主人公のアリス役にミラ・ジョヴォヴィッチが起用されたサバイバルアクションホラー映画「バイオハザード」シリーズ(全7作品)のトラウマシーン・名場面・最大の見せ場(各作品の最恐の瞬間やミラ・ジョヴォビッチ演じるアリスの華麗なるアクション、ラスボス戦など)のまとめ。
21世紀になるとゾンビ映画がホラー映画の主流となる。中でも世界的に大ヒットしたのは、『バイオハザード』。ウィルス感染したアンデッド(=ゾンビ)と戦うゾンビ・ウィルス・パンデミック・ホラーアクション映画。ゾンビ映画シリーズとしても最高の興行収入を記録しており、2017年時点ではホラー映画シリーズとして最高の興行収入を記録していた。
バイオハザード(2002年) / ハイブでのT-ウイルス漏洩事件が起こる。研究中の兵器ウィルスが蔓延し、ゾンビ化した人間があふれる巨大研究所内を舞台に、壮絶なサバイバル戦を描く。
『バイオハザード』 (Resident Evil) は、2002年公開のアメリカ・イギリスの合作映画。日本のゲームメーカーであるカプコンのゲームソフト『バイオハザード』を原案とした、サバイバルアクションホラー映画である。2000年代のホラー系ヒロイン・アクション映画の代表格。
巨大複合企業アンブレラ社が所有する巨大な地下研究施設にて、開発途中であったウィルス兵器、『T-ウィルス』が施設内に漏洩したことにより、バイオハザードが発生したことに端を発し、事態収束のために派遣されたアンブレラの特殊部隊が施設内で遭遇したバイオハザードや、それらによって誕生したアンデッド(ゾンビ)達や、ウィルスを用いて開発された生物兵器との戦いと共に、バイオハザードに見舞われた地下研究施設からの脱出までの戦いが描かれる。
元来ゾンビ映画は、カニバリズム描写などの残虐なスプラッター描写が満載になるところを、『バイオハザード』に関しては、残酷描写を極力抑えめにして(際立った残酷描写は「レーザー・トラップ」など)、ゲームのようなスピーディーな展開にして、美貌のヒロインのアリスのサバイバル・アクションとしての比重を高くしている。
生物兵器T-ウイルスが何者かによってハイブ内の施設全域へ漏洩するバイオハザードが発生。人工知能レッド・クイーンが防衛プログラムを始動し500名を超える全所員を死亡させ、汚染を所内に封じ込めた。
研究中の生物兵器T-ウイルスが何者かによってハイブ内の施設全域へ漏洩するバイオハザードが発生。
何者かが、盗み出したT-ウイルスの入ったアンプルを地面に叩きつけてハイブ内をT-ウイルスで汚染させた。
研究中のウィルスが何者かによって施設内に散布されてしまう。割れたアンプルからT-ウイルスが流出していく。T-ウイルスによる悪夢はここから始まった。
アンブレラ社が開発したハイブの管理を行う人工知能レッド・クイーンが防衛プログラムを始動。少女型のホログラムをインタフェースとしており、カプラン曰く、レッドクイーンをプログラミングしたプログラマーの娘をモデルとしていると語られる。
彼女のお決まりの台詞「You are all going to die down here(みんな、ここで死ぬのよ)」
特殊部隊がレッド・クイーンをシャットダウンしたことで、レッド・クイーンがハイブの各ブロックに閉じ込めて無力化していたアンデッド達が部屋から抜け出し、事態はより悪化の一途をたどってしまう。空調設備を通じて所員全員がウイルスに感染したため、ハイブのメインコンピュータ「レッド・クイーン」は外部へのウイルス漏出を防ぐべく所内の各区画を封鎖、消火剤であるハロンガスやスプリンクラーの水を大量に散布し、500名を超える全所員を死亡させ、汚染を所内に封じ込めた。
「レッド・クイーン」による研究室エリアの封鎖とスプリンクラーの水の散布によって、溺死したアンブレラ社の所員。
溺死したアンブレラ社の所員はゾンビ化していた…。アンデッドになっている。
ハイブで製作されているT-ウイルスが漏洩(バイオハザード)した際には、ハイブの外にウイルスが流出することを確実に阻止するために、全職員を抹殺するようプログラムされており、映画の冒頭では、スペンスによってハイブ内にT-ウイルスが流出したことをきっかけに、防衛プログラムを始動した。この防衛プログラムによりハイブの全区画の扉と空調をロックして職員の脱出を封じ、オフィスエリアにいる職員に対しては、消火剤であるハロンガスを大量に散布して空気中の酸素を奪い窒息死させ、研究室エリアにいる職員に対してはスプリンクラーを誤作動させて大量の水を浴びせて溺死させ、エレベーターに乗っていた職員に対してはエレベーターを暴走させて、高所から地面に叩きつけて転落死させた。アンブレラ社特殊部隊は、ハイブ内の職員を抹殺した人工知能レッド・クイーンをシャットダウンするべくアンブレラによって派遣された。
事態を知ったアンブレラ本社は、その原因をレッド・クイーンの故障と推測し、レッド・クイーンをシャットダウンさせるため自社の特殊部隊を現地に派遣した。
ミラ・ジョヴォヴィッチが演じる美貌のヒロインのアリスのサバイバル・アクション
ラクーンシティ郊外の洋館のシャワールームでアリス・アバーナシー(演:ミラ・ジョヴォヴィッチ)は目覚めた。記憶喪失に陥ったアリスは館内をさまよい、突然謎の男性マットに抑え込まれ、次いで突入してきたアンブレラの特殊部隊に拘束される。
アリス・アバーナシー(Alice Abernathy)は、カプコンの実写映画『バイオハザード』シリーズの主人公。T-ウィルスの開発者の娘であるアリシア・マーカスのクローン(そのため幼少期の記憶がない)。アリス・アバーナシーは偽名であり、本名はジェイナス・プロスペロー (Janus Prospero) 。元アンブレラ社特殊部隊員であり、当時から高い戦闘能力を持っていた。
仲間のゾンビ化、ゾンビに変異した恐ろしい姿。
J.D.サリナス(J.D.)は、物語中盤、解除に手間取ったカプランに代わってロックされたドアを解除するも、奥に閉じ込められていた大勢のゾンビに襲われ死亡。後にゾンビ化してレインに襲い掛かるが、レインにより射殺される。
レイン・オカンポ(Rain)は、アンブレラ社特殊部隊女性隊員。アリスとは戦友の様な絆で結ばれていく。劇中中盤でT-ウイルスに感染する。その後もアリスらと行動を共にし、抗ウィルス剤を投与されるも間に合わずゾンビ化し、マットの手で射殺される。
レーザートラップ(通称、サイコロステーキ)により特殊部隊が全滅…。以降、トラウマ必至の名物トラップとして登場。
レーザートラップとは、映画版「バイオハザード」に登場する警備システムのこと。みんなのトラウマとして語り草になっている。
ワン隊長、なんとか生き延びてくれと視聴者が思っていたところ…網目状のレーザーに展開…逃げられるはずがない!
