アニメ史上屈指の泣けるアニメ作品を厳選。大人も号泣き必死のとことん泣けるアニメを厳選しました。『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の神回10話(アンへの手紙)、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「四月は君の嘘」「ソードアート・オンラインIIのマザーズ・ロザリオ編」など日本中が泣いた20選。
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』第10話「愛する人は ずっと見守っている」(アンへの手紙) / 想像を超えた親子愛が描かれている。
1話から最終回まで毎話、涙腺崩壊!アニメ史上屈指の泣けるアニメ。テレビアニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の中で、第10話「愛する人は ずっと見守っている」(アンへの手紙)は「必ず泣ける」神回と呼ばれている。
第10話は、マグノリア家のクラーラが、招いたヴァイオレットと二人きりで一人娘のアンに内緒の手紙を書き始める物語。
母に残された時間がないことを知っているアンは、誰に宛てたものかもわからない手紙を書くより、少しでも自分と一緒にいてほしいと願い「せめて手紙を書いている側でお母さんの手を握らせてほしい」とヴァイオレットに頼むが、それすらも許されず泣きじゃくる…。そして最後、想像を超えた親子愛が描かれている。
8歳の誕生日、一人で屋敷にいるアンに、一通の手紙が届いた。
《アン、八歳の誕生日おめでとう。悲しい事が沢山あるかも知れない。頑張る事が多くて挫けているかも。》
《でも負けないで、寂しくて泣いてしまうこともあるかも知れないけど忘れないで。》
《お母さんはいつもアンのこと、愛してるわ》
それは、母クラーラからの手紙。彼女の手紙は、残される娘に向けられたものだった。
彼女が学校に行くようになり、友達ができたときにも。
《アン、十歳の誕生日おめでとう。背も伸びて随分大きくなったんでしょうね。でもまだ本を読むのと踊ることは好きでしょう》
《なぞなぞと虫取りは卒業したかしら?》
働き始めた彼女が、ある青年に求婚を受けた時も。
《十八歳の誕生日、おめでとう。もう立派なレディね。好きな人は出来たかしら?》
《恋の相談には乗れないけど…あなたが選ぶ人ならきっと、とても素敵な人よ》働き始めた彼女が、ある青年に求婚を受けた時も。
《十八歳の誕生日、おめでとう。もう立派なレディね。好きな人は出来たかしら?》
《恋の相談には乗れないけど…あなたが選ぶ人ならきっと、とても素敵な人よ》
そして、彼とともに幸せを得たときにも。
《誕生日おめでとう、アン。》
《二十年も生きたのね、凄いわ。》
《大人になってもたまには弱音を吐いても良いのよ?貴女が不安になっても私がいるわ。》
《アン…ずっと、ずっと…見守ってるわ》
母が愛する娘のために書いたその手紙、残される娘のためのバースデーカードは、届いていた。
ヴァイオレットが代筆した手紙は実に50通、つまり50年分。これが誕生日のたびに、アンのもとに届くのである。
「届く頃には…お母様も…」
「まだ、あんなに小さい…寂しがり屋で…お母様が…大好きなお嬢様を残して…」
「あのお屋敷に一人…残されて…!」
劇場版「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は、10話の続き…この物語のアンの孫が手紙を見つけることから、話が始まります。
劇場版『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の本編冒頭10分は、アンのその後を知ることができ、現在、公式YouTubeでも見ることができる。
『四月は君の嘘』(2014年) / 衝撃的な展開から感動のラストへ。泣けるアニメの王道的な名作。
宮園かをりは、元天才ピアノ少年である有馬公正(ありまこうせい)の元に現れたヴァイオリニストです。彼女はピアノを弾けなくなった公正を、もう一度音楽の世界へ連れ戻すために奮闘します。
しかし、それほどまで彼の更生に精一杯になるのには理由がありました。かをりは重い病気を発症しており、先が長くはありませんでした。
自分には時間がないことを分かった上で、公正との時間を過ごすかをり。最終話で、彼女は大手術を受けますが、最後は一度も作中に出ずに終わりました。
かをりが入院したと聞き病院に駆け付けた公生たち。元気そうに振る舞うかをりだが、体調は芳しくなかった。
コンクールの日が訪れる。奇しくも、かをりの手術の日が重なり、大きなプレッシャーを抱えていた公生だったが、かをりを想いながら、かをりの幻と共にアンサンブルを奏でながら、すべての想いをぶつけるかのように渾身のピアノを演奏する。
公生のピアノは、会場の観客すべてを魅了し賞賛を受けるが、かをりは手術中に帰らぬ人となってしまう……。
公生「待って・・・行かないでくれ。またカヌレをねだってよ。暇つぶしに電話してきてよ。友人Aで構わないから。行かないで・・・行かないで・・・行かないでくれ!僕を置いて行かないで!」
かをり「さよなら。」
『四月は君の嘘』の最終話で、有馬公正が宮園かをりの手紙を読むシーンは涙腺崩壊必至!
