「マクロスシリーズ」は、テレビアニメ『超時空要塞マクロス』(1982年)以降、変形する斬新なメカ「バルキリー」と歌姫で「メカと美少女」の先駆けとなったリアルロボットアニメの金字塔。マクロスシリーズの歴代の歌姫、歌うヒロインたちをシリーズ原点の「超時空要塞マクロス」から「マクロスΔ」までの『マクロス』ワールドを通じてまとめた年代記(クロニクル)。
リン・ミンメイ(『超時空要塞マクロス』ほか )
テレビアニメ「超時空要塞マクロス」、劇場版アニメ「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」に登場するキャラクター。日本アニメ史に残るヒロインにして歌姫。歌手としての功績が称えられる一方で、マクロスの防衛戦力だった可変戦闘機(バルキリー)部隊のエースパイロット一条輝との恋愛でも有名。マクロスのブリッジクルーだった女性士官の早瀬未沙も交えた三角関係の末、最終的にミンメイは振られてしまう。現在となっては様々な場や作品で目にする「架空のアイドル歌手」(バーチャルアイドル)のパイオニア的存在。
リン・ミンメイは、『超時空要塞マクロス』における基本要素のひとつ、「歌」を象徴する作品世界のディーヴァ(歌姫、女神)的なキャラクター。ミンメイは宇宙大戦を終結に導いた伝説の歌姫として歴史に名を残し、「マクロスシリーズ」の作品にたびたびその名が登場することになる。
伝説の楽曲「愛・おぼえていますか」
アニメ映画『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』主題歌「愛・おぼえていますか」
「愛・おぼえていますか」は、映画『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』の主題歌にして、最も有名なリン・ミンメイの代表曲。アニメ史に残る伝説的なアニソンでもある。
作品世界の中では、「50万年前に滅びた異星人プロトカルチャーの遺跡から発掘された、彼らの社会における流行歌」と設定されている。この太古のラブソングがミンメイの歌声で甦り、男性種族ゼントラーディと女性種族メルトランディに文化の尊さを遺伝子レベルの記憶から思い出させ、両種族の抗争を終結へと導く(ミンメイアタック)。特に「愛・おぼえていますか」は伝説の楽曲として、続編の各シリーズのヒロイン達にも歌い継がれている。
劇中での設定と活躍
リン・ミンメイは、TV版と劇場版とで設定や性格に差異がある。
「メカと美少女」の先駆けとなったSF・リアルロボットアニメ「超時空要塞マクロス」
マクロスシリーズは、当時の若者文化の流行を反映させた「バルキリーと呼ばれる可変戦闘機の高速メカアクション」(ロボットアニメ・SF要素)、「歌」(アイドル要素)、「三角関係の恋愛ドラマ」(ラブコメ要素)の3つを織り交ぜる独創的なSF感覚が特徴の「メカと美少女」の先駆けとなったリアルロボットアニメ。「ガンダム」と並ぶ「リアルロボットアニメの2大金字塔」として、実在する機体(F14トムキャット)に酷似した「バルキリー」はリアルロボット群に変形ブームを巻き起こした革命機と言える。
「超時空要塞マクロス」オープニングテーマ「マクロス」
テレビアニメ「超時空要塞マクロス」(全36話、1982年-1983年)は、「超時空シリーズ」および「マクロスシリーズ」の第1作。多数の民間人を乗せたまま宇宙を旅することになった宇宙戦艦マクロスと、戦うことしか知らない巨人型異星人ゼントラーディの戦いを描く。異星人との宇宙戦争と並行し、主人公の輝とミンメイ、未沙の三角関係という恋愛ドラマが等価で描かれる。戦争もののアニメとしては異色の存在だった。
マクロス艦内ではリン・ミンメイが一介の少女からアイドル歌手になってゆくシンデレラ・ストーリーが繰り広げられる。ミンメイの歌う歌謡曲を単なる劇中歌ではなく、物語の根幹にかかわる要素に位置付けたのは画期的な試みであり、以後のマクロスシリーズでも「歌」が重要なテーマとなっている。
一条輝とリン・ミンメイは最初は民間人。軍人とアイドル歌手という進路の違いで輝の片想いが消えていく一方、輝は同じ境遇の未沙と近しくなる。またミンメイの従兄リン・カイフンの登場が彼らの関係に大きく影響している。
ミンメイは、戦争終結後、各地への慰安巡業の中で従兄のカイフンとも破局。 輝の元に身を寄せるも、未沙の方へ傾いていた気持ちを元に戻すことはできなかった。
