テレビアニメシリーズ最終2話をリメイクしてもう一つの結末を描いた『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』(旧劇場版)の伝説のトラウマシーンやグロシーンのまとめ。特に旧劇場版の「弐号機VSエヴァシリーズ」の壮絶な戦闘シーンの結末などはみんなのトラウマとして有名。
『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』(旧劇場版)
『新世紀エヴァンゲリオン』の第弐拾伍話と最終話をリメイクし、完全新作として上映されたもの。戦略自衛隊によるNERV本部への強襲、ゼーレによるエヴァンゲリオン量産機の投入などが、過激な死の描写とともに描かれていく。
TVシリーズ第弐拾四回「最後のシ者」の放映後の第弐拾五話「終わる世界」、最終話「世界の中心でアイを叫んだけもの」に何が起きたのか補完するために映画化された。賛否が分かれる映画として現在も語り継がれている。
冒頭の有名なシンジの自慰シーン
「ミサトさんも、綾波も怖いんだ。助けて……助けてよアスカ」
「ねえ……起きてよ。ねえ……目を覚ましてよ」
「ねえ、ねえ……アスカ……アスカ、アスカ!」
「助けて……助けてよ……助けてよ…………助けてよ……助けてよ」「またいつものように、僕をバカにしてよ。……ねえ!!」
冒頭の有名なシンジの自慰シーン…胸が露わになった惣流・アスカ・ラングレーをオカズにして自慰する。
アスカの姿に興奮するシンジの声が病室に響く「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ…………うっ」
「最低だ、俺って…」
シンジは自分の手に付いた自分の体液を見て、衝動的な行為を後悔する。
戦略自衛隊(戦自)を使ったNERV本部の武力占拠…ミサトがシンジを救出
ゼーレはNERVの他支部、次いで日本政府を動かし、戦略自衛隊(戦自)を使ったNERV本部の武力占拠を開始する。戦略自衛隊が、火炎放射機を人に向かって使う残酷描写。焼かれるネルフ職員の悲鳴はトラウマ必至。
施設が次々と破壊・占拠されていく中、シンジは戦自に発見されて殺されそうになるが、駆け付けたミサトに救出される。
「エヴァパイロットは発見次第射殺。非戦闘員への無条件発砲も許可する」「サード発見、これより排除する」
シンジは無抵抗のまま三人の戦自隊員に取り囲まれてしまう。
シンジを殺そうとする戦自隊員「悪く思うな、坊主」…そこへ、ミサトが銃を乱射しながら特攻を掛ける。 ミサトは、マシンガンで応戦しようとする隊員を蹴り飛ばすと、壁に追い詰め喉元に銃口を突きつける。
ミサト「悪く思わないでね…」 ミサト「さぁ行くわよ、初号機へ」
「もう嫌だ、死にたい。何もしたくない。」と行動を起こそうとしないシンジに対して、ミサトの檄が飛んだ。
ミサト「何甘ったれたこと言ってんのよ!あんたまだ生きてるんでしょう!?だったらしっかり生きて!それから死になさい!」
ミサトはシンジを叱咤しつつ、EVA初号機へ彼を送り届けようとするが、銃撃で致命傷を負い、シンジにEVAで戦うよう言い残して力尽きる。
「はぁ……こんなことなら、アスカの言うとおり……カーペット、換えときゃよかった。ねぇ……ペンペン」「加持くん……。あたし、これで良かったわよね」
EVA量産機に蹂躙され捕食されるEVA弐号機 / アニメ史に残るヒロインの惨殺・残酷描写
「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」エヴァシリーズvs惣流・アスカ・ラングレー
アスカ「死ぬのはイヤ……死ぬのはイヤ……死ぬのはイヤ……死ぬのはイヤ……」
アスカの母親の魂『まだ、死んではだめよ』
アスカ「死ぬのはイヤ……死ぬのはイヤ……死ぬのはイヤ……」
アスカの母親の魂『まだ、死なせないわ』
アスカ「死ぬのはイヤ……死ぬのはイヤ……」
アスカの母親の魂『殺さないわ』
アスカ「死ぬのはイヤ……」
アスカの母親の魂『生きていなさい』
アスカ「死ぬのは、イヤァァァーーー!!」
