何らかの事情により公開できなくなった漫画・アニメ・映画・ドラマの代表的な封印作品をまとめた一覧。放送禁止用語ネタ、権利関係、差別表現、原版紛失、事件・災害・不祥事等様々な理由で発行禁止となったお蔵入り作品のアニメ、ドラマやマンガ、欠番扱いの単行本未収録の幻のエピソードなど。
封印作品の例
封印作品の代表格
- 「スペル星人」が登場する『ウルトラセブン』(TBS系)の第12話「遊星より愛をこめて」
- スペル星人は、特撮ドラマ『ウルトラセブン』幻の欠番回『遊星より愛をこめて』に登場する異星人。母星であるスペル星が爆弾実験の失敗により放射能で汚染され自身も被爆したため、自分たちの血液の代わりとして地球人の血液を奪っていた。
封印作品の中でもトップクラスの知名度を持つ作品。被爆者団体(発端は東京都原爆被害者協議会)からの抗議に対応して、小学館と円谷プロは『ウルトラセブン』第12話の封印を決定した。
スペル星人は、映像の枠を超えて、子供向けのカード(『小学二年生』付録の「かいじゅうけっせんカード」に掲載されたスペル星人)として流通していくうちに「被爆星人」という誤解をもたらすニックネームが使われてしまった。そのギャップが抗議を受け、封印に繋がった。
ウルトラセブン45周年記念PV- 『怪奇大作戦』第24話「狂鬼人間」(1969年2月23日)
- 「狂鬼人間」は封印作品の代表格。第24話「狂鬼人間」は1969年2月23日での本放送後、1984年に岡山放送で再放送が行われたのを最後に、2019年現在まで一切再放送が行われていない。ビデオソフトとしても1984年のビデオテープ、1991年のLD、発売と同時に店頭から回収された1995年のLD-BOXに収録されたのみで、以降発売されたソフトには一切収録されていない。現在、「怪奇大作戦」の放映リストを掲載した出版物や映像ソフトなどにおいては「第24話は欠番となっている」旨の注意書きが記載されている。
第24話が欠番となった理由は明らかにされていないが、本話を扱った円谷プロ非監修の出版物では、「精神異常者の描写に問題があるため」、「差別用語が頻発するため」といった推測がなされている。「狂鬼人間」は過去にはビデオテープやLDソフトに収録されたことがあるが、生産終了から年数が経過しており、現在では入手困難となっている。
『怪奇大作戦』Blu-ray BOX スペシャルPV- 『ピーマン白書』
- 『ピーマン白書』(ピーマンはくしょ)は、1980年10月4日から同年11月22日の毎週土曜日20:00 – 20:54にフジテレビ系(ただし一部系列局除く)で放送されたテレビドラマ。このドラマは、視聴率わずか2%だったため、開始早々打ち切りが決定し全9回(本放送時には全5回)で終了した。
低視聴率の原因については、裏番組に大人気お笑いバラエティ「8時だョ!全員集合」があったことが挙げられている。現在までに番組全編の再放送やビデオ化は1回もされていない。80年代における、封印ドラマの代表的な作品として語り草になっている。
封印されたマンガ(発禁)
- 『瑪羅門の家族』
- 『瑪羅門の家族』(ばらもんのかぞく)は、宮下あきらによる日本の漫画作品。神戸連続児童殺傷事件の犯人が手紙で、3巻の言葉を引用している。そのため、実質上の封印状態に。
「積年の大怨に流血の裁きを」の部分は、宮下あきら氏の漫画「瑪羅門の家族」3巻の中に出て来るタイトルで「積年の大怨に灼熱の裁きを!」を真似たものだと、逮捕後にA少年は発言している。
- みずのまこと版「涼宮ハルヒの憂鬱」
- 『涼宮ハルヒの憂鬱』(みずのまこと版)の単行本は全1巻だが絶版のため、通常の書店での入手は完全に不可能である。角川書店はこの「みずのまこと版」について連載終了以降はさながら「最初から全く存在していない」という扱いを徹底しており、また打ち切り以後に関係者が表でこの「みずのまこと版」を語ったこともなく、打ち切りの真相については説や噂の域を出るものは無い。
- 『狂人軍』 存在自体が抹消に。
- 『狂人軍』(きょうじんぐん)は、藤子不二雄Ⓐによる日本の漫画作品。登場人物の全員がきちがいという、精神疾患を主題にした過激な内容の不条理系ギャグ漫画である。それに加え、実在の人物(主に野球選手)や読売ジャイアンツ、精神障害者に対する侮辱と取られかねない設定を含むため、現在も単行本化はされていない。
- 『私立極道高校』
