主要キャラクターの不幸すぎる衝撃エピソードや、誰も幸せになれない後味が悪い救いのないバッドエンドなど、トラウマを植え付けられるプレーヤー続出の「鬱ゲー」を年代順にまとめた年代記。最初に『ドラッグオンドラグーン』や『SIREN』などトラウマ鬱ゲームを厳選して10作ほど紹介し(ベスト10)、以降は年代順に鬱ゲーの代表作・名作をご紹介。
鬱ゲー・トラウマゲーの傑作選10選
鬱ゲーの金字塔『ドラッグオンドラグーン』(2003年)
『ドラッグオンドラグーン』(DRAG-ON DRAGOON)は、2003年9月11日にスクウェア・エニックスから発売されたPlayStation 2用アクションRPG。狂気と絶望に彩られたダークファンタジー。
狂気に満ちた世界観とシナリオ展開、救いのないラストから、ゲーム史上屈指の鬱ゲー・トラウマゲーとして名高い。狂ったシナリオの末に待つ全く救いの無いエンディングが一部のファンから熱狂的に支持され、インターネット上では現在でも鬱ゲーの代表格として挙げられる。
狂気に満ちた主要キャラクターがいる
・レオナール:幼い男児を好むペドフィリアの壮年の男性
・マナ:実母から虐待を受けて育った幼女
・アリオーシュ:子供を捕食するカニバリズムに傾倒しているエルフの女性
『新世紀エヴァンゲリオン』をオマージュした救いのない絶望的な結末

合計5種類のエンディングがあり、さまざまな条件を満たすことで見ることができる。ゲーム中の各エンディング後に赤文字で表示される英文のアルファベットに従い、ここでは各エンディングをA – Eと呼称する。A – Eのエンディングは分岐順にもなっているが、後のエンディングほど難解かつ救いのない内容になっていく。なおディレクターの横尾太郎によれば、本作のエンディングは1995年のテレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のオマージュ、リスペクトであり、横尾が同作の結末を見て感じた驚きを再現することを狙ったことを明かしている。
Bエンディング
- 復活した女神が異形の怪物に成り果てる(Bエンディング)
- 最終封印崩壊後、イウヴァルトは事切れたフリアエの復活を願い、彼女の亡骸を「再生の卵」に入れる。しかし、卵の中から蘇ったのは異形の怪物となり果てた「復讐の女神フリアエ」であった。イウヴァルトは復活したフリアエの触手に貫かれて絶命する。
カイムとレッドドラゴンは異形となったフリアエを倒すが、世界中に出現した再生の卵が一斉に孵化し、異形となったフリアエの群れが空を埋め尽くす場面で物語は幕切れとなる。群れなす怪物と化したフリアエとの対決の結果は語られず、その後のカイムとレッドドラゴンの生死については明確な描写がない。
Dエンディング
- 赤さんED(Dエンディング)では、巨大な乳児の外見をした無数の「敵」と、巨大な妊婦の姿をした「母体」が降臨する。
- 要塞内部で司祭マナを発見したカイム達は、逃げるマナを追い詰める。セエレの手によって神の具現である司教マナが殺され、世界は「神の理を越えた」変貌を遂げる。
天は紅く染まり、巨大な乳児の外見をした無数の「敵」と、巨大な妊婦の姿をした「母体」が降臨する。「おおいなる時間」を歪める存在であるこの敵を相手にできるのは、契約で「時間」を失ったセエレだけとなった。セエレを敵の本体である「母体」の元へと送るため、アリオーシュとレオナールは「敵」と対峙して死亡し、カイムとレッドドラゴンは最後の希望を賭して、セエレを母体に届けるため帝国都市上空へと向かう。母体の上に送り届けられたセエレは自らを犠牲にして時間を止めるため、その腹部に身を横たえる。セエレを送り届けるという最後の役目を果たしたレッドドラゴンの体に無数の「敵」が食らいつき、主の手を離れたカイムの剣が宙を舞って落ちていく場面の後、再び日の光が差し、全ての「敵」と「母体」を封じて、時を停めた黒い山が天高くそびえ立つ姿を映して物語は終わる。
主要キャラクターであるカイム、レッドドラゴンのみならず、レオナール、アリオーシュ、セエレなど仲間の契約者達全員が死亡する。
伝説のEエンディング
- 鬱ゲーの代表格「ドラッグオンドラグーン」のトラウマENDとして有名な「新宿ED」(Eエンド)
- 世界を救った直後、余韻に浸る間もなく飛んで来たミサイルで爆殺される。全プレイヤーを置き去りにした伝説の絶望エンディング。「母体」の成長を止めるのに間に合わず、「母体」は時空に穴をあけて時空のはざまへと消えてしまう。引き留めようとするセエレをなだめ、カイムとレッドドラゴンは「母体」を追って時空の狭間を抜け、異世界の西暦2003年6月12日・新宿上空に出現する。新宿のビル街に降り立った「母体」は、滅びの歌を歌い始め、それを阻止するために最後の戦いが始まる。戦闘の末に母体を倒し、世界を救ったカイムとレッドドラゴンだったが、異世界では正体不明の飛行物体と認識され、戦闘機のミサイルに撃墜されてしまう。焼死体となったカイムとレッドドラゴンが墜落していく描写の後、平穏を取り戻した東京の生活雑音をBGMとしてスタッフロールが流れ、最後に東京タワーに突き刺さるレッドドラゴンの遺体を映して物語は終了する。
夕闇通り探検隊(1999年)

『夕闇通り探検隊』(ゆうやみどおりたんけんたい)は、1999年10月7日にスパイクから発売されたPlayStation用のアドベンチャーゲーム(AVG)。
伝説の隠れた名作ホラーゲーム。現在ではプレミアムが付いているため入手はなかなか難しい。ゲームの難易度が非常に高いため攻略本は必須だが、当然のように攻略本もプレミア価格化。ゲームアーカイブス化を望む声が大きいゲームの一つ。
個性的な中学2年生の「ナオ」「クルミ」「サンゴ」の3人が「都市伝説」や「心霊現象」に挑む。彼らの住む「陽見市」(ひるみし)の不思議な「噂」を解決する。全44個の噂。基本的なプレイの流れは「噂の入手」→「現場での検証や聞き込み捜査」→「解決」という形で、舞台は「学校シーン」「散歩シーン」「プライベートシーン」「霊障シーン」の4つに分かれる。「学校シーン」「散歩シーン」は3人のうちどのキャラを操作するか選択する。特定のキャラでないと入手・検証できない噂がある。
本編の「ストーリー」と「エンディング」ともにシリアスな鬱展開。クラスメイトの女子に悪口を言われて、クラス委員長がリストカットして自殺してしまうなど細部にわたって中学生特有の「無邪気な陰湿さ」が再現されている。細かなところまで鬱々とした展開のため気が滅入ってしまう。

学校シーンは休み時間の5分間(リアルタイムで経過する)の間にクラスメイトたちから噂話を入手する。主人公である三人をはじめ、学校の生徒たちは実在する中学生の様なリアリティがある。
ゲームの舞台である陽見市は、リアルに作られており、商店街、団地、学園通り、歩道橋、線路沿い等何処かで見た様な風景は非常にリアリティがある。「噂」の検証のためのフィールドワークである「散歩」時における実写を元にした迫真の演出はかなり心臓に悪い。
ゲームでは心霊の怖さというより、中学生の人間関係や人間の心の闇、「夜中に他に誰もいない部屋で一人、机に向かって本を読んでいると、ページをめくる音にまぎれて、後ろからうめき声が聞こえる。振り向くが、そこには誰もいない。」というような、リアルな怖さを描写している。
ライブ・ア・ライブ(1994年)
『ライブ・ア・ライブ』(LIVE A LIVE)は、スクウェアより1994年9月2日に発売されたスーパーファミコン用RPG。
本作はオムニバスRPGの形式を取っており、初期状態でプレイヤーは7つの異なる時代・場所で展開されるシナリオをプレイすることができる。この7つのシナリオはそれぞれ独立しており、プレイする順序は任意である。
人間を信じられなくなり闇落ちした悲劇の主人公がラスボスであり、中盤以降のシリアスなトラウマ展開から、鬱ゲー、トラウマゲーとして語り継がれている。
ゲーム史に残る伝説のトラウマシナリオ「中世編」 「魔王オディオ」の誕生秘話(オルステッドの闇落ち)
魔王山でストレイボウに先んじて救われたアリシアは一命を取り留める。そして、必死の思いでオルステッドが彼女を助けに魔王山に頂上に到着したとき、待ち構えていたのは魔王ではなくストレイボウだった。すべてはストレイボウの謀略であった。