アスカ「ママ……ここに居たのね」
眩い光に包まれた母の記憶。幼いアスカは光の方へ手を差し伸べる。
アスカ「ママ!」
EVA接触実験の失敗時に、アスカの母親の大半の魂は弐号機に取り込まれており、戦略自衛隊のNERV侵攻の際アスカの精神と呼応し、アスカの復活を促した。
アスカに破戒されるEVA量産機9体
アスカ「エヴァシリーズ完成していたの!」
9体のEVAシリーズ、量産機が上空を舞う。9体1の圧倒的に不利な闘いであり、嫌な予感しかしないが…。エヴァシリーズを殲滅するべく暴れ続ける弐号機。量産機全機は、弐号機の活動限界までの約3分30秒の間で撃破された。
袈裟切りにされ肋骨が飛び出し沈黙
剣でボディを上下に両断され沈黙
飛びかかって来た弐号機に頭部を潰され更に胴体ごと背骨を折られ大量出血し沈黙
「これでラストォーーーっ!!」
ボディを拳で貫かれ沈黙、後ろの量産機は胸部を貫通した弐号機の手でコアを鷲掴みにされ沈黙
倒したはずのエヴァシリーズがS2機関により復活する…再生・復活を遂げた量産機 / 地獄の始まり
エヴァ量産機にエヴァ弐号機が蹂躙され捕食される伝説のトラウマシーン。アニメ史に残るあまりにも猟奇的でグロいシーンが連発。
「ロンギヌスの槍!?」
EVA量産機9体にも善戦して全機を倒すが、弐号機は再生・復活を遂げた量産機が投擲した擬似ロンギヌスの槍で頭部を串刺しにされたうえ、活動限界を迎えたところへ群がった量産機により、鳥葬のように貪られていく。弐号機の頭部がロンギヌスの槍に貫かれ、悲痛の叫びをあげるアスカ。「きゃぁぁぁーーー」
エヴァ9号機(量産機)の投擲した剣がロンギヌスの槍に変化し弐号機のA.T.フィールドを貫通。「内蔵電源……終了。活動限界です。エヴァ弐号機……沈黙」
そのまま槍に頭部を貫かれた弐号機は同時に活動限界を迎え沈黙。
「何これ?倒したはずのエヴァシリーズが……」
弐号機が殲滅したはずの量産機が、奇妙なうなり声を上げて次々と蘇る。
「エヴァシリーズ……活動を再開」「とどめを刺すつもりか」
全機復活した量産機は動けない弐号機に群がり鳥葬の如く弐号機を捕食。「う……うぅぅっ」マヤはその状況に耐え切れなくなって、モニターから目を逸らす。マコトがそれを見て「どうした!」と言う。
弐号機の内臓・臓物が露出し、量産機に捕食されている。ガツガツ弐号機の内臓を食い散らかす量産機。アニメ史に残るあまりにも猟奇的でグロいシーン。
「もう見れません!……見たくありません!」マヤは、苦しそうな表情でモニターから目を背ける。
「こ、これが……弐号機?」
このときの弐号機の内臓を喰い千切り飛翔し臓物を体外に引きずり出す映像はかなりグロい。直後アスカの怒りに呼応して弐号機は再起動・暴走しようとしたが、上空にいた量産機たちはロンギヌスコピーを浴びせかけトドメをさした。
アスカ「殺してやる…殺してやる…殺してやる…」
「暴走か!」マコトが警報が鳴り響くモニターに食い入る。「アスカ……もうやめて!」
「殺してやる、殺してやる、殺してやる、殺してやる、殺してやる…。」というアスカの怒りに呼応して弐号機は再起動・暴走しようとしたが…。上空にいた量産機たちはロンギヌスコピーを浴びせかけ弐号機にトドメをさした。この時の「アスカの腕が引き裂かれる」演出は視聴者にトラウマを刻み付けた。
上空にいた量産機たちはロンギヌスコピーを浴びせかけ弐号機にトドメをさした。この残酷シーンもあまりにも衝撃的すぎる。
マヤの叫び声「シンジ君っ!弐号機が!!アスカがぁ!!アスカがぁぁぁ!!!」
マヤの叫び声が、初号機のケージ内に響きわたる。シンジは膝を抱えたまま必死で体の震えを抑えようとする。
シンジ「だってエヴァにのれないんだ……どうしようもないんだ」
すると、硬化ベークライトに固められた初号機の腕が動き出し、シンジの座っていた足場を破壊する。まるで「乗れ」と言っているかのように、初号機は自分の腕でシンジの足場に橋を掛ける。
シンジ「母さん……」巨大な光の翼が生えたEVA初号機。悪魔的な禍々しい雰囲気を醸し出している。
碇シンジ「アスカ!」
