懐かしい1970年代と80年代の昭和の特撮ドラマを中心に衝撃的な超展開や傑作エピソードを振り返ってみましょう。いずれの作品も色々な意味で衝撃的かつトンデモない面白いネタが勢ぞろいです。
『仮面ライダーストロンガー』の第7話「ライダー大逆転!!」 / ストロンガーの完全に説明を放棄した名言「そんな事、俺が知るか!」で有名な回。
ストロンガー/城茂の名言「そんな事、俺が知るか!」は、『仮面ライダーストロンガー』第7話および劇場版仮面ライダーストロンガー(内容は前者と同じでありブローアップ版である)で仮面ライダーストロンガー/城茂の発した迷言。
ワニ型奇械人ワニーダは対ストロンガー用に開発された催眠噴煙「スリープガス」を用いて城茂を眠らせた。
勝利を確信したワニーダはスリープガスの効果で城茂を意のままに操り、ユリ子にけしかけようとした。
しかしなぜか城茂は自意識を保っており、そのままストロンガーに変身。
仮面ライダーストロンガー「待っていたぞ、ワニーダ!」
ガスを食らったのにピンピンしているストロンガーを見て驚くワニーダ「な、何故だ…!?何故、あのガスが効かなかった……?」
ストロンガー/城茂の伝説の名言「そんな事、俺が知るか!」
まさかの説明完全放棄。ガスが城茂に通用しなかった理由は全く説明されなかった。
ワニーダどころか茂自身にもどうして効かなかったのかわからなかったため、「原理はわからん、俺に聞かれても困る」といったニュアンスでワニーダに「そんな事、俺が知るか!」と返した。ただ あまりにも投げやりな言い草だったためにインパクトが強烈すぎた上、一切説明が無かったためネタ化したと言っていいだろう。
仮面ライダーBLACKRXが危機に陥った際の奇跡の逆転劇…ナレーション「その時不思議な事が起こった」 / 「不思議な事が起こった!」
仮面ライダーBLACKRXこと南光太郎が危機に陥った際に、「その時不思議な事が起こった」 / 「不思議な事が起こった!」というナレーション(声:政宗一成)と共に奇跡の逆転劇(御都合主義)が起きる。
「その時不思議な事が起こった」 / 「不思議な事が起こった!」具体例
- 変身機能を破壊されて宇宙に捨てられたら、太陽の光でRXにパワーアップした上に、前作で大破したバトルホッパーもアクロバッターへ進化して復活(宇宙の荘厳なる奇跡)
- ダメージを与えたと思ったら、太陽光で復活
- 太陽光を遮ってダメージを与えたらキングストーンで復活
- キングストーンを収めたベルトにダメージを与えたら太陽光で復活
- 恩人の娘(の偽物)を目の前で死なせて深い悲しみを与えたらロボライダーにパワーアップ(「不思議なこと〜」の台詞があったシーンその1)
- ロボライダーでも脱出できない罠に放り込んだら怒りでバイオライダーにパワーアップ(「不思議なこと〜」の台詞があったシーンその2)
- 体内から心臓を突いて殺したと思ったらバイオライダーに瞬間変化して回避
特撮の三大発狂シーン / 特撮史上屈指のヤバすぎるトラウマ回。敵の罠に落ちて主人公が発狂させられてしまう。
『愛の戦士レインボーマン』第9話「タケシを狂わせろ」 / ヤマトタケシが完全に狂人になってしまう特撮屈指のヤバ過ぎる話。
『愛の戦士レインボーマン』第9話「タケシを狂わせろ」では、ヤマトタケシは発狂錠剤・キャッツアイを一服盛られた上に、電気ショックを食らう。
ヤマト タケシ「ジュースをください!」
タケシが注文したジュースに人間を狂気にする薬・キャッツアイを入れられてしまう。タケシはキャッツアイ入りのジュースを飲み干してしまう。時間が立ち、キャッツアイの効果が出てくるとタケシはとうとう狂いだす。
