懐かしい1970年代から90年代の昭和の特撮ドラマの中で、特撮史に残る衝撃的なトラウマ回(トラウマシーン)を振り返ってみましょう。現代の地上波では放送が不可能な過激で衝撃的かつトンデモない面白いネタが勢ぞろいです。昭和特撮のトラウマ回(トラウマシーン)特集のまとめ第8弾。
懐かしい特撮作品の選定は昭和時代が中心ですが、1990年代の平成の作品も一部含みます。
『仮面ライダー』第80話「ゲルショッカー出現!仮面ライダー最後の日!!」 / 用無しとなったショッカー戦闘員を次々に大量虐殺するガニコウモル
仮面ライダー 第01話[公式](仮面ライダー50周年記念)
【昭和・平成・令和】仮面ライダーシリーズ(第1話)無料配信中!
キャンプを楽しむライダーガールズの女の子たち。
ライダーガールズの二人が川でお米を研いでいると…「助けてくれー!」 と水上に現れたのはショッカー戦闘員。 「東京の仮面ライダー隊本部に連れて行ってくれー!」 と敵たるライダー隊本部の保護を求めるぐらいだから余程のこと。彼はガニコウモルから逃げていたのだ。
ガニコウモルは「ショッカーにとって変わる新組織にとって貴様らは必要ないのだ!」と言って、逃げるショッカー戦闘員を捕まえて処刑した。
首領がショッカー解党を明言したのち、ガニコウモルはショッカー戦闘員を次々に虐殺し、視聴者に衝撃を与えた。ガニコウモルに殺されたショッカー戦闘員の血で水面が赤く濁る。完全に血まみれのスプラッターホラーのような恐ろしさ。
あまりにも恐ろしいガニコウモルの殺戮の光景を目撃し、ライダーガールの二人は、失神してしまった。
もはやキャンプどころではない。あたり一面に、ガニコウモルに用済みとして処刑されたショッカー戦闘員の遺体が…。首を吊った遺体も…。
首を吊っているショッカー戦闘員の遺体を見上げて、悲鳴を上げるライダーガールズの女性たち。これは酷い!現代では放送できないレベルの猟奇的なホラー展開。
4人の悲鳴を聞いて、こんな山奥なのに駆けつけたこの地区の担当の少年ライダー隊員。ライダーガールズたちはあまりの恐怖に失神している。
ガニコウモルに虐殺されたショッカー戦闘員の遺体を見て、さすがに驚く。あまりにも無残。
逆さ磔にされたショッカー戦闘員の遺体も。あまりにもむごい殺され方。
『シン・仮面ライダー』特報
『シン・仮面ライダー』 2023年3月公開
出演 池松壮亮 浜辺美波 柄本佑 塚本晋也 手塚とおる 松尾スズキ 原作 石ノ森章太郎 脚本・監督 庵野秀明
映画公式サイト:https://shin-kamen-rider.jp
映画公式ツイッター:https://twitter.com/Shin_KR
©石森プロ・東映/2023「シン・仮面ライダー」製作委員会
初代ウルトラマン
『ウルトラマン』は、1966年7月17日から1967年4月9日まで、TBS系列で毎週日曜19:00 – 19:30(JST)に全39話が放送された。武田薬品の一社提供枠「タケダアワー」内で放送。TBSにて最初にカラーで放送された特撮テレビ番組。空前のブームとなった(最高視聴率42%の特大ヒット)。『ウルトラマン』(TBS)の放映によって、子供たちの間に「怪獣ブーム」と呼ばれる爆発的な社会現象となった(1966年(昭和41年)から1968年(昭和43年)頃の第一次怪獣ブーム)。
初代ウルトラマンは、歴史上人類と初めて接触したとされているM78星雲出身のウルトラ戦士。第1話「ウルトラ作戦第一号」で赤い球に姿を変えて凶悪な宇宙怪獣ベムラーを追っていたが、その際に誤って衝突し死なせてしまった科学特捜隊のハヤタ・シンの命を救うために彼と命を共有(一心同体=融合)しており、普段は彼の姿で人間として暮らしている。
ウルトラマンのテレビサイズのオープニング
『ウルトラマン』第1話「ウルトラ作戦第一号」/ 赤い玉(ウルトラマン)と衝突し命を落とすハヤタ隊員
小型ビートルが青い球に接近したとき、突然、赤い球(ウルトラマン)が現れた。
ハヤタ「あっ、あっ、うわあああああああーっ!!」
科学特捜隊のハヤタ隊員は小型ビートルで青い球体と赤い球体を追跡するが、赤い球体と衝突したうえに墜落死してしまう。
