サスペリア(1977年)は、世界各国で記録的な大ヒットとなったオカルト映画の記念碑的な不朽の名作。ヨーロッパの由緒正しい名門の寄宿制バレエ学校が実は魔女の巣窟だったという少女マンガのような魅力的なストーリー、原色(赤と緑)を生かした鮮烈な色彩美、ゴブリンによる悪魔的な音楽、残酷美を極めた人体破壊描写の芸術的な演出など、すべてが斬新であり、革新的なショック映画、恐怖映画であった。「決して、ひとりでは見ないでください」。恐怖映画史上、最も秀逸な宣伝コピーと言える。当時、残酷性と性描写(エログロ)を売りにしていたイタリアホラー映画が世界に深く認められるきっかけになった「サスペリア」(1977年)の大ヒット。本特集では、サスペリア3部作(魔女3部作)、『サスペリアPART2』、「2018年のリメイク版」についても詳細に解説します。
オカルトホラー映画の金字塔「サスペリア」(1977年)の謎と伏線
『サスペリア』(原題:Suspiria)は、ダリオ・アルジェント監督による1977年制作のイタリアのオカルト・ゴシック・ホラー映画。英国ロマン派作家トマス・ド・クインシーの小説『深き淵よりの嘆息』(Suspiria de Profundis)をモチーフに、ダリオ・アルジェントとダリア・ニコロディが脚本化した。本作の大ヒットによって、アルジェント監督は世界的な名声を手に入れ、エロティシズム(性描写)とサディズム(残酷性)が売りの「ジャッロ映画」、サンゲリア(1979年)などの「ゾンビ映画」、「食人族」(1981年)などの「カニバリズム映画」などのジャンルでイタリア産ホラー映画が再認識された。
主人公のスージーがドイツのバレエ名門学校に入学する(恐怖劇場の幕開け)
扉が開くとともにゴブリンが奏でる恐怖の音楽が爆音で炸裂して観客は驚かされる


ゴブリン(Goblin)の映画音楽『サスペリア』 – Suspiria (1977年)
ゴブリンが奏でる恐怖の音楽が「音響立体移動装置」(サーカム・サウンド・システム)により増幅された。恐怖のメロディが多くの人の脳裏に刻まれた。
いきなり街に拒絶されるスージー。悪い予感しかしない。


スージーのタクシー乗車場面で本物の幽霊が写り込む?

バレリーナ志望のスージー・バニヨン(演:ジェシカ・ハーパー)は、ドイツにあるバレエの名門校に入学するために、ニューヨークからやって来た。空港でようやく拾うことができたタクシーに乗ってスージーは学校に向かう。
スージーがタクシーの運転手に目的地(「エッシャー通りまで」と行先)を告げるが、スージーの発音が悪いのか全然通じない。しかたがないのでスージーは、目的地を書面で伝えた。その時に運転手の後頭部の襟元辺り(のタクシーの仕切り窓)に苦しみ叫んでいる男の顔が写り込んでいる。70年代のオカルトブームの流れで当時人気があったオカルト番組やテレビ心霊番組で「本物の幽霊」が写っているとして取り上げられた。勿論、本物の幽霊ではなく、ダリオ・アルジェント監督が意図的に仕込んだネタである。
謎のメッセージを残して走り去るパット(パトリシア)

激しい雨の中到着したバレエ学院はスタイリッシュな赤い館。そしてその建物の玄関では、若い生徒であるパットが何者かに追われているかのように怯え、何か叫んでいた。
「秘密のドア、アイリス、青いの……。」(「秘密が分かったわ。扉の影で見たの!アイリスが3つ。青いのを回すのよ!」(原文「The secret I saw behind the door—three irises, turn the blue one!」))とパットは言っているのだが、真相に迫っていないこの段階では半端にしか聞き取れていない演出になっている。
この謎のメッセージは、終盤で大きな意味を持つ。
学園の玄関にて、中に入れてもらえないスージー

