていなかった。完全に信頼を失ってしまった。
きらりと一番星。
フクシン三郎「いいだろう…星は奇麗で…星の世界へ行ってしまいたいよ」
ペロリンガ星人が擬態した少年「僕がお兄ちゃんの望みを叶えてあげるよ。奇麗な星の世界へ連れて行ってあげる。」
フクシン三郎「いいだろうな 星の世界で暮らすのは のんびりと誰にもわずらわされず」
少年の姿はかき消え、ペロリンガ星人が姿を見せた。フクシンの推察通り、円盤群は本物で地球侵略のために来たのだ。
ペロリンガ星人は、円盤を強力な磁気と不透視バリアーで星にカモフラージュして各地の天文台や観測所に見えないようにし、難なく地球に侵入しようとするが、アマチュア観測者には円盤に見えるようになっていた。そこで、少年に化けてアマチュア観測者の1人・フクシン三郎に近づき、同志として取り込もうとする。
イソップの童話の「狼と少年」のように誤報を何度もし続けると本当の危機でも信用されなくなると言う弱点をついたようなペロリンガ星人の作戦。
ほーら言った通りだろう。とペロリンガ星人。専門家の言うことは絶対で、アマチュアの意見など聞きはしない。
ペロリンガ星人「人間なんてそんな動物さ、専門家は常にアマチュアより正しいと信じてるのさ……約束を果たしてあげよう。地球に飽き飽きした君を星へ連れて行ってあげるよ。もう随分多くの地球人を私は星へ連れて行ってあげたんだ。ほら、ある日突然蒸発していなくなった人たちが君の周りにもいるだろう?」
気落ちしているフクシン青年だったがペロリンガ星人は誘う。約束通り星に連れてってあげるよ。と。
普通の写真から星を取ることは不可能な事を証明したダンはこれは円盤だと見破る。
ペロリンガ星人はウルトラセブンとの戦闘に敗れ(倒されたのかどうかは明確になっていない)、残りの円盤群も全滅させられた。
この回のペロリンガ星人とウルトラセブン、ウルトラ警備隊の戦いは、サイケな映像処理を施されたイメージ映像的な演出となっている。後日。ウルトラ警備隊から地球侵略を未然に防いだ立役者として感謝されるフクシン青年。通報者のフクシン青年は一転して周囲から称賛されるが、どこか居場所がなさそうな顔をする。
フクシンは無表情だった。ペロリンガ星人が滅んでしまったので、星の世界には行けず、また退屈な現実が訪れるからだった。
また、いつもと変わらない退屈な毎日が始まる。厳しい現実の日常へ戻るフクシン青年。
最後に映し出される工場地帯、ゴミ捨て場、鉄屑…といった光景…1960年代の猛烈な高度経済成長のひずみ…1960年代の成長の陰ともいえるゴミの堆積の景色。
星へ行く夢の消えたフクシン青年が、ゴミの山の間を、自転車で走る姿で物語は幕を閉じる。物語のラストシーンは、フクシン青年にとって日常に戻れたグッドエンドとも言えるし、居場所の無い星から離れる機会を失ってしまったバッドエンドとも取れる。
- 『ウルトラセブン』第46話「ダン対セブンの決闘」 / サロメ星人製作の「にせウルトラセブン」
サロメ星人の仕掛けた罠に掛かり、モロボシ・ダンは意識を失う。気がつくと、薄暗い秘密のアジトのようなところで、ベッドに縛り付けられていた。
サロメ星人の女「ようこそ、セブン。ミイラ取りがミイラ、まんまと罠に掛かったわね」
モロボシ・ダン「罠!?」
サロメ星人の男「ここは海底にある我らサロメ星人の海底工場だ」
ダン「工場!?」
女「あなたは、私たちが作ってるものを知りたくて来たのでしょう。見せてあげるわ。ことにあなたには是非にでも見て貰いたいの」にせウルトラセブンは、地球侵略を企むサロメ星人の海底工場で作られる。外見は本物のセブンと変わりないが、大きな特徴として腰や手足などの関節部にプロテクターらしき物がついている。
にせウルトラセブンを見て、さすがに愕然として立ち尽くすダン。
- サロメ星人の女「いかが?」
モロボシ・ダン「こんなものを作ってどうするつもりだ」
サロメ星人の男「無敵の超人ウルトラセブン、セブンを我らの味方にすることが出来たら……」
ダン「セブンは地球人の味方だ!」
女「それがもうすぐ地球人の敵になるのよ。地球上のあらゆるものを破壊するウルトラセブン……、正義の味方が悪魔の代名詞になるのよ」
男「地球人は、セブンが侵略者になったと思うだろうな」 - 自白装置・トークマシンでウルトラビーム(エメリウム光線と思われる)の方程式「MGSH3GWFB1」を聞き出すと、にせセブンに組み込み出撃させ、用済みと判断したダンを時限爆弾で基地ごと抹殺しようと目論むも、その寸前で脱出させられたことで失敗に終わる。
にせウルトラセブンは、実力は互角だったが本物のセブンの空中回転攻撃を受けて爆発した。
- サロメ星人の男「勝ったのか…」
サロメ星人の女「我らのセブンが、負ける訳ありません」生き残った方のセブンは海から頭しか出しておらず、サロメ星人のみならず視聴者も一見どちらが生き残ったのかわからないような演出がされている。サロメ星人でさえも「にせセブン」を倒し浮上してきた「本物のセブン」を「我らのセブン」と間違えていた。
