平成ウルトラシリーズ最初の「ウルトラマンティガ」のラスボス「ガタノゾーア」から平成TVシリーズ最後の『ウルトラマンR/B』のラスボス「ルーゴサイト」まで「平成ウルトラシリーズ」のラスボスを振り返ってみましょう。どのラスボスも視聴者に絶望感を与えるほどの強敵揃いでした。
「ウルトラマンティガ」のラスボス「ガタノゾーア」 / ティガに圧勝し、世界を闇で覆い尽くし、全人類を絶望させる邪神。
ガタノゾーアは、『ウルトラマンティガ』のラスボス。邪神。南太平洋に浮上した超古代都市ルルイエに現れた闇の邪神。平成ウルトラシリーズ最初のラスボス。
ラスボスの「ガタノゾーア」の紫色の光線でカラータイマーを打ち抜かれるティガ。ティガは石像化して海中に沈む・・・絶望的な展開に。
ティガの攻撃を全く寄せ付けず、ティガのエネルギーが完全に尽きかけたところで鋏と触手によってティガの動きを封じ、紫色の光線でカラータイマーを打ち抜き、再び石像化させて海中に没せしめた。
ティガは石像化して海中に沈む・・・当時の視聴者にトラウマを植え付けたショック映像。
そして、世界を闇で覆い尽くし、ティガ復活オペレーションまで妨害して失敗に追い込み、全人類を絶望させる。「石に戻ってしまったウルトラマンティガは、もう二度と光になることは出来ないのか…ダイゴよ目覚めよ…!」
『ウルトラマンガイア』第50話「地球の叫び」 / ラスボスの「根源破滅天使 ゾグ」(第一形態)が醸し出す絶望感
「根源破滅天使 ゾグ」(第一形態)は、『ウルトラマンガイア』第49話「天使降臨」、第50話「地球の叫び」、第51話(最終話)「地球はウルトラマンの星」に登場するラスボス。オーラのような後光を放つ白い女神のような姿をしている。怪しげな笑みを浮かべたような顔立ちで、女性のような声で笑う。武器は両手から放つ波動弾と目から放つ青いビーム。
根源破滅天使ゾグ(第1形態)は、最初の姿。本性は禍々しい魔獣のような超巨大怪獣である。
天から舞い降りてウルトラマンのエネルギーを回復させたその姿に、人類は新たな救世主が舞い降りたと考えたが、実際は悪夢をもたらす凶悪な存在である。テレビ回線以外の通信システムをシャットアウトすることで人類をテレビへと釘付けにして、そのテレビ中継を通して万全の状態からウルトラマンが敗北する姿を見せつけて人類を絶望させる狡猾さを持つ。
更に変身の解けた我夢と藤宮の姿をテレビ中継させることで、人類が破滅招来体にウルトラマンを差し出させるよう仕向ける魔女狩りに近い恐慌を生み出した。
根源破滅天使 ゾグ(第一形態)の両手から放つ波動弾
万全の状態だったウルトラマンガイアとウルトラマンアグルが敗北する。
テレビ中継を通して万全の状態からウルトラマンが敗北する姿を見せつけて人類を絶望させる。
ウルトラマンガイアの変身が解けた我夢
ウルトラマンアグルの変身が解けた藤宮
根源破滅天使ゾグ(第2形態)は、ウルトラマン2人の攻撃を受け続けて怒りが頂点に達し、露わになった最終形態にしてゾグの真の姿。
『ウルトラマンメビウス』第48話「最終三部作I 皇帝の降臨」~第50話「最終三部作III 心からの言葉」 / エンペラ星人の絶望的な強さ。どうあがいても絶望。勝てる気がしない。
暗黒宇宙大皇帝 エンペラ星人はあまりにも強く、ウルトラシリーズ屈指の絶望的な展開になる。
『ウルトラマンタロウ』第25話「燃えろ! ウルトラ6兄弟」にシルエットのみ登場。
『ウルトラマンメビウス』第48話「最終三部作I 皇帝の降臨」~第50話「最終三部作III 心からの言葉」に登場。メフィラス星人「皇帝…私もまた不要になったゲームのコマというわけですね!残念ですっ!!ぐおおおっ!!!」
47話のラストで、メフィラス星人を瞬殺し、噛ませにするという衝撃的な演出でファンを動揺させた。メフィラス星人は、途中で戦いを放棄して勝手に撤収してしまったことから役立たずとして処刑されてしまった。
伝説の「ウルトラ大戦争」を引き起こしたエンペラ星人
