懐かしい1970年代から90年代の昭和の特撮ドラマの中で、特撮史に残る衝撃的なトラウマ回(トラウマシーン)を振り返ってみましょう。現代の地上波では放送が不可能な過激で衝撃的かつトンデモない面白いネタが勢ぞろいです。昭和特撮のトラウマ回(トラウマシーン)特集のまとめ第9弾。
懐かしい特撮作品の選定は昭和時代が中心ですが、1990年代以降の平成の作品も一部含みます。
『マグマ大使』第9話「謎の空飛ぶ円盤」 / 不気味すぎるトラウマ怪人の「ルゴス2号」
視聴率は30%台をマークし、「第一次怪獣ブーム」の牽引役となった『マグマ大使』。ルゴス2号は、『マグマ大使』第9話「謎の空飛ぶ円盤」(1966年8月29日放送)から第12話「怪獣フレニックス最後の日」に登場する異星人。
ルゴス2号が初めて正体を現すシーン…村上 マモルの母親の「村上 友子」が不気味な「ルゴス2号」に変化するトラウマシーン。
村上 友子は、第9話でルゴス2号にすり替えられ、行方不明となり、第25話でようやく無事帰還する。村上 友子にすり替わっていたルゴス2号は、マモルに人間ではないことを看破され、遂に正体を現す。
ルゴース星人の「ルゴス2号」は、ゴアの手下の宇宙人で、人間モドキによる侵略を指揮するリーダー格。 村上一家の友子を誘拐・体を入れ替えて異次元に飛ばした。
マモルのお母さんに化けていたルゴス2号が正体を表す時の映像はトラウマもの。
ルゴス2号の「はふ、はふ、はふ」という不気味な笑い、ジョギングのようなジャンプする走り、当時、ケムール人の「ふぉっ、ふおっ、ふぉっ」と長い足での疾走と双璧の怖さだった。
人間モドキがガムの熱線にやられてドロドロと緑色に溶ける
人間モドキは、第9話「謎の空飛ぶ円盤」から第24話「地球人反撃せよ」まで登場。ゴアの命令でルゴース星人が作った下等な生物。
全身を黒いタイツと覆面で覆ったような姿をしており、人間態で暗躍する。宇宙植物がその正体であり、ガムの光線を浴びるとドロドロに溶けてしまう。
『仮面ライダー』第11話「吸血怪人ゲバコンドル」 / 仮面ライダー1号の初の敗北シーン
吸血怪人ゲバコンドルは、これまでライダーに倒された四名の怪人達、蜘蛛男、蝙蝠男、さそり男、サラセニアンの長所を選りすぐり、造り上げられた。とある教会に偽装された教会をアジトにしており、そこで式を挙げる若いカップルを狙う。男性は(おそらく)殺害し、女性はその生血をすすりエネルギー源とする。
犠牲者の血が画面いっぱいに飛び散る演出。
人間の若い女性(少女も含む)の生血をエネルギー源としており、製作終了後は眠っていたが、若い新妻の生血を与えられたことで目覚める。
仮面ライダー初の敗戦
瞬間移動で隙を突かれた仮面ライダーは劣勢に陥り…。
ゲバコンドルは、過去ライダーに倒された怪人たちの長所を選り集めて誕生した合成怪人だけあり、ライダーすら軽々と投げ飛ばすほどの怪力やライダーの攻撃をことごとく跳ね除ける強靭な防御力を備えており、更にテレポーテーション能力と併用することで一度はライダーを撃退したほどの強豪怪人。
ライダー初敗退。仮面ライダー1号は、投げ飛ばされ土砂に上半身が突き刺さる。上半身が土に埋もれてしまう1号ライダーの姿が衝撃的。
ゲバコンドルはライダーを1度は撃退し、もはや敵ではないとタカを括った為か、止めを刺さずにその場へ放置し、エネルギー源となる血を求めて次々に若い女性(少女も含む)をその魔手にかける。
次々に若い女性を襲いまくるゲバコンドル。
ゲバコンドルが踊りながらバレリーナに襲い掛かり、犠牲者の血が飛び散る演出もある。
右手でオッパイをもみながら、バレリーナの生き血を吸うエロティックな吸血シーン。