第9話「タケシを狂わせろ」で死ね死ね団員にキャッツアイ入りの飲料を飲まされて狂気に陥ったうえ、続く第10話「やつらを殺せ!」で死ね死ね団配下の医師の手で完全に狂人になってしまったが、ヨガの眠りで毒素を排出して回復する。 まだ完全には狂人になっていないヤマトタケシに電気ショックを施す。
タケシは精神科医に連れて行かれるが、そこにいた医師は、死ね死ね団配下の医師だった。松尾精神病院に強制入院させられたタケシに、死ね死ね団の息がかかった川島医師は、タケシをベッドに縛り付けて電気ショックを与える。 電気ショックを徹底的に受けて、ほとんど狂人化したヤマトタケシ。
タケシは、さらに狂人にするための念押しの施術を施されてしまう。電気ショックだけでなく、とどめとして音波と光の洪水を受けたタケシは完全に狂人となってしまう。 完全に狂ってしまったヤマトタケシ…大ピンチだ。
発狂した人間が檻の中に沢山いる描写は、現代ではまったく放送するのが無理なヤバさ。
キャッツアイで狂人にされた人たちがいる牢屋に入れられるヤマトタケシ。力を使い果たしていたタケシの身体は、本能的に、無意識のうちに勝手に座禅を組みだす。 ヤマトタケシは本能的に、ヨガの眠りに入った。ヨガの眠りの力で、体内の毒素は汗として流されていく・・・キャッツアイも排出される。
ヨガの眠りによってキャッツアイは完全に排出され、タケシは元通りに回復した。
『サンダーマスク』第19話「サンダーマスク発狂」 / 正義のヒーロー「サンダーマスク」がシンナー中毒の廃人・狂人に。
『サンダーマスク』第19話「サンダーマスク発狂」では、主人公の命光一の脳みそと脳波魔獣 シンナーマンの腐った脳みそを入れ替えてしまう。
『サンダーマスク』第19話「サンダーマスク発狂」の番組冒頭では、若者たちがビニール袋にシンナーを入れて、吸っています。現代ではできない危険な描写。
「シンナーマン」はシンナー中毒者の脳をストローで吸い食べることで成長する。シンナー中毒者の額に穴を開けて、ストローを刺して、脳みそを食べるシンナーマン。
敵の画策に謀られ、シンナーマンの腐りきった脳みそと命光一(サンダーマスク)の脳みそを入れ替える移植手術が行われる。
狂った命光一(サンダーマスク)「ウヘヘヘ、ウヒヒヒヒ・・・ウヒウヒ・・エヘヘヘヘ・・・」
正義のヒーローがシンナー中毒の脳みそを移植され、狂ってしまう。
命光一の脳(サンダーマスクの脳)とシンナーマンの脳を交換する手術によって、命光一(サンダーマスク)の脳がシンナーマンの脳になってしまう。
そのため、命光一(サンダーマスク)はシンナー中毒の廃人・狂人になってしまう。正義のヒーローが狂ってしまった…警察も制止できないほど、暴れまくる狂った命光一(サンダーマスク)。
封印作品(欠番)『怪奇大作戦』第24話「狂鬼人間」 / 精神異常者の犯罪に対するストレートな問題提起がなされた問題作。
『怪奇大作戦』(1968年)の封印作品(欠番)の第24話「狂鬼人間」では、牧史郎(演:岸田森)は「脳波変調機」によって一時的に発狂してしまう。
精神異常者(一時的な精神異常状態)による不可解な殺人事件が続発していた。精神異常状態の殺人犯たちは、「狂わせ屋」こと美川冴子(演:姫ゆり子)の「脳波変調機」によって、一時的に重度の精神異常となり、犯行を実行したことが判明する。 牧史郎(まき しろう)は、第24話「狂鬼人間」では「山本英二」という偽名で狂わせ屋を誘き出す芝居を野村 洋(のむら ひろし)と小川 さおり(おがわ さおり)と決行するが、気づかれて狂人にされた。
脳波変調機で狂人にされてしまう牧史郎。
おとり捜査を行う牧史郎をSRI(科学捜査研究所)だと見抜いていた美川冴子に「脳波変調機」にかけられながら、実弾を入れ直した拳銃を持たせられる。狂人と化した牧は往来で拳銃を乱射しながら野村を追い回し、危うく殺人犯になりかけるも駆けつけた警官に取り押さえられる。