- 『私立極道高校』(しりつきわめみちこうこう)は、宮下あきらによる日本の漫画。滋賀県湖東地方にある実在の5つの中学校名と校章、4名の卒業生の名前や校章を無断で作品内に掲載して滋賀県の近江八幡市、八日市市、蒲生郡安土町の教育委員会と各校から抗議を受けた。この実在学校無断掲載事件により、連載は打ち切り、単行本は絶版となっていたが、2012年に復刻された。
- 読み切り版「キン肉マン」
- 本作は、円谷プロの特撮番組「ウルトラシリーズ」の設定を借用しており、主人公・キン肉マンはウルトラの父の不義の子でウルトラ兄弟の腹違いの兄たちにいじめられて育った、という設定である。封印作品となっていたが円谷プロの厚意により収録が可能になった。
- キャンディ・キャンディ
- 『キャンディ♥キャンディ』は、原作:水木杏子、作画:いがらしゆみこによる日本の少女漫画作品。原作者・水木杏子と作画者・いがらしゆみこの間で生じた、本作の著作権帰属を巡る争いである「キャンディ・キャンディ著作権裁判」の判決において、2001年10月に最高裁判所で原作者である水木の勝訴が確定した。この判決により、「キャンディ・キャンディ」は、原作については水木のみが著作権を持つが、「キャンディ・キャンディ」を描いた漫画については、原作の二次的著作物であることが再確認され、「原作者の同意なしに営利目的での作成、複製、又は配布をしてはならない」ことになった。
講談社版の単行本は、1995年に著作権契約を解除した後も出版契約が続いていたが、最高裁の判決後のいがらし声明文を受けて、水木と講談社の話し合いにより契約解除・絶版となった。中央公論社の文庫版は水木が中央公論社との契約を解除し、1999年1月に絶版となっている。
東映アニメーションが講談社から許諾を受けていた著作権の二次使用権が失効となったため、現時点ではアニメーション作品の再放送とビデオ・DVD化などが不可能となっている。
- 『特撮エース』連載の江川達也作画『仮面ライダーTHE FIRST』
- 『特撮エース』連載の江川達也作画『仮面ライダーTHE FIRST』は、乱雑な作画が酷い出来と評され、石森プロが単行本化を許可しなかった。
漫画家の島本和彦は、自身がパーソナリティを務めるラジオ番組『島本和彦のマンガチックにいこう!』の2006年2月11日第227回放送分で、下描き同然の線にほとんど白紙の背景という乱雑な作画、映画版とかけ離れた構成などについて、「描きたくねえなら描くなって感じですよ」と作者のモチベーションの低さを批判したうえ、知人編集者の「僕がこの原稿を貰ったら机をひっくり返して受け取らないで帰ってきます」というコメントを引用し、作者の怠慢を許した編集側のことも厳しく批判した。
- 「泥だらけの行進」
- 「泥だらけの行進」は、『週刊少年ジャンプ』1972年8月14日号所載の単行本未収録エピソード。差別用語のオンパレード、加えて精神病患者が主人公というオチ(主人公の東は、病院から脱走した誇大妄想症の患者であったこと)が原因と思われる。
- 『赤塚不二夫のキャスター』(1980年)
- 『赤塚不二夫のキャスター』は赤塚不二夫とフジオ・プロ(シナリオ・喰始)による日本のギャグ漫画。『ポップコーン』(光文社)にて創刊号(1980年4月号)から休刊号(1981年2月号)まで連載される。凄まじい人肉料理が出るなどカニバリズムを作中えげつなく描写したことが問題視された。全エピソードが単行本未収録となっている。
単行本未収録の幻のエピソード(欠番)
- 「まんゆうき」
- 『まんゆうき 〜ばばあとあわれなげぼくたち〜』は、漫☆画太郎による日本の漫画作品。「走れババア」の回は、コミックス未収録。要介護の老人を侮辱しかねない内容だった為と推察される。
「走れババア」の回に登場する「スプリンターのばばあ」は、元短距離走選手の老婆。ハードトレーニングの後遺症で年老いて腰を痛めたため、歩くことはおろか排泄すらも介護を必要とする状態になっていた。昼寝から目覚めた萬々を見てびっくりした拍子に一時的に走力を取り戻すが、途中階段から足を踏み外した拍子に転げ落ちて再起不能になる。
- 『マイナス』
- 『マイナス』は、沖さやか(現山崎紗也夏)による日本の漫画。ギャグ漫画的様相を持ちつつも、内容は過激かつ残虐であり、人間心理の本質にも触れているサイコスリラー作品。1996年41号に掲載された第31話「遭難クッキング 後編」は人肉食の描写が問題となり、一部が単行本未収録扱い。2004年にエンターブレインより刊行された完全版ではこのエピソードも収録されている。
- 「ちびまる子ちゃん」
