リブート版『チャイルド・プレイ』、『アナベル 死霊博物館』、シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクションの『パペット・マスター』など2019年は「人形ホラー映画」が豊作の年。この人形ホラー史を通じて、元祖的な作品である『アサイラム 狂人病棟』第4話「MANNIKINS OF HORROR」、『恐怖と戦慄の美女』3話目「アメリア」から最新作まで、人形ホラー映画の名作・傑作を振り返ってみましょう。一度見たら忘れられないトラウマ級の恐怖の呪い人形が満載。
人形ホラーの元祖・古典
アサイラム 狂人病棟(1972年製作の映画)
『アサイラム 狂人病棟』第4話「MANNIKINS OF HORROR」には、呪いの殺人人形が登場する。人形ホラーの伝説的な原点、元祖。ラザフォードの背後にバイロン博士の殺人人形が忍び寄り…。
アサイラム 狂人病棟(原題:ASYLUM)は、1972年のイギリスのオムニバス・ホラー映画。
精神科医に明かされる患者たちの恐怖談をオムニバス形式で綴る。バラバラ死体の復讐劇、死者をよみがえらせる服の仕立て屋、分裂症患者の殺人への恐怖、そして呪いの殺人人形の怪奇……。
『アサイラム 狂人病棟』第4話「MANNIKINS OF HORROR」
バイロン博士と自称する男は、過去の同僚たちの人形を作り続けており、「今作っている最後の人形は自分のものであり、そして、自分はこの人形に乗り移るのだ」と語ります。
『アサイラム 狂人病棟』第4話「MANNIKINS OF HORROR」(恐怖の粘土人形)は、自分に模した呪いの殺人人形を作り、それを操り医師を殺害する男の人形ホラー。
奇妙な人形に魂を込めようとするバイロン博士。自身の顔を模した人形を作る。
呪いの殺人人形の内部には、なんと内臓がある。人形の体内から内臓がこぼれるトラウマシーンは、今でも伝説として語り継がれているシーン。
人形作りに没頭してる元医師。棚にたくさん並んだ人形作品を、目も見えるし機能する脳を備えた人形たちだと言い張る。そして最新作は自身の顔そっくりの顔が付いたシュールな人形。人形の割れた内部から内臓が溢れてくる。内臓を持つ人形の嫌悪感はかなりのもの。
人形ホラーの金字塔『恐怖と戦慄の美女』(1975年製作の映画)
「恐怖と戦慄の美女」第3話「アメリア」は、お茶の間を恐怖で震え上がらせた、「グレムリン」と「チャイルド・プレイ」の元ネタである人形ホラーの金字塔。
恐怖と戦慄の美女(原題:Trilogy of Terror)は、1975年のアメリカのオムニバス・ホラー映画。SFブラックコメディの「グレムリン」(1984年)の原点(スピルバーグ監督が<グレムリン>のヒントにしたと言う)。『チャイルド・プレイ』の元ネタ…と言われている伝説的な人形ホラー『アメリア』を含む3話からなるホラーオムニバス。昔は良くテレビ放映しており(当時の日本はオカルトブームに湧いていた)、第3話の『アメリア』はトラウマ製造機として伝説化していた。当時見ていた視聴者に多大なトラウマを与えた。
『恐怖と戦慄の美女』3話目「アメリア」
人類学専門の大学教授と付き合っている主人公アメリア。彼氏にプレゼントするためにズーニー人形を買ってきた。金曜の夜を彼氏と過ごそうと母親に連絡するが、毒親でなかなか納得してくれない。電話が終わって一息つくと、買ってきたズーニー人形が無くなっていることに気づき…。
アフリカ土産の不気味な木彫りの人形には、呪いがかけられており、封印が解けると殺意を持って動き出す。身長30センチほどの殺人人形が鋭い槍を持って、部屋の中を追いかけてくる様は、悪夢の具現化。