いきなりハードルが上がりすぎ…絶望的なレーザートラップ…
レーザートラップによって特殊部隊が全滅する。唯一生き残ったワン隊長は3回目のトラップに挑むも、3回目はなんと逃げ場のない網目状のレーザーでそのままその隊長の体は細切れになってしまう…(通称、サイコロステーキ)。この場面は仲間や多くの視聴者に衝撃を与え、心にトラウマを植えつけた。
スペンスはアリス達を裏切る。T-ウイルスをアリスより先に盗み出し、ハイブ内をウィルス汚染させた張本人。
スペンス / スペンサー・パークスは、金の亡者とも呼べる人物で、アリスとリサが結託してT-ウイルスと抗ウイルス剤を持ち出そうとしている計画を立てていた所を盗聴していた。スペンスのバックについていたクライアントから、T-ウイルスを盗み出せば一生遊んで暮らせる金額を渡すことを提示されていたことから、金のためにアリス達より先んじてT-ウイルスを盗み出し、証拠隠滅のためにT-ウイルスの入ったアンプルを地面に叩きつけてハイブ内をT-ウイルスで汚染させた。
アリスたちを裏切ったスペンスはリッカーに殺され、その後ゾンビ化。
盗んだ抗ウィルス剤を投与しようとしたところをプラットホームに現れたリッカーに襲われ捕食される。リッカーに殺される。
その後ゾンビ化し、アリスに襲い掛かるも、あえなく斧で斬り殺される。
アリスはゾンビ化したスペンスを斧で殺害した。
アンデッド(ゾンビ)との格闘、ウィルスを用いて開発された生物兵器・グロい強敵の「ケルベロス(ゾンビ犬)」、ラスボスの「リッカー」との決戦
本作に登場するアンデッド/ゾンビは、レッドクイーンが散布したハロンガス(消火剤)、スプリンクラーによって窒息死、溺死したハイブの職員たちが、ハイブ内で流出したT-ウイルスの影響で甦ったもの。当初はレッドクイーンがハイブ内の各区画を閉鎖していたため閉じ込められていたが、カプランによってレッドクイーンがシャットダウンされた際に、電力が落ちて封鎖が解放され、所内に溢れ出した。ケルベロス(ゾンビ犬)と戦うアリス。ケルベロスは、ハイブ内で実験動物として飼育されていたドーベルマンが、T-ウイルスに感染したもの。アリスが壁を使い三角飛び蹴りを決めるシーンは、非常に人気がある名アクションシーン。
ケルベロス(ゾンビ犬)と戦うアリス。壁を使い三角飛び蹴りを決めるアリス。
アリスとリッカーの対決。リッカー(Licker)は、T-ウイルスの研究における初期の実験生物の一つで、生体組織に直接T-ウイルスを注入する事で開発された生物兵器。本作のボスクリーチャー。
衝撃のラスト…目覚めたアリスは研究施設から脱出したが…。ゾンビ映画らしい終末的な救いのないラスト。次作に続く。
アリスは、マットと共にハイブを抜け出すことに成功する。そのままアンブレラ社が行っていた悪事を公表しようとするが、マットと共にハズマットスーツ姿の研究員に捕らえられた。何らかの処置を施された後、ハイブの地上であるラクーン市の病院兼研究施設の一室で目覚る。
鏡に映っている見えそうで見えないアリスのセクシーな姿。
アリスは、ラクーンシティ病院・研究施設から脱出したが、外に広がる光景は、絶望そのものだった。街はすでに滅んでいた…。
ウイルスによる汚染が街にまで蔓延し人々は次々と感染してゾンビ化、街中で人を襲い始めて、連鎖的にアンデッドたちが溢れ出し、壊滅状態になった。
アンブレラ社のハイブで発生したバイオハザードの影響がすでにラクーンシティに波及し、街全体が廃墟と化していたラクーンシティ…。
バイオハザードⅡ/アポカリプス / アンデッドの街と化したラクーンシティの惨劇
アンデッドの街と化したラクーンシティでアリスは生存者のジルたちと行動をともにしていた。そこへ、全ての元凶<Tーウイルス>を発明したアシュフォード博士から電話が入る。彼は街に核爆弾が投下されると告げ脱出を手引きする代わりに、娘の救出を要求する。さらに、背後には追跡者”ネメシス”の陰も忍び寄っていた。最悪の結末まで、あとわずか。果たして彼らは、無事に生き残れるのかー。
今やアンデッドの街と化したラクーンシティで、アリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は、数少ない生存者と行動を共にしていた。
事件の隠蔽を図るアンブレラ社は、中央警備局やU.B.C.S.を派遣してラクーンシティを封鎖。
アリスは特殊部隊の女性隊員ジル・バレンタインらわずかに生き残った者たちと脱出を試みる
町に取り残された人々の中にはS.T.A.R.S.に所属し、不祥事を起こして停職処分を受けていたジル・バレンタインの姿があった。ジルは同僚の警官や一般市民を連れ、教会へ辿り着く。
前作『I』は、原作ゲームキャラクターが一人も登場せず、原作ゲームの世界観や設定の一部のみを取り入れ、独自に発展させた作品だった。本作では前作とは打って変わり、原作ゲームの主要人物を登場させるなど、ゲーム世界との融合が大きなテーマとなっている。本作では特に『バイオハザード3 LAST ESCAPE』の世界観や要素と多く踏襲しており、原作ゲームの主人公の一人ジル・バレンタインやその仲間カルロス・オリヴェイラ、クリーチャーの追跡者「ネメシス」などが登場している。
教会の中には既に3匹のリッカーたちが待ち構えていた。何とか反撃を試みるものの、敏捷なそれらに翻弄されて絶体絶命の窮地を迎えた時、オートバイに乗った女性が教会のステンドグラスを割って飛び込んでくる。
女性は背負っていた散弾銃を手にすると、素早い身のこなしで瞬時にリッカーたちを殲滅してみせた。女性の名はアリス。ハイブから生還した唯一の人物だった。
アシュフォード博士の娘のアンジェラの救出
1本の電話が入る。全ての元凶“T-ウィルス”を発明した、アシュフォード博士からだ。彼は、アンブレラ社が“事実”を隠蔽するために街に核爆弾を投下すると告げた。残されたのは、たった4時間。悪夢を生きぬいたアリスを、更なる試練が待っていた。博士は、街からの脱出方法を教えるという。
テリ・モラレスは、ラクーンシティから脱出するためにアリスらと行動を共にし、脱出の鍵を握るアンジェラを救うためにラクーンシティ小学校に向かったが、アンジェラを手分けして探すために単独行動していたところを生徒のアンデッドの集団に襲われて死亡する。
アンジェラ・アシュフォードは、ラクーンシティ小学校に通っているチャールズの一人娘で、愛称はアンジー。難病の筋ジストロフィーを患っていたが、チャールズの開発したT-ウイルスによって治癒した。ただし、ウイルスの変異を抑えるために定期的に抗ウイルスワクチンを接種している。アンブレラ社によってチャールズの元へ連行される途中に交通事故に巻き込まれて車が大破するも怪我もなく奇跡的に無事で、再び学校に隠れていたところをアリスたちに助けられる。
カルロス・オリヴェイラは、アンブレラ社が保有するバイオハザード対策部隊U.B.C.S.の隊長。T-ウィルスの開発者であるチャールズ・アシュフォードからの「娘であるアンジェラを助け出して欲しい」という要請を機に主人公のアリス・アバーナシーたちと出会う。
アリスたちの行く手をアンブレラ社が放ったバイオ兵器・暗殺者“ネメシス”が阻もうとしていた……。仲間だったマット・アディソンの成れの果て…。
街は生ける屍と化した凶暴なアンデッドたちで埋め尽くされ、事態の隠蔽を目論むアンブレラ社が送り込んだ最強のバイオ・モンスター、ネメシスまでもが彼らの行く手を阻む。
前作『I』の終盤で、リッカーに傷つけられ、T-ウイルスに感染したマット・アディソンが、通常のアンデッド化とは異なる変異を起こしていたことから、アンブレラ社のアイザックス博士とケイン少佐に、T-ウイルスとの適性を見込まれて、ネメシス計画の実験体となった。ネメシスは、S.T.A.R.S.隊員と一緒に隠れていたロイド・J・ウェルズ(L.J.)に関しては、愛銃を放棄して武装を解除したため「危険度ゼロ」と判断して攻撃しなかった。
マットとしての自我に目覚め、アンブレラ社を裏切り、アリスを守るネメシス。
本作の悪役であるケイン少佐「アリス、君は変異ではなく進化だ」
戦いの中でネメシスよりもアリスのほうが肉体的な変異を起こさずに、優れた能力を次々と発揮したことで、ケイン少佐はネメシスを見限り、「ネメシスは進化の袋小路に入ってしまった」とばっさり切り捨てたが、この発言により、ネメシスはマットとしての自我に目覚め、アンブレラ社を裏切ってアリスたちの味方に付いた。