ストレイボウ「あの世で俺にわび続けろ オルステッドーーーーッ!!」
友と信じたストレイボウが中世編ラスボスになる。
嫉妬と憎悪に狂ったストレイボウを倒し、悲嘆に暮れながらも愛するアリシアに近づこうとするオルステッド。

アリシア姫「来ないで!」
アリシア姫「・・・・オルステッド・・・・なぜ・・・・来てくれなかったの・・・・?」
アリシア姫「私は待っていたのに‥‥この人は・・・・ストレイボウは来てくれたわ!」
アリシア姫「・・・・この人は・・・・いつも あなたのかげで苦しんでいたのよ・・・・あなたには・・・・この人の・・・・負ける者の 悲しみなどわからないのよッ!!」
アリシア姫「ずっと一緒にいてあげる」
アリシア姫は、オルステッドより先に助けに来たストレイボウを庇い、オルステッドを非難した後に短剣を自分の胸に突き立て自殺してしまう。
自害したアリシアは、ストレイボウに重なるように死亡する。
「私には…もう何も残されてはいない…帰る所も、愛する人も、信じるものさえも。魔王など、どこにも、いはしなかった。ならば、この私が魔王となり自分勝手な人間達に、その愚かさを教えてやる。私は、今よりオルステッドなどではない。わが名は、魔王オディオ。」
心の支柱を失った悲劇の主人公オルステッドは···闇落ちする。心が破綻してしまったオルステッドは「魔王オディオ」になる。信じた友と愛した女性に裏切られたオルステッドは、人間を信じられなくなり、自らの心を憎悪に染め、闇落ちして「魔王オディオ」となって他の世界の主人公たちに戦いを挑む。
この戦いが「最終編」となるが、後味の悪いラストが待ち受けている。
アリシア姫は、「スクウェア三大悪女」の一人
アリシア姫は、「スクウェア三大悪女」の一人に数えられるキャラとして知られる。彼女自身に悪女的な性格は皆無なのだが、オルステッドの非業を体験したプレイヤーたちからの評価はすこぶる悪い。彼女は、完全にストレイボウの擁護に回ってオルステッドを責めた上に拒絶したことで非難されている。
Jホラーゲームの金字塔の『SIREN』(サイレン)(2003年)
『SIREN』(サイレン)は、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)(現ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIEI))が開発及び発売したPlayStation 2用のホラーゲーム。日本では2003年11月6日販売。昭和78年(作中では「昭和」の年号が続いている設定)の日本を舞台に、土着的・民俗的なモチーフを題材とした「ジャパンダークサイドモダンホラー」(パッケージに明記されている定義)というジャンルのゲーム。ストーリーやビジュアルには、和製ホラーのドラマや映画からの影響が数多く見られる。
Jホラーゲームの金字塔である『SIREN』(サイレン)の恐怖の演出は、ゲーム史に残る完成度の高い出来映えになっており、難解なストーリー構成や謎をあえて残したまま終わるエンディング、また近年の和製ゲームの中でも群を抜いた難易度などは賛否両論あるものの、一部から熱烈な支持を受けた(カルト的な人気)。ホラー的な怖さから「鬱ゲー」もしくは「トラウマゲーム」として評価されることが多い。
余りにも怖すぎて放送禁止になったCM【SIREN】
テレビCMがあまりにも怖すぎたため、視聴者から苦情が殺到し放送中止になったことでも有名。そのCMは、屍人化した前田知子が家の窓の外から両親に呼びかける・理沙が屍人化した美奈と対面するという2つのパターンがあった。
キャッチコピーの「どうあがいても、絶望。」の通り、どのキャラクターも救いのない展開・結末を迎える。また、「頭脳屍人(ブレイン)」や「太田ともえ / ともえ闇人(SIREN2)」などトラウマ確実の不気味なキャラクターも多数登場する。
SIRENシリーズに登場するトラウマ・クリーチャー
サイレンに登場するキャラクターは、実存する俳優や女優をモデルにしており生々しく写実的に描かれている。
頭脳屍人(ブレイン)(『SIREN』シリーズ) 顔を覆う異形の肉片。恐るべき姿の頭脳屍人。

屍人とは、SIRENシリーズに登場するクリーチャー。シリーズ毎によって細かな設定が異なるが、人間から変化し、身体中から血を垂れ流し、緩慢な動きをする、ゾンビの様な風貌であるという、共通した特徴を持つ。
頭脳屍人はブレインと読む。変態屍人の一種で、この形態に進化するには、なんらかの素質が必要らしいが、詳細は不明。辛うじて人間らしい外見を保ってはいるが、一様に頭部がおぞましい形に変化している(フジツボやカイメン、ウミウシといった海生生物が顔面に張り付いた状態)。
太田ともえ / ともえ闇人(SIREN2) プレイヤーを恐怖のどん底に叩き落とした。頭が肥大化し、鳥の足のような4本の足で犬のように動き回る。

太田ともえとは、みんなのトラウマ。ゲーム「SIREN2」の登場人物である。演者:やまだまいこ(当時は山田麻衣子)。ともえ闇人とは、元は太田ともえだった闇人。闇人としての登場時点ですでに乙式になっており、考え無しに機関室に向かったプレイヤーを恐怖のどん底に叩き落とした。闇人乙式とは、女の闇人が肉体を再構築したもの。体が退化した代わりに頭が肥大化し、鳥の足のような4本の足で犬のように動き回る。
ギャルゲー史上最悪の鬱ゲー「狂った果実」 「元祖ヤンデレ」による凄惨なストーリー。
ギャルゲー史上最悪の鬱ゲー「狂った果実」(1992年に発売)は、年齢制限のあるアダルトゲームとは言え、現在の基準ではモザイクが掛かりそうな猟奇的なシーンも無修正、救いの無いストーリーの一本道、ヒロインの狂気の愛の表現等あらゆる点で挑戦的、野心的な作品。凄惨な斬殺死体、焼死体などが容赦なく描かれる。
エロゲー史上最狂最悪のヤンデレと称される「月島美夏」(つきしまみなつ) 「狂った果実」のヒロインにしてラスボス。10歳にして凶悪犯。
月島美夏(つきしまみなつ)は未だなおエロゲー史上最狂最悪のヤンデレと称される伝説のヒロイン。「狂った果実」の主人公・狩野哲の恩師、月島教授の末の娘。10歳。

初めて目にした哲に恋と言う言葉では生ぬるいほど強い執着を抱き、哲にアプローチを掛ける女性をことごとく血祭りにあげていく。殺し方のバリエーションも毒殺、転落死から、生きたまま焼却炉にぶち込み焼殺等、凄まじい所業を行い、それらの凶行をまるで趣味の一環のようにスケッチブックに描き止めていく。

月島美夏は、狩野哲の心に自分を刻むために、哲の恋人を暗い貯水槽に放り込み溺死、愛犬であるシェリルをアルファロメオに特攻させ哲の右目を失明に追い込み、憎悪と言う感情で哲の心を自分に向けさせることに成功し、イツカ・カナラズ・コロシテヤルカラナという言葉を聞き届けると、彼女はフランスへの旅立ちの際に満足げにほほ笑むのだった。
FRONT MISSION(1995年)

『FRONT MISSION』(フロントミッション)は、土田俊郎らを中心としたジークラフトが開発し、1995年2月24日にスクウェア(現スクウェア・エニックス)より発売されたスーパーファミコン用ゲームソフト。ジャンルはシミュレーションRPG。フロントミッションシリーズの第1作。
『フロントミッション』の主人公「ロイド」の恋人「カレン」の脳をパーツとして使用した「カレンデバイス」の逸話は、ゲーム史に残る有名な鬱展開の一つとして語り継がれている。
カレン・ミューア (Karen Meure)は、『1ST』O.C.U.編主人公のロイド・クライブ の婚約者にして、ラーカス事件に巻き込まれた1人。しなやかな身体を持ち、性格は軍人と思えないほど柔和。ラーカス事件の際行方不明となるが、ヤン・メイファによるとグレイロック市の病院に搬送され治療を受けていたことが明かされる。ヤンは先に退院し、さらにグレイロック市街戦でニルバーナ機関の証拠隠滅により、ロイドのカレン捜しは振り出しに戻る。この後にニルバーナ機関で研究されていたバイオニューラルデバイスの献体として彼女の脳が使われ、「BD6-Kr」としてドリスコルのレイブンに搭載された事を紛争の終戦後に知ることとなる。