量産機に捕食され、食い散らかされた弐号機のボディの残骸は、アニメ史に残る伝説のトラウマシーン。碇シンジ「アスカ…?うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
発狂する碇シンジ「アスカ…?うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
初号機に乗って地上に出てきたシンジに、量産機は飛行しながらズタボロになった弐号機のボディの残骸を食い散らかす姿を見せつけ、シンジと視聴者のトラウマスイッチを限界まで押し込んだ。壮絶な光景を目の当たりにしたシンジは発狂する。「うわぁぁぁーーーっ!あぁぁぁーっ!うわぁぁぁぁぁぁーーーーーー!!」
シンジの目に飛び込んできたのは、量産機に食いちぎられて無残な肉塊に成り果てた弐号機の姿だった。むき出しになった脊髄、飛び出した眼球、はみ出した内臓、頭部からグロテスクな色の泡を吹き出した弐号機は、量産機に運ばれて空中を彷徨う。
その壮絶な光景を目の当たりにしたシンジは発狂する。「うわぁぁぁーーーっ!あぁぁぁーっ!うわぁぁぁぁぁぁーーーーーー!!」EVA量産機に食い散らかされて倒壊したEVA弐号機の頭部。あまりにもグロテスク。みんなのトラウマ。
碇ゲンドウに殺される赤木リツコ
赤木リツコは、NERVの持つ数々の秘密を知る者の1人であり、冬月と共にゲンドウを支え彼の計画を推進することを己の役割としている。碇ゲンドウとは母同様に愛人関係にあり、そのためか母のことは「科学者としては尊敬していたが、女としては憎んでいた」と話している。
碇ゲンドウ「赤木リツコ君、本当に…」
赤木リツコ「嘘つき(撃たれる)」
ゲンドウがリツコに最後に言い放ったセリフは、漫画版によると「赤木リツコ君、今まで君は本当によくやってくれた。愛していた」。
赤木リツコは、ゲンドウに射殺された。
ゲンドウを拒絶するレイ「私は、あなたの人形じゃない」 / リリスと一体化する綾波レイ。リリスの顔がレイになる。
ゲンドウ「アダムは、すでに私とともにある。ユイと再び遭うには、これしかない。アダムとリリスの、禁じられた融合だけだ」
ゲンドウは自らの右手に移植した第1使徒アダムの肉体と共に、第2使徒リリスの魂を持つレイとの融合を試みるが、レイはそれを拒否し、アダムのみを取り込んでリリスと融合を果たす。
綾波レイの腕が落ちるシーン。
ゲンドウ「時間がない。A.T.フィールドがおまえの形を保てなくなる。始めるぞ……レイ」綾波レイの落ちた腕の切断面もリアルに生々しく描かれている…。
ゲンドウ「A.T.フィールドを、心の壁を解き放て。欠けた心の補完。不要な身体を捨て、全ての魂を今一つに。そして、ユイの元へ行こう」
ゲンドウ「ことが始まったようだ。さあ、レイ。私をユイのところへ導いてくれ」
レイ「私は、あなたの人形じゃない」
ゲンドウ「……なぜだ?」
レイ「私はあなたじゃ……ないもの」
ゲンドウ「頼む……待ってくれ……レイ!」
レイ「だめ。碇くんが呼んでる」
リリスと融合するレイ「ただいま」
――おかえりなさい。
リリスの魂である綾波レイがリリスの肉体に還ったことでリリスが復活する。
エヴァ量産型9機の顔がレイの顔になる。
ゼーレの部屋。キールは、そこに集まった面々に対して告げる。
「遂に我等の願いが始まる」「ロンギヌスの槍もオリジナルがその手に返った」
No.04が発言する。
「いささか数が足りぬが、やむを得まい」
No.09が後に続く。すると、弧を描くように並んだモノリスは、全員で合唱を始める。
「エヴァシリーズを本来の姿に。我等人類に福音をもたらす真の姿に。等しき死と祈りをもって、人々を真の姿に」
「それは魂の安らぎでもある。では儀式を始めよう」
「エヴァ初号機、拘引されていきます」「高度12000!さらに上昇中!」
冬月「ゼーレめ、初号機を依り代とするつもりか」
本来はリリスで行うはずでしたが、リリスとレイはゲンドウ側についているゼーレは考えていたので、焦ったゼーレは同じリリスベースで建造されている初号機を使って、急遽儀式を始めた。「エヴァ初号機に聖痕が刻まれた」