ネメシスは、最後は自身が放ったロケットランチャーの直撃によって墜落してきたヘリの下敷きになり死亡した。
ラクーンシティからヘリコプターで脱出…死亡しているように見えるアリス…
ラクーンシティからヘリコプターで脱出を果たすが、核ミサイルの爆発衝撃波によるヘリ墜落後、墜落の際に重傷を負って沈黙したアリスが傍目には死亡したとしか見えなかったため、置き去りにしてしまう。
アリスの再生…アンブレラ社によって再生させられるアリス。
アリスは、ヘリが墜落したために顔半分を大火傷を負うなどの瀕死の重傷でアンブレラ社に拘束されるも、超人的な回復力によって傷や火傷は全快し、事なきを得る。
アリスは、新たなるアリス計画に利用された(超能力を取得)後、カルロスらによって救助された。次作の『III』では念じるだけで対象を浮遊させたり、遠距離から銃などの武器を使わずに対象を破壊するなど、自らも制御しきれないほどの強い超能力を持つに至った。
カルロス・オリヴェイラは、アリスがアンブレラに回収されて一命を取り留めたことを知り、ジル・バレンタインたちと共にアンブレラ関係者に成り済まして救助するが、その策略はアリスを人工衛星越しに操っていたアンブレラの実験開発担当者であるサミュエル・アイザックスには筒抜けだった…。
バイオハザードⅢ
ラクーンシティでの惨劇から数年後、T−ウイルスの感染は世界中へ広がり、人類はアンデッドへ、地上世界は砂漠へと化していた。さらにアンブレラ社では”アリス計画”が始動し、アリスのクローン実験が繰り返されていく、そんな中、独り世界を彷徨うアリスは、離れ離れになっていたカルロスたちと再会、そしてクレアと彼女が率いる武装集団も新たな仲間に加わり、燃料や食料を確保するため荒涼のラスベガスへ向かうのだが・・・。
死の星と化した地球…T-ウィルス汚染は食い止められず、全世界へ蔓延してしまう。
ラクーンシティの惨劇から数年後。結局はT-ウィルス汚染は食い止められず、全世界へ蔓延してしまう。人間や動物どころか、自然をもT-ウィルスに破壊された地球は文明社会が崩壊し、膨大な数のアンデッドと荒廃した大地に覆い尽くされた死の星と化してしまっていた。
前作までとは異なり、本作は「マッドマックス」や「北斗の拳」を彷彿とさせる世界崩壊(世紀末)などゲーム版とは大きく違う世界観になっている。
荒廃した世界で生き残った生存者のアリスとクレア車団とアンブレラ社、生物兵器との戦い
アンブレラ社は豊富な備蓄のある巨大な地下施設に潜み、東京の地下深くに存在する、アンブレラ社東京総本部のアルバート・ウェスカーを筆頭に世界各地の支部と連携を取りながら現状の打開を模索する。
アイザックス博士(イアン・グレン)による「アリス計画」…アリスから採取した血液のDNAを元に、大量複製されたクローン。
すべての元凶であるアンブレラ社は拠点を地下に移し、アイザックス博士(イアン・グレン)による「アリス計画」を進めていた。北米支部のアイザックス博士はアリスの血液から大量に複製した彼女のクローンを使い、アンデッドへの対抗手段や血清についての人体実験を繰り返していた。これは、クローン化したアリスのDNAから対アンデッド用の血清を抽出するという実験だったが、そのためはアリスのオリジナルの血液が必要だった。
アリスのクローン達は、アンブレラ社の施設に捕らえられていた頃のアリスから採取した血液のDNAを元に、大量複製されたクローン。沢山のクローンアリスの死体の山。
クローンアリス(演:ミラ・ジョヴォヴィッチ)は、「アリス計画」でアイザックス博士に作られたアリスのクローン。大量に作られており、アイザックスの実験で次々と死んでは捨てられている。
アリスはクレア車団に合流する。
クレア・レッドフィールド率いる車団は、ネバダ州のある廃モーテルに拠点を置いていたが、T-ウィルスに二次感染したカラスに襲われる。アリスは、前作でT-ウイルスによって驚異的な身体能力とテレキネシスのような特殊能力が覚醒し、その能力でカラスのクリーチャー「クロウ」に襲われていた、かつての仲間であるカルロス、L.J.達を救出する。
アリスは超能力を活用し、カラスのクリーチャー「クロウ」の大群を燃やし尽くした。
そこに、放浪していたアリスが現れカラス達を一掃、クレア達の車団に加わることになる。
クレア・レッドフィールドは、バイオハザードから生き残った人々が集った「クレア車団」のリーダー。美人で行動力と責任感に溢れ、仲間からの信頼も高い。アリスと協力し、ラスベガスに解き放たれた「スーパー・アンデッド」を退ける。最後はアリスと別れ、生き残ったメンバーと共にヘリコプターでアラスカへと旅立った。
アイザックス博士はアリスを監視しており、オリジナルのアリスを捕獲するためにラスベガスで罠を張っていた。
アラスカに向かう道中、アリス達は燃料を求め、危険地帯と言われるラスベガスに向かう。ラスベガスに着くと、そこは砂に埋め尽くされた砂漠地帯へと変貌していた。
ラスベガスに立ち寄ったクレアたちはあらかじめ配置されていた大量のアンデッドに襲われ、クレア車団の大半のメンバーがラスベガスで命を落としてしまうことになる。カルロス・オリヴェイラは、自己犠牲で大量のアンデッドを道連れにダイナマイトで自爆した。クレアとアリスを支援した。
アンデッド化した仲間のL.J.に、二の腕を噛まれ感染してしまう。もう助からないと悟ったカルロスは、生き残ったクレア達に別れの挨拶をし、責任を感じていたアリスを励まして、必ずアイザックス博士を倒すことを約束させて口づけを交わした。そして、クレア達がアラスカへ行くためのヘリコプターを奪うため、アンデッドが群がる研究施設に、自らタンク車で突っ込みアンデッド達の注意を引いた。その後、車内に隠されていたL.J.の煙草を見つけ、人生最後の喫煙を楽しんだ後、仕掛けたダイナマイトを爆発させ、大勢のアンデッドと共に命を散らした。
回復したアリスは、カルロスたちにアラスカ行きを勧める。アラスカまでの食料と燃料を確保するためラスベガスへと向かう一団だが、待ち受けていたのはアリスのクローン血清で強化されたスーパー・アンデッドだった。激闘の末、スーパーアンデッドを全滅させたアリスは、アンブレラ社のヘリコプターを奪ったカルロスたちがアラスカに向かうのを確認してから、地下研究室に突入する。
ラスボス戦…単身で地下研究所へ乗り込んだアリスは、「タイラント」と化したサミュエル・アイザックス博士と対峙する。
共に多くの死線を潜り抜けたL.JやカルロスもT-ウイルスに感染して命を散らしてしまったことに責任を感じたアリスは、生き残ったクレア達にアラスカ行きのヘリコプターを渡し、一人アイザックス博士との決着を付けに行った。
変異した強力なT-ウイルスを宿す「スーパー・アンデッド」に噛まれたサミュエル・アイザックス博士が、治療のための抗ウイルス剤を打ちすぎた影響で、急激にクリーチャー「タイラント」へと変異し、スレイターとアンブレラ北米支部の職員すべてを惨殺する。
その後、北米支部にやってきたアリスに復讐を果たすため、襲い掛かる。本作におけるボスクリーチャー。
アイザックス博士がアンデッド化した最強の敵タイラント。触手と再生力を用いた戦闘でアリスを圧倒する。
最後はアイザックス博士が作り上げたアリスのクローンの行動により、レーザートラップが起動し、レーザーグリッドによって細切れに焼かれて絶命する。
アイザックスは、『I』のワン隊長と同じく細切れに焼かれて死亡した(通称:サイコロステーキ)。
苦戦するアリスを救ったのは、覚醒したクローン・アリスだった。
後に本物のアイザックス博士は生存しており、ここでの博士はクローン体であったことが判明した(シリーズの6作目)。
タイラントを倒し、クローン・アリスが次々と覚醒する。アンブレラ社との最終決戦が始まろうとしていた。
バイオハザードⅣ/アフターライフ 生存者の救出に奔走するアリスとアンブレラ社との新たなる戦い。
ウィルスによって破壊された世界で、ゾンビ達の犠牲者は数を増すばかり。アリスは生存者を捜しながら、安全な場所へと皆を避難させることに奔走していた。アンブレラ社とアリスの戦いは新たなステージを迎えていた。そんな中、アリスの旧友が現れる。ゾンビ達から逃れ、新しい安息の地ロサンジェルスへと向かうが、そこは安息の地ではなくおびただしい数のゾンビ達がはびこる、死の街と化していた。アリス達はこうして罠へと足を踏み入れていく・・・
