懐かしい1970年代から90年代の昭和の特撮ドラマの中で、特撮史に残る衝撃的なトラウマ回(トラウマシーン)を振り返ってみましょう。現代の地上波では放送が不可能な過激で衝撃的かつトンデモない面白いネタが勢ぞろいです。昭和特撮のトラウマ回(トラウマシーン)特集のまとめ第7弾。
懐かしい特撮作品の選定は昭和時代が中心ですが、1990年代の平成の作品も一部含みます。
「火曜サスペンス劇場」史上屈指の傑作ホラーとして名高い円谷プロ製作『可愛い悪魔』(1982年8月10日)/ 8歳にして殺人を繰り返す少女…昭和最強のトラウマドラマ
「火曜サスペンス劇場」で放映された円谷プロ製作、大林宣彦監督初のTVムービー。8歳にして殺人を繰り返す少女と、その異常性に翻弄される主人公の女性を描く、ホラー風味のサスペンスドラマ。
【ストーリー】
197×年夏-ある野外結婚披露パーティーで〝恐怖〟は始まる。そのパーティーで主役であるはずの花嫁が突然の転落死を遂げる。朱に染まる純白のウェディングドレス…。そばにいた愛らしい少女・ありすがつぶやく。「おばさん、死んだの? じゃあ、ベールは私のものね」。数年後、死んだ花嫁の妹・涼子がありすの音楽教師としてやってくる。その後、涼子と死んだ姉の元夫である浩二は恋仲となる一方、次々と周囲の人間が謎の死を迎える…。不気味にほほ笑むありすの姿。血も凍る一連の事件を引き起こしている犯人は誰か? 〝恐怖〟はさらに加速し、未曾有のエンディングに突入する…!
金魚鉢(花瓶)が頭部にはまった赤座美代子が、くるくる回って苦しむシーンは、伝説のトラウマシーンとして語り継がれている。
金魚鉢(花瓶)が頭部にすっぽりはまった圭子(赤座美代子)はクルクルと回り…圭子(赤座美代子)が苦しむ姿を、ありすは喜んで見ていた…。
やがて圭子は倒れてガラス鉢は割れて死亡する。
橋に必死で捕まる先生を殴って橋から落とす。顔を蹴られ吊り橋から落ちる優しい教師の中島葵さん。
「可愛い悪魔」の元ネタは、1954年のウィリアム・マーチの小説『悪い種子』(劇場映画は1956年公開)。魔性の子供が凄惨な殺人を重ねるという『オーメン』風のサイコホラーになっている。精神異常と思われる8歳のありすは殺人を繰り返す…。男を部屋に閉じ込め、火を放ちボート小屋は炎に包まれた。火だるまになる…みなみらんぼうさん。
殺人のシーンが残酷でリアル。現代ではテレビ放送不可能な凄惨なホラードラマ。
初DVD化告知映像『可愛い悪魔』大林宣彦・秋吉久美子による傑作ドラマ
日本のテレビドラマ史上唯一のスプラッター・ホラー『魔夏少女』(1987年)/ 日本のテレビドラマ史上最強の人体破壊描写
『魔夏少女』(まなつしょうじょ)は、1987年8月12日(水曜) 21:02 – 22:54 (日本標準時)にTBS系列の『水曜ドラマスペシャル』枠で放送されたTBS製作の単発テレビドラマである。念力によって他人を出血させる超能力をもった少女が巻き起こす悲劇を描いた日本のテレビドラマ史上唯一のスプラッター・ホラー。
原田美枝子・小川範子の伝説衝撃ホラー! 放送当時、衝撃的な映像で話題を呼んだ伝説のオカルトドラマ。体の一部から血が吹き出す等残酷かつ残虐な描写が多いため、現在地上波での再放送は不可とも言われている。
【ストーリー】
小学6年の少女(小川範子)がある日、熱におかされる。それは超能力が備わる前兆であった・・・。その後、彼女の廻りで不可解な事件が次々とおこる。
少女は、念じる事で相手を出血させる力をもってしまい苦悩する。最初は、その力をコントロール出来なかったが次第にコントロール出来るようになり、気に入らない相手に対して、その力を使ってしまう。ついには・・・。『魔夏少女』のクライマックスでは、父親(三宅裕司)の脳髄が丸見えになる「頭部破裂シーン」が描かれた。
このグロ・スプラッター描写は、テレビドラマ史に残る屈指の残酷シーンで、多くの人にトラウマを刻み込んだ。
『仮面ライダーX』の危険すぎる伝説のトラウマ回
仮面ライダーX 第01話[公式](仮面ライダー50周年記念)
『仮面ライダーX』第14話「アポロガイスト くるい虫作戦」 / くるい虫で日本国民を狂わせ殺人鬼へ変貌させる「日本キチガイ作戦」
古代ギリシャのくるい虫を使った「日本キチガイ作戦」を指揮するのはGOD秘密警察第一室長アポロガイスト。宿命のライバル 仮面ライダーXとアポロガイスト、ここに直接対決!