ウルトラ大戦争は、「ウルトラマンタロウ」第25話「燃えろ! ウルトラ6兄弟」内において内山まもる氏の描いたイラストと共に紹介された伝説の事件。ゾフィーがタロウ達にウルトラの星の歴史について語るシーン。
今からおよそ3万年前、エンペラ星人は、後の暗黒四天王を始めとする多数の配下を従え、宇宙征服を目指して勢力を広げていったが、その過程でウルトラの星へ侵攻した。これが後にウルトラ大戦争と呼ばれる戦いの始まりであった。
ウルトラマンメビウスにて、「ウルトラ大戦争」当時の「エンペラ星人」と「ウルトラの父」の一騎打ちも再現された。
エンペラ軍団は、圧倒的戦力でウルトラの星を陥落寸前まで追い詰めたものの、自身はウルトラの父との一騎打ちで父のウルティメイトブレードで右脇腹を負傷し、怪獣軍団もウルトラ長老達が急遽開発した新兵器「ウルトラベル」の力で壊滅させられ、撤退する羽目になった。
この戦いでウルトラの父はウルトラの母と出会う事になり、ウルトラの星は他の星とも協力して「宇宙警備隊」を設立した。またエンペラ星人の圧倒的な力を目の当たりにしたウルトラマンベリアルが、力を求める遠因になってしまうなど、後の世に様々な影響をもたらした。
ウルトラマンヒカリとザムシャーを雑魚扱い…ウルトラ兄弟級の強敵が複数相手でもその場から全く動かずに撃破する。
エンペラ星人は、歴代ウルトラシリーズでも屈指の強さを誇り、ウルトラ兄弟級の強敵が複数相手でもその場から全く動かずに撃破する。ウルトラマンヒカリとザムシャーを触れる事無く吹き飛ばしている。
最後は、エンペラ星人の放った攻撃から身を挺してGUYS基地をかばい、絶命。
ザムシャーの最後の言葉「これが…守る、ということなのだな…メビウス…」
ザムシャーは、ツルギと共闘してエンペラに挑むも全く歯が立たず、最後はフェニックスネストを庇って致命傷を負い、メビウスから伝えられた「守る」という事の意味を理解しつつ倒れ、光となって消滅した。
死後はヒカリが星斬丸を扱い、エンペラ星人に対して一太刀浴びせる事に成功している。
エンペラ星人の破壊光線「レゾリューム光線」は、メビウスの体を分解して消滅させてしまう。衝撃的なシーン。
エンペラ星人の必殺技は右手から放つ破壊光線「レゾリューム光線」でウルトラマンの体を分解して消滅させてしまうほどの威力を持つ(但し、分解するのはあくまで純粋な体を持ったウルトラ一族であるため、人間と一体化したウルトラマンには通用しない)。
エンペラ星人は、右手からレゾリューム光線、左手から衝撃波を放つ。
エンペラ星人「まだ刃向かう力があるとはな・・・戯れに仕向けた四天王を退けただけのことはある・・・しかし!もう終わりだ!!」
リュウ隊員と合体したヒカリの攻撃をも物ともせず、挙句の果てにはメビウスをレゾリューム光線で一度完全に消滅させてしまった。
レゾリューム光線は、メビウスの体を分解して消滅させてしまう。メビウスの体が分解され消滅というビジュアル的にも衝撃的な展開。
エンペラ星人「分かっただろ・・・ウルトラの一族は決して余には勝てん!!」
ゾフィーの「M87光線」とウルトラマンメビウス・フェニックスブレイブの「メビウムナイトシュート」の合体攻撃でエンペラ星人を倒す。
ゾフィーの「M87光線」とウルトラマンメビウス・フェニックスブレイブの「メビウムナイトシュート」の合体攻撃でエンペラ星人を倒す。この合体光線はスペシウムエネルギーを増幅できるという究極のメティオール「スペシウム・リダブライザー」によって増幅され、エンペラ星人を光へと浄化した。
エンペラ星人「何故だ?何故、余がウルトラマン如きに!?余はウルトラマンに負けたのではない。そうか?人間のちっぽけな希望という光に…ウルトラマンと人間の絆に負けたのか?余が余が…光になっていく…」
『ウルトラマンマックス』のラスボス「ギガバーサーク」 / ウルトラマン史上最大、身長990メートルもある超巨大怪獣。
ギガバーサークとは、『ウルトラマンマックス』第39話(最終回)「つかみ取れ!未来」に登場した最強最後の機械獣。身長は、990メートル。