キールがシナリオの進行を告げる。
「今こそ衷心の木の復活を」
「我等が下僕エヴァシリーズは、皆、この時のために」
月から飛来したオリジナルのロンギヌスの槍と共に初号機を取り囲み空中にセフィロトの樹を描く。「エヴァシリーズ、S2機関を解放」「全ての現象が15年前と酷似してる。じゃあ、これってやっぱり……サードインパクトの前兆なの?」
リリスの目はまだ生まれていない。
「……綾波?」
至近距離でリリスと顔を合わせたシンジは、リリスの容姿を見てつぶやく。
「……レイ!」
その瞬間、リリスは目を閉じて、次に開いた時にはレイの瞳に生まれ変わっていた。
「うわあぁぁぁーーーっ」
至近距離で巨大なレイの瞳に見つめられたシンジは絶叫する。
ゼーレの委員会一同「エヴァンゲリオン初号機パイロットの欠けた自我をもって人々の補完を」「碇くん!」とレイが目を見開く。シンジ「うわぁぁぁーーー!」。綾波レイが巨大化したリリスに。視聴者は度肝を抜かれた。
量産型9機のATフィールドが共鳴、増幅することによりリリス(レイ)と同化。頭部がレイの顔に変化。
「エヴァシリーズのA.T.フィールドが共鳴!」とモニターを見ながらシゲルが叫ぶ。
「さらに増幅しています!」と次々と変化する現状をマコトが報告する。
事の成り行きを見守る冬月「レイと同化をはじめたか」
空中のエヴァ量産機の顔が変化し、綾波レイの顔が生えてくる。弐号機との戦闘で頭部を破損した量産機から生えたレイの顔は半壊していた。
口の中から頭部が裏返り、その中から笑顔のレイの顔が出てくるグロ過ぎる演出。綾波レイの顔が大量に表出したEVA量産機。かなりヤバイ。。量産機は、次から次へとレイの顔に変化していく。
右側の顔面をアスカの弐号機に破壊されていたエヴァ量産型の顔は、右側顔面が倒壊しているグロテスクなレイの顔に変貌した。そのむき出しになった不気味な眼球でシンジの方を見るレイの顔。
「うわぁぁぁーーーっ!!!」と発狂して何度も操縦桿を引くシンジ。
人類補完計画=サードインパクト / トラウマシーンの宝庫・エログロシーンも多数
日向「アンチATフィールド、臨界点を突破!」
青葉「このままでは個体生命の形が維持できません!」
リリスに巨大な翼が生える。地球と月の間に位置するリリスが巨大な12枚の羽根を広げる。
「ガフの部屋が開く……世界の、始まりと終局の扉が……遂に開いてしまうか」リリスと同化した量産型9機が揃ってロンギヌスの槍で自分のコアを貫く。綾波レイの顔に変貌したエヴァ量産機が自身のコアにロンギヌスの槍を刺すシーン。
綾波レイの顔に変貌したエヴァ量産機が自身のコアにロンギヌスの槍を刺す有名なエログロシーン。ロンギヌスの槍をコアに刺すと恍惚の表情に…。
初号機を依代にサードインパクトを誘発させるべくロンギヌスコピーで各機が自身のコアを貫きS2機関を共鳴させ解放。アンチA.T.フィールドを発生させ全人類のL.C.L.化を引き起こした。
世界が悲しみに満ち満ちていく。自我境界が弱体化し、人間としての体を保てない。体がはじけてLCL化していく。一人一人の最期を見届ける綾波レイたち。
リリスの両手に女性器のような割れ目が。エログロシーン。黒き月に集まった人間の魂を吸収する。
レイとの会話。
「誰も分かってくれないんだ…」
「何も分かっていなかったのね。」
「裏切ったな!僕の気持ちを裏切ったんだ。だからみんな死んじゃえ!僕も死んじゃえ!」
「でも、その心は何のためにあるの?なぜここにいるの?」
「…ここにいてもいいの?」
リリスの両手の女性器のような割れ目から黒き月に集まった人間の魂を吸収する。
初号機を取り込むリリス。リリスの額に女性器のような割れ目が。そこに生命の樹となった初号機がインサートされる。伝説のエログロシーン。
人類補完計画の発令に伴うアンチATフィールドの増大によりシンジとアスカの心が溶け合い、お互いの心が混ざり合う状況が描写される。シンジがアスカの首を絞める(妄想)シーンにて伝説の鬱ソング「甘き死よ来たれ」(Komm, Süsser Tod)のBGMが流れ始める。