戦後は戦争終結の功労者であったにも関わらず、一時の熱狂は冷めアイドルとして凋落。楽しかった昔の思い出に縋って輝の元に身を寄せるが、カムジン・クラヴシェラの反乱によって引き起こされた戦火の中で振られてしまう。失意の中、ミンメイは再び歌手として生きることを決意し再起する。
アイドル歌手「リン・ミンメイ」(声・歌 飯島真理)のデビュー曲「私の彼はパイロット」
「私の彼はパイロット」は、テレビアニメ「マクロス」シリーズの楽曲。後続の作品のヒロインであるミレーヌ・フレア・ジーナス(マクロス7)、ランカ・リー(マクロスF)もカバーしている。
劇場版『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』
1984年にはテレビ版の設定や物語を再構成した完全新作の劇場版『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』が公開され、その人気を決定付けた。
劇場版では自ら高い意欲を持ってアイドル歌手となったため、努力家な性格。また、TV版とは違い当初から輝に明確な好意を持ち、積極的に自分からアピールするようになっている。
既に未沙への気持ちが固まっていた輝には振られ、天職たる歌手としての自分を選んで戦場で歌うことを決意する。
ゼントラーディが保有していたメモリープレートのメロディと、早瀬未沙が地球の遺跡から発見し解読した歌詞を合わせて完成した古代星間文明の流行歌「愛・おぼえていますか」を歌い、戦うことしか知らない敵異星人たちに失われた「文化」をよみがえらせ、戦争を終結に導く。歌で敵対ゼントラーディ種族の動揺を誘い、それに乗じて軍事作戦行動を行う事をミンメイアタックと呼ぶようになった。
イシュタル(OVA『超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN-』)
イシュタル(声 – 笠原弘子)は、OVA『超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN-』に登場するキャラクター。マルドゥーク軍の「歌巫女(イミュレーター)」のひとり。歌でゼントラーディ兵を戦闘に駆り立てる役を務めていたが、ヒビキにより地球に導かれ、初体験の「文化」に衝撃を受ける。やがて歌の素晴らしさを知り、平和の使者として立ち上がる。ヒビキに対して心惹かれるが、ヒビキといがみ合っていたシルビーがそれを乗り越えて愛を告白するのを目撃したことで、争いも乗り越える愛の強さを自覚する。ヒビキからもらったピアス型の翻訳機で地球の言葉を解する。
OVA『超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN-』
『超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN-』は、1992年に発売されたOVA。全6話。「マクロスシリーズ」としては2作目にあたる。主人公が民間のジャーナリストの「神崎ヒビキ」であり、軍のエースパイロットの「シルビー・ジーナ」と敵方の歌姫の「イシュタル」がヒロインに位置づけられ、更に敵側が歌を使って兵を操るなど、マクロスとは逆の設定が盛り込まれた異彩を放つ作品。
物語は前作から80年後、異星種族マルドゥークの侵略により再び存亡の危機が訪れた地球圏を舞台にして、マルドゥークの歌巫女イシュタルが地球の文化の素晴らしさを知り、戦争を終結へと導いていく姿を描いている。
<STORY>
異星巨人・ゼントラーディとの戦争から遥か未来。かつて地球を救った宇宙戦艦マクロスも朽ち、人と同じサイズとなったゼントラーディ人らとともに、人類は新たな栄華を誇っていた。スキャンダル専門のTV レポーター・ヒビキは、突如太陽系に侵略してきた異星軍と統合軍の戦闘を取材することになった。ミンメイ・アタック―「歌」に極度の動揺を起こすゼントラーディには最も効果的な攻撃方法―の視聴者が泣いてよろこぶシーンを押さえようと、ヒビキは民間用バルキリーを飛ばす。だがヒビキが目撃したのは、なおも突進する敵に撃破される数々の統合軍部隊だった。混乱するままに破した敵戦艦に侵入した彼は、そこで美しい少女・イシュタルと出会う・・・。
ウェンディー・ライダー(OVA『超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN-』)