カレンデバイスとは、スクウェアのSFC用SRPG『フロントミッション』(後にPSやDSに移植されフロントミッション ザ・ファーストと改名)に登場する、ヴァンツァーに搭載されるコンピュータパーツである。
ロイドがドリスコルを倒すと、「アイテムを入手しました・・・カレンデバイスBD-6Kr」。カレンデバイスは、アイテムの一つという扱いに驚愕。
ロイドは戦いの中で出会った仲間からカレンの生存情報を聞き、その生存を信じて戦っていた。しかしその果てに待っていたのが、冒頭の事件以来の仇敵でありB型デバイスの研究に関与する男・ドリスコルの口から知らされたこの事実である。しかも、カレンデバイスはそのドリスコルの機体に搭載されていた。

ラストシーンで、ロイドは、この物語の悪夢の全てを、狂った運命を終わらせるため、カレンデバイスを焼却した。
『零~zero~』(2001年)

『零 zero』は、零シリーズの第1作目。零シリーズは一貫して心霊を扱ったオカルトホラーゲーム。2001年12月13日発売。零シリーズに登場する幽霊は、世界的にも恐ろしいと高く評価されており、恐ろしいクリーチャーのランキング上位に位置づけられることが多い。3D音響によるサウンドシステムによって、まるですぐそばに霊がいるような恐怖感を感じさせてくれる。日本的な本格ホラーを体感してみたい方にはおすすめ。
ラスボスの怨霊:氷室霧絵/縄の巫女

氷室霧絵(ひむろきりえ)は、ホラーゲーム『零~zero~』の登場人物。本作のラスボス。氷室家最後の当主の娘。氷室家に伝わる注連縄で両手足と首の五肢を引き裂く儀式「裂き縄の儀式」で生贄の「縄の巫女」。現世に執着を残していたため黄泉の門を封じるための「裂き縄の儀式」は失敗、禍刻を引き起こし、自らは「禍刻霊」と化した。

零 紅い蝶(2003年)

『零 紅い蝶』(ゼロ あかいちょう)は、零シリーズの第2作目(通算では3作目)である。2003年11月27日発売。
トゥルーエンド「紅い蝶」

通常エンディング(トゥルーエンド)は大変衝撃的であり、テーマソング「蝶」やムービーの演出も相まって非常に評価が高い。


【PV】零~紅い蝶
射影機と呼ばれるカメラを使い、撮影することで霊の魂を閉じこめて戦うアクションホラーアドベンチャー。双子の姉妹が「地図から消えた村」に迷い込み、そこに棲む霊達との間でさまざまな事件が明らかになる。双子の姉妹で霊感の強い姉の「繭」と、射影機で霊と戦う妹の「澪」が協力しあって霊を封じ込めていく。ただあまりにも強い霊感のために、繭は霊と共鳴していくのだ。澪は姉を連れてこの村から脱出できるのだろうか。
零 眞紅の蝶(2012年)
『零 眞紅の蝶』(ゼロ しんくのちょう)は、零シリーズの通算8作目にあたる原作『紅い蝶』2回目のリメイクである和風ホラーアドベンチャー。2012年6月28日発売。
ハード&ナイトメアエンディング「虚」エンド

高難易度モードでは別のエンディングとなる。しかしこちらも真のラスボスとの対決などいかにもトゥルーエンドらしい展開がありながら、報われるとはとても言い難い結末。繭が死なず無事に生還するが、澪が完全に失明。平穏無事な結末とは言えなくなってしまう。
村人に捕まった繭を追いかけ、虚にまで辿り着いた澪は突然繭に襲われてしまう。繭は既に紗重に乗っ取られてしまっていたのであった。澪は繭を助ける為に、紗重との最終決戦に挑む。
倒された紗重は、繭と分化する。そして、紗重と一緒に虚に落ちそうになってしまった繭を澪はすんでのところで助けることが出来る。しかし、その際澪は絶対に見てはいけないと言われた虚の中を覗いてしまう。

繭と澪は、その後どういうわけか村を出ることが出来ていた。しかし、虚を覗いてしまった澪は視力を失ってしまう。そんな澪に、ヤンデレの繭はどこか嬉しそうにほほ笑むのだった。

serial experiments lain(1998年)

『serial experiments lain』(シリアルエクスペリメンツレイン)は、グラフィック+テキスト形式の雑誌連載企画・アニメ作品・ゲーム作品が同時進行・相互関連して制作されたメディアミックス作品である。ゲームはプレイステーション(PS)用ソフトとして1998年11月26日に発売された。
本作は、決してセリフの多くない脚本や、奇抜な演出からときに「難解」ともされる作風などから、非常に人を選ぶ作品としてあげられることも多い。岩倉玲音(いわくら れいん)というキャラクターが海外のギークによってインターネットの深部を表したシンボルとして扱われることも少なくないように、日本のみでなく海外のユーザーにもカルト的な人気を博した。
ゲームの内容は、音声ファイルと映像ファイルの再生の繰り返しという独特のスタイル。ファイルの内容には、玲音の日記、柊子の日記、カウンセリングの記録などがあり、特定のファイルにアクセスすることで新しいファイルやネットワーク領域へのアクセスが可能となる。
ゲーム版『serial experiments lain』のトラウマ要素満載なムービー・コンピレーション
ゲーム中に出来ることは、情報ネット上にある音声やムービーデータを、「lain interface」という架空のインターフェースを使って再生していくことだけである。そのため、これはゲームであるかどうか怪しいと公式攻略本にすらも書かれている。
ゲーム版『serial experiments lain』は、ビジュアル面からも内容面からもプレイヤーを鬱にする数々の鬱要素を抱えており、プレステ世代最強の鬱ゲーと評される。プレイヤーは、ネットワーク内に散らばった lain に関する記録を集め、断片的な記憶をたどって lain の日常生活と彼女の秘密に近づいていく。

岩倉 玲音の拳銃自殺は、一般的なプレイヤー視点で言えば狂気の沙汰のバッドエンドであるが、岩倉 玲音本人は、自殺という結末を肯定し、満足して微笑んで死んでいる。そのため、受け手の解釈(思想・ビジョン・理念)によって幸福と不幸が入れ替わる結末(メリーバッドエンド)になっており、作品のより複雑な味わいと奥深さを醸し出している点も画期的と言えそうです。

米良 柊子(よねら とうこ)は、アメリカの大学院を卒業後に日本へ帰国し、玲音を担当することになった新人カウンセラー。カウンセリングを通じて玲音と仲良くなっていく。
カウンセリングも最初は柊子が先生、玲音が患者で、比較的に和気あいあいと進んでいたのだが、柊子の精神崩壊とともに徐々に立場は逆転していき、最終的には玲音が柊子をカウンセリングするようになってしまった。

精神が完全に崩壊してしまった柊子は、最終的には玲音と同じ次元へ行きたいと願うようになってしまう。そして柊子も死ぬこととなる。(時系列的には玲音より先)その死に方がパソコンのモニタに頭を突っ込むという衝撃的なもので(しかもムービーデータで、顔まで映される)、プレーヤーに強いインパクトを与える。
サイレントヒル(1999年)

『サイレントヒル』(SILENT HILL)は、コナミ(後のコナミデジタルエンタテインメント)から発売されたホラーゲーム、およびそのシリーズ。ジャンルはホラーアドベンチャー。ジャパニーズ・ホラー風な演出が多く使用されている。マルチエンディングのいずれもハッピーエンドとは言えないものになっているなど、恐怖の中に哀切が含まれていることも特徴。

