『地獄少女』シリーズの主人公・キーパーソンである「閻魔あい」「御景ゆずき」「寒河江ミチル」の壮絶な過去が描かれたトラウマ回などを中心に、後味が悪い胸糞エピソードが多い『地獄少女』シリーズの中でも最強のトラウマ回・鬱展開のバッドエンド回として名高い作品を厳選してご紹介。


閻魔あい「いっぺん死んでみる」集

テレビアニメ『地獄少女』シリーズ
第1期『地獄少女』2005年10月4日 – 2006年4月4日
第2期『地獄少女 二籠』2006年10月7日 – 2007年4月7日
第3期『地獄少女 三鼎』2008年10月4日 – 2009年4月4日
第4期『地獄少女 宵伽』2017年7月15日 – 9月30日

『地獄少女』シリーズの主人公・キーパーソンである「閻魔あい」「御景ゆずき」「寒河江ミチル」の壮絶な過去が描かれたトラウマ回

「閻魔あい」の壮絶な過去 / 過酷な過去に伴う罪と罰を背負う身

古い因習の犠牲になって命を落とした「あい」は、怨霊となって故郷の村人を虐殺した。

非人道的な古い因習の犠牲になって命を落とした「あい」は、怨霊となって故郷の村人を虐殺した。

『地獄少女』第25話「地獄少女」/ 閻魔あいの誕生秘話。あいの過酷な過去とそれに伴う罪と罰を背負う。

元々は人間であり、400年前の安土桃山時代の生まれである。六道郷(むつみごう)(漫画版では曲闇(まがやみ)村)という場所で暮らしていた。当時の名前はあい。

閻魔あいの正体は、「七つ送り」の人柱にされた少女・あい。

閻魔あいの正体は、「七つ送り」の人柱にされた少女・あい。

不思議な力を持つと決めつけられ、周囲からは物の怪と避けられていたが、両親と従兄弟の仙太郎、彼の父は彼女に優しく接していた。
その村には五穀豊穣のために7歳の娘を山神に捧げる「七つ送り」という風習があり、あいは生贄に選ばれ、山の祠に閉じ込められる。彼女の両親の頼みで仙太郎が彼女を山奥に匿うことで生き伸びたが、6年後に村人に見つかってしまう。

村人たちに見つかり、虐待されるあい。七つ送りという村の悪習と差別的な村社会の意識に運命を翻弄された「あい」。

村人たちに見つかり、虐待されるあい。七つ送りという村の悪習と差別的な村社会の意識に運命を翻弄された「あい」。

あい「ずっと、このままならいいのに」

しかし、とうとう村人たちに見つかってしまった。村人たちに見つかり、虐待されるあい。

当時、村は凶作に苦しんでおり、村人達はあろうことか、掟を破ったあいと彼女の両親がその原因だと決めつける。そしてあいはそして両親と共に生き埋めにされてしまう。

(柴田仙太郎に裏切られたと感じている)あい「わたしを守るって、信じてたのに・・・信じてたのに」と嘆き、血の涙を流す。

(柴田仙太郎に裏切られたと感じている)あい「わたしを守るって、信じてたのに・・・信じてたのに」と嘆き、血の涙を流す。

その際に仙太郎が強要されていたとはいえ、土をかぶせたことから、自分を裏切った彼と理不尽な理由で自分達を殺した村人へ激しい憎悪を抱いて死亡する(この際に瞳が赤く染まっている)。
あいは呪詛を投げかける「……怨んでやる……!お前たちみんな、死んでも、怨んでやる……!」。生き埋めにされた「あい」は、土中で一旦は力尽きる。

怨念となって蘇った「あい」は、故郷・六道郷(むつみごう)へ火を放ち、村民たちを虐殺する。

怨念となって蘇った「あい」は、故郷・六道郷(むつみごう)へ火を放ち、村民たちを虐殺する。

その後、怨霊となって蘇り、故郷の村を焼き尽くした。「自分の怨みを解き放ち新たな怨みを生み出した」という罪から人面蜘蛛により、両親の魂を人質に取られ、閻魔あいとして「地獄少女」の責務を課せられた。

死んだ時点で成長は止まっており、13歳である。

「御景ゆずき」の壮絶な過去 / 幽霊として現世を彷徨い続ける御景ゆずき

『地獄少女 三鼎』第25話「ゆずき」 / もう一人の主人公である「御景ゆずき」は、既にこの世に存在する者ではなかった(白骨化した遺体)。

自宅で白骨化した自分の遺体を見つけた…実は、幽霊として現世を彷徨い続けていた御景ゆずき

自宅で白骨化した自分の遺体を見つけた…実は、幽霊として現世を彷徨い続けていた御景ゆずき

高校受験に向けて勉強に励むが、担任に内申書を紛失されたり友達に失念されたりするなど、徐々にゆずきの存在が失われていく。それに前後して自宅の団地も廃墟に変貌していき、高校の合格発表の日には自宅で白骨化した自分の遺体を見つけたことから、自分がすでに故人であることを思い出した。