インターホーン越しに話をするスージー「スージー・バニヨンです。今、ニューヨークから着いたんですけど」
声(実はサラ)「知らないわ。帰って」
スージー「手紙も持ってます。ひどい雨なの、入れて下さい。そうすれぱ・・・」
声(実はサラ)「帰りなさい。帰って」
学園の玄関に到着したスージーがインターフォン越しに、いくら頼み込んでも一向にとり合ってくれない。一体どういうことなのか。雨の中で全身ずぶ濡れになったスージーは、しかたなく、待たせておいたタクシーに戻る。雨の中、林の中を1人駆け抜けていく先ほど走り去った女性(パット)。さっきの女性だ、車の中からそれを見つめるスージー。
後日、スージーとサラが二人で水泳をしているシーンで、サラが、スージーがバレエ学園を訪問した初日の玄関にてインターフォンの応対をしたのは、自分だと告白した。あの時、サラとパットは学園の謎について、玄関付近で深刻な内容の会話をしており、スージーが突然訪れたことにビックリして、精神的に不安定であったパットは気が動転して玄関から飛び出していったのだった。
魔女の秘密を知りすぎたパットが殺される「パットの首吊り処刑」
友達の住むアパートに逃げ込んだパット(パトリシア)



魔女の使い魔にめった刺しにされるパット


「パットの首吊り処刑」は、最大の見せ場のひとつ。映画史に残る残酷美を極めた殺人描写・魔女のメッセージも。





学園生活が始まるが、連続する不可解な変死や怪異を不審に思うスージー



二人の犠牲者を出した翌日、スージーの学園生活が始まる。学園には、海外旅行中という女理事長代理のマダム・ブランク、厳格な主任教師のタナー女史、盲導犬に引かれる盲目のピアニストのダニエル、ルーマニア人の下男パブロ、マダムの甥で9歳になるアルバート少年等がいた。スージーは、優秀な成績を認められての入学だったが、初日のレッスンで貧血になり倒れる。小間使いのおばさんの謎の閃光を受けたのが原因と思われる。赤ワイン付きの特別食で療養することになる。ここに来てから変なことばかり・・・。何か盛られているのか、夜は起きていられない。



学園の謎解きをパットから引き継いだサラにも危険が迫る「針金地獄」
すぐに眠くなるスージー

針金地獄に落ちたサラが殺害される(サラがいなくなる)

呪われたバレエ学校の秘密に感付いたパットと親しかったサラが、その秘密をパットから受け継いでしまったために狙われてしまった。


魔女の館の謎・迷宮に挑むスージー。諸悪の根源である「エレナ・マルコス」(溜息の母)との戦い。
魔女との対決に挑む前に喫煙するスージー。スージーは秘密を暴く決意をする。

夜ごとに響く教師たちの靴音は突然消えてしまう。なぜなのか?
部屋に戻ると、急いで煙草に火をつけ吸い込むスージー。雨が窓を叩いている。足音。足音が聞こえる。サラの置いていった紙きれを手にするスージー。その間も足音は続いている。思いをこらすスージー。
「あの人たちは学校を出てないわ。玄関は左にあるはずなのに、足音は右に2、3、4、5、6、7。足音を数えれば行く先がわかるに違いない。…20」左から右へ移動する足音。手にサラのノートを持って、そっと廊下に忍び出るスージー。人気のない赤い廊下を静かにたどって行く。突き当たりのドアを開ける。雷鳴!黄色の部屋だ。壁に沿って数えながら歩いていくスージー。副校長の部屋(応接間)に入ってくるスージー。足元を見ると、高価なじゅうたん。

「じゅうたんだわ。それで足音が消えてしまったのね。でも、ここから他へ行く道がないと、おかしいわ」まわりを見回すスージー。
魔女たちが集う「隠し部屋」へ通じる「秘密の扉」はどこに?




