懐かしい1970年代から90年代の昭和の特撮ドラマの中で、特撮史に残る衝撃的なトラウマ回(トラウマシーン)を振り返ってみましょう。現代の地上波では放送が不可能な過激で衝撃的かつトンデモない面白いネタが勢ぞろいです。昭和特撮のトラウマ回(トラウマシーン)特集のまとめ第3弾。
『人造人間キカイダー』41話「壮絶 ジロー空中分解!」 / 主人公がバラバラになるという衝撃の展開。
『人造人間キカイダー』オープニングテーマ「ゴーゴー・キカイダー」
ミツ子(水の江じゅん)とマサルはダークの地下牢に閉じ込められてしまった。救出に向かうジロー。
ミツ子とマサルは父・光明寺博士と再会する。だがそこは、ダークの地下牢だった。救出に向かうジローをハカイダーとの宿命の対決が、そしてダークのアンドロイド・アカ地雷ガマが待ち受ける。果てなき戦いの中、ジローは不覚にもアカ地雷ガマの地雷に触れ、バラバラになってしまう。ジローの生死は? そして、光明寺親子の運命は?(C)石森プロ・東映
お約束のプロフェッサー・ギルの笛「死ね!キカイダー」
いつものようにギルの笛に苦しめられるジロー。
不完全な「良心回路」を持つため、プロフェッサー・ギルの笛の音が鳴ると、良心と指令の板ばさみになり苦しみ出す。
今回もなんとか変身する「チェンジ!」・・・「スイッチオン!! ワン・トゥー・スリー!!」
かっこいい変身シークエンス
パズルが完成して変身!な感じの映像がクール。
最初のアカ地雷ガマとの接触で・・・
「俺には勝てんぞ、キカイダー!フフフフフ……!それでいいそれでいい!
キカイダーめ、アカ地雷ガマに接触した時がお前の最後なのだ!
アカ地雷ガマ身体全体の巨大地雷が、貴様の身体をバラバラにするのだ!」
実は、アカ地雷ガマの身体は全てが巨大な地雷になっており、触れた瞬間にあらゆる物を破壊する仕組みになっていたのだ。
大爆発・・・アカ地雷ガマの地雷に触れ、キカイダーはバラバラになってしまう。
なんとキカイダーがバラバラに・・・
キカイダーの頭部を抱えた私立探偵・服部半平は「キカイダー・・・」と絶句・・・「ミスタージロー・・・」
主人公がバラバラになるという衝撃の展開。
生き返れキカイダー・・・つづく。
『イナズマン』『イナズマンF(フラッシュ)』
特撮テレビドラマ『イナズマン』オープニングテーマ「戦えイナズマン」
「ゴーリキショーライ!」「チョーリキショーライ(超力招来)!」
『イナズマン』第11話「バラバンバラはイナズマンの母」 / 生き別れの母・シノブ(正体はバラバンバラ)との出会いが悲劇に。
15年前に死んだと思っていた母さんが・・・
毒花粉を操るバラバンバラ。バンバは告げる。五郎の母はバラバンバラだ。母さんが新人類。15年前に死んだはずの母さんが。苦悩する五郎、さあどうなるイナズマン。(C)石森プロ・東映
バラバンバラだったのだ・・・。
イナズマン「やめろ母さん!15年前のやさしい母さんに戻るんだ!」
イナズマン「思い出してくれ!俺は五郎だ!」
人間の心を取り戻したバラバンバラは五郎の母の姿に戻ったが、用済みとして帝王バンバに始末されてしまった。
イナズマン「母さん!」
私は戦う。平和に暮らす人々を俺たちのように悲惨な目にあわせないためにも。戦って戦って戦い抜いてやる!