狂い虫に刺されて気が狂ったオジサン「ヒヒヒヒヒ!俺は無敵の戦士だ!不死身の戦士だ!殺して殺しまくる!」
GODの総司令「日本中を狂わせるこの作戦を日本キチガイ作戦と名付けよう」
狂い虫で日本国民を狂わせ殺人鬼へ変貌させる。放送禁止用語そのままな「日本キチガイ作戦」・・・ヤバ過ぎる。
立花藤兵衛がマスターの喫茶店「COL」に狂い虫が放たれ、お客さんが全滅…。
アポロガイストに捕まった立花藤兵衛は、狂い虫拷問を受けるが・・・男の中の男である立花藤兵衛「俺は夢を抱いて死んでいく!殺せ!俺は何もしゃべりゃあせんぞ!」
『仮面ライダーX』第7話「恐怖の天才人間計画!」 / 鳥人イカルスの「少年少女自殺計画」によって、子供たちが次々と飛び降り自殺する衝撃的な展開。
1人の少年が白い衣をまとい、鉄塔から飛び降りて死んだ。
そして鉄塔から、ビルから、次々と飛び降りる少年少女たち。23人もの小中学生が飛び降りた。
天才人間の研究を続ける大門寺博士。その研究に協力する子供たちが次々と謎の死を遂げた。将来ある小中学生がこんなにも飛び降り自殺した。
現代の地上波テレビ放送では倫理的、コンプライアンス的に放送できない過激な描写となっている。
鳥人イカロス「飛べるのだ!飛べるのだ!あやこ。その白い服さえ着れば、お前は自由に空を飛べるのだ!」 イカルスの恐ろしい「少年少女自殺計画」。イカルスに唆されたあやこちゃんはついに飛び降りて死んでしまった。
飛び降りて死んだ子供達は皆、大文字博士の「天才人間になる薬」を服用していた。飛び降りたのは、その副作用と見られてしまうだろう。
イカルスはバイクで移動中の敬介を上空から爆撃したが、敬介は辛うじて難を逃れ無事だった。続けて大門寺を襲撃しようとしたイカルスの前に現れ、大門寺殺害を阻止。イカルスはその場を戦闘工作員に任せて早々に離脱し、冬子を暗示にかけてそれまでの犠牲者同様墜落死させようとしたが、間一髪で霧子がそれを防いだ。
敬介は冬子を霧子に任せ、イカルスと対峙。宙を飛び回るイカルスをライドロープで引きずり下ろし、Xキックを浴びせてイカルスは爆死。
「鳥人戦隊ジェットマン」の顔出し敵幹部「ラディゲ」は、特撮史上屈指の外道な悪役。
『鳥人戦隊ジェットマン』第18話「凱、死す!」/ 恩人の女性を躊躇なく殺すラディゲ。ラディゲを演じていた舘大介氏が多大な風評被害を受けた。
ラディゲ 「死ぬな!生きてくれ!君は死んではならない人間だ!!」
ラディゲは、ジューザに記憶を消されて人間にされてしまう。早紀の家で目を覚ますラディゲ。一時的に記憶喪失となったラディゲが心を通い合わせた女性・早紀。世話になっていた恩人の女性。ラディゲ 「我が名はラディゲ!! バイラムの幹部!!」
ラディゲの記憶が戻る。復活したラディゲはジューザを倒した。ジューザを倒したラディゲの前に、早紀が現れる。ラディゲの正体を目にした心優しい早紀は…。早紀は身の危険も顧みず、彼に 「人間に戻って!」 と涙を流して懇願する。
早紀「私は知ってる。あなたは戦いなんかできる人じゃない。あなたは優しい人。愛を知っている人…。」ラディゲは、記憶喪失中にお世話になった女性に戦いを捨てるように説得されると、ご自身のためらうような仕草にロマンスを期待した視聴者を嘲笑うかのごとく、次の瞬間には女性を冥界送りに。
