エヴァンゲリオンは、テレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する架空の兵器。正式名称は汎用人型決戦兵器 人造人間エヴァンゲリオンである。「使徒」に対抗すべく建造された巨大な人型兵器。
アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の略称は「エヴァ」もしくは「EVA」であるが、兵器としての「汎用人型決戦兵器 人造人間エヴァンゲリオン」の略称表記は公式の資料や関連書籍上ではアルファベットの「EVA」でほぼ統一されており、本記事でもそれに準ずることとする。旧世紀版「EVAシリーズ」に加えて『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズ全4作に登場する「EVAシリーズ」も合わせてまとめた一覧。
EVAシリーズ(旧世紀版)
『新世紀エヴァンゲリオン』は、庵野秀明監督、GAINAX原作によるSFアニメ作品。テレビアニメは、1995年10月4日から1996年3月27日にかけて、テレビ東京系列で毎週水曜18時30分から19時にテレビ放送された。TVシリーズ版の結末(第弐拾伍話、最終話)とは別の結末を描いた旧劇場版の「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」は1997年7月19日、東映・東急系、渋谷東急、新宿東急他、全国東映系で放映された。
- 「残酷な天使のテーゼ」MUSIC VIDEO(HDver.)
- 【作品説明】「残酷な天使のテーゼ」MUSIC VIDEO(HDver.)とは、摩 砂 雪監督が2003年に発表した「残酷な天使のテーゼ」MUSIC VIDEO作品の映像をベースとし、摩 砂 雪監督自らが、「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズから、HD映像を使用して再編集・再調整をおこなった作品となります。
大災害「セカンドインパクト」が起きた世界(2015年)を舞台に、巨大な汎用人型決戦兵器「エヴァンゲリオン」のパイロットとなった14歳の少年少女たちと、第3新東京市に襲来する謎の敵「使徒」との戦いを描く。
エヴァンゲリオン (EVA)は、主人公らの乗る汎用人型決戦兵器。「A.T.フィールド」と呼ばれる防御壁を持つことから、使徒に対抗できる唯一の存在とされる。パイロットはEVAとの神経接続を行う「インターフェイス・ヘッドセット」と生命維持等のサポートを行う「プラグスーツ」を着て、コックピットの「エントリープラグ」に乗り込む。
EVAはパイロットとの神経接続によりコントロールされ、稼働状況は両者の「シンクロ率」により左右される。シンクロ率が低いとEVAは起動せず、逆にシンクロ率が高いときにEVAが外的ダメージを受けると、パイロットにも肉体的影響が出る。パイロットは「母親のいない14歳の子供」から選抜されている。
エヴァンゲリオン (EVA)零号機(EVA-00 PROTO TYPE)
- 搭乗者:綾波レイ ※碇シンジ
- 搭乗者コード:ファースト・チルドレン ※サード・チルドレン
- 機体色:山吹色(零号機)→ブルー(零号機・改)
- コア(魂):作中では言及無し



最初に製作されたプロトタイプ(試作機)。実戦投入の予定もなく、そのため肩部ウェポンラックなどの装備もされていない。レイの起動実験中に暴走したため、十字架付きの停止信号プラグによって凍結されていたが、第5使徒ラミエル襲来直前に凍結解除する。「ヤシマ作戦」に投入され、大破。テストとして一度だけ碇シンジが搭乗した事もある。コアに封入されている人物(魂)の正体は、他のEVAシリーズとは異なり、作中では明言されていない。第16使徒アルミサエル戦において使徒と共に自爆。機体は完全に破壊されてしまい、以降登場する事は無かった。

エヴァンゲリオン (EVA)初号機(EVA-01 TEST TYPE)
- 搭乗者:碇シンジ ※綾波レイ
- 搭乗者コード:サード・チルドレン ※ファースト・チルドレン
- 機体色:バイオレット
- コア(魂):碇ユイ