2022年現在、有限かつ明確な身長体重両方の数値が明らかになっている中では最大のウルトラ怪獣である(ギガバーサークより巨大なベリュドラやグランスフィアは、体重が明らかになっていない)。
要塞のような巨体を誇り、体中には無数の機械腕が備わっており、目のような部分から発射する破壊光弾や電流チェーンを武器として使用し、一度はマックスを倒して自身の体に磔にした程の実力を持つ。
ウルトラマンマックスはギガバーサークの頭部に磔にされてしまう。
ウルトラマンマックスは能力を解析され攻撃も通じずギガバーサークの頭部に磔にされてしまう。
磔にされたマックスのパワータイマーは激しく点滅、そして眼から光を失いついに力尽きてしまった…。
エネルギーをすべて失ったウルトラマンマックスの体は石化(ブロンズ像化)してしまった。
DASHのマックス救出作戦『オペレーション・マックス』で太陽エネルギーを充填したマックスギャラクシー、そして先の戦いで彼の命を救うため分離していたトウマ・カイトの最後まで諦めずに戦おうとする想いが実り、マックスは復活。
ギガバーサークは、超巨大化したマックスの『マックスギャラクシー』の「マクシウムソード分身シュート」の猛攻撃により大ダメージを受けた所へ、最後は止めとばかりに放たれた、地球よりも巨大な『ギャラクシーソード』の一撃を受け、消失。それと同時にバーサークシステムも完全に停止した。
『ウルトラマンダイナ』のラスボスの宇宙生命体「暗黒惑星グランスフィア」 / 衝撃のラスト…
暗黒惑星グランスフィアは『ウルトラマンダイナ』第50話『最終章II 太陽系消滅』、最終回『最終章III 明日へ…』に登場した宇宙生命体で、本作のラスボス。
1万2756kmという身長は、ウルトラシリーズに登場した怪獣で身長が明らかにされている種の中では最大であり、2022年現在もこれを上回る超巨大怪獣は確認されていない(ただし身長不明の怪獣除く)。
その目的は宇宙全ての存在と同化することであり、地球を太陽系諸共自身へと同化するために太陽系へと接近してきた。太陽系の外周部から惑星を飲み込みながら地球へと接近、人類に自らと同化するように迫る。
「人類よ、そのもの達の中へと同化せよ。そのもの達もかつて、おまえ達と同じ様な人間であった」
「限りある命におびえ、互いに争い、ついには自らの星をも破滅への危機へと追いやった」
「だが彼等は克服したのだ。人を、あらゆる有機物、無機物を、ついには惑星自体も一つに融合し完成させた、完全無欠の生命体。それが私だ。まだ間に合う。地球が滅び去るその前に、私はおまえ達を迎え入れよう」
「私こそ地球の歩むべき、『未来』だ‼」
衝撃のラスト…重力崩壊で闇にのまれていくウルトラマンダイナ。行方不明に。
闇に飲み込まれた星は元に戻ったものの、死んでもタダでは転ぶということはなく、その時のグランスフィアの死によって生じた高重力場の存在した宙域に「光すら脱出不能なほどの」重力崩壊が生じて時空の歪みが発生し、その時空の歪みにダイナは飲み込まれてしまった。
主人公は行方不明に。多くの視聴者に衝撃的なトラウマを植え付けた、このラストに度肝を抜かれた視聴者は多いらしい。
『ウルトラマンダイナ』の主人公アスカ・シンの名言「本当の戦いはここからだぜ!」
結局、アスカ(演:つるの剛士)が無事な姿を見せるには『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』まで実に11年4ヶ月もの歳月を必要としたのだった(スーパーGUTSの面々に無事な姿を見せることができたのは、この更に後の『ウルトラマンサーガ』になってからである)。
映画『ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち』のラスボス「超巨大植物獣 クィーンモネラ」
クイーンモネラは、劇場映画『ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち』に登場する怪獣で、同作のラスボスに当たる。
電脳魔神 デスフェイサーを倒された13体のモネラ星人が、最後の手段としてモネラシードを核に同化・発育した姿。ティガとダイナの約5倍の巨体を持つ。