なんと、ラディゲは、人間にされていた間に世話になっていた恩人の早紀を躊躇なく焼き殺した…。あまりにも鬼畜の所業に視聴者は唖然となった。
ラディゲ「愛だと、馬鹿な。このラディゲがそんな愚劣な感情を持つと思うのか!」。
ラディゲはそう言って、秘剣ブラディゲートから放たれる青い炎で早紀を焼き殺してしまった。
その劇中にとった数々の悪虐非道な行動は、演じていた館氏すらも台本の読み合わせの際に思わず顔を顰め、監督やスタッフに対して「流石にこれはやり過ぎだろう」「もう少し穏便にできないのか?」と抗議する事も珍しくなかったそうだ。
特に、『ラディゲがジューザに記憶を消されて人間にされていた間に世話になっていた恩人の女性を殺害してしまう』第18話の台本を読んだ際には、流石に我慢できず「こんな役を演じるくらいなら、降板した方がマシだ!」と激昂して、本気で番組からの降板を申し出るという事態が起きたが、ラディゲの役の重要性故に途中退場が許されなかった事もあり、製作スタッフからの必死の説得の末、脚本版よりも殺害場面をソフトな描写に修正する事を条件に渋々演じる事となった(つまり初期脚本では、本放送版以上にエゲツない方法で殺害する予定であったというわけである)。
人間にされていた間に世話になっていた恩人の早紀を躊躇なく焼き殺したラディゲ。あまりにも鬼畜の所業、ラディゲの外道っぷりに視聴者は唖然となった。特に、ラディゲと早紀の淡いロマンスを期待してしまった視聴者は、絶望のどん底に叩き落とされた。
風評被害対策も兼ねて顔出し幹部をできるだけ控えめにし、着ぐるみ系幹部を前面に押し出す姿勢をとるようになったと言われている。
舘氏はなんとか降板する事も無く1年間ラディゲ役を演じきったものの、やはりラディゲの起こした外道の数々(特に上記の第18話の件や、第47話でトランザを廃人にした件)によって当時のファンや子供達から凄まじい非難や反感を買う事となり、近所の子供からは通る度に石を投げられるなど風評被害に苦しめられる事となった。
スーパー戦隊シリーズに限った事ではないが、東映側はこのところ悪人や悪役を演じる俳優に対して、公式HP等で「普段はいい人です」等とフォローしたり、撮影の合間にヒーロー側の俳優陣と仲良くしている様子や、ふざけている姿などのコミカルな写真をアップする等して、風評被害対策を強化している。
この舘氏の一件を真摯に受け止めた東映側が、顔出しで悪役を演じる事による俳優へのリスクと、スーツアクターの操演と声優のアフレコによる『着ぐるみ系幹部』の方が、人間ではない悪役と子供達からも認識されやすい事を考慮した上で、風評被害対策も兼ねて顔出し幹部をできるだけ控えめにし、着ぐるみ系幹部を前面に押し出す姿勢をとるようになったと言われている。
『鳥人戦隊ジェットマン』第47話「帝王トランザの栄光」 / スーパー戦隊シリーズ史上、類を見ない程の残酷な幹部退場劇。
トランザのバイオガンのエネルギーを跳ね返し、そのエネルギーでバイオガンを破壊することに成功した。ラディゲ人間態の助力を得たレッドホークがブリンガーソードに2人のエネルギーを込めて、トランザのバイオガンのエネルギーを押し返した。これにより、バイオガンの破壊に成功した。
トランザとの決戦に際して成り行きとは言え「ヒーローと敵幹部による協力攻撃」という、これまでのシリーズでは見られなかった展開を生むこととなる。一気に形勢逆転!