ズーニー人形がナイフを持って主人公に襲いかかってくる。高速で容赦なく襲いかかってくるズーニー人形が恐怖感を煽る。
「恐怖と戦慄の美女」の恐怖のトラウマなラストシーン。最後、人形をオーブンに放り込み、すべては終わったと思いきや・・
衝撃のラスト。カレン・ブラック演じるアメリアは、呪いの人形に乗り移られた(憑依された)かのように、歯が尖った恐ろしい形相に変貌し、狂暴そうな悪態をついている。オカルト映画の金字塔「エクソシスト」(1973年)の影響下にある作品なのかもしれない。
人形ホラーの定番・人気シリーズ
デビルズ・ゾーン(1978年)

デビルズ・ゾーン(原題:TOURIST TRAP)は、1978年のホラー映画。ドライブ中の若者グループがたどりついたのは荒れ果てた蝋人形館。彼らはそこで、不気味なマスクをつけた男に殺されていく……。「悪魔のいけにえ」のヒット以降、量産された、危険な場所に立ち寄った旅行者を襲う恐怖をテーマにしたホラー作品。
等身大の人間型の蝋人形が若者たちを襲うホラー映画。その超常現象シーンはクオリティが高く、特に一人目の被害者が襲われるシーンは独特の不気味さが滲み出ている。飾られているロウ人形やマネキンの眼が動き、口が開き、遂には歩き出す。なんと蝋人形館の主は超能力者で、念力でマネキンを動かして若者たちを血祭りに上げていたのである。
【ストーリー】
2台の車に分乗し、気ままなドライブ旅行を満喫する5人の若者たち。車の故障で立ち往生した彼らは、寂びれたカラクリ人形博物館を経営する男スローセン(C・コナーズ)と遭遇。車が直るまで彼の屋敷に招かれるが、そこは呪われた土地“デビルズ・ゾーン”だった。無人の給油所で、不気味な博物館で、宵闇に包まれた白い館で―若者たちは次々と死の罠に落ちてゆく。ただ一人、夜の森に逃れたモリー(J・ジョーンズ)に、漆黒の闇を裂いて異様なデスマスクをつけた怪人が迫る―。
ピエロ人形 / ポルターガイスト(1982年)
オカルト映画「ポルターガイスト」に登場するピエロ人形は、恐いピエロの原点。
トビー・フーバー監督作オカルト映画『ポルターガイスト』シリーズ1作目。霊の乗り移ったピエロの初登場。多くの子供をトラウマに陥れた恐ろしいピエロが登場する。
不気味なピエロ人形に襲われるシーンはトラウマを刻み込んだ。
ドールズ(1986)
人形達の殺戮が始まる。童心を忘れた(悪い)大人は殺される人形ホラーファンタジー。
ドールズ(原題:Dolls)は、1986年のアメリカのホラー映画。『ZOMBIO/死霊のしたたり』の奇才、スチュアート・ゴードン監督によるグロテスクファンタジー。
人間たちを襲う人形の恐怖を描いたホラー映画。両親と旅行中に嵐に遭遇した少女・ジュディは、人形師の老夫婦が暮らす屋敷で雨宿りをすることに。たくさんの人形に囲まれて過ごすうち、ほかの客人が次々と命を落としていき…。
悪夢の様な人形たちの襲撃が見もの。悪しき大人達を成敗(殺る)して、純粋な心を持った大人や、童心を持った子供は開放してくれる人形たち。
ヒロインに可憐な幼女ジュディ(キャリー・ロレイン)を設定し、子供の視点から超現実的で摩訶不思議な世界を描いた怪異譚である。
【ストーリー】
財産目当てで再婚した父(I・P・ウィリアムス)、意地悪な継母(C・P=ゴードン)と共にイングランドを旅する少女ジュディ(C・ロレイン)は、嵐を避けようと森の奥にぽつんと建つ古い屋敷の扉を叩いた。そこには人形師の老夫婦が沢山の人形に囲まれて静かに暮らしていた。気のいいビジネスマンのラルフ(H・メイソン)と、ヒッチハイクのパンク娘2人も雨宿りに訪れ、6人となった招かれざる客たちは、闇から無数の瞳が見つめるなかで次々と命を落としていく。ジュディは全ては人形の仕業だと訴えるのだが…。