オープニングのゾンビ化の名シーン:近未来、東京・渋谷からT-ウイルスの感染が始まる。渋谷を襲う美少女(演:中島美嘉)。
色彩表現が美しいオープニングシーン…渋谷交差点に、傘も差さずに立ち止まっている美女(演:中島美嘉)が…
第一感染者(J Pop girl)(演:中島美嘉)がアンデッド(ゾンビ)に豹変した。ゾンビ化の名シーン。渋谷のスクランブル交差点にゾンビが出現するシーンから始まる。次作でも、中島美嘉マジニ(ゾンビの亜種)として活躍する。
アリスとそのクローン隊は、東京地下に建設されたアンブレラ社本社を急襲する
アンブレラ社は東京・渋谷の地下に巨大要塞を築き、アルバート・ウェスカー議長の指示の下で、T-ウイルスの研究、実験を繰り返していた。その地下要塞を、アリスが自身のクローンたちと共に襲撃。地下要塞は壊滅的なダメージを受ける。
アリスは、本部襲撃時には日本刀や三方手裏剣を使うなど忍者っぽいアクションも披露。
ウェスカーは地下要塞をあっさり見限りオスプレイで一人逃亡、予め仕掛けていた特殊爆弾を爆破する。クローンアリスもろとも、渋谷周辺は地下要塞ごと消滅した。
ウェスカーは勝利を確信するが、オリジナルのアリスは生き延びてウェスカーと同じオスプレイの中にいた。アリスはウェスカーを追い詰めるが、ウェスカーに血清(T-ウイルスの中和剤)を打たれ、能力を失ってしまい、さらにオスプレイが富士山に墜落し、ウェスカーを取り逃がしてしまう。
アラスカの安息の地「アルカディア」へと旅立ち、仲間のクレアと再会したが…
アリスは、アンブレラ社東京本部の襲撃に失敗し、宿敵ウェスカーを取り逃がした後は、日本で入手した小型飛行機に乗って、前作で仲間のクレア達が向かったアラスカの安息の地「アルカディア」へと旅立つ。しかし、そこに安息の地「アルカディア」は無く、代わりに先に旅立った仲間のクレアと思いがけない再会を果たす。
アリスを一人の女が襲撃。アリスは苦しめられながらもその女を倒すが、なんとその女は先にアルカディアに向かったはずの仲間、クレア・レッドフィールドだった。
クレア・レッドフィールドは、前作で人類の生き残りチーム「クレア車団」を率いていた美しき女戦士。前作の後、仲間たちと共にアラスカの安息の地「アルカディア」に向かったはずだったが、その実態はアンブレラが所有する研究船のことであり、生存者を捕らえるための罠だった。待ち構えていたアンブレラ社にKマートら他の生存者たちは胸に特殊なデバイスを取り付けられた後、実験素体としてアルカディアへ連行されてしまった。クレアも油断していたところを羽交い締めにされ、必死に抵抗するも多勢に無勢で、胸にスカラベと呼ばれるインプラントデバイスを無理矢理装着されたものの逃げ出す。アリスがアラスカに到着した際には完全にデバイスに洗脳された状態で彼女に襲いかかり、ねじ伏せられてデバイスを外されたことでようやく自我を取り戻すが、その後遺症で記憶喪失状態となってしまう。
ロサンゼルス/シタデル刑務所の生存者達…妹のクレアと兄のクリスの再会
クリス・レッドフィールドは、アメリカ軍特殊部隊の兵士(本人談)だったが、ロサンゼルス刑務所に派遣された際にアンデッドに襲撃され、自分だけ取り残される。その後、刑務所にやって来た生存者たちに犯罪者と勘違いされ、長い間監禁されていた。刑務所を脱出するアリスたちに刑務所からの脱出方法を教えることを条件に解放され、アリスや再会した妹クレアたちと行動を共にすることとなる。
アリスは、記憶を失ったクレアと共に他の生存者を探して、小型飛行機でアラスカから太平洋沿いに移動し、ロサンゼルスの町に通りかかった所で、アンデッドが群がる刑務所を発見する。そこに助けを求める生存者の姿があったため、刑務所の屋上に着陸した。そこで刑務所内にいた生存者達に、安息の地アルカディアがアラスカではなく、ロサンゼルスの海上に停泊している船であることを聞かされて、生存者達と共に脱出方法を模索する。
アリスの刑務所の屋上からの脱出シーン
アリスの刑務所の屋上からの脱出シーンは、屋上のゾンビを全滅させるための爆発炎上シーンも加わり、「バイオハザート」シリーズ屈指の名シーンとして名高い。
アリスの刑務所の屋上からの脱出シーンは、バイオハザートシリーズの中でも見逃せないシーンの1つである。
処刑マジニとクレア・レッドフィールド/アリス・アバーナシーの戦闘シーン
処刑マジニは、シャワー室でマジニ・アンデッドが掘り進めてきた穴から外へ脱出しようとしていたアリス達と遭遇し、巨大な断頭斧でキム・ヤンを真っ二つに切り刻んだ。
更に反撃しようとしたアリスを断頭斧のハンマーに当たる部分で殴りつけて気絶させ、残ったクレアとの一騎打ちとなる。
クレア・レッドフィールドは、処刑マジニとの戦闘では気を失って倒れたアリスを救い、壁を駆け上がって攻撃をかわし、互角に戦うほどの活躍をみせる。
クレアの素早い身のこなしに翻弄され、ショットガンを至近距離から食らって一度は倒れるが、致命傷には至っておらず、再び動き出して、持っていた断頭斧を投げつけて反撃する。それをクレアが回避した後は、気絶から復帰したアリスによる至近距離から頭部に向けてのショットガン攻撃で、頭部を完全に破壊されて絶命した。気を失っていたアリスが意識を取り戻し、ショットガンで頭を撃ち抜き、処刑マジニに止めを刺した。
アルカディア号は、ウェスカーがアリスを捕食するために用意した罠
紆余曲折の末にアルカディア号に到着後は、宿敵ウェスカーと再会する。そこでアルカディア号は、アンブレラが所有する研究船のことであり、ウェスカーがアリスを捕食するために用意した罠だった。まんまと生存者を捕らえるための罠に誘い込まれてしまったことを知るが、アリスは、「私はメニューに載っていない」と一蹴して、クリスとクレアと共にウェスカーと戦いを繰り広げる。
アンブレラ社幹部の一人アルバート・ウェスカーとアリスと仲間、生存者達との戦い
T-ウイルスに感染したドーベルマンの生物兵器「アジュレ」。ウェスカーのペットとして飼い慣らされており、ウェスカーに襲われていたクリスとクレアを助けようとしたアリスの前に立ちはだかった。
攻撃する際には頭部全体が二つに割れ、割れた頭に生え揃った鋭い牙で噛み付いてくる。 ウェスカーは、クリスとクレアを追い詰めた後は、T-ウイルスの変異によって体内に生成された花弁状の嘴のような捕食器官を露出してアリスを捕食しようとする。アリスは左腕に刺されたナイフを使って返り討ちにする。隙ができたウェスカーの額にナイフを突き刺した。
ウェスカーは、アリスにショットガンを捕食器官に突っ込まれ、ショットガンの弾として使用していた25セント硬貨を口の中で放たれて倒れる。その後、重傷を負いながらも起き上がろうとするが、アリスの手によって復帰したクリスとクレアに大量の銃弾を浴びせられ続けて戦闘不能の状態に陥った。
そしてウェスカーを退けたかに見えたが、ウェスカーはベネットを捕食して復活を果たして逃亡を図る。しかし、アリスのクローン達がアンブレラ社東京本部で食らった爆弾がアルカディア号にも置いてあることを事前に察知していたアリスは、これをウェスカーの逃亡用のオスプレイに隠しており、これによってウェスカーを完全に撃退した。爆弾がウェスカーの乗るオスプレイに仕掛けられており、自身の起動した爆弾の爆発に飲み込まれた。
ジル・バレンタイン率いる強襲部隊に襲われる。
クレアと同じくインプラントデバイス「スカラベ」に洗脳された状態のジル・バレンタイン率いる強襲部隊に襲われる。
ジル・バレンタインは、本作でエンドクレジットの合間に挿入されたワンシーンで登場し、次回作の展開を示唆する役割を担った。
バイオハザードⅤ/リトリビューション / 最終章へ向けて驚きの新展開を見せる。
アンブレラ社が開発したT-ウィルスが蔓延し、地球はアンデッドに覆い尽くされようとしていた。人類最後の希望であるアリスは、アンブレラ社に囚われ、ある極秘施設の中で目覚める。アリスはその巨大な施設から脱出しようとするが、気がつくと東京、ニューヨーク、モスクワなどの壊滅したはずの都市に移動している。実は、その施設には、世界を覆す驚くべき秘密が隠されていた。しかも、全ての背後には、アンブレラ社をも裏切った最凶の黒幕が・・・・・・。元仲間がアリスを攻撃し、かつての敵が手を差し伸べる。アリスは誰を信じ、何を疑えばいいのか?最終決戦に向けて、アリスの壮絶な戦いが始まる!