- 『ちびまる子ちゃん』は、さくらももこによる日本の漫画、および同作品を原作とするテレビアニメ。1995年に描かれた「ちびまる子ちゃん」の幻の封印回である98話『まる子、夢について考える の巻』は内容が「あまりにサイケ」だった。「まる子、夢について考える」はコミックス版13巻に収録される予定だったが、作者の意向により未収録となった。
- カメレオン
- 『カメレオン』は、ヤンキーを題材とする加瀬あつしによる日本の漫画作品。カメレオン第322話「YAZAWA・友情物語」は、相沢直樹と坂本昌明が松本零士氏の「銀河鉄道999」の鉄郎とメーテルのコスプレをするエピソード。この回を読んだ松本零士が怒りを露にした為、単行本未収録となった。後に作者は担当編集者共々、氏の自宅へ呼び出され、こっぴどくお説教を食らってしまったとの事。
- 『ゴルゴ13』
- 『ゴルゴ13』の単行本に載ってない未収録の作品は、第237話(1986年):「幻(ダミー)の栽培」、第245話(1986年):「スワップ 捕虜交換」、第266話(1988年):「バチカン・セット」、増刊32話(1993年):「告発の鉄十字(ハーケンクロイツ)」、増刊20話「疫病神の道標」(1989年8月増刊号)の5作品となっている。
- 漫画「ドラえもん」の「クルパーでんぱのまき」
- クルパーでんぱとは、漫画ドラえもんの「クルパーでんぱのまき」に登場したひみつ道具。ガチャ子曰く「あたまもからだもよわくなる」と言ってるが、明らかに「よわくなる」とかのレベルではない程の効果である。ガチャ子はこの回を最後に姿を消し、存在自体無かったことにされた。色々とまずかったためてんとう虫コミックスには未収録だったが、藤子・F・不二雄大全集のドラえもん3巻に遂に収録された。
- 黒塗りの『殺戮モルフ』第2巻が発売中止に。
- ホラー漫画『殺戮モルフ』(漫画:小池ノクト、原作:外薗昌也/秋田書店)の単行本無断黒塗り騒動について、原作者の外薗昌也先生が「2巻の発売は中止してもらうことになりそうです」と報告しました。
外薗先生によると黒塗りとなったのは“女子高生の死体で作った祭壇”で、出版社側が有害図書に指定されないように慎重になりすぎたことや年末進行、外薗先生の体調不良などが重なって行き違いが起きてしまったと説明していました。
- 『燃える!お兄さん』「サイボーグ用務員さんの巻」
- 「サイボーグ用務員さんの巻」は職業差別的な表現が問題視され、単行本に収録されていない。改造人間でもある早見姿郎があいつぐ失態により教職をクビ、失職。用務員として再び学校ではたらくところケンイチがそれを馬鹿にする場面が問題となり実際の学校の用務員らから抗議された。
- ベルセルク83話 『神との対話 深淵の神(2)』
- 『ベルセルク』(BERSERK)は、三浦建太郎による日本の漫画作品。中世ヨーロッパを下地にした「剣と魔法の世界」を舞台に、身の丈を超える巨大な剣を携えた剣士ガッツの復讐の旅を描いたダーク・ファンタジー。ベルセルク第83話はヤングアニマルには掲載されていたがコミックへの収録が見送られた。物語の核心にあまりにも触れすぎた(ネタバレしすぎた)ためとされる。
- 手塚治虫「ブラック・ジャック」第41話『植物人間』、第58話『快楽の座』(植物人間、ロボトミー手術関連描写が問題視)
- 『ブラック・ジャック』(BLACK JACK)は、手塚治虫による日本の漫画作品。第41話『植物人間』や第58話『快楽の座』の単行本収録が難しくなったのは、精神外科手術を取り扱っていたことから精神科医や精神外科手術反対の市民団体からのクレームがあったためとみられる。「植物人間」は、作中で描写されている医療用語に関しミスがあり、それを修正するとストーリー自体が破綻してしまうため抹消された。「快楽の座」は、あまりに倫理に反するため自主規制された。
- クレヨンしんちゃん 連載初期の過激な下ネタなど一部エピソードが単行本に未収録。(「欠番」対応)
- 『クレヨンしんちゃん』は、臼井儀人による日本の漫画作品。1990年に双葉社による『漫画アクション』で連載を開始し、2000年に『まんがタウン』に移籍するが、臼井の死去のため2010年に連載終了した。原作漫画は大人向けの雑誌に掲載ということもあってか、過激な下ネタやパロディ、ブラックジョークがいくつかあり、単行本化のさいにボツになるエピソードもあった。
封印されたアニメの例
- アニメ妖怪ウォッチ 第39話『【妖怪U.S.O.】/【妖怪ネタバレリーナ】/【給食のグルメ 第2話「プリン」】』