サロメ星人は、海から浮上してきたウルトラセブンを「我らのセブン!」と歓喜するも、勝ち残ったのは本物のセブンであり、そのセブンによって海の果てに連れていかれ、宇宙船ごと爆破された。サロメ星人は、本物のセブンが出てきたときには「いくら本物でも、我らがセブンの敵ではありません」と自信ありげな発言をしており、実際ボディ風車を受けて海に墜落したニセウルトラセブンを本物と勘違いし、近寄ってきた本物のセブン(サロメ星人の宇宙船を破壊するために近づいていた)をニセウルトラセブンと間違えて「我らのセブンだ!」と喜ぶなど、自信過剰なところがある。
- アマギ隊員「セブンは勝ったんだ!俺たちのセブンだ!」安堵し、喜び合うメンバー。そこへ、ダンも無事な姿を見せ、駆け寄ってきた。
- 『ウルトラセブン』第47話「あなたはだぁれ?」 / 夜になると本物と偽物の団地がそっくり入れかわり、宇宙人たちの居住区となっていた。
フルハシ「宇宙人とか円盤が出たら知らせてください」
佐 藤 「…そうだ!あれは宇宙人だ!」佐藤がそう叫んだ瞬間、不気味な声が背後で上がり、佐藤がハッとして振り向くと、いつの間にかそこには三人の宇宙人が至近距離で立っていた。佐藤は、気を失ってしまう。夜、隣接する工事現場で張り込んでいると、ダンの目には団地の建物が地底へと沈み込み、別の棟に入れ替わるのが見えた。夜間には団地が入れ替わり、住人は皆宇宙人なのだ。
フック星人の化けたニセの住人であった。この団地では夜になると本物と偽物の団地がそっくり入れかわり、宇宙人たちの居住区となっていたのだった。
- 第48話「史上最大の侵略(前編)」及び最終回第49話「史上最大の侵略(後編)」/ ウルトラセブン=モロボシ・ダンとアンヌ隊員の別れを描いた最終回
セブン上司「これ以上地球に留まることは非常に危険。ウルトラセブン、M78星雲に帰るときが来たのだ。」(『ウルトラセブン』第48話「史上最大の侵略(前編)」)
モロボシ・ダン「元の体には戻らないのか?」
セブン上司「それにはM78星雲に帰る必要が有る」
モロボシ・ダン「今は帰れない、地球に恐ろしい事が起こりそうなんだ」ダンは消耗した身体でセブンに変身するが、本来の力が全く発揮できないセブン。なんとエメリウム光線も発射できない・・・。
アイスラッガーでなんとかパンドンを倒す。
消耗しきっているセブン。変身を解いてダンに戻るが、ダンはその場で倒れてしまう。
アンヌ隊員「ダンは死神と戦っているんだわ」
死ぬなダン・・・絶望的な展開で最終回へ。
地球がゴース星人に滅ぼされてしまう危機に、ダンはセブンに変身しようとするが
セブン上司「戦ってこれ以上エネルギーを消耗してはならん!M78星雲に帰る事も出来なくなってしまうぞ。変身してはいかん!!」
モロボシ・ダンは、死を覚悟で変身しようとするが、再び、セブン上司が目の前に現れる。セブン上司「やめろ、やめるんだ、セブン、今度こそ本当に死んでしまうぞ」
そこへ、あきお少年の連絡を受けたアンヌが、ダンを迎えにやって来る。
ウルトラセブン=モロボシ・ダンとアンヌ隊員の別れを描いた特撮史に残る伝説の最終回。
アンヌ隊員「あきお君という少年が教えてくれたの、ダンがここにいるって。なぜ逃げたりなんかしたの?」
モロボシ・ダンが、自身の正体がウルトラセブンであることを友里アンヌに告白する…特撮史に残る伝説のシーン。
ダン「アンヌ、僕は… 僕はね……人間じゃないんだよ! M78星雲から来たウルトラセブンなんだ!!」
アンヌ「・・・・」
ダン「びっくりしただろう……?」
アンヌ「ううん… 人間であろうと宇宙人であろうと、 ダンはダンに変わりないじゃないの例え、ウルトラセブンでも」
ダン「ありがとう、アンヌ!」
ダン「僕はM78星雲に帰らなければならない。西の空に、明けの明星が輝くとき、ひとつの光が宇宙へ飛んでいく……それが僕なんだよ。さよなら、アンヌ!」
アンヌ「待って! ダン、行かないで!!」
アマギ隊員に命を救われ恩義があるダン「アマギ隊員がピンチなんだよ!」最後の戦いを挑むセブン。
アンヌ「ウルトラセブンの正体は、アタシたちのダンだったのよ!」
ショックを受ける隊員たち。
キリヤマ隊長「地球は我々人類、自らの手で守りぬかなければならないんだ!」
フルハシ「ダン離れるんだ!怪獣はオレに任せろ!」
アマギ「ダン!!」
アンヌ「ダンは死ぬ気で戦っているんだわ……!」
キリヤマ「体の具合が悪いなら悪いと、何故はっきり言ってくれなかったんだ……」
クラタ「モロボシ、許してくれ……!」ウルトラ念力を使ったアイスラッガー返しで改造パンドンを倒す。
戦いを終えたセブンは最後の力を振り絞って立ち上がると、名残を惜しむかのように警備隊のメンバーを見渡し、そして明け方の空へと飛び去った。
ソガ「ダンは死んで帰って行くんだろうか……。もしそうなら、ダンを殺したのはおれ達地球人だ。ヤツは傷ついた体で最後の最後まで、人類のために戦ってくれた! ダンを殺したのはおれ達なんだ! あんないい奴を……」
フルハシ「そんな馬鹿な! ダンが死んでたまるか! ダンは生きてる、きっと生きてるんだ! 遠い宇宙から、俺達のことを見守ってくれるさ。そしてまた、元気な姿で帰ってくる!」
1/6 特撮シリーズ 改造パンドン ハイグレードVer. (完成品) / CCP(シー・シー・ピー) / 2022年3月下旬(C)円谷プロ
●全ての「特撮」ファンに向けてCCPが送り出す「1/6特撮シリーズ」から新作が登場!!