『デモーニック・トイズ』/副題に「ドールズ2」
殺人犯を倉庫に追い詰めた警官のジュディス。倉庫には使い古されたおもちゃたちの身も凍るような罠が散りばめられ、人間になろうとする悪魔のたくらみが潜んでいた。
デモーニック・トイズ/ドールズ 2(原題:DEMONIC TOYS)は、1991年のアメリカのホラー映画。有名なドールズとは直接関係のない別作品。犯人を追跡して、使い古されたおもちゃでいっぱいの倉庫へ足を踏み入れた警察官のジュディス。そしておもちゃたちが仕掛けた罠が彼に襲いかかる! 悪夢と恐怖の世界が展開するホラー。
殺気に満ちたおもちゃたちの罠が待ち受けていた。
パペット・マスターシリーズ(1989年から)
ホラー映画「パペットマスター」に登場する殺人人形のひとつ「リーチウーマン」(ディープスローター)は、女性型のパペット。トゥーロンの妻の命が吹き込まれている。 口から蛭を吐いて攻撃する他、ナイフ等も扱う。
『パペットマスター』(Puppet Master , PuppetmasterまたはPuppet Master I)は、1989年制作のホラー映画で、パペット・マスターシリーズの一作目である。
『パペットマスター』シリーズ第1作であるこの作品は、ポール・ル・マット、アイリーン・ミラクル、マット・ロウ、キャスリン・オライリーが、エジプトの呪文を用いてパペットを操るかつての仲間によるたくらみに巻き込まれる超能力者を演じる。生命を作り出す秘術を持つパペットマスターのトゥーロンが製造した5体の人形が引き起こす惨劇を描く。
リーチウーマンは、女性型人形だが口から蛭型人形を吐き血を吸う。この映画で最も気持ち悪いキャラクターのひとつ。パペットたちは、言葉はしゃべれないがそれぞれ特徴的な唸り声を持つ。
この映画はカルト的な人気を誇り、現在9本の映画ができている。初期シリーズの人形たちは悪役として殺人を犯していたが、過去の誕生編である『パペットマスター3 ナチス大決闘』において必ずしも邪悪な存在ではないという設定になり、悪人や悪の人形と戦う展開の作品も制作されている。
パペット達のリーダー格の「ブレイド」(ガリガリ博士)は、右手にナイフ、左手にフックを備える。
フィギュアシリーズ『パペットマスター』は、90年代のフィギュアブーム期に、その奇抜なデザインと魅力的な造形、そして豊富なバリエーションによって、一大ブームを巻き起こした。
パペット達は、命を持つ生きた人形達。意思を持ち、自分達の判断で行動できるものの、基本的には持ち主である人間に従っている。そのため、持ち主の意思により、残忍な殺人人形とも、悪魔や悪人と戦う正義の人形ともなりうる。登場人形たちの造形が非常にユニークで、90年代末のフィギュアブーム時に製品化され人気を博した。当時未公開映画だったため、作品の知名度が低かった日本で、アクション・フィギュアが大ブレイクした。
リブート版「パペット・マスター」(2018年・日本公開は2019年10月)
カルト的な人気を誇るホラーシリーズの最新作「パペット・マスター」(原題:Puppet Master: The Littlest Reich)が、10月に開催される特集企画「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2019」で上映されることが、ポスタービジュアルとともに発表された。
世界を震撼させた“殺人人形”はチャッキーだけにあらず!
『パペット・マスター』再始動! 30周年記念作!