『イナズマンF(フラッシュ)』第20話『蝶とギロチン 花地獄作戦』 / 首切りマシン「ギロチンデスパー」の凄惨な殺戮シーン
『イナズマンF』(イナズマン フラッシュ)は、1974年(昭和49年)4月9日から同年9月24日までNET(現在はテレビ朝日)系列で、全23話が放送された。
第20話『蝶とギロチン 花地獄作戦』は、問題作満載の「イナズマンF」の中でも、超絶トラウマ級の凄惨な殺戮とアバンギャルドな展開で有名な作品。
【概要】地の底から聞こえてくる無気味な子守歌。マサカリが闇を走り、鬼女が妖しく舞い狂うと赤ん坊が消える。子供たちをさらい、新人類を飼育しようとするデスパーの「ニューブラッド計画」。霧の中に見え隠れするマサカリデスパーの影分身を追え!イナズマン。(C)石森プロ・東映ギロチンデスパーは砂浜に横たわっている若者の首を次々と切り落としていく。
海岸では、ギロチンデスパーに首を落とされた死体が続々と見つかり、怪しげな赤い蝶が飛び交う。
現在では絶対に放送できないと思われる残虐なシーンが多い。特撮史上屈指の凄惨なトラウマシーン。首を落とされた死体…生首のアップはマズイ…。
ギロチンデスパーと共謀しているデスパーの女マジシャンは毒蝶を操る。
赤い蝶は、ケシの花の花粉・エキス(麻薬)をばら撒く
メタルヒーローシリーズの第8作目『機動刑事ジバン』第34話「壮絶!ジバン死す」 / 制御不能に陥ったジバンは、マッドガルボとサイノイドに一方的に攻撃され、嬲り殺しにされてしまう。特撮史上屈指のトラウマ回。
クイーンコスモのムーンパワーで、ジバンは宙に浮かされてしまう。
宙に浮いたジバンをマッドガルボとサイノイドが攻撃する
クイーンコスモのジバンの電子機器(特に視覚)を狂わせる虫によって、ジバンのコンピューターが制御不能に陥る。
制御不能に陥ったジバン「目が見えない、何も見えない」
制御不能に陥ったジバンは、マッドガルボとサイノイドに一方的に攻撃される。
ジバンは左腕を切り落とされる…悲壮感いっぱい
最後にジバンは心臓を刺され機能が停止した。
ジバン「マッドガルボ!たとえ僕が死んでも、この地球は絶対に、バイオロンには渡さぬ!絶対に・・・」
ジバンは死んだ・・・。あまりにも衝撃的な展開に当時の子供たちはトラウマを植え付けられた。
マッドガルボとサイノイドに敗れ完全に破壊され機能停止したジバン…ジバンがパワーアップした敵を相手にどうすることも出来ず、そのまま嬲り殺しにされてしまうという内容の第34話「壮絶!!ジバン死す」は、東映特撮屈指のトラウマ・エピソードとして当時の子どもたちを恐怖のどん底に叩き込んだ。
『ジャイアントロボ』第24話「細菌虫ヒドラゾーン」 / ジャイアントロボが溶かされる!?溶けるシーンがトラウマ級の怖さ。
細菌虫ヒドラゾーンは、プロフェッサーが操る、赤い細菌の液体。触れたものは何でも溶かしてしまう。鳴き声を発して行動する。ユニコーン機関日本支部に侵入し、支部ごとジャイアントロボを溶かそうとした。日本支部の溶解には成功したが、日本支部にあったのはブリキ製の偽のジャイアントロボだったため失敗。
何もかも溶かしてしまうヒドラゾーンはジャイアントロボを襲う
ジャイアントロボの足が溶けていく
ジャイアントロボは足が溶けて倒れる
倒れたジャイアントロボが溶けていく
ジャイアントロボが溶けてしまった・・・衝撃的な展開
飛べ!ジャイアントロボ
溶けたジャイアントロボは偽物のブリキ製のジャイアントロボで、本物のジャイアントロボは健在だった。
『忍者キャプター』7話「ミステリー・ぬすまれた顔!?」 / 風魔忍者・顔なしのグロテスクな顔とその最期。
『忍者キャプター』(にんじゃキャプター)は、1976年(昭和51年)4月7日から1977年(昭和52年)1月26日まで、東京12チャンネルで全43話が放送された。
第7話「ミステリー・ぬすまれた顔!?」に登場する風魔十三人の一人・顔なしは、おのれの顔を持たず、変幻自在誰の顔にでも化ける術を持つ。
風魔十三人の一人・顔なしとは・・・!?おのれの顔を持たず、変幻自在誰の顔にでも化ける術を持つ。我らがキャプターが次々と二人になる!さて、どちらが本物か!?(C)東映
火忍キャプター7の必殺技「火輪弾火炎陣」で燃えていく「風魔・顔なし」
火忍キャプター7の必殺技「火輪弾火炎陣」で燃えていく「風魔・顔なし」。顔なしの顔が溶けていく描写がグロすぎる。
顔なしの顔は、ガイコツが剥き出しになるまでに溶けていった。
ガイコツが剥き出しに・・・これはひどい。
特撮映画『ガメラ対大魔獣ジャイガー』 / 「ジャイガーの寄生卵描写」はガメラシリーズで最も「気味が悪い」トラウマシーン。
ガメラ対大魔獣ジャイガー 予告篇
万博会場に陳列するため、ウエスター島にまつわる彫刻「悪魔の笛」を移動したことから、永い眠りから目醒めてしまった怪獣ジャイガーは、対するガメラの体内に卵を産み付けてしまう・・・。 ムー大陸からやってきた伝説の怪獣ジャイガーとガメラの死闘が繰り広げられるシリーズ第6作。(C)KADOKAWA 1970
ジャイガーの吸血戦法で、卵を産み付けられたガメラ