後味の悪い『サイレントヒル』の衝撃的なバッドエンド…。全て自動車事故によって死亡していた主人公の妄想の中の話だった(死ぬ前に見た走馬灯)。
サイレントヒル2(2001年) シリーズ最高傑作と言われる
『サイレントヒル2』 (SILENT HILL 2) は、2001年にコナミデジタルエンタテインメントが発売したコンピューターゲーム。主人公が入水自殺するバッドエンドが公式のルート。エンディングでは主人公の妻のメアリーが病床の中で書き残した「最期の詩」が読み上げられる。悲しく切ない。
【ストーリー】
3年前に死んだはずの妻メアリーから「思い出のあの場所であなたを待っている……」という内容の手紙を受け取ったジェイムス・サンダーランドは、半信半疑ながら彼女と再会しようと、かつて新婚旅行に訪れた観光地サイレントヒルを訪れた。しかし町は深い霧に包まれ、おぞましいクリーチャーが徘徊するゴーストタウンと化していた。
虚ろな雰囲気の女性アンジェラ、不審な言動を見せる青年エディー、メアリーの友達と名乗る少女ローラ、そしてメアリーと瓜二つな女性マリアとの出会いを経て、かつて宿泊したレイクサイドホテルへと辿り着いたジェイムズは、そこで自らが記憶の底の封じ込めていた「真実」に辿り着く。
【ネタバレ】
主人公のジェイムス・サンダーランドは、実は、つい最近メアリーを介護疲れの末にその手で殺害していた。頻繁に見舞いに行ったが、愛する妻からは八つ当たりで顔を合わせる度に口汚く罵られていた。メアリーからの八つ当たりによるストレス、発散できない性欲、楽にしてやりたいという善意、苦しんでいる愛する人を見たくないという思い、様々な思いから、衝動的に犯行に及んでしまった。
夫婦の思い出の場所である「レイクビューホテル」に辿り着き、妻と泊まった部屋312号室にて自分の罪を思い出す。エンディングによってはローラやマリアと共にサイレントヒルを去るが、メアリーの願いとは裏腹に命を絶ち、彼女の許へ行こうとする「トルーカ湖で入水自殺するルート」が公式(正史エンディング)とされている。
SILENT HILL 2 HD-EDITION サイレントヒル2 最期の詩 (In Water End)
ジェイムス・サンダーランドは、最終局面でしっかりと決着をつけるが、本作とストーリー上で繋がりのある『サイレントヒル4』やノベル版ではトルーカ湖で入水自殺するルートが公式とされている。「入水自殺エンド」はジェイムスが全てを思い出し、本来やろうとしていたメアリーの死体を乗せた車ごと水中に落ちるエンディング。水中に沈んでいく中でメアリーがジェイムスに宛てた泣ける手紙「最期の詩」が読み上げられる。

敵クリーチャーである「レッドピラミッドシング(RED PYRAMID THING)」は本作を象徴するキャラクターであり、『SILENT HILL 2』で初登場して以来その存在感や見た目の禍々しさから高い人気を博し、以降のシリーズにもたびたび登場し映画版でも登場している。
鬱ゲー年代記(80年代の鬱ゲーの古典から2010年代の最新作まで)
1980年代の鬱ゲーの名作
アスピック(1986年)
アスピックとは、昭和61年(1986年)に発売されたパソコン向けRPGである。
復讐を決意したサムソンは、モンスターを仲間に加えて城を襲撃し、仲間だったNPCや王を殺して姫をさらう。そしてアスピックの居た塔に入ると、サムソンの体が変化していき、アスピックに体ごと乗っ取られてしまう。
わたしは アスピック。 えいえんの
いのちを もつ のろわれた ヘビ。
ころされても ころされても ころした
にんげんに のりうつり みも こころも
うばいとってしまう あくまの けしん。
えいえんの いのちを もつがゆえ
えいえんに たたかいつづけなければ
ならない かなしみを・・・・・・・・・
カイの冒険(1988年)
『カイの冒険』は、1988年7月22日にナムコ(現:バンダイナムコエンターテインメント)が発売したファミリーコンピュータ用アクションゲーム。『ドルアーガの塔』(1984年)、『イシターの復活』(1986年)に続く「バビロニアン・キャッスル・サーガ」シリーズの3作目で、『ドルアーガの塔』の前日談に当たる。

『カイの冒険』 『ドルアーガの塔』の前日談。巫女カイは、悪魔ドルアーガの魔力に破れ石にされてしまうバッドエンド。ファミコン史上最も悲惨な最期のひとつ。
『ドルアーガの塔』の前日談である関係上、本作のエンディングはカイがドルアーガに捕まる結末となり、バッドエンドを正史として幕を閉じることになる。
『ドルアーガの塔』は、バビリム王国に仕える巫女カイが、復活した悪魔ドルアーガから王国の至宝ブルークリスタルロッドを奪還するため、女神イシターから授かった勇気を身軽さに変えるティアラの力を身にまとってドルアーガの塔に挑み、そして敗れ、囚われてしまうまでを描く。
ストーリー的にバッドエンドしかないゲームは当時数少なく、制作者にも「カイがかわいそう」という苦情が何通か届いたそうだ。ファミコン史上最も悲惨な最期、鬱ゲーとも評される。
ドルアーガの塔の最上階の60階(フロア60)でブルークリスタルロッドを見つけた巫女カイの背後に、悪魔ドルアーガが現れると・・・彼女は石にされてしまう。
巫女カイは、悪魔ドルアーガの魔力に破れ石にされてしまった。
東方見文録(1988年)

『東方見文録』(とうほうけんぶんろく)は、1988年11月10日にナツメから発売されたファミリーコンピュータ用ゲームソフト。ジャンルはアドベンチャーゲーム。
主人公の東方見文録(とうほうけん ぶんろく)は、失意のうちに意識を失い漂流。その末に流れ着いて目覚めた場所は日本のようであるが、奈良か京都のようでもあれば富士山らしき山もある奇妙な場所であった。そこは「時の団地」という、時に介入した者(時間犯罪、または時空侵犯。作中では「時を侵した者」)を収容する場所であった。狂気的な人々に囲まれ、一生をそこで過ごす羽目になった文録は発狂し、母を呼び続ける所で物語は幕を閉じる。
主人公の東方見文録(とうほうけん ぶんろく)「おかーさーん・・・」。ストーリー展開が、あまりにぶっ飛んでいる・・・を通り越して完全にトチ狂っていたために、プレイヤーに強烈な印象を植えつけることになった。
邪聖剣ネクロマンサー(1988年)
『邪聖剣ネクロマンサー』は、1988年1月22日に日本のハドソンから発売されたPCエンジン用ロールプレイングゲーム (RPG)。クトルゥフ神話をモチーフにしたダークかつホラーな世界観に徹した作風が特徴のホラーロールプレイングゲーム。
PCエンジン用ソフトとしては初のRPGであり、ゲーム内容は主人公を操作し、魔物達を倒して王国を救うために、かつて神々が生み出した剣「邪聖剣ネクロマンサー」を探し出す事を目的としている。H・R・ギーガーに影響を受けたビジュアルを特徴としており、敵キャラクターの造形や攻撃時のエフェクトなどがグロテスクな表現になっている。
当時のゲーム機としては最高の同時発色数を謳ったPCエンジンの機能を駆使し、戦闘シーンでは敵キャラ(モンスター)から音を立てて血が吹き出たり、内臓や死体などを模したグロテスクな敵が登場した。
撃破された敵からは血しぶきが飛ぶ。モンスターデザイン自体も内臓等を連想させるグロさが際立つ。TVCMでのキャッチフレーズは「夜、一人では遊ばないでください」。

強大な力を持つネクロマンサーが人々の欲望を煽り新たな争いを生みかねないことを危惧した主人公は、ギムルにネクロマンサーを託し、地底深くに封印するよう言い残してランダメリア王国から去っていく。
喜びと希望に満ち溢れた明るい雰囲気でエンディングが締めくくられるのだが……。陰気な曲調のBGMと共にスタッフロールが終了した後、ブラックアウトした画面にタイトル画面に表示されている不気味な顔が現れ、神々ですら持て余したネクロマンサーという強大な力を目覚めさせた人間に対する警鐘の弁を語る。
ファミコン探偵倶楽部PARTII うしろに立つ少女(1989年)

『ファミコン探偵倶楽部PARTII うしろに立つ少女』(ファミコンたんていくらぶパートツー うしろにたつしょうじょ)は、任天堂から発売されたファミリーコンピュータ ディスクシステム用アドベンチャーゲーム。『ファミコン探偵倶楽部シリーズ』(1988年 – 1997年)の第2作。
前編後編の2部構成になっていて、1989年5月23日に前編が、同年6月30日に後編が発売された。1998年4月1日にスーパーファミコンでリメイク版も発売された。原作を担当した坂本は、自らが強い影響を受けその演出手法を学んだイタリアの監督ダリオ・アルジェントのホラー映画『サスペリア』(1977年)、『サスペリアPART2』(1975年)へのオマージュであると語っている。
豹変する日比野先生の怖さは異常。当時、アドベンチャーゲーム史上心臓に最も負担がかかるシーンと評された。
日比野「嘘だ!校長は、人殺しなんかじゃない!これはすべて、嘘だ!」
なおや「……」
豹変する日比野「なぜなら…本当はみんな、俺が殺したからだ!」