EVAシリーズの中でリリスより製作された唯一の機体。EVAシリーズのテストタイプ(実験機)。第拾九話にて第14使徒ゼルエルを捕食し、S2機関を獲得してからは、活動限界はほぼ無くなる。
綾波レイ「だめなのね。もう」
マヤ「パルス消失!ダミーを拒絶!だめです!エヴァ初号機、起動しません!」
本編では主に碇シンジが搭乗している他、テストなどでは綾波レイも搭乗していたようだが、第拾九話で初号機がレイとのシンクロを拒絶。ダミープラグ(オートパイロット)も使用できなくなり、実質シンジ以外には動かせないEVAとなった。パイロットであるシンジの生命に危機が迫ると、初号機自体が勝手に行動する、所謂暴走状態となる。
新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に 人類補完計画発動シーン 【みんなのトラウマ】
初号機のコアの中にはシンジの母親である碇ユイの魂が入っている。これは初号機との接触実験の際に肉体ごと取り込まれてしまったため。後にサルベージが行われたが、結果は失敗しユイの魂は初号機内に残り、その時偶発的に生まれた肉体に人類の起源であるリリスの魂を入れた存在が綾波レイである。しかし、初号機内に魂が残ったのはユイ自身の意思であり、「無限に生きられるエヴァの中でヒトの生きた証を永遠に残す」という願いのためであった。

エヴァンゲリオン (EVA)弐号機(EVA-02 PRODUCTION MODEL)
- 搭乗者:惣流・アスカ・ラングレー / 渚カヲル(第弐拾四話のみ)
- 搭乗者コード:セカンド・チルドレン、フィフス・チルドレン
- 機体色:レッド
- コア(魂):惣流・キョウコ・ツェッペリン
- 初登場話数:第八話


NERVドイツ第3支部で組み立てられ、第八話においてNERV日本本部に移送中、第6使徒ガギエルの攻撃を受けたためアスカの判断で起動。初戦を勝利で飾る。搭乗者は惣流・アスカ・ラングレー、第弐拾四話のみ渚カヲル。
旧劇場版では9機のEVA量産機を相手に大立ち回りを演じるも、活動限界を迎えて停止、直後に再生・復活した量産機達によってアスカを乗せたまま捕食されてしまう。アニメ史に残る伝説のトラウマシーンとして名高い。

エヴァンゲリオン (EVA)3号機(EVA-03 PRODUCTION MODEL)
- 搭乗者:鈴原トウジ
- 搭乗者コード:フォース・チルドレン
- 機体色:ブラック
- コア(魂):不明(トウジの母親という説がある)
- 初登場話数:第拾八話

米国支部から日本本部へ移送中に第13使徒バルディエルに寄生され(積乱雲に潜んでいたとされる)、松代で起動実験中に使徒として覚醒、第3新東京市に向けて活動を開始する。零号機、弐号機を活動不能に陥れるが、ダミープラグによって暴走した初号機との戦闘の末、原形を留めないほどに破壊される。最後にトウジが閉じ込められたエントリープラグは、初号機によって握り潰される。
エヴァンゲリオン (EVA)4号機(EVA-04 PRODUCTION MODEL)
米国NERV第2支部でのS2機関の暴走により、周りの関連研究施設と共に消滅してしまう。TVシリーズでは外観描写は無い。
エヴァンゲリオン量産機(5号機〜13号機)(EVA-05〜13 MASS PRODUCTION MODEL)
EVA量産機は、劇場版第25話に登場するアダムより製作された目のないウナギのような不気味な形状の頭部が特徴の9体のEVAシリーズ。ゼーレの用意した、NERV壊滅作戦および人類補完計画発動の切り札。搭乗者は存在せず、渚カヲルのダミープラグによって自律稼働する。コア(魂)の正体は不明。武器はロンギヌスの槍のコピーに変形する諸刃の剣。