デスフェイサーを倒したウルトラマンダイナを地底から伸ばした触手で拘束し、モネラシード内のモネラ星人が融合することによって誕生。クラウンビームで周囲3kmをリング状に破壊し、ダイナを腹部の檻に閉じ込めて自由を奪うと、高圧電流「QMバスター」で倒してしまい、人類に絶望を与えた。
映画『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』に登場した究極超獣「Uキラーザウルス」の究極形態「Uキラーザウルス・ネオ」。
Uキラーザウルスは、『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』に登場した「究極超獣」。エースキラーに顔の形状が似ているが、実際にエースキラーのデータを元に作られた超獣らしい。
Uキラーザウルス・ネオは、異星人連合たちの暗躍により封印から解き放たれ、20年ぶりに復活したUキラーザウルスの新たなる姿。 Uキラーザウルスの究極形態。
最終的にはUキラーザウルス・ネオは、敗北してしまったが、それでもその圧倒的戦力とスペックで観る者を絶望に誘いかけたその雄姿は、正にヤプールの恐ろしさを十分に知らしめるものとなったことだろう。
封印されていた20年の間に怨念を蓄えてパワーアップしており、二足歩行だった下半身は巨大化して6本足の昆虫のようなものとなっている。
劇場版『ウルトラ銀河伝説』に登場する百体怪獣「ベリュドラ」 / ウルトラシリーズ歴代屈指の巨大怪獣。
百体怪獣「ベリュドラ」は、ウルトラマンベリアルが無数の怪獣と合体する事で誕生した怪獣。
劇場版『ウルトラ銀河伝説』に登場するウルトラマンベリアルがギガバトルナイザーの力で怪獣墓場の怪獣・超獣・宇宙人の魂と合体した超巨大怪獣。頭部に本体であるベリアルがおり、指揮を執っている。
映画「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE」(2009年)のラスボス「ウルトラマンベリアル」
2009年12月12日公開の映画「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE」特報映像
ウルトラマンベリアルは、ウルトラの星の長い歴史の中で、ただ1人の暗黒面に堕ちた悪のウルトラマン。レイオニクス(大怪獣バトルシリーズに登場する怪獣使い達の総称)でもあり、レイブラッド星人の手により100体以上の怪獣を操れるギガバトルナイザーを与えられ、それをロッドやバズーカのような武器として扱う。『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では単体での光線技などは一度も使っておらず、行使される攻撃技はすべてギガバトルナイザーからによるものである。
かつてはウルトラ大戦争で活躍したウルトラの父の戦友であったが、エンペラ星人の悪の力に惹かれ、そしてウルトラの父が宇宙警備隊初代隊長に任命された事によりプライドを傷つけられたため、強大な力を求めるようになった。自らを強化するためにプラズマスパークのコアを狙ったが、その強烈なエネルギーに耐え切れず失敗、M78宇宙警備法違反により光の国を追放される。
その後、宇宙を彷徨っていたところに現れたレイブラッド星人によってレイオニクスの能力を与えられて、邪悪なウルトラ戦士へと貌変。怪獣軍団を率いて復讐のために光の国を襲撃してベリアルの乱を引き起こすが、ウルトラマンキングに阻まれ、宇宙牢獄に閉じ込められた。しかし、ギガバトルナイザーを手に入れたザラブ星人の手によって数万年ぶりに脱獄し、光の国への逆襲と全宇宙の支配を企てる。
映画『ウルトラマンサーガ』(2012年)のラスボス「ハイパーゼットン(イマーゴ)」
映画『ウルトラマンサーガ』に登場。バット星人がこれまでのゼットンの優れた部分だけを抽出して作り出した、ゼットンの新たな進化形態。怪獣だけでなく「人間達の絶望と恐怖心」を餌に成長していくことで覚醒した。