- アニメ「妖怪ウォッチ」第39話が急きょ放送休止になった。AT-Xのサイトにお知らせとおわびが掲載されており、それによると「作品供給元のテレビ東京の都合により休止いたします」とのこと。39話の内容は「妖怪USO/妖怪ネタバレリーナ/給食のグルメ」の短編3本。ピンクレディーの「UFO」や「スター・ウォーズ」「孤独のグルメ」などのパロディシーンが含まれており、ネットではこれらが原因か、とも言われています。
- アパッチ野球軍(アニメ版)
- 『アパッチ野球軍』(アパッチやきゅうぐん)は、花登筺原作・梅本さちお作画による漫画、およびそれを原作としたアニメ。週刊少年キングで1970年35号から1972年26号まで連載。アニメはNET(現・テレビ朝日)系列等で1971年10月6日から1972年3月29日まで放送。全26話。ほぼ人間離れした野獣ともいえるようなキャラクター達が強烈で、いまだに根強いファンのいる伝説的な作品。差別的と思われる表現・描写が作中に多々含まれることなどから漫画、アニメともに復刻(ソフト化)は困難とされてきたが2002年(平成14年)に限定生産でアニメのDVD-BOXが発売され、2005年(平成17年)には原作の漫画が復刊した。
- キルミーベイベー(アニメ版)
- 『キルミーベイベー』は、カヅホによる日本の4コマ漫画作品。テレビアニメは、2012年1月から3月までTBS、MBS、CBC、BS-TBSにて全13話が放送された。2015年にはあぎり役を演じていた高部あいがコカインや向精神薬を所持していた疑いで逮捕されたこともあり、その後は大きな動きの無い状態が長く続いていたが、2017年12月18日には後述のスマートフォンゲーム『きららファンタジア』への追加参戦が決定したうえ、2018年1月18日には正式参戦やあぎり役の新たな声優が篠田みなみに決定したことから、ファンによるテレビアニメ第2期への歓喜と期待のコメントが挙がっていることが、ねとらぼやアニメ!アニメ!によって報じられている。
- カウボーイビバップ 地上波版最終回『よせあつめブルース』
- 「よせあつめブルース」とはカウボーイビバップの地上派放送版最終回として放送された、総集編的な回。実際には本編のシーンを何の脈絡も無く繋ぎ合わせ、その映像にこれまた何の脈絡もないメインキャラの一人語りを載せた、いわば公式MADとでも言うべきものだった。 現在この回を見る手段は動画サイトのみと言える状況なのだが権利に厳しいサンライズの代表作ということもあり見つけるのは困難である。さらに、画質・音質が悪い可能性も大いにあり得るため綺麗な映像で見るのもまた困難。
- 学校の怪談第3話『私キレイ?口裂け女』
- 『学校の怪談』(がっこうのかいだん)は、スタジオぴえろ(現:ぴえろ)制作による日本のテレビアニメ。2000年10月22日から2001年3月25日までの間にフジテレビ系列局で放送された。第3話「あたし、きれい? 口裂け女」は、2000年11月5日に第3話として放送予定だったが、放送前に口唇口蓋裂症の障害者団体から抗議を受け、急遽第1話・第2話の総集編「特別編!! 霊眠の恐怖」に差し替えられた。
通常なら封印作品は公開後にトラブルが発覚し、その後に封印されることが多いが、今回の場合は次回予告を放送した時点で放送中止が決定されたため、当話が視聴者の目に触れたことは一切なく、詳細なシナリオなどは明らかになっていない。その後も当話及び前話の次回予告はビデオソフトに収録されず、封印作品となっている(各回のエンディングに口裂け女は登場している)。
- 遊☆戯☆王(東映版)
- 『遊☆戯☆王』(ゆうぎおう)は、高橋和希の漫画『遊☆戯☆王』の最初のアニメ化作品。1998年4月4日から10月10日まで、全27話がテレビ朝日系列(フルネット局のみ)で放送された。制作は東映動画(放送期間中に東映アニメーションに商号変更)。映像ソフトは放送当時にVHSで発売されたのみで、2019年現在すでに廃盤となっており、DVDなどで再発売される予定はなく、さらにネット配信も含めた再放送も全く行われておらず、現在では視聴が困難な作品となっている。
- 『MUSASHI -GUN道-』の第9話以降