御景ゆずきは、団地にあった白骨死体を見たことで生前の記憶を取り戻す。

ゆずきの父・一彦はバスの運転士であったが、ゆずきが幼い頃に事故を起こしてしまう。しかし、それはバスの整備不良によりブレーキが作動せず起こった事故であった。一彦はそのまま亡くなってしまうが、事故の責任をバス会社から押しつけられてしまったため、ゆずきと母・小夜子は事故の被害者や遺族らから責められ、近所から迫害される。

周囲の人間との関係を一切断ち切られて小夜子は病に伏し、ゆずきもひどいいじめを苦に小学校へ行かなくなってしまう。親戚を頼ろうとして断られ、診療所から診療拒否を受けたうえ、病状がきわめて悪化したため、小夜子とゆずきは死に場所を求めてアパートを出ていき、数時間神社の祠に籠るが、そこで小夜子は死亡してしまう。ゆずきは母を桜の花びらで埋葬して単独で自宅へ戻り、生前の父にプレゼントされたクマのぬいぐるみを抱きしめながら、孤独と絶望の中で力尽きて死亡した。

自分のことを思い出すと同時に地獄少女になる運命を受け入れるが、掟を破り私怨で梓を地獄に流そうとしたため、人面蜘蛛から永遠に地獄を彷徨う罰を下される。しかしあいが庇い永遠の地獄少女となったことで解放され、あいに感謝しながら成仏していった。

『地獄少女 三鼎』26話「魂の軌跡」

閻魔あい「あなたは私なのよ」
御景ゆずき「あいには彼氏がいたんだね。それだけちょっぴりうらやましい…ありがとう」とあいに感謝したゆずきは成仏して消えていった。

「寒河江ミチル」の壮絶な過去 / 怨念の炎を暴走させ村人を全滅

寒河江ミチルは、怨念の炎を爆殺させ、大家夫妻や長屋の住人だけでなく町民たちをも巻き込んで祟り、町を全滅させるという罪を背負った。

寒河江ミチルは、怨念の炎を爆殺させ、大家夫妻や長屋の住人だけでなく町民たちをも巻き込んで祟り、町を全滅させるという罪を背負った。

『地獄少女 宵伽』第5話「風の歌が聞こえる」 / 自身の強い怨念がこもった業火を爆発させ、町を全滅させた。

寒河江ミチルは第三期『地獄少女三鼎』の御景ゆずきと同様、既にこの世の者ではなかった。
そしてミチルは思い出していく、自分の名前や自分の過去を………。
「ミチルがウチの栄作を殺したんだ!ため池に突き落としやがったんだよ!」
「違う!落とそうとしたのは栄作さんです!」
「うちの子がそんなことする訳無いだろう!お前がやったに決まってるんだよ!」
「誤解です!考えてみてください!女の子に男の子3人を突き落とすことなんかっ…」
「黙れ偉そうに!」
「そうだよ!何様のつもりだい!」
「前から気に入らなかったんだよ!」

「うちの子返せよ!!」
「なんで殺したりしたのよ…!!」
「悪知恵が働くんだろ、親父みたいに!!とんでもねぇガキだ!」

寒河江ミチル「ひどい…」
その後長屋の人に拉致され、大家の屋敷の蔵に10日間も軟禁されたミチルは蔵の中に落ちていた風鈴の音で両親に居場所を知らせることで無事に発見されたが、その直後大家達に見つかり、ミチルの父は殴り殺されてしまい、家族全員が蔵に閉じ込められた状態でそのまま火を放たれ、ミチルと両親は焼け落ちていく蔵の中で悲劇的な最期を迎えるのだった…。…ここまでの記憶を取り戻すことができたミチルだったが、しかし実は思い出していない続きがまだあった。

ミチルの過去の続きを見せるあい。

閻魔あい「まだ全部じゃないの」
寒河江ミチル「え?」最後までミチルを庇おうとする立派なお母さま…閻魔あい「あなたを守ろうとしたのね」

両親と共に監禁されたうえでの放火に遭い、母に守られながらも焼死する。

両親と共に監禁されたうえでの放火に遭い、母に守られながらも焼死する。

寒河江ミチル「う…」

ミチルは、焼死した後、大家たちへの強い怨みを抱きながら業火を呼び起こした。

ミチルは、焼死した後、大家たちへの強い怨みを抱きながら業火を呼び起こした。

寒河江ミチル「うわあああああああああああああ」

炎に包まれ、焼け落ちていく蔵の中で母に抱き寄せられるミチルは命が尽きる直前、自身の強い怨念がこもった業火を爆発させ、暴走するがままに全てを焼きつくしたのだった。

「ぎゃああああ」
「あああっ熱い!!!」閻魔あい「怨念の炎よ。強い憎しみが怨念となって暴走したの」

家族のささやかな幸せを奪った全ての元凶である大家夫妻や父に対する恩を忘れて自分達家族を裏切った長屋の人々諸とも大家の屋敷を焼き尽くし、果ては無関係だった町民達をも巻き込んで祟るという大量虐殺を行い、町はミチルの怨念がこもった炎に包まれ、一夜にして全滅した。