突き当たりの部屋から光と人影が見えて来た。覗き込むとそこにはブランク夫人やタナー女史、下男のパブロやアルバート少年がおり、何やら儀式をしている。

タナー「あのアメリカ娘は厄介者ですよ」
ブランシュ「だから言ったでしょ。あのアメリカの小娘を早いとこ始末しておけばよかったんだ!消すんだ、この世からあとかたもなく消えてしまえばいい!やっておしまい、いいね」
タナー「今夜は何も飲み食いしていません」
ブランシュ「だから消すんだ。あの女は、死ねばいい、死ねばいい、死ねばいい。エレナ、力を、お与え下さい!病いよ、病いよ、あの女を連れ去れ、災いとともに。死よ、死よ、死よ」
サラの無残な遺体

恐怖で後ずさったスージーは何かにぶつかり振り返る。そこにあったのは、サラの無残な遺体だった。
エレナ・マルコス(溜息の母)の部屋


エレナ・マルコス「だれだ?そこにいるのはだれなんだ?ああ、待っていたよ。アメリカから来た娘だね。いつかはここに来ると思ってた。このエレナ・マルコスを殺したいのか?このエレナ・マルコスをかんたんに殺せるとでも思っているのか?お前のようなものに簡単に殺せるぐらいなら、きょうまで140年も、こうして生きちゃあこられなかったろうよ。呪ってやる!呪ってやる、お前を呪ってやる、呪ってやる。さ、お前に死が近づいているんだよ。怖いか?お前はこのへレナ・マルコスを殺したいんだろう!地獄は裏のうしろだよ。さあ、死に会うんだ。今だ。生きながらの死に会わせてやる」




ダリオ・アルジェントの監督デビュー作品である『歓びの毒牙』( 原題:L’uccello dalle piume di cristallo)の原題の意味は、「水晶の羽を持った鳥」という意味であり、スージーが手に持った「(おそらく水晶の)孔雀の羽」の武器は、まさにデビュー作の(原題の)オマージュであろう。




ラストシーン、微笑むスージー。謎の微笑。


ミステリー映画の記念碑的な古典・ジャッロの名作「サスペリアPART2」
「サスペリア」の大ヒットという都合で、続編にされた傑作殺人映画「サスペリアPART2」
究極のジャッロ映画、映画史に残る傑作ミステリーとも評される傑作殺人映画「サスペリアPART2」(1975年)は、オカルト映画の金字塔「サスペリア」(1977年)以前に作られた映画だが、日本では大ヒットした「サスペリア」の続編として劇場公開された。
「サスペリアPART2」(原題:Profondo Rosso、英題:Deep Red)と「サスペリア」には内容的なつながりは全くないが、「サスペリアPART2」は、鮮血(残酷描写)とエロス(性描写)の美学を追求する「ジャッロ映画」と悪魔と邪教を題材とした「オカルト映画」の境界線上にある作品であり、「サスペリア」の雛形・源流であるのは間違いない。
【映画のトラウマシーン】「サスペリアPART2」 ビックリ笑い人形が脈絡なく走って来る。一度見ると忘れられないトラウマ映像。どうやって動いていたのか?全くの謎。
『サスペリアPART2』は、ホラー的な要素を巧みに取り入れたサスペンス映画の最高傑作。スラッシャー映画の源流のひとつ。『サスペリアPART2』は殺人などの残酷描写を主眼とするサスペンス・スリラー映画=「ジャーロ映画」の代表作であり、アルジェント映画の最高傑作と讃えるファンも多数いる作品。

ローマで開催された欧州超心霊学会で、超能力を持つヘルガが突然錯乱した。彼女は、かつて残虐な殺人を犯した人間が会場内にいると宣言する。その後、部屋に戻ったヘルガは何者かに惨殺される。偶然その瞬間を目撃したイリギス人のピアニスト、マークは、コートの男が逃げてゆく姿を目撃する。彼は女性記者のジャンナとともに事件の謎を解こうとする。

マークは「現代の幽霊伝説」を詳しく調べ、書籍から勝手にちぎり取った写真から怪奇現象の起こった屋敷(カルロたちが住んでいた屋敷であることが後にわかる)を見つけ出す。その屋敷こそ、クリスマスの惨劇の現場があった屋敷であった。屋敷のある部屋の壁に上図の不気味な絵が描かれているのをマークが発見した。この屋敷には隠し部屋が存在し、そこがクリスマスの惨劇の舞台であり、カルロの父親の死体も残っていた。マークは、学校に蔵書されていた目的の絵をとうとう発見し、絵に記されていた署名からこの絵を描いた張本人は友人のカルロであることを知る。