劇場版25話『Air』では、EVA量産機9機でEVA弐号機1機と戦闘した。復活を遂げたアスカの駆るEVA弐号機の圧倒的な力を前に量産機は次々と破壊されるが、弐号機の活動限界の間際に9号機がロンギヌスの槍を放ち、弐号機の頭部を串刺しに。弐号機が動けなくなった後、好き放題に蹂躙され捕食されるシーンは、みんなのトラウマとして語り継がれている。
新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に エヴァシリーズvs惣流・アスカ・ラングレー
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズ全4作に登場するEVAシリーズ
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』は、日本のアニメ映画シリーズであり、『新世紀エヴァンゲリオン』のリメイク作品である。全4部作を予定しており、第1作(前編)『序』が2007年に、第2作(中編)『破』が2009年に、第3作(後編)『Q』が2012年にそれぞれ公開されており、2020年には第4作(完結編)『シン・エヴァ』が公開予定。
エヴァンゲリオン7号機、10号機、11号機、12号機については、『Q』までの劇中でその存在が明らかになっていない。
ヱヴァンゲリヲン新劇場版シリーズのタイトル | 公開日 | 上映時間 | 原作 脚本 総監督 |
監督 |
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 EVANGELION:1.0 YOU ARE (NOT) ALONE. |
2007年9月1日 | 98分 | 庵野秀明 | 摩砂雪 鶴巻和哉 |
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 EVANGELION:2.0 YOU CAN (NOT) ADVANCE. |
2009年6月27日 | 108分 | 庵野秀明 | 摩砂雪 鶴巻和哉 |
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q EVANGELION:3.0 YOU CAN (NOT) REDO. |
2012年11月17日 | 95分 | 庵野秀明 | 摩砂雪 前田真宏 鶴巻和哉 |
シン・エヴァンゲリオン劇場版:|| EVANGELION:3.0+1.0 |
2020年公開予定 |
- 「シン・エヴァンゲリオン劇場版 AVANT1(冒頭10分40秒00コマ)0706版」(2019年7月6日世界8か所同時公開)
- 真希波・マリ・イラストリアスが駆る8号機の活躍、反ネルフ組織「ヴィレ」のオペレータの北上ミドリの台詞「超マズイ・・・激ヤバです~」、伊吹マヤの台詞「ダメって言うな!」「無理って言うな!」「弱音を吐くな!」が印象的。
零号機
- 正式名称:汎用ヒト型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオン試作零号機
- 所属:特務機関NERV日本本部
- 搭乗者:綾波レイ
- 機体色:山吹色
ヱヴァンゲリヲン新劇場版におけるEVA零号機。搭乗者はTV版同様綾波レイ。第10の使徒戦の際にN2弾道ミサイルを抱えて特攻するが撃破できず、レイごと使徒に飲み込まれてしまう。
初号機
- 正式名称:汎用ヒト型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオン試験初号機
- 所属:特務機関NERV日本本部
- 搭乗者:碇シンジ
- 機体色:バイオレット

ヱヴァンゲリヲン新劇場版におけるEVA初号機。搭乗者は碇シンジ。TV・旧劇場版と同様にシンジの身に危険が迫ると暴走する。「破」では第10使徒戦の際に一度戦闘不能に追い込まれるも「綾波を救う」というシンジの意思に呼応するかのように再起動。「擬似シン化第1覚醒形態」へ覚醒を果たし「神」に限りなく近い存在となった。
戦闘のさなか、覚醒形態の初号機は頭上にエンジェル・ハイロゥ(天使の輪)に似たものが出現し、使徒に取り込まれた綾波を救出。それと引き換えにサードインパクトが発生しかけるも、渚カヲルが乗るエヴァンゲリオンMark.6が初号機にカシウスの槍を投げコアを貫き、サードインパクトを中断させた。
「Q」では「破」までの綾波レイも取り込んでいることが判明する。パイロットと共に衛星軌道上に封印されていたものを葛城ミサトらの反ネルフ組織「ヴィレ」が奪取し、シンジを保護したのち母艦「ヴンダー」の主機(メインエンジン)として取り込まれる。
2号機
- 正式名称:汎用ヒト型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオン正規実用型2号機(先行量産機)
- 所属:特務機関NERVユーロ支部→特務機関NERV日本本部(『破』)→ヴィレ(『Q』)
- 搭乗者:式波・アスカ・ラングレー / 真希波・マリ・イラストリアス
- 機体色:レッド