ウェンディー・ライダー(声 – 佐藤幸世)は、OVA『超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN-』に登場するキャラクター。地球文化を象徴するアイドル歌手。統合軍のプロパガンダ活動の一翼を担い、月面フェスティバルで「バルキリーで誘って」と「今は友達」を歌う。フェフ率いるマルドゥーク軍に、シルビー・ジーナと共に拉致されかかったが、神崎ヒビキとイシュタルが身代わりとなる。
OVA「超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN-」の挿入歌「今は友達」
ウェンディー・ライダー(歌 – 佐藤幸世)が歌う。
シャロン・アップル(OVA『マクロスプラス』)マクロスシリーズ初の敵側の歌姫。
シャロン・アップル(Sharon Apple)は、OVA『マクロスプラス』に登場する架空のバーチャルアイドル。バーチャロイド・シンガーの「シャロン・アップル」の代表的な曲「INFORMATION HIGH」は群を抜いた人気を誇る。

楽曲により妖艶な美女、コケティッシュな少女、人魚、天使などに変化し、大衆の望む「偶像」を変幻自在に演じられる魅力を持つ。
シャロン・アップル事件
西暦2040年3月、第一次星間大戦終結30周年記念式典が地球のマクロス・シティで挙行され、シャロンがゲストとしてコンサートを行う予定だった。しかし、自我の発露を認識したシャロンはマクロスの統合軍中枢コンピュータを乗っ取り、マクロスをみずからの巨大なホログラフ像で包み込み、式典を目撃した人々すべてをマインドコントロール下に置く。その壮観に陶酔したマージは、眼下に広がるシャロンめがけて投身自殺する。そして、シャロンはイサム・ダイソンとガルド・ゴア・ボーマンとの三角関係に悩むミュンの深層意識を取り込み、三角関係を清算すべく2人の乗るYF-19とYF-21の有人試作可変戦闘機2機へ向け、自律型無人戦闘機ゴーストX-9を出撃させる。
引用元: ウィキペディア(Wikipedia)「シャロン・アップル」
「シャロン・アップル」の代表的な曲「INFORMATION HIGH」
INFORMATION HIGHは、ヴァーチャルアイドル(ヴァーチャロイド・シンガー)、シャロン・アップルの代表的な曲。このマクロスプラスの戦闘シーン(作画)はアニメ史に残る最高傑作として名高い。
OVA『マクロスプラス』
『マクロスプラス』は、1994年から1995年にかけて発売されたOVAシリーズ。『超時空要塞マクロス』より約30年後の西暦2040年、人類初の太陽系外植民惑星エデンと地球を舞台とし、次期主力可変戦闘機のコンペティション「スーパーノヴァ計画」におけるテストパイロット2人の争いと、人工知能によって動くバーチャルアイドル「シャロン・アップル」の脅威を描く。
劇場版『マクロスプラス MOVIE EDITION』の伝説の5秒
板野サーカスの極限演出!劇場版「マクロスプラス」の伝説の5秒「Macross Plus YF-21 vs X-9」
ゴーストと互角の速度を得たYF-21に対し、ゴーストが計29基のハイマニューバ・ミサイルを放ち、それを回避するシーンこそが「伝説の5秒」である。時間に直して5秒弱の間に116コマを使用したこのシーンは、四方八方を飛び回る機体とミサイルの緻密な動き、肉眼で捉えるのが難しいほどのスピード感、随所の細かいギミックの書き込みなど、セル画の最高峰と言っても過言ではないほどのクオリティを誇り、「板野サーカスの頂点である」という声も少なくない。アニメ史に残る名シーン。
引用元: 伝説の5秒 (でんせつのごびょう)とは【ピクシブ百科事典】
劇場版『マクロスプラス MOVIE EDITION』は、基本構成はOVA版を踏襲し、シーンを再編集して若干のストーリー変更が行われている。OVA製作当初から劇場版を念頭に置いて製作されており、OVAは各巻ごとにエピソードを振り分けた形になっている。約20分の新作カットが加えられたが、とりわけ終盤の展開がボリュームアップされ、劇場版ならではの見所となっている。
ミレーヌ・フレア・ジーナス(『マクロス7』)