第9・10話での撮影中での事故で「藤岡弘」氏が入院したため、この回から第13話まで本郷猛の登場シーンは以前の映像を流用したり、話にあまり絡まないような展開に苦心している。サイクロンでの体当たり攻撃によって爆発四散した。
まさかのサイクロンによる突撃によって、強豪ゲバコンドルもバラバラ死体になった。
『仮面ライダーストロンガー』第27話「改造魔人!デルザー軍団現わる!!」 / ストロンガーの敗北シーン…気絶して拉致される。
城茂が山歩きするデルザー軍団を見つけて後を追っかけ、洞窟に入ると奥に扉があったので全力で扉にぶつかったところ、扉の向こう側はなんと崖っぷちで茂はそのまま「あ~」とか言いながら奈落の底へ落ちてゆく。
うつ伏せの状態で川に浸かって流されていく城茂の姿…。
ジェネラルシャドウが率いるデルザー軍団が、ストロンガーに迫る。
鋼鉄参謀「驚いたか、俺の体に電気パワーを加えれば、それはただちにお前自身に逆流する」
ストロンガーの行く手を阻む新たな強敵・鋼鉄参謀には、ストロンガーの電キックも効かなかった……。
撤退するストロンガー「鋼鉄参謀、改めて会おう」
ストロンガーはなすすべもなく逃走。
鋼鉄参謀「逃がしたか」
戦闘員「鋼鉄参謀はライダーストロンガーを逃がしたようです」
荒ワシ師団長「身体が重いばかりで小回りが利かないからこのザマだ」いったん撤退した城茂の前に、今度はジェネラル・シャドウが現れる。
茂「デルザー軍団ってのは恐ろしい奴だな。とてもブラックサタンの比ではない」
シャドウ「お褒めに預かって恐縮だな」
茂「ジェネラルシャドウ、さては、貴様、デルザー軍団!」
シャドウ「お前が大首領を殺してくれたおかげで、俺たちは1人の戦闘員を失うことなくブラックサタンにとって代わることができた。そのお礼に忠告したくてやってきた」
シャドウ「デルザー軍団の実力を知ったからには大人しく身を引いたらどうだ?」
茂「何を馬鹿な。断る!」
茂「人間が貴様たちの奴隷にされるのを黙って見てるわけにはいかん。俺に命がある限りどこまでも貴様と戦うぞ!」
シャドウ「シャドウ分身」
シャドウ「後は鋼鉄参謀に任せるとしよう」
再び鋼鉄参謀が駆け付けたのでジェネラル・シャドウは撤収する。
鋼鉄参謀がやって来たため、分身術を解いたシャドウは、トランプカードに紛れて姿を消してしまう。
配下の戦闘員を使って三方からストロンガーを鎖で捕縛し、3本の鎖の端を地面に固定します。
鋼鉄参謀「貴様の電気エネルギーを全部地面に吸い取ってやる!」
鋼鉄参謀「見たかライダー! 止めだ!」
巨大鉄球がストロンガーを襲った。この強烈な一撃にストロンガーは崖下へ転落。
鋼鉄参謀のものすごい一撃を受けて崖下へ転落。変身解除し、気を失った城茂は突然出現した荒ワシ師団長に連れ去られた。
鋼鉄参謀「荒わし師団長!何をする?」
荒ワシ師団長「この獲物はワシが預かっていく」
鋼鉄参謀「おのれ荒ワシめ!」荒ワシ師団長にチェーンで巻かれて空高く吊るされながら拉致されてしまう城茂。
つづく。
衝撃的な敗北シーンでありながら、荒ワシ師団長に城茂が、吊るされて連れ去られる姿が、どこか非常に滑稽でまぬけな感じが…。
荒ワシ師団長は、崖下に転落して気を失った城茂を、チェーンで巻いたまま吊り上げて、空高く飛んで行ってしまうのだった。
『劇場版 仮面ライダーアギト PROJECT G4』
『劇場版 仮面ライダーアギト PROJECT G4』は、2001年9月22日より東映系で公開された、日本の映画作品。特撮テレビドラマ『仮面ライダーアギト』の劇場版にあたる。
アントロード フォルミカ・ペデスの集団が来襲