母親「迷惑でなかったらもらってあげて。」
父親「ありがとう。かをりの人生を豊かにしてくれて。」コンクールが終わり数日後、かをりが生前に書いた手紙が、公生に届けられる。そこには、かをりの公生への秘められた想いと、ささやかな『嘘』が綴られていた。
「そして一つだけ嘘を付きました。宮園かをりが渡亮太くんを好きという嘘を付きました。その嘘は私の前に有馬公生君、君を連れて来てくれました。渡君に謝っておいて。まぁでも渡君ならすぐ私の事なんか忘れちゃうかな。友達としては面白いけど、やっぱり私は一途な人がいいな」「あと椿ちゃんにも謝っといて下さい。私は通り過ぎていなくなる人間。変な禍根を残したくなかったので椿ちゃんにお願い出来ませんでした。と言うか、有馬君を紹介してなんてストレートに頼んでも椿ちゃんはいい返事をくれなかったと思うな。だって椿ちゃんは君の事、大好きだったから。みんなとっくに知ってるんだから。知らなかったのは君と椿ちゃんだけ」
「君はどうですか?私は誰かの心に住めたかな?私は君の心に住めたかな?ちょっとでも私の事、思い出してくれるかな?リセットなんかイヤだよ。忘れないでね。約束したからね」
かをりは最初、渡が好きで協力して欲しいと公生に近づきました。しかしそれが嘘。元々小学校の頃からコンクールなどで公生の存在を知っていたかをりは、最初から渡ではなく公生のことが好きだったのです。
かをり「やっぱり君で良かった。届くかな?届くといいな。」「有馬公生君…君が好きです」「好きです、好きです」
かをり「カナレ、全部食べれなくてゴメンね。」「たくさん叩いてゴメンね。」「わがままばかりでごめんね」「いっぱいいっぱい… ごめんね」
かをり「ありがとう…」「もうすぐ春が来る。君と出会った春が来る。君がいない春が来る」
手紙には、かをりと公生が偶然一緒に映った昔の写真が同封されており、この写真を大事にしていたという事から、かをりがいかに公生の事を大切に思っていたのかが分かります。
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(2011年)
2011年4月から6月までフジテレビ・ノイタミナ枠などで放送された全11話のテレビアニメであり、2013年8月31日には劇場版が公開された。じんたん(宿海仁太)、めんま(本間芽衣子)、あなる(安城鳴子)、ゆきあつ(松雪集)、つるこ(鶴見知利子)、ぽっぽ(久川鉄道)の6人は、小学校時代に互いをあだ名で呼び合い、「超平和バスターズ」という名のグループを結成して秘密基地に集まって遊ぶ間柄だった。しかし突然のめんまの事故死をきっかけに、彼らの間には距離が生まれてしまい、超平和バスターズは決別、それぞれ後悔や未練や負い目を抱えつつも、中学校卒業後の現在では疎遠な関係となっていた。
何らかの願いがあり出現したが、芽衣子本人は願いの内容を覚えておらず、願いを叶えるために仁太が試行錯誤する。その結果、超平和バスターズのメンバーが再交流することに繋がる。最終話で願いが判明するが、それは、気を張って泣くことをやめた仁太を心配した、仁太の母・塔子と交わした約束である、仁太を『泣かせる』というものであった。
最後の力を振り絞り、メンバーのひとりひとりに手紙を書いて思いを届けると、自身の姿が超平和バスターズ全員に見えるようになり、かくれんぼで見つけられたという形をとって、メンバーたちに見送られながら成仏した。
最後にみんなで声を合わせて「めんま、みーつけた!」
めんまは「みつかっちゃった」と言って思い残すことなく成仏しました。
最終回「あの夏に咲く花」のラストシーンは神曲と神アニメが出会うアニメ史上最強レベルの泣けるシーン。
『ソードアート・オンラインⅡ』の「マザーズ・ロザリオ」編 / 「絶剣」のユウキの正体とその最期は、泣ける名作エピソード。アニメ史に残る感動エピソード。
ユウキとは、テレビアニメ「ソードアート・オンラインⅡ」の「マザーズ・ロザリオ」編(第19話「絶剣」から第24話「マザーズ・ロザリオ」)におけるヒロイン。本名は、紺野木綿季(こんのゆうき)。ALOにおいて「絶剣(ぜっけん)」と呼ばれ圧倒的な強さを誇るプレイヤーで、二刀を使わなかったとはいえキリトを2度倒した唯一の人物。ギルド「スリーピング・ナイツ」のリーダーを務めている。
《絶剣》の通り名で呼ばれる凄腕プレイヤーのユウキと戦うアスナ。
アスナ「これほどの剣技に敗れるなら悔いはない」
仁王立ちで死亡を覚悟したアスナですが、ユウキのとどめの一撃は寸前で止まりました。
『ソードアート・オンラインⅡ』第19話「絶剣」、第20話「スリーピング・ナイツ」
《絶剣》の通り名で呼ばれる凄腕プレイヤーの噂を聞き、勝負を挑むことにしたアスナ。ユウキと親しくなったアスナは彼女がリーダーを務めるギルド「スリーピング・ナイツ」を紹介され、他のメンバーとも打ち解け始める。
《スリーピング・ナイツ》は、メンバー同士の事情で近く解散することを決めており、解散前の思い出作りとして、自分たちのパーティーだけでのボス攻略に挑んでいた。しかし、通常は複数パーティー合同の49人で挑むボス敵を、《スリーピング・ナイツ》+アスナの7人のみで倒すのは極めて困難であった。
11連撃のオリジナル・ソードスキル「マザーズ・ロザリオ」により第27層のボスを倒す。
『ソードアート・オンラインⅡ』第21話「剣士の碑」
「スリーピング・ナイツ」とアスナは、第27層のボスに挑戦するが、やはり戦力不足は否めず大苦戦する。しかし第27層のボスの弱点を発見し、ユウキのオリジナル・ソードスキル「マザーズ・ロザリオ」による11連撃をボスの弱点に集中させることで、とうとう倒すことに成功する。
ユウキは、第27層のボスの弱点をつき、倒した。
「絶剣」のユウキ(Yuuki) / 紺野 木綿季 ユウキの正体は、医療用フルダイブ機・メディキュボイドの被験者。フルダイブ環境そのものの申し子。
『ソードアート・オンラインⅡ』第22話「旅路の果て」
世界初の医療用フルダイブ機・メディキュボイドの被験者として、病院からバーチャル世界にダイブしていたユウキ。
ユウキ(本名、紺野 木綿季)は、出生時に輸血用血液製剤からHIVに感染し、15年あまり闘病を続けてきた。両親と双子の姉はAIDSによりすでに他界しており、天涯孤独の身。薬の服用を続けながら通学し、小学校においては常にトップクラスの成績を維持し続けたが、HIVキャリアであることがリークされ転校を余儀なくされた。