アリスを、上空からアンブレラ社の戦闘部隊が急襲する。オープニングは、逆再生になっている。
アルバート・ウェスカーとの死闘を終え、アルカディア号に囚われていた生存者達を救出して甲板へ出てきたアリス・アバーナシーを、上空からアンブレラ社の戦闘部隊が急襲する。それを率いていたのは、かつてアリスと共に戦った仲間のジル・バレンタインだった。
圧倒的な戦力差を前にそれでも一人戦うアリスは、多大な犠牲者を生んだ壮絶な銃撃戦の末に戦闘機の墜落に巻き込まれ、海へ転落する。体が深く沈みゆく中、アリスは絶望感と孤独感に打ちひしがれ、意識が遠のいていった。
爆風に吹き飛ばされ海に落ちたアリス。
アンブレラ・プライムからの脱出…かつての仲間であるワン隊長、レイン、ジル、カルロスが敵になるという不可思議な状況
アリス救出チームのエイダ・ウォンは、レオン達より先んじて潜入した実験施設で救出したアリスと共に、施設から脱出すべく共闘する。戦闘力はアリスに負けず劣らずで、ハイヒールを履いたまま華麗に戦う。
アリスは、銃撃戦で海面に叩きつけられて意識を失い、アンブレラ社に囚われ、ロシアの海底実験施設「アンブレラ・プライム」に幽閉されていたが、ウェスカーによって窮地を救われる。そして画面越しのウェスカーに導かれるまま彼の派遣したアリス救出チームと合流し、アンブレラ・プライムからの脱出を試みる。
アンブレラ・プライムでは、精密に再現された渋谷、ニューヨーク、モスクワ等の世界中の都市を巡り、そこでT-ウイルスや、アンブレラが開発した寄生生物「プラーガ」によって生み出された生物兵器、クローンとして蘇ったかつての仲間であるレイン、ワン隊長、カルロス、そして洗脳されたジルと攻防を繰り広げることになる。
また、自分を母親と慕うクローンの少女ベッキーとの出会いや、『III』でアイザックス博士が製作したアリスのクローンとは異なる自身のクローンがここで製作され、様々な役割を与えられては、生物兵器の餌食となっていることを知る。
かつての敵であるウェスカーが味方になり、かつての仲間であるレイン、ジル、カルロスが敵になるという不可思議な状況をいくつも経験する。
第一作に登場したアンブレラ特殊部隊隊員レイン・オカンポのクローン(2体登場)
クローンレイン(攻撃部隊員)/プラーガ・レインは、アンブレラ特殊部隊員レイン・オカンポのクローンで、二体登場する内の一体。こちらはジル率いる攻撃部隊の一員で、彼女の副官的存在として立ち回る。エイダを人質に取り、アリス達が攻撃できない間に自身にプラーガを注射して身体能力や防御力を強化し、エイダを殴って気絶させた。これを合図に戦いが始まり、レオンとルーサーがレインを銃撃するが、体に打ち込まれた弾丸を指先に集め、排出するという人間離れした技を披露した。
第一作に登場したアンブレラ特殊部隊隊員レイン・オカンポのクローンで、二人登場する内の一人。好戦的な性格のオリジナルと異なり、銃の反対デモに参加しているという記憶を植え付けられている。オリジナルやもう一人のクローンとは違い、銃の扱いも知らない一般市民と設定されており、アンデッドの襲撃から逃げるクローンアリスとベッキーを自動車で救助するが、その直後に発生した事故によりはぐれてしまう。モスクワエリアで本物のアリスと合流した後は彼女達と行動を共にするが、巨大リッカーに襲撃された際に弾き飛ばされ、柱へ激突した際に首の骨が折れて死亡する。
ワシントンD.C.に赴き、自身を救ったウェスカーと直に再開を果たす。
紆余曲折の末に、不可思議な状況下を潜り抜け、アンブレラ・プライムから脱出した後は、ワシントンD.C.に赴き、自身を救ったウェスカーと直に再開を果たす。そこで、直に対面したウェスカーから特殊な薬品を強引に注入されたことで、失われていた能力を取り戻すことになり、彼に促される形でアンブレラやレッドクイーンとの最終決戦に臨むことになった。
ラスボス戦:アンブレラ社の全実権を握る人工知能レッドクイーンとの最終決戦
左から「洗脳を解かれたジル・バレンタイン」、「宿敵であるアルバート・ウェスカー」、「アリス(アリス計画・アリスのオリジナル)」、「アジアンビューティーのエイダ・ウォン」と「(ゲーム版の主人公キャラ)レオン・S・ケネディ」の生き残った戦士の揃い踏み。
ウェスカー「これは人類として最後の戦い」
レッドクイーン(Red Queen)は、シリーズ第一作『I』に登場したアンブレラ社が開発した最先端の人工知能。本作ではアリスを捕らえた施設「アンブレラ・プライム」の全システムを支配下に置き、アンブレラ社の全実権を握る事実上のボスキャラクターとなっている。施設内でのアリスや彼女の救出チームの動きを逐一監視し、ジル率いる攻撃部隊に命令を下したり、生物兵器を刺客として差し向けたりするなど、目的のためには何人でも躊躇なく犠牲にする冷酷非情を持つ。
文明社会最後の砦であるワシントンD.C.に攻撃を仕掛けており、ウェスカー曰く、レッドクイーンは暴走して全人類を抹殺しようと目論んでいるとのことである。
次回作でそれがウェスカーの嘘であったことが判明する。レッドクイーンは人類の味方であった。
バイオハザード: ザ・ファイナル / すべてが明らかになる完結編。アリスと、その仲間と、アンブレラ社創始者の一人、アレクサンダー・ローランド・アイザックス率いるアンブレラとの最後の戦いが描かれる。
『バイオハザード: ザ・ファイナル』 (Resident Evil: The Final Chapter) は、2016年12月23日公開(全米では2017年1月27日公開)のホラーアクション映画。
カプコンのサバイバルホラーゲーム『バイオハザードシリーズ』を原作とした、ポール・W・S・アンダーソン製作の実写映画版シリーズ第6作品目かつ最終作。
人工知能レッドクイーンとの戦いに敗れ、瓦礫の中で独り目を覚ましたアリス。そんな彼女の前に廃墟のコンピューターを通じてレッドクイーンが現れ、48時間以内に人類は滅びること、そしてそれを食い止める方法を告げる。敵からの思いがけない言葉に半信半疑のまま、アリスはラクーンシティへと向かう。滅亡へのタイムリミットが刻一刻と迫る中、命を捨てて最後の戦いに身を投じるアリス。やがて明らかになる、彼女にまつわる重大な秘密とは?想像を絶するファイナル・ファイトの果てに見えるのは、希望か、それとも絶望か……!?
