『ミスト』や『ファニーゲーム』などの後味が悪い究極の「バッドエンド映画」、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』などの鬱映画の監督として名高いラース・フォン・トリアー監督の傑作「鬱映画」、後味が悪い落ち込むサイコサスペンス映画、『食人族』や『ミッドサマー』などの秘境・田舎ホラーから『ソウ』や『ホステル』などの拷問ポルノ、『セルビアン・フィルム』や『ソドムの市』などの悪趣味な鬼畜残酷ホラー映画までトラウマ必至の後味が悪すぎる「鬱映画」が勢揃いです。

究極の「バッドエンド映画」

『ミスト』 / 衝撃的なラストでもっとも有名な作品。バッドエンド映画の代表格。

バッドエンド映画の代表格のSFパニック映画のミスト『ミスト』(The Mist)は、スティーヴン・キングの1980年の中編小説『霧』を原作とした、2007年のアメリカ合衆国のSFホラー映画である。人々が突然町を包み込んだ濃い霧とその中にうごめく不気味な生物たちの恐怖でパニックに陥っていくさまを描く。

【あらすじ】
7月19日の夜、メイン州西部の全域が、未曾有の激しい雷雨にみまわれた。嵐に脅える住民たち。だが、その後に襲ってきた“霧”こそが、真の恐怖だったのだ。その霧は街を覆いつくし、人々を閉じ込めてしまう。時を同じく、デイヴィッドとビリーの父子は食料を買出しに行ったスーパー・マーケットで“霧”に閉じ込められてしまう。他の買い物客が建物の外に出ようとすると、次々に霧の中の何者かに襲われていく。立ち往生を強いられる中、母の待つ家に帰ろうとビリー少年に哀願されるデイヴィッド。そしてある決意を固めて絶望的な状況の中、父子での決死の脱出を図る二人の前についに姿を現す“霧”の正体とは? 人間は見たことのない恐怖の前にどのような選択をするのか。そして奇怪な霧に閉じ込められた人々の運命は?

映画版『ミスト』のラストシーンは、衝撃的なものだった。状況判断を間違え、無駄に命を散らしてしまったデヴィッドは、霧が晴れていくなか、後悔の念にかられて絶叫し続けた。

希望が見えないことを悟ったデヴィッドたちは、銃で自殺を図るが、デヴィッドの分の銃弾は残されていなかった。一人生き残ったデヴィッドは、何者かが近づいてくることを感じ外に出る。
半狂乱となったデヴィッドは車を飛び出し、「自分を殺せ」と叫ぶ。霧の中からは現れたのは自走砲や火炎放射器で怪物たちを焼き殺す兵隊たち、そして霧が発生してすぐに店を出ていった女性と彼女の2人の子供を含む生存者らを載せたトラックだった。 霧の切れ目に併せ次々と怪物を退治しつつ街の中心部に進む軍隊。だがその直後、霧の中からは現れたのは自走砲や火炎放射器で怪物たちを焼き殺す兵隊たち、そして霧が発生してすぐに店を出ていった女性と彼女の2人の子供を含む生存者らを載せたトラックだった。

霧の切れ目に併せ次々と怪物を退治しつつ街の中心部に進む軍隊。集団自殺という最悪の選択をした結果、最悪の結末になった。状況判断を間違え、無駄に命を散らしてしまったデヴィッドは、霧が晴れていくなか、後悔の念にかられて絶叫し続けた。すっかり霧の晴れた中でデヴィッドは深い後悔の中絶叫するのだった…。

結果論としては、悲観的過ぎたデヴィッドは、早まって仲間を含めて息子を銃殺する(集団自殺する)という最悪の選択をしてしまったのです。

状況判断を間違え、無駄に命を散らしてしまったデヴィッドは、霧が晴れていくなか、後悔の念にかられて絶叫し続けた。

『バイオレンス・レイク』 / 胸糞悪いバッドエンド映画として有名。

『バイオレンス・レイク』(原題:Eden Lake)は、2008年のイギリス映画。美しい湖畔のリゾートを訪れた恋人たちを襲う極限の恐怖を描いた傑作スリラー。

『バイオレンス・レイク』は、「ミスト」や「セブン」にも劣らない究極の「バッドエンド映画」として、「ファニーゲーム」のような不条理な「胸糞悪い映画」としても有名な作品。