キッチンでアスカと対峙するシンジ。
「役に立ちたい、ずっと一緒に居たいんだ。」
「じゃあ何もしないで。そばに来ないで。」
「助けてよ、アスカじゃなきゃダメなんだ。」
「アンタ、誰でもいいんでしょ!ミサトもファーストも・・お父さんもお母さんも怖いから私に逃げてるだけ。自分しかここにないのよ。その自分も好きじゃない…」
テーブルをひっくり返して暴れるシンジ。
「一人にしないで!」
「嫌(いや…)」と冷たく見下ろすアスカ。
突然、アスカの首を絞めるシンジ。アスカの足が床から離れた。
不気味なクレヨン絵・「死」のイメージが流れる。
「新世紀エヴァンゲリオン Air/まごころを、君に 」の人類補完時に、かなり猟奇的な印象を受ける不気味な絵が10枚ほど流れる。
It all returns to nothing (何もかもが無へと還り)
It all comes tumbling down, tumbling down tumbling down… (全てが崩れ落ち、崩れ落ち、崩れ落ちていく……)
突然、画面いっぱいに、実写の人間の蔑ました目がアップで一瞬だけ映るトラウマシーン
アスカ「知ってんのよ、あんたが私をオカズにしてること。いつもみたくやってみなさいよ。ここで見ててあげるから。」
アスカ「あんたが私のものにならないなら、あたし何もいらない。」
シンジ「だったら,僕に優しくしてよ」
アスカ「あんたとだけは死んでもイヤ…!」
突然、画面いっぱいに、実写の人間の蔑ました目がアップで一瞬だけ映る。心臓が止まりそうになるほどビックリする恐怖なトラウマシーン。
ミサトの遺体が爆発した時に真っ二つに…
ミサトの最期を見届ける綾波レイ。
旧劇場版にて、綾波レイが現れ、ミサトの遺体が爆発した時に真っ二つに…。
キール・ローレンツの最期
キール・ローレンツは、秘密結社ゼーレの中心人物であり、人類補完委員会議長。人類補完計画遂行のために自らの身体に延命措置を施している。補完計画が発動すると、脊髄を中心に身体の大部分が機械化されていた事が判明する。
人類補完が始まった時には今まで見せる事のなかった笑みを浮かべ神に祈りを捧げるように手を組んでいた。そして「全てはこれで良い」と言い残し、機械化された部分を残してL.C.L.と化した。
碇ゲンドウが初号機に食いちぎられる
「その報いがこのあり様か……。すまなかったな……シンジ」
人類補完計画が発動し、すべての人間のATフィールド(心の壁)が消失し、LCLに還元される世界に作り替えられていく中、置き去りにされたゲンドウはユイの幻覚を見ていた。シンジと向き合ってこなかった自分の過ちを反省し、初号機に食べられるという形で補完されるゲンドウ。
賛否が分かれる実写シーン「スクリーンに映し出されたどよめく観客席」 / 「実写パート」に出てくる悪口や暴言
唐突に実写(声優さん達がコスプレしてるシーンや、劇場版でエヴァを見てるファンの姿、ファンからのメールや、アンチのコメントなど)が入る。
レイ「都合のいい作り事で、現実の復讐をしていたのね」
シンジ「いけないのか?」
レイ「虚構に逃げて、真実をごまかしていたのね」
シンジ「僕一人の夢を見ちゃいけないのか?」
レイ「それは夢じゃない。ただの現実の埋め合わせよ」「スクリーンに映し出されたどよめく観客席」の実写シーンに映像の意味を理解する観客は少なく、賛否が分かれる映画として現在も語り継がれている。
シンジ「じゃあ、僕の夢はどこ?」
レイ「それは、現実の続き」ガイナックスのスタジオに書かれた悪意ある落書きシーン
シンジ「僕の、現実はどこ?」
レイ「それは、夢の終わりよ」エヴァ旧劇で一瞬だけ表示された庵野監督への殺害予告シーン。「実写パート」に出てくる悪口や暴言は、実際に届いた意見を元にスタッフが作成したものらしい。
サードインパクトは失敗に終わり、リリスは崩壊…。
「じゃあ、僕の夢はどこ?」とシンジは言う。
「それは、現実のつづき」とレイが言う。
「僕の現実はどこ?」とシンジは言う。
「それは、夢の終わりよ」とレイが言う。リリスの首筋から噴きだす血しぶき。その血は月にまで達する。リリスがゆっくりと倒れていく。