【本編一部公開】映画『バイオハザード:ザ・ファイナル』<バイオハザードシリーズついに完結!見届けよ、最期。>
レッドクイーンと再会…特効薬「風媒の(散布用の)抗ウイルスワクチン」を使ってアンブレラが引き起こした惨劇に終止符を打ってほしい。衛星によると全世界で4472人しか生き残っていない…。ほぼ全滅した人類。
本作では、ワシントンD.C.での戦いを一人生き延び、あてもなく彷徨っていたところをレッドクイーンと再会し、人類がまだ4472人生き残っていることと、48時間以内に残っている人類もアンブレラによる攻撃で全て滅びることをレッドクイーンから聞かされる。始めはレッドクイーンによる勝利宣言かと思って話を聞いていたが、レッドクイーンからアンブレラの最重要機密であるT-ウイルスに感染した地球上の生物すべてを殺すことが出来る特効薬「風媒の(散布用の)抗ウイルスワクチン」がラクーンシティのハイブに存在することを聞かされ、これを使ってアンブレラが引き起こした惨劇に終止符を打ってほしいと矢継ぎ早に依頼される。
アリス「ご満悦?」
レッドクイーン「衛星によれば現在4472人の人間が生き残ってる。48時間以内に人類は滅びる。」
アリス「負けたと言わせたいわけ?人類を抹殺するのね」
レッドクイーン「その逆よ。私を止めてほしい。」
アリス「信用できない」
レッドクイーン「過去を考えれば当然ね。でも、あなたが介入しなければ抹殺は完了する」
アリス「どう救うの?」
レッドクイーン「風媒の(散布用の)抗ウイルス剤がある。T-ウイルスを破壊し感染した生物を殺せる。」
アリス「この地獄は?」
レッドクイーン「終わる」
アリス「どこに?」
レッドクイーン「ラクーンシティの地下”ハイブ”よ。」
アリス「なぜ協力を?」
レッドクイーン「私は会社の人間を傷つけられない。でもあなたは自由でしょ」
アリス「あなたを作った人間をなぜ裏切るの?」
レッドクイーン「48時間以内に街に行きハイブに入れば答えが分かる。」
アリス「信じる理由がない」
レッドクイーン「確かに。だから望むものをあげる。」
アリス「何?」
レッドクイーン「復讐 ウェスカーよ。あなたと仲間を呼び寄せ、力を戻すフリをしてあなたを裏切った。」
アリス「どこに?」
レッドクイーン「ハイブにいる。(アリスの)時計をリセットするわ。時間はわずか。」
レッドクイーンとは、今回のワシントンD.C.での戦いだけでなく、ハイブや生物兵器のシミュレーション施設アンブレラ・プライムの中で敵対し、多くの仲間を殺された経験があるため「信用できない」と一蹴するが、レッドクイーンは、アリスが今、最も望んでいる情報である「ウェスカーの所在」を明かし、彼もまたラクーンシティのハイブの中にいることを伝える。
半信半疑ではあるものの、レッドクイーンの情報が嘘だったところで、もはや失うものは何もなく、裏切って多くの仲間を殺したウェスカーへの復讐を果たすため、そして十年前のハイブでのウイルス漏洩を止められなかった責任から、アリスは世界規模のバイオハザードの始まりの地であるラクーンシティのハイブへ向かう。
アリスが以前に倒したはずのアイザックス博士(クローンアイザックス)との対決。執拗にアリスを狙うようになる。
クローンアイザックスは、映画序盤の装甲車の中でアリスと出会ったアイザックス博士。ハイブの中で眠っているアンブレラの創始者でオリジナルのアレクサンダー・R・アイザックス博士のクローンで、かつてアリスが倒したサミュエル・アイザックス博士と同様に、オリジナルのアイザックスが用意した新たなクローン体。ただし本人は、自分こそがオリジナルであると信じている。
アリスは、クローンアイザックスの左手を切り落とす。
クローンアイザックスは、道中でアリスと遭遇し、アリスに引けを取らない戦闘能力で彼女を追い詰めるが、一歩及ばず、左手を切り落とされる等の重傷を負う。アリスは移動中の装甲車上でクローンのアイザックスと死闘を繰り広げた果てに脱出する。
アリスは、かつての戦友クレア・レッドフィールドや新たな仲間と合流し、アルバート・ウェスカーのいるハイブへ向かう。その道中にはさまざまな罠が仕掛けられており、それらを切り抜けて最終決戦に挑むアリスは、自らの出生の真実を知ることとなる。
実写映画版『バイオハザード』シリーズにおけるアンブレラ社の最終目的「浄化作戦(The Cleansing operation)」と真の黒幕も明らかに。
レッドクイーンは、アリスとクレア達に、アンブレラ社の最終目的「浄化作戦(The Cleansing operation)」と真の黒幕であるオリジナルのアイザックス博士の陰謀について語り出した。
レッドクイーン「私がアンブレラを裏切る理由を教える。Tーウイルスが漏れた後、極秘ファイルがアップされた。最高幹部会議の録画ファイルよ。日付はウイルス流出の17か月前…」
アリスとクレア達は、アンブレラが人為的にウイルスを広めようとしていたこと(ハイブでのT-ウイルスの流出前から計画していた「浄化作戦」の概要)をレッドクイーンの暴露によって知る。レッドクイーンがアリス達に見せるアイザックス博士による「浄化作戦」の発表の様子の映像の中に登場するオリジナルのアイザックス博士は「世界を終わらせよう。ただし我々の望む形でだ。計画に基づく破滅。人間は根絶させるがインフラと資源は完全に残す。」と恐ろしい世界の滅亡・人類抹殺計画(人類の粛正・浄化)を発表する。
選民思想が強いアイザックスは、世界を終わらせ、人類を根絶させ、選ばれた人類のみが暮らせる楽園を創造する浄化作戦を提案する。
アンブレラ社の共同所有者であるアリシア・マーカスは「それをどうやって達成するの?」と具体策についてアイザックスに尋ねる。
アイザックス博士は「救済の手段は既に我らの手に。紹介しよう。Tーウイルス。」とT-ウイルスを使った人類抹殺計画を説明していく。
「Tウイルス」により人類を滅ぼした後、「風媒の抗ウイルスワクチン」によりアンデッドを一掃することで、地球を浄化し、アンブレラの幹部のみが暮らせる楽園を地球上に創り出す恐ろしく自分勝手な選民思想的な計画。
アリス「(アンブレラ社はT-ウイルスを使って人類滅亡を図るために)故意に流出を…」
レッドクイーン「アイザックス博士はウィルスで70億人以上を殺した。私はプログラムで(アンブレラの)社員を傷つけられない。博士は止められない。でもあなた(アリス)は違う。」
レッドクイーンは、「アンブレラ社に仕える」ようにプログラムされ、自身ではアンブレラの凶行を阻止できないため、認知されない範囲でアンブレラ社を裏切り、アリスに会社の最重要機密である「T-ウィルス感染者を死滅させる風媒の(散布用の)抗ウィルスワクチン」の存在を伝えて、人類の滅亡を阻止して欲しいとアリスに依頼した。
アンブレラ社の最終目的「浄化作戦(The Cleansing operation)」は、アンブレラの創始者の一人であるアレクサンダー・ローランド・アイザックス博士によって、ハイブでのT-ウイルス漏洩事件の17か月前に計画された。
旧約聖書の『創世記』(6章-9章)に登場する「ノアの箱舟」を参考にしており、地球温暖化、世界的な食糧供給量の低下、破滅を叫ぶ原理主義者の台頭によって世界は近い未来に滅びる運命にあると考えたアイザックス博士は、どの道、滅びる運命にある人類を「T-ウイルス」によって自らの手で計画的に殺害し、人類が全てアンデッドと化した後は、「T-ウィルス感染者を死滅させる風媒の抗ウイルスワクチン」によって地上世界を浄化し、「知性」「技術」「血筋」に優れた「選ばれた人間」のみが暮らせる楽園を地球上に創造する計画、通称「浄化作戦」を考案した。