劇中で「ハイパーゼットン」と呼ばれるのは完全体のイマーゴのみで、他は単に「ゼットン」と呼ばれる。バット星人にコントロールされ、彼の意のままに動く。いずれの個体も一兆度を超える暗黒火球を放つことが可能。
バット星人が円盤ごと融合し、ギガントから脱皮することによって誕生した完全体で、滅亡の邪神や究極のゼットンとも呼ばれる。スマートな人型でより昆虫的な姿となっており、腕は突起状で、伸縮自在の翼や尻尾も生えている。
融合したバット星人は頭部の発光体に宿っており、そこで一心同体に近い形となってハイパーゼットンをコントロールしている。ゼットン特有の「ピポポポポポポ」という電子音も発するが、鳴き声はこれまでの個体に比べてかなり低い。
大きさはギガントよりも小さくなったが、戦闘力や機動力は飛躍的に向上しており、コクーンやギガント時以上に威力の洗練された暗黒火球を胸から放つほか、攻撃を防ぐハイパーゼットンバリヤーや、まるで残像が残るように超速移動するハイパーゼットンテレポート、ウルトラマンの光線を吸収・増幅して波状光線として撃ち返すハイパーゼットンアブゾーブなど、ゼットンの基本能力を極限までパワーアップさせたさまざまな武器・能力を持つ。
『ウルトラマンコスモス』のラスボス「カオスダークネス」
カオスダークネスは、『ウルトラマンコスモス』第64話「月面の決戦」、第65話「真の勇者」に登場する最強の実体カオスヘッダーにしてTV本編のラスボス。月面での激闘の末ウルトラマンコスモスがカオスウルトラマンカラミティを倒した直後、全カオスヘッダーが集合し誕生した最強にして最後の実体カオスヘッダー。
その戦闘力は今まで登場した実体化シリーズの中では最強クラスの実力を持っており、両腕からは『破壊光線クリムゾンブレーク』やコスモス・エクリプスモードのゴールデンライトバリアすら容易く突破する事の出来る『破滅魔球ダークデストロイヤー』と呼ばれる破壊光線を放ち、念動力を使って敵を地面に激しく叩きつける荒々しい戦法を得意としている。
『ウルトラマンネクサス』のラスボス「邪悪なる暗黒破壊神 ダークザギ(ダークサイドノア)」
ダークザギは、『ウルトラマンネクサス』第34話「封鎖 -A.D.2009-」のラストシーンで初登場。『ウルトラマンネクサス』最後の敵として登場。ダークサイドノアとも呼ばれ、ウルトラマンノアに相似するボディの体色は、漆黒と赤いラインが走っており、胸にはノアと同様のY字形のエナジーコアが存在する。ノアの究極技ノア・ザ・ファイナルによってノアとともに次元の彼方へと姿を消した。設定上は不死身とされる。
「ダークザギ」と戦うウルトラマンネクサスの究極最終形態「ウルトラマンノア」。
ダークザギの正体は20年前に地球にやって来たM80さそり座球状星団の異星人「来訪者」が、スペースビーストを駆逐するために造り上げた対ビースト用最終兵器人造巨人ウルティノイド・ザギで、かつて母星をビーストから救った光の巨人(ウルトラマンノア)を模して造られており、そのためウルトラマンノアと似た姿になっている。
他の生物を取り込む(捕食する)ことで進化するスペースビーストに対抗するため、自己進化プログラムを組み込まれている。しかしその結果歪んだ自我に目覚め、「光の巨人の模造品」と自覚するようになり、それを越えようと倒すべきビーストを逆に進化・増殖させてしまい、自らがビーストを支配する頂点となって暴走していった。
その脅威に対応出来なくなった来訪者たちは、最後の手段としてザギを自分たちの母星ごと爆破、その結果起こった超新星爆発が地球でのビースト発生の発端となる。後に地球へ飛来し、復活の時を待ち続けた。
ウルトラマンノアは、『ウルトラマンネクサス』最終話では、必殺技のライトニング・ノアによって、本来互角の威力のはずのダークザギの必殺技ライトニング・ザギを押し戻し、あくまで設定上だが超新星爆発に耐え不死身誇る肉体のダークザギを文字通り消滅させた。
ライトニング・ノアによって大気圏外に吹き飛ばされるダークザギ。
ダークザギの必殺技ライトニング・ザギとウルトラマンノアのライトニング・ノアとの押し合い。