冒頭のシーン…アントロード フォルミカ・ペデスの集団が襲来。口から蟻酸を吐き、これで人間を窒息させてしまう。
仮面ライダーギルスの右腕切断シーン
クイーンアントロード フォルミカ・レギアは、鋭い切れ味を誇る三叉の槍「黄泉の鎲」(よみのとう)によって、仮面ライダーギルスの右腕を難なく切断する。
ウルトラ兄弟の客演回で酷い目に遭い過ぎる「帰ってきたウルトラマン(ジャック・新マン)」
『帰ってきたウルトラマン』での歴代ウルトラマンの客演(第18話のベムスター:前作の主人公ウルトラセブンの登場。第38話のナックル星人とブラックキング:初代ウルトラマンとウルトラセブンの登場。)は好評を博し、『ウルトラマン』の最終回(第39話)に登場したゾフィーが長兄に当たる「ウルトラ兄弟」という、雑誌上で設定された捉え方がテレビ作品に導入される一種の「逆流現象」につながった。第51話でのバット星人のセリフにはウルトラ兄弟が明確なものとして用いられており、次作『ウルトラマンA』から本格的にその設定が多用されていく。
『ウルトラマンA』第14話「銀河に散った5つの星」/ ヤプールの陰謀によって、ゴルゴダ星で十字架に磔にされるウルトラ兄弟。
ウルトラ兄弟のエネルギー・技を奪い取っていくエースキラー
エースキラーは、ゴルゴダ星で十字架に磔にされているゾフィーからM87光線、ウルトラマンからスペシウム光線、ウルトラセブンからエメリウム光線、ウルトラマンジャックからウルトラブレスレットを奪い取った後、目と胸部結晶に光が灯った。
エースを模したエースロボットをウルトラ兄弟の技で痛めつけるエースキラーの強さのデモンストレーション・テスト運用が始まる。
エースキラーは、幻の技と言われていたゾフィーのM87光線を発射して、エースロボットを粉々に吹っ飛ばす。
エースロボットは、エースキラーが放ったゾフィーの必殺技であるM87光線によってバラバラに破壊された。偽物とはいえ、ウルトラマン史上屈指のショックシーンだった。
エースキラーは、ゴルゴダ星に現れた本物のエースと交戦。メタリウム光線を防ぎ、M87光線以外の必殺技を駆使して善戦し、スペシウム光線やエメリウム光線でダウンしたエースを右手の刃物で苦しめる。
ウルトラ兄弟の最後の切り札のスペースQ…。体勢を立て直したエースにウルトラブレスレットを弾き飛ばされた後、ウルトラ5兄弟の力を結集したスペースQで爆破された。
最後の切り札のスペースQで見事にエースキラーを倒す。
『ウルトラマンA』第26話「全滅! ウルトラ5兄弟」、第27話「奇跡! ウルトラの父」/ ウルトラ兄弟をブロンズ像に変えて全滅させたヒッポリト星人。圧倒的なバッドエンド。
ヒッポリト星人は、仕掛けておいたヒッポリトカプセルでウルトラマンA(エース)を捕獲しブロンズ像に変えてしまった。衝撃的な展開に。
ウルトラマンA(エース)がブロンズ像に…
ブロンズ像にされたウルトラマンA(エース)の姿を嘆くセブン
ゾフィーと初代ウルトラマンがヒッポリトカプセルの罠に…
新マン(ウルトラマンジャック)もヒッポリトカプセルに捕らえられる…
ウルトラ4兄弟もヒッポリト・カプセルの餌食に‥。まさかの展開に。救援に駆けつけたゾフィー、ウルトラマン、ウルトラセブン、新マンのウルトラ4兄弟をヒッポリト・カプセルに閉じ込め、ヒッポリトタールを流し込んでブロンズ像に変える。
『ウルトラマンタロウ』第52話「ウルトラの命を盗め!」/ ドロボンにカラータイマーを奪われて体が萎むウルトラマンジャックの衝撃的な姿…。体がぺっちゃんこになってしまった帰ってきたウルトラマン
ウルトラマンジャックのカラータイマーを奪うドロボン。
カラータイマーが奪い取られてしまう瞬間。ドロボンにカラータイマーを取られて萎むウルトラマンジャック。