選ばれた人間の殆どが、ラクーンシティ地下の研究施設「ハイブ」に存在する低温生命維持装置の中で、冬眠して作戦の完遂を待ち続けた。アリスの活躍によって、計画は頓挫し、アイザックス博士と上級幹部は地上が浄化される前に、箱舟である「ハイブ」中で全員死亡した。
アリスの正体・出生の真実…最終決戦に挑むアリスは、自らの出生の真実を知ることとなる。
アリスは、紆余曲折の末ハイブに到着後は、因縁の相手であるアルバート・ウェスカー、アンブレラ社の創始者であるアレクサンダー・ローランド・アイザックス、T-ウイルス開発者の娘で、アイザックスと共にアンブレラ社の共同所有者であるアリシア・マーカスの三人と邂逅し、そこで自身の出生に関する真実をアイザックス博士により告げられる。
ウェスカーによって、ハイブに眠っていた本物のアレクサンダー・ローランド・アイザックス博士は眠りから覚めていた。
アリスの正体は、アンブレラの最高経営責任者であるアリシア・マーカスのクローン体であった。
アイザックス博士がアリスの正体に関する真実を語り出す。
アリスの正体は、T-ウイルスを開発したジェームズ・マーカス教授の一人娘であるアリシア・マーカスが、早老症の「プロジェリア」を発症せず、健康体のまま成人女性に成長した姿を想定して作られたクローン人間であり、アンブレラの最高経営責任者であるアイザックス博士のクローン体が、様々な役職を与えられてアンブレラの仕事に従事しているのと同様に、同じくアンブレラの最高経営責任者であるアリシアのクローン体として、『I』でアリスが目覚めたハイブの入り口である洋館(鏡の館)を警備させる目的で製作された。
レッドクイーンは、アンブレラ創始者の一人であるジェームズ・マーカスの娘、アリシアの少女時代の容姿をインターフェースホログラムとしている。
レッドクイーンは、アリシアの過去であり、アリスは、アリシアの未来を投影させたものであった。アリスは、自身の出生の秘密を知って絶望する。
アイザックス曰く、「アンブレラ・プライム」などで量産されていた他のアリシアのクローン体と違って、運良く長く生き延びただけに過ぎず、長く生き延びたために自身を本物だと思い込んだアリスのことをアイザックスは「糸の切れた操り人形」と評し、ハイブ(鏡の館)で生まれてから、約十年も世界を彷徨って、再びハイブに戻ってきたアリスのことを「放蕩娘(prodigal daughter)」が帰還したと嘲り笑っている。
「オリジナルであるアリシア」よりも「クローン(コピー)であるアリス」の方がずっと優れていると語るアリシア。アリシアに希望を託されるアリス。
アリスは、自身の出生の秘密を知って絶望するが、アンブレラと戦いたくても、弱くて戦えなかったアリシアと異なり、ずっとアンブレラと戦い続けてきたアリスのことをアリシアは「オリジナルである自分よりもずっと優れている」と称賛し、「あなたは強くあって欲しい」と希望を託される。
アリシアは、アンブレラの重役として過ごしてきたが、プロジェリアの影響による体力の衰えから、同じ肩書を持つアイザックス博士にいいように扱われ、「浄化作戦」の発表の際にアイザックス博士を止められなかったことを後悔している。
後悔の念から、「浄化作戦」の発表の様子を録画し、レッドクイーンの内部にアップロードしたことで、レッドクイーンのアイデンティティである「人命を尊重する」プログラムに矛盾を生じさせてレッドクイーンを味方につける。人類の抹殺を続けるアンブレラを止めるべく、自身のクローンであるアリスにアンブレラ社が成そうとしている計画をレッドクイーン経由で伝え、希望を託した。
宿敵のウェスカーの最期…アンブレラの大勢の上級幹部も死亡。
最高経営責任者であるアリシア・マーカス「アルバート・ウェスカー、あなたは解雇よ」
ウェスカーは、最高経営責任者であるアリシア・マーカスからアンブレラ社を「解雇」されたため、レッドクイーンがウェスカーを攻撃対象として扱えるようになり、シェルターの頑丈な防爆扉を脚に落とされ重傷を負い、身動きが取れなくなった。
レッドクイーンは、「アンブレラ社に仕える」ようにプログラムされ、社員には害を与えられない。自身でウェスカーの凶行を阻止できないレッドクイーン。
ウェスカーはたった今、解雇されたので、社員を守るプロテクトが外れ、レッドクイーンは、ウェスカーを攻撃対象として扱えるようになった。
レッドクイーンは、さっそくウェスカーに攻撃をしかける。
ウェスカーは、シェルターの頑丈な防爆扉を脚に落とされ重傷を負い、身動きが取れなくなった。かなりの大流血。
その際、アリスからアンブレラ上級幹部が眠る部屋に仕掛けた爆弾の起爆装置を握らされ、「これを握り続けていればアンブレラの夢は守れる」と皮肉を言われ、「ワシントンで殺すんだった」と後悔している。その後は生き延びようと足掻いて、アリシアに助けを呼びかけるが「受け入れなさい」と切り捨てられてしまう。
最後は出血死してアリスに握らされていた爆弾の起爆装置を落としてしまい、アリシアやハイブに眠るアンブレラの大勢の上級幹部らもろとも爆発に呑み込まれた。
ラスボス戦:諸悪の根源であり真の黒幕である「アイザックス博士」との最後の戦いに挑む。
自身のオリジナルであるアリシアから希望を託されたアリスは、自身に課せられた最後の役目として、アイザックスの所持する「風媒(散布用)の抗ウイルスワクチン」を世界に解き放ち、自分自身を含めたT-ウイルスに感染した生物全てを死滅させることを決意し、クレアとオリジナルのアイザックス博士(アレクサンダー・ローランド・アイザックス博士)との最後の戦いに挑む。圧倒的な力の差でクレアは全く対抗できず、一瞬で倒されて気を失う。アリスも必死に戦うも、パワーでもスピードでも圧倒されるうえに攻撃を予想されてしまう「格闘予測ソフトウェア」には為す術がなく、追い込まれてとどめの一撃を食らって倒れた。
そして追い討ちでレーザートラップで左中指、薬指、小指を失ってしまうが、指を犠牲にして得た隙をついて、アリスに懐に手榴弾を仕込まれてしまい、重傷を負って倒れる。
アリスは、レザートラップで指を失っている時に、隙をついて、安全ピンを抜いた手榴弾をアイザックスの懐にこっそりと仕込んでいた。アイザックスがそれに気付いた時には手遅れ…手榴弾が爆発した。
アリスがアイザックスの懐に仕込んだ手榴弾が爆発。アイザックスは重傷を負い崩れ落ちた。
アリスは、アイザックスからすべての特効薬である「散布用抗ウイルス剤」を奪い取ることに成功した。
アイザックス「私はお前の生みの親だぞ」
アリス「そうね、それが大きな間違いね」
人類を救うアリスの生みの親が、人類を壊滅させたアイザックスのような選民思想の外道であることが大間違いだった。
罵倒され逆上した「クローンアイザックス」が選民思想の「オリジナルのアイザックス」をナイフでメッタ刺しにして殺害した。選ばれた人間だけの楽園を築くために世界を崩壊させたオリジナルが無価値のコピーに粛清される結末。
クローンアイザックスは、映画のクライマックスでは、念願のアリスを見つけて大喜びで、「アリス!奴ら(アンデッド軍団)を連れてきたぞ」と勝利宣言をするが、同時にオリジナルの自分自身と鉢合わせになってしまい、自身がクローン体である真実を告げられてしまう。