閻魔あい「あなたは許されざる罪を犯した、だからその罪を償わなくてはいけないの…地獄少女として」

閻魔あい「あなたは許されざる罪を犯した、だからその罪を償わなくてはいけないの…地獄少女として」

寒河江ミチル「地獄少女…私が?」

寒河江ミチル「地獄少女…私が?」

『地獄少女』シリーズ屈指の壮絶なバッドエンド回・トラウマ回

後味が悪い胸糞エピソードが多い『地獄少女』シリーズの中でも最強のトラウマ回・鬱展開のバッドエンド回として名高い作品を厳選。

『地獄少女 二籠』第26話「あいぞめ」(最終話) / 「地獄少女」シリーズ最強レベルのトラウマ回。閻魔あいの死が描かれる。

閻魔あいは、紅林 拓真を救うために、自らの命を犠牲にした。

閻魔あいは、恨みの連鎖を断ち切り、紅林 拓真を救うために、自らの命を犠牲にした。

紅林 拓真(くればやし たくま)は、あいやゆずき、ミチルに匹敵するほどの不遇な境遇に置かれていた。閻魔あいは、『二籠』最終話では掟に背き、悪辣な住民たちから迫害されていた拓真を助けるため、地獄流しから解放して現世で過去の自分と同様に白襦袢姿の人間へ戻った後、自らの罪や地獄流しに対する結論を出す。その結論とは、自らの死をもって怨みの連鎖を断ち切ることであった。やがて両親の魂が解放される中、自らが地獄へ消えることを経て責務を完了する。

『地獄少女 二籠』第26話「あいぞめ」(最終話)/ 「地獄少女」シリーズ最上位のトラウマ回。衝撃のラスト…閻魔あいは、恨みの連鎖を断ち切り、紅林 拓真を救うために、自らの命を犠牲にした。

船上で拘束され、湖に沈められそうになる飯合蛍と紅林拓真。

船上で拘束され、湖に沈められそうになる飯合蛍と紅林拓真。

『地獄少女 二籠』第25話では、飯合 蛍(めしあい ほたる)は、ラブリーヒルズへ帰還後、紅林 拓真(くればやし たくま)を警察に保護してもらうべく2人で逃走するが、ラブリーヒルズ住民が結成した自警団に捕まり湖に沈められそうになる。絶望的な窮地から二人を救出してくれた飯合 誠一(めしあい せいいち)が地獄へ流されてしまい車の運転席から消えてしまう。兄の飯合誠一を失い狂乱する飯合蛍に残された道は兄が消える要因を作った拓真を地獄に流す事だけだった。

心が折れた蛍「ごめんね 拓真君…ごめんね…でも もう どうしようもないの。こうするしかないの…あなたに消えてもらうしか…」

蛍は、地獄通信の送信ボタンを押した「ごめんなさい…」

そしてついに紅林 拓真の名前が地獄通信に書き込まれた。紅林 拓真は、信頼していた飯合蛍に裏切られ、ショックを受ける。そして彼の前に地獄少女が現れる。ここで第25話は終了。

紅林 拓真(くればやし たくま)は、心が折れた飯合 蛍(めしあい ほたる)によって地獄に流されてしまうが…。

紅林 拓真(くればやし たくま)は、心が折れた飯合 蛍(めしあい ほたる)によって地獄に流されてしまうが…。

『地獄少女 二籠』第26話(最終話)にて、飯合 蛍(めしあい ほたる)は、窮地から救出してくれた兄の飯合 誠一(めしあい せいいち)が地獄へ流されたことから何を信じて良いのかわからなくなり、地獄通信にアクセスして拓真の名前を書き込む。

あいは、「その子のせいなの?」と問いかける。「この子が居なくなれば恨みの連鎖が止まる」と言い切る蛍。拓真がいる限り、この怨みの連鎖は消えないと考えた蛍は、拓真を地獄に流して自分も自殺して死ぬ道を選ぶ。
飯合 蛍(めしあい ほたる)は、藁人形の糸を引いた後には後を追おうと入水自殺を図るが、地獄(流し)から生還した紅林拓真に救われる。

