ウルトラシリーズ屈指の特撮史に残る『ウルトラマンレオ』のトラウマ回・トラウマシーンのまとめ。ウルトラマンレオは、特撮史に残る伝説的なトラウマシーンや衝撃映像が多い。
『ノストラダムスの大予言』『日本沈没』などの流行による終末ブームの影響を受け悲壮感漂うシリアスな鬱展開だらけに。オカルト・怪奇ブームの影響で怖すぎるホラー回(怪奇シリーズ)や現代では放送できない残酷なスプラッター表現(血みどろ描写)も多々ありました。
『ウルトラマンレオ』第1話「セブンが死ぬ時! 東京は沈没する!」/ ウルトラセブンが脚の骨を折られる恐ろしいトラウマシーン…セブンの危機は恐ろしいほどの緊迫感と絶望感。第一話なのに悲壮感漂うシリアスな鬱展開。
ウルトラマンレオの初期主題歌(第1~13話)と戦闘曲
レオの初期は必ずと言っていいほど初戦では負けているが、そのたびに死に物狂いの特訓をこなして勝利し続け、本編中盤からは特訓なしでも敵を倒せるだけの力が付いた。
ウルトラマンタロウからウルトラマンレオへの作風の変化には『ノストラダムスの大予言』『日本沈没』などの流行による終末ブーム・オカルトブームの影響もあるとされる。
双子怪獣ブラックギラス・レッドギラスによるダメージとマグマ星人のサーベルビームのダメージによって倒されるウルトラセブン…衝撃的な鬱展開でスタートするウルトラマンレオ。終末ブームの影響を受ける。
ウルトラマンタロウの後を継いで地球防衛の任を受け、再来したウルトラセブンであったが、双子怪獣ブラックギラス・レッドギラスとの戦闘中に右脚を折られる。
マグマ星人のサーベルに追い詰められて水中に倒れ込むウルトラセブン。
「サーベル暴君 マグマ星人」に引き連れられた「双子怪獣 ブラックギラス」と「双子怪獣 レッドギラス」対「ウルトラセブン」。3対1の戦いは、あまりにも不利な状況。追い込まれるセブン。第一話なのにセブンが殺されそうな悲壮感漂うシリアスな展開。陸に逃れようとするウルトラセブンを捕らえたブラックギラス。
バキ、ボキ、バキ!!バキ、ボキ、バキ!! 足を折られてしまうウルトラセブン。あまりにも衝撃的な展開。ブラックギラスは弟怪獣レッドギラスと共に、ウルトラセブンをいたぶった上に足の骨を捻じ曲げて粉砕する。
これにより、モロボシ・ダン(=セブン)は杖なしに歩けなくなる。
セブンの右足を思い切りひねり、折ってしまう。双子怪獣 ブラックギラスに右足を折られるウルトラセブン。痛々しい衝撃的なトラウマシーン。
右足を折られた痛みに悶絶するウルトラセブン。ショッキングな映像。レッドギラスに腹を蹴り上げられる。
執拗にウルトラセブンの右脚を折り続けるブラックギラス。追い打ちをかけるマグマ星人。
脚を折られて絶体絶命の大ピンチのウルトラセブン…。
ウルトラセブンが殺される!マグマ星人と双子怪獣 ブラックギラスとレッドギラス3対1の連携攻撃でセブンをあと一歩まで追い詰める。セブン絶体絶命の時…。レオキックがマグマ星人に炸裂。
光線(ビーム)技を中心に戦うウルトラ戦士と違い、ウルトラマンレオはレオキックなど格闘技を主体としたパワフルな戦い方が特徴。マグマ星人が撤退時にセブンに強力な電撃を浴びせる(サーベルビーム)。この直後にマグマ星人と怪獣は姿を消す。力尽きたセブンは変身が解けてしまう。マグマ星人は、このサーベルビームをレオに撃つと見せかけてセブンに命中させている。
姑息なマグマ星人の去り際の止めの電撃攻撃(サーベルビーム)を胸に受けてしまうウルトラセブン。
ウルトラマンレオは、物語開始から1か月前に故郷をマグマ星人に滅ぼされたため、故郷と瓜二つの地球にやって来て地球人おゝとりゲンとして城南スポーツセンターで働きながら生活しており、いわば宇宙の難民である。そのため、故郷や一族を失った悲しみを劇中で見せることもあった。
モロボシ・ダンは、この戦いで右脚が不自由となったうえ、セブンへの変身能力を失った。
「しかし、ウルトラセブンがいるではありませんか。」
「セブンはもういない。」
「なんですって?」
燃えるウルトラアイ。セブンに変身できなくなってしまったモロボシ・ダン。
この戦いで右脚が不自由となったうえ、セブンへの変身能力を失ったモロボシ・ダンに代わってゲン=レオは第二の故郷・地球を守ることを決意し、MACに入隊。戦士として未熟な彼はダンの特訓を受けながら、異星人や怪獣たちと戦う。
若く実戦経験も少ない主人公・おおとりゲン=ウルトラマンレオが、変身能力を失ったモロボシ・ダン=ウルトラセブンに代わって怪獣や宇宙人に立ち向かう。
おゝとりゲンの過酷な特訓の日々が始まる。戦士として未熟なゲンはモロボシ・ダン隊長の特訓を受けながら、異星人や怪獣たちと戦う。当時流行っていたカンフー映画やスポ根ドラマの影響を受けている作風。
ギラス兄弟の首を斬り落とした必殺の「きりもみキック」は、第2話「大沈没! 日本列島最後の日」でギラススピンを破る方法を編み出す特訓の末に編み出した。ダン隊長の指導によるゲンの過酷な特訓はここから始まった。
ウルトラマンレオは、当時の空手・カンフー映画ブームを受け、それまでウルトラマンに比べて光線技を多用せず格闘技を用いて戦うスタイルが強調され、モロボシ・ダン隊長とおゝとりゲンの師弟関係の構図などスポ根ドラマやアクション要素を全面に押し出した作風となっている。
『ウルトラマンレオ』第3話「涙よさよなら…」/ ツルク星人によってトオル君の目の前で父親が真っ二つ。ウルトラシリーズ屈指の残虐なスプラッター描写。
ツルク星人は、通り魔のごとく殺人を繰り返した。両腕に鋭利な刃を装備しており、胴体を真っ二つにするという殺害方法。特撮史に残る残酷な人体破壊描写。