その後AIDSの発症により入院、医療用VRマシンであるメディキュボイドの被験者第一号となり、それ以来3年間を仮想世界で過ごしてきた。ALOでの異常なまでの戦闘力は、長期間の医療目的ダイブに由来している。
キリトが「(ユウキは)「フルダイブ環境そのものの申し子」そんな気がしたんだ」とアスナに語っていた通りだった。
真実を分かち合い、ユウキとアスナはお互いにかけがえのない存在になった。アスナは短い余生のユウキの願いをひとつでも多く叶えるために奔走することになる。
ユウキ(紺野 木綿季)は学校生活を体験させてもらった。
『ソードアート・オンラインⅡ』第23話「夢の始まり」
末期の病で無菌室から一歩も出られない彼女は、もう一度学校へ行ってみたいと願っていた。彼女の望みを叶えるべく、明日奈は和人や学校の仲間に協力してもらい、ユウキに学校生活を体験させる。
ユウキの毎日はこれまでにないほど充実していたが、明日奈の元に、一通のメールが届く。
『ソードアート・オンラインⅡ』第24話「マザーズ・ロザリオ」
外の世界を体感できるようになってから、ユウキの毎日はこれまでにないほど充実していた。《ALO》では多くのプレイヤーたちとバーベキューをしたり、クエストに行ったりと、賑やかな日々を送っていた。また現実世界では、明日奈たちと授業を受けたり、京都へ旅行に行ったりもした。そして3月が終わりに近づき、桜のつぼみがほころび始めるようになったある日。明日奈の元に、一通のメールが届く。
ユウキ(紺野 木綿季)の容体が急変した。最期の時が近づく中、ユウキはALOにフルダイブする、アスナに贈り物があったのだ。
2026年3月29日に容体が急変した。ユウキは、15年もの間、毎日病と戦い続けていた。実はアスナとユウキが出会ったこの数ヶ月は、ユウキの容体がいつ急変してもおかしくないほどユウキの病状は厳しい状況であった。それほどまでに過酷な闘病生活であった。彼女は信じられないほどの生命力を見せて病と闘っていたのだ。
アスナはユウキの手を握った。ユウキの命のともし火は消えかかろうとしていたが、ユウキは眼を開けて何かを促している様相であった。アスナは、それはALOへフルダイブしたいというユウキの気持ち、最後の願いの表れであることを悟った。
倉橋先生の了承も得て、ユウキはALOへの最後のフルダイブをする。アスナもそれに続く。ユウキにはALOでアスナに贈りたい物があったのだ。
ユウキ(紺野 木綿季)は、最後の力を振り絞る・・・
「絶剣」のユウキは、最後の力を振り絞り、オリジナルソードスキル「マザーズ・ロザリオ」をアスナに託す。
「絶剣」のユウキは、ALOで初めてアスナと出会った場所である新生アインクラッド二十四層の小島で最後の力を振り絞ってオリジナルソードスキル「マザーズ・ロザリオ」を大木に打ち込み、そのデータをアスナに渡して遂に力尽きる。それがユウキからアスナへの贈り物だった。
この「マザーズ・ロザリオ」はアスナを守ってくれるとユウキは語る。アスナは、「絶剣」のユウキの「マザーズ・ロザリオ」を伝承し続けることをユウキに誓う。
ユウキ「ずっと・・・ずっと考えてた。死ぬために生まれた僕がこの世界に存在する意味は何だろうって。何も生み出すことも、与えることもせず沢山の薬や機械を無駄遣いして、周りの人達を困らせて・・・自分も悩み、苦しんで、その果てにただ消えるだけなら・・・今この瞬間にいなくなった方がいい。何度も何度もそう思った・・・」
ユウキ「何で僕は生きてるんだろうって、ずっと・・・でも・・・でもねようやく答えが見つかった気がするよ・・・。意味なんてなくても生きてていいんだって。だって最後の瞬間がこんなにも満たされているんだから・・・こんなにたくさんの人に囲まれて、大好きな人の腕の中で旅を終えられるんだから・・・」
続々とプレイヤーがユウキの周りに集まってくる。空にも多くのプレイヤーが集まっている。
「絶剣」のユウキは、多くのプレイヤーに看守られながら、アスナの腕の中で息を引き取った。
「絶剣」のユウキは、「スリーピング・ナイツ」やキリト達、彼女と接した多くのプレイヤーに看守られながら、アスナの腕の中で静かに息を引き取った。
ユウキ「(ボク、ボク、頑張って生きた。ここで生きたよ。)」
彼女の(リアルの)葬儀には明日奈をはじめ、100人を超えるALOプレイヤーが参列した。
絶剣のユウキ、ここに眠る・・・アニメ史に残る感動エピソードとなった。
『宇宙よりも遠い場所』第12話「宇宙よりも遠い場所」 / 小淵沢 報瀬(こぶちざわ しらせ)は、「母の死」という現実を「未読メール」で突きつけられた。衝撃的な泣ける演出。
『宇宙よりも遠い場所』(そらよりもとおいばしょ)はマッドハウス制作による日本のテレビアニメ作品。略称は『よりもい』。2018年1月から3月まで、AT-X、TOKYO MXほかにて放送された。2018年12月、ニューヨーク・タイムズ紙において「2018年 最も優れたテレビ番組(The Best TV Shows of 2018)」の海外番組部門の10作品のひとつに選出された。
小淵沢 報瀬(こぶちざわ しらせ)の母親・小淵沢貴子のノートパソコンを発見する。
『宇宙よりも遠い場所』第12話「宇宙よりも遠い場所」
母が失踪した南極の内地の基地へ到着してもどこか気分の晴れない小淵沢 報瀬(こぶちざわ しらせ)。それを見たキマリ達3人は、報瀬の母が確かにここにいた証拠を見つけようと懸命に遺品を探しまわり、報瀬の写真が貼ってある貴子のノートパソコンを発見する。
母親のパソコンの起動時のパスワードは報瀬の誕生日の1101であった。母親の娘に対する愛情を感じるさりげない演出。
小淵沢 報瀬(こぶちざわ しらせ)はメールを起動させると・・・報瀬から三年間ずっと送り続けてきた母へのメールが全て未読で受信される…母の死が確定
小淵沢 報瀬(こぶちざわ しらせ)は、『宇宙よりも遠い場所』に登場する長身の美少女。3年前に観測隊員として向かった南極で行方不明となった母・貴子の面影を追い、南極に行くことに青春を懸けている少女。