しかし、最初のヘルガ殺害事件が起きた時、カルロはマークと一緒にいたため、カルロは真犯人ではなく(真犯人をかばう)共犯者であった。屋敷でマークを殴って気を失わせて(真犯人だったらマークを殺しているだろう)、屋敷に火を放って(隠し部屋と父親の死体などの)証拠隠滅をしたのはカルロだろう。学校でジャンナを刺したのもカルロだろう。そのカルロは逃走の際に、まるでオーメンのダミアンの呪いのような交通事故で死亡する。カルロの顔面が後続の車にひかれて大破壊される壮絶な死に方だった。さすが残酷美の巨匠アルジェント。


1965年のイギリスのサイコホラー映画の傑作『反撥』(はんぱつ、Repulsion)は、カトリーヌ・ドヌーヴの目のアップで始まり、目のアップで終わることで、有名だが、以降、サイコスリラー系作品の演出で、思わせぶりな演出として、真犯人の狂気を印象的に描く手段として流行する。
映画史に残る驚愕の映像トリック(犯人が映っていた鏡)

カルロの元女優の母親が真犯人。彼女は精神を病んでいて、数十年前に自分の夫を殺害する。それを幼いカルロが目撃していたのです。それが冒頭で描かれたクリスマスの惨劇。
カルロの母親は、「あの子は何も罪を犯していない、私をかばおうとしただけ」と言いマークを殺そうとして、肉切り包丁を振り下ろして襲い掛かってくる。

映画史に残る印象的な殺人方法「ネックレスで首チョンパ」



『サスペリア2 – 赤い深淵』 – Profondo Rosso (1975年) 映画『サスペリアPART2』サントラ
ゴブリンは、初めのうちはチェリー・ファイヴと名乗っていたが、『サスペリアPART2』の映画音楽を作曲するために呼ばれ、バンド名をゴブリンに変え、ジョルジオ・ガスリーニによって書かれた有名なメイン・テーマを含むオリジナルの譜面の多くを書き直した。1975年、『サスペリアPART2』のサウンドトラック・アルバムは爆発的なヒットを記録する。
サスペリア3部作(魔女3部作)

「サスペリア」(1977年)の劇中では謎のままだった魔女の正体は、次回作の『インフェルノ』や『サスペリア・テルザ 最後の魔女』にて、エレナ・マルコスが三姉妹の魔女の一人である「溜息の母(インフェルノでは嘆きの母)」である事が明かされた。
インフェルノ(1980年)
『インフェルノ』(原題:Inferno)は、映画『サスペリア』で成功を収めたイタリアの映画監督ダリオ・アルジェントによる1980年の魔女を題材としたオカルトホラー映画。『サスペリア』に続く「魔女3部作」の2作目とされる。世界を闇から支配する恐るべき魔女「三人の母」、二人目はニューヨークにいた。

<ストーリー>
舞台は、ニューヨーク。若い女流詩人のローズは、骨董屋で手に入れた「三母神」という古書の記述から、自分が住んでいる古いゴシック建築のアパートに強い興味を持つ。「三母神」は、何世紀か前に建築家で錬金術師のバレリが書いた日記で、彼は3人の魔女のために3つの館を建てたという。〝ため息の母〟はドイツに、〝涙の母〟はローマに、〝暗黒の母〟はニューヨークに、それぞれ館があり、ニューヨークの館に今ローズが住んでいるらしいのだ。ローズはこの事実をローマで音楽を学んでいる弟マークに手紙で知らせた。しかし、その後ローズは、何者かに首を切断されて惨殺される。急いでニューヨークに駆けつけたマークだが、本に関わった人物が彼の身辺で次々と殺されていく。やがて、彼は本の中にある「第3の鍵は君の靴底の下に」というキーワードを解き、床を掘り起こして秘密の通路を発見する。その行く手に待ち受けていたものは—–。
『サスペリア』の鬼才ダリオ・アルジェント監督が、ハリウッド資本の協力を得てフルスケールで製作したショッキング・ホラー大作。『サスペリア』、そして最新作であり完結篇の『LA TERZA MADRE』とともに“魔女三部作”としてアルジェントのライフワーク的作品として位置づけられる傑作だ。
サスペリア・テルザ 最後の魔女(2007年)