ツルク星人は、夜の街に出没し、梅田トオル・カオル兄妹の父親を兄妹の目の前で斬殺した。
胴体を真っ二つにするというツルク星人による殺人シーンは、ウルトラシリーズを通して凄惨さが強く演出されていた。
さらに鈴木隊員がツルク星人に胴体真っ二つにされて殺害されてしまう。
ツルク星人打倒の為「滝を切る」と言う特訓に励むレオことおおとりゲン。ダン隊長との鬼畜すぎる特訓 / 徹底的な厳しいスパルタ教育でレオを強くする
ダン隊長は満身創痍のゲンを無理やり特訓に連れ出す。ダン隊長「滝を切れ」
『ウルトラマンレオ』第4話にて、ツルク星人打倒の為「滝を切る」と言う特訓に励むレオことおおとりゲン。だが思うように上手く行かず、自分には出来ないと挫折してしまう。そんな彼に対し、突如飛んでくるダンの松葉杖。
疲労困憊で青ざめた表情のダン隊長の名言「その顔は何だ!その眼は何だ!その涙は何だ!その涙で奴が倒せるか?この地球を救えるか!?」
青ざめた凄惨な表情のダン。ダンはウルトラ念力を使った影響で疲労し倒れる。この病的に青ざめた危険な顔は現代のテレビ倫理では放送できないかもしれない。
ゲンに平手打ちを喰らわせるダン隊長
ダン隊長「馬鹿野郎!!」
おおとりゲン(演:真夏竜)「うわあああああっ」
現代では視聴者やスポンサーから苦情が狂ったように殺到するほど厳しい鬼畜すぎるダン隊長の特訓。『ウルトラセブン』の主人公として登場していた頃に比べて、まるで別人のように厳しい性格になったダン。
『ウルトラマンレオ』第6話「男だ!燃えろ!」 / MACの白戸隊員の婚約者を踏み殺すカーリー星人。ダンが、ゲンをジープで追いかけ回す有名な特訓。
カーリー星人は地球に来て女性を次々と殺害し、MACの白戸隊員の婚約者の洋子(演:菅沢恵美子)を狙い、巨大化して踏み潰した。
追っかけてくるカーリー星人。子供が泣き出すレベルの恐ろしさ。
MACの宇宙ステーションから地球に来ていた白土隊員。恋人のよう子をおおとりゲンに任せて会議へと向かうが、ゲンがエスコートしている最中カーリー星人が襲撃し等身の星人は撃破したものの巨大化した星人はよう子を踏み殺してしまう。
巨大化したカーリー星人はよう子を踏み殺してしまう。
白土「バカヤロー!俺は貴様になんかに謝って欲しくない!ようこさんは帰って来やしないんだ。貴様になんか俺の気持ちが分かってたまるものか」
ゲン「許してくれ・・・」
有名なジープで追いかけ回される特訓は、このカーリー星人の突進対策として行われたものである。
モロボシ・ダン隊長が、ゲンをジープで追いかけ回す有名な特訓。ゲンをひき殺そうとするダンの恐ろしい伝説の特訓。地獄のように過酷な特訓。
カーリー星人を倒すために先がとがった丸太を使った過酷なトレーニングに励むゲン。
あまりにも危険な特訓のため、周りの仲間は特訓をやめさせようとする。
先を尖らせた丸太を相手に立ち向かう特訓も非常に危険なシーンであるが、この特訓シーンは全編ノースタントであった。
百子「オオトリさん、オオトリさんってば!」
猛「やめてください!」
ゲン「止めないでください」
スパルタ教育を施すモロボシ・ダン「今まで一体何をしていたんだ。丸太の特訓では生温い。」
なんと、ダン隊長は、先が尖った丸太の特訓程度では生ぬるいと言う。さすがウルトラセブンの特訓である。そして、伝説のジープで追い回す特訓が始まる。
ゲン「やめてください隊長!」。ダンは、ジープでゲンを追いかけ回す。ゲンをひき殺そうとするダンの恐ろしい伝説の特訓。
その時の演技を「目の力がすごい」と褒められることがあるが、真夏竜自身は「あれは演技ではなく、本物の怒りが目に宿っていた。今思えば、それが狙いだったのかもしれない」と述べている。
ウルトラマンレオに抜擢されたときは「やったね」と思ったそうだが、撮影が始まると「12月なのに海に入れられたり、1月には滝にうたれたり……。本当にやめようかと思ったぐらい」と嘆き節。さらに「ブレーキの甘いジープでの撮影があって『躓いたら放り出されて死にますよ』って抗議したら『次いこう』って」と現在では考えられないような過酷な現場であったことを告白。
引用元: ウルトラマンレオの真夏竜、「やめようと思った」過酷な撮影を振り返る! – シネマトゥデイ
あまりにも危険すぎるシーンの撮影なので、演者の真夏竜氏は監督に憤怒の表情で抗議した。
『ウルトラマンレオ』第7話「美しい男の意地」 / 金属製のブーメランをゲンにぶつけていく過酷すぎる特訓…倒れても問答無用で飛んでくるブーメランはかなり痛かった。
植物怪獣ケンドロスのブーメラン対策として、ダンは人気の無いガレ場にゲンを連れて行き金属製のブーメランをゲンにぶつけていく一対一の特訓を開始する。ただしダンの訓練は途中でケンドロスの襲来をMACから告げられた為中断。
ブーメラン特訓開始。次々とブーメランをオオトリゲンに向かって投げつけるモロボシ・ダン隊長。あまりの激しさに倒れこんでしまうオオトリゲン。そこに容赦なくブーメランを投げつけるモロボシ・ダン隊長。
モロボシ・ダン「男は外で戦わねばならん!なぜだ?その後ろで女の子が優しく花を摘んでいられるようにしてやるためじゃないのか。男まで女の子と一緒になって家の中でままごとばかりしていたら一体どうなる!!立て!!」
ブーメランを防御するおおとりゲン(演:真夏竜)。顔に出血も…額などに血がついている。
「意気地なしっ!!」と防御ばかりのゲンにダンが叫ぶ。この時最後に見切りの切っ掛けとなる「ブーメランを取る」事が出来ていた。見切りの切っ掛けでブーメランを取った時投げ返そうとしているおおとりゲン(演:真夏竜)…