南極のブリザードの中で消息を絶つことが何を意味するのかは理解しているものの、気持ちは母を送り出した時のまま、帰ってくるのを待っているかのような宙ぶらりんな状態が続いており、気持ちに決着をつけるために南極を目指してきた。
小淵沢 報瀬(こぶちざわ しらせ)はメールを起動する。すると、報瀬から三年間ずっと送り続けてきた母へのメールが全て未読で受信される…未読メールのカウントがどんどん上がっていく・・・やはり3年前に母親は死んでいたのである。
1000通以上の未読メール・・・3年前に南極で行方不明となった母・貴子は、この世にはいない。3年前に死亡していた。それが現実であった。
小淵沢 報瀬(こぶちざわ しらせ)は、「母の死」という現実を「未読メール」で突きつけられ号泣する。衝撃的な泣ける演出。
1000通以上の未読メールを見て、やはり3年前に母親が死んでいたという現実を痛烈に実感させられた小淵沢 報瀬(こぶちざわ しらせ)。報瀬は母親の死を受け入れたことで、止まっていた報瀬の時間が動き出し、素直な感情が爆発的に溢れ出てくる・・号泣する報瀬と仲間の3人であった。
号泣きする玉木 マリ、三宅 日向、白石 結月の3人の仲間・友達。『宇宙よりも遠い場所』は4人の友情が描かれている青春アニメ。
『Angel Beats!』(2010年)
泣けるアニメとして有名な作品。舞台は死後の世界運命に立ち向かう少年少女たちの物語なんらかの理由で最後を遂げた少年・音無は、死後の世界の学校で、ゆりと名乗る少女と出会う。彼女は神に反逆する「死んだ世界戦線」のリーダーで、天使と日夜激戦を繰り広げていた。そして、立ちはだかるは神の使い・天使。それは、可憐なひとりの少女だった。生前の記憶が無く、この死後の世界で何が起きているのかも分からず戸惑う音無。 彼は、ゆりたちと共に戦う道を選ぶことにしたのだが…。
第10話「Goodbye Days」
ユイは、メンバーが満足して消えることを目的とした音無の計らいから、生前から抱えていた夢を次々と叶えてもらい、最後に自身が女性の究極の夢であると思っている「結婚がしたい」という望みに日向が応えたことにより、満足して「消滅」した。
「言ったでしょ?私 体動かせなかったから。だからすげぇ楽しかった」
「じゃあもう全部叶ったのか?」
「もう1個あるよ」「なに?」
『結婚』
『女の究極の幸せ。でも家事も洗濯もできない。それどころか一人じゃ何にもできない。迷惑ばかりかけるこんなお荷物 誰がもらってくれるかな?』
『俺がしてやんよ!』
ユイは、日向とは下らないことですぐに喧嘩する「ケンカするほど仲がいい」ともとれる関係の「凸凹コンビ」である。『現実が、生きてた時のお前がどんなでも俺が結婚してやんよ。もしお前がどんなハンデを抱えてても』
『ユイ歩けないよ?立てないよ?』 ユイは生前、幼少時に交通事故に遭い、後遺症で寝たきりとなり、母の介護を受けていた。そのため、唯一の娯楽であったテレビで見たプロレスやサッカーや野球、そしてボーカルバンドに思いを馳せるようになった。
第13話「Graduation」
音無は、かなでと共にこの世界に残りゆりのような生徒が来たら卒業させてやりたいと語り、「好きだ」と告白する。だがかなでは、生前に音無から心臓を移植されたこと、自分の“生前の未練”が、心臓のドナーにお礼を言うことだったと告げる。かなでは音無に抱きしめられ「命をくれてありがとう」と告げて消滅。残された音無は号泣する。
立華 かなで『私はあなたの心臓で生きながらえることができた女の子なの』『今も私の胸ではあなたの心臓が鼓動を打っている』
『ただ1つの私の不幸は私に青春をくれた恩人にありがとうを言えなかったこと。それを言いたくて、それだけが心残りでこの世界に迷い込んだの』
『消えないでくれ…!かなで…かなで!』『命をくれて本当にありがとう』
天使 / 立華 かなでは、音無からこの世界に訪れるであろう「不幸な魂」を救済するために共に死後の世界に留まることを提案されるがそれを拒み、ドナーである音無に感謝の言葉を述べると同時に彼の手の中で「消滅」した。
『CLANNAD AFTER STORY』(2008年)
『CLANNAD ~AFTER STORY~』は、「CLANNAD -クラナド-」の第2期シリーズ。友情・愛情・家族愛の大切さ、人と人の繋がりの大切さをテーマにしたアニメです。幼い頃に母を失った主人公・岡崎朋也と彼をめぐる女性、友人、家族など様々な人々の絆を感動的に描く。
一期のCLANNAD -クラナド-が、主人公である岡崎朋也と、メインヒロインの古河渚が恋人同士になるまでのストーリーであったため、二期となったCLANNAD AFTER STORYは、二人が恋人になってからの物語となる。また、AFTERこそがCLANNADの本編とも言われるため、アニメ放映前から期待は高かった。
メインヒロインの古河渚が出産後に亡くなってしまう衝撃的なシーン
CLANNADの主人公岡崎朋也と、ヒロイン古河渚(結婚後:岡崎渚)の間に生まれた娘である「岡崎汐」(おかざきうしお)。幸せは長く続かず秋になると渚同様謎の病により高熱を出す。その後再び旅行に出掛けようと雪の中を駅まで向かおうとするが途中で力尽きることになる。
『プラスティック・メモリーズ』(2015年)毎話泣かされる、泣けるアニメの代表作。ギフティアの少女・アイラとの別れの最終回ではハンカチが必至。
舞台はアンドロイドが実用化された近未来。水柿ツカサは、親のコネによりアンドロイド「ギフティア」を開発・製造・販売する大企業「SAI社」に入社することになる。そして、彼が配属されたのは「ターミナルサービス課」という、耐用年数期限の9年を迎える寸前のギフティアを回収する部署であった。
ギフティアには81,920時間(約9年4ヶ月)という寿命があり、その寿命を絡めたドラマが展開していきます。ヒロインのアイラを筆頭にギフティアは見た目も性格も人間と区別がつかないレベルのアンドロイド。
第13話「いつかまた巡り会えますように」では、課の同僚や先輩の計らいもありアイラと最後に遊園地でのひとときを過ごし、悲しみながらも彼女の望み通りに機能停止の措置を行った。涙が止まらなくなる感動のクライマックスシーンです。