●セブンに切断された左手と右足にゴース星人が義手と義足を取り付け、蘇生させ、本来の手が2本指なのに対し、義手の手は5本指となっている。
●爆破されたゴース星人の基地から置き土産として登場し、セブンと最後の戦いを繰り広げる。
●満足に動くことすらできないセブンの放ったアイスラッガーを右手で受け止めて投げ返そうとした改造パンドン!●参考イメージ:ウルトラマンセブン第49話「史上最大の侵略(後編)」登場(放送開始:1968年)
●ウェザリングやグラデーション塗装を施した、ハイグレードな彩色仕様・高品質な日本国内生産。
●CCPが手掛けるリアルなディティールの表現方法と成形技術、そして高度な色彩技術によるソフビの集大成を今後もお見逃しなく!●サイズ:全高約30cm
●素材:PVC(ソフビ製)
●パッケージサイズ/重さ : 36 x 21 x 16 cm / 677g
帰ってきたウルトラマン
「TBSのウルトラシリーズ」は『ウルトラセブン』をもって終了するが、円谷プロとしての「ウルトラシリーズ」は、以後も断続的に制作された。
『帰ってきたウルトラマン』が『ウルトラセブン』放送終了から2年半の歳月を経て、同じTBSの番組枠で1971年4月をもって放映開始され、ここに円谷プロの「ウルトラシリーズ」が再開されることとなった。
第二次怪獣ブームや変身ヒーローブームの中核となった本シリーズは、TBSプロデューサー・橋本洋二(当時)の意向が強く打ち出され、スポ根ブームの影響を強く受けて「人間とウルトラマンの成長」というテーマを重視し、青春ドラマやホームドラマの色彩が強くなっている。
『帰ってきたウルトラマン』OP「帰ってきたウルトラマン」
- 岸田文夫隊員と郷秀樹隊員の対立
岸田文夫隊員は、初期には何かと郷秀樹隊員と意見や感情が対立し、郷が謹慎処分になるほど重大な結果になることも多かった。
岸田文夫隊員は、初期の頃は非常に厳格でプライドが高く、思い込みの強い面があり、それ故か郷と対立する事が多かった。岸田隊員を演じた西田健さんは「岸田隊員のおかげで世の中には嫌な先輩がいることがわかった」と感謝のメッセージをもらったらしい。
- 『帰ってきたウルトラマン』第10話「恐竜爆破指令」 / ステゴンに溶かされる作業員
弾丸道路の工事現場近くで、次郎たちは怪獣の化石を見つける。工事関係者たちはダイナマイトで爆破しようとするが、失敗してしまう。
さらにダイナマイトを仕掛けようとした作業員が謎の液体によって溶かされてしまいます。
化石からは黄色い液体がにじみ出て、首筋にかかった作業員は解けてしまった。
- 『帰ってきたウルトラマン』第18話「ウルトラセブン参上!」/ スペシウム光線さえも吸い込むベムスターに敗れる
スペシウム光線は、ベムスターのお腹に吸収されてしまい、万策尽きたウルトラマンは、ベムスターに敗北する。
宇宙怪獣ベムスターは、ウルトラマン達を度々敗北に追い込んでいる強豪怪獣であり、可愛らしいデザインも相まって人気が高い。
第18話「ウルトラセブン参上!」では、MAT宇宙ステーションを丸ごと飲み込み基地隊員を全員殉職させ、ウルトラマンジャックも倒す。
ベムスターに敗れたジャックが、太陽の力を借りようと焦ってその巨大な引力に引き込まれて自滅しかけた。
新マン「太陽、この私をもっと強くしてくれ。お前がお前の子である地球を愛しているなら、この私にベムスターと互角に戦える力を与えてくれ!」
「ウルトラマン、これ以上太陽に近付いてはならない・・・引き返すのだウルトラマン!太陽の引力圏に捉えられたら最後だ!引き返せウルトラマン!」
別の誰か(ウルトラセブン)の声が、ウルトラマンの無謀な行為に警告を与える。
ウルトラマンジャック(新マン)は、太陽の引力圏に入り込んでしまい、太陽に飲み込まれそうになってしまう。
太陽の引力圏にとらわれてしまうウルトラマンジャック(新マン)…。
- そこに現れる一つの影!『セブン…セブン…セブン…セブン…!!』
「ウルトラセブン!?」
ウルトラセブンが登場、ウルトラマンジャック(新マン)を間一髪救い出す。
新マン「ウルトラセブン!」
セブン「お前にこれを与えよう」セブン「ウルトラブレスレットだ」
セブン「それさえ身に付けておけばいかなる宇宙怪獣とも互角に戦えるだろう。さ、地球へ戻るのだ、ウルトラマン!」ウルトラセブンが現れ、ウルトラブレスレットをジャックに渡すと、直後の再戦では、ブレスレットで両手と顔を瞬く間に斬りおとされて倒されされてしまう。
- そこに現れる一つの影!『セブン…セブン…セブン…セブン…!!』
- 『帰ってきたウルトラマン』第31話「悪魔と天使の間に…」 / ゼラン星人は子供に変身して、周囲を欺き、ウルトラマンである郷秀樹を苦しめる侵略者
- 人間の善意と悪意を如実に描き出した、ウルトラシリーズでも指折りの傑作。
聾唖者の少年・風間輝男に化けて伊吹隊長の娘の美奈子と友人関係になることでMATや郷秀樹に近づいた。
伊吹美奈子「伊吹美奈子です、はじめまして! それから、風間輝男君です」
伊吹隊長「娘が通ってる教会で友達になったんだそうだ」風間輝男は不気味に目を光らせて、テレパシーで郷に語りかけてくる。
ゼラン星人「(郷秀樹、いや、ウルトラマン、私は今、テレパシーでお前に話しかけている。だから、私の声はお前にしか聞こえない。私の使命はお前を殺すことだ)」
郷「(貴様は誰だ?)」
ゼラン星人「(我々ゼラン星人はお前を葬った後、この地球を侵略する。私はプルーマと言う怪獣を連れてきている。しかしこれは単なるおとりだ。お前はこの怪獣に勝つだろう、そしてウルトラマン、その時がお前の最期だ。わかるか、プルーマに勝った時、お前は死ぬのだ)」
郷「待て! 貴様ーっ! お嬢さん、こいつは……」
ゼラン星人「(私が宇宙人だとでも言うつもりかね、やめたほうがいい。キチガイ扱いされるだけだ)」…この作品が放送された1971年当時は、「キチガイ」という表現がまだ普通に使われていた。
郷「黙れ!」
少年を攻撃しようとする郷の考えは伊吹隊長に理解されず処分を受けてしまう(ただし上野隊員は郷の事を信じていた)。
病院のベッドに横たわる輝男のもとへ郷が訪れる。
ゼラン星人「(はははは、どうした、郷、ウルトラマンになるのが怖くなったのか。明日はこの病院の鼻先に出してやるぞ)」
郷「やめろ、この病院には何十人という重病患者がいるんだぞ!」
ゼラン星人「(病人を助けたいならウルトラマンになることだな)」
郷「ウルトラマンになる前に、貴様を殺してやる!」郷はまたすぐ挑発に乗って輝男を殺そうとするが、医者や看護婦に止められる。
伊吹「いい加減にするんだな。子供の首など絞めてどうするつもりなんだ」
郷「子供ではありません。あいつは宇宙人です」
伊吹「宇宙人か、宇宙人だってことを強引に白状させようとしたわけか」
郷「白状などさせる気などありません。殺すつもりでした!」
伊吹「(絶句する)……」郷「明日、あの病院の近くに怪獣が出てくる筈です。もしこの予言どおりに怪獣が現われたら、僕の言ってることを信じて頂けますか」
伊吹「正直言って、私はあの少年よりむしろ君の方が宇宙人じゃないのかと言う気になってるよ」
郷「どう思おうと隊長の勝手です、あの宇宙人はウルトラマンを抹殺するのが目的なんです。ウルトラマンがピンチになったらあの少年を捕まえてください」上野「おい、郷、俺はお前を信じるぜ!」
郷「ありがとう!」ウルトラマンにブレスレットを使わせて、プルーマを倒させると、何とブレスレットが主人であるはずのウルトラマンに襲いかかる!!