ヱヴァンゲリヲン新劇場版におけるEVA弐号機。名称が「2号機」に改められた他、頭部に短い角が追加され、カラーリングが変更された。搭乗者は式波・アスカ・ラングレー、 真希波・マリ・イラストリアス。第10の使徒戦の際に裏コード「ザ・ビースト」が発動し、獣化第2形態(ビーストモード)に移行した。さらにエヴァ『Q』後半では、アスカが「コード777(トリプルセブン)」を発動し獣化第4形態(第2種)に移行した。尾と大きな牙が現れ、足もネコ科に近いような形に変化する。最後はMark.09を巻き込んで自爆・大破。残骸はEVA8号機の修復に使われた。
3号機
- 正式名称:汎用ヒト型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオン正規実用型3号機
- 所属:特務機関NERV北米第3支部→特務機関NERV日本本部
- 搭乗者:式波・アスカ・ラングレー(テストパイロット)
- 機体色:ブラック
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』に登場。ヱヴァンゲリヲン新劇場版におけるEVA3号機。TV版の鈴原トウジではなく式波・アスカ・ラングレーが搭乗する。TV版同様、使徒に寄生され、機体は破棄、使徒として識別される。エントリープラグを握りつぶしていたTV版とは違って新劇場版では顎で噛み砕かれるようになっており、プラグを噛み砕かれる際には使徒の断末魔の悲鳴とも受け取れる女性の悲鳴が聞こえる(ちなみにこの場面を円盤で字幕を入れて視聴した場合「アスカの悲鳴」と表示される)。
なお、式波・アスカ・ラングレーは生存しており、救出後使徒の影響を懸念されて隔離されてしまうが、Qにおける描写にはアスカがこの使徒の力を宿しているのではないかと思われるものがある。
4号機
- 正式名称:汎用ヒト型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオン次世代試験4号機
- 所属:特務機関NERV北米第2支部
TV版同様劇中には登場はせず。NERV第2支部において稼動限界を延長する試験機として運用されていたが、事故により消滅。
Mark.04
- 正式名称:Evangelion Mark.04
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』に登場するEVA。コード4A、4B、4Cの3種類が存在し、いずれも従来のヒト型のEVAとは形状が全く異なり、コアブロックと呼ばれる弱点を持つ本体は円盤状。また固有波形パターンは使徒と同じ「青」とされるが、モニター上ではニアリーイコールとなっている。
仮設5号機
- 正式名称:封印監視特化型限定兵器人造人間エヴァンゲリオン局地仕様仮設5号機
- 所属:特務機関NERV・ベタニアベース
- 搭乗者:真希波・マリ・イラストリアス
- 機体色:グリーン、シルバー

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』に登場するEVA。劇中では物語の冒頭、真希波・マリ・イラストリアスが搭乗し、北極のベタニアベースにて封印から目覚めた第3の使徒と交戦。脚を切断されながらもその殲滅に成功するが、その直後、仮設5号機自身もマリを脱出させた上で自爆してしまう。
Mark.06
- 正式名称:Evangelion Mark.06
- 搭乗者:渚カヲル
- 機体色:ネイビー


『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』のラストシーンにおいて登場する月面の黒い巨人をベースに建造された。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』においては、バイザー型のカメラアイに青色の機体。カヲルによると、自律型に改造され人類(リリン)に利用されたという。リリスの背の上にあり、槍の1本でリリスとともに貫かれ、白色化していた。体内に第12使徒が潜んでいた。

8号機
- 正式名称:汎用ヒト型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオン正規実用型(ヴィレカスタム)8号機
- 所属:ヴィレ
- 搭乗者:真希波・マリ・イラストリアス
- 機体色:ピンク
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』に登場するヴィレ所属のEVA。8眼をもつピンク色の機体。真希波・マリ・イラストリアスが搭乗する。
8号機(初期検討用モデル)
- 正式名称:汎用ヒト型決戦兵器 人造人間エヴァンゲリオン 正規実用型(ヴィレカスタム)8号機β 臨時戦闘形態 [EVA-08β-ICC (Improvised Combat Configuration)]
『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の「特報」(2018年7月26日ネット公開)および「AVANT1(冒頭10分40秒00コマ)0706版」(2019年7月6日世界8か所同時公開)に登場するEVA。

Mark.09
- 正式名称:Evangelion Mark.09
- 所属:NERV
- 搭乗者:アヤナミレイ(仮称)
- 機体色:山吹色→グレー

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』に登場するNERV所属のEVA。零号機に似た、単眼の山吹色の機体(零号機と比べ頭部のカメラアイが大きい)。アヤナミレイ(仮称)が搭乗する。ヴィレ側の人間からは「アダムスの器」と呼ばれる。AAAヴンダーの「本来の主」。全身がコアであり、頭部を破壊されても倒れることはなく、変形や頭部の再生も可能。
第13号機
- 正式名称:エヴァンゲリオン第13号機
- 所属:NERV
- 搭乗者:碇シンジ・渚カヲル(左右の複座式)
- 機体色:バイオレット
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』に登場するNERV所属のEVA。リリスの結界を突破するための機体でもあり、2人乗りの「ダブルエントリーシステム」となっているのは、セントラルドグマ最深部にあるロンギヌスの槍とカシウスの槍の2つを入手するために2つの魂=2人のパイロットが必要とされるためであるとされていたが、実はDSSチョーカー作動により片方のパイロットが死亡しても、生存しているもう片方のパイロットにより覚醒を継続させるという「ゼーレの保険」としての意味合いもあった。その正体は「アダムスの生き残り」とされる。