アイラの回収日の朝。ツカサとアイラは部屋のベランダから二人で朝日が昇るのを見ていた。二人で生活をしていた部屋を掃除して、いつもより早くオフィスに出社した二人を待っていたのはカヅキだった。いつも通り働こうとしているアイラの社員証を取り上げ、「さっさと帰れ」と二人を追い返す。最後の一日、二人きりの時間ができたツカサとアイラが向かったのは、遊園地だった──。
「出会ってからアッと言う間だったね。もっとツカサと楽しい時間を過ごしたかったな」
「ツカサはこれから私の知らない時間を過ごしていくんだよね」
「そろそろ夢の時間は終わりなので」
「最後の場所はここがいい。観覧車が一周する前に…ね」「大切な人といつかまた巡り会えますように」「穏やかな顔してるじゃないか」「はい…」
「最後までよく頑張ったな」
『東京マグニチュード8.0』 / 大地震により倒壊するリアルな東京の姿、未来と悠貴の姉弟愛・絆が描かれている。極限状態の中での姉弟愛、人間ドラマ。
『東京マグニチュード8.0』は、2009年7月10日から9月18日までフジテレビのノイタミナ枠で放送された日本のテレビアニメ。
【概要】夏休みに入ったばかりのお台場。中学1年生の未来は、弟の悠貴に付き合わされロボット展を見に来ていた。はしゃぐ弟を横目に、反抗期真っ盛りの未来は退屈そうにケータイをいじっている。「毎日毎日ヤなことばっかり…。いっそのこと、こんな世界、壊れちゃえばいいのに」そう思った瞬間、突然地面が激しく揺れた。東京を襲った、マグニチュード8.0の海溝型大地震。 連絡橋は崩れ落ち、東京タワーは倒壊―。一瞬にしてすべてが変わった東京。未来は悠貴の手をひき、お台場で出会ったバイク便ライダー・真理の力を借りながら世田谷にある自宅へ向かう。果たして3人は無事に家に帰ることができるのか―。
2012年7月21日、土曜日。夏休み初日、中学1年生の小野沢未来は、弟の悠貴のお守りとして、一緒に東京のお台場へロボット展を見に来ていた。最近何かとイライラしていた未来は、「こんな世界、こわれちゃえばいいのに」とインターネットに書き込む。
その時、マグニチュード8.0の海溝型大地震が発生し、地面が揺れた。レインボーブリッジの崩壊、東京タワー倒壊など、東京が大きな被害を受けている中、未来と悠貴はお台場で出会ったバイク便ライダー日下部真理と共に、自宅のある世田谷へと歩みを進める。その中で未来は、一体何を見て何を感じ、どう成長していくのか…
本作の主人公「小野沢 未来」(おのざわ みらい)は、震災の中、様々な経験を経て人間的に大きく成長していき、両親への不満も解消させた様子を見せる。しかし悠貴の死以降、ショックのあまりその際の記憶を失い、自分だけが見える架空の悠貴を認識するようになった。真理と別れた後は自宅を目指すも、途中で悠貴が既に死んでいる事を思い出してしまい、悲しみに暮れつつも両親と再会。その後は抜け殻のように毎日を過ごしていたが、一ヶ月後に小野沢家を訪れた真理に渡された携帯電話から、悠貴が生前残していたメッセージを受け取り、悠貴の死を受け入れて前に進む事を決意する。
ついに学校についた未来。ゆうきの友達と共にゆうきを探すが、ゆうきは死んでしまったことを告白する。
未来の弟である小野沢 悠貴(おのざわ ゆうき)は東京タワー崩壊の際に未来を庇って瓦礫で頭を打っており、外傷性の脳出血による脳挫傷を起こしていた。真理によって病院に担ぎ込まれ、緊急の手術を受けるが翌日には何事も無かったかのように回復していた。実はこの時点で既に死亡しており、以降の悠貴は、その死を受け入れられない未来だけに見える幻のような存在であった。しかし真理の家族を諦めず探すように未来を諭すなど、ただの幻覚では有り得ない行動を取っている。
『聲の形』(2016年)人間の本性がリアルに描かれていて胸を締め付けられる。
ガキ大将だった小学6年生の石田将也は、転校生・西宮硝子とのある出来事がきっかけで孤立してしまう。5年の時を経て、ふたりは別々の場所で高校生となり、将也は硝子の下を訪れる。
島田たちは、硝子をいじめていたときから、将也に対してもずっと机に嫌がらせを行っており、それに気付いた硝子は、将也が気付かないよう、いち早く学校に来て、彼の机の落書きを拭いていたのだ。
小学校で、耳の聞こえない転校生の女の子をいじめてしまった少年。罪の意識にさいなまれながらも、やり直したいと思う少年は、高校生になった少女を訪ねる。
自分を本当に想ってくれたのが、自分がいじめていた硝子ただ一人だけで、密かに守ろうとしてくれた彼女と分かり合えず失ってしまったことに、将也は自己嫌悪と後悔の涙を流し、自分なりの贖罪を行うことを決意する。西宮はベランダのヘリに乗り出し、飛び降りようとする。間一髪西宮の手を掴んだ将也。入れ替えになり将也が落ちてしまう。下は川になっていたが、墜落の衝撃で血を流し意識を失った。
将也は、西宮に「君に、生きるのを手伝って欲しい。」と手を握り伝える。
将也は、いじめが原因で小学生以降他人にX印を付けて人の顔を見ないようにしていたが、最後に心を開いた事で、X印が外れ、将也の世界に色と音が戻った。
『STAND BY ME ドラえもん』(2014年) / いっしょに、ドラ泣きしません?
本作では、原作第1話「未来の国からはるばると」、しずかへのプロポーズから結婚までを描く「雪山のロマンス」「のび太の結婚前夜」、ドラえもんとの別れと再会を描く「さようならドラえもん」「帰ってきたドラえもん」、その他「たまごの中のしずちゃん」「しずちゃんさようなら」の原作7ストーリーを再構築し、ドラえもんとのび太の出会いから別れ、のび太としずかとの愛が描かれる。
感動した場面として、「のび太が1人でジャイアンに立ち向かうところ」「結婚前夜のしずかちゃんとお父さんのエピソード」が多く挙げられたという。
のび太くんを選んだきみの判断は正しかったと思うよ。
あの青年は人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことのできる人だ。それがいちばん人間にとってだいじなことなんだからね。
かれなら、まちがいなくきみをしあわせにしてくれるとぼくは信じているよ。
2020年には続編の『STAND BY ME ドラえもん 2』が公開された。
本作では、原作の中でも特に「名作」との呼び声が高い「おばあちゃんのおもいで」、「ぼくの生まれた日」、「45年後…」の原作3ストーリーを再構築したものと、前作に組み込まれた「のび太の結婚前夜」の後日談である、のび太としずかの結婚式で起きた出来事(本作オリジナル)が交差して展開するストーリーである。