カラータイマーを奪われて、なんとウルトラマンジャックの体が頭部を除いて、ぺっちゃんこになってしまった…。
カラータイマーがなくなり風船のように萎んでいくウルトラマンジャック(新マン)。体はぺっちゃんこだが、頭部は、つぶれずそのまま。
ウルトラマンタロウがカラータイマーをドロボンから取り戻し、ウルトラマンジャックに戻す
カラータイマーを付けるとウルトラマンジャックは元に戻った。
『ウルトラマンレオ』第34話「ウルトラ兄弟永遠の誓い」 / アシュランの放った光線を浴び、口をマスクのようなもので塞がれてしまう新マン
二面凶悪怪獣アシュランは、怪獣ボールをダンに届ける為に地球に向かっていたジャックを襲撃し、これを圧倒。眼からの光線で特殊なマスクを着けて喋れなくしてしまう。
ピンチになった新マンはウルトラサインを放ち、ダンもそれを確認する。結局アシュランの放った光線を浴び、口をマスクのようなもので塞がれてしまう新マン。衝撃的なシーン。なんとか脱出して地球へと逃れた。
ゲンは、佐藤隊員と一緒に怪獣の捜索を行っていた。二人は海岸に倒れている長身の男を発見する。新マンこと、郷秀樹(団次郎)であった。
新マンは顔面(口部分)に二面凶悪怪獣 アシュランの光線を食らう。この光線が特殊なマスクになった。この特殊なマスクのために郷秀樹の姿になっても喋れない。
ダンの「ウルトラ念力」で郷のマスクがやっと取れる。郷はダンの制止を振り切って新マンに変身する。そして、月蝕で完全な闇になった瞬間を狙い、レオと呼吸を合わせてアシュランを攻撃し、遂にアシュランを撃破するのだった。
『仮面ライダー剣』第49話「永遠の切札」 / 剣崎一真/仮面ライダーブレイドは、自己犠牲によって、友と世界を救う。肉体がアンデッド化し、最後には新たなジョーカーとなった。
『仮面ライダー剣』(かめんライダーブレイド)は、2004年1月25日から2005年1月23日までテレビ朝日系列で毎週日曜8:00 – 8:30(JST)に全49話が放映された、東映制作の特撮テレビドラマ作品。
剣崎一真(けんざき かずま)とは、特撮ドラマ『仮面ライダー剣』の主人公であり、仮面ライダーブレイドに変身する青年である。
テレビ本編の剣崎の結末は未だにファンの間では賛否両論であり、「なんであんな優しい男が自分を犠牲にしなきゃならなかったんだ」というファンもいるが、剣崎を演じた椿隆之氏本人は「あれは、剣崎なりのハッピーエンドなんです」と語っている。
剣崎「俺は運命と戦う。そして、勝ってみせる!」
ブレイドの最強形態「キングフォーム」は、「過剰に変身を繰り返すとアンデッドとの融合係数が高まり続け、最終的には剣崎自身をどの生物の祖でもないアンデッド化、=もう一人のジョーカーへと変化させてしまいかねない」といった重大な副作用まで生じている。
剣崎は世界と始の両方を救うべくキングフォームに変身して戦い抜き、ジョーカーとの最終決戦の最中に限界まで高まった融合係数と前述の理由からジョーカーに変化。
始との戦いを終えた剣崎の体からは、緑色の血が流れていた。それはアンデッドの血と同じ色であった。困惑する友。
「剣崎……、お前……、お前は……アンデッドになってしまったというのか…最初から、そのつもりで……!?」
そんな友の言う事に頷く剣崎。剣崎は、キングフォームを徹底的に酷使した結果、肉体がアンデッド化し、最後には新たなジョーカーとなった。
そんな最中、2人の仲を裂くかの如く、統制者のモノリスがバトルファイトを再開するよう、求め出した。
しかし、剣崎はこれを拒否。モノリスを殴り壊したのだった。(剣の後期OPにあるブレイドが何かを壊す場面はこの伏線にあたる)