日比野先生の豹変シーン(2分39秒前後から)は今でも怖い・・・音楽だけでも今のホラーゲームに負けず劣らずの恐怖感があります。
さらに、割れた鏡から「しのぶの死体」(タイトルの「後ろに立つ少女」の正体)が飛び出てきた時に悲鳴を上げてしまう人も。
1990年代の鬱ゲーの名作
ダイナソア(1990年)

『ダイナソア』(DINOSAUR)は、日本ファルコムが1990年にPC-8801で発売したロールプレイングゲーム。シリアス路線の3Dダンジョン型RPG。作風に魅了された熱心なファンも多いためWindows版でのリメイク版『ダイナソア~リザレクション~』が発売された。
徹頭徹尾シリアスでダークな世界観。あまりのダークさで度肝を抜かれたファンも多数。

全体的にシナリオ中の登場人物は大半が非業の最期を迎えることが多く、全編通してかなり鬱な空気。中盤のダンジョン「試練の塔」や「地下祭室」では特に鬱イベントが多い。
バトルゴルファー唯(1991年)

『バトルゴルファー唯』(バトルゴルファーゆい)は、1991年2月15日にセガ(後のセガゲームス)が発売したメガドライブ用ゴルフゲーム。ゲーム史上例を見ないほど壮絶な結末の正規エンディング。
主人公の水原 唯とラスボスの竜崎蘭が戦いを終え、和解して手をつなぐとゴルフ場が大爆発した。二人の体には爆弾のスイッチが仕込まれていたのだ。あまりにも救いがないバンドエンド。プレイヤーはドン底へ突き落された。
「それは一瞬の出来事だった。誰がこの事を予測できたのであろうか?
ドクターTの言葉、炎と雷あわさるとき…それはまさにこのことを示していた。
ダークハザードを葬るため、ドクターTは組織の地下原子炉に密かに爆弾を仕掛けた。
そして爆弾のスイッチをユイとランの体に組み込んだのだ。
炎…つまりユイと雷…ランが合わさった今!
全ては終わりを告げた。
多くの犠牲と共に…。」
「臨時ニュースをお伝えします。」
「今日、午後2時半ごろ、マッチプレートーナメントが開催されていたギルカントリークラブで原因不明の大爆発があり、多数の死傷者が出た模様です。」
「爆発の原因についてはまだ分かっておりませんが、死者の数およそ2万人。負傷者の数…」
(作中のセリフより)
ヘラクレスの栄光III 神々の沈黙(1992年)
ヘラクレスの栄光III 神々の沈黙は、1992年4月24日発売のスーパーファミコン用RPG。
「シリーズ最高傑作である」と推すプレイヤーが多い作品。主人公の衝撃的な末路など「未だに忘れられない」「号泣した」というプレイヤーは多い。
記憶喪失の主人公が、世界を破滅させるバオールだった(主人公が実は犯人・黒幕だった系オチ)。
旅を続けるうちに出会うのは、主人公と同じく不死身で記憶を失い不思議な夢を見る仲間たち。そしてヘラクレス。何故、主人公は不死身の体なのだろうか。主人公の過去とは何なのか。沈黙する神々の思惑とは。そして全てを思い出した時、彼は……。
ヘラクレスの力で主人公は記憶を取り戻した。バオールとしての、記憶を。
ゼルダの伝説 夢をみる島(1993年)
『ゼルダの伝説 夢をみる島』は1993年に任天堂から発売されたゲームボーイ用ゲームソフト。このゲーム唯一の道具屋では、アイテムを持ったまま店から出る事ができる。ペナルティーとして、それ以降は自分の名前が「どろぼー」に強制変更される。
EDの最中においても「どろぼー」と呼ばれる。次に店に入ると「あれほど、ちゃんとカネはらえっていったのに… しかたがない しんでもらう!(原文ママ)」とビームを撃たれて即死する。
ゼルダの伝説 夢をみる島 どろぼーイベント【GBC】
ダークキングダム(1994年)
ダークキングダムは、1994年に日本テレネットがスーパーファミコン向けに発売したゲームソフト、コンピューターRPG。主人公が魔王軍に入ることからスタートする、異色のRPG。
ジェン・ドールマンは、本作の主人公。進人族。故郷のセブ村を滅亡させた犯人を探し出し一族の敵を討つため、魔王軍に入隊した。主人公は、魔王の配下になり、勇者が敵になるという斬新なストーリー。
しかし、ジェンの故郷のセブ村を滅ぼしたのは、ほかでもない、ジェン本人だったことが判明する。
最終ボスを倒すのに、自分に秘められた力を放出したジェンは、ついに精神が崩壊し、魔王滅亡後の世界を徘徊する。

ジェンは人間たちに捕まり、監禁される。その後、彼がどうなったかは不明。救いのない結末。
かまいたちの夜(1994年)
『かまいたちの夜』(かまいたちのよる)は、チュンソフトより発売されたゲームソフト。『弟切草』に続く同社のサウンドノベルシリーズ第2弾である。
1994年11月25日にスーパーファミコン用ゲームソフトとして発売され、その後数多くの機種に移植された。
スキー旅行に出かけた主人公・透とガールフレンド・真理が、滞在先のペンション「シュプール」で起こる殺人事件に巻き込まれる内容。山荘で外部と隔離され電話も通じなくなり、自衛のために自分たちで事件の解決を余儀なくされるクローズド・サークルとなっている。前半はミステリーとして展開し、選択肢の間違いなどでプレイヤーが事件を解決できなかった場合は次々と殺人が進行していき、ホラー・サスペンスタッチのエンディングへと進む。
「かまいたちの夜」の最悪のバッドエンド「彼女にストックで…」
「彼女にストックで…」エンドでは、主人公の彼女である真理に透がストックで喉を刺され死亡する。このエンディングは衝撃的。
犯人以外に殺されるルートは他にもあるがそれでも最後まで守ろうとしていた彼女に逆に殺されるというこのエンドほどインパクトが強いものはないだろう。 他のエンディングと異なり画面が赤色になる演出が入りこのエンディングが最悪のバッドエンドと言えるだけのものはある。
大貝獣物語(1994年)
『大貝獣物語』(だいかいじゅうものがたり)は、1994年12月22日にハドソンから発売されたスーパーファミコン用ロールプレイングゲーム。『大貝獣物語』に登場する「バイオベース」は、ギャプ・ファー軍のグシューがラフラーという大きな花を改良して作った生体基地。
『大貝獣物語』の悪名高いトラウマダンジョン「バイオベース」

大貝獣物語に登場する精神的ダメージ(主にプレイヤーへ)最悪最強のダンジョンである。当時のプレイヤーを尽く欝に叩き込んだ。陰鬱なBGMと共に淡々とした演出やセリフは、進めば進むほど心を抉る。
繭に取り込まれた人々の絶望的な言葉「人間として 死ねないのならここで殺された方がマシだよ!お願い!殺してェェェ・・・・・・・・・」が心を抉る。
「し…しに…た…く…な………い……」
「うっ…うっ…うっ………………ひ…ひどい……ひど…すぎ…る………」
「う…うぁ… このフロアに…いる人はし…したのフロアの…ひと…よ…り…い…いしきが…う…うすらい…でいる あ…あっ…あっ…自分の心が……お…俺の心が…消えて行く…………」
MOTHER2 ギーグの逆襲(1994年)
『MOTHER2 ギーグの逆襲』は、1994年8月27日に任天堂より発売されたスーパーファミコン用のコンピュータRPG。コピーライターの糸井重里がゲームデザインとシナリオを手掛けている。3人の少年と1人の少女が宇宙人「ギーグ」の地球征服の野望を阻止するために広大な世界を冒険する姿が描かれる。
「ギーグ」は、「MOTHER」、及びその続編である「MOTHER2 ギーグの逆襲」でラスボスを務めるキャラクター。
ラスボス「ギーグ」が異常に怖すぎる。恐ろしく不気味な抽象的デザイン。狂気に満ちた台詞も怖い。
スーパーファイヤープロレスリングSPECIAL(1994年)