なお、倒れても問答無用で飛んでくるブーメランはかなり痛かったらしく、真夏は「本気で一発くらい投げ返してやろうか」と思った(先述の見切りの切っ掛けで取った時投げ返そうとしている)とか。その後ブーメランを投げる役をタケシと百子さんと交代して訓練しブーメランを手刀と蹴りで迎撃する術を体得。習得後の再戦ではケンドロスのブーメランを全て捌き切り、ボディブーメランで倒す。
『ウルトラマンレオ』第11話「泥まみれ男ひとり」 / マイティ松本は、果敢に戦いを挑むがケットル星人に瞬殺されてしまう。松本夫人は、顔面をグーで殴られ殺されてしまった。
ゲン「おーい、そいつを捕まえてくれ」
- 「危ないから逃げろ」と言わずに、凶暴な宇宙人の捕獲を、一般人に要請してしまったのは、大きな問題であったが…。
ケットル星人はボクシングヘビー級のチャンピオン・マイティ松本さえ手玉に取り、壁に背中を押し付けるようにしてネックハンギングツリーに掛ける。
マイティ松本は、果敢に戦いを挑むがケットル星人に瞬殺されてしまう。肝心なときに役に立たないゲンは、彼を助けようとして星人に蹴られ、そのまま寝込んでしまうありさまだった。
ボクシングヘビー級チャンピオン・マイティ松本でも、宇宙人にかなうはずもない。頭をコンクリートに打ち付けられてしまう。その傷が原因でマイティ松本は死亡。ゲン「隊長」
ダン「一体お前がついていながらなんたるザマだ!」
ゲン「すいませんでした」
ダン「私に謝ったところで何の解決にもなりはせん。謝る前にお前はケットル星人を倒さねばならん」
ゲン「分かってます。しかし悲しみに暮れる一郎君を、このままほっとく訳にはいきません」
ゲン「うっ」
- ダンは、金属製の杖で、ゲンを殴り倒す。
ダン「星人を倒すのがお前の役目なら、また悲しみに暮れる人間を救うのもお前の役目ではないのかぁ?」
ゲン「……(だから、そう言ってるじゃないか…)」ダン「自分の蒔いた種を刈るのは宇宙人も人間も同じことだ。他人の力を頼りにするな!」
ゲン「隊長……」
- 未亡人になったばかりの松本夫人が、一郎と一緒に夫の墓参りをしていた。
MACに追われてちょうど墓地に逃げてきたケットル星人。
墓参りの帰りに松本夫人と一郎がケットル星人と遭遇。松本夫人が顔面を一発殴られてしまう。駆けつけたゲンはケットルと格闘するが仕留められない。ダンの銃撃で難を逃れたゲン。ダンから松本夫人の死を告げられたゲン。松本夫人は、顔面をグーで殴られ殺されてしまった。
レオは工場の煙突を利用してレオヌンチャクを作り出して星人と戦う
叔父と叔母を亡くしてしまった一郎は、その後、父のいるアメリカで生活を送ることとなった。
『ウルトラマンレオ』第13話「大爆発! 捨身の宇宙人ふたり」 / 主人公に罪を着せようとした通り魔宇宙人
バイブ星人は、体を高速で振動させ、透明化する特殊能力を持つ宇宙人。人間大のサイズで東京に現れ、夜な夜な通り魔的事件を起こしていた。
おおとりゲンが所持していたMACナイフが独りでに動き出し、警官を殺してしまうという衝撃のシーン…。
バイブ星人は、おおとりゲン(ウルトラマンレオ)を陥れるべく、ゲンのMACナイフを使って人間(警察官)を殺害し、ゲンがあたかも殺したかのように偽装し、罪を被せるなどの悪質さを見せた。おおとりゲンが所持していたMACナイフが独りでに動き出し、警官を殺してしまう…。ヤバすぎる演出。
殺人の現行犯で逮捕されるおおとりゲン。モロボシ隊長の計らいでゲンは釈放された。
『ウルトラマンレオ』第16話「真夜中に消えた女」/ トラウマ宇宙人「アトラー星人」が人間をホラータッチで襲いまくる。ウルトラシリーズ屈指の恐いホラー回。
「アトラー星人」がホラータッチの恐怖演出で出現し人間を襲いまくる。オープニングには「黒い花の星人 アトラー」とクレジットされていた。
車を運転中の女性は、突然、現れた幽霊のようなアトラー星人にビビりまくる。
アトラーが薄笑いを浮かべながら車を運転していた女性に近寄っていく・・・ぎゃあああ
まるで蝋人形のような姿になって死んでしまった女性・・・恐ろしすぎる。
アトラー星人は、侵略した星の生命体を蝋人形化させて殺害するという猟奇的な手口から、「宇宙の蝋人形師」あるいは「蝋怪」の通り名で恐れられる。カーテンレース越しに女性の幽霊のようなアトラー星人が迫りくる…ホラー展開に。
女性の幽霊のようなアトラー星人(黒い蘭の女)が来た!百子さんピンチ!マンションの住人が次々とアトラー星人の犠牲になっていく。
温室に現れるアトラー星人(初登場)
ウルトラ念力のバックアップを失ったレオはアトラー星人の光線技を食らい足が蝋人形化してしまった。レオ敗れる・・・
巨大化したアトラー星人は数多くの人間を蝋人形化して消えた。
『ウルトラマンレオ』第17話「見よ! ウルトラ怪奇シリーズ 狼男の花嫁」
第17話からは序盤の特色であった過酷な特訓描写は徐々に抑えられるようになり、前作「ウルトラマンタロウ」までと同様の「怪奇シリーズ」や「民話シリーズ」を導入し、『タロウ』同様のコメディ調の話も混ざるようになる。
真夜中の三月市にて、若い女性が全身の血を抜かれて殺されてしまうという事件が多発して起きていた。更に事件当時、狼の遠吠えのような声が響いていたという情報も寄せられていた。
ウルフ星人は、若い女性(少女含む)の生き血を求める宇宙人で、普段は等身大の姿で活動しているが、巨大化すると狼というよりは蝙蝠に似た外見の姿となる。
若い女性の血液を好み、女子新体操選手の霧島冴子に憑依して、MACを欺こうとした。しかし、正体を見破られてウルトラマンレオと対決したが、最期はレオキックで倒された。
良い所まで追い詰めたものの、ゲンはウルフ星人を取り逃がしてしまう・・・逃れたウルフ星人は帰宅中の霧島冴子を狙って襲いかかる!