- 『MUSASHI -GUN道-』(ムサシ ガンどう)は、モンキー・パンチ原作の時代劇ガンアクションアニメ作品。いわゆる作画崩壊や設定破綻によって話題を呼んでしまった作品。作画崩壊は低予算による海外発注(中国下請け)が原因。アニメーションとしての質の低さとネタ度の高さからインターネットを中心に奇妙な人気が出てしまい、多くのネットスラング、定番AAを産み出す土壌になった。そのカルト的人気は留まる事を知らず、誰も出ると思っていなかったDVD(放送オリジナルバージョンDVD-BOX(2006年7月7日発売。1話-8話収録。初回限定生産・5枚組。))まで発売される(ただし8話まで、以降は発売未定)。
- おそ松さん第1話『復活!おそ松くん』/第3話『こぼれ話集』の「ほれいけ!DEKAPAN-MAN」
- おそ松さん第1話『復活!おそ松くん』は、お蔵入り騒動のために配信1ヵ月で配信終了し、欠番となる。製作側は欠番&未収録の理由を明らかにしていないが、第1話で数多くのアニメをネタにしたパロディが散りばめられたため、元作品の権利者(製作委員会)よりクレームを受けたからか、あるいはクレームに際する訴訟のリスクを回避するため、自ら封印したと思われる。
- 超攻速ガルビオン 第23~26話(第22話にて打ち切り強制終了)
- 『超攻速ガルビオン』(ちょうこうそくガルビオン)は、1984年2月3日から同年6月29日まで毎週金曜日17:30 – 18:00の枠にてテレビ朝日で放送された、国際映画社製作のロボットアニメ。番組提供はタカトクトイスがメインだったが、玩具展開開始を前にして同社は倒産した。このタカトクトイスの倒産が決定的な引き金となり、番組は打ち切りとなった。急遽決まった打ち切りだが、既に第22話の作業が進んでいたため大幅な手直しはできず、最後の30秒のみを止め絵とナレーションによる説明に差し替えて物語を無理矢理完結させるという苦肉の策で結末を迎える形となった。
- 日本テレビ版ドラえもん
- 日本テレビ版「ドラえもん」は、藤子・F・不二雄の漫画『ドラえもん』を原作とする日本テレビ動画制作のテレビアニメ。2クール終了間際の1973年8月中旬、日本テレビ動画の実質的経営者(社長と自称)だった新倉雅美が突然失踪した。会社の解散という混乱の中、同年9月30日放送の「さようならドラえもんの巻」を作り上げ最終話とし、半年で終了となった。2018年の段階で、再放送およびDVD化はなく、テレビ番組などでまれに紹介される機会があっても、本作に関する説明がなされたこともほとんどない。
- School Days最終話
- 『School Days』(スクールデイズ)は、オーバーフローの同名のアダルトゲームを原作とした日本のTVアニメ。主人公とメインヒロイン2人を中心にした三角関係とその末路が描かれた内容となっている。9月18日未明に発生した「京田辺警察官殺害事件」(当時16歳の少女が警察官(京都府警南警察署勤務)である父親を斧で殺害した事件)の影響により地上波各局については最終話(第12話)が放送休止となった。tvkでは最終話の差し替え番組として紀行番組が放送されたが、その中でソグネ・フィヨルドを航行していたフェリーのキャプチャ画像が英語圏の匿名掲示板「4chan」へ投稿されて「Nice boat.」というコメントが付いたことが話題となり、Yahoo! JAPANの時事ワードランキング(2007年9月13日 – 9月23日)で第10位に、未来検索ブラジルの『ネット流行語大賞 2007』(2007年12月14日)で第5位にそれぞれランキングされた。
封印された特撮ドラマの例
- サンダーマスク
- 『サンダーマスク』は、1972年(昭和47年)10月3日から1973年(昭和48年)3月27日まで日本テレビ系列局 (NNS) で放送された特撮テレビ番組。
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テレビ版はひろみプロ・東洋エージェンシー(現:創通)の両社が連名クレジットされているにもかかわらず、放送終了後には東洋社員が制作会社を訪れ、一方的な形でマスターを引き上げた。地上波では1994年3月27日、中京テレビ『今甦る!昭和ヒーロー列伝』で抜粋した3話分を放送したのを最後に、「マスターは状態が悪い」、「ネガならある」、「すべて存在しない」と創通側の説明が二転三転。本作の権利が分散し、各会社の権利と利害が発生することも含め、現段階で創通のみの判断では再放送やソフト化して市場に流通販売できない、いわゆる封印作品と化している。
- アラーの使者
- 『アラーの使者』 (アラーのししゃ) は、日本の連続テレビ映画である。連続テレビ映画『新 七色仮面』の後枠で、引き続き主演を千葉真一、原作を川内康範にて放映された変身ヒーロー・冒険活劇。2016年時点で現存フィルムが初回第1話のみという状況にあり、最終話までの残りエピソードの復刻が物理的にほぼ絶望的な惜しい作品。