ダークザギの必殺技ライトニング・ザギ。『ウルトラマンネクサス』最終話ではライトニング・ノアとの押し合いに敗れてモロに直撃を受ける事となり、木っ端微塵に粉砕された。
『ウルトラマンギンガ』のラスボス「ダークルギエル」
ダークルギエルは、『ウルトラマンギンガ』最終回「きみの未来」、『ウルトラマンギンガS』第14話「復活のルギエル」、最終話「明日を懸けた戦い」および『劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!』に登場するウルトラマンギンガの宿敵である闇の巨人。
太古の昔、ダークスパークウォーズにおいて数々のウルトラマン・怪獣をスパークドールズへと変えた、全ての元凶たる存在。「全ての生命体の時を止め、平穏なる『永遠の楽園』を築く」ことが目的。
だがあくまで「幸福の中での停止」「争いは消え憎しみは失い老いることもなく死を恐れる必要もない」と善意による『停止』を主張している。ウルトラマンギンガとは対を成し、かつ元は同一の存在でもあり『永遠の命=後世へ受け継がれていく命の繋がり』を信じたギンガの『光』を受け入れられずに分裂した『影』こそが彼の正体である。
そのためか声色もギンガに酷似しており、鎧を着込んだ黒いウルトラマンのような容姿を持ち、ダークスパークを武器として使用するほか、胸の赤い発光体からは強力な光弾・ダークルギエルビート、全身からは赤い破壊光線・ダークルギエルシュートを放つ。
『ウルトラマンギンガS』のラスボス「ビクトルギエル」 / ギンガ、ビクトリー2人がかりでもかなわない最強の生命体。どうあがいても絶望。勝てる気がしない。
ビクトルギエルは、「ウルトラマンギンガS」第14話「復活のルギエル」の終盤にて遂に登場した最強にして最後の敵である『超咆哮獣』。 チブル星人エクセラーが宇宙の覇者となるべく大量のビクトリウム鉱石のエネルギーを与え永久の眠りから甦らせたダークルギエルの肉体が、UPG基地ライブベースと禁忌の兵器「ビクトリウム・キャノン」、そしてシェパードン(のスパークドールズ)と地下に眠る大量のビクトリウム鉱石と融合合体し、肉体が変異して誕生した最強の生命体。
ギンガ、ビクトリー2人がかりでも全く歯が立たないほどの力と、2人の猛攻の直撃を受けてもビクともしない防御力も備わっており(ハイパーゼットンシザースでやっと傷を負わせた)、その圧倒的な力で2人を退ける。 その様は正に今までのギンガ世界を叩き壊すほどの悲壮感漂う描写であった。
『ウルトラマンX』のラスボス「グリーザ」
グリーザは、『ウルトラマンX』第21話「美しき終焉」より登場するラスボス。エックスの宿敵。第1話冒頭でウルトラマンエックスと激しい追走劇を繰り広げ、ウルトラフレアを引き起こす要因となった謎の発光生命体の正体。エックスに「今までの怪獣たちとは格が違う」と言わしめる程の実力を持つ恐るべき怪獣である。
グリーザの第二形態。グリーザ本来の戦闘形態であり、更に劇中では無敵に等しい強さを見せていた為、事実上の最強形態とも言える。
奮戦虚しくジオマスケッティは撃墜、サイバーゴモラは消滅し、最強技・エクシードエクスラッシュすら効かず、あえなくエックスも吸収されてしまう。
エックスのカラータイマーだけがまるで墓標のようにその場に残される。カラータイマーのみを残し消滅したエックス…。
グリーザの第三形態(最終形態)
『ウルトラマンオーブ』のラスボス「マガタノオロチ」 / オーブを圧倒する最強の魔王獣。
マガタノオロチは、『ウルトラマンオーブ』第24話「逆襲の超大魔王獣」、第25話「さすらいの太陽」に登場する最強の魔王獣で、本作のラスボス。
オーブオリジンが放ったオーブスプリームカリバーを吸収し、至近距離からマガタノ迅雷を食らわせ続け、カラータイマーにマガ穿孔を命中させて変身解除に追い込み、一度はオーブを敗退させた。
『ウルトラマンジード』のラスボス「ウルトラマンベリアル・アトロシアス」 / ベリアル最強の姿。
「S.H.Figuartsウルトラマンベリアル アトロシアス」