週末のキャンプに出かけた恋人同士のジェニーとスティーヴ。“エデン”という名の美しい湖は、2人にとってまさに理想の楽園だった。しかし、大音量でラジカセを鳴らし、傍若無人に振舞うティーンの集団をスティーヴが注意したことから楽園は地獄と化す。最初は軽い悪戯から嫌がらせはやがて暴力に変わり、対立は対決へとエスカレートしていく…。

つばを吐き悪態をつく少年にスティーブが注意したことから、少年たちは徐々にその凶暴性を露わにする。二人は少年たちから逃げ出そうとするが、車が木に衝突し故障してしまう。スティーブは少年たちに捕まり、身体を切り刻まれる。【物語】美しい湖“エデン・レイク”を訪れたジェニーとスティーブ。だが、そこへ大音量で音楽を鳴らながら少年たちがやってきた。つばを吐き悪態をつく少年にスティーブが注意したことから、少年たちは徐々にその凶暴性を露わにする。二人は少年たちから逃げ出そうとするが、車が木に衝突し故障してしまう。スティーブは少年たちに捕まり、身体を切り刻まれる。一度はその場を離れたジェニーだったが…。

『バイオレンス・レイク』の物語のラストで、ジェニーが命からがら辿り着いた民家は、なんとブレッドの家(敵の本拠地)だった。

サイコパスな子供の親もサイコパス。冷酷な男たちはジェニーを羽交い絞めにしたままバスルームへ消えていった。ジェニーの悲しい悲鳴が響き渡る・・・ジェニーは地獄の底へ完全に叩き落された。サイコパスな子供の親もサイコパス。冷酷な男たちはジェニーを羽交い絞めにしたままバスルームへ消えていった。ジェニーの悲しい悲鳴が響き渡る・・・ジェニーは地獄の底へ完全に叩き落された。どこまでも絶望。救いの全くない最悪のバッドエンド。

『バイオレンス・レイク』のラストシーン。証拠隠滅を図ったブレッドのアップで終わる。

ジェニーの悲しい悲鳴が響き渡る中、自宅に帰宅したブレッドは、携帯電話に録画したスティーブの拷問(殺害)動画を削除して、証拠隠滅を完了する。サイコパスな人類悪の少年ブレッドの鏡に映る不敵な表情のアップで物語りは終わる。ジェニーの悲しい悲鳴が響き渡る中、自宅に帰宅したブレッドは、携帯電話に録画したスティーブの拷問(殺害)動画を削除して、証拠隠滅を完了する。サイコパスな人類悪の少年ブレッドの鏡に映る不敵な表情のアップで物語りは終わる。どこまでも絶望。あまりにも後味が悪すぎる。

『ファニーゲーム』 / ショックのあまり賛否両論を巻き起こした問題作。映画史上最強に後味の悪い映画として有名。メタフィクションを活用した陰惨な演出。

『ファニーゲーム』 (Funny Games) は、1997年のオーストリア映画。日本では2001年10月20日、シネカノン配給で公開された。あまりにも挑発的で暴力的な内容に世界各地で物議を醸した衝撃の問題作。

なんの罪もない家族が見知らぬ2人組の男によって嬲り殺しにされるという陰惨な内容に加え、犯人が映画を鑑賞している観客に時折サインを見せたり、語りかけてくるメタ演出で、賛否両論を巻き起こした問題作。観た人間は不快と憤慨を覚えずにはいられない内容。

なんの罪もない家族が見知らぬ2人組の男によって嬲り殺しにされるという陰惨な内容穏やかな夏の午後。バカンスのため湖のほとりの別荘へと向かうショーバー一家。車に乗っているのはゲオルグと妻アナ、息子のショルシ、それに愛犬のロルフィー。別荘に着いた一家は明日のボート・セーリングの準備を始める。そこへペーターと名乗る見知らぬ若者がやって来る。はじめ礼儀正しい態度を見せていたペーターだったが、もう一人パウルが姿を現す頃にはその態度は豹変し横柄で不愉快なものとなっていた。やがて、2人はゲオルグの膝をゴルフクラブで打ち砕くと、突然一家の皆殺しを宣言、一家はパウルとペーターによる“ファニーゲーム”の参加者にされてしまう。