ウルトラマン「(しまった、ブレスレットがコントロールされている)」
ウルトラマンは、バリアでそれを防ぎつつ、初めてゼラン星人の真の狙いを悟る。ゼラン星人はウルトラマンのブレスレットを操って、ウルトラマンを倒そうという奇抜な作戦を立てていたのだ。
岸田「誰かが強力な磁力であのブレスレットを誘導しているとしか思えません」
伊吹「誰かが?」伊吹「輝男君、こんなところで何をしてるんだ!」
光線を放ち抵抗するもマットシュートで装置を破壊され、更に輝男少年の姿のまま喉を撃ち抜かれた。
致命傷を負った彼は喉から流血し、悲痛な表情で伊吹隊長の下へにじり寄ったものの、直後に極めて醜悪で悍ましい異星人の姿を晒して絶命した。ゼラン星人が銃殺されると,ウルトラマンは光の輪から開放された。ブレスレットはウルトラマンの腕に戻った。
宇宙人とはいえ、子供が喉から血を溢れさせながら死んでいくという現代の地上波では放送が難しい過激な表現になっている。
「子供に変身して、周囲を欺き、ウルトラ戦士である主人公を苦しめる侵略者」は次作『エース』ではレギュラーのヤプールによるバキシムやサイモン星人として描かれる。
- 『帰ってきたウルトラマン』第33話「怪獣使いと少年」/人種差別・偏見・迫害といった非常に重いテーマを扱った作品。ウルトラマンを絶望させてしまう程の人間の醜い業…。
佐久間良はボロボロの衣服を身に纏い、河原の土を掘り返していた。周りからは「宇宙人の子供」という根拠のない噂が立ち、不良から凄惨ないじめにあう。本作は、差別や未知なるものへの恐怖心、集団心理の恐ろしさを描いたトラウマ・エピソード。
特撮史に残る伝説のトラウマ展開。あまりにも後味が悪いシリアスなドラマ。ウルトラ史上最大の問題作と言われることもしばしば。巨大魚怪獣ムルチの登場エピソードの暗さと後味の悪さは、ジャミラやシルバーブルーメなどに勝るとも劣らない。そのため、ファンの間ではトラウマ怪獣として有名。
閉鎖的な事なかれ主義の村の住民たち。パン屋の女性「悪いけど、よその店行ってよ・・・後で色々言われるの嫌なのよ・・・早く帰ってちょうだい」
宇宙人と噂され異端視されている少年の「佐久間良」は、閉鎖的な村社会化した街の住民から迫害を受けていた。まさに日本人の村社会的な閉鎖性(圧迫感・同調圧力)と事なかれ主義を描いている。現代にも通じる日本社会に蔓延する心の闇の問題。生きづらい世の中になっている。
良は商店街にパンを買いにやってきたが、パン屋の女性は「巻き込まれたくない」とパンを売らなかった。するとパン屋の娘が後を追い、彼にパンを渡したのだった。
優しい娘「同情なんかじゃないわ。売ってあげるだけよ。だってうちパン屋だもん」。
町の男達が大挙して押し寄せてきた。MATがいつまでも宇宙人を倒さないなら自分たちでやっつけてやると武器を片手に攻め入ってきたのだった。
我を忘れ、暴徒と化した村の人々に少年・佐久間良が引きずられていく。暴徒と化す村人たち(住民たちのリンチ)…。人間の醜い一面、おぞましい姿をくっきりと描写し、当時も今も多くの視聴者に強烈な印象を残した。
人々に引きずられていく良の悲鳴も、郷の静止の声も、我を忘れ、暴徒と化した人々には届かなかった。だがそこに金山が飛び出してくる。
市民を守るはずの警官までもが暴徒と化し金山(メイツ星人)に発砲、命を奪ってしまう。
「待ってくれ!宇宙人は私だ!その子は私を守ってくれていただけだ、宇宙人じゃない!さあ、その子を自由にしてやってくれ!」
金山(メイツ星人)が絶命した。暴徒はメイツ星人を取り囲み、とうとう拳銃でメイツ星人を撃ち殺してしまった。
劇中ではムルチは気象観測のために訪れた善良な宇宙人、メイツ星人によって封印されていた。しかし、メイツ星人は宇宙人を敵視する人間たちによって殺害されてしまう。それによってムルチの封印が解け、町を破壊し始める。
人間の身勝手さに呆れる郷秀樹(帰ってきたウルトラマン)「何て身勝手なことを…。怪獣を呼び覚ましたのはあんたたちじゃないか。まるで、怪獣に金山さんの怒りが乗り移ったかのようだ。」
ウルトラマンを絶望させてしまう程の人間の醜い業…。闇が深い。ウルトラマンが人間に絶望し、一度は戦いを放棄してしまうという衝撃の展開で知られている。
ムルチに驚いた人々はMATの隊員である郷秀樹=(帰ってきたウルトラマン)に「早く怪獣を退治してくれ」とせがむ。その身勝手な態度に郷は心の中で「勝手なことを言うな。怪獣をおびき寄せたのはあんた達だ」とつぶやき、戦意を喪失してしまう。歴代ウルトラシリーズでも他に類を見ない、ウルトラマンが人間に絶望し、一度は戦いを放棄してしまうという衝撃の展開。
あまりにも過激な演出と救いようのない陰惨な結末ゆえ、TBSの上層部から痛烈な酷評を受け、監督の東條昭平は助監督に降格、脚本を担当していた上原正三も最終回まで仕事を干される羽目になった。
引用元: 怪獣使いと少年 (かいじゅうつかいとしょうねん)とは【ピクシブ百科事典】
差別・人権問題を扱った本話はウルトラシリーズの中でも陰惨なエピソードとして有名であり、同作の脚本を手がけた上原によると当時は「局内から『これは放送してはいけないんじゃないか』という声もあった」という。また、内容の陰惨さから放送局側が受け取りを拒否し、制作側が編集をやり直したという。
予告では良の前を女の子が泣きながら走るシーンや、街に出た彼に人々が石を投げるシーンがあるが、前述の理由から本編ではカットされている。
引用元: メイツ星人 (めいつせいじん)とは【ピクシブ百科事典】
- 誰もいなくなった河川敷。(人間に絶望しウルトラマンに変身することを拒否して)座り込みを続ける郷の前に、一人の僧侶が近づいてきた。
僧侶の姿をした伊吹隊長「郷、町が大変なことになっているんだぞ。郷、解らんのか?」
顔を上げる郷。その僧侶は伊吹隊長だった。
豪雨の中でウルトラマンとムルチが泥臭い戦いを続ける様をカメラを動かしながら1分以上ワンカットで映すシーンは特に有名。ウルトラマンの涙を雨で表現している…。