『スーパーファイヤープロレスリングSPECIAL』は、ヒューマン株式会社より1994年12月29日に発売されたスーパーファミコン用ソフト。ファイヤープロレスリングシリーズのスーパーファミコン版第4弾ソフトのプロレスゲーム。
ストーリーモード『チャンピオンロード』は、ひとりの新人レスラーが頂点に昇りつめるまでの戦いをオリジナルストーリーで描く。発売当時はユーザーから「ストーリーが暗い」と批評された。
主人公の若手レスラー純須杜夫(すみすもりお)は、日本・世界の様々な団体で活躍。様々な団体の王座に君臨。果ては総合格闘技界や地下プロレスまでも制圧し、プロレス・格闘技界における全ての名声を手に入れる。しかし、頂点に立ったはずの彼は得体の知れない虚無感に捕らわれていた。そしてある日、ホテルの一室にいる純須の手にはピストルが握られていた。
純須の拳銃自殺という衝撃のラスト。格闘技でもプロレスでも頂点に立った純須は、試合から3日後に自殺する。ピストルを咥え、引き金を引き、自ら命を絶ったのだ。
「ファンの皆さんから相当怒られましたねぇ。ただ、僕はニルヴァーナにファンだったんですけど、開発の最中にヴォーカルのカート・コバーンが自殺して、それが急にグワーッとオーバーラップしてしてしまって!!」
「やっぱり頂点を極めてしまった者の定めというか。総合でも優勝して、プロレスでも世界最強選手権でも優勝してしまって、純須にはその先がなくなってしまった。そんな神の領域に行ってしまった男は、カート・コバーンと同じで“死”という決着、結論を出すしかなかったと思うんです……」(『kamipro』須田剛一インタビューより)
引用元: ニコニコチャンネル:プロレス格闘技マガジン『Dropkick』公式チャンネル【全文公開中】『ファイヤープロレスリング』とUWF、純須杜夫の死――
リンダキューブ(1995年)

『リンダキューブ』 は、1995年10月13日にNECホームエレクトロニクスより発売されたPCエンジンSUPER CD-ROM²用サイコスリラー+ハンティングRPG。
PlayStation版『リンダキューブ アゲイン』は、PCエンジン版から全体的なグラフィックのブラッシュアップ、アニメーション、エンディングの変更、残虐描写の規制(但し、アニメ化された事でよりリアルで生々しい表現となっている)、シナリオの追加、難易度選択などが追加されている。
リンダの実父ヒューム・バーニングは、Aシナリオで実はラスボスとして登場。二重人格の様で父親としての顔とサイコな殺人鬼としての顔を持つ。
しかし殺人鬼の人格が妻のアンと常に一緒にいたいがために彼女の両腕と腰から下を切断し自分の胸に貼り付けていたのだが、父親の人格でこれを見た時に「愛し合う2人はいつも一緒だぁ!」と狂喜の声を挙げるなどこちらの人格も最早まともではない。この前後のやり取りはリンダキューブを代表するシーンの一つで、アニメーションが手掛けられている。
フィロソマ(1995年)
『フィロソマ』(PHILOSOMA)はソニー・コンピュータエンタテインメントが1995年7月28日に発売していたプレイステーション向けの強制スクロールシューティングゲーム。随所に「エイリアン」などの影響が見て取れる。

「採掘塔地下に、生存者反応がある。」

人間の生命反応だと思っていたものは未知の生物に繭にされた生存者たちだった。惑星220という星そのものが巨大な生命体であり、宇宙空母「ギャラント」……というより人類(及びAIであるアリス)は罠にはまり、その生殖プロセスに利用されたというのが本作のオチである。

真っ赤に変容した「220」が、まるでひとつの生物かのように胎動していた。
「ミッションコンプリート。フィロソマ受精完了。」
人類はまんまと「フィロソマ」の受精に利用されただけだった。不吉な予兆として、任務を終えてギャラントに帰還する戦闘攻撃機ストレガに未知の生物が張り付いていた。
天地創造(1995年)
『天地創造』は、クインテットが開発し、エニックス(現・スクウェア・エニックス)によって1995年10月20日に発売されたスーパーファミコン用コンピュータゲームソフト。
みんなのトラウマの「廃都ロウラン」では強制ホラーゲーム(ゾンビ村)と化すトラウマ・マップ。広い上に複雑且つイベントアイテムを見逃しやすい構造になっており敵の数も多い難解なダンジョン。
シルバイン城のボス「ブラッディーマリー」は、普通に進めた程度のレベルでは与えられるダメージが1~2、しかしこちらの食らうダメージは一撃瀕死、さらに演出も怖いとかなりトラウマなボスになっている。
【SFC】 天地創造 ラスボス~エンディング
地球を創生するために生まれたアークは、ラスボスのダークガイア(長老の真の正体)を倒した後、役目を終え消滅するエンディング。
エル「誰かしらこんな時間に?もう夜中の12時近いのに…」
夢の中で、白い鳥となって地表を飛び回るアーク。真夜中のストークホルムでドアをたたいたのはその白い鳥だったのか、それとも・・・。
学校であった怖い話(1996年)
『学校であった怖い話』は、バンプレストから発売されたゲームソフト。1995年8月4日にスーパーファミコン版が、1996年7月19日には新シナリオが追加、グラフィック・サウンドが一新されたPlayStation用『学校であった怖い話S』が発売。

「逆さ女」は、『学校であった怖い話』に登場する語り手「荒井昭二」に、4番目に語ってもらうと聞くことができる話「宿泊施設の怪」に登場する女の妖怪。SFC版では赤系の実写取り込み、プレイステーションの『学校であった怖い話S』では、より実写に近く険しい表情だった。
アークザラッドII(1996年)
『アークザラッドII』(Arc The Lad II)は、ジークラフト制作のシミュレーションRPG。PlayStation専用ソフトとして、ソニー・コンピュータエンタテインメントから1996年(平成8年)11月1日に発売された。アークザラッドシリーズの第2作目となる。略称はアーク2。
『アークザラッドII』は、衝撃的な鬱エンドで有名な名作。物語後半の実質的な主人公とヒロインが命と引き換えにラスボスを封印するが、世界は破滅に向かう・・・。
ラスボスである真の黒幕「闇黒の支配者」(人間の王)と聖女ククルが戦う。力及ばずククルは闇黒の支配者に取り込まれ肉体は消滅してしまう。
聖女ククルは、ラスボスである真の黒幕「闇黒の支配者」(人間の王)の暴走を止めようとしたが、精霊としての力が弱まっていたことも原因となり、力及ばず取り込まれてしまう。
勇者アークは、最後のラスボス「闇黒の支配者」との戦いで、取り込まれていたククルの(意思の)力も借りて、アークの力と精霊の力の全てを注ぎ込み、自らの命と引き換えにラスボスを封印する。
ラスボスの闇黒の支配者は勇者「アーク」とそのパートナーである聖女「ククル」の犠牲によって再封印される
最終的に、ラスボスの闇黒の支配者はアークとそのパートナーであるククルの犠牲によって再封印される事になったが、それまでに生じた代償はあまりにも多く、もはや滅亡寸前となった世界で生き残ったエルク達に待ち受けていたのは、「勝利」とは程遠い結末となっている。
エルク「アーク、あんた何のために死んだんだ。こんな絶望しかない未来を、俺達にみせるためなのか?」
アーク「生き残った者でやり直すんだ。」
黒ノ十三(1996年)

黒ノ十三(くろのじゅうさん)は、1996年9月27日にトンキンハウスより発売されたサウンドノベル形式のホラーアドベンチャーゲーム。人気作家・綾辻行人氏が監修を務めたホラーノベル。
13本のホラーノベルオムニバス作品。重度の鬱シナリオを含む。本作には複数の執筆者からなる十三編の、それぞれに“形”の異なる「恐怖」の物語が収められている。
重度の鬱シナリオ『羽音』は凄まじい恐ろしさ。生理的な嫌悪感を催す題材と後味の悪い結末で有名。
史上最悪の鬱シナリオで有名な「羽音」

空を飛ぶ夢。――ふと自分の背中にある羽根に不安を覚える。背中を振り返ると、台所で母親の足元によくいる、あの虫の羽根が…。今中多恵子は同級生のいじめにより精神を病んでいく。陰鬱なシナリオ。
黒ノ十三の「羽音」で登場する亡霊「憎イよねぇ、みんなが憎いでしョ?あナたは私とおんなジよ」
シナリオ『羽音』は、女子学生である主人公の一人称で進む。同級生から虐めを受け、エスカレートした果てにゴキブリを食べさせられた主人公。虫の羽音の悪夢に悩まされる毎日が続き、現実でも追い詰められて、最後には大好きだった母親に包丁で殺害される。にわかには信じがたい状況…そこで主人公は、自分の死の真相を思い出す。いじめに耐えかねた主人公は自殺を考えたが、その勇気もなかったので、母親に殺してもらったのだった。これらを意識している主人公は、つまり最初から死人だったのである。しかも、「その後主人公の死体は自室の壁に埋め込まれ、今もゴキブリに食われ続けている」という描写まである。そしてラストシーンで、主人公の残留思念は再びシナリオ冒頭へ戻る。生前の記憶とゴキブリの悪夢と母親に惨殺される激痛に永遠に苦しみ続ける、悲惨なループオチで物語は締められる。最後まで、一切の救いも逃げ道もない。
バハムートラグーン(1996年)