リモコンで時間を巻き戻すシーンが有名

アナは銃を奪うとペーターを撃ち殺す。パウルはリモコンを探し、逆再生ボタンを押すと映像が逆戻りし始める。そして、アナが銃を奪う直前まで戻ると、今度は奪われないようにパウルが銃を取る結末へと変わりました。

ペーターとパウルは、映画を逆再生して、映画をやり直すこともできるメタ能力を持つ。ファニーゲームは、参加者が首謀者たちに何の抵抗もできない不条理なデスゲーム。

カメラに語りかけるメタ演出のラストシーン

カメラに語りかけるメタ演出のラストシーン…パウルは、「アナの使いですが、卵を2つ拝借できないかと」と言い、別荘の中へと入っていく。彼らの新しいゲームが始まろうとしている。

『レクイエム・フォー・ドリーム』 / 「落ち込む映画」の代表格。救いのない鬱エンド。鬱映画というと必ず上位に名の挙がる傑作。

レクイエム・フォー・ドリーム『レクイエム・フォー・ドリーム』(Requiem for a Dream)は、2000年のアメリカ映画。普通の生活をしていた人々が、ドラッグにより崩壊してゆく様を描いた衝撃作。

2009年にイギリスの映画雑誌「エンパイア」が発表した「落ち込む映画」ランキングで第1位に選ばれた。鬱映画というと必ず上位に名の挙がる傑作。

主要キャラが全員、救いのない鬱エンド。

薬物依存により行く行くはそれぞれの人生を破滅に貶める結果になっていった。

ハリーはヘロイン注射を繰り返した末に細菌感染に苦しんだ挙句左腕切断を余儀なくされる。病院に付き添ったタイロンも通報され投獄され、白人の看守に罵られる中で日々強制労働を課せられる。病院に付き添ったタイロンも通報され投獄され、白人の看守に罵られる中で日々強制労働を課せられる。

マリオン・シルヴァー救いのない末路

ハリーたちのヘロインと資金の当てを失ったマリオンは、売春を繰り返し、やがて地下クラブで凌辱プレイの見世物となる。

終盤でハリーと今生の別れとなる電話で会話した後、例のショーに参加しに再びビッグ・ティムのところへと訪れた。そこで待っていたのは金持ちが開催するアングラなセックスショーであり、見世物として会場に出演させられたマリオンは大勢の観客の前で屈辱的なプレイを強要されてしまう。その後、ショーを終えて身も心もボロボロの状態で帰宅したシーンでは、満足げな表情を浮かべてヤクを抱きしめながらソファーに横たわって眠りについていた。

自分の店を持つという輝かしい未来がドラッグとセックスまみれの悪夢へと変貌してしまい、売春で得られるドラッグ無しでは生きられない体になった彼女にはそこから抜け出す術など無かった。……更に悲惨なのはそれらの生き地獄がこれからも続くという救いのない末路であろう。

サラ・ゴールドファーブの悲惨な結末

サラ・ゴールドファーブの結末:精神病院へと強制入院させられる羽目に。そこで待っていたのは数々の投薬や強制飲食(経鼻栄養)などの人体実験まがいの治療であり、正常な判断力もないまま苦痛を与えられ続け、その挙句に電気ショック療法で廃人となってしまった。テレビ局の通報で消防局に保護され、そのまま精神病院へと強制入院させられる羽目に。そこで待っていたのは数々の投薬や強制飲食(経鼻栄養)などの人体実験まがいの治療であり、正常な判断力もないまま苦痛を与えられ続け、その挙句に電気ショック療法で廃人となってしまった。

治療を終えた頃には白髪の老人のような風貌になり果てており、見舞いに訪れた友人達は変わり果てたサラの姿に絶句して泣き崩れていた。自分の居場所を求め続けた末に死ぬよりも悲惨な状態で生き続ける事となってしまったサラは病院のベッドで眠りについた。

ハリーは片腕を切り落とされた状態で、サラはハリーとテレビで共演する夢を見ながら、マリオンは凌辱プレイの報酬で得たヘロインを握りしめ、タイロンも懲罰による強制労働で疲弊した状態でそれぞれ床に臥す生涯を送る羽目になっていた。