- 誰もいなくなった河川敷。(人間に絶望しウルトラマンに変身することを拒否して)座り込みを続ける郷の前に、一人の僧侶が近づいてきた。
- 『帰ってきたウルトラマン』第35話「残酷!光怪獣プリズ魔」 / 無機質で不気味なプリズ魔はトラウマキャラ
ウルトラマンジャック(新マン・帰ってきたウルトラマン)はプリズ魔の予想外の攻撃に翻弄されて手も足も出ず、あやうくプリズ魔に引き寄せられて焼かれそうになったり、幻影空間に閉じ込められそうになったりと大苦戦を強いられた。
プリズ魔は、不思議な光波で幻覚のような空間を生み出して相手を翻弄したりもする。
ウルトラマンジャック(新マン・帰ってきたウルトラマン)は体を縮小させてプリズ魔の体内に入り込み、内部からスペシウム光線を発射した。新マンが間一髪脱出するとプリズ魔は爆発。
「俺にとってギリギリの賭けだった」
プリズ魔との戦いが想像以上の過酷な状況だった郷は野球場の芝生に倒れ込んだ。
怪獣でありながら、シュールな氷のオブジェにも見える無機的なデザインを持ち、それでいてウルトラマンがほとんど手がつけられないほどの意外な強さから、視聴者に絶大なインパクトを与えたとされている。
- 『帰ってきたウルトラマン』第40話「冬の怪奇シリーズ まぼろしの雪女」/スノーゴンは、ウルトラマンジャック(新マン・帰ってきたウルトラマン)を凍らせ、その体を粉々に砕いてしまった。坂田 次郎と村野ルミ子の前に、なんと新マンの生首が飛んでくる…。
冷凍怪人ブラック星人「ウルトラマンをカチンカチンにしてしまえ」
- スノーゴンは、ウルトラマンジャックに口からの冷凍ガスと両手から強力な凍結線を浴びせかけて凍らせる。
雪女怪獣スノーゴンは、凍りついて動かなくなったウルトラマンジャックをボコボコに殴ったあげく、手足をもぎ取る。
坂田 次郎と村野ルミ子の前に、なんと新マン / ウルトラマンジャックの生首が飛んでくる・・・驚いて逃げる二人。
「スノーゴン」の冷凍ガスで凍った新マン / ウルトラマンジャックがバラバラにされる。坂田 次郎と村野ルミ子の前に、なんと新マンの生首が飛んでくる…。
しかし新マンのブレスレットが光ると・・・バラバラにされた体がドッキングする
新マン / ジャックはウルトラブレスレットの能力で復活した。
バラバラになっていた手足と生首が見事に全部くっついた。
ウルトラブレスレットのウルトラ再生パワーはバラバラにされた体を再生する能力を持っている。
新マンが元通りに戻った。
1/6 特撮シリーズ ウルトラマンジャック ウルトラディフェンダー ハイグレード Ver. (完成品) / CCP(シー・シー・ピー) / 10月(2022/3/26予約開始)(C)円谷プロ●全ての「特撮」ファンに向けてCCPが送り出す「1/6特撮シリーズ」から新作が登場!!●帰ってきたウルトラマン第18話、べムスターとの戦いでセブンから貰い受けたウルトラブレスレッド。
●その特徴は4パターンに変形し時に槍状の武器や盾にも変形する。
●盾となるウルトラディフェンダーは円谷プロの協力の元、可能な限り忠実に立体化、正に後世に残る立体資料。●CCPが手掛けるリアルなディティールの表現方法と成形技術、そして高度な色彩技術によるソフビの集大成を今後もお見逃しなく!●サイズ:全高約30cm
●素材:PVC(ソフビ製)、PU
1/6 特撮シリーズ ウルトラマンジャック ウルトラランス ハイグレード Ver. (完成品) / CCP(シー・シー・ピー) / 10月(2022/3/26予約開始)
- 『帰ってきたウルトラマン』第37話「ウルトラマン夕陽に死す」/ナックル星人とブラックキングの悪辣な作戦に敗れるウルトラマンジャック
坂田アキ「お兄さん助けて・・・」
郷秀樹の恋人の坂田アキは、ナックル星人の車に拉致されてしまう。
坂田健は、ナックル星人に誘拐されかけたアキを救おうとして、車の前に飛び出して制止しようとするが、ナックル星人は制止するどころか、アクセル全開。アキの目の前で坂田健は車に撥ね飛ばされた。郷秀樹の兄貴分の坂田健はそのまま轢き殺されてしまった・・・衝撃的過ぎる展開に。
逃げようとした坂田アキはナックル星人の車のドアから突き落とされ、そのまま引きずられる。車に引きずられ、その勢いで吹き飛ばされるアキ・・・
ナックル星人は郷秀樹の家族同然の存在である坂田兄妹を殺しウルトラマンの心の動揺を狙った。
郷の「誰がやったんだ!」という呼び掛けに「宇宙人・・・」と言い遺して坂田アキは息を引き取った。アキと坂田の死に心が乱される郷秀樹/ウルトラマンジャック。
ナックル星人の人間体「今、郷の心の中は嵐の海のように荒れ狂っている。今なら勝てる。ブラックキングを出せっ!」
病院の屋上から飛び降りて後追い自殺する気か…と視聴者もびっくりの郷の危険な飛び降り変身。
病院の上から飛び降りて変身するのだが、一部のファンから後追い自殺のようだとまで言われる。
ウルトラマン対策がなされたブラックキング。ブラックキングにはスペシウム光線が効かない。
ウルトラマンジャック「やはりそうだ。私の技を研究し、私を倒すため訓練されているが、負けないぞ。必ず坂田兄弟の復讐をしてやる。」
しかし頼みの必殺の「ウルトラブレスレット」も弾き返されてしまった。
ウルトラマンジャック「太陽エネルギーをくれ。頼む、太陽エネルギーをくれ。私はここで倒れるわけにはいかないのだ。」身動きができないジャック…ナックル星人に抱え上げられ、投げ飛ばされる。絶望感でいっぱいのシーン。
ナックル星人とブラックキングの悪辣な作戦で、冷静さを失ったウルトラマンジャックは叩きのめされる。絶望感・悲壮感でいっぱいのシーン。
ウルトラマンは倒されナックル星人に捕らえられた。ナックル星人の処刑用宇宙船はウルトラマンを逆さに吊っている。
ナックル星人「ウルトラマンは我々ナックル星人の手で葬った。ウルトラマンは死んだ。」