赤い球体の正体はウルトラマンだった。ウルトラマンは、赤い球に姿を変えて凶悪怪獣ベムラー(青い球体の正体)を追っていたがその際に科学特捜隊のハヤタ・シン(早田進)に誤って衝突し死なせてしまった。
M78星雲人の彼は、宇宙の墓場への護送中に逃亡した宇宙怪獣ベムラー(青い球体の正体)を追って地球までやって来た。そして、自分の不注意でハヤタを死なせたことに対する罪の意識からウルトラマンは、ハヤタに自分の命を分け与えて地球の平和を守るために戦うことを決意。こうして、ウルトラマンとハヤタは一心同体となった。
特撮史に光り輝く巨大変身ヒーロー「ウルトラマン」の初登場シーン(ウルトラマンとハヤタが会話するシーン)
墜落炎上の現場のハヤタの遺体が上空に舞い上がり、赤い球に吸い込まれていった(怪奇現象的にちょっと怖いホラー演出になっている)。
赤い球の中ではハヤタは球の中にいた何者かからテレパシーを受けていた。
ハヤタ「おい誰だ、そこにいるのは」
落命したハヤタとの会話シーンで、ウルトラマンがぼやーっとでてくる。ここがウルトラマンの初登場シーン。伝説のはじまり。
ハヤタ「君は一体何者だ?」
ウルトラマン「M78星雲の宇宙人だ」
ハヤタ「M78星雲の宇宙人?」
ウルトラマン「そうだ…遠い宇宙からベムラーを宇宙の墓場に運ぶ途中、ベムラーに逃げ出されて、それを追って地球に来た。」
ハヤタ「ベムラー?」
ウルトラマン「宇宙の平和を乱す悪魔のような怪獣だ」
ウルトラマン「申し訳ないことをした、ハヤタ隊員。その代わり、私の命を君にあげよう。」
ハヤタ「君の命を…君はどうなる?」
ウルトラマン「君と一心同体になるのだ。そして、地球の平和のために働きたい」
(ベーターカプセルが落ちてくる)
ハヤタ「これは何だ?」
ウルトラマン「ベーターカプセル」
ハヤタ「ベーターカプセル?」
ウルトラマン「困ったときに、これを使うのだ…そうすると…」
ハヤタ「そうするとどうなる?」
ウルトラマン「はっはっはっは(不気味な笑い声を響かせる)。心配することはない」
赤い球体は爆発四散した。ウルトラマンとハヤタ隊員の姿(死体・遺体)は消えた。
ハヤタ隊員のビートル墜落現場に駆け付けた科学特捜隊のイデ隊員「やっぱりハヤタのビートルだ…キャップ、キャップ…あれじゃあ、助からねえな…」
同僚のアラシ隊員「しかしハヤタの死体がないっていうのは変ですね」
夜が明けてからも捜索は続きますが、ハヤタ隊員の行方は分からなかった。
自分の不注意でハヤタを死なせたことに対する罪の意識からウルトラマンは、ハヤタに自分の命を分け与えて地球の平和を守るために戦うことを決意。こうして、ウルトラマンとハヤタは一心同体となった。
ウルトラマンとハヤタが会話するシーンは、ウルトラマンの掛け声を担当する中曽根雅夫がアフレコ現場に間に合わず、急遽編集技師の近藤久が声をあてることになった。なお近藤は最終回「さらばウルトラマン」でもウルトラマンの声をあてている。
ウルトラマンAタイプは、頬がこけて皺のよったような顔が特徴的であり、少し不気味な印象かもしれない。「ウルトラマンAタイプ」(もっとも初期に使用されたスーツ及びそのマスク)特有のラテックス製の顔の表面、上アゴの形状(頬がこけて皺のよったような顔が特徴的)が苦手、怖いと思う人は多い。
帰ってきたウルトラマン以降は人形が用いられたが、初代ウルトラマンの変身シーンは「ウルトラマンAタイプ」の着ぐるみが用いられている。変身・巨大化時の「右手を宙空に突き上げ、左手は顔の隣に置く」ポーズ(ぐんぐんカット)はウルトラマンの代表的なポーズとして以降のシリーズでも踏襲されている。
『ウルトラマン』第18話「遊星から来た兄弟」/ ザラブ星人の化けた元祖「にせウルトラマン」…人相の悪い「偽物ヒーローキャラ」の草分け的存在
ザラブ星人の化けた元祖にせウルトラマン。明らかに一目で分かる偽物だが、誰も気が付かなかった事で有名…。にせウルトラマンの「目が吊り上がっている(目つきが悪い)」、「爪先が尖っている」という(本物との違い)特徴は以後の偽者に受け継がれていく。人相の悪い「偽物ヒーローキャラ」の草分け的存在であり、ウルトラシリーズに限らず後の作品の偽物キャラに与えた影響は大きく重要な存在。