紅林拓真は、地獄へ流されるも、かつての自分の境遇と重なった閻魔あいにより現世に戻された。現世に戻った拓真。その近くには、(人間に戻ったと考えられる)あいが倒れていた。

あいは、「私はいいから、早く・・・」と拓真を入水自殺をした蛍の救出に向かわせた。ついに我慢の限界に達した紅林拓真は、自警団の一員・蓮江の家に放火するが、そこで彼らに殺されかけたところを、後を追いかけて来ていた閻魔あいに救われる。

あいは「やめなさい。この子を殺してはいけない」と拓真を庇う。

閻魔あいは、悪辣な住民たち(ラブリーヒルズの自警団の人間)から紅林拓真を庇い、身代わりになって暴行を受ける。倒れたあいを、自警団がスコップで滅多打ちにする。

「やめて…やめてー!」拓真の叫びに我に返る自警団たち。

滅多打ちにされ血塗れの閻魔あいは「これで…終わりね…これで…」と最後の言葉を言い残して、この世を去った…消滅した。

今回の凄惨な事件は新興住宅地で起きた、集団狂気事件として片付けられました。その後、ラブリーヒルズはすっかり寂れてしまいました。

『地獄少女』シリーズ第4期『宵伽』の第3話「いつか誰かが…」

『地獄少女』シリーズ第4期『宵伽』の第3話「いつか誰かが…」/ 「家庭崩壊」をテーマとしたエピソード。シリーズ史上、最も救いがないオチ。

三上敏夫は、学校では日常的に長田亜須加と永山義則のグループから縄跳びの紐で拘束され、ひどい罵倒と暴力を浴びせられるという、凄惨ないじめに遭っている。

三上敏夫は、学校では日常的に長田亜須加と永山義則のグループから縄跳びの紐で拘束され、ひどい罵倒と暴力を浴びせられるという、凄惨ないじめに遭っている。

性格に問題がある祖母・両親・姉を持つ末の兄・長田亜希良と妹の亜里奈。その問題の多い家族と凄惨な家庭環境は、三藁が「地獄よりも地獄」「妖怪よりも妖怪みたい」と称するほどの凄まじさだった。

祖母の長田トシと母の長田司織は怒鳴り合い、物を投げ合う大喧嘩を繰り返すほど仲が悪い。

祖母の長田トシと母の長田司織は怒鳴り合い、物を投げ合う大喧嘩を繰り返すほど仲が悪い。

ある夜、亜希良は母が片手に青い藁人形を握る姿を目撃し、その翌日から祖母が姿を消してしまう。しかし後日、情緒不安定かつ暴力的な従兄の永山義則が強引に家に居候することになってしまい、妹に悲劇が…。

長田亜希良・亜里奈兄妹の従兄にあたる永山義則は、些細な理由から亜希良に暴力を振るい、小学生である亜里奈にも精神崩壊に追いやるほどの危害を加えた。

「妹を助けることができなかった無念から地獄通信にアクセスし、妹を襲った相手を地獄へ流す」

長田亜里奈は、従兄の永山義則が突然居候することとなり、その結果心身共に破綻してしまう(ただし、彼女が逃げ込んだトイレの鍵が壊された形跡や、服を脱がされたような形跡もなかったため、義則による暴行が原因かは不明)今話最大の被害者。

長田亜希良は、自分が地獄流しを決断できなかったばかりに妹の亜里奈が悲劇に見舞われ、強い無念に苛まれたことで遂に覚悟を決め、地獄通信に義則の名前を書き込み、黒い藁人形を手にする。

長田亜希良「君が姉さんを流そうとしたあの時、もうこれは貰ってたんだ。でも踏ん切りがつかなくて…君と同じだよ。」
三上敏夫「僕も考えた、そしてこう結論したんだ。あいつらをこのまま生かしておけば、誰かが犠牲になる。その人達の為に自分が犠牲になろうって」

「それに地獄に落ちることが分かってる人生なら、この先どんな奴に出会っても怖くないと思わないかい?」

「やろう、僕達が生きるために。」
「はい…」

「大切な人を守ることが出来なかった少年が犯罪者の道を踏み出す」という結末に。

亜須加のいじめグループの1人を拉致した長田亜希良と三上敏夫

亜須加のいじめグループの1人を拉致した長田亜希良と三上敏夫


長田亜希良と三上敏夫は結託して亜須加のいじめグループの1人を拉致し、その手には………
亜希良は三上と共に亜須加のいじめグループを、一人一人直接地獄流しをするという最悪な結末を迎えてしまった………どうせ二人とも地獄に行くことが確定しているのだから、自分たちと同じ境遇の人間を救うため、一人でも多くの悪人・クズ連中を成敗してやろう(地獄に流す)という歪んだ正義感・狂気に支配された。