ミレーヌ・フレア・ジーナスは、テレビアニメ「マクロス7」に登場する歌うヒロイン。Fire Bomberのボーカル兼ベース担当。第一次星間大戦期(『超時空要塞マクロス』の時代)に地球統合軍の天才パイロットとして活躍し、『マクロス7』の時代においては第7次新マクロス級超長距離移民船団マクロス7の船団長を務める地球人マクシミリアン・ジーナスと、元ゼントラーディ軍のエースで、マクロス7船団の都市艦シティ7の市長を務めるゼントラーディ人ミリア・ファリーナ・ジーナスのあいだに生まれた末娘(七女)。両親のたぐいまれなる可変戦闘機(バルキリー)乗りとしての才能も受け継いでおり、バルキリーを玩具代わりにしていたと語る。
マクシミリアン・ジーナスは、『超時空要塞マクロス』では主人公のパイロット・一条輝が初めて持つ部下のひとりとして登場する。愛称は「マックス」。あらゆる技能に秀でた「天才」として描かれ、後に敵異星人ゼントラーディの女性エース、ミリア・ファリーナと史上初の星間結婚を行い、作品世界内の歴史に名を刻むことになる。
35年後の世界を描いた『マクロス7』において、第37次超長距離移民船団マクロス7船団長兼可変ステルス攻撃宇宙空母バトル7の艦長にして、同作品のヒロイン、ミレーヌ・ジーナスの父という立場で登場する。
テレビアニメ「マクロス7」
『マクロス7』は、1994年10月16日から1995年9月24日まで、毎日放送(MBS)を製作局として、TBS系列(テレビ高知を除く)で放映されたテレビアニメである。前作・超時空要塞マクロスの続編。前作から35年後の世界を描いており、一部のキャラクターも登場するなど、直接的な繋がりを見せる。
『マクロス7』オープニングテーマ「SEVENTH MOON」
エミリア・ジーナス(『マクロス7 銀河がオレを呼んでいる!』)

エミリア・ジーナスは、テレビアニメ『マクロス7』の番外編のアニメ映画『マクロス7 銀河がオレを呼んでいる!』に登場するキャラクター。ジーナス家の五女でミレーヌの姉。2024年生まれ。リン・ミンメイに負けない歌手を目指し、あえて父母のマイクローンサイズから巨人化して辺境惑星の山奥で修行している。
カナリー・ミンメイとパッセル(『マクロス・ジェネレーション』)

『マクロス・ジェネレーション』は1997年にJRN系ラジオ3局で放送された全10回のラジオドラマ、およびそのドラマCD。桜井智がDJを務めるラジオ番組『アニメExpress〜ギャラクシー・ネットワーク〜』内で放送された。伝説のアイドル「リン・ミンメイ」の再来といわれる「カナリー・ミンメイ」が登場する。

カナリー・ミンメイ(声優は桜井智)は、リン・ミンメイの曲を歌い継ぐ人気アイドル。ミュージカルやドラマの女優としても活躍している。カナリー・ミンメイに憧れる主人公かつヒロインのパッセル(声優は田村ゆかり)と、その親友ライザはミュージカル「リン・ミンメイ物語」への出演を目指している。
サラ・ノーム(『マクロス ゼロ』)

サラ・ノーム(声 – 小林沙苗)は、テレビアニメ「超時空要塞マクロス」の前史にあたるOVA「マクロスゼロ」に登場するキャラクター。巫女の家系に生まれ、マヤン島の古代文明を守る「風の導き手」。
マオ・ノーム(声 – 南里侑香)は、サラの妹。姉と違い島内の生活には退屈ぎみで、文明人のシンに興味を抱き惹かれてゆくが、姉の想いとのあいだで揺れ動くこととなる。テレビアニメ『マクロスF』(2008年)では、プロトカルチャー研究の第一人者といわれ、同作品の登場人物、シェリル・ノームはマオの孫娘とされる。
マヤン島の巫女であるサラ・ノームとマオ・ノームは鳥の人を起動・制御する鍵であった。サラ・ノームは、最後は統合軍が鳥の人を破壊するために使用した反応弾から島とシンを守るため、自身を含めて鳥の人を反応弾ごとバリアのような物で隔離、伝説をなぞるようにと宇宙へ旅立つ。核爆発からシンを身を挺して守り、核を鳥の人へと吸収してその場から姿を消した。その後の彼女の消息は不明となっている。のちに妹のマオが、姉の消息を突き止めるべく科学者として鳥の人の研究へと進むことになる。
OVA「マクロスゼロ」
マクロスゼロとは、テレビアニメ「超時空要塞マクロス」の前史にあたる2002年から2004年にかけて制作されたOVA。地球が異星人ゼントラーディとの戦争(第一次星間大戦)に巻き込まれる7か月前、2008年の南海の孤島マヤンを舞台に、現代文明と伝統文明の相克、人類創生の秘密が描かれる。
『マクロスゼロ』に登場する謎の存在「鳥の人」
マクロスゼロの鳥の人
鳥の人は、マクロスゼロの物語の舞台となるマヤン島で神として崇められている謎多き存在。「鳥の人が目覚める時、“滅びの歌”が流れ、世界は滅びる」という伝承が遥か昔から伝えられている。