ザラブ星人の化けた元祖「にせウルトラマン」とは、ハヤタ隊員を捕らえたザラブ星人が、ウルトラマンの評判を落とすために化けた姿。街にウルトラマンが現れ、建物を壊し始めた。にせウルトラマンだった。ホシノ少年にハヤタを救出されたために本物のウルトラマンと戦うことになり、スペシウム光線を撃ち込まれて変身が解け、格闘の末にスペシウム光線で倒される。
外星人(ガイセイジン)・ザラブ…ザラブ星人も登場(『シン・ウルトラマン』予告映像)
『ウルトラマン』第33話「禁じられた言葉」/ メフィラス星人に操られ、虚ろな表情で街を徘徊する巨大フジ隊員
フジ隊員の弟・サトル少年に、語りかけてくるメフィラス星人。地球人の代表として、フジ隊員の弟・サトル少年を選び、彼が「地球をあげます」と自発的に言うよう穏やかな口調で仕向け、本人いわく「地球人の心への挑戦」を行う。
巨大フジ隊員は、地球を狙う侵略者・メフィラス星人が、捕らえたフジアキコ隊員を巨大化させて操ったもの。
メフィラス星人によって巨大化された科学特捜隊のメンバーであるフジ・アキコ隊員(演:桜井浩子)。巨大フジ隊員は、メフィラス星人(初代)が地球侵略の口実作りのために、科学特捜隊のフジ隊員の弟サトルに「地球をあげます」と言わせようとした際、サトルを精神的に追い詰めて脅すためのパフォーマンスの一つとして、彼の姉を巨大化させた姿。
フジ隊員としての意識はなく、特捜隊の仲間たちの声も聞こえないままビルを壊しながら暴れ続けていた。
巨大フジ隊員は、メフィラス星人により意思を一時的に消され、虚ろな表情で街を徘徊したり、星人の命令でビルを破壊する。
いくら科学特捜隊の一員とはいえ、巨大化して町を壊すとなると最早怪獣に過ぎないと判断した警官隊は発砲。それを見た科学特捜隊の面々と警官隊が揉みあいになった直後、空から響き渡ったメフィラス星人の高笑いと共に巨大フジ隊員は姿を消した。
メフィラス星人も登場(『シン・ウルトラマン』予告映像)
『シン・ウルトラマン』のラスボスに『宇宙恐竜ゼットン』が登場するのではないか?という予測
映画『シン・ウルトラマン』公式アカウント@shin_ultraman・公式ツィッターから意外なビジュアル「時計の画像」が公開されました。いったいこれは何を示唆しているのか…SNS上では、すでに発表されている『透明怪獣ネロンガ』『ウラン怪獣ガボラ』に加えて、『宇宙恐竜ゼットン』が登場するのではないか?という予測が出ています。
ゼットンが登場するウルトラマンの最終話の科学特捜隊の基地の中のシーン(右上の時計の時刻に注目)…公式ツィッターが掲載した時計の時刻は、ゼットン星人の円盤群が攻めてきて、科学特捜隊が出撃する際の時刻を表していた。
ゼットンを操る謎の宇宙人ゾーフィ…ゼットン星人とゾフィーの情報が混ざった結果生まれた「宇宙人ゾーフィ」。
ゼットン星人とゾフィーの情報が混ざった結果生まれた「宇宙人ゾーフィ」。
宇宙人ゾーフィの見た目はゾフィーであり、説明文はほとんどゼットン星人のもの。ゼットン星人と混同されていた。
昭和期の怪獣図鑑において、ゾフィーに似た宇宙人がゼットンを操っていたと書かれている事が多いが、これはウルトラマン放送当時に情報が錯綜し、ゼットン星人と混同していた為と言われているが、イラストと名前以外は『ゼットンを操り、頭が非常に良く、スーパーガンに弱い』とゼットン星人そのままの解説がなされている。イラストは概ね、頭が黒いゾフィーで統一されているが、ボディが帰ってきたウルトラマンに近い物も見受けられる。偶に頭が赤かったりするものもあり、当時はどれだけ資料の入手が困難であったかが伺える。
【動画】ザラブ星人やメフィラス星人も登場?『シン・ウルトラマン』予告映像
映画『シン・ウルトラマン』公開記念特別映像【2022年5月13日(金)公開】
■イントロダクション:
―空想と浪漫。そして、友情。―
日本を代表するキャラクター“ウルトラマン”を新たに『シン・ウルトラマン』として映画化!