『セブン(SEVEN)』 / 衝撃的なラストでもっとも有名なサイコ・サスペンス映画。

『セブン』(Seven, 劇中の表記は”Se7en”)は、猟奇殺人を描いた1995年のアメリカ映画。監督はデヴィッド・フィンチャー。胸が張り裂けそうになる「衝撃的なラスト」でもっとも有名なサイコ・サスペンス映画。後味が悪いバッドエンド映画の代名詞。

キリスト教の「七つの大罪」をモチーフにした連続猟奇殺人事件と、その事件を追う刑事たちの姿を描いたサイコ・サスペンス映画。先鋭的な映像センスと、ノイズを活用した音響により、シリアスかつダークな独特の世界観を描いている。「GLUTTONY(暴食)」死体は信じられないほど肥満の男であり、彼は食べ物の中に顔を埋めて死んでいた。死体は信じられないほど肥満の男であり、彼は食べ物の中に顔を埋めて死んでいた。死因は食物の大量摂取とその状態で腹部を殴打されたことによる内臓破裂。状況から、何者かによって手足を拘束され、銃で脅されながら食事を強制されていたことが判明し、殺人事件と断定される。現場の冷蔵庫の裏に、犯人が脂で書いたと思われる「GLUTTONY(暴食)」の文字と、事件の始まりを示唆するメモを発見する。

衝撃のラスト、7番目の「WRATH(憤怒)」はミルズのことだった

七つの大罪の「ENVY(嫉妬)」「WRATH(憤怒)」が残る中、サマセットらが勤める警察署に血塗れの服を着たジョンが自首してくる。ジョンは弁護士を通じてミルズとサマセットの2人を指名し、彼らに残る2つの死体の隠し場所を教えるという。

警察は取引に応じ、「ジョン・ドウ」という男は、「デビッド・ミルズ」刑事(演:ブラッド・ピット)と「ウィリアム・サマセット」刑事(演:モーガン・フリーマン)の2人を伴ってある荒野に連れて行かせる。

3人が待っていると、宅配便の車がやってきて1つの小さな箱を置いていく。サマセットが調べると、箱の中には「トレイシー・ミルズ」夫人の生首が入っていた。ジョンはミルズに箱の中身を教え、自分は彼を羨んでトレイシーを殺したと明かした。サマセットが調べると、箱の中には「トレイシー・ミルズ」夫人の生首が入っていた。

箱の中には「トレイシー・ミルズ」夫人の生首が入っていた。ジョンはミルズに箱の中身を教え、自分は彼を羨んでトレイシーを殺したと明かした。逆上したミルズはサマセットの制止を無視してジョンを射殺する。6番目の「ENVY(嫉妬)」はジョン自身、7番目の「WRATH(憤怒)」はミルズのことだったのだ。

7番目の「WRATH(憤怒)」はミルズのことだったのだ。逆上したミルズはサマセットの制止を無視してジョンを射殺する。ジョンの思惑通りになってしまった。逆上したミルズはサマセットの制止を無視してジョンを射殺する。ジョンの思惑通りになってしまった。

『オールド・ボーイ』 / 衝撃的なラストでもっとも有名な復讐劇。衝撃の近親相姦オチ。

『オールド・ボーイ』(Old Boy)は、2003年公開の韓国映画。パク・チャヌク監督の復讐三部作の第2作。2004年カンヌ映画祭でグランプリを受賞したバイオレンスアクション映画。ごく平凡な生活を送っていたオ・デスはある日、突然誘拐され、15年間監禁された。解放されたデスが、自分が監禁された理由を解き明かすために奔走する5日間の物語。

監禁されていたオ・デスは、イ・ウジンの復讐の策略どおりに実娘・ミドと近親相姦してしまったという衝撃的なオチ。

舌を切る痛々しいシーン…誰もが目を背けてしまうトラウマシーンとして語り継がれる。舌を切る痛々しいシーン…誰もが目を背けてしまうトラウマシーンとして語り継がれる。

ミドにその事実を知らせようとするイ・ウジンに対して、オ・デスがみっともなく床に這いつくばってイ・ウジンへ許しを請うた結果、自分の舌を切り落としてしまうシーンは衝撃的。