ラディゲは、目的のためなら手段を選ばない冷徹さが特徴で、ジェットマンを倒すために裏次元人の生き残りや太古の眠りより復活した魔神、ジェットマンの長官である綾など、バイラム固有の戦力以外の存在をしばしば利用した。
それどころかジューザやトランザといった組織内の仇敵を打倒するためにはジェットマンに味方することさえ辞さなかった。
ラディゲ(人間体)の名言「トランザ、しょせん貴様は流れ星!いかに輝こうと落ちる運命にあったのだ!」
トランザ「な、何?き、貴様・・・一体(何者だ)」
地上で揉み合いになった際にわずかな隙をトランザに突かれ、レッドは羽交い締めにされてしまった。 激昂して走り出す謎の男(ラディゲの人間体)に向かって、トランザはレッドの命を盾にする。 ラディゲは正体を明らかにし、既に用済みのレッドもろともトランザを倒しにかかってきた。
天堂竜 / レッドホークのスマッシュボンバーを食らい、トランザの腕の制御装置・メタルトランサーが誤作動を起こす。
力の根源であったメタルトランサーを破壊されたトランザ。レッド「よし、とどめだ」
全員揃ったジェットマンはトランザにファイヤーバズーカを発射。バリアを張れなかったトランザは大ダメージを受けると共に急斜面を転落していった。
トランザ「馬鹿な…この俺が…帝王トランザが…」
トランザの本当の悪夢はここから始まる。地面に這いつくばり、トランザは自らの敗北を受け入れられないでいた。そこへ誰かがやってきた。トランザが顔を上げると…「ラディゲ」だ。
ラディゲ「ハァッ!!」
妖剣・ブラディゲートがトランザの左手の甲を突き刺す。
トランザ「ウアァァァァッ!!ウゥゥ・・・ッ!!」
ラディゲ「トランザ!俺の名を言ってみろッ!!」
ラディゲの突き立てた剣はグリグリとトランザの手を抉り、顔も踏みつけられていった。
トランザ「ラ、ラディゲ・・・!」
ラディゲ「何? “ラディゲ” だとぉぉぉぉッ!?」
激しい拷問プレイが続く・・・。
トランザの心はとうとう折れた「ウァァァ・・・ラ、ラディゲ様ぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!!!」
トランザ「ラディゲ様ぁぁぁぁぁぁ」
ラディゲ「ふふふ・・・そうだ」
ラディゲは満足し、更にこう言い放ち去っていった。
「そうだ!だが殺しはせん! 人間として生きながら 一生俺の名を恐れるんだッ! ハハハハハ!」
車椅子に乗った患者は、変わり果てたトランザの姿であった。口からは涎がだらしなく垂れている…衝撃的なトランザの末路。
場面は、城東脳神経外科病院へ変わる。暗い廊下に、診察室から看護師に引かれ1人の車椅子に乗った患者が出てきた。患者は、ラディゲの手で精神崩壊を起こし、廃人にされてしまったトランザであった。
医師「ひどいもんだよ、脳神経がズタズタにやられている。一生あのまんまだそうだ・・・」
精神崩壊したトランザ「ウワアアアッ!助けてくれ!許してくれ、許してくれえぇぇぇぇぇ〜ッッッ!!!!!」
隔離病棟に戻る途中、ラディゲへの恐怖に怯え絶叫しながら突如トランザは暴れ始めた。
ラディゲは執念深さが常軌を逸しており、特に一度屈服させられたトランザへの恨みは凄まじく、幾度となく逆襲を狙った末に第47話ラストにおいて凄まじい報復を行ったが、苦しみを与え続けるために、あえて止めは刺さずに放置しており、その結果、トランザは死を上回る地獄の苦しみを味わいながら人間として生き続ける事になった。