- 東映版「スパイダーマン」
- 日本の特撮テレビドラマシリーズ『スパイダーマン』は、東京12チャンネル(現・テレビ東京)の水曜日19:30-20:00枠において、1978年(昭和53年)5月17日から1979年(昭和54年)3月14日にかけて放送された。スパイダーマンはもともとマーベル・コミック社が保有するキャラクターだが、当時東映は同社とキャラクター使用契約を交わしていた。スパイダーマンが単身で戦うだけでなく、巨大ロボット・レオパルドンに乗り込んで戦うという設定をはじめ、悪役側の組織構成やブレスレットの操作による変身描写など、多くの要素は後年の「スーパー戦隊シリーズ」に引き継がれていった。
東映とマーベルの契約の都合上、現在はスパイダーマンのキャラクターを東映が使用できなくなっており、映像はおろか写真やイラストすら公開不可能な状況になっている。そのため、映像ソフトの発売は1980年代末期にビデオソフトが1巻(第1話・31話・劇場版を収録)のみ発売された以降は長い間不可能であり、サウンドトラック・アルバムもCD化の際にジャケットが差し替えられた。公式の出版物でも、1995年発行の「超人画報」(竹書房)を最後にスパイダーマンの写真は掲載されなくなった。それ以降、「作品としてのスパイダーマン」が紹介されることはあっても、肝心のスパイダーマンの姿を見せることができなくなっている。
- 「突撃!ヒューマン」
- 『突撃! ヒューマン!!』(とつげき ヒューマン)は、1972年10月7日から同年12月30日まで日本テレビ系で全13話が放送されたヒーロー番組。再放送は本放送の終了直後に一度だけ行われたが、その後は再放送やCS放送されることもなく、ソフト化もされていない。この理由については、番組がVTR収録だったためにビデオテープを再利用する必要があることから、再放送後に別番組が上書きで録画され、マスターテープが消失した可能性が指摘されており、ソフト化や再放送の見通しはまったく立っていない。
封印されたドラマの例
- 金田一少年の事件簿(テレビドラマ) 第1話『異人館村殺人事件』
- 『金田一少年の事件簿』(きんだいちしょうねんのじけんぼ)は、同名漫画『金田一少年の事件簿』を原作とした日本のテレビドラマ。連続ドラマ第1話「異人館村殺人事件」は、島田荘司の小説『占星術殺人事件』からのトリックの流用が指摘された。後にトリックの使用許可を得るも、島田は『占星術殺人事件』のドラマ化は許可しないと発言しており、欠番扱いとされた。
その後に発売、レンタルされたVHS(ディレクターズカット)は途中から、DVDは当初から収録されていない。現在では、DVDで『金田一少年の事件簿 学園七不思議殺人事件』の映像特典(「ひとりじゃない」フルコーラス)中に第1シリーズのハイライトとして、他の話と共に「異人館村殺人事件」の映像の一部が使用されているのみで、全話を視聴するには、放送時の録画テープ、もしくは初期に発売、レンタルされたVHS(ディレクターズカット)でなければならない状況である。
- 相棒season3第7話『夢を喰う女』
- 「相棒」Season3第7話の「夢を喰う女」は、閲覧者の個人情報を図書館の司書から聞き出す場面が、「礼状もないのに個人情報をもらすような事を放映している」と日本図書館協会や世田谷区の図書館など図書館関係者から抗議が寄せられたため、欠番となっている。
- 銀狼怪奇ファイル~二つの頭脳を持つ少年~
- 『銀狼怪奇ファイル』(ぎんろうかいきファイル)は、1996年1月13日から3月16日まで日本テレビの『土曜グランド劇場』枠(毎週土曜日21:00 – 21:54、JST)で放送された日本のテレビドラマ。主演は堂本光一。ショッキングなシーンで当時の子供達にトラウマを植えつけた事でも有名。
首なしライダーをはじめとして猟奇的な殺人シーンが多いためか、既にビデオ化はされているものの、日本ではDVD化はされていない。第一話、第二話の「首なしライダー」の回は、被害者の首がピアノ線により切断されるという残虐な内容になっており、97年に起きた酒鬼薔薇聖斗事件後、放送自粛、封印作となっています。
銀狼怪奇ファイル OP- トップキャスター第3話『恋愛運ゼロの逆襲』