太古の地球を訪れ、遺伝子操作を行って人類誕生のきっかけを作った銀河系初の知的生命体『プロトカルチャー』が、「いずれ人類が宇宙に進出するようになった時、害をなすような危険な生命体に進化したのならば抹殺せよ」という絶対命令を組み込み、人類の監視のために残していた超巨大機動兵器。
マヤン島の巫女である“風の導き手”は「鳥の人の復活を抑止する」「鳥の人を復活させて世界を滅ぼす」の2つの性格を合わせ持っており、真の意味で世界の命運を握る存在である言える。
シェリル・ノーム(『マクロスF』)

シェリル・ノームとは、テレビアニメ『マクロスフロンティア』に登場するメインヒロインの一人である。銀河の妖精と呼ばれる人気トップシンガー。性格は自信家で、高飛車な振る舞いをする毒舌家だが、普段は他人に見せない繊細な面や、無邪気な面も持ちあわせている。またプロの歌手である自分に誇りを持っており、トップシンガーであり続けるための努力は惜しまない。シェリルの祖母は、東南アジア・マヤン島で「風の巫女」の家系にあるマオ・ノーム。
銀河横断ライブツアーの最中に主人公の「早乙女アルト」と知り合い親交を深めていく。やがて自分がアルトのことを好きだと気づくが、一方で自身にあこがれる少女、「ランカ・リー」もアルトに惹かれており、三角関係となってゆく。
劇中での台詞は「こんなサービス滅多にしないんだからね」や「あたしの歌を聴けー!」(マクロス7の熱気バサラへのリスペクトと思われる)などが有名。
「マクロスF」インフィニティー シェリル&ランカ FULL Ver.
テレビアニメ「マクロスF」
『マクロスF』(マクロスフロンティア)とは、日本のテレビアニメ作品および、そのメディアミックス商品。シェリル・ノームとランカ・リーのダブルヒロインが歌う数々の楽曲は名曲揃いで、放送後に行われた武道館ライブも盛況で、チケットの抽選倍率は20倍を超えた。
ランカ・リー (『マクロスF』)

ランカ・リーとは、『マクロスF』のもう一人のメインヒロイン。歌が好きな少女で、銀河の妖精と呼ばれるトップシンガー「シェリル・ノーム」と出会ったことをきっかけに歌手を目指すようになる。やがて芸能プロダクションに入り、映画出演をきっかけに「超時空シンデレラ」と呼ばれるスーパーアイドルになってゆく。物語の主人公、早乙女アルトを慕っている。シェリル・ノームが憧れ。
「超時空シンデレラ☆ランカちゃん」の代表曲「星間飛行」
『マクロスF』の第17話オープニングテーマ「星間飛行」
「星間飛行」は、ランカ・リーの代表曲にして最大のヒット曲。『マクロスF』の第17話オープニングテーマ、および劇中歌。

劇中では第12話で初使用。ランカはゼントラーディの反乱の最中に登場した際にこの曲を熱唱し、たった一曲のゲリラライブで反乱を鎮圧するという伝説を作った。
ランカ・リー「みんな抱きしめて! 銀河の!!はちぇまれぇ(果てまで)!!」(『果てまで!』が滑舌の悪さから、「はちぇまれぇ」と聞こえる)

マクロスF 挿入歌(EP12) 星間飛行 (高画質)
ランカ・リーを知らない司令「だ、誰だ?あの娘。」
ゼントラーディの参謀「ご存じ、ないのですか!? 彼女こそ代役からチャンスをつかみ、スターの座を駆け上がっている超時空シンデレラ☆ランカちゃんです!」
ランカ・リー「キラッ☆」
テムジン「馬鹿共がっ!飼いならされやがって!」
ランカの歌に熱狂していたゼントラーディ兵達に対して、惑星ガリア4進駐に進駐していたゼントラン第33海兵部隊で起きた反乱の首謀者テムジンが放った台詞。
女性5人組の音楽ユニット「ワルキューレ」(『マクロスΔ』)
ワルキューレ(Walküre)は、テレビアニメ『マクロスΔ』および、関連作品に登場する架空の女性5人組の音楽ユニット。星間複合企業体ケイオスの情報・芸能部門に所属する戦術音楽ユニット (Tactical Sound Unit) 。自我を失い凶暴化する奇病「ヴァールシンドローム」の感染者による暴動を鎮圧する事を目的に編成された戦術音楽ユニット。
「ワルキューレ」のメンバー
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- 美雲・ギンヌメール(声 – 小清水亜美 / 歌 – JUNNA)