『ウルトラマンA』の有名なトラウマ回「ウルトラ兄弟の危機一髪」編
『ウルトラマンA』第14話「銀河に散った5つの星」/ ヤプールの陰謀によって、ゴルゴダ星で十字架に磔にされるウルトラ兄弟。
ウルトラ兄弟のエネルギー・技を奪い取っていくエースキラー
エースキラーは、ゴルゴダ星で十字架に磔にされているゾフィーからM87光線、ウルトラマンからスペシウム光線、ウルトラセブンからエメリウム光線、ウルトラマンジャックからウルトラブレスレットを奪い取った後、目と胸部結晶に光が灯った。
エースを模したエースロボットをウルトラ兄弟の技で痛めつけるエースキラーの強さのデモンストレーション・テスト運用が始まる。
エースキラーは、幻の技と言われていたゾフィーのM87光線を発射して、エースロボットを粉々に吹っ飛ばす。
エースロボットは、エースキラーが放ったゾフィーの必殺技であるM87光線によってバラバラに破壊された。偽物とはいえ、ウルトラマン史上屈指のショックシーンだった。
エースキラーは、ゴルゴダ星に現れた本物のエースと交戦。メタリウム光線を防ぎ、M87光線以外の必殺技を駆使して善戦し、スペシウム光線やエメリウム光線でダウンしたエースを右手の刃物で苦しめる。
ウルトラ兄弟の最後の切り札のスペースQ…。体勢を立て直したエースにウルトラブレスレットを弾き飛ばされた後、ウルトラ5兄弟の力を結集したスペースQで爆破された。
最後の切り札のスペースQで見事にエースキラーを倒す。
『ウルトラマンA』第26話「全滅! ウルトラ5兄弟」、第27話「奇跡! ウルトラの父」/ ウルトラ兄弟をブロンズ像に変えて全滅させたヒッポリト星人。圧倒的なバッドエンド。
ヒッポリト星人は、仕掛けておいたヒッポリトカプセルでウルトラマンA(エース)を捕獲しブロンズ像に変えてしまった。衝撃的な展開に。
ウルトラマンA(エース)がブロンズ像に…
ブロンズ像にされたウルトラマンA(エース)の姿を嘆くセブン
ウルトラ4兄弟もヒッポリト・カプセルの餌食に‥。まさかの展開に。
救援に駆けつけたゾフィー、ウルトラマン、ウルトラセブン、新マンのウルトラ4兄弟をヒッポリト・カプセルに閉じ込め、ヒッポリトタールを流し込んでブロンズ像に変える。
ウルトラ戦士より巨大なカプセルのヒッポリトカプセルは、閉じ込めた相手をブロンズ像に変えると共に生命活動も停止させるヒッポリトタールを噴き付ける。
ウルトラ兄弟が全滅したところで、前編が終了。あまりにも厳しい現実。圧倒的なバッドエンドは、凄まじい衝撃を与えた。
TAC竜隊長「ウルトラ5兄弟は死んだ。」「TACは自分たちの土地を死んでも守るっ!」
ヒッポリト星人は、駆け付けたウルトラの父との戦いでは、最初は圧倒されてエースのタールもウルトラシャワーで洗い流されるが、地球に向かう途中の長旅でエネルギーを消耗していた隙を突いて倒す。ヒッポリト星人との戦いは劣勢になっていく。ウルトラの星から地球へ来るための、あまりにも長い旅のために、すでにエネルギーを消耗しすぎていたのである。
ウルトラの父はカラータイマーをもぎ取りウルトラマンAにエネルギーを与える。
しかしウルトラの父は死んでしまった。エースに自分のカラータイマーを渡し、目の点滅が消え力尽きた。
ウルトラの父のエネルギーがウルトラマンAのカラータイマーに注ぎ込まれる。ウルトラマンAが復活した!