的矢所長とさおりから逃げる冴子は、脳波変調機を自ら身に着けると、ダイヤルを最大に上げる。
二人が追いついた時には、すでに冴子は顔に狂気を浮かべていた。
ラストシーンでは、とある精神病院には狂人となった冴子がいた。「か~らす~、なぜなくの~、からすはやまに~…(最後に「ぎゃあああー」という悲鳴が挿入される)」
『愛の戦士レインボーマン』第52話「虹に翔ける愛の戦士」 / 絶体絶命の危機から衝撃的な展開に。特撮史上最強の超能力者「ダイバ・ダッタ」の超能力による救出劇。
十字架に磔にされたレインボーマンの処刑が開始される・・・絶体絶命のピンチ・・・ヤマト タケシもすでに死を覚悟していた。
銃殺によるレインボーマンの処刑が開始されるまさにその時に・・・雷が突然発生し、落雷が死ね死ね団員を襲う。
死ね死ね団のうた
なんと落雷により死ね死ね団員は全滅した…。衝撃的な驚くべき展開だ…。
さらに衝撃的な展開は続く・・・宇宙から謎の虹のような光線が十字架に磔にされたレインボーマンに降り注ぐ。
虹の光に吸引されレインボーマンはなんと空へと飛び立つ・・・
十字架に磔にされたレインボーマンは、そのまま、なんと宇宙まで飛んでいった・・・超展開、トンデモナイ展開に。
ヤマト タケシ「お師匠さま!」
このような神業をやってのけるお方は・・・やはり特撮史上最強の超能力者・・・ダイバ・ダッタさま!
ダイバ・ダッタ様は宇宙から超能力で地球上のレインボーマンを救出した。
ダイバ・ダッタ様は「寿命が来た」と語り一度は完全に消滅したが、その後の素行から、生きているのか死んでいるのか判らない、得体の知れない存在となっている。
絶体絶命の危機からダイバ・ダッタ様に救出され、宇宙から地球へ帰っていく レインボーマン
最終回に至っても海外拠点はレインボーマンにその存在すら掴まれてないため、番組終了時でも死ね死ね団は日本から撤退しただけで壊滅していない。
首領のミスターKはすでに秘密研究所を脱出しており、決着をつけることはできなかった。
『ミラーマン』第17話「罠におちたミラーマン」 / 鏡京太郎が殺人の現行犯として逮捕されてしまうトンデモナイ展開。
ミラーマン 第17話「罠におちたミラーマン」(1972年4月2日)
敵・インベーダーの仕掛けた罠に落ちた「鏡京太郎・ミラーマン」が殺人の現行犯として警察に逮捕されてしまうトンデモナイ展開が待っていたのだ。
美人のジャズシンガーの取材に訪れた鏡京太郎。部屋には誰もいないようだが・・・。インベーダーからジャズシンガーの部屋に突然電話がかかってくる。インベーダー「京太郎、お前は地球人によって捕らわれる。」
インベーダーに言われた通り、風呂場を見に行くと・・・ ジャズシンガーの女性はシャワールームで死んでいた。
いかにも昭和な刑事ドラマのお色気展開。風呂場での全裸美女の死体。子供向けとは思えないなまめかしさだ。夜の大人向けサスペンスドラマのような全裸美女の死体シーン・・・子供向きの特撮ヒーローものとは思えない展開。
驚くことに、そこに警察がすぐに現れた・・・殺人の現行犯で逮捕される鏡京太郎・ミラーマン!これは酷い展開だ。
警察に連行される鏡京太郎・ミラーマン
警察官「いいかげんに吐いたらどうだ、殺したのは僕ですと」
京太郎「犯人は僕じゃない!インベーダーだ!」
取調べを受ける京太郎。 インベーダーが現れて京太郎に語る「地球人を救うはずのお前が地球人によって捕らわれる。まさしく世の中とは皮肉なものだ」
『ミラーマン』第51話(最終回)「さよならミラーマン」 / 特撮史上屈指と言われる情緒的な美しい最終回…驚きの「切ない結末」
インベーダーたちは母星である惑星Xを地球に衝突させるという無茶な作戦を実行に移す。巨大な惑星Xとぶつかれば、地球は滅亡してしまいます。地球滅亡の日が刻々と迫るなか、人類はようやく反重力装置を完成させました。一方、ミラーマンは反重力装置を守るため、刺客として送られてきたエレキザウルス&デッドキングという2体の怪獣と死闘を繰り広げます。