ウルトラマンベリアル・アトロシアスは、『ウルトラマンジード』第23話「ストルムの光」、第24話「キボウノカケラ」、第25話(最終話)「GEEDの証」に登場するラスボス。
ロイヤルメガマスターによって倒されたと思われていたウルトラマンベリアルが、宇宙に散らばっていたウルトラマンキングのエネルギーを伏井出ケイから強奪したストルム器官で反転吸収し、エンペラ星人とダークルギエルの怪獣カプセルで使用すること(デモニックフュージョン・アンリーシュ(変身))で強化復活を果たしたベリアル最強の姿。
ただでさえ強力無比な存在であったウルトラマンベリアルが、過去のラスボス二人に加え、宇宙に散っているウルトラマンキングのエネルギーを吸収し更に強化された姿だけあり、その戦闘力は圧倒的かつ苛烈。
『ウルトラマンR/B』(ルーブ)のラスボス「ルーゴサイト」 / 平成TVシリーズ最後の怪獣。
ルーゴサイトは、『ウルトラマンR/B』(ルーブ)第23話「滅びのクリスタル」、第24話「私はハッピー」、最終話「朝日のあたる家」に登場するラスボス。実際はガス状の形態で回想シーンやレーダー上に第20話から登場しており、第22話終盤にてガス形態が映像内に初登場している。平成TVシリーズ最後の怪獣。
本来は宇宙に害を及ぼす存在を排除する役割を担っていたが、いかなる理由か暴走状態に陥っており、生命反応を探知しては宇宙各地の星を手当たり次第に喰らい続ける生きた災厄と化してしまっている。
防御の際は空間を捻じ曲げて「ゲネシスシール」なるバリアを張る。
尻尾のトゲをミサイルのように飛ばす「ゲネシスレイン」
最大の戦力は胸部の発光体にエネルギーを収束して発射する超強力な怪光線「ゲネシスレクイエム」。第24話、実体化直後にいきなりゲネシスレクイエムをぶっ放して町を焼き払う。
ルーブとの空中戦でもルービウム光線をゲネシスレクイエムで相殺し、ゲネシスレインで撃ち墜としてまたも追い詰め、再びゲネシスレクイエムを放ち今度こそ仕留めようとする。
最強必殺光線・真ボルテックバスターを発動。ルーゴサイトの光線を押し返し、葬り去ることができたが、それと引き換えにアサヒは一度消滅してしまった。
最期はマコトクリスタルの力で放たれた真ボルテックバスターでゲネシスレクイエムを押し返され、胸を貫かれて大爆発。
ここ近年のラスボスとしては主人公達を圧倒したものの、そこまで絶望的な状況には陥っておらず、主人公とのマトモな戦闘は最終話のみかつ、意外と普通に倒されており、「ガス状の時が最強なのでは?」と声もある。
関連情報:映画『シン・ウルトラマン』のラスボス「天体制圧用最終兵器ゼットン」
映画『シン・ウルトラマン』ゾーフィ&ゼットン名場面映像【大ヒット上映中】
「そんなに人間が好きになったのか、ウルトラマン。」ついにゼットン公開…。ゼットン戦で満を持しての「ぐんぐんカット」も。初見で見た時のゼットンは絶望感いっぱい。
映画『シン・ウルトラマン』のラスボス「天体制圧用最終兵器ゼットン」(『米津玄師 「M八七」 ×「シン・ウルトラマン」Kenshi Yonezu- M87 × Shin-Ultraman』のコラボMVに登場)
天体制圧用最終兵器ゼットンは、映画『シン・ウルトラマン』に登場するゼットン。2012年の映画『ウルトラマンサーガ』以来10年ぶりとなる、劇場作品のラスボスとしてのゼットン。光の星が惑星を滅ぼす際に使用する 恒星間制圧用最終兵器。
※この記事には現在公開中の作品の重大なネタバレが含まれます。
その圧倒的な力を前に日本含む各国政府はゼットンに関して国民への報告を行わず、何も知らないまま破滅の時を待つという選択肢を取る以外になかった。
一度はウルトラマンを撃退し敗北に追い込むも、神永が託したあるモノに関する理論を地球中の科学者の知恵を集めて解明・発展させる事によりゼットンは破壊された。
米津玄師 「M八七」 ×「シン・ウルトラマン」Kenshi Yonezu- M87 × Shin-Ultraman