自らが53体目のアンデッドになる事によって友と世界を救い、永遠に死の訪れない存在となった剣崎は、その運命と戦い続ける決意と共に、仲間達の前から一人姿を消した。始に、別れの言葉を残して。
始「それがお前の答えか…」
剣崎「お前は人間たちの中で生き続けろ」
始「どこへ行く?」
剣崎「俺たちは二度々会うこともない…。触れ合う事もない…。それでいいんだ…。」
無二の親友でもある始に「もう交わることはない」「人の中で生き続けろ」と告げ、自らは運命と戦い続ける道を選び姿を消す。
橘「始、剣崎は?」
首を横に振る。
睦月「剣崎さんをどこにやったんだ?答えろっ!」橘さんが制す。
絶壁から海を見つめる3人。
橘「剣崎……剣崎ーっ!!」
橘「剣崎がどこに行ったのか、それはわからない。やつは人であることを捨てることにより人を…世界を守った。だが今も戦い続けている。どこかで…運命と。…剣崎…」
『仮面ライダー剣』第7話「囚われた2号」のラストシーン / 橘朔也(たちばなさくや)の恐怖の叫び「ウワアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
特撮テレビドラマ『仮面ライダー剣』第7話「囚われた2号」のラストシーンにて、恐怖心にさいなまれながらも無謀な戦いを続けていた橘朔也がトリロバイトアンデッドとの戦闘で変身解除されてしまう。
なんとかベルトをとろうとしたところでアンデッドが目の前に迫り、「ウワァァァァァァァァァァ!!」と叫んだ。
橘さんが見せた恐怖に怯える顔は当時、非常に話題になった。今でも語り草になっている。
『仮面ライダー剣』に登場する仮面ライダーギャレンの伝説の一つに数えられる必殺技「バーニングザヨゴ」
『仮面ライダー剣』第15話「運命の適合者」にて、恋人(恋人未満ともされる)の深沢小夜子をピーコックアンデッド=伊坂に殺され、怒りに燃える橘朔也のピーコックアンデッドに止めを刺した技が、通称「バーニングザヨゴ」。
本来は、5〈ドロップ〉・6〈ファイア〉・9〈ジェミニ〉のカードをラウズすると「バーニングディバイド」が発動する。
ラウザーの音声「ドロップ…ファイア…ジェミニ…バーニングディバイド…」を掻き消さんばかりの橘さんの叫び声「ザヨゴオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォ!!!(本来は、小夜子(さよこ)と叫んでいる)」が…。
あまりにも印象的だったため、「バーニングザヨゴ」と呼ばれてしまったのであった。「バーニングザヨゴ」と称されるのは、劇中数回のバーニングディバイドの中でもピーコックアンデッド戦のもののみである。
ウルトラセブン
『ウルトラセブン』は、1967年10月1日から1968年9月8日まで、TBS系で毎週日曜19:00 – 19:30(JST、タケダアワー枠)に全49話が放送された。
宇宙の侵略者から地球を守るウルトラ警備隊と、ウルトラ警備隊をはじめとした地球人に協力するヒーロー・ウルトラセブンの活躍を描いた物語。本作品では明確な侵略の意図を持った知的生命体=宇宙人との対立が物語の中心となった。
ダンの正体を知らないウルトラ警備隊は、自分達に協力する真紅の宇宙人をウルトラ警備隊7人目の隊員という意味を込め、「ウルトラセブン」と命名した。第12話「遊星より愛をこめて」は、現在欠番扱いとなっている。
『ウルトラセブン』OP「ウルトラセブンの歌」
『ウルトラセブン』第42話「ノンマルトの使者」 / 衝撃のラスト!ダンとアンヌの前に現れた真市少年は、幽霊だった…。人間と地底人のどちらに正義があるのか?どちらが侵略者なのか?