ウルフ星人は、霧島冴子に憑依する。
ウルフ星人は、冴子に襲い掛かり、その血を吸った上、冴子の体の中に入り込む。冴子「やめてお母さん、人を呼ぶのはやめて……私は大丈夫よ、私、狼男のお嫁さんになったの」
母親「冴子、お前は……」
徐々に冴子の狼化が進んでゆく。冴子の母親は彼女に血を差し出そうとするが、若い血液しか好まないウルフ星人は、血を飲もうとはしなかった・・・
二人一緒に鏡の前に立ち、鏡の中の冴子だけが狼男になっていると言う、シュールなシーン。完全に怪奇映画・ホラー映画のような演出。
血液の渇望に耐えられなくなったウルフ星人は、部屋を飛び出し、見張りの白川隊員を襲い始めた!
そこに駆けつけたゲンはウルフ星人をMACガンで撃とうとするが、猛は庇ってしまう・・・猛は恋人を守りたい一心で盾になろうとする!
ウルフ星人が生き絶え、その亡骸の近くで涙を流す猛。
レオは、レオマスクパワーの力を用いて奇跡を起こす!ウルフ星人に乗っ取られていた冴子を元に戻し、蘇生させた!
『ウルトラマンレオ』第18話「吸血鬼! こうもり少女」
こうもり怪獣 バットンは、生き血を求めて宇宙を荒らし回る宇宙生物で、高度な知能を備えている。大群で地球に押し寄せ、そのほとんどがMACによって撃墜されるが、生き残った個体が地球に侵入し、少女に変身して夜な夜な吸血行為を働く。
(生き残った怪獣 バットンが変身している)こうもり少女は、トオルの飼ってるカナリアに息(毒の霧)を吹きかけ、殺してしまった。
こうもり少女の武器は牙と口から放射する毒の霧。毒の霧は、生物を窒息死させるほどの威力を持つ。こうもり少女は、バットンが地球人の少女に化けた姿。夜な夜な吸血活動を行い、襲った被害者を意のままに操れる。
吸血鬼に襲われた人間が吸血鬼になるという理由で、疑心暗鬼になった市民による魔女狩りのような暴力事件も起きていた。
梅田トオル、カオルから吸血するが、「子供の血は不味いわ…」と言って好みではない様子。
山口百子からも吸血するこうもり少女。
吸血された被害者たちは、バットンの意のままに操られる。百子、トオル、カオルの三人はゲンに襲いかかってきた。
『ウルトラマンレオ』第19話「よみがえる半魚人」 / トラウマキャラのボーズ星人
ボーズ星人を釣り上げた和夫の父親は棒切れ一本で一度は絶命させているが、落雷によって蘇生されてしまう。
グロ過ぎる絶命したボーズ星人。落雷によって蘇生し復讐する。
自分を釣り上げた村の少年、和男(演:小山梓)の両親と村の漁師・横山(演:守田比呂也)の妻を殺害するが、自分の正体がばれたため巨大化して村を破壊する。
半魚人 ボーズ星人は、首から下が白骨化してもなお戦おうとするが、すぐに崩れ落ちて完全に絶命する。
ボーズ星人は、ウルトラマンレオとも戦うが、スライスハンドで鞭を切断されて打ちのめされ、レオリフトで投げ飛ばされて地面に頭を強打する。それで死亡したかと思われたが、青い煙と共に頭以外すべて骨になった状態で立ち上がったが、すぐに力尽き爆発した。
『ウルトラマンレオ』第21話「見よ!ウルトラ怪奇シリーズ 北の果てに女神を見た!」/ 含み針ミサイルを上半身に食らい痛々しい姿に
殺し屋宇宙人ノースサタンは、口からは暗殺用の含み針ミサイルを吐く「ガスニードル光線」でターゲットを狙う。
レオは、ノースサタンの含み針ミサイルを吐く「ガスニードル光線」をまともに食らってしまう。
レオの上半身に含み針ミサイル(ヤリ)が大量に突き刺さり、痛々しい。これは痛い!レオは苦しみ悶絶して倒れてしまう。
ノースサタンに敗れたレオは、特訓を開始する。
北山隊員と同様のスキーの大回転のステップを身につける特訓。ゲンは反射神経を高め素早い動きを身に着けるために、地雷原を走り抜ける特訓を行う。
「ノースサタン」が正式名称だがOPには「ノースサタン星人」とクレジットされており、書籍『ウルトラマン大辞典』では、劇中描写から等身大時をノースサタン星人と呼称するものと推測している。
『ウルトラマンレオ』第22話「レオ兄弟対怪獣兄弟」 / 弟のアストラを救い出せなかったトラウマ。兄弟怪獣に双子のレオとアストラが挑む。
白川「MACの被害はこれまでの最大のものです、死者3名、負傷者16名、マッキー2号機2機破壊、3号機4機破壊……」
ダン「ガロンは我々に勝って自信を深めている、なんとしてでも倒さねばならん、全員出動態勢に入れ!!」レオは兄弟怪獣のコンビネーション攻撃の逆襲に遭う。更に左腕を執拗に攻撃され、大ピンチのレオ!