逆さ磔にされるウルトラマンジャック…ジャックの処刑が刻一刻と迫る時、初代ウルトラマンとセブンが助けに来てくれる。
- 『帰ってきたウルトラマン』第42話「富士に立つ怪獣」 / 岸田文夫 隊員が錯乱し暴走…焦りから命令無視の上に怪獣を攻撃しているつもりが村人や味方にミサイルを撃ちまくる失態…。
蜃気楼怪獣パラゴンは、レーダー波、太陽光線、赤外線を自在に操り、蜃気楼を発生させて撹乱させる能力を持つ。自身の巨大な幻影を生み出したり、背中の突起からは光線を放つ。晴れの日に富士山に現れる傘雲を隠れ蓑にして、富士山近辺で怪現象や交通事故を多発させていた。
自身の存在が知られ、マットアローの攻撃を受けた際にも、レーダー波を操って同士討ちをさせたりした。出動したMATも幻によって翻弄され、レーザー攻撃も通用しない。ほとんど自滅同然でMATは撤退を余儀なくされる。
南隊員「攻撃中止!攻撃中止!」
ストア星人「はっはっはっ、馬鹿め、我々は光波も電波も赤外線もすべての電磁波を自由に変えられるのだ」
岸田隊員「ちきしょう、俺は蜃気楼なんかには騙されんぞ!」
駐在「ああーっ、うわーっ! 助けてくれーっ!」
伊吹隊長「岸田、中止だ、レーダーも狂ってんだ!」
蜃気楼怪獣パラゴンは、MAT機を蜃気楼でかく乱して空中衝突をさせたり、レーダーを妨害して同士討ちをさせるなどして混乱させる。
非情にヤバイ状態…もはや撹乱状態の岸田隊員「ちっきしょう、しぶとい奴だ!」
錯乱した岸田隊員は、ミサイルを次々と撃ち込み、地上にいる村民に向かって攻撃するという失態に至ってしまった…。
猟師「ちくしょう、MATの奴めぇ~」
入院中のドライバー「MATは狂ってる!」岸田隊員の暴走で、MATの評価は一気にガタ落ち。住民たちは怪獣よりMATの方を恨むようになる。
地面に伏せた郷たちの背後で凄まじい爆発が起きる。
- 『帰ってきたウルトラマン』第44話「星空に愛をこめて」 / 岸田隊員の悲しい恋愛話である。
郷は病院を訪れ、あかねに会った。彼女が宇宙人であることに気づき「あなたは怪獣を使ってレーダーを破壊しようとしたんですね」と語り掛けるが、あかねは、「違います。私はレーダーを破壊するためにケンタウルス星から地球にやってきました。でも待っている間にこの星が好きになってしまったのです」と反論する。
さらに「私はレーダーを壊そうとした悪い宇宙人。もう岸田さんと会うことは許されません。自分の星にも帰れません。どこか誰も知らないところでそっと愛します」とあかねは言う。
突如あかねは頭を押え,苦しみ始める。レーダーを破壊するよう命令が送られたようだ。
あかねは「グラナダスに勝つ方法は私しか知りません」と言って,郷とともにレーダー基地へ向かった。
あかね「岸田さん、さよなら、ごめんなさい、私はMATのレーダーを壊しに来た宇宙人なのよ」
岸田「そんな馬鹿な」
あかね「私の体の中にはレーダーを破壊するだけの量の爆薬が仕掛けられています!」
岸田「嘘だっ」
あかね「今に分かります。あなたのこと、とっても愛してます。さよなら!」岸田は引き留めようとするが、あかねは巨大化し、ケンタウルス星人として姿を現した。
ケンタウルス星人、いや、あかねは、グラナダスと抱き合ったまま谷底へ落ち、体内の爆弾でグラナダスもろとも爆死する。
ラスト、湖に臨む野辺にたてたあかねの墓に、花を供えている岸田隊員。
郷「岸田さん、あなたは本当に素晴らしいことをしたんですよ。この地球で初めて、宇宙人の心に触れることが出来たんです。あかねさんも心の綺麗な人だった」
岸田「……」次郎「あの女の人、宇宙人だったの。せっかく地球人と友達になれたのに、かわいそうにね」
ルミ子「でも、いつかきっと、宇宙に住んでいる人たち全部が、お友達になれる日が来るわ」
次郎「うん、きっとそうなるよな」伊吹「地球人の為に勇敢に戦った宇宙人に黙祷しよう。敬礼ーっ!」
- 『帰ってきたウルトラマン』第47話「狙われた女」 / MATの丘隊員に憑依したフェミゴン
- フェミゴンは、元々は高い知能を持つ人魂のような宇宙生物。宇宙空間をさまよう小さな球体(人魂)。実体を持たないが、物体や生物に憑依することで怪獣化する性質を持つ。時期は不明だが地球に飛来し、地球上で行動するためにMATの丘隊員に憑依した。そのため丘隊員は人間時に通信の電源を切るなど、普段ではありえないミスをしている。
怪獣に取り憑かれた丘隊員がミスを連発。フェミゴンに憑依され酷い目に。
有名な壁面オブジェ「新宿の目」の前で、佇んでいる丘隊員。丘隊員がフェミゴンに憑依され繁華街を放浪するシーン。街をさまよう丘隊員の姿は、憂いに満ちている。
自宅に帰ってきた丘隊員は、母親に石油臭いと言われる。フェミゴンとなって房総半島の石油コンビナートを襲っていたからだった。もはや何が何だか分からない丘隊員は悲しみに暮れている。
ウルトラマンの腹部にフェミゴンの背中のトゲが刺さる!痛々しい串刺しシーンはトラウマに。後のタロウの強敵バードンのクチバシ攻撃につながるような恐怖演出。
頭をかじられて悶絶するウルトラマン。目の電飾も消えてしまう…。
フェミゴンは、怪獣に変化すると、房総半島のコンビナートを襲撃、壊滅させた。ウルトラマンとの戦いでは背中の棘で串刺しにしたり頭に噛みつき引き摺り回すなどして圧倒した。
さらにはMAT海底基地の破壊まで目論むが、駆け付けたウルトラマンによってウルトラスパーク(ウルトラブレスレット)で丘隊員との融合を解かれ、倒された。フェミゴンは爆発。ひとだまとなって虚空に舞い上がる。
海辺で倒れている丘隊員をMATのメンバーが助けた。
フェミゴンのせいで酷い目に遭った丘隊員「ここは?私、どうしてたのかしら?隊長、私また何かミスを?」
事態の真相をきちんと理解していた伊吹隊長は、「心配するな、君に宇宙怪獣が乗り移ったんだ。事故を起こしたのも君の責任じゃない」と心配する丘隊員に向かって声をかける。
やや能天気な岸田隊員「ウルトラマンがすっかり解決してくれた」