地球人が侵略者の末裔ではないかという疑問を投げかけることで、セブンの正義を根底から揺さぶった第42話「ノンマルトの使者」。
砂浜で首元まで埋まって寝ているアンヌ(有名な「生首アンヌ」)の元に、左頬にホクロの少年が駆けて来た。
「お姉ちゃん、ウルトラ警備隊の隊員だろう」
「だったら、あれ、やめさせた方がいいぜ。ウルトラ警備隊が注意したら、きっときいてくれると思うんだ。僕、もうずいぶん前から、やめろ、やめろって言ったんだけど、ちっとも聞いてくれないんだよ」
少年はシーホース号を指差し、「今すぐに海底開発をやめないと大変なことになるよ。」と告げて去っていった。
(…しばらくして、沖のシーホース号が、突然轟音と共に爆発炎上する。シーホース号は、沈没してしまう。)
帰路の途中、アンヌは海岸でオカリナを吹く少年を発見。アンヌに警告したあの少年だ!
少年の下へ駆け寄るアンヌ。アンヌに名前を聞かれると、少年は真市と名乗った。
アンヌはこれまでの疑問を真市に問いかける。
アンヌ「ねぇ、真市くん。なぜ海底開発センターが壊されてしまったの?」
真市「ノンマルトが怒ったのさ。」
アンヌ「なぜ?」
真市「海底はノンマルトのものだもん。」
アンヌ「ノンマルトって何なの?」
真市「本当の地球人さ」
アンヌ「地球人?」
真市「ずっとずっと昔、人間より前に地球に住んでいたんだ。でも、人間から海に追いやられてしまったのさ。人間は今では自分たちが地球人だと思ってるけど、本当は侵略者なんだ」
アンヌ「人間が地球の侵略者ですって?」
真市「…(うなずく) 」
アンヌ「まさか、まさか…」
真市「本当さ。」
アンヌ「君、ノンマルトなの?」
真市「人間はずるい。いつだって自分勝手なんだ。ノンマルトを海底からも追いやろうとするなんて。」
アンヌ「真市君は人間なんでしょ?だったら、人間が人間のことを考えるのは当たり前じゃない。海底は私たちにとって大切な資源なのよ。」
真市「でも、ノンマルトにはもっともっともっと大切なんだ。」
アンヌ「私は人間だから人間の味方よ。真市君もそんなこと言うべきじゃないわ。」
ダン「真市くん!」
岩陰から飛び出すダン。
真市「人間がやるんなら、ノンマルトもやるよ。僕知らないからね!」
そう言うと、真市は海に飛び込み姿を消した。 呆然と立ち尽くし、顔を見合わせるダンとアンヌ。地上破壊を続けるグローリア号の艦内では、人間の形をした知的生命体が操縦していた。彼らこそ、真市が言っていた地球原人ノンマルトである。
弾薬が尽き、海底のどこかへと逃亡するグローリア号を追跡するハイドランジャー。ハイドランジャのレーザー砲の直撃を受け、大爆発撃沈するグローリア号。
海底の奥へ前進すると、アンヌがその先に複数の建物らしきものを発見。それは人間達の侵略によって住処を追放され、自分達の手で築き上げた静かで平和に暮らすノンマルトの海底都市であった。
その光景に、驚愕の表情を隠せないキリヤマ。「もし宇宙人の侵略基地だとしたら放っておく訳にいかん。我々人間より先に地球人がいたなんて・・・。そんなバカな。やっぱり攻撃だ。」