この状況を打破するべく、遂にダン隊長はウルトラ念力を使って兄弟怪獣を退散させた・・・
兄弟怪獣に敵わなかったゲンは、故郷のL77星の最後の時を思い出していた。マグマ星人の襲撃を受けた際に、炎に包まれた瓦礫の中から、弟のアストラを救い出せなかったトラウマを抱えるレオ・・・
『ウルトラマンレオ』第25話「かぶと虫は宇宙の侵略者!」 / トラウマ宇宙人のクリーン星人
「幻想宇宙人 クリーン星人」とは、「ウルトラマンレオ」第25話「かぶと虫は宇宙の侵略者!」に登場した紫色の全身タイツ姿で子供の夢に現れたトラウマ宇宙人。ハイテンションに高笑いする様はかなり不気味である。
母星であるクリーン星を地球のCS137ロケット弾の実験台にされたため、報復としてサタンビートルを送り込んだ宇宙人。
体が弱いため、環境汚染を嫌悪している次郎という少年(演:高橋仁)の心を利用し、彼の夢の中に現れクリーン星がきれいな星であるかのように見せかけ、彼をきれいな星へと連れていくという触れ込みで、サタンビートルを次郎が飼っていたカブトムシの生まれ変わりだと信じようとさせた。
『ウルトラマンレオ』第26話「日本名作民話シリーズ! ウルトラマンキング対魔法使い」 / 不思議な術を使う『レオ』屈指の強敵宇宙人のプレッシャー。
プレッシャーは、宇宙の魔法使いと呼ばれ、念力や手にした万能杖からの光線で他者や物体の動きを止めたり、瞬間移動を駆使したりと、不思議な術を使う宇宙人。等身大で哲夫母子の家を襲うが、MACに妨害されて撤退した後は巨大化して暴れ、駆け付けたレオを縮小光線で等身大に縮小したうえ、杖から出した風船にレオを閉じ込め、一寸法師サイズまで縮小する。ウルトラマンレオは、プレッシャーに戦いを挑むが光線を浴びてしまう。なんと、光線を浴びたウルトラマンレオは身体を小さくされてしまった。
杖から出した風船の中にレオを閉じ込め、風船が小さくなると共に一寸法師のように小さくする。
『ウルトラマンレオ』第33話「レオ兄弟対宇宙悪霊星人」 / レオを苦しめたアクマニヤ星人
悪霊に支配された団地…怪奇隕石アクマニヤが、平和な団地を恐怖に陥れる。
アクマニヤ星人は、ウルトラマンレオにもがれた両腕を遠隔操作して背後からレオの首を絞めて、失神させた。
アクマニヤ星人は、レオキックで角を折られ、その角を目玉に突き立てられて出血する。さらに両腕ももぎ取られたが腕を遠隔操作して背後からレオの首を絞めて苦しめた(レオは失神状態に)。急遽駆けつけたアストラによって形勢逆転。アストラは、第33話では戦闘不能に陥ったレオを助ける。
『ウルトラマンレオ』第38話「決闘!レオ兄弟対ウルトラ兄弟」から第39話「レオ兄弟 ウルトラ兄弟 勝利の時」/ ババルウ星人の画策によってウルトラ兄弟とレオ兄弟が対立
ババルウ星人はアストラに変身し、ウルトラキーが格納された第2ウルトラタワーを引き倒し、ウルトラキーを盗み出す。
ババルウ星人は、変身能力に優れ、アストラを襲って氷塊の中に閉じ込めた後は彼に変身してウルトラの星に侵入すると、ウルトラの星のエネルギーと運行を制御しているウルトラキーを盗み、地球とウルトラの星を衝突させようとする。アストラに化けたババルウ星人がウルトラキーを盗み出し、ウルトラの星の軌道をコントロールして地球にぶつけようとした。特撮史に残る内容の濃い神回。
アストラに化けたババルウ星人の画策によってウルトラ兄弟とレオ兄弟が対立してしまう。
ババルウ星人は、優れた変身能力を持っており、レオの弟アストラに化けた際にはウルトラセブンやレオをも騙した。ウルトラ4兄弟をウルトラキーで始末しようとした所、駆けつけたウルトラマンキングにキーを破壊され、さらに洗礼光線によって正体がばれてしまい、4兄弟に追われて慌てて逃走する。ウルトラ兄弟の必殺光線を食らうレオ…。ババルウ星人の策略でウルトラ戦士がウルトラ戦士にリンチされるという稀有なケース。
初代ウルトラマン「レオ!俺達はアストラを殺す!」。
アストラを庇うレオに、初代マン、新マン、Aの光線が向けられる。ウルトラ兄弟の必殺技をもろに受けたレオは、その場に倒れ込んでしまう。
アストラはウルトラ兄弟たちにウルトラキーを向けた。ウルトラキーは武器として使用すればすさまじい破壊力を持っている。かつてウルトラの父がデモス1等星を破壊するためにウルトラキーを使用したことがあった。
アストラがウルトラキーから光線を発射しようとした、その時、上空からの落雷が、アストラの手元で大爆発を起こし、ウルトラキーは真っ二つに。
キング「お前たちは愚かしくもウルトラ兄弟の7番目の弟になるやも知れぬレオを殺すところだったではないか!お前たちの目にはその男がアストラに見えるのか?」
キングは洗礼光線をアストラに向けて発射。
ウルトラマンキングの洗礼光線を浴びたアストラはババルウ星人の正体を現した。
ウルトラマンレオは、第38・39話でババルウ星人の策略による地球とウルトラの星の危機をアストラとともに救ったことで、正式にウルトラ兄弟の一員に迎えられた。
『ウルトラマンレオ』第34話「ウルトラ兄弟永遠の誓い」 / アシュランの放った光線を浴び、口をマスクのようなもので塞がれてしまう新マン
新マンはダンのための新兵器・怪獣ボール(セブンボール)を地球のモロボシ・ダンの元へ運んでいた最中だった。しかし、そこに二面凶悪怪獣アシュランが出現し、新マンに襲い掛かってきた。アシュランは強く、新マンを一方的に攻め立てる。
新マンは顔面(口部分)に二面凶悪怪獣 アシュランの光線を食らう。この光線が特殊なマスクになった。
ピンチになった新マンはウルトラサインを放ち、ダンもそれを確認する。結局アシュランの放った光線を浴び、口をマスクのようなもので塞がれてしまう新マン。衝撃的なシーン。なんとか脱出して地球へと逃れた。
ゲンは、佐藤隊員と一緒に怪獣の捜索を行っていた。二人は海岸に倒れている長身の男を発見する。新マンこと、郷秀樹(団次郎)であった。
新マンは顔面(口部分)に二面凶悪怪獣 アシュランの光線を食らう。この光線が特殊なマスクになった。この特殊なマスクのために郷秀樹の姿になっても喋れない。
ダンの「ウルトラ念力」で郷のマスクがやっと取れる。郷はダンの制止を振り切って新マンに変身する。そして、月蝕で完全な闇になった瞬間を狙い、レオと呼吸を合わせてアシュランを攻撃し、遂にアシュランを撃破するのだった。
『ウルトラマンレオ』第40話「恐怖の円盤生物シリーズ! MAC全滅! 円盤は生物だった!」/ ウルトラシリーズ史上最悪のトラウマ回。シルバーブルーメによりMAC隊員が全滅、主人公の近しい人々をまとめて殺害。
シルバーブルーメは、防衛チーム「MAC 」のアジア本部ステーションを強襲し、ウルトラセブン(モロボシ・ダン)を含めMAC隊員を基地ごと丸呑みにして全滅させた。ウルトラシリーズ最悪トラウマ怪獣。
円盤生物第1号シルバーブルーメは、宇宙ステーションごと丸呑みにしてウルトラセブン(モロボシ・ダン)を含めMACを全滅させるというウルトラシリーズ最大最悪のトラウマを引き起こす。さらにレオ(おゝとり・ゲン)の恋人・友人・家族同然に接していた3人が買い物に来ていたデパートを襲撃し、数多くの一般市民と主人公の近しい人々をまとめて殺害するという、ウルトラシリーズ史上類を見ない暴虐を働いた。円盤生物シルバーブルーメはMACステーションを飲み込んでいく…MAC全滅!