ナレーション「ウルトラの父は死んだ。5人の子供達を救うために死んだ。さようならウルトラの父。あなたは夜空の星になるのです。」
しかし、ウルトラの父が命と引き換えに残りのエネルギーをエースに与えて復活させた後は、復活したエースとTACによる猛攻を受け、最後はメタリウム光線で爆殺される。ウルトラ4兄弟も元に戻り、エースがエネルギーを分け与えたことで息を吹き返す。
ガメラシリーズの衝撃的なトラウマシーン
ガメラ対大悪獣ギロン (1969年)
ガメラ対大悪獣ギロン 予告篇
裏山に突如現れた円盤に乗り込んだ明夫とトムは、第十惑星の女宇宙人・フローベラとバーベラに捕らえられ、宇宙へと連れ去られてしまう。宇宙で二人が見たのは、ギャオスとギロンの激闘だった・・・。 マサカリ状の頭から手裏剣を発射するギロン、銀色の羽で飛来する宇宙ギャオス、そしてガメラが三つ巴の大決戦を繰り広げるシリーズ第5作。(C)KADOKAWA 1969
ギロンに切り刻まれる宇宙ギャオス
大悪獣ギロンの刃物状の部分は絶大な硬度(ダイヤモンドの100倍)と鋭い切れ味を誇る。強敵であったはずのギャオスがあっさりとギロンに負けたこのシーンは、湯浅憲明監督に「観客の子供達の不評を買った」と述懐されている。
大悪獣ギロンは、宇宙ギャオスを倒し、頭部の刃物で四肢を解体した後、捕食しようとするがその肉が臭かったらしく、手を出さずに死体を放置している。
ギロンとの戦闘では得意の超音波メスを放つものの、ギロンの包丁のような頭部で反射され、右足を切断されてしまう。今度は空中から背後に迫るが、ギロンの背面斬りで左翼を切断されて墜落したうえに右翼も切断され、身動きが取れなくなったところで首を切断され、ついに死亡する。
ガメラ2 レギオン襲来(1996年)
映画『ガメラ2 レギオン襲来』特別映像 4KHDR版‼
地球を襲う新怪獣の名はレギオン。シリコンを活力源に巨大草体と共生しながら爆発的に繁殖してゆく。空・陸からの数千匹にも及ぶ兵隊(ソルジャーレギオン)と翔(はね)レギオンの攻撃にガメラ絶体絶命のピンチ!復活を願う子供たちによる必死の祈りはガメラに届くのか!?
ソルジャーレギオン(小型レギオン)に襲われた地下鉄
札幌市営地下鉄南北線トンネル内で列車が謎の生物に襲撃される。
ソルジャーレギオン(小型レギオン)は、札幌市営地下鉄に侵入し、坑内を採掘でズタズタにした後にその区画に運悪く進入してきた車両を攻撃。車両の運転席のガラスを吸収し、鋭利な爪で携帯電話やラジオ、無線機を持つ車両内の乗員・乗客や駆けつけた機動隊員を殺害した。
札幌市営地下鉄の運転士の石田(演:田口トモロヲ)は、南北線の始発列車を運転中に小型レギオンに襲撃を受け死亡する。かなり陰惨な血まみれのスプラッター描写になっている。
「草体」(レギオンプラント)の爆発でガメラを巻き添えにした仙台壊滅 / 炭化したガメラ(仮死状態)
仙台市街地に新たな「草体」(レギオンプラント)が出現する。札幌よりも温暖な仙台では草体の成長が速いために対応が間に合わず、種子発射は時間の問題となってしまう。
「草体」(レギオンプラント)の種子発射間際に巨大レギオンは地中へ姿を消すが、
ガメラは満身創痍の状態でなお草体の元へ向かう。しかし、時すでに遅く種子の発射こそ阻止されたものの爆発を食い止められず、仙台は壊滅する。
草体の爆発の爆心地にいたガメラも全身が炭化し、活動を停止してしまう(仮死状態)。仙台は消滅したが、ガメラ自身が身を犠牲にして種子の発射は止めた。