無抵抗、無防備なノンマルトの海底都市に、ハイドランジャーの大型ミサイルが打ち込まれる。容赦ないミサイル攻撃により、続々と爆破される都市。爆発に飲み込まれるノンマルト。ウルトラ警備隊の総攻撃の前に、海底都市は跡形も無く壊滅。地球原人ノンマルトは全滅した。
キリヤマ隊長らしからぬ問題発言「ウルトラ警備隊全員に告ぐ。ノンマルトの海底都市は完全に粉砕した!我々の勝利だ!海底も我々人間のものだ!これで再び、海底開発の邪魔をする者はいないだろう!」
高らかに勝利宣言するキリヤマ隊長。
衝撃のラスト…真市君は霊となって、ノンマルトの使者として地上に現われていたのだろうか…。
「ウルトラ警備隊の馬鹿野郎!!!」広い海に怒りの声が響き渡る。ダンとアンヌが振り向くと、海岸近くの岩場に真市が立っていた。
「ウルトラ警備隊のバカ! 地球はノンマルトの星なんだ! 人間こそ侵略者なんだ!!」真市の声に導かれるように、走り出すダンとアンヌ。
二人が岩場にたとり着くと、真市の姿はどこにも見当たらなかった。そこで、小さな墓に花を手向ける女性の姿を見かける。
ダン「失礼ですが、海底開発センターの遺族の方ですか」
女性「いいえ、この土地に避暑に来て、子供を亡くした者です もう二年になりますわ 今日が命日なものですから・・・」
【真市安らかに】小さな墓に刻まれている名前を見て驚愕するダンとアンヌ。
アンヌ「真市・・・!?」
なんと、ウルトラ警備隊にノンマルトの悲しみを訴え、二人の前に何度も現れた真市の名が!
女性「海の大好きな子でした 私も海のような広い心を持った男の子に育ってほしいと思って、毎年ここに連れて来ていたんです・・・」
(真市君は、実は死んでいたオチ…幽霊?)衝撃の事実を目の当たりにしたモロボシ・ダン、友里アンヌは茫然自失状態に…。広大で青く輝く海を眺める二人。
(ナレーター)「二年前。この海で死んだ少年の魂が、ノンマルトの使いになってやって来たのでしょうか?それにしても、ノンマルトが本当に地球の先住民だったかはどうか、それは、全てが消滅してしまった今、永遠の謎となってしまったのです。」
ウルトラシリーズ屈指の衝撃のラスト!2年前に海で亡くなった真市少年の魂が、ノンマルトの使者として現れたのであろうか…地上にいる我々人間こそが悪の侵略者なのだろうか。
第48話「史上最大の侵略(前編)」及び最終回第49話「史上最大の侵略(後編)」/ ウルトラセブン=モロボシ・ダンとアンヌ隊員の別れを描いた最終回
セブン上司「これ以上地球に留まることは非常に危険。ウルトラセブン、M78星雲に帰るときが来たのだ。」(『ウルトラセブン』第48話「史上最大の侵略(前編)」)
モロボシ・ダン「元の体には戻らないのか?」
セブン上司「それにはM78星雲に帰る必要が有る」
モロボシ・ダン「今は帰れない、地球に恐ろしい事が起こりそうなんだ」
ダンは消耗した身体でセブンに変身するが、本来の力が全く発揮できないセブン。なんとエメリウム光線も発射できない・・・。
アイスラッガーでなんとかパンドンを倒す。
消耗しきっているセブン。変身を解いてダンに戻るが、ダンはその場で倒れてしまう。
アンヌ隊員「ダンは死神と戦っているんだわ」
死ぬなダン・・・絶望的な展開で最終回へ。
地球がゴース星人に滅ぼされてしまう危機に、ダンはセブンに変身しようとするが