『サスペリア・テルザ 最後の魔女』(伊: La Terza madre、英: The Mother of Tears)は、2007年にイタリアとアメリカが製作したホラー映画。『サスペリア』、『インフェルノ』に続く、魔女3部作の完結編。

『サスぺリア・テルザ 最後の魔女』予告編
[STORY]美しき最強・最後の魔女”涙の母”-その呪いが、世界の終わりを告げる!
イタリア北部、ヴィテルボの町。墓地脇の工事現場から土中深く埋葬された19世紀の柩と遺品入れが発見された。柩に刻まれた名は、オスカー・デ・ラ・バレー。忌まわしい伝説の幕開けだったーローマの古代美術博物館で考古学の研究を続けるサラ(アーシア・アルジェント)は、恋人でもある館長のマイケル(アダム・ジェームズ)が不在の間に、副館長のジゼルに誘われてオスカーの遺品入れを開けてしまう。そこには闇の彼方に葬られた邪悪な魔女、”涙の母”を復活させる不気味な彫像と古代文字を印した法衣が納められていた。封印を解かれ、現代に戻った魔女は手始めにジゼルを惨殺。現場に駆けつけた刑事たちに事情を説明したサラは、逆に不審がられ、異常者ではないかと疑われてしまう。一方、持ち去った法衣をまとい、完全復活を遂げた”涙の母”(モラン・アティアス)はローマに呪いを放ち、その妖力で覆われた町では次々と自殺や殺人、暴動が起きる。遺品入れの秘密を知るサラとマイケルにも魔手が伸び、魔女一味に誘拐された幼い息子ポールで必死で探し回るうち、マイケルは敵の手に落ちてしまう。サラは”涙の母”や魔物たちとの対決に立ち上がる!
サスペリアのリメイク「サスペリア」(2018年)

『サスペリア』(原題:Suspiria)は、2018年制作のアメリカ合衆国・イタリアのホラー映画。ルカ・グァダニーノ監督が巨匠、ダリオ・アルジェント監督の傑作ホラー「サスペリア」(1977年)をリメイク。1970年代のドイツを舞台に、あるバレエ舞踊団の秘密を描く。世界的に有名な舞踏団を支配する闇に、振付師、野心に満ちた若手ダンサー、悲しみを背負った心理療法士らが巻き込まれていく。悪夢にのみ込まれる者もいれば、最後に目覚める者もいる。

魔女の魂を移す器・生贄たち。生きる屍になっていく犠牲者たち(ハイセンスの残酷描写)



衝撃のクライマックス。「エレナ・マルコス転生の儀式=サバト」で踊り狂う魔女たち。サスペリアの真の継承者=嘆きの母が現れる。

リメイク版のサスペリアは、より視覚に訴えるエロスが盛り込まれている。舞踏シーンの赤い紐衣装。スージーのノーブラのタンクトップ姿。エレナ・マルコスの転生の儀式(スージーを器に使う)であるサバトの場面に現れたスージーのシースルー衣装姿。終盤のサバトにおいて裸で踊るダンサーたちの場面など。



【公式】『サスぺリア』2019年1月25日(金)公開/本予告
バレエ名門校にやってきたアメリカ人ヒロインが体験する、寄宿舎で起こる奇怪な現象や殺人を描いたイタリアのホラー・サスペンス映画のリメイクとなる。

【ストーリー】
1977年、ベルリンを拠点とする世界的に有名な<マルコス舞踏団>に入団するため、スージー・バニヨンは夢と希望を胸にボストンからやってきた。初のオーディションでカリスマ振付師マダム・ブランの目に留まり、すぐに重要な演目のセンターに抜擢される。そんな中、マダム・ブラン直々のレッスンを続ける彼女のまわりで不可解な出来事が頻発、ダンサーが次々と失踪を遂げる。一方、心理療法士クレンペラー博士は、患者であった若きダンサーの行方を捜すうち、舞踏団の闇に近づいていく。やがて、舞踏団に隠された恐ろしい秘密が明らかになり、スージーの身にも危険が及んでいた―。
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