オ・デスを15年ものあいだ軟禁した張本人であるイ・ウジン。オ・デスへの復讐のみが生きる意味だったイ・ウジンは、復讐を遂げたため自殺してしまう。再会したミドがオ・デスを抱きしめ、「愛してる、おじさん」と言って物語は幕を閉じる。

近親相姦ではあるが、ミドを愛する気持ちを最重視し、実娘との愛をそのまま突き進むオ・デス…。

『パンズ・ラビリンス』 / 鬱エンドのダークファンタジー映画。

パンズ・ラビリンス『パンズ・ラビリンス』(原題: El laberinto del fauno, 英題: Pan’s Labyrinth)は、2006年のメキシコ・スペイン・アメリカ合衆国のファンタジー映画。日本公開は2007年10月6日より。監督・脚本はギレルモ・デル・トロ。PG12指定。内戦後のスペインに生きる薄幸の少女を描くダーク・ファンタジー映画。

【物語】フランコ独裁政権の恐怖政治がスペインを覆いつくしていた暗黒時代。少女オフェリアは優しかった仕立て屋の父親を亡くし、母が再婚したヒダル大尉のもとへ赴く。臨月の妻を無理に任地に呼び寄せる大尉は、まさに独裁のシンボルのような恐ろしい男。直面する現実は残酷なことばかりだった。そんなとき彼女が見つけたのは薄暗い森の中の秘密の入り口。

妖精の化身である虫たちに導かれ、そこで出会った<パン>牧神に告げられたのは、オフェリアこそ地下の王国の王女であるということ。オフェリアは王女として戻るための3つの試練を与えられ“パンズ・ラビリンス<牧神の迷宮>”での冒険が始まる・・・。

グロテスクなクリーチャー「ペイルマン」は、多くの人の心にトラウマを植え付ける。グロテスクなクリーチャー「ペイルマン」は、多くの人の心にトラウマを植え付ける。

映画「パンズ・ラビリンス」は、ファンタジー作品のような美しい映像とは裏腹に、激しい暴力描写やグロテスクなクリーチャー「ペイルマン」が描かれ多くの人の心にトラウマを植え付けました。

オフェリアが死亡する「パンズ・ラビリンス」の衝撃のラスト。ファンタジーな世界は、単なる妄想だったのか?本当に存在したのか?オフェリアが死亡する「パンズ・ラビリンス」の衝撃のラスト。

果たして、ファンタジーな世界は、単なる妄想だったのか?本当に存在したのか?

『砂と霧の家』 / 後味が悪いバッドエンド映画。ある家をめぐって繰り広げられる2つの家族の物語。

砂と霧の家『砂と霧の家』(原題: House of Sand and Fog)は2003年制作のアメリカ映画。

海辺に立つ一軒の家を買い取ったある移民家族のベラーニ元大佐一家と、父の形見であるその家を取り戻そうとする元の家主の女性・キャシー。家をめぐる彼らの対立と人間模様を描く。

【物語】美しい夕陽が臨める海辺の一軒家。亡き父が遺したこの家に独りで住む女性キャシー。彼女は結婚生活が破綻して夫に去られ、仕事もせず悲しみに暮れていた。そして、そんなキャシーに追い打ちをかけるように、わずか数万の税金未納が原因で家を差し押さえられてしまう。それは間もなく行政の手違いと判明するものの、家は既に他人の所有となっていた。

新しい家主となったのはベラーニ元大佐の一家。彼らは政変でイランを追われ、アメリカに亡命してきた。祖国では上流階級だったベラーニもここでは肉体労働者として働かざるを得なかった。ベラーニは愛する妻ナディと息子のため、この家で人生をやり直そうと固く決意、残りわずかな財産をはたいてここを手に入れたのだった…。誰も救われない…キャシーが駆けつけた時に見つけたのは、ベッドに並んで手を握っている2人の死体でした。