映画「シン・ウルトラマン」のヒットを記念して、米津玄師が歌う主題歌「M八七」と映画がコラボレートした87秒のミュージックビデオがYouTubeで公開された。
ゾーフィ / 宇宙人ゾーフィがモチーフ。人類根絶のためにゼットンを起動する。
「S.H.フィギュアーツ ゾーフィ(シン・ウルトラマン)」は2022年6月に発売予定。
映画『シン・ウルトラマン』に登場するもう1人のウルトラマン。リピア=ウルトラマンと同じく光の星の使者であり、人間と融合する禁忌を犯したリピアに代わって地球の裁定者となり、地球へと降着する。名前は過去のウルトラシリーズに登場したゾフィーを想起させるが、その役回りは大きく異なっている。カラーリングは成田亨氏が晩年携わった『ネクスト』(もしくは『ウルトラマン神変』)をモチーフとした金と黒。メフィラスの撤退後に本格的に活動を開始、森に安置された神永の遺体を眺めていたウルトラマンへと接触。
メフィラスの策略によってベーターボックスを用いる事で「人類が光の星の戦士と同等の戦力を秘めた兵器に転用可能」であることがマルチバース全域に広まってしまったことを危険視し、人類根絶のためにゼットンを起動する。
劇中での役割はウルトラマンのゾフィー+ゼットン星人であり、ウルトラマンでありながらゼットンを使って人類を滅ぼそうとするという意表を突いた展開でファンに衝撃を与えた。
元々ゾーフィは、ゾフィーとゼットン星人の情報が錯綜した結果児童誌に誤報として「宇宙人ゾーフィ」の名で掲載された存在であり、ウルトラマンファンの間ではマイナーなネタとして知られていたが、本作で公式なキャラクターとして登場したことでファンを驚かせた。
ゼットン星人とゾフィーの情報が混ざった結果生まれた「宇宙人ゾーフィ」。 宇宙人ゾーフィの見た目はゾフィーであり、説明文はほとんどゼットン星人のもの。ゼットン星人と混同されていた。
昭和期の怪獣図鑑において、ゾフィーに似た宇宙人がゼットンを操っていたと書かれている事が多いが、これはウルトラマン放送当時に情報が錯綜し、ゼットン星人と混同していた為と言われているが、イラストと名前以外は『ゼットンを操り、頭が非常に良く、スーパーガンに弱い』とゼットン星人そのままの解説がなされている。イラストは概ね、頭が黒いゾフィーで統一されているが、ボディが帰ってきたウルトラマンに近い物も見受けられる。偶に頭が赤かったりするものもあり、当時はどれだけ資料の入手が困難であったかが伺える。
【動画】ザラブ星人やメフィラス星人も登場する『シン・ウルトラマン』予告映像
映画『シン・ウルトラマン』公開記念特別映像【2022年5月13日(金)公開】
■イントロダクション:
―空想と浪漫。そして、友情。―
日本を代表するキャラクター“ウルトラマン”を新たに『シン・ウルトラマン』として映画化!
企画・脚本に、自身もウルトラマンシリーズのファンであることを公言する庵野秀明。そして、監督は数々の傑作を庵野氏と共に世に送り出してきた樋口真嗣。
この製作陣の元に超豪華な俳優陣が集結。主人公の【ウルトラマンになる男】に斎藤工。その他、長澤まさみ、西島秀俊、有岡大貴、早見あかり、田中哲司ら演技派・個性派キャストが総出演。
「ウルトラマン」の企画・発想の原点に立ち還りながら、現代日本を舞台に、未だ誰も見たことのない“ウルトラマン”が初めて降着した世界を描く、感動と興奮のエンターテインメント大作。
■ストーリー:
次々と巨大不明生物【禍威獣(カイジュウ)】があらわれ、その存在が日常となった日本。
通常兵器は全く役に立たず、限界を迎える日本政府は、禍威獣対策のスペシャリストを集結し、【禍威獣特設対策室】通称【禍特対(カトクタイ)】を設立。
禍威獣の危機がせまる中、大気圏外から突如あらわれた銀色の巨人。
禍特対による報告書に書かれていたのは…【ウルトラマン(仮称)、正体不明】。
映画『シン・ウルトラマン』2022年5月13日(金)公開
映画公式サイト:https://shin-ultraman.jp
映画公式Twitter:https://twitter.com/shin_ultraman