- 『トップキャスター』(Top Caster)は、2006年4月17日から6月26日まで毎週月曜日21:00 – 21:54に、フジテレビ系の「月9」枠で放送された日本のテレビドラマ。第3話『恋愛運ゼロの逆襲』の椿木 春香(演:天海祐希)ら報道スタッフが占い師の詐欺行為をスクープする内容について、対象となった占い師に似ているとされ、当時フジテレビの番組『幸せって何だっけ 〜カズカズの宝話〜』に出演していた細木数子が「自らを揶揄した内容だ」と抗議した。後にドラマスタッフは細木に謝罪した。この結果、第3話については永久欠番となる。
- 『フードファイト』(2000年)
- 『フードファイト』は、2000年7月1日から9月16日まで、日本テレビ系列の土曜ドラマ枠で放送されていた連続テレビドラマ。
連続版終了後もスペシャル版が2度制作されるなどヒットを記録した本作であるが、2002年1月15日に愛知県の中学生が給食中にパンの早食い競争をし、喉に詰まらせたことが原因で同年4月24日に死亡する事故が発生したため、以降は続編制作・再放送はおろかVHS化・DVD化もされることなく事実上の「封印作品」となっている。尚、この事故の影響で同作品のみならずTBSやテレビ東京など当時早食い競争の番組を制作していたキー局は大食い・早食い競技を題材とした番組制作を一時取り止めていた。
- サイコメトラーEIJI FILE3『ぼくを殺さないで』(小学生による大量殺人という内容による?)
- 『サイコメトラーEIJI』(サイコメトラーエイジ)は、原作:安童夕馬(樹林伸)、作画:朝基まさしによる日本の漫画。『週刊少年マガジン』(講談社)にて、1996年から2000年まで連載され、1997年と1999年にテレビドラマ化もされた。CASE 3「ボクを殺さないで」の回はドラマオリジナルストーリーであるが、現在は欠番扱いとされている(小学生による小学生集団殺戮という内容のため)。
- ギフト (木村拓也主演のドラマ。バタフライナイフ描写が原因で封印)
- 『ギフト』(Gift)は、1997年4月16日から6月25日まで毎週水曜日21:00 – 21:54に、フジテレビ系の「水曜劇場」枠で放送された日本のテレビドラマ。主演は木村拓哉。1998年の栃木女性教師刺殺事件(バタフライナイフ殺人事件)で加害者が「ドラマを見てバタフライナイフを持った」などと供述したために再放送されず(東海テレビは再放送を途中で打ち切っている)、封印作品となった。長年にわたって視聴が困難な作品となっていたが、2019年1月9日にBlu-ray&DVD化されることがアナウンスされた。
- 悪魔のKISS
- 『悪魔のKISS』(あくまのキス)は、1993年7月7日から9月22日までフジテレビ系で放送されたテレビドラマ。
当初、主役の一人である柘茉莉子は松雪泰子にするはずだったが、まだ無名の存在だった常盤貴子に抜擢された。常盤演じる茉莉子がアルバイトをするファッションヘルスに寺脇康文演じる加藤が最初の客として現れるシーンで、ヌードシーンも辞さない体当たりの演技が話題となり、常盤が新進女優としてクローズアップされるきっかけとなった。このシーンの存在は、後に常盤の人気が上昇してからも語り草となる。寺脇は後にトーク番組にて「下着姿で来るとは聞いていたが、まさかノーブラだとは思わなかった。なるべく手で隠すようにしてカメラに映らないよう配慮した」と語っている。版権を買い取られる前の最初の再放送ではこのシーンはカットされなかったが、2回目はカットされた。
引用元: ウィキペディア(Wikipedia)『悪魔のKISS』
他のフジテレビ系テレビドラマの多くはDVD化されているが、前述の常盤のヌードシーン以外にも当時の時代背景を極限化した、新興宗教活動の裏舞台やサラ金地獄から性風俗産業への陥穽と覚せい剤漬け、暴力シーンの血しぶきなど過激な描写が多いことも影響してか、本作に関しては見送られている。
- 『救命病棟24時』第1シリーズ
- 『救命病棟24時』(きゅうめいびょうとうにじゅうよじ)は、1999年からフジテレビ系で放送されている医療ドラマのシリーズ。第1シリーズのみ映像ソフトはリリースされておらず、関東では2000年1月に放送して以来、地上波では再放送されていない。海外ドラマ『ER救命救急室』との類似性が指摘され、著作権問題により現在お蔵入りとなっている模様。
- 『海猿 UMIZARU EVOLUTION』
- 2012年10月26日、原作者佐藤秀峰は自身のツイッターにて、フジテレビがアポイントメントもなく自身の事務所に突撃取材したほか、『海猿』の関連書籍が契約書なしに販売されていたことを理由に、フジテレビとの新規取引停止と、同作の続編制作を許可しないことを発表した。これに対し、当時フジテレビの映画事業を担当する常務だった亀山千広が定例会見で謝罪する事態となった。