通りかかった警官から、「ここはあなたの家ですか?」と質問をされ、キャシーは「いいえ」と答えます。

『ミリオンダラー・ベイビー』 / 安楽死・尊厳死を映画の結末に用いた悲劇的なバッドエンド映画として有名。

ミリオンダラー・ベイビー『ミリオンダラー・ベイビー』(Million Dollar Baby)は、2004年のアメリカ合衆国の映画。製作・配給会社はワーナー・ブラザースで、監督・製作・主演はクリント・イーストウッド。第77回アカデミー賞作品賞受賞作品。PG-12指定作品。

トレーラー暮らしで育ったマギーのたったひとつの取り柄はボクシングの才能。彼女は名トレーナーのフランキーに弟子入りを志願し、断られても何度もジムに足を運ぶ。根負けしたフランキーは引き受け、彼の指導でマギーはめきめき上達。試合で連破を重ね、ついに世界チャンピオンの座を狙えるほど成長。しかし、思いもよらぬ悲劇が彼女を襲った。

思いもよらぬ悲劇がマギーを襲った。全身不随となり人生に絶望した「マギー」を安楽死させて「フランキー」は姿を消した。

ラウンド終了後にビリーが放った反則パンチからコーナーにあった椅子に首を打ちつけ骨折し、全身不随となる。WBA女子ウェルター級チャンピオンの『青い熊』ビリーとの試合は、マギーが優位に試合を運んだが、ラウンド終了後にビリーが放った反則パンチからコーナーにあった椅子に首を打ちつけ骨折し、全身不随となる。

マギーは完治の見込みがない事から人生に絶望し始める。やがてマギーは自殺未遂をするようになり、遂にはフランキーに安楽死の幇助(ほうじょ)を依頼する。フランキーはやり場のない怒りと自己嫌悪に苛(さいな)まれ続け、案の定家族からの支えもまったくないマギーは完治の見込みがない事から人生に絶望し始める。やがてマギーは自殺未遂をするようになり、遂にはフランキーに安楽死の幇助(ほうじょ)を依頼する。

フランキーはマギーにアドレナリンを過剰投与し安楽死させて、姿を消した。フランキーは苦しみ続ける実娘のようなマギーへの同情と、宗教的なタブーとのはざまで苦悩したものの、最後はガウンに綴られた「モ・クシュラ」に込めた気持ちを伝えると共に、薬で意識朦朧(もうろう)とするマギーにアドレナリンを過剰投与し、姿を消した。

『ひとりぼっちの青春』 / 後味が悪い落ち込む鬱映画として有名。

『ひとりぼっちの青春』(原題:They Shoot Horses, Don’t They?)は、1969年制作のアメリカ合衆国の青春映画。

1500ドルの賞金を得る過酷なダンスレース「マラソンダンス」が始まろうとしていた。ハリウッドにやってきたロバートは、たまたまパートナーが出場できなくなったグロリア(ジェーン・フォンダ)と出会い、誘われるままに出場することに…。

過酷なダンスレース「マラソンダンス」は、1時間50分踊り続け、10分休憩。これを最後の一組になるまで延々と繰り返す過酷な地獄絵図だった。過酷なダンスレース「マラソンダンス」は、1時間50分踊り続け、10分休憩。これを最後の一組になるまで延々と繰り返す過酷な地獄絵図だった。

強烈に絶望的な気分にさせられる鬱映画の名作。切なくも壮絶なエンディングで有名な作品。

グロリアの精神状態はついに限界に達し、思わぬ結末が…ロバートはグロリアの頭を拳銃で射ち抜いた。

グロリアの精神状態はついに限界に達し、思わぬ結末が…ロバートはグロリアの頭を拳銃で射ち抜いた。プロモーターのロッキーはグロリアとロバートの2人に余興に花嫁花婿になれと勧め、余分の報酬を与えるといった。しかし2人はかつがれている事を知った。式の費用は2人持ちだったのだ。優勝したとしても、賞金から諸経費を引かれてたいした金額にならない。これで2人の精神状態はついに限界に達する。

グロリアは怒って出ていった。ロバートは後を追った。疲労困憊し、落胆のドン底に沈んだグロリアは彼に助けを求めた。同情した彼は彼女の望みを受け入れ、彼女の頭を拳銃で射ち抜いた。近づいた警官に、彼は子供の頃の記憶を思い出してこう言った。「廃馬は射ち殺すんでしょう?」(原題:They Shoot Horses, Don’t They?)