『結城友奈は勇者である』
『結城友奈は勇者である -結城友奈の章-』第8話「神の祝福」 / 満開と散華を繰り返した代償により、先代の勇者の乃木 園子は、肉体機能の大半を失ったことで身動きが全く取れない惨状にあった。
左目と口以外の部分は包帯で覆われており、裾の長い病衣を着てベッドに横たわっている乃木 園子(のぎ そのこ)の姿(『結城友奈は勇者である -結城友奈の章-』第8話「神の祝福」)
乃木 園子(のぎ そのこ)は、『鷲尾須美は勇者である(鷲尾須美の章)』において神樹館小学校の6年1組(テレビアニメ版では6年2組)在籍時、鷲尾須美、三ノ輪銀と共にバーテックスから世界を守る勇者として選ばれる。浮遊する穂先をいくつも備え、傘のように展開して盾としても使える攻防一体の槍を使う、中距離攻撃型の勇者。
乃木 園子「ここから出て行けえ」(『鷲尾須美は勇者である(鷲尾須美の章)』第6話)
乃木 園子は、満開でバーテックスを圧倒するが…。
「私は乃木園子、あなたは鷲尾須美、あの子は三ノ輪銀…3人は友達だよ。ズッ友だよ?私は死なないから、後でまた会えるから…だから…ちょっと行ってくるね」
(何度死んでもいい。だって絶対死なないんだから。私たちは生かされている)「満開」の後遺症で記憶を失った鷲尾須美(=東郷美森)(『鷲尾須美は勇者である(鷲尾須美の章)』第6話)
鷲尾須美だった頃の記憶はどこにもない…。
乃木 園子(のぎ そのこ)は、三ノ輪銀の死後、勇者システムのバージョンアップによって鷲尾須美と共に新たな力を得る。そして、後に「瀬戸大橋跡地の合戦」と呼ばれることとなる最終決戦へと臨む。「瀬戸大橋跡地の合戦」で20回もの満開と散華を繰り返した代償は重く、肉体機能の大半を失ったことで身動きが全く取れない(見る・聞く・話すがやっとで、心臓も動いていない)寝たきりの状態になり、日常生活が送れなくなってしまった。以後2年間、その身柄は大赦によって管理され、生き神として崇められ保護されていた。
この『結城友奈は勇者である -結城友奈の章-』第8話「神の祝福」は『鷲尾須美は勇者である』最終話の発売直前に放送されたため、原作に先駆けて明かされた彼女の救いのない惨状は多くの視聴者に衝撃を与えた。
乃木 園子(のぎ そのこ)は、日常生活が困難になるほど身体の機能を失っており、その体で結城友奈と東郷美森(=鷲尾須美)に伏せられていたあまりにも残酷な勇者の真実を伝える。
乃木 園子「それが散華。神の力を振るった満開の代償…。花一つ咲けば、一つ散る。花二つ咲けば、二つ散る。その代わり、決して勇者は死ぬ事はないんだよ。」
満開には供物となる代償が必要になることを明らかにした(園子は右目の視力と左腕の機能、そして心臓の鼓動が無くなった)。乃木 園子「ずっと呼んでいたよ、わっしー(東郷美森/鷲尾須美)…会いたかった〜」
「満開」の後遺症で記憶を失った鷲尾須美(=東郷美森)との接触は禁止されており、どれだけ望んでも面会は叶わなかったが、讃州中学勇者部の5人がバーテックスとの戦闘を終えた直後、大赦の監視をかいくぐって結城友奈と東郷美森を瀬戸大橋跡地へ召喚し、ついに「わっしー」との再会を果たす。
【結城友奈は勇者である -結城友奈の章-】ダイジェストPV
第3期『結城友奈は勇者である -大満開の章-』は22021年10月1日よりMBS/TBS系(『アニメイズム』B1枠)にて放送開始。
三ノ輪銀の壮絶な最期
「…これこそが人間様だ!!」「気合だ!」「根性だ――!!」「魂ってやつだぁぁぁぁ!!!」
三ノ輪 銀(みのわ ぎん)は、死闘の末に3体のバーテックスを撤退させることに成功するが、自身も深手を負い、須美と園子の呼びかけに彼女は応えることなく、敵が去っていった方を睨みつけたまま壮絶な最期を遂げる。
「敵は…?」
「わっしー、あっち」「すごいわ銀!本当に………」
「銀ー!」
「みのさんー!」
「みのさんが追っ払ってくれたんだね!!」「あ…………」
三ノ輪 銀(みのわ ぎん)は、命賭けの覚悟によりバーテックスから人類を救ったのである。しかし、その代償は大きく、須美と園子も彼女の死を嘆いた。
「銀…もうすぐ樹海化が溶けるわ…そしたら病院に行こう…」
「そ、そうだよ…お土産だって弟くんに渡さなくっちゃ……」
「わたし…お料理…教えてもらうって…」
「そうよ、次の日曜日に3人でって…ねぇ銀…銀っ…」
「うわあああああああああああああああああ―――――」
『魔法少女まどか☆マギカ』
『魔法少女まどか☆マギカ』第12話「わたしの、最高の友達」(最終話) / 鹿目 まどかは、魔法少女達を救済する「神」に等しき概念的な存在(円環の理)になってしまう。
Homura vs Walpurgis Night (Bluray)
一人ワルプルギスの夜に挑み、深手を負ったほむら。何度挑戦しても勝てないくやしさ、自分の行為がかえってまどかを苦しめることになっていたことへの絶望で、自らのソウルジェムを黒く染め上げていく。
ワルプルギスの夜に暁美ほむらは孤軍奮闘するも窮地に陥る。時間を戻しても鹿目まどかを救うどころか、自分がまどかを苦しめる要因になるかもしれない。
絶望に覆われ、ソウルジェムが濁りかけた時、まどかは駆け付けた。
迷い続けていたまどかは、ほむらを助けるため、ついに魔法少女になることを決意。
キュウべえに自らの願いを告げた。
まどか「ほむらちゃんゴメンね。私・・・・魔法少女になる」
鹿目まどか「私、やっとわかったの。叶えたい願い事を見つけたの。だからそのために、この命を使うね」
暁美ほむら「やめて…それじゃ、それじゃあ私は…何のために…」
鹿目まどか「ごめん、ほんとにごめん…これまでずっと、ずっとずっとほむらちゃんに守られて、望まれてきたから今の私があるんだと思う。ほんとにごめん」
鹿目まどか「そんな私が、やっと見つけ出した答えなの。信じて。絶対、今日までのほむらちゃんを無駄にしたりしないから」
鹿目まどかの願い「全ての魔女を、生まれる前に消し去りたい。全ての宇宙、過去と未来の全ての魔女を、この手で」
鹿目まどか「私の願いは、全ての魔女を消し去ること。本当にそれが叶ったんだとしたら、私だって…もう絶望する必要なんて……ない!」