記念すべき1989年の第一作から、これまで10本以上が制作された、カルト的人気ホラーの『パペット・マスター』シリーズの最新作!30周年記念作品である本作は『悪霊のはらわた』(12)のソニー・ラグーナ、トミー・ウィクランド監督コンビが手掛けたリブート!ある呪文で命が与えられた人形たちがもたらす恐怖の惨劇を、コメディ要素と流血量を盛り込んで描く。
30年以上にわたり愛され続ける「チャイルド・プレイ」シリーズ
連続殺人鬼の邪悪な魂が宿った人形チャッキーが、母子を恐怖に陥れる!
『チャイルド・プレイ』(Child’s Play または Chucky)は、アメリカ合衆国のホラー映画のフランチャイズであり、ドン・マンシーニ(英語版)発案による7本のオリジナルシリーズと2019年公開のリメイク版が製作された。シリーズではブードゥー教の秘術によって死から免れるために「グッドガイ人形」に魂を移したシリアルキラーのチャッキー(声:ブラッド・ドゥーリフ)に焦点が当てられる。第1作となる『チャイルド・プレイ』は1988年11月9日に公開された。
<ストーリー>
刑事に追われ、逃げ込んだ玩具店で最期を悟った殺人鬼は、傍らにあった人形を引き寄せ、不気味な呪文を唱え出した。やがて彼は壮絶な死を遂げる。数日後、6歳になったアンディは誕生日に母親から言葉を話す人形を贈られる。しかし、チャッキーと名乗るその人形には、あの殺人鬼の邪悪な魂が宿っていた!
リブート版『チャイルド・プレイ(2019)』WEB限定映像
映画史に残る名作ホラー映画『チャイルド・プレイ』(1988)。2019年、チャッキーくんがAIを搭載して帰ってきます。
ピノキオ・シンドローム(1996年)
母親の恋人を酸素吸入のコンセントを抜いて殺し、お手伝いの女性を火かき棒で殺し、果ては母親の命まで狙う殺人ピノキオ人形。
ピノキオ・シンドローム(原題:Pinocchio’s Revenge)は、1996年製作のサイコサスペンス映画。
シングルマザー弁護士が、事件の証拠品として持ち帰った1体のピノキオ人形を手にした娘の周囲で、次々と奇妙な事件が起こっていく。
最後にどんでん返し。襲い掛かってきたピノキオ人形をなんとか振りほどき床に投げつけた母親が見たものは、ピノキオ人形ではなく娘のゾーイだった。ゾーイが殺人ピノキオそのものだった。ピノキオの正体など謎は残ったままだが、ゾーイは精神病院に収容された。
人形霊(2004年)
ある日、球体関節人形を愛する少女・ヨンハ(オク・チョン)が何者かに惨殺され……。
人形霊(原題:THE DOLL MASTER)は、韓国の2004年のオカルト・ホラー映画。捨てられた古人形の怨念が巻き起こす惨劇を、美しくも不気味なゴシック調の映像世界に描き出す。捨てられた人形が、復讐のために人間たちを恐ろしい殺戮劇に導いていくホラー・サスペンス。
強い怨念を宿した人形が恐るべき惨劇を引き起こす。呪われた人形によって次々と惨殺されていく一方、不気味な人形に秘められた哀しい物語が次第に明かされていく。
【ストーリー】
人形ギャラリーに招待されたゲストの男女5人。アンティークな人形の館は不思議な空気に包まれていた。そして、それぞれの故郷にまつわる人形の伝説が5人とも同じであるとこに気づいたとき、彼らは言葉を失う。やがて、ひとりひとり殺されていくが…。
デッド・サイレンス(2007年)

デッド・サイレンス(Dead Silence)は、2007年のサスペンス・ミステリー・ホラー映画。大ヒットした『ソウ』の監督と脚本家による作品であるが、本作には映倫の年齢制限は無い。日本公開は全米公開から、ほぼ一年遅れとなった。
【作品紹介】