漫画原作者の佐藤秀峰氏とフジテレビの間に、関連書籍をめぐるトラブルが発生。2017年には契約解除となり、お蔵入りとなった。佐藤秀峰氏本人がTwitterで以下のように報告している。
遅ればせながらご報告です。
実写版「海猿」は2017年10月で全ての契約が終了しました。
今後、テレビやネットで放送、配信されることは永久にありません。
今までありがとうございました。— 佐藤秀峰 (@shuho_sato) 2017年11月28日
封印された映画の例
- ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団
- 『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』は、1974年に制作された円谷プロダクション、チャイヨー・プロダクション合作の劇場映画。ただし、チャイヨープロはこの作品の著作権を主張しており、円谷プロはそれを否定も肯定もしていないため、現在は「合作」と主張している当事者はいない。
仏像泥棒に殺害されたコチャン少年が、ウルトラの母の導きでインド神話に登場する白猿ハヌマーンとして復活し、ウルトラ6兄弟(ゾフィーからウルトラマンタロウまでの6人)とともにタイに出現した怪獣軍団と戦う。
本作の日本国内興業権の支払いに窮した円谷プロが、チャイヨープロに『ウルトラマンタロウ』以前のウルトラシリーズの海外使用権を譲渡する契約を交わす(チャイヨープロ側の主張)契機ともなった。そのため、本契約を巡って裁判が起こり、2018年現在は日本ではビデオやDVDの発売、雑誌掲載が行われない状態にある。
- ノストラダムスの大予言
- 『ノストラダムスの大予言』(ノストラダムスのだいよげん)は、1974年8月3日に公開された東宝製作の特撮映画。劇中、成層圏の放射能が一気に降下したためにニューギニアの原住民が被曝、食人鬼化して探検隊に襲いかかるシーンや、近代文明が核戦争で滅亡した後に放射能で異形の姿となった新人類のデザイン(井口昭彦による)が、実際の原爆症による奇形をデフォルメしたものではないかとして反倫理的・差別的であると取り沙汰され、1974年11月には大阪の被爆者団体「大阪府原爆被害者団体協議会」と反核団体「原水爆禁止全面軍縮大阪府協議会」(現・大阪平和人権センター)が東宝関西支社に抗議して上映の中止を求めた。それを受け、同年12月にそれらの描写の一部(約1分45秒)をカットした修正版フィルムと差し替える措置がとられたが、公開自体は続けられ、同年の邦画興行収入第2位を記録した。本編に関わるソフトは、1995年にアメリカでパラマウント・ホームビデオから発売された英語吹き替え版のビデオとLD(こちらは食人シーンはカットされたが、新人類のシーンはごく一部のカットのみで収録)以外は発売されないままだった。
- 獣人雪男
- 『獣人雪男』(じゅうじん ゆきおとこ)は、1955年(昭和30年)8月14日に公開された、東宝制作の特撮映画。テレビ放送や完全な形での本編のビデオソフト化は一切行われていない。理由としては「部落の描写に近親婚を繰り返し、障害者が増えてしまったような場面」等部落に対する描写に問題があることが考えられている。ただし劇場での上映は可能で、近年でも名画座での上映が行われている。
- 番格ロック
- 『番格ロック』(ばんかくろっく)は、1973年に製作された日本映画。2011年にDVD化寸前までいくものの、出演しているキャロルの元メンバーでキャロルの権利を所有する矢沢永吉の事務所から強硬な反対があり、見本盤まで完成したDVDは発売中止となり、上映会も中止となった。
本作のサード助監督を務めた脚本家の佐伯俊道によれば、本作の主題歌にジョニー大倉のソロパートが多いことに不仲の矢沢が嫉妬。揉め事を避けたい東映が自主規制したのが「真相」であるという。
- 『ジャンボーグA&ジャイアント』
- 『ジャンボーグA&ジャイアント』は、円谷プロダクションと、チャイヨー・プロダクションの合作の劇場映画。チャイヨーはこの作品の著作権を主張しており、円谷プロもそれを否定していないため、現在は当事者は「合作」と主張していない。
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