シルバーブルーメの襲撃寸前に松木晴子(演:藍とも子)隊員の誕生パーティーが行われており、松木隊員は誕生日が命日になった。
隊員達を避難させるため、マッキーで脱出せよと命令するモロボシ・ダン隊長(ウルトラセブン)。
モロボシ・ダン隊長はゲンに対し、「これはブラックスターの円盤生物による襲撃だ!」と話す。
一緒に逃げるよう言うゲンだが、モロボシ・ダン隊長は本部と運命を共にする覚悟のようだ・・・
ダン「お前は生き続けなければならん!ブラックスターの侵略から地球を守るんだ、ゲン!」
一方、脱出しようとしたマッキーは、襲ってきた円盤生物シルバーブルーメに飲み込まれてしまう!
MAC隊員一同、あまりに惨い最期であった・・・マッキーが円盤生物に飲み込まれるMAC全滅シーンの悲鳴は忘れられないトラウマに。
ダン隊長は「MACの最後は俺が見届ける!早く逃げるんだ」と言い、ゲンに脱出するよう告げる。いよいよMAC本部最期の時、それでもゲンは隊長を脱出させようとする。
ゲン「隊長、隊長も早く」
ダン「お前はレオだ!不滅の命を持ったウルトラマンレオだ!お前の命は、お前1人の物ではない事を忘れるな!行けぇぇッ!!」
ゲン「隊長ぉぉッ!」
ゲンは飲み込まれる寸前にウルトラマンレオに変身して脱出。ゲン以外の隊員は命を落とし、モロボシ・ダンは消息不明となってしまう。
円盤生物第1号「シルバーブルーメ」は、宇宙ステーションごと丸呑みにしてMACを全滅させるというウルトラシリーズ最大最悪のトラウマを引き起こす。
山口 百子は、梅田カオルや野村猛とともに新宿のデパートで買い物をしていたところをシルバーブルーメに襲われ、瓦礫の下敷きとなって絶命してしまう。
新宿のデパートで買い物を楽しんでいた山口百子・野村タケシ・梅田カオルの3人・・・まさか!
なんと、シルバーブルーメがレオ(おゝとり・ゲン)の恋人・友人・家族同然に接していた3人が買い物に来ていた新宿のデパートを襲撃…。
当日にデパートを買い物で訪れていたゲンの恋人の百子、友人かつ弟分の野村猛、そしてトオルの妹カオルら3人を含む多数の人々がビルの倒壊に巻き込まれ、死亡する。
倒壊したデパートの瓦礫の中で、梅田カオルが落とした「おしゃべり人形」が喋り出す衝撃的なトラウマシーン。
おしゃべり人形「お勉強しなきゃ駄目じゃない、また先生に叱られるわよ」
「カチッ」
おしゃべり人形「私ね、眠くなっちゃった。お兄ちゃん、子守唄歌って。ウフフフフ……」。
シルバーブルーメに潰されて、崩れ落ちるビルの中の「おしゃべり人形」のシーン(悲劇を比喩的・象徴的に表現した)は、視聴者に激しいショックを与えたトラウマシーン。
円盤生物シルバーブルーメ襲撃による犠牲者のリスト(死亡者名)発表シーンのリアルさ・・・「野村タケシ」・・・ゲンの恋人である「山口百子」・・・梅田トオルの唯一の肉親(妹)であった「カオル」までシルバーブルーメの犠牲に・・・。
死亡者名簿の名前をひとつひとつ見ていくゲンとトオル。 まず「野村タケシ」、ついで「山口百子」、そして最後に「カオル」の名前を発見し、二人は絶望の淵に叩き込まれる。
最悪のトラウマ怪獣「シルバーブルーメ」は、モロボシ・ダン(=ウルトラセブン)を含めて防衛チームMACを全滅させ、おおとりゲンの恋人らをはじめ主要登場人物まで大虐殺した。
シルバーブルーメに殺された人の死亡者リストのシーンは、絶望感いっぱいであり、トラウマを植え付けた。あまりにも過酷な鬱展開に視聴者は呆然とした。ウルトラマンレオが、シルバーブルーメの体内から黄色い胃液まみれの「マッキーの機体」を取り出すシーンも有名なトラウマシーン。
レオは、シルバーブルーメの体内から溶けたMACステーションとマッキー2号・3号を引きずり出した。
1970年代に2度発生したオイルショック(石油危機)による物価高騰により、防衛チーム「M A C」 と「主要キャラ」の全滅という大胆すぎるリストラ策が行われた。MACをリストラすることでスタジオセットの維持費・隊員役の出演料を削減した。ウルトラシリーズ他特撮番組の最大の敵はオイルショックだった。
当時制作中(放映は、1974年4月から)だった『ウルトラマンレオ』も、石油危機による物価高騰などが制作体制を直撃し、番組は制作費の緊縮を余儀なくされる。ギャラの節約を狙ったレギュラーキャスト削減や、毎回の怪獣着ぐるみの製造費・防衛チーム基地のセット維持費などのカットが断行され、番組は大幅な路線変更を強いられた。
『ウルトラマンレオ』第45話「まぼろしの少女」 / 少女・眉子(演:池田恭子)とフランス人形によって、次々と氷漬けにされ殺害される科学者たち…ホラー演出の恐怖映像。
円盤生物ブリザードは、ブラックスターの存在を調査する科学者が現れ始めたため、ブラック指令が科学者たちの抹殺を目的に呼び寄せた。地球に侵入後は湖の湖底に身を潜め、少女・眉子(演:池田恭子)とフランス人形を操って次々と科学者たちを殺害した。おおとりゲンに感づかれると眉子(まゆこ)と人形を回収、戦闘形態に変身しウルトラマンレオに戦いを挑んだ。トオルが川の土手を歩いていると、目の前にフランス人形が飛んでくる。その先には、深夜に出会った謎の少女が子供達に苛められている姿があった。