ある雨の夜、ジェイミーとリサの夫妻の元に送り主不明のトランクが届く。中には、ビリーと名付けられた腹話術人形が入っていた。その後ジェイミーが外出、帰宅するとリサが舌を切られて死んでいた。警察に容疑者扱いを受けたジェイミーは自ら事件の謎を解くべく、ビリーを持って故郷のレイブンズ・フェアへと向かう。そこには「人形」と「舌を抜く」という言葉の入った詩が言い伝えられていたのだった…。観る者の予想を超える、驚きの結末が待っている。
アナベル 死霊館の人形(2014年)

『アナベル 死霊館の人形』(原題:Annabelle)は、2014年のジョン・R・レオネッティ監督、ジェームズ・ワン製作、ギャリー・ダウベルマン脚本による超自然ホラー映画。超常現象、オカルトを題材にした『死霊館』の前日譚にあたる作品。アメリカでは2014年10月3日に公開され、日本では2015年2月28日に公開された。
『死霊館』の興行的成功を受けて、スピンオフ作品の製作が開始された。その第1作として、『死霊館』に出てきたアナベル人形の由来に焦点を当てた映画が製作されることとなった。
アナベル 死霊博物館 2019年9月20日(金)公開
映画『アナベル 死霊博物館』本予告【HD】2019年9月20日(金)公開
<あらすじ>
留守番の夜、少女たちに襲いかかる悪霊の数々――
導くのは、“あの人形”
超常現象研究家ウォーレン夫妻の家に、強烈な呪いを持つ一体の人形が運び込まれた。
その人形の名は、アナベル。
アナベルは地下の“博物館”で、他の呪われし品々とともに厳重に封印された。
夫妻が仕事で家を空ける、ある日。
娘のジュディは年上の少女のメアリー、ダニエラの3人で一夜を過ごすことに。
しかし、ダニエラが“警告 決して触るな“と書かれた博物館に勝手に入り込み、アナベルの封印を解いてしまう。
それは、少女たちの想像を絶する悪夢のはじまりとなった……。
史上最強の呪いの力を持つアナベルが、数々の悪霊たちを呼び覚まし、呪われし品々を従え、少女たちに襲いかかる!
生き人形マリア(2014年)
激しい情念を宿した“生き人形”が巻き起こす恐怖! 生き人形のビジュアルが脳に焼き付く。あの顔、あの表情は、確実に見た日の晩の夢に出る。この恐ろしい人形を作り出した時点で、作品は成功している。
生き人形マリア(原題:Maria Leonora Teresa)は、2014年製作のフィリピンのホラー映画。激しい情念を宿した生き人形が引き起こす惨劇を描くフィリピン製ホラー。娘を失った親たちが、娘そっくりの人形を渡された後に不吉な出来事に見舞われる。
ホラー映画『生き人形マリア』予告編
バス事故によって愛する娘を失ったフェイス、フリオ、ステラ。心理学者のマノロ博士は、3人の耐え難い悲しみを癒やすため、それぞれの娘の姿に似せた等身大の人形を置いていく。フェイスは亡き娘マリアにそっくりのリアルな人形に強い抵抗感を抱くが、次第に我が子同然の愛情を注ぐようになっていく。マノロ博士の実験は成功したかに見えたが、やがて3人の周囲で不可解な事件が起こり始める。
ザ・ボーイ 人形少年の館(2016年)
『ザ・ボーイ 〜人形少年の館〜』(原題:The Boy)は2016年に公開されたアメリカ合衆国のホラー映画である。監督はウィリアム・ブレント・ベル、主演はローレン・コーハンが務めた。
過去に別れを告げるべく新天地にやってきたグレタ(ローレン・コーハン)は、老夫婦と一緒に生活している8歳の少年の世話係のアルバイトをすることになる。ところが紹介されたのは子供の人形で、夫妻はブラームスと呼んでかわいがっていた。さらに人形の世話には、決して破ってはならない10のルールがあったが、グレタは老夫婦が旅行に出掛けた後、そのルールを無視してしまい……。