キュゥべえ「まどか…これで君の人生は、始まりも終わりも無くなった。この世界に生きた証も、その記憶も、もう何処にも残されていない。もう誰も君を認識出来ないし、君もまた、誰にも干渉出来ない。君はこの宇宙の一員ではなくなった」
神格化した鹿目まどか「あなた(暁美ほむら)は《わたしの、最高の友達》だったんだね・・・」
概念となった鹿目まどかの存在は誰の記憶からも消えていた。
暁美ほむら「だからって、あなたはこのまま、帰る場所も無くなって、大好きな人たちとも離れ離れになって、こんな場所に、1人ぼっちで永遠にとり残されるっていうの!?」
鹿目まどか「1人じゃないよ。みんな、みんないつまでも私と一緒だよ。これからの私はね、いつでもどこにでもいるの。だから見えなくても聞こえなくても、私はほむらちゃんのそばにいるよ。」
暁美ほむら「まどかは、それでもいいの?私はあなたを忘れちゃうのに…?」
暁美ほむら「まどかのこと、もう二度と感じ取ることさえ出来なくなっちゃうのに…?」
鹿目まどか「ううん、諦めるのはまだ早いよ。ほむらちゃんはこんな場所まで着いてきてくれたんだもん。だから、元の世界に戻っても…もしかしたら私のこと、忘れずにいてくれるかも」
鹿目まどか「大丈夫。きっと大丈夫。信じようよ。だって魔法少女はさ、夢と希望を叶えるんだから」
それを見届け、泣き崩れるほむらに、まどかは感謝の言葉を告げ、身に付けていた赤いリボンを託した。
鹿目まどか「きっとほんの少しなら、本当の奇跡があるかも知れない…そうでしょ…?」
鹿目まどか「ごめんね…私、みんなを迎えにいかないと。いつかまた、もう一度ほむらちゃんとも会えるから」
鹿目まどか「それまでは、ほんのちょっとだけ、お別れだね」
世界名作劇場「フランダースの犬」 / 元祖泣けるアニメ。みんなが泣いた。ネロとパトラッシュの悲しくもはかない生涯。主人公は結末を知らずに愛犬とともに死亡。
テレビ最終回の視聴率はビデオリサーチ・関東地区調べで30.1%を記録したが、これは『世界名作劇場』枠内アニメの視聴率で最高記録である。特にラストシーンは悲劇の代表格として現在でも広く知られ、『なつかしのアニメ名場面特集』などのテレビ特番では定番シーンとなっている。
大聖堂で横たわるネロとパトラッシュ。
「パトラッシュ、疲れたろう、僕も疲れたんだ。なんだかとても眠いんだ」
ネロとパトラッシュは飢えと寒さで息絶えてしまいます。天使たちが舞い降りてきて、ネロとパトラッシュを囲むように…ネロとパトラッシュは天へ導かれてゆきます。
夢にまで見たルーベンスの絵を見てネロは満足の笑みを浮かべ、愛犬パトラッシュと共に天使達に囲まれて天国に召されていくのでした。
アニメーション映画『火垂るの墓』 / 殿堂入りの泣ける鬱アニメ。妹は死に主人公もその後死んでしまう。哀しみの中にも“二人のいのちの輝き”が心にしみいる感動作
アニメ映画『火垂るの墓』は1988年に公開されたスタジオジブリ制作の日本のアニメーション映画で高畑勲監督の長編アニメーション映画第6作。
清太の死が冒頭で描かれ、幽霊になった清太の「僕は死んだ」というナレーションから始まってカットバックしていき、神戸大空襲から清太が死地となる駅構内へ赴くまで原作の構成をほぼ忠実になぞっている。栄養失調で衰弱する節子。意識が朦朧として、サクマ式ドロップスと勘違いして、おはじきをしゃぶってしまう。おはじきをドロップと思って舐めたり、石を御飯だと勘違いするほど思考力が落ちており、死の直前は清太の言葉もほとんど通じていなかった。
清太自身も三宮駅構内で衰弱死した。 清太もまた栄養失調に侵されており、身寄りも無いため三ノ宮駅に寝起きする戦災孤児の一人として野垂れ死んだ。
節子の幽霊が三宮駅構内で倒れている清太を見つけて駆け寄ろうとする。その時に、節子の後ろから清太の幽霊が現れる。
『この世界の片隅に』 / 北條すずは、時限爆弾(地雷弾)の爆発により、目の前で黒村晴美(くろむら はるみ)を亡くし、自らも負傷により右手を失ってしまう。
観る者の心を抉る。凄過ぎるものを見てしまったという感動。『この世界の片隅に』は、こうの史代による日本の漫画作品である。『漫画アクション』(双葉社)にて2007年1月23日号 – 2009年1月20日号まで連載された。2016年11月12日には、片渕須直監督による同名の劇場アニメーション映画が全国公開された。
1945(昭和20)年3月。呉は、空を埋め尽くすほどの数の艦載機による空襲にさらされ、すずさんが大切にしていたものが失われていく。それでも毎日は続く。
時限爆弾(地雷弾)の爆発により、目の前で黒村晴美(くろむら はるみ)を亡くし、自らも負傷により右手を失ってしまう。意識が戻った北條すずは、晴美を守れなかったことを黒村径子(すずの夫・北條周作の姉)に責められる。
時限爆弾(地雷弾)が爆発する悲しい残酷なシーンがシンボリック、記号表現的に演出される。
黒村晴美(くろむら はるみ)は、右側だったので時限爆弾の爆発に巻き込まれて死亡した。
黒村晴美(くろむら はるみ)は、すずと一緒にいたところを時限爆弾の爆発に巻き込まれて死亡する。
すずは生き残ったが、自らも負傷により右手を失ってしまう。
『慎重勇者〜この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる〜』の第11話から第12話(最終回)は涙腺崩壊!
竜宮院聖哉は一人で魔王城に向かう(感動の泣ける回の11話)。無謀勇者から慎重勇者に。
この時の聖哉は天才であったが、今とは正反対の無謀な勇者であった。準備不足であり、慎重さに欠けていたため、魔王討伐は失敗した(11話での過去の回想シーン)。
イシスター「リスタあなたの聞きたい事は分かっています。結論から言いましょう。竜宮院聖哉はあなた達と別れてすぐ一人で魔王城に向かいました」
リスタルテ「そんなの信じられません!あの慎重勇者が修行もせずに魔王に挑むなんて…チェイン・ディストラクションがあれば聖哉の魂も破壊されるんですよ?」
イシスター「そうリスタあなたの魂も破壊される。竜宮院 聖哉は魔王があなたをころす可能性があると知った。だから一人で行ったのです」
今の聖哉が、魔王を倒すには、命と‥引き換えに・・究極の破壊術式である「ヴァルハラゲート」を使うしかない…?