京太郎は遂にその正体を朝子に知られてしまうことに。
トイレの鏡でミラーマンに変身しようとする。最初に変身しようとした時は朝子が中に入ってきてしまい…
「ミラー!朝子さん入ってきてはいけない!」
二回目で変身には成功するものの、そこを朝子に見られて正体がばれてしまうことに。
修理の完了した反引力装置の前に再び現れるエレキザウルスとデッドキング。ミラーマンも決死の覚悟で最後の戦いに臨む。
「朝子さん。僕は地球の危機を救う使命を持ってこの世に生まれたミラーマンだ。僕の命は初めからこの地球に捧げられているんだよ」
京太郎は朝子さんを残して、鏡の中に消えて行きました。
ミラーマンの活躍によりインベーダーは全滅し、地球に平和が戻った。
驚きの「切ない結末」…二次元の世界へと去っていくことに
ミラーマンの奮闘によって地球は守られ、インベーダーは全滅しました。戦いの日々は終わったのです。これで京太郎は普通の若者として、幸せな青春を謳歌できる……。そう思った矢先、最後の最後に驚きの結末が待っていました。
ミラーマンの危機をこれまで何度も救ってきたミラーマンの父親が姿を見せ、インベーダーによって荒廃してしまった二次元の世界を復興するようにと京太郎に命じたのです。京太郎の育ての親である御手洗博士もこれに賛成します。京太郎自身の意思は、おかまいなしでした。
御手洗博士の娘・朝子(澤井孝子)とお互いに好意を寄せ合っていた京太郎ですが、彼女に別れを告げて二次元の世界へと去っていくことになります。残された朝子のことを思うと、せつなくなるエンディングでした。
こうしてミラーマン、鏡京太郎は二次元の世界へと旅立って行った。だがこの地球を侵略する者があるならミラーマンは必ず帰ってくる。
『人造人間キカイダー』41話「壮絶 ジロー空中分解!」 / 主人公がバラバラになるという衝撃の展開。
『人造人間キカイダー』オープニングテーマ「ゴーゴー・キカイダー」
ミツ子(水の江じゅん)とマサルはダークの地下牢に閉じ込められてしまった。救出に向かうジロー。
ミツ子とマサルは父・光明寺博士と再会する。だがそこは、ダークの地下牢だった。救出に向かうジローをハカイダーとの宿命の対決が、そしてダークのアンドロイド・アカ地雷ガマが待ち受ける。果てなき戦いの中、ジローは不覚にもアカ地雷ガマの地雷に触れ、バラバラになってしまう。ジローの生死は? そして、光明寺親子の運命は?(C)石森プロ・東映
お約束のプロフェッサー・ギルの笛「死ね!キカイダー」
いつものようにギルの笛に苦しめられるジロー。
不完全な「良心回路」を持つため、プロフェッサー・ギルの笛の音が鳴ると、良心と指令の板ばさみになり苦しみ出す。
今回もなんとか変身する「チェンジ!」・・・「スイッチオン!! ワン・トゥー・スリー!!」
かっこいい変身シークエンス
パズルが完成して変身!な感じの映像がクール。
最初のアカ地雷ガマとの接触で・・・
「俺には勝てんぞ、キカイダー!フフフフフ……!それでいいそれでいい!
キカイダーめ、アカ地雷ガマに接触した時がお前の最後なのだ!
アカ地雷ガマ身体全体の巨大地雷が、貴様の身体をバラバラにするのだ!」
実は、アカ地雷ガマの身体は全てが巨大な地雷になっており、触れた瞬間にあらゆる物を破壊する仕組みになっていたのだ。
大爆発・・・アカ地雷ガマの地雷に触れ、キカイダーはバラバラになってしまう。
なんとキカイダーがバラバラに…
キカイダーの頭部を抱えた私立探偵・服部半平は「キカイダー・・・」と絶句・・・「ミスタージロー・・・」
主人公がバラバラになるという衝撃の展開。
生き返れキカイダー・・・つづく。