シンジが補完を拒否したことでサードインパクトは中断、失敗に終わる。
「……綾波……ここは?」
「ここはL.C.L.の海。生命の源の海の中。A.T.フィールドを失った、自分の形を失った世界。どこまでが自分で、どこからが他人なのか判らない曖昧な世界。どこまでも自分で、どこにも自分がいなくなっている静寂な世界」
「僕は死んだの?」
「いいえ。全てが一つになっているだけ。これが、あなたの望んだ世界そのものよ」
「でも、これは違うと思う…」
「他人の存在をもう一度望めば、また他人の恐怖が始まるのよ」
「いいんだ・・・ありがとう」
初号機はリリスに取り込まれ、シンジは人類が補完された世界で、自他の内面と向き合う。最後にレイとカヲルに再会し、サードインパクトの行く末を委ねられたシンジは、人類が単体の生命となることを望まず、個々として存在する従来の世界を望む。
シンジ「僕の心の中にいる君達は何?」
レイ「希望なのよ。ヒトは互いに判りあえるかも知れない……ということの」
カヲル「好きだ、という言葉とともにね」
シンジ「だけど、それは見せかけなんだ。自分勝手な思い込みなんだ。祈りみたいなものなんだ。ずっと続くはずないんだ。いつかは裏切られるんだ。僕を……見捨てるんだ」
シンジ「でも……僕はもう一度会いたいと思った。その時の気持ちは本当だと思うから」
ユイ/レイ/リリス「生きてゆこうとする心がある。生きてゆこうとさえ思えば、どこだって天国になるわ。だって、生きているんですもの。幸せになるチャンスは、どこにでもあるわ。太陽と月と地球がある限り、大丈夫」
黒き月が消滅し、首と右腕が剥がれ落ちていくリリス。
エヴァ初号機がリリスの眼球を破り咆哮する。
リリスの眼球を破って初号機が現れる。初号機は宙に浮かぶと、12枚の羽根を広げて雄叫びを上げる。
「だから、見失った自分は、自分の力で取りもどすのよ。たとえ、自分の言葉を失っても。他人の言葉が取り込まれても」とレイが言う。「自らの心で自分自身をイメージできれば、誰もがヒトの形に戻れるわ」とレイが言う。
「心配ないわよ。全ての生命には、復元しようをする力があるの。生きてこうとする心があるの。生きていこうとさえ思えば、どこだって天国になるわ。だって生きているんですもの。幸せになるチャンスは、どこにでもあるわ……」とユイの声が聞こえる。
エヴァ初号機とエヴァ量産機の儀式の最中に、シンジの元へ飛んだ巨大な綾波レイ(魂が戻ったオリジナル・リリス)が、神としての力をすべてシンジにゆだねた結果、一度はシンジの絶望で全人類がL.C.L.化したが、その後の再考によって取り消しとなった。宇宙空間を漂う初号機とロンギヌスの槍が、永遠の彼方へと遠ざかって行く。
衝撃のラスト / アスカは「気持ち悪い」
リリスの半分に損壊した頭部…リリス(巨大な綾波レイ)の死骸のある地球。その地上に舞台は移り変わる。
地表に落ちたリリスの顔は、右半分だけの状態で不気味な笑みを浮かべている。アスカは補完計画が破綻した際は真っ先にL.C.L.の海から帰還し、シンジの前に現れた。
いつの間にか、シンジはアスカと並んで波打ち際の砂浜に寝転んでいた。シンジは、仰向けに寝ているアスカに馬乗りになって首を絞める。
自分の上で泣き続けるシンジを見て、アスカは搾り出すような声で言った…「気持ち悪い」
――終劇――
庵野監督と宮村優子さんの会話
<前略>
「もし宮村が寝てて部屋で、自分の部屋で一人寝てて、窓から知らない男が入ってきて、それに気づかずに寝てて、いつでも襲われるような状況だったにも関わらず、襲われないで、私の寝てるところを見ながら、あのさっきのシンジのシーンじゃないですけど、自分でオナニーされたと、それをされたときに目が覚めたらなんていう?」って聞かれたんですよ。前から監督は変な人だなって思ってたんですけど、その瞬間に気持ち悪いと思って、「気持ち悪い、ですかね」とかっていって、そしたら、「はぁ・・・やっぱりそうか」とかいって。
出典:2005年3月28日放送のBSアニメ夜話「新世紀エヴァンゲリオン」