『ソフィーの選択』 / ソフィーの人生に秘められた哀しみの選択。ナチスによるホロコーストを生き延びた主人公「ソフィー」とユダヤ人「ネイサン」の悲劇的な結末。

『ソフィーの選択』(Sophie’s Choice)は、ウィリアム・スタイロンの小説(1979年)である。また、それを原作にした映画(1982年)。ナチスによるホロコーストを題材に取った作品。ホロコーストを生き延び自責の念で苦しむソフィーの悲劇的人生を描く。結末はあまりにも悲しい。

ニューヨークへやってきた駆け出しの作家、スティンゴはソフィーとネイサンに出会う。ソフィーはナチの強制収容所から逃げ延びた後、アメリカで出会ったネイサンと共に暮らし始めた。やがて三人は親しくなり、幸福な関係を築くかに見えたが…。

ソフィーのナチスの収容所時代(ナチスのホロコースト)の恐ろしい過去…ソフィーの究極の過去の選択「娘と息子のどちらかを選べ」

軍医「おまえはポーランド人だ。ユダヤ人じゃない。だから選択の特権を与えてやる。娘か息子の一人だけ助けてやる。どちらかを選べ

できない。私に選ばせないで。私には選べません」とソフィーは半狂乱で答える。

「さあ、選択しろ。しないなら二人とも連れていくぞ」と軍医は冷たく言い放つ。

ソフィーは考える時間もなく、「娘を連れてって!」と叫んでしまう…。娘は連れていかれてしまう…娘の泣き叫ぶ声が…。あまりにもむごい。ソフィーは考える時間もなく、「娘を連れてって!」と叫んでしまう…。

物語のラストである、ソフィーの未来の選択は、悲劇的な結末であった。

朝、スティンゴが目を覚ますと、「あなたは幸せになれる人。幸せになって」と置手紙を残してソフィーは消えていた。

ホロコーストを生き延びた主人公「ソフィー」とユダヤ人「ネイサン」の恋の結末は、心中自殺であった。

震える体を押さえながらアパートの部屋を覗くスティンゴ。そこにはベッドで抱き合うように死んでいるネイサンとソフィーの姿があった。

『ジョニーは戦場へ行った』 / 後味が悪い鬱映画として非常に有名。どこまでも絶望の反戦ドラマ。

『ジョニーは戦場へ行った』(原題: Johnny Got His Gun) は、ダルトン・トランボが1939年に発表した反戦小説である。戦争により重傷を負い、極限状態に陥った人間を主人公に静かに反戦を訴える戦争ドラマ。

死ぬこともできないジョーは「助けてくれ(SOS help me)」とつぶやき続ける・・・救いが全くないバッドエンド。

ジョニーは戦場へ行った 予告編

アメリカが第一次世界大戦に参戦し、コロラド州の青年ジョニーは、恋人カリーンに別れを告げヨーロッパの戦場へと出征する。しかし、戦場で爆撃を受けて負傷し、病院に搬送される。無事だったのは延髄と性器のみで、目も耳も口も鼻も失ってしまった。

その上、医師には昏睡状態と判断され、手足は切断されてしまう。意識はあるのにそれを伝える手段がないジョニーは、過去を回想しつつ、現実に絶望し、死を望むが…

『縞模様のパジャマの少年』 / バッドエンド映画の代表作。ホロコーストの悲劇…主人公の思いやりが、完全に裏目に出てしまう最悪の結末。

『縞模様のパジャマの少年』(The Boy in the Striped Pyjamas、アメリカではThe Boy in the Striped Pajamas)は、ジョン・ボインの小説、及びそれを原作とした映画。『縞模様のパジャマの少年』(The Boy in the Striped Pyjamas、アメリカではThe Boy in the Striped Pajamas)は、ジョン・ボインの小説、及びそれを原作とした映画。