弱い者いじめに腹を立てたトオルは、いじめっ子達を注意して追い払う。そして涙を流す少女を立たせてやり、フランス人形を返してあげた。
ゲンは逃げた眉子を追い掛けて捕まえると、「お前はどこから来た!?」と問い詰める。しかし眉子は何も答えない…。そこにトオルがやって来て、「この子は何も悪いことはしていない!」と説得。結局ゲンの疑念が晴れないまま、眉子を取り逃がしてしまう。
ゲン達は、男性の悲鳴を聞きつけ、その場へと駆け込んだ。その先には、氷漬けにされて亡くなった父親を見て、泣いている家族の姿が・・・この男性は、ブラックスターについて調査していた科学者であった
更に被害者は彼だけではなく、別の場所にいた科学者も氷漬けにされて殺されていた・・・
仁科博士の叫び声が上がり、屋敷の中に駆け込むゲン達。すると部屋の窓からフランス人形が飛び出し、口から冷凍ガスを吐いて襲ってきた!
人形から再びブラック指令の声が聞こえてくる
「我々の任務は地球全滅・・・ 眉子、やれっ!」 眉子は再び人形を拾い上げると、仁科邸から逃亡。そして仁科邸の警備にあたっていた警官を、冷凍ガスを浴びせて殺してしまう。
ブリザードの分身体(下僕)と思われる少女・眉子とフランス人形は、フランス人形の口から噴射する冷凍ガスで次々と科学者たちを暗殺していったが、ゲンとカオルに正体を見破られたため、湖の本体と合流して正体を現した。
眉子は円盤が潜む湖の近くまで逃げ切ると、「ブリザード!」と叫ぶ!やがて湖の中から、ブリザードの円盤が現れた!
ブリザードの分身体である少女・眉子とフランス人形は、ブリザードと一体化する。
ブリザードが倒された後、涙を流すトオルの前に、眉子の持っていた黒焦げになったフランス人形が降ってきた…。
「私は言葉が分からない……迷子になったら……なんとせう……」と、涙声で童謡「青い眼の人形」歌い出す。
トオル「おばさん!」
咲子「良いのよトオルくん、思い切って泣いて良いのよ、それが男の子なんだから」
トオル「ううーっ、ううーっ」
少女・眉子とフランス人形はブリザードの分身体と思われるが、眉子の方は虐められている所を庇ってくれたりしたトオルの殺害を躊躇するなど、明らかにただの分身体だけでは説明出来ない行動(自我を持っているかのような行動)を見せていた。ブリザードが倒された今となってはその真相は闇に包まれたままである。
劇中では眉子の正体は謎のままで、ブリザードが倒された後もトオルは眉子がブリザードに洗脳された地球人の少女だったと信じる。
『ウルトラマンレオ』第47話「悪魔の星くずを集める少女」/ テリナQが目に張り付くホラーシーン
船の近くに桜貝らしきものが浮かび上がってくるのを見つけ、気になった漁師は、それを手にしようとするが…桜貝は、突然漁師に襲いかかり、彼の目に覆いかぶさった。
あまりの痛さに絶叫を上げる漁師。やがて両目に桜貝が覆いかぶさり、両目から血を垂れ流す…。助けを求める漁師だったが、そのまま水の中に落ちてしまった。
ブラックテリナの分身体である『テリナQ』に襲われる恐怖。特撮史上屈指のホラー描写と評される。
テリナQを傷つけようとした人間はテリナQに貼りつかれて出血を伴う傷を負わされる。
テリナQは自分を傷つけようとした者は目などに張り付いて出血させて殺す。テリナQに名前を刻もうとした女性を殺害。
恐ろしい形相で亡くなる。トラウマ必至のホラー映画並みの恐ろしい死亡シーン。
都内へ無数にばら撒かれ桜貝(テリナQ)を幸運を呼ぶお守りと信じる少女・マリ子を通して媒介される。
ゲンは、土砂降りの中、傘を差して歩いていたが、擦れ違おうとした見知らぬ男性にいきなりメスのような刃物で切りかかられる。
ゲン「何をするんだ、やめろ!」
激しくもつれ合う二人に、点滅するテリナQを身に付けた4人の女が近付いて来る。二人を囲むように立つ4人。不気味な笑みを浮かべると、四方に散って行く。
ブラックテリナは、『テリナQ』を拾った人間を操ってゲンを襲わせたり、『テリナQ』でゲンの右目を負傷させるなどの戦果を挙げた。
ブラックテリナは「テリナQ」を拾った人間を操りゲンを襲わせる。自我を完全に失ってしまいテリナQによって操られてしまう。操られた美女の狂気っぷりはかなり怖い。
翌日も、ブラックテリナの指令を受けた人間たちが次々とゲンに襲い掛かる。ビルの屋上から見下ろしているのは、またしてもあの女。
テリナQに操られている狂気に満ちた美女「ふっふっふっふっ、ふっはっはっはっ……」
女は笑いながら、コンクリートブロックを4つまとめてゲンに放り投げる。ゲンはブロックから逃れると、女のいるビルへ駆け込む。女が狂ったようにゲタゲタ笑いながらゲンの首を絞めようとする。ゲンがテリナQを毟り取ると、女もフッと大人しくなる。
ゲン「やっぱりこれか原因だ……うわっ、うっ、目が、目が痛いっ」
ブラックテリナはテリナQでゲンの右目を負傷させる。
テリナQに右目に張り付かれ、血を流してもがき苦しむゲン。衝撃的な流血映像。
ゲンを痛めつけるテリナQだったが、ゲンは何とか自力で取り除き、床に叩き付ける。テリナQはバラバラになり、青い液体となって消えてしまう・・・。