セブン上司「戦ってこれ以上エネルギーを消耗してはならん!M78星雲に帰る事も出来なくなってしまうぞ。変身してはいかん!!」モロボシ・ダンは、死を覚悟で変身しようとするが、再び、セブン上司が目の前に現れる。セブン上司「やめろ、やめるんだ、セブン、今度こそ本当に死んでしまうぞ」
そこへ、あきお少年の連絡を受けたアンヌが、ダンを迎えにやって来る。
ウルトラセブン=モロボシ・ダンとアンヌ隊員の別れを描いた特撮史に残る伝説の最終回。
アンヌ隊員「あきお君という少年が教えてくれたの、ダンがここにいるって。なぜ逃げたりなんかしたの?」
モロボシ・ダンが、自身の正体がウルトラセブンであることを友里アンヌに告白する…特撮史に残る伝説のシーン。
ダン「アンヌ、僕は… 僕はね……人間じゃないんだよ! M78星雲から来たウルトラセブンなんだ!!」
アンヌ「・・・・」
ダン「びっくりしただろう……?」
アンヌ「ううん… 人間であろうと宇宙人であろうと、 ダンはダンに変わりないじゃないの例え、ウルトラセブンでも」
ダン「ありがとう、アンヌ!」
ダン「僕はM78星雲に帰らなければならない。西の空に、明けの明星が輝くとき、ひとつの光が宇宙へ飛んでいく……それが僕なんだよ。さよなら、アンヌ!」
アンヌ「待って! ダン、行かないで!!」
ダン「アマギ隊員がピンチなんだよ!」最後の戦いを挑むセブン。
アンヌ「ウルトラセブンの正体は、アタシたちのダンだったのよ!」
ショックを受ける隊員たち。
キリヤマ隊長「地球は我々人類、自らの手で守りぬかなければならないんだ!」
フルハシ「ダン離れるんだ!怪獣はオレに任せろ!」
アマギ「ダン!!」
アンヌ「ダンは死ぬ気で戦っているんだわ……!」
キリヤマ「体の具合が悪いなら悪いと、何故はっきり言ってくれなかったんだ……」
クラタ「モロボシ、許してくれ……!」
ウルトラ念力を使ったアイスラッガー返しで改造パンドンを倒す。
戦いを終えたセブンは最後の力を振り絞って立ち上がると、名残を惜しむかのように警備隊のメンバーを見渡し、そして明け方の空へと飛び去った。
ソガ「ダンは死んで帰って行くんだろうか……。もしそうなら、ダンを殺したのはおれ達地球人だ。ヤツは傷ついた体で最後の最後まで、人類のために戦ってくれた! ダンを殺したのはおれ達なんだ! あんないい奴を……」
フルハシ「そんな馬鹿な! ダンが死んでたまるか! ダンは生きてる、きっと生きてるんだ! 遠い宇宙から、俺達のことを見守ってくれるさ。そしてまた、元気な姿で帰ってくる!」
『河童の三平 妖怪大作戦』の怖すぎる敵妖怪 / 今見ても怖い妖怪ぞろい
『河童の三平 妖怪大作戦』は、1968年10月4日から1969年3月28日までNET系で毎週金曜日19:30 – 20:00に全26話が放送された特撮テレビ番組。モノクロ作品。死なず娘(演:曽我町子)・ぬれ髑髏
血なめ(人間体 演:二見忠男)
山おやじ(演:永井柳太郎)
死神小僧(演:井上 寛)
『河童の三平妖怪大作戦』第16話「妖怪血ぞめの蝙蝠」の「妖怪人形」は、普段は愛らしい顔をしている。子供を襲う時に口を大きく開く。鋭い歯が上下に合わせて6本生えている。この歯で子供に噛み付く。