トラウマキャラな恐怖人形が登場することで有名な作品
サスペリアPART2(1975年)の奇怪な「からくり人形」
『サスペリアPART2』に登場する奇怪な「からくり人形」はトラウマキャラとして名高い。
『サスペリアPART2』(原題:Profondo Rosso、英題:Deep Red)は、1975年公開のイタリアのダリオ・アルジェント監督によるサスペンス映画である。日本公開は1978年9月15日。また現在日本で販売されているDVDは「サスペリアPART2/紅い深淵」というタイトルとなっている。
主人公マークが相談に行った心理学者が「奇怪なからくり人形」に襲われるシーン。一度見たら忘れられない有名なトラウマシーンになっている。
『ポルターガイスト』の「ピエロ人形」

『ポルターガイスト』(原題: Poltergeist)は、1982年のアメリカ映画。ある平凡な一家を襲う怪奇現象を描いた SFXホラームービー。
日本の懐かしいテレビドラマに登場する恐怖の人形
モノクロ実写版「悪魔くん」第6話「首人形」に登場する「マネキン人形」がトラウマキャラとして名高い。
テレビドラマ「悪魔くん」は、水木しげるによる日本の漫画作品、およびそれを原作として作成された特撮テレビドラマ。東映製作。モノクロ。「悪魔くんと呼ばれる小学生の男の子・山田真吾」と「人間の大人の姿をした悪魔・メフィスト」が妖怪、怪獣などと戦う。
モノクロ実写版「悪魔くん」第六話「首人形」(1966年11月10日)は、「一つ目のマネキン妖怪」が登場する伝説のトラウマ・エピソード。マネキン妖怪が視聴者にトラウマを植え付けた。
理由は不明であるが、倉庫に廃棄されたマネキンがひとりでに動き出してマネキン妖怪に変化し、町を徘徊していた。最初は普通のマネキンの姿をしているが、何かの拍子で首が落ちると口が大きく裂けた一つ目に変わり、「ヒッヒッヒッヒッヒッ」と不気味な笑い声を上げながら人間に襲いかかり、口から吐くガスで人間をマネキンへと変えてしまう。
SFミステリー「怪奇大作戦」第7話「青い血の女」では、謎の「青い血の女」が「殺人人形」を操る。

『怪奇大作戦』は、1968年の円谷プロダクションによる特撮テレビドラマ。現代社会に発生する謎の科学犯罪に挑戦する「SRI」(Science Research Institute、科学捜査研究所)のメンバーたちの苦闘と活躍を描く。
円谷英二監修のSFミステリー「怪奇大作戦」第7話「青い血の女」(1968年10月27日)
父親「あの子は4つなんだよ、4つの女の子なんだよ、そんな子供に何が出来るんだ。やめてくれ……」

ほとんど人形に見える「青い血の女」は、「老人を捨てた子供たちを殺さなきゃ……私は大人よ。いつまでも子供扱いされちゃかなわないわ……私も老人を捨てて独立するの……だから私も殺さなきゃ」としゃべりだし、突然ベッドから飛び上がり、窓を突き破って地面に落ち、青い血を流しながら死ぬ。
最後、事件について語り合うSRIと町田警部。牧が、最後にぽつり「あれは、一体なんだったんだ……」。
円谷プロ制作の「土曜ワイド劇場」に登場する怪奇人形
円谷プロ制作の土曜ワイド劇場「怨霊!あざ笑う人形・危険な未亡人」(1980年8月2日放送)は、海外出張中の商社マンの謎の死が引き起こす汚職・収賄事件。遺族をめぐる怪奇ミステリー。

「呪いのマネキン人形」(1984年8月18日放送)は、円谷製作による怪奇サスペンス。土曜ワイド劇場枠で放映された。惨殺された娘の怨念がマネキン人形に乗り移り復讐を遂げる。
関連項目・記事
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