『ウルトラマンレオ』第49話『恐怖の円盤生物シリーズ 死を呼ぶ赤い暗殺者!』 / 梅田トオルのトラウマ要素に付け込み取り憑いたノーバ
円盤生物 ノーバは、母親は病死し、第3話でツルク星人に父親を殺され、シルバーブルーメに妹のカオルを殺され、心に大きなトラウマを抱えていた梅田トオル少年にテルテル坊主の姿で接近。そして彼に取り付き、死んだはずの家族の幻影を見せつつ街中を徘徊させる。その最中に口から赤いガスを噴射し、それを浴びた人々を次々に発狂させ、お互いを攻撃し合うという地獄絵図を作り出す。
円盤生物 ノーバは、口から吐く赤い狂暴化ガスで人間を暴れさせようとする。自分の手は汚さず他人同士を殺し合わせるノーバの暗殺方法で被害は拡大する一方。赤いガスは小型形態でも出せるうえ、それを浴びた人間は凶暴化して首に赤い鎖のような物体が巻きつけられる。しかしゲンとトオルを引き取っている美山咲子の説得によってトオルが正気に戻ったため、怪獣形態となって巨大化。
ノーバは、大量の毒ガスを噴霧して、赤い雨を降らせる。
トオル「おばさん、僕、どうしたの?」
咲子「この子はもう、心配ばっかりかけて」
トオル「おばさん、ごめんなさい!」
今回の物語によって、梅田トオルは本当の意味で美山家の一員となった。
『ウルトラマンレオ』第50話「レオの命よ! キングの奇跡!」/ ブニョによってレオが生きたままノコギリでバラバラに切断される特撮史に残る伝説の猟奇的なシーン
ウルトラマンレオは、零下100度の身体処理室で凍らされてしまう。氷漬けになった凄惨なレオの姿はトラウマ必至。
手にした剣でゲンを叩き斬ろうとするブラック指令。
しかしゲンは、剣が当たる瞬間に飛び跳ねて反転し、ウルトラマンレオに変身した!
この時、ウルトラマンレオの頭にヒビが入ってしまう。
ブニョはウルトラマンレオを宇宙ロープで拘束、巨大化できない状態で零下100度の身体処理室に連れていき、ボコボコに殴り倒して、凍らせる。
凍え切ったレオは自立できないくらい弱っている。
「レオがコチンコチンとはな」。レオを軽く叩いてはしゃぐブニョ。「まあ、安らかに眠りたまえ」。
ウルトラマンレオは、零下100度の身体処理室で凍らされてしまう。あまりにも衝撃的な映像。
処置台の上で氷漬けになったウルトラマンレオの身体…「安らかに眠りたまえ~」と憎たらし気に高笑いするブニョ。
ブラック指令は、ブニョによって捕えられたレオを氷漬けにした上で、ノコギリでバラバラにしてしまう。特撮史に残る猟奇的なトラウマシーン。
ブラック指令はノコギリを取り出し、レオをバラバラに引き裂いてしまう。ウルトラマンレオをノコギリで切り刻むという猟奇的な殺害方法が衝撃的。スプラッター・ホラー映画のような恐ろしい演出。
ブラック指令になんとノコギリで体を切断されていくウルトラマンレオ…あまりにも痛々しくて見ていられない衝撃的なトラウマシーン。
ノコギリで体をバラバラに引き裂かれ、声も上げられずに悶え苦しむウルトラマンレオの姿…
ブニョは、ウルトラマンレオを凍らせ、宇宙ノコギリでバラバラ死体にしてしまう。
ウルトラマンレオの猟奇的なバラバラ死体は、子供たちにトラウマを刻み込んだ。ウルトラシリーズ屈指の残酷描写。
野晒しにされたウルトラマンレオのバラバラ死体。あまりにも猟奇的なシーン。ウルトラマンレオのバラバラ死体は、子供たちにトラウマを刻み込んだ。
無残すぎるウルトラマンレオの頭部(首チョンパ)…。
ウルトラマンレオの猟奇的なバラバラ死体は野に遺棄された…レオのバラバラ死体が野ざらしに…あまりにも無残すぎるヒーローの姿。
無残にも野に遺棄されたウルトラマンレオのバラバラ死体(手足がない胴体部分とおそらく右足)…現代では放送できない凄惨なトラウマシーン。
無残にバラバラにされたウルトラマンレオの遺体(左手部分)。
ウルトラマンレオをバラバラに解体するという猟奇的な方法で倒した星人ブニョの回は多くの視聴者にトラウマを与えた。ウルトラマンをバラバラにして倒したというのは『帰ってきたウルトラマン』の怪獣スノーゴンが先駆けだが、こちらの方も非常にホラーでトラウマになりかねない。
『ウルトラマンレオ』第51話・最終回『さようならレオ! 太陽への出発』 / ブラック指令が溶けて泡になるトラウマシーン
ブラック指令は、トオル少年を人質に取ってレオを痛めつけたが…
ブラック指令は、子供たちに飛びかかられ、押さえ込まれた隙に水晶玉を奪われてしまう。レオの手に渡った水晶玉を投げつけられたブラックエンドは爆死し、ブラック指令も苦悶しながら泡になって溶けてしまうという悲惨な最期を遂げた。水晶玉を破壊されたブラック指令は泡になって溶けて絶命してしまう。
ブラック指令が、子供たちによってたかってボコられ敗北するという、ある意味衝撃的なラストは語り草になっている。
ブラック指令は、苦悶しながら泡になって溶けてしまう。
おゝとりゲンは、第51話でブラックエンドを倒し、円盤生物を送り込んでいた惑星ブラックスターも壊滅させた後、本当の故郷と決めた地球の平和を一人の地球人として確かめるべく、ヨットに乗って旅立っていった。
『ウルトラマンレオ』後期OP「戦え! ウルトラマンレオ」(第14 – 51話)