企画・脚本に、自身もウルトラマンシリーズのファンであることを公言する庵野秀明。そして、監督は数々の傑作を庵野氏と共に世に送り出してきた樋口真嗣。
この製作陣の元に超豪華な俳優陣が集結。主人公の【ウルトラマンになる男】に斎藤工。その他、長澤まさみ、西島秀俊、有岡大貴、早見あかり、田中哲司ら演技派・個性派キャストが総出演。
「ウルトラマン」の企画・発想の原点に立ち還りながら、現代日本を舞台に、未だ誰も見たことのない“ウルトラマン”が初めて降着した世界を描く、感動と興奮のエンターテインメント大作。
■ストーリー:
次々と巨大不明生物【禍威獣(カイジュウ)】があらわれ、その存在が日常となった日本。
通常兵器は全く役に立たず、限界を迎える日本政府は、禍威獣対策のスペシャリストを集結し、【禍威獣特設対策室】通称【禍特対(カトクタイ)】を設立。
禍威獣の危機がせまる中、大気圏外から突如あらわれた銀色の巨人。
禍特対による報告書に書かれていたのは…【ウルトラマン(仮称)、正体不明】。
映画『シン・ウルトラマン』2022年5月13日(金)公開
映画公式サイト:https://shin-ultraman.jp
映画公式Twitter:https://twitter.com/shin_ultraman
オムニバス形式のテレビドラマ「学校の怪談 春の呪いスペシャル」第2話「アサギの呪い」 / テレビ放映屈指の恐怖の亡霊「アサギ」。救いのない絶望的な全滅エンド。
『学校の怪談 春の呪いスペシャル』第2話「アサギの呪い」は、2000年に放送されたオムニバス形式のテレビドラマ。四つの短篇作品の内の第2話。地上波で放送されたとは思えない濃密なホラー映像。トラウマを受けた者が続出した。
謎の血文字「るれらべたなんみ」…三人はその洞窟を進んでいく中、とある通路の壁に血文字が刻まれているのを見つける。
テレビ放映屈指の恐怖の亡霊「アサギ」の影…
テレビ放映屈指の恐怖の悪霊「アサギ」が迫ってくる。
地面を這っていたアサギに真由は捕まってしまう。真由は両目を潰されて殺されてしまう。
必死に洞窟を逃げ回る綾と杏子。アサギが追ってくる。陰気な地下室での悪霊との追いかけっこ…。想像を絶する怖さ。
「るれらべたなんみ」…ここに至って血文字の意味を逆に読むと「みんなたべられる」ということを理解し、自分がしてきた身勝手な行為を悔やむが、時既に遅し。目の前まで迫ってきたアサギに、綾(内山理名)の悲鳴が無惨に響き渡る……。
悪霊のアサギの顔(のアップ)があまりにも怖すぎる。数時間後、力尽きて気を失っていた杏子が目を覚まし、やがて洞窟から地下の図書室まで上がってきた。
外は既に朝であり、心身ともに限界だった杏子は外の世界へと繋がっている天井の小窓に向かって必死に助けを求める。目の前には朝練をしている生徒達の平和な姿が映っていたが、いくら助けを求めても誰も気付いてくれない。
杏子「お願い誰か助けて…」
杏子が振り向くと、そこには…ここで終了。真由・綾・杏子の3人とも全滅する絶望的な救いようがないホラー。
世にも奇妙な物語 映画の特別編「雪山」 / Jホラーを代表する傑作。シリーズ史上最も怖いと評される。
90年からフジテレビ系で放映されている人気ドラマシリーズの劇場版。ショッキングなホラー描写でテレビでは放映できなかった「雪山」ほか、4つのエピソードを収録。
『衝撃的な描写が多いためにTVでは製作が不可能であった作品』である「雪山」は、有名な2つの都市伝説を下敷きに、日常から離れた雪山での恐怖を描いた作品。脚本は「懲役30日」「トイレの落書」などを描いた鈴木勝秀。監督・脚本は、世にも奇妙な物語史上最多話数を演出した落合正幸が担当。飛行機が雪山に墜落し、5人の男女が生き残る。うち1人の麻里(中村麻美)は生き埋めになり、友人の美佐(矢田亜希子)らが助けようとするも、誤ってスコップで首を刺して麻里を死なせてしまう。残った4名は山小屋に避難し、救助を待つのだが・・・。