ホロコーストの悲劇を無邪気な少年の視点から綴ったバッドエンド映画の代表作。

第二次世界大戦下のドイツで、ナチスのユダヤ人強制収容所指揮官の息子・ブルーノは、収容所の実情を知らぬまま、引越し先の近所でフェンスの向こう側にいる“縞模様のパジャマ”を着た少年と次第に心を通わすが…。第二次世界大戦下のドイツで、ナチスのユダヤ人強制収容所指揮官の息子・ブルーノは、収容所の実情を知らぬまま、引越し先の近所でフェンスの向こう側にいる“縞模様のパジャマ”を着た少年と次第に心を通わすが…。 ブルーノは引越しの当日、シュムエルの父を探す為、シュムエルのいる強制収容所にシュムエルと同じ縞模様のパジャマを着て紛れ込む。そしてシュムエルとブルーノは誤って他のユダヤ人と共に「シャワー室」(ガス室)に入ってしまう。何も知らない家族はブルーノを懸命に探すのだった。ブルーノは引越しの当日、シュムエルの父を探す為、シュムエルのいる強制収容所にシュムエルと同じ縞模様のパジャマを着て紛れ込む。そしてシュムエルとブルーノは誤って他のユダヤ人と共に「シャワー室」(ガス室)に入ってしまう。何も知らない家族はブルーノを懸命に探すのだった。 衝撃のラスト。シュムールの父を捜しに収容所内に潜り込んだブルーノも、ユダヤ人と間違われてガス室に送られてしまうという何とも恐ろしい結末。衝撃のラスト。シュムールの父を捜しに収容所内に潜り込んだブルーノも、ユダヤ人と間違われてガス室に送られてしまうという何とも恐ろしい結末。

ドイツ人将校の息子のブルーノが、ホロコーストについて事実を知らされていないため、純粋に友人の為にしたこと、思いやりの行為が、完全に裏目に出てしまう最悪の結末。

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』他、ラース・フォン・トリアー監督の「鬱映画」の代表作

ラース・フォン・トリアー監督は、2007年の後半から2009年の初めまでの長期間に渡ってうつ病を患っており、『アンチクライスト』、『メランコリア』、『ニンフォマニアック』は「欝三部作」と呼ばれている。映画で過激な表現をするため、物議をかもすことで有名。

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』 / 落ち込む鬱映画で有名な作品。鬱映画の代名詞的な作品。息子を最重視する母親の悲しい鬱エンド。トラウマ必至の衝撃のラスト。

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』 / 落ち込む鬱映画で有名な作品。鬱映画の代名詞的な作品。『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(原題:Dancer in the Dark)は、ラース・フォン・トリアー監督、ビョーク主演の、2000年製作のデンマーク映画。ヒロインのセルマ(ビョーク)の悲劇で終わる本作は、バッドエンド映画の筆頭に挙げられることが多い。見終わって絶望的な気分になる落ち込む鬱映画の代名詞。

遺伝性疾患のため衰えていく視力と闘いながら、同じ病に侵された息子の手術費用を稼ぐため身を粉にして働く毎日。そのセルマにあまりに残酷な運命が待ち受けていた…。

映画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」日本版劇場予告

必死で息子の手術費用を貯めていたセルマは、視力の悪化により仕事上のミスが重なり、ついに工場をクビになってしまう。しかも、ジーンの手術費用として貯めていた金を親切にしてくれていたはずの警察官ビルに盗まれてしまう。セルマは警官ビルに金を返すよう迫り、もみ合っているうちに拳銃が暴発、ビルは死んでしまった。

セルマは殺人犯として逮捕され、裁判にかけられる。セルマはこのまま真実を語らなければ、死刑となってしまう。しかしセルマは真実を語らず、無情にも裁判官からの温情は得られず死刑となる。

悲劇のヒロイン、バッドエンド映画の代名詞的な存在…セルマの死刑執行という衝撃のラスト

セルマは絞首台で死んでいくのであった。セルマの死刑執行…セルマは絞首台で死んでいくのであった。トラウマ必至の衝撃のラスト。

女性刑務官に付き添われ、セルマは絞首台に立った。『最後から2番目の歌』を心に思い浮かべるセルマ。〝これは最後の歌じゃない。分かるでしょ。私たちがそうさせない限り、最後の歌にはならないの〟というフレーズの中で刑は執行され、その体は落下していく。見届け人の前で、ミュージカルの幕引きのようにカーテンが引かれ、やりきれなさを抱えた女性刑務官はその場に立ち尽くす。

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