『帰ってきたウルトラマン』のBGM「M-3」(「MATのテーマ」のコーラス付きバージョン)。通称「ワンダバ」と呼ばれる名曲。別名「MATチーム出動!」。
ウルトラマンA
『ウルトラマンA』OP
- 『ウルトラマンA』第3話「燃えろ!超獣地獄」/ 子どもに化けて村の人々を騙す異次元人ヤプール(バキシム)…幼い子供がその祖父母を惨殺する衝撃的なシーン。
異次元人ヤプール(バキシム)は、少年・中森四郎(演:高橋仁)に化けて彼の親戚の老夫婦の家に身を潜めながら破壊活動をしていた。
正体を明かすバキシムが変装している中森四郎「私の名はバキシム・・・ 谷間に現れた、超獣とは私のことだ・・・!」
異次元人ヤプールが化けているとはいえ、幼い子供がその祖父母を惨殺する…今ではまず放送できない残虐なエグいシーン。
バキシムが変装している中森四郎「貴方達の役目は終わった・・・ “ありがとう” 子供の心が純粋だと思うのは、人間だけだ・・・」
異次元人ヤプール(バキシム)は、中森四郎の姿へ変身した後は自ら「ヤプール人だ」と明かし、口や両手の先からダーツ状のロケット弾を放って鬼ヶ谷の村民や四郎の祖父母を殺害し、両手を合わせて放つ赤色レーザーで祖父母の家を炎上させる。
中森四郎の祖父母は、バキシムが変装している中森四郎が口から放ったダーツ状のロケット弾が首に刺さり死亡する。
中森四郎という子どもに化けて村の人々を騙す異次元人ヤプールが言い放った「子供の心が純真だと思うのは人間だけだ。」。本性を露わにし、老夫婦や村民を殺害し当時の視聴者にトラウマを植え付けた。なお、本物の四郎は一連の事件の3日前に、東京で両親とともに原因不明の自動車事故で死亡していたことが判明する。今回の事件は最初から異次元人ヤプールに仕組まれていたのだ。
- 『ウルトラマンA』第4話「3億年超獣出現!」 / ヤンデレの久里虫太郎の歪んだ愛情・妄執…「ストーカー行為」が描かれた先駆的なサイコサスペンス風の作品。
- 久里虫太郎は、狂気と妄執に憑りつかれた劇画作家(怪奇漫画家)。TACの美川のり子隊員とは中学時代の同級生。美人で優等生だった美川に片想いしており、卒業式の日にラブレターを渡したが封も切らずに突き返された苦い思い出を持つ。
後に名の知れた劇画作家になったが、その歪んだ精神をヤプールに利用され、魂を売ることになる。
中学時代の当時美川隊員に突っぱねられたラブレターをもう一度彼女に渡す。その中には「ガラン」と呼ばれる怪獣の絵が入っていた。
- 初恋の人・TACの美川隊員への想いを今こそ実らせようと、同窓会と偽って彼女を自分の屋敷に誘い、軟禁。執拗に結婚を迫った。
なかなか誰も来ないことを不審に思う美川隊員だったが、飲み物に入れられた睡眠薬によって眠ってしまう。手足を縛られ屋根裏に監禁されてしまう。子供向けの特撮番組「ウルトラマン」というよりは、人間が怖い「サイコサスペンス映画」のような展開に…。
- 「君は、僕と結婚するんだぁ」
久里虫太郎は、美川のり子隊員に執拗に結婚を迫った。
本作は1972年の特撮ドラマでありながら、現代で言うところの(ヤンデレ気質な危険な男による)「ストーカー行為」が描かれた先駆的なサイコサスペンス風の作品。
久里の自宅にはかつて同様に結婚を迫られながらあくまで拒んだためそのまま死に至った女性の白骨死体があった。恐ろしすぎる猟奇的なサスペンス、サイコホラー展開に。
久里がいない間になんとか逃げ出そうとする美川隊員だったが、見つかってアーチェリーで追い詰められる。美川隊員に向かってアーチェリーを射る危険すぎる男。
その後も漫画でガランを動かしてTACやウルトラマンエースを相手に大暴れしたが、ガランと同調していたために超獣が受けたダメージが久里にもフィードバックしてゆき、最後にはパンチレーザーでガランが燃やされるのと同時に原稿が発火。
やがて火は久里の体にも燃え移ってゆき、ガランがメタリウム光線で倒されると、久里も自宅もろとも焼死した。
- 久里虫太郎は、狂気と妄執に憑りつかれた劇画作家(怪奇漫画家)。TACの美川のり子隊員とは中学時代の同級生。美人で優等生だった美川に片想いしており、卒業式の日にラブレターを渡したが封も切らずに突き返された苦い思い出を持つ。
- 『ウルトラマンA』第6話「変身超獣の謎を追え!」 / 変身超獣ブロッケンに憑依されたTACの小山彰隊員(演:小林昭二)の手がグロテスク
変身超獣ブロッケンは、人間に憑依する能力を持ち、TACの小山彰隊員(演:小林昭二)に乗り移り、TAC基地壊滅や新型ロケットエンジン破壊を目論む。人間に憑依時には手の目玉と口が消えないという欠点があり、それを隠すために手袋をはめていた。ブロッケンの目玉と口が憑依している手のひらはかなりグロテスク。
月から帰還する宇宙船・新星号が大気圏突入の直前に消息を絶った。パイロットの小山は奇跡的に生還するが、超獣ブロッケンに憑依されていた。息子の敦は父親の異変に気づき、TACに知らせようとするが…。
山中隊員の容赦ない一喝「TACは寝言の相談は受け付けていない。おしっこして寝ろ」で門前払いされる。やはり信用されない。
ウルトラマンエースを終始圧倒する変身超獣ブロッケン
ウルトラギロチンで変身超獣ブロッケンを首チョンパにした。
最期はウルトラ兄弟の「立て、撃て、斬れ」というウルトラサインを見て奮起したエースが初使用したウルトラギロチンにより、頭部と両腕と尻尾を切断され爆発四散した。
1/6 特撮シリーズ ウルトラマンエース ハイグレード (完成品) / CCP(シー・シー・ピー) / 2021年12月上旬
●Copyright 円谷プロ
●全高:約30cm●パッケージサイズ/重さ : 36 x 17 x 12 cm / 442g
- 『ウルトラマンA』第8話「太陽の命!エースの命!」/ 2代目ムルチの酷い死に方
ムルチ二代目(ウルトラマンA)は、特撮「かませ犬」界のスーパースター。蛾超獣ドラゴリーに一瞬で引き裂かれて殺されてしまった。怪獣より強い超獣の引き立て役で「かませ犬」という不運な役柄。