『バハムートラグーン』(Bahamut Lagoon)は、1996年2月9日にスクウェア(現・スクウェア・エニックス)から発売されたスーパーファミコン用のコンピューターゲーム。ジャンルはシミュレーションRPG。略称は「バハラグ」など。
『バハムートラグーン』のヨヨは、「RPG史上最も嫌われているヒロイン」と評され、『スクウェア3大悪女』の筆頭とされるほど悪名高い

『ヨヨ』は、スクウェア発売のスーパーファミコン用ソフト『バハムート ラグーン』に登場するキャラクター。ゲームのヒロインで、主人公ビュウの故郷カーナの王女。ビュウとは幼なじみで仲良し。ヨヨは、ネットスラング『スクウェア3大悪女』の筆頭とされ「RPG史上最も嫌われているヒロイン」と酷評する人も多い。
ヨヨは序盤において主人公ビュウと良い仲なのだが、彼女は物語の途中で敵国に連れさらわれてしまい、再び会うまでの数年間で、彼女は自分によくしてくれる敵将軍パルパレオスにほれてしまう。
パルパレオスの竜に乗ったときに「サラマンダー(ビュウの竜)より、ずっとはやい!」と言ったり、ビュウに対して「おとなになるって、かなしいことなの」と言ったり、ビュウ視点であるプレイヤーの心が傷つくような発言もあるため、かなり叩かれやすい人物となっている。
トワイライトシンドローム(1996年)

『トワイライトシンドローム』は、ヒューマン及びスパイクから発売されたプレイステーション用ゲームソフトのシリーズ名。ユカリ、チサト、ミカの三人は、不穏な噂が漂う雛城町内の心霊スポットを探索し、その真偽を究明する。
2008年現在までに四作が発表されており、『トワイライトシンドローム 探索編』が1996年3月1日に、『トワイライトシンドローム 究明編』が1996年7月19日にそれぞれヒューマンから、『トワイライトシンドローム 再会』が2000年7月27日に、『トワイライトシンドローム 禁じられた都市伝説』が2008年7月26日にそれぞれスパイクから発売されている。
雨月奇譚(1996年)

雨月奇譚は、トンキンハウス(東京書籍グループ)製作の1996年発売のPlayStation用アドベンチャーゲーム。江戸時代の文学『雨月物語』をもとにしているアドベンチャーゲーム。シナリオは3つ用意されており、3DCGアニメーションを見る形でゲームが進む。
病室を抜け出し屋上から飛び降りようとしている青年(主人公)に、「死んでも楽になんかならないよ」と語りかける謎の美少女がいた。少女は輪廻について語り青年を誘う。少女の影が雨月の迷宮へと誘う。
少女の後を追いかける内に、お化け屋敷「雨月座」に辿り着いた主人公は、少女と座長を探し出口を求める流れの中で、いずれも非業の死を遂げる三人の男の半生(3篇)を追体験していく。これらの3篇は上田秋成の怪異小説の「雨月物語」をアレンジしたもの。
- 吉備津の釜(きびつのかま) – 色好みの夫に浮気され、裏切られた妻が、夫を祟り殺す。
- 浅茅が宿(あさぢがやど) – 戦乱の世、一旗挙げるため妻と別れて故郷を立ち京に行った男が、7年後に幽霊となった妻と再会する。
- 菊花の約(きつかのちぎり) – 契りを交わした(衆道)義兄弟との再会の約束を守るため、約束の日の夜、自刃した男が幽霊となって現れる。
の3篇を原作とした物語。

最後に、今まで見てきた3人の男は主人公の前世であると明かされるが、主人公は輪廻転生を受け入れずに、屋上から飛び降りる。

ファイアーエムブレム 聖戦の系譜(1996年)

『ファイアーエムブレム 聖戦の系譜』(ファイアーエムブレム せいせんのけいふ)は、ファイアーエムブレムシリーズの4作目に当たる作品で、1996年5月14日に任天堂よりスーパーファミコン用ソフトとして発売された。暗黒神の帝国を滅ぼした十二聖戦士の子孫が支配するユグドラル大陸を舞台に、数奇な運命を辿る騎士シグルドと、父の志を受け継いだその息子セリスの二代に渡る戦いを描いた二部構成の作品。悲劇的な展開も特徴で、開発者は本作の製作における趣旨について「戦争の悲惨さを伝えること」を挙げている。
血族同士が血を流し合うなど物語が悲劇的であり、RPGの不幸な主人公としてシグルドの名が挙がることも多い。
シグルドは、勇敢で心優しく正義感の強い騎士でありながら、あまりにも報われなさ過ぎるため、RPG史上屈指の不幸な主人公として名高い。祖国のためにと信じて戦ってきたシグルドの行き着いた先は、父も妹も親友たちも失い、反逆者という汚名を晴らすことも叶わず、苦楽を共にした仲間たちに報いることもできないまま、妻のディアドラを寝取った男のアルヴィスに殺されるという、失意と絶望に満ちた最期であった。
ディアドラは、シグルドと結婚し一児の母となって間もなく暗黒教団の司祭マンフロイに誘拐され、記憶を封じられた状態でアルヴィスのもとへ送られ、父の死を謀った一味だと知る由もなく彼と婚約する…。
サガ フロンティア(1997年)

『サガ フロンティア』(SaGa Frontier) はスクウェア(現:スクウェア・エニックス)が1997年(平成9年)7月11日に発売したプレイステーション用ソフトのRPG。唐突に終了する「ブルー編」のエンディングは納得がいかないと悪名高い。地獄の君主戦でいきなり画面停止して唐突に「THE END」。予想外の終わり方にバグが発生したと思う人も続出した。かなり独特のエンディングであり賛否両論。
ファイナルファンタジー7(1997年)

『ファイナルファンタジー7』は、1997年にスクウェア(現:スクウェア・エニックス)社がプレイステーション用ソフトとして発売したRPGである。FFシリーズ初のPS用RPG。
エアリス・ゲインズブールは『ファイナルファンタジー7』のティファと並ぶヒロインの一人。物語中に多くの謎がちりばめられているFF7の作風と、またエアリスの人気故に「死んだはずがない、生き返らせる手段があるはずだ」と信じるプレイヤーの間で蘇生ネタが蔓延した。いずれにしても彼女の死が、各方面に大きな影響を与えた。
FF7 セフィロス戦(リバース・セフィロス/セーファ・セフィロス)
マリカ 〜真実の世界〜(1997年)
『マリカ 〜真実の世界〜』は、ビクターインタラクティブソフトウェアより1997年に発売されたセガサターン用ゲームソフト。セガサターンを代表するカルトな人気を持つ怪作RPG。
全般にわたってシビアな展開が続くため(特に中盤部分は相当にきついものがある)、年齢制限を入れてもよく発売できたなと言わしめるほどのレベルで、鬱ゲーとしての側面も強い。
日本征服をもくろむ秘密結社Faction of True(通称:Fact、F資本)と超能力を操る少女達との戦いを描く。発売年と同じ1997年の日本・東京都が舞台。[18歳以上推奨]ソフトいわゆるギャルゲーのようなパッケージで、一見そういうゲームと思われがちだが(サターンのX指定ゲームは大半がアダルト要素に基づいている)実際にはお色気要素はほとんど無く残虐・グロテスクな表現と重厚なストーリーによる18歳以上推奨である。ゲーム発売当初はほとんど話題にならなかったが、特撮ヒーロードラマをリアルに昇華した様なストーリー展開と、実力派声優による迫真の演技に引き込まれるプレイヤーも多く、発売後リピート出荷されたという逸話もありカルト的な人気を誇っている。また、ゲーム中に多数の死亡者が出ることや、敵組織の歪んだ倫理観、グロテスクで残酷な表現手法などから、重度のトラウマゲームとして取り上げられることが少なくない。