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身内からも「ミステリアスクイーン」と呼ばれている「美雲・ギンヌメール」(マクロスΔ) 美雲・ギンヌメールは、TVアニメ『マクロスΔ』の登場人物。戦術音楽ユニット『ワルキューレ』のエースボーカル。ミステリアスな美女。美雲は、他のメンバーでさえ素性を知らない謎に包まれた存在。公私ともに単独行動をとることが多く、パーティなどの場にも滅多に姿を見せない。彼女の実年齢は驚くべき事に3歳(本編の3年前である西暦2064年に誕生した)。
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- カナメ・バッカニア(声 – 安野希世乃)
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ワルキューレのリーダー「カナメ・バッカニア」は、縁の下の力持ち的な存在としてユニットの成長に尽くしている。 最年長のカナメはリーダーとしてユニットをまとめる。他のメンバー達を見守るチームの姉的存在であもある。美雲が加入するまではワルキューレのエースであり、「AXIA」という曲を出していた。
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- マキナ・中島(声 – 西田望見)
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マキナ・中島は、メンバー随一の豊満なバストを持ち、それを際立たせるような露出の多い衣装を好み、ファンを魅了している。 マキナはワルキューレのメカニック担当。メカニックとして一流の腕前を持つ。マクロスシリーズ随一の巨乳の持ち主。同じ「ワルキューレ」のメンバーであるレイナ・プラウラーとは姉妹のように仲が良く、何かと行動を共にする事が多い。
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- レイナ・プラウラー(声 – 東山奈央)
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レイナ・プラウラーは、マキナとは姉妹のように仲が良く、プライベートでは一緒に生活するほどの間柄。 レイナはワルキューレの電子作戦担当。凄腕のハッカーとしての一面も持ち、電子技術者として可変戦闘機の機体調整や情報の収集・解析などでチームを支えている。口数が少なく、あまり感情を表に出さない。マキナ・中島とは、2人で共同生活を送る程の仲にまで進展している。
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- フレイア・ヴィオン(声 – 鈴木みのり)
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フレイア・ヴィオンは、本作のメインヒロイン。主人公のハヤテ・インメルマンとは互いを励ましあう関係。 フレイアは、本作のヒロインの一人。ワルキューレに憧れ、故郷の惑星ウィンダミアを飛び出してきた新メンバー。ウィンダミア人特有の特徴として頭に触角状の「ルン」と呼ばれる器官を持ち、彼女のそれはハートの髪飾りを思わせる形をしている。
ミラージュ・ファリーナ・ジーナス
ミラージュ・ファリーナ・ジーナスとは、TVアニメ「マクロスΔ」の登場人物である。本作のヒロインの一人。戦術音楽ユニット「ワルキューレ」の護衛を担うΔ小隊の紅一点。マクシミリアン・ジーナス、ミリア・ファリーナ・ジーナスの六女ミランダの娘。ミレーヌ・ジーナスの姪にあたる。
ハヤテの入隊時には教育係を命じられ、当初は口喧嘩をしあう間柄ながら、実戦で互いに助け合ううちに信頼関係を築いていき、やがてそれが恋心へと昇華していく。
マクロスΔ
『マクロスΔ』(マクロスデルタ)は、サテライト制作による日本のテレビアニメ作品。「マクロスシリーズ」に属するSFリアルロボットアニメ。タイトルのΔ(デルタ)は、「歌」「戦闘」「三角関係」というマクロスシリーズの3つの要素を忘れないよう敢えて付けたと解説されている。時代設定は『マクロスF』から8年後の西暦2067年。
主人公の「ハヤテ・インメルマン」、ワルキューレの新メンバーの「フレイア・ヴィオン」、Δ小隊の紅一点の「ミラージュ・ファリーナ・ジーナス」の三角関係も描かれる。
【13曲】マクロスΔメドレー
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