2代目ムルチは、誤ってドラゴリーに衝突し、バラバラにされる。下あごを裂かれ、片足をもぎ取られてしまい鳴き声を上げながら絶命する。
- 『ウルトラマンA』第14話「銀河に散った5つの星」/ ヤプールの陰謀によって、ゴルゴダ星で十字架に磔にされるウルトラ兄弟。恐ろしい強さのエースキラー。
ウルトラ兄弟のエネルギー・技を奪い取っていく異次元超人エースキラーは、ヤプール人がウルトラマンA対抗用に製作したロボット超人。
エースキラーは、ゴルゴダ星で十字架に磔にされているゾフィーからM87光線、ウルトラマンからスペシウム光線、ウルトラセブンからエメリウム光線、ウルトラマンジャックからウルトラブレスレットを奪い取った後、目と胸部結晶に光が灯った。
エースを模したエースロボットをウルトラ兄弟の技で痛めつけるエースキラーの強さのデモンストレーション・テスト運用が始まる。
エースキラーは、幻の技と言われていたゾフィーのM87光線を発射して、エースロボットを粉々に吹っ飛ばす。
エースロボットは、エースキラーが放ったゾフィーの必殺技であるM87光線によってバラバラに破壊された。偽物とはいえ、ウルトラマン史上屈指のショックシーンだった。
エースキラーは、ゴルゴダ星に現れた本物のウルトラマンエースと交戦。メタリウム光線を防ぎ、M87光線以外のウルトラ兄弟の必殺技を駆使して善戦し、スペシウム光線やエメリウム光線でダウンしたエースを右手の刃物で苦しめる。
ウルトラ兄弟の最後の切り札のスペースQ…。体勢を立て直したエースにウルトラブレスレットを弾き飛ばされた後、ウルトラ5兄弟の力を結集したスペースQで爆破された。
最後の切り札のスペースQで見事にエースキラーを倒す。ヤプールは直後にゴルゴダ星を爆破したが、ウルトラ5兄弟は全員無事脱出し、地球でTACと戦っていたバラバもエースに倒されて作戦は大失敗に終わった。
- 第14話に登場した「高倉司令官」は、最低の地球人として有名。
ウルトラシリーズ屈指の邪悪な人間として有名な「高倉司令官」
ウルトラシリーズに登場した地球人の中でも最低の部類に入る外道として有名。横暴な上に度量が狭く、保身を第一に考える俗物であり、自分の意見に反対した北斗をミサイルのパイロットに指名したりと権力を盾に好き勝手振る舞った。
激怒した竜隊長の鉄拳を喰らう「高倉司令官」
ミサイルの欠陥が明らかとなった後も失敗を指摘されて逆上するなど反省を見せなかったが、そのまま北斗に特攻を命じたことで遂に他の隊員たちや竜隊長を激怒させてしまい、
鉄拳を喰らった挙句に山中達に司令室から叩きだされる形で、作戦指揮を下ろされた。- 『ウルトラマンA』第17話「夏の怪奇シリーズ 怪談 ほたるヶ原の鬼女」 / 鬼女が登場する場面や夕子に幻覚を見せて首を絞めるシーンは結構怖い。
郊外を走る『ほたるが原バイパス』を午前2時に通った自動車が交通事故に遭い、搭乗者が全員白骨化する怪事件が連続発生。TACは調査に乗り出した。
その調査の折、南隊員は車椅子の少女、民子と出会う。
事態を打開するため、北斗隊員と南隊員は怪事件が発生した時間帯にタックパンサーで『ほたるが原バイパス』を走行する作戦を実行し、鬼の仮面を被った女=鬼女と遭遇する。
鬼女を追跡した南隊員は深夜にも拘らず庭に出ている民子を発見、心配になった南隊員は民子の家に泊まったところまたしても鬼女に遭遇する。しかもこの時民子は南隊員の前から姿を消し、鬼女が消えると共に姿を現したが彼女は鬼女を見ていないという。
TACの超獣攻撃用ミサイルV7が車両で運搬されることを知ったヤプールは、母親を交通事故で失った少女・民子の車を憎む心を利用し、鬼女に仕立て上げて襲わせる計画を考案した。ホタルンガはこの民子の忿怒の念をエネルギー源として活動する。
ホタルンガは、日中は通常の蛍として、ほたるヶ原の近くに住んでいる少女・民子(演:野島ちかえ)に飼われているが、夜になると人を襲いその肉を一片も残らず食い尽くして白骨化させてしまう。
鬼女は、ほたるヶ原バイパスを調査する北斗星司と南夕子の前に現れた白装束に鬼の仮面をつけた女。その正体は民子で、5年前の自動車事故で愛する母を失いそれ以来車を憎んでいたが、その気持ちをヤプールに利用されて変身させられた姿。
- 『ウルトラマンA』第19話「河童屋敷の謎」 / 河童人間にされた子供たちは、ウルトラシリーズ史上屈指のトラウマ級の気持ち悪さ。
- 河童超獣キングカッパーは、頭の皿をプールに見せかけて泳ぎに来た子供のへそを奪いとり、奪われた子供は河童人間というヤプールの操り人形となってしまう。
春山邸に入った安夫少年は、部屋を覗いてみると、なんとそこには身体が変色して苦しむ友達の姿があった。河童人間にされた…。
安夫「ゼンタじゃないかー」
ゼンタ「あっ、ああ、うわぁーっ、あ、あ゛あ゛ぁっ! うーっ」
安夫「あーっ」慌てて逃げ出そうとする安夫少年だったが、更に身体の半分がケロイド状になったおぞましい顔のお姉さんの千鶴子まで現れ、恐怖に慄く。お姉さんも河童人間に…。河童人間にされた子供たちのビジュアルは、ウルトラシリーズ史上屈指のトラウマ級の気持ち悪さ。
さらに振り返ると春山夫婦が立っていた。子供が泣き出すレベルのトラウマ必至のホラー演出。
春山「はっはっはっはっはっはっ、北斗の奴、これでプールに飛び込むよりなくなった、はっはっはっはっはっ……」
安夫「うああああーっ!」
安夫はプール(キングカッパーの頭)の中に引き摺り込まれておへそを奪われたものの、不屈の精神力で春山邸から逃げ出し、TACに保護される。
竜隊長たちが春山邸に乗り込み、いきなり春山目掛けて発砲する。
春山「ううーっ!」
なんと春山夫妻の正体は、ヤプールが作ったアンドロイド。
ヤプールの手先であるアンドロイドは、春山という夫婦に化けて人良さげに子供たちをキングカッパーの頭である自宅のプールで泳がせてへそを奪い河童人間にしていた。
キングカッパーの死後、奪われたへそは全て子供に戻った。