産卵管をガメラに刺し、体内に卵を産み付けて幼体は宿主からエネルギーを摂取する。
ジャイガーの吸血戦法とは、ガメラの体内に卵を産み付け吸血寄生させること。ジャイガーの尻尾の先端に輸卵管の針があり、その針でガメラの体内に卵を産み付け吸血寄生させる。寄生されたガメラの頭や前足が透けて見えることから、公開当時、「スケスケ戦法」とも呼ばれた。 ジャイガーの吸血戦法で、卵を産み付けられたガメラの足が透けていく・・・
ジャイガーの吸血戦法で、卵を産み付けられたガメラの頭が透けていく・・・
本作品に挿入される「ゾウの鼻を切開して寄生虫の塊を取り出す記録フィルム」は、伝説レベルのトラウマシーンとして名高い。
ジャイガーの寄生卵描写で、ゾウの鼻を切開して寄生虫の塊を取り出す記録フィルムが劇中に挿入されるが、これは多摩動物園に協力してもらい、ゾウにメイクし、ブタの回虫を使って撮影したもの。「気味が悪い」と評判だったというが、湯浅も「撮ってる僕も気味悪かった」と笑っている。そのまま映すのははばかられたため、フィルターをかけて白黒に処理してある。
引用元: ウィキペディア(Wikipedia)『ガメラ対大魔獣ジャイガー』
『大鉄人17』35話「さらばワンセブン 不滅のナンバー」 / ワンセブンはブレインに特攻して散る。
『大鉄人17』オープニングテーマ「オー!!大鉄人ワンセブン」
三郎くんを救うため「ブレインエリア」に捕らわれて身動きができなくなってしまったワンセブン。
ワンセブンを助けるため、三郎は体内に潜入した。だが、そこには操縦席があった。「サブロウクン、ソウジュウスルンダ」ワンセブンは三郎とともにブレインに体当たりするつもりなのか? (C)石森プロ・東映 ワンセブンを助けるため、三郎くんは体内に潜入すると人間が操縦するための席があった。
三郎くんが手動でワンセブンを操縦しブレインエリアからの脱出に成功する。ブレインを倒す方法はワンセブンの特攻しかない。
ワンセブン「さようなら三郎くん」
ワンセブンは三郎を体内から脱出させ、ブレインに特攻していく。 ワンセブンはブレインに特攻する。
ワンセブン!
ブレインに特攻したワンセブンの壮絶な最期…誰もが地球を救ったワンセブンのことを永遠に忘れないだろう。
『超光戦士シャンゼリオン』第39話「時(いま)を越えて・・・」 / 交互に入れ替わる2つの世界。どちらの世界が本物かわからない結末。
涼村 暁(すずむら あきら) / シャンゼリオンは、最終話の「もうひとつの世界」ではS.A.I.D.O.Cの一員として描かれる。
ダークザイドに大半が制圧された地球の夢を見た暁は、速水たちと犬探しの仕事に取り掛かる。いつもの探偵事務所…。しかし、もう1つの世界では、ザファイアの攻撃を受けた宗方が息絶え、エリの裏切りが明らかになる。暁と速水は押し寄せるダークザイドの大軍に最後の決戦を挑む。交互に入れ替わる2つの世界の結末は…?(C)東映
私立探偵・涼村 暁・・・いつもの探偵事務所・・・。一体どちらの世界が夢なのか現実なのか?交互に入れ替わる2つの世界が展開される。
S.A.I.D.O.Cのメンバーの紅一点の「南 エリ」
最終話の「もうひとつの世界」ではダークザイド最後の幹部エリーザという正体を明かし、S.A.I.D.O.Cから離反して速水を手にかけた。
ダークザイドの大軍勢の総攻撃により、ほぼ人類の戦力は壊滅。
暁がダークザイドの総攻撃の最中に燦然のポーズを決めたところで物語は幕を閉じた。どちらの世界が本物かわからない形で物語は進行。
果たしてどちらが現実でどちらが夢だったのかは明らかにされていない。
「サイコメトラーEIJI」5話(CASE 3)「ボクを殺さないで」/ 小学生による小学生集団殺戮という過激な描写のため封印作品(欠番)。
バスで雪山に向かっていた小学生のグループが何者かに襲われる事件が発生。凶器のスキーストックによる小学生集団殺戮が起こった。
TOKIO松岡昌宏さん主演のテレビドラマ「サイコメトラーEIJI」の5話(CASE 3)「ボクを殺さないで」(1997年2月8日)は、小学生による小学生集団殺戮という過激な描写のため、封印作品(欠番)になっている。
大平瑞樹という唯一人の生き残り。瑞樹は、あまりのショックのためか事件当時のことを全く覚えていない。
映児は、瑞樹の体に触れ事件当時の記憶を探るが、事件の手掛かりになるようなものは見えなかった。
大平 瑞樹には、植物人間状態の双子の兄である加藤和樹がいた。
「大平 瑞樹」の肉体に昏睡状態の双子の兄の「加藤和樹」の意識が乗り移っている状態。植物人間状態の双子の兄の「加藤和樹」の生霊が「大平 瑞樹」に取り付いている。
映児は、加藤和樹の生霊が取り付いている瑞樹の体に触れ、事件当時の記憶を探ると、事件の全貌を見ることができた。
「加藤和樹」の生霊が真犯人となる。
「大平 瑞樹」の肉体に昏睡状態の双子の兄の「加藤和樹」の意識が乗り移り、殺人を犯していた。
大平 瑞樹は、植物人間状態の双子の兄の生霊のせいで小学生集団殺戮事件を起こしていた。小学生による小学生集団殺戮という過激な描写のため、本作品は封印作品(欠番)になっている。