食人鬼ラブ・フレストは、「マリカ~真実の世界~」の登場人物。ラブフレストは、生体実験の失敗により女性ホルモンを摂取しないと死んでしまう身体になったが、悲観するどころか喜び『狩り』と称して連続殺人事件を引き起こす。
十代の少女を「神がこの世に生み出した最高の造形傑作」と賛美し、気に入ったパーツを食べずに自らの体に組み込む。その中には主人公の親友の部位も……。
ラブフレストはマリカに対して「素晴らしい…何という造形!今までこれといったフェイスには出会えなかったが…」
「これは誰のパーツだと思う?そう!お前の友人、拝嶋恵子のものだ!つまりおまえのフェイスが俺のものとなれば、お前は友人と同化することができる!これが真実の友情だろう!?」
「ひひひ、友人の手によって息の根を止められる…悲しくて美しきかな、この友情よ!」
ラブフレストは、ファクト所属の改造人間。クリス・バーンガニアという偽の身分を使い芸能事務所を構え、オーディションを騙って女性を誘い出しては殺害している。加藤源一郎と同様の改造手術を受けており、定期的に女性ホルモンを摂取しなければ、体が二日と持たない。様々な少女のお気に入りのパーツだけを組み合わせた、継ぎ接ぎだらけのグロテスクな外見と拝島恵子・蕪木普矢を巻き込んだ一連のイベントは、このゲーム最大のショッキングなシーンの一つである。
偽典・女神転生 東京黙示録(1997年)
『偽典・女神転生 東京黙示録』とは、1997年にPC-9800シリーズ用、1999年にWindows用ソフトとしてアスキーより発売されたRPG。通称「偽典」。女神転生シリーズの中では、屈指の性的描写やグロテスクな描写が存在しているが18禁の年齢制限はない。

『偽典』の名にふさわしく、女神転生シリーズのダークな部分をさらに濃くしたゲームである。性描写・グロ描写・××な描写が随所にある。


性交描写や女性型悪魔の乳首描写といった性的な描写や悪魔に生きながら八つ裂きにされ貪り食われるなどのグロテスク描写が存在し、これらには専用のCGが用意されている。
ファイナルファンタジータクティクス(1997年)

『ファイナルファンタジータクティクス』(FINAL FANTASY TACTICS、略称:FFT)は、1997年6月20日にスクウェア(現・スクウェア・エニックス)より発売されたPlayStation用のシミュレーションRPG。ファイナルファンタジーシリーズの外伝的な作品である。全編を通して主要キャラクターの殺戮が繰り返されるなど血生臭い描写が多い。主要な登場人物が殺しあう衝撃的な結末。

オヴェリア・アトカーシャは、獅子戦争終結後、ディリータ・ハイラルと結婚、ディリータは畏国王の座につく。しかし戦争終結の数ヵ月後、誕生日を迎えたある日、エンディングで、オヴェリアは、教会跡で不信から(いずれ自分もディリータに裏切られるのではないかという恐怖が頂点に達し)英雄王ディリータを短剣で刺し、自身もディリータ王に刺し返される。

2人の生死は不明ままゲーム終了。このあまりにも後味が悪すぎる結末は語り草になっている。
御神楽少女探偵団(1998年)
『御神楽少女探偵団』は、1998年9月17日にヒューマンより発売されたプレイステーション(PS)用のアドベンチャーゲーム。2009年10月14日からはゲームアーカイブスでの配信も行われている。全年齢対象。
『御神楽少女探偵団』第4話「蘇る夢男」編 『江戸川乱歩』の作品的な陰惨な物語が多い本作の中でも特に暗く悲惨なシナリオ。陰惨な殺人事件の犯人は幼くも聡明な兄弟だった?

「蘇る夢男」編のラスト・・・譲太郎君と正男君の二人はすでに事切れていた。御神楽探偵事務所の面々は、守れなかった幼い命をただただ茫然と見つめていた・・・。
ゼノギアス(1998年)

『ゼノギアス』(Xenogears)は、1998年2月11日にスクウェア (現スクウェア・エニックス) から発売されたPlayStation用RPG。正式なジャンルは「新世代サイバネティックRPG」。
ゼノギアス ソイレントシステム(人肉缶詰工場)
ソイレントシステムとは、スクウェア(現スクウェア・エニックス)のゲーム「ゼノギアス」に登場するみんなのトラウマである。
「先生……こんなのって…ないよ…」
表向きは食料生産施設及び研究施設であるが、同時に非人道的実験の被験者たち「ウェルス」を、食料・薬品向けに食料加工するというかたちで最終処分を行っており、作中でも血みどろのヒトガタの物体がミンチにかけられるシーンなどが生々しく描写されている(この工場はラインが3つあり、主に地上人の三級市民を実験台とし、実験後に被験者たちを大型槽で直接バラバラにし(音がまさに……因みに稀に女性の断末魔が聞こえる)、ベルトコンベアに載せられたあと、プレスされて缶詰にされると言うもの。)。
雪割りの花(1998年)

『雪割りの花』(ゆきわりのはな)は、ソニー・コンピュータエンタテインメントより発売されたアドベンチャーゲーム。企画・原作・アニメーション制作はProduction I.G。1998年11月26日(PS)に発売された。
ヒロインの桜木花織が悲惨な結末(飛び降り自殺)となることが多い。当時のコンシューマー向けとしては屈指の鬱ゲー。
『雪割りの花』(ゆきわりのはな)は、ストーリー的にはかなり陰鬱のため、万人受けするADVとは言いがたく、人を選ぶ部分が多い。ゲームとは思えない沈鬱なストーリー展開が見もの。当時のコンシューマー完全新作としては、稀なレベルの鬱ゲーと言える。
ダブルキャスト(1998年)

『ダブルキャスト』 (Double Cast) は、ソニー・コンピュータエンタテインメントより発売されたアドベンチャーゲーム。企画・原作・アニメーション制作はProduction I.G。PlayStation(PS)用は、1998年6月25日から発売された。
各種ホラー映画の要素を含んだストーリーや凄惨なバッドエンドなどが特徴であり、グロテスクな表現も見られる。タイトルの『ダブルキャスト』とは「二人一役」という意味であり、ヒロインの赤坂志穂が二重人格者であることにちなむ。
赤坂 美月(あかさか みつき) / 赤坂 志穂(あかさか しほ)(多重人格者)
本作のヒロイン。酔いつぶれた主人公を介抱したことが縁で知り合い、彼の家へ転がり込むことになる。その後、『かこひめの寝屋』の主演女優に抜擢される。
「赤坂 美月」という名前以外の記憶が一切失せており、素性なども謎に包まれているが、普段は至って明るく振る舞っている。実は多重人格者であり、ストーリー後半で本名が「赤坂 志穂」であったことが明かされる。
赤坂志穂の中には「志穂(本来の人格)」「美月(姉の人格)」「美月(記憶喪失)」の3つの人格が存在している。
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- 赤坂 美月(記憶喪失)
- 志穂の人格の一つ。主人公が最初に出会い、劇中で最も登場している人格。後述する本来の志穂の人格でも姉の美月の人格でもなく、社会生活を営むために作り上げられた、仮の赤坂美月である。
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- 赤坂 美月(姉の人格)
- 赤坂 美月(姉の人格)は、志穂の人格の一つ。志穂の双子の姉である本物の美月をベースにした凶暴な人格。赤坂 美月(本物)は、赤坂志穂の双子の姉。故人。悪い男性に捕まったことが原因で、男性不信になってしまう。その結果、志穂に過剰な愛情を注ぐようになる一方、志穂が男性に近寄った場合は彼女に暴力を振るうこともいとわなくなる(美月は志穂を愛していた反面、内心では彼女が男性にモテることに嫉妬もしていた)。南西総合病院で森崎にカウンセリングを受けていたが、結局は自殺してしまい、志穂に重大なトラウマを残す結果となる。
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- 赤坂 志穂(本来の人格)
- 志穂の主人格であり、彼女本来の人格。本来は女性らしい性格であり、姉の美月とは仲の良い姉妹だったが、あることから虐待を受けたうえに彼女の自殺現場を目の当たりにしたため、その凶暴な美月の人格を宿す解離性同一性障害を発症してしまう。そういった経緯から、南西総合病院で森崎による治療を受けていた。

ヒロインの赤坂志穂は、「ジェノサイド編」では姉の赤坂美月の凶暴な人格が完全に顕在化し、映研部員が彼女の手で皆殺しにされるエンディングに突入する。
【やるドラ】ダブルキャスト ~ジェノサイド編~
ジェノサイド編のラストシーン。
もう逃げきれない主人公「お前は誰なんだ?それになぜ、僕たちのことをこんな目にあわせる?」
ここで、一瞬表示される「殺人鬼」の正体=狂気に満ちたヒロインの表情…。
殺人鬼の正体を知った主人公の最期の台詞「まさか…なんで!?」で物語は幕を閉じる(「the end」(終わり))。