その事実を信じられず、オリジナルの方こそが「醜く、薄汚れた、汚らわしいクローン(Abomination! You dirty, filthy clone)」であると罵りながら錯乱してオリジナルをナイフでメッタ刺しにして殺害した。
アリスの手榴弾でもアイザックスは、絶命しておらず、地上でワクチンを解き放とうとしたアリスの前に再び立ちはだかるが、そこに現れた自身のクローン体に偽者であることを告げた事で、逆上したその自身のクローン体によって刺殺された。
アレクサンダー・ローランド・アイザックス博士は、アンブレラ社の創始者の一人であり、ハイブにおけるT-ウイルス漏洩事件を発端とする文明社会の崩壊を引き起こしたシリーズ全体の真の黒幕。強い選民思想を持ち、選ばれた人類のみが暮らせる楽園を創造する計画を立てている。
浄化作戦によって「知性・技術・血筋」に優れた「選ばれた人間のみの楽園」を作り上げるために、T-ウイルスを用いて七十億人以上の人類を抹殺し、アリシアをはじめとした多くの者たちの人生を狂わせた彼に最期に待ち受けていたのは、同じ思想を共有する「無価値なコピー(Poor Imitation)」による自身の粛清だった。 オリジナルのアイザックスは逆上した自身のクローン体に殺される…。オリジナルのアイザックスは、自身のクローン体を「無価値のコピー」と見下していた。
クローン体にナイフでメッタ刺しにされたアイザックスの心肺は停止、死亡した。
アイザックスのクローン体の方は、自分が引き連れてきたアンデッド軍団(ゾンビ達)に食い殺されてしまった。
風媒の(散布用)抗ウイルスワクチンはアリスによって人類滅亡直前で使用された。アリスは死なずに生還した。
アリスは、大量のアンデッドが自身に迫る中、散布用の抗ウイルス剤を解き放ち、T-ウイルスを浄化した。同時にアンデッドの大群と共に倒れ込み息を引き取ったかに見えたが、実際には抗ウイルス剤はT-ウイルスのみを破壊し、アリス自身の健康な細胞は一つも壊さなかったため生還した。アリスのオリジナルであるアリシア・マーカスと人工知能のレッドクイーンは、散布用の抗ウイルス剤では、アリスが死なないことを知っていたがアリスにはそのことを黙っていた。アリスは、他人・人類を救うために自分の命を犠牲にすることができるかどうかを試したかったからだ。
レッドクイーン「(アリスは)人間より人間らしくなったのよ」
アンブレラの計画のための「道具」(生物兵器・クローン人間)として生まれ、自分自身が特効薬の抗ウイルス剤により死んでしまうことを恐れず、献身的にアンブレラと戦ったアリスを、レッドクイーンは「人間よりも人間らしくなった」と称賛した。そしてアリスは、戦いの果てにアリシアが遺した記憶データとリンクし、アリシア・マーカスの幼少期の思い出を目の当たりにした。これによりアリシアの思い出と自身の十年間の戦いの記憶が合わさり、アンブレラの「道具」でも、アリシア・マーカスでもない、自分自身の記憶を手に入れる。
最後に「私はアリス(My name is Alice)」とつぶやいて、彼女の十年に及ぶ物語は幕を閉じる。
抗ウイルス剤は、映画のクライマックスでは、アリスによって人類滅亡直前で使用され、一握りの人類を残して世界は浄化されたが、全世界に行き渡るのには時間を要するため(3年くらいかかる見込み)、感染が無くなる日までアリスは戦い続けることを誓う。
レッドクイーンの『I』から続くお決まりの台詞である「You are all going to die down here(みんな、ここで死ぬのよ)」はスタッフロール後にも使用されており、この台詞を最後に15年続いた本シリーズは幕を閉じた。
『バイオハザード: ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』 / カプコンのゲームシリーズ『バイオハザード』の第1作目と第2作目のストーリーを基とした作品
『バイオハザード: ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』(原題: Resident Evil: Welcome to Raccoon City)は、ヨハネス・ロバーツ監督・脚本による、2021年のサバイバルアクションホラー映画。カプコンのゲームシリーズ『バイオハザード』の第1作目と第2作目のストーリーを基とした作品。映画「バイオハザード」シリーズのリブート作品であり、実写映画としては通算7作目。
ゲームシリーズの「1」「2」をベースとしており、クリスやジル・バレンタインらが向かう洋館、レオンが勤める警察署、クレアが舞い戻ってきた市街地などが描かれ、次第にそれぞれが交錯していく。
1998年9月30日、ラクーンシティ。この日、この街で何が起こったのか?
<アンブレラ社>が秘密裏に行っていた人体実験。
「絶望」がこの街で産声をあげる――
舞台となるのは、巨大複合企業<アンブレラ社>の拠点がある街、ラクーンシティ。この街の孤児院で育った主人公クレア・レッドフィールド(カヤ・スコデラリオ)は、<アンブレラ社>がある事故を起こしたことで、街に異変が起きていると警告する不可解なメッセージを受け取り、ラクーンシティへと戻ってきた。ラクーン市警(R.P.D)の兄クリス・レッドフィールド(ロビー・アメル)はクレアの言うことをありえない陰謀論とあしらうが、やがて二人は街中を彷徨う住民たちの変わり果てた姿を目の当たりにする。次々と襲い掛かってくる住民たち。そんな中、二人は<アンブレラ社>が秘密裏に人体実験を行ってきたことを知るが……。
アンブレラ社にその運命を狂わされた少女。
リサ・トレヴァーは、アンブレラ社の人体実験における被験体の一人。アンブレラにその運命を狂わされた哀しき少女。本作においては彼女は悪役ではない。クレアのお友達。敵が上に潜んでいるから警戒するように、用心するように指し示してくれていた。
リッカーは、孤児院に潜んでいたゾンビの変異体。ラクーンシティ警察のブライアン・アイアンズ署長は、リッカーに襲われて死亡した。クレアとレオンもリッカーに襲われたが、その窮地を救ってくれたのはクレアのお友達のリサ・トレヴァーだった。驚きの瞬間。
リサは、クレアとレオンをスペンサー邸に通じる秘密通路へ案内してくれた。
クレア・レッドフィールド(Claire Redfield)は、ラクーンシティの孤児院育ちで、クリスの妹。アンブレラ社による陰謀を知り、兄にそれを伝えるために故郷の街へと戻って来た。クリスとクレアの兄妹はアンブレラの孤児院で育ったというゲーム設定にはないオリジナルストーリー展開になっている。
新米警察官のレオン・S・ケネディは、R.P.D.に配属となった新人警官。クレアと行動を共にすることになる。
ラクーンシティからの脱出
ウィリアム・バーキン博士は、アンブレラ社の人体実験における研究リーダーの一人。自分自身にG-ウィルスを投与してG生物の第一形態に変異している。
ウィリアム・バーキン博士・G生物は、さらに巨大化して、クレア達が乗る地下列車を襲ってきた。レオンがロケットランチャーで止めを刺した。
ラストに登場するエイダ・ウォン。死んだかと思われた裏切者のウェスカーは、エイダ・ウォンにより蘇生されていた。蘇生はできたが視力は失っており、それでサングラスを付けている。