シンジは一人で機体を操作して強引に2本のロンギヌスの槍を引き抜いてしまう。それによりMark.06内に潜伏していた第12使徒が復活し、侵食を受けたカヲルが第13使徒へと堕とされる。そして最終的には第12使徒を吸収し、初号機の擬似シン化形態をも超えた「疑似シン化第3+形態(推定)」となり、フォース・インパクトを起こしてしまう。これを止めるため、カヲルは機体に2本のロンギヌスの槍を刺し、シンジから引き取っていたDSSチョーカーの作動により死亡。それでもガフの扉は閉じず、マリが強制的にシンジのエントリープラグを射出させたことで、フォース・インパクトは初期段階で抑えられた。そのまま機体は地表に向けて落下していき、『Q』終了時点での消息は不明。

8+2号機
『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』に登場する(と思われる)EVAであり、『Q』公開時点での詳細は一切不明。『Q』本編後の次回予告内で、近接格闘とマゴロクソード(エヴァンゲリオンANIMAに登場する武器)を用いて、前述のMark.06に酷似したエヴァンゲリオンの大群と戦っていた。機体は名前の通り8号機、2号機をそれぞれ融合したニコイチ機体となっている。
その他
- EVAを零号機・初号機…と呼称するのは、映画の試写における零号試写(色処理などを行っていないフィルムによる最終チェックのための試写)・初号試写(納品用の完成版フィルムの最初の試写)…に由来する。
- デザインは零〜4号機をマンガ家の山下いくと、量産機をアニメーター(劇場版メカ作監)の本田雄が手掛けている。
- 本作の第1話は『機動戦士ガンダム』の第1話を強く意識しており、庵野はガンダムの1話を全て時系列またはチャートにまとめ、それをホワイトボードに書き出し、「これには敵わない、完璧だ」と発言している。第1話で主人公が巨大ロボットに乗り込むことや、主人公の父が科学者であることなど『マジンガーZ』から続くロボットアニメのお約束も意識している。
監督の庵野は、学生時代に『宇宙戦艦ヤマト』と『機動戦士ガンダム』のアニメブームを体験している。『宇宙戦艦ヤマト』に関しては庵野作品全般に、オマージュととれるシーンが存在する。『機動戦士ガンダム』に関しては、庵野自身『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』のメカニックデザインを担当していた。また、『逆襲のシャア』に関してはスタッフにインタビューした同人誌を出版している。1993年放送の『機動戦士Vガンダム』を庵野は高く評価しており、VガンダムのDVDブックレットに、「この作品にハマらなかったら僕は『新世紀エヴァンゲリオン』を作る前にアニメを辞めてたかもしれない、あるいは『エヴァ』みたいなものを作る気にはならなかったと思う」と語っている。
引用元: ウィキペディア(Wikipedia)『新世紀エヴァンゲリオン』の「他の作品からの影響」
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『新世紀エヴァンゲリオン』の物語終盤にいくにつれ、社会やそれに関わる人々がほとんど描写されることなく、主人公・碇シンジのとる行動や内面性がそのまま「世界の危機」にシンクロして描かれる。このような「悩める主人公の精神世界と現実世界がシンクロし、世界の命運を左右するかのような設定」は、後にセカイ系と呼ばれるジャンルの形成に大いに寄与し、別名「ポスト・エヴァンゲリオン症候群」と呼ばれることがある。
作品ジャンル:セカイ系作品 / ダークファンタジーアニメ
キャラクター属性:ヤンデレキャラ / クーデレキャラ / ツンデレキャラ
エヴァンゲリオン(EVA)零号機パイロットの無口で神秘的なクーデレキャラの綾波レイは、本作における最大のキーパーソンとして重大な役割を果たす。ツンデレキャラの惣流・アスカ・ラングレーは廃人化しヤンデレ化していく。