【最恐】美佐が全員を殺した!?シリーズ最恐&最難解「雪山」をわかりやすく解説・考察!あの日雪山で一体なにが起きたのか?【世にも奇妙な物語】
『仮面ライダーZO』のネオ生命体「クモ女」
『仮面ライダーZO』(かめんライダーゼットオー)は、東映スーパーヒーローフェアの一作として1993年4月17日に公開された特撮映画。クモ女とは、仮面ライダーZOに登場した敵勢力、ネオ生命体『ドラス』によって精製された怪人の内の一体。
クモ女の異形なデザインと不気味な動きがトラウマになった視聴者も多数いたことは言うまでもない。
ネオ生命体の「少年体」
ネオ生命体の「少年体」は、アジトの廃工場に突入してきたZOの前で、生体プールから出現した際の形態。
「ドラス / ドラス強化形態(レッドドラス)」
ドラスは、仮面ライダーZOに登場する怪人で、金属生命体。望月博士が生み出した「ネオ生命体」が金属等を取り込んで造ったバッタを思わせる怪人。ネオ生命体の活動・戦闘用ボディで、高速移動時には球状や液体金属になって飛行する。
ドラス強化形態(レッドドラス)。アジトではZOを吸収して「赤ドラス」に進化したが、宏のオルゴールを聞いて生じた感情に混乱、その隙に力の源プールを博士に破壊され、体内から脱出したZOのキックを受けて消滅。
ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒(1999年)
『ガメラ3邪神〈イリス〉覚醒』ドルビーシネマ上映告知~「ガメラ」世界の1995-1999年史篇~
世紀末、世界中で大量同時発生した殺戮生命体ギャオスが東京・渋谷上空に出現。これを追ってガメラも飛来。二大怪獣の激突で渋谷界隈は壊滅状態に。その頃、4年前のガメラとギャオスの戦いで両親を失った少女・綾奈は、祠の中で発見した謎の生物をイリスと名づけ、ガメラを倒してくれることを願い育て始める…。
ギャオス幼体の腐乱死体…あまりにもグロテスクな死体 / 冒頭のトラウマシーン
ガメラとレギオンの戦いから3年後の1999年。かつて人間を捕食する殺戮生命体ギャオスを発見し、今やその研究の第一人者となった長峰 真弓(中山忍)は、とある赤道直下某国の村で発見されたギャオスの死体を調査していた。
ギャオス幼体の腐乱死体…あまりにもグロテスクな死体。視聴者にトラウマを刻み込んだ冒頭のシーン。
比良坂綾奈の過去
「私はガメラを許さない」
比良坂綾奈(前田愛)は、本作のヒロイン。中学生の少女。4年前までは都内のマンションに一家で住んでいたが、ガメラとギャオスの戦いに巻き込まれて両親を失い、それ以来ガメラを激しく憎み続けていた。
綾奈は洞窟内で誕生した生物にかつての飼い猫と同じ『イリス』と名づけ、イリスも同じくガメラに仲間を殺されたということから、自分で育て、仇を取ってもらうのだという。
「イリス熱いよ…」と語るシーンは微妙なエロス(幼女のエロチシズム)もあいまって話題となった。
比良坂綾奈(前田愛)がシャツのボタンを開けつつ「イリス熱いよ…」と語るシーンは微妙なエロス(幼女のエロチシズム)もあいまって話題となった。
比良坂綾奈(前田愛)がシャツのボタンを開けつつ「イリス熱いよ…」と語るシーン
怪生物イリスは洞窟内の食料に飽き足らず、森の動物をも捕食するまでに成長し、育ての親である綾奈との同化を試みるようになり…