リスタルテ「分かんない!全然分かんないよ!どうしてあいつは私達を守ろうとするの?」
アリアドア「竜宮院聖哉は私が最初イクスフォリア攻略の為に召喚した勇者だったのよ」
アリアドア「彼女はティアナ姫。イクスフォリアの王女でパーティの回復役。途中から魔王征伐の為、聖哉の仲間になったのよ」
聖哉はかつて準備不足が祟って仲間の命を失ったトラウマな過去を持っていた(無謀勇者から慎重勇者になった理由)。そしてリスタは恋人であったティアナ姫が転生した女神だった。聖哉は彼女を再び危険にさらしたくなくて、ひとりで魔王討伐に向かったのだった。魔王は神殺し(ゴッドイーター)の秘術まで使ってくるから尚更であった。
聖哉の病的な慎重さの所以は、大切な仲間を、恋人であったティアナ姫(リスタルテの前世)を守れなかったことにあった。
聖哉が見た「プロパティ」で表示された内容がラストシーンに「慎重に、慎重にも慎重に。疎まれようが嫌われようが、それを貫こう。そして世界と仲間と大切な人を必ず救ってみせる。今度こそー」
魔王との最終決戦。聖哉「よかった…今度は、助けることができた」(12話・最終回)
リスタルテたちが決戦の場に到着すると、魔王と勇者はすでに戦闘中だった。勇者と神をも殺すチェイン・ディストラクションの結界が張られている恐ろしい戦場になっている。
竜宮院 聖哉は、魔王に対して破壊術式『天獄門(ヴァルハラ・ゲート)』を放つ。魔王はヴァルハラ・ゲートに捕らえられたが…(12話)。
ヴァルハラ・ゲートの針に串刺しにされる魔王であったが…。
聖哉は、ヴァルハラ・ゲートの魔王をも貫く(冥界の)破壊の「針」と「リスタル毛人形」を合成して、この世のものならぬ冥界・冥府の剣を作り出していた。
「この世ならざる冥界の剣『ヴァルハラ・スラスト』」で魔王の頭を貫く聖哉。魔王はヴァルハラ・ゲートに飲み込まれた。今度こそ…(12話)。
リスタルテ「助けてみせる…今度こそハッピエンドで終わろう」
ヴァルハラ・ゲートの反動で命が奪われていく聖哉。リスタルテは、『神界特別措置法(オーダー)』を使い全力で治癒し、ヴァルハラ・ゲートの反動を乗り越える。聖哉は助かった。
リスタルテの奇跡的な治癒によってヴァルハラ・ゲートの代償(命を奪う)を防ぎ切った聖哉。しかし、なんとヴァルハラ・ゲートに閉じ込めた魔王がゲートをこじ開けて飛び出してきた。恐ろしく執念深く強い魔王は、この世界を道連れにしようと『暗黒回帰点(ジャッジメント・ゼロ)』を放とうとする。
「無駄だ。魔王」と語り、迷いなく勇者は、自身の命と引き換えの最終破壊術式を再び発動させる『ヴァルハラゲート・アナザー』(第弐天獄門)
一つ目のヴァルハラ・ゲートごと魔王を飲み込む2つ目の「ヴァルハラ・ゲートアナザー」。1つ目と比べて2つ目のヴァルハラ・ゲートはより巨大になっている。冥府の使いが男神になっており話もする。
慎重な聖哉は、ここまで予想していたのか、冷静にヴァルハラ・ゲートをもう一度使う。「ヴァルハラ・ゲート・アナザー」(1つ目のゲートよりも巨大なゲートが出現)によって一つ目のヴァルハラ・ゲートごと魔王を閉じ込め、今度こそ完全に消滅させた。マッシュが呟く「お、終わったのか? こ、今度こそ……ほ、本当に?」。今度こそ、魔王を倒した聖哉。
『ヴァルハラゲート・アナザー』(第弐天獄門)は、最初のヴァルハラ・ゲートもろとも、魔王を門の奥深くに飲み込む。激しい音を立てて、閉じられるヴァルハラゲート・アナザー。「魔王は完全に破壊され虚空に消えた」と冥府の使いは語る。
しかし今度のヴァルハラ・ゲートの代償は一回目とは次元が違った。もはやリスタルテの治癒は全く間に合わない…。
リスタルテの治癒も効かない。体が崩れていく聖哉「リスタ、お前はよくやった」
「不思議だな…こんなことがいつかどこかであった気がする」と語る聖哉に、とうとう過去の記憶が戻る…聖哉の瞳にリスタルテの転生前の前世である「ティアナ姫」が写り込むファンタジックな演出。笑顔を見せて語る聖哉「そうか、お前は……。だから、俺は……」(12話)。
「リスタルテ=ティアナ姫」であることを理解し、笑顔で「よかった…今度は助けることができた…」
笑顔をみせる聖哉は「よかった…今度は助けることができた…」と最後の台詞を満足げに残し消滅した…。聖哉は、消滅してしまったが、大切な仲間と恋人だったリスタルテを救うことができた。最終回もとてつもない泣ける回となった。果たして魔王を倒した聖哉の魂はチェインディストラクションによって破壊されてしまったのだろうか…。
『AIR』
作詞:麻枝准(Key) / 作曲:折戸伸治 / 編曲:高瀬一矢(I’ve) / 歌:Lia
テレビアニメ版『AIR』でも主題歌として使われている。2019年3月1日には、ソニー・ミュージックエンタテインメントのアニメソング人気投票キャンペーン「平成アニソン大賞」においてユーザー投票賞(2000年 – 2009年)に選出された。
エロゲ史上に残る究極の涙腺破壊曲。 楽曲自体の完成度はもちろん、流れる場面が場面なので、多くのプレイヤーがディスプレイの向こうの人物とともに号泣することになった。
不朽の名作『AIR』は、key作品史上最も切ない名作。本作がきっかけとなり、京都アニメーションはアニメファンの間で一目置かれる存在となった。異常とも呼べるほどの高い作画クオリティ(特に背景)で多くの視聴者を魅了し、涙腺を破壊させた。
人形使いとして生計を立てている国崎往人はある町でヒロインの神尾観鈴と出会う。そんな神尾観鈴にはある秘密があった。1000年前に翼人「神奈備命」に呪いがかけられ、彼女は転生しながら永遠に苦しむ運命を背負います。
神尾 観鈴(かみお みすず)「もうゴールしてもいいよね」
観鈴と晴子は、本当の親子の絆で結ばれ、観鈴は翼人の記憶を受け継ぐことに成功します。観鈴がすべての記憶を受け継ぎ、晴子に見守られ、満足して人生を終えたことにより1000年前の呪いは解除されました。
『最終兵器彼女』
北海道の田舎町に住む高校生・シュウジとちせは付き合い始めたばかり。ある日、国籍不明の敵に札幌が空襲される。必死に逃げるシュウジの上空で謎の物体が突如現れ、敵を次々と襲撃していく。それは、体から羽根と巨大な武器を生やしたちせであった。とてつもない破壊力を持つ最終兵器に改造され、戦争へと駆り出されていくちせ。それを見守ることしかできないシュウジ。突きつけられた重い現実を彼らはどう受け止めていくのか?そして二人の恋の行方は…。
『最終兵器彼女』(さいしゅうへいきかのじょ)は、高橋しんによる日本の漫画。有名なセカイ系である。北海道小樽市に住む二人の普通の高校生、ちせとシュウジ。ぶっきら棒なシュウジと気弱なちせの交際は、ぎこちないながらも確実に二人の距離を縮めていた。そんなある日、札幌が国籍不明の軍隊に空襲を受ける。その騒動から逃げる最中、シュウジは腕を巨大な武器に変え、背から鋼鉄の羽を生やした「兵器」になってしまったちせを目撃する……。
『一週間フレンズ。』 / 切なさとひたむきさにあふれた泣けるストーリー。「私、友達との記憶、一週間で消えちゃうの―」
高校二年生の長谷祐樹は、普段から人と関わろうとせず、いつもひとりでいるクラスメイト、藤宮香織と友達になりたいと思い、彼女に話しかける。だが、彼女は「私、友達の記憶…、一週間で消えちゃうの…。」とそれを拒む。少年との想い出を失い続ける少女と、その思い出ひとつひとつを紡ぎあげていく少年――。たくさんの“切なさ”と“ひたむきさ”が詰まった、珠玉のストーリー。