比良坂綾奈はイリスが両親の仇ガメラを殺すことを願い、密かに育てていく。イリスは、ガメラに憎しみを持つヒロイン・比良坂綾奈のトラウマにつけこみ、彼女に自らを育てさせ、さらには彼女と融合することで大幅な進化を行おうとしていた。
綾奈の憎悪を糧に急速に成長したイリスは繭を形成し、綾奈を自身に包み込む。
イリスは繭を形成し、比良坂綾奈(前田愛)を自身に包み込む。
龍成は洞窟に駆けつけて繭の中から綾奈を救出するが、綾奈は意識不明になり、イリスは姿を消す。
比良坂綾奈の悪夢に出てきたトラウマガメラ
トラウマガメラは、1995年のガメラとギャオスの東京での死闘に巻き込まれて両親を失った比良坂綾奈(前田愛)の悪夢に登場するガメラ。歴代のガメラでもダントツに禍々しい姿をしており、同監督によるゴジラ映画『ゴジラ・モスラ・キングギドラ-大怪獣総攻撃-』に登場する「怨霊ゴジラ」に通じるものがある。
4年前のガメラ、ギャオスの首都攻防戦において両親を亡くした比良坂綾奈(前田愛)は、日々両親を殺したガメラを恨む悪夢にうなされ、親戚や新しい関西の学校に馴染めずにいた。
ガメラとギャオス・ハイパーによって大被害を受けた渋谷
渋谷にはギャオスが襲来。それを追ってガメラが飛来し、ギャオスを殲滅するが、渋谷は壊滅。辺り一面はガメラのプラズマ火球によって火の海と化し、一万人以上の被害者を出す。
世界中で発生していたギャオスは日本にも飛来。その2体が渋谷上空に現れ、それを追ってきたガメラとの壮絶な空中戦が繰り広げられる。しかし、飛び交うギャオスを攻撃するために無差別に発射されたプラズマ火球はその街にいた人々を多数巻き添えにし、渋谷一帯は壊滅状態になってしまう。
イリスに襲われた村民とキャンパー(演:仲間由紀恵)
女性キャンパー(演:仲間由紀恵)は、南明日香村で友人の大輔(演:本田大輔)たち数人とキャンプをしていた女子高生。イリスに捕食され最期はミイラ化され死亡する。劇中の出演時間は、ほぼ1分ほどしかない。
捕食される人間役の一人として仲間由紀恵が出演していたが、該当シーンは鑑賞する子供の精神衛生が気にかかるほどグロい。イリスに体液を吸い取られて死亡した。かなりグロい演出になっている。
イリスと融合した綾奈
イリスは龍成を吹き飛ばし、正気に戻った綾奈を体内に強引に取り込み融合を果たそうとしたが、復帰したガメラに腹部を抉られ、綾奈を取り出されてしまう。
イリスは、綾奈を体内に強引に取り込み融合を果たそうとした
邪神イリスは、ガメラ渾身の一撃「バニシング・フィスト」を腹部に打ち込まれ、爆発四散。その頭部はガメラに踏み潰された。
イリスはガメラの右手を槍腕で貫き、読み取った遺伝子から再現したプラズマ火球で止めを刺そうとする。ガメラは自らの右腕を火球で吹き飛ばして脱出し、イリスが放った火球をその右腕で受け止め、炎の拳「バニシング・フィスト」に変化させてイリスの傷口を殴りつけ、粉砕する。イリスは、綾奈救助用に開けられたその傷口に、ゴジラが発動したバニシング・フィストによるカウンターをねじ込まれ内部から爆散、死亡した。
ガメラに救出された綾奈。綾奈は真弓の必死の心肺蘇生法とガメラの呼び寄せたマナによって事なきを得て、龍成も怪我もなく生還する。
ガメラも見守る中、綾奈は蘇生した。
オキシジェン・デストロイヤー(ゴジラ(1954年))
「ゴジラ」 | 予告編 | ゴジラ 第1作目
原水爆実験の影響で、大戸島の伝説の怪獣ゴジラが復活し、東京に上陸。帝都は蹂躙され廃墟と化した。ゴジラ抹殺の手段はあるのか・・・。戦後の日本映画界に特撮怪獣映画というジャンルを築いた、記念すべきゴジラ映画第1作。核の恐怖を描いた、本多猪四郎の真摯な本編ドラマと、円谷英二のリアリズム溢れる特撮演出が絶妙のコンビネーションを見せ、「ゴジラ」の名を一躍世界に轟かせた傑作。
芹沢博士が恵美子に「オキシジェン・デストロイヤー」の秘密の実験を見せる。
芹沢博士が、恵美子の前で、水槽に飼っている魚(イシダイなど)を使って「オキシジェン・デストロイヤー」の秘密の実験を見せる。
オキシジェン・デストロイヤーから出る泡に包まれた水槽内の魚たちは、しばらくすると肉が溶けて骨だけになってしまい、最後は骨までもが水に溶けてしまう。
水中酸素破壊剤オキシジェン・デストロイヤーのあまりにも衝撃的な威力。
オキシジェン・デストロイヤーのあまりにも衝撃的な威力を目のあたりにして、「きゃあああー」と悲鳴を上げて水槽から目を背ける恵美子は具合が悪くなってしまう。
化学兵器オキシジェンデストロイヤーによって消滅したゴジラ
ゴジラは「1度限り」という条件付きで芹沢博士が作り上げた水中酸素破壊剤オキシジェン・デストロイヤーにより消滅する。
瞬く間に海中に広がるオキシジェン・デストロイヤー。ゴジラはもがき苦しみながら、海中で骨まで溶けていった…。
オキシジェン・デストロイヤーは特殊な物質を電磁的に反応させることにより水中の酸素を一瞬で破壊し、その場にいるすべての生物を一瞬のうちに死に至らしめるうえ、完全に液化する効果がある。ゴジラでさえ例外ではなかった。
一瞬のうちに海水が激しく泡立ち、ゴジラが苦しみ始める。成功を確認した芹沢は海底から尾形に別れを告げると自ら命綱・送気管を切断し、自決することで自身だけが知るオキシジェン・デストロイヤーの秘密をこの世から完全に消滅させる。ゴジラも断末魔の悲鳴を残し泡となって消える。
ラストの山根恭平博士の名セリフ「あのゴジラが最後の一匹だとは思えない。もし水爆実験が続けて行われるとしたら、 あのゴジラの同類が世界のどこかで現われてくるかもしれない」
『真・仮面ライダー序章』 / 仮面ライダーシン(改造兵士レベル3)のリアル路線の生々しい姿。かなりグロテスクな描写、トラウマシーンの宝庫。
『真・仮面ライダー 序章』(しん・かめんライダー プロローグ)は、1992年(平成4年)2月20日に東映ビデオより制作・発売されたオリジナルビデオ。
都内に連続女性殺人事件が発生していた。父の研究を手伝っていた風祭真は財団により、自らも知らぬ間に生体改造兵士(バイオボーグ・ソルジャー)レベル3にされてしまう。そしてある日、真は鬼塚義一のレベル3への変身の影響を受け、感情の高まりと共に異様なバッタ怪人の姿へと変貌していく。
仮面ライダーシンは、かなりグロテスクであり、どう見ても悪役にしか見えない。怖い。恐ろしいバッタ怪人にしか見えない。
バイオ技術でバッタの遺伝子を注入された「改造兵士」という設定。変身の描写も苦痛に耐えながら額から徐々に触角が伸びてゆくという、異形の生物的なイメージを強調したものになっている。仮面ライダーというよりはバッタ怪人に近い姿である。
大人向けの作品であり、「脊髄ぶっこ抜き」に代表されるかなりグロテスクな描写や性的なシーン、それまでの仮面ライダー像から逸脱した生物的なデザインのライダー、陰鬱でハードなストーリーなど良くも悪くも新しいアイディアが随所に盛り込まれている。
『真・仮面ライダー序章』は、「大人向け特撮作品」を目指し、エログロ描写が含まれるうえにヒロインがラストで死亡するなど、ストーリー展開も非常にハードなものとなっている。
ライダーベビーは、かなり生々しく不気味であり、グロテスクな描写になっている。
ライダーベイビーは、明日香 愛(あすか あい)が風祭 真(かざまつり しん)との間に身篭った子供。改造兵士となった真の遺伝子を受け継いだバッタと自然に融合したミュータントでもある。 真は、愛との間にできた子供・ライダーベビーが宿る愛の遺体を抱えたまま、姿を消す。