怪奇アクションドラマ路線で始まった「仮面ライダー」シリーズは、恐ろしいトラウマ怪人の宝庫。その中でも、見た目が醜悪で、グロテスクな姿で有名な怪人をご紹介。あまりにもキモ過ぎて子供が泣き出すレベルのものが多数。
『仮面ライダー』第74話「死の吸血魔 がんばれ!! ライダー少年隊」の「シラキュラス」 / あまりにもキモ過ぎて、子供は泣き出し、大人でも悲鳴を上げたトラウマ怪人。
夜の病院の手術室に誰かがいる!ホラー映画並みの恐ろしい恐怖・怪奇演出。何か不気味な怪物が血をすすっている…。血の海…現代では放送不能なレベルの多くの血が溜まった血だまり。あまりにもヤバすぎる展開に…。
シラキュラスのあまりにグロテスクな姿と人々の血を吸い取る場面は、視聴者に強烈な印象を与える。血をすすっていた化け物の正体は、半端ないキモさのショッカー怪人「シラキュラス」。衝撃的なグロさに子供は泣き出した。大人もビックリ。悲鳴を上げる人も多数。
看護師を襲う。血を吸われた看護師は吸血人間になってしまう。生血を吸った人間を吸血鬼に意のままに操る事ができる(ちなみに吸血鬼と化した人間は鏡に映らなくなる)。
シュラキラスは、改造人間製造に最適な新鮮な血、特に子供たちの生き血を狙って暗躍していた。
手始めにシラキュラスはある病院に忍び込むと手術室の血を吸い取り、その場を目撃した看護婦の血も吸い取る。西東京血液銀行の警備員さんが背後から襲われる。
あまりの恐ろしさに悲鳴を上げる警備員…。
あまりにもヤバい奴が来た。怖すぎる…。初期の仮面ライダーは、怪奇アクションドラマ、恐怖映像を見せるホラーそのものだった。
懐かしい1970年代にブームだった住居形態の「団地」の公園でお菓子を配って、たくさんの子供たちをおびき寄せる。看護師が子供を無理やり押さえ込んで、一人一人順番に子供たちの生き血をシラキュラスが吸っていく(採血している)…現代の地上波テレビでは放送不能なヤバすぎる演出。
シラキュラスは、毛ジラミの特性を備えたショッカー怪人。 · 左手に備わる鋭い針はコンクリートを易々と貫くほどの威力があり、人体に刺して血液を吸いとることも …
シラキュラスは、口からどんな物質でも溶かしてしまう赤い色をした溶解泡を吐き出すことが出来る。
シラキュラスの赤い色をした溶解泡
シラキュラスの赤い色をした溶解泡をよける新一号
新一号の『ライダードロップキック』を腹部に受け口から泡を吹きながら爆散、絶命した。口から吹いた泡で溶解炎上するシラキュラス
『仮面ライダーX』第26話「地獄の独裁者 ヒトデヒットラー!!」 / 封印作品化されてもおかしくないヤバ過ぎるモチーフ
「吾輩は残酷なことでは世界を震え上がらせた地獄の独裁者ヒトラーの化身だ。口を割らせる方法はいくらでも持っているぞ‼」
ヒトデヒットラーは、『仮面ライダーX』第25話『謎の怪盗 カブト虫ルパン‼』、第26話『地獄の独裁者ヒトデヒットラー!』に登場した、GOD機関の怪人部隊『GOD悪人軍団』に所属する怪人。名前と顔立ちから容易に想像できるだろうが、モチーフになっているのは、ショッカーの母体の創設者アドルフ・ヒトラーその人である。現代では、完全に不謹慎であり、この映像化は、限りなくアウトに近いアウト。
アドルフ・ヒトラーの化身である事を誇りに思っているのか、名乗る時には「地獄の独裁者、ヒトデヒットラーだ!」と名乗る。
ヒトデヒットラーの顔もリアルにアドルフ・ヒトラーの顔が再現された顔である。ナチス発祥の地であるドイツでは公の場でハーケンクロイツを展示したり、ナチスの挨拶をしたりする行為が禁止されており、軽い気持ちでやっただけでも民衆扇動罪で逮捕されてしまう。
『仮面ライダーX』の「呪い博士」 / 人間離れした白い怪物のような姿…みんなのトラウマ。
キングダーク内部に潜り込み中枢部に辿り着いたXライダーの前に現れた呪博士。呪博士の正体はGOD総司令。キングダークのメインコンピューターと一体化している。
呪博士は、キングダークの体内に潜入したXライダーと対峙し、身辺警護の大役を与えたサソリジェロニモJr.に「わしの目の前でXライダーを殺すのだ‼」と命じるが一歩及ばず。
「わしを殺せばキングダークは爆発する!お前も死ぬぞ!」とXライダーを脅すが「覚悟の上だ!二人とも死ねぇぇーっ!!」と一蹴され、Jr諸共ライドルホイップで腹部を貫かれ、瀕死の重傷を負う。
死期を悟った呪博士はせめてXライダーを道連れにせんと頭から延びるコードを引き千切り(キングダークは呪博士の脳波が途絶えると自爆するようにセットされていた)、キングダークと共に自爆して果てた。キングダークの本体が爆発し、首チョンパ。巨大な生首が地面に落下した。
『仮面ライダーアマゾン』の秘密組織「ゲドン」の首領「十面鬼ゴルゴス」 / 見た目がかなり猟奇的な異形のボスキャラ。
秘密組織「ゲドン」の首領「十面鬼ゴルゴス」
十面鬼ゴルゴスは、秘密結社ゲドンの首領。古代インカ文明の末裔である長老バゴーの助手の一人・ゴルゴスが、世界征服の野心に目覚め改造人間となり、自分の下半身と9人の悪人の頭部を、謎のエネルギーを持つ巨大隕石から作り上げた「人面岩」に埋め込んだ姿となった、異形の怪人である。その猟奇的なグロい姿は多くの視聴者にインパクトを与えた。人間の血液が主なエネルギー元。
百合ケ丘を襲う十面鬼!
「人間ども!ゲドンの恐ろしさを見よ」「殺せー!」「殺せー!」 十面鬼の吐いた泡で人々は溶かされてしまった…。
パニックの人々を嘲笑う十面鬼
『仮面ライダーストロンガー』のブラックサタン大幹部の「ジェネラルシャドウ」「百目タイタン」 / 見た目が苦手な人が多い大幹部。
百目タイタンは、『仮面ライダーストロンガー』第17-23話に登場。ブラックサタン呪いの棺の儀式によりタイタンが強化復活したもの。ストロンガーと同等かそれ以上の力を持つ。
目玉を取り出して、投げつけるように、指先から炎を発する必殺技のファイヤーシュートでストロンガーを苦しめる。
指先から炎を発する必殺技のファイヤーシュートでストロンガーを苦しめる。
百目タイタンは、卑怯な行動が原因で雇われ幹部のジェネラルシャドウと反目し最高幹部の座を争う事が多く、互いに足を引っ張り合っていた。
数々の卑劣な手段を行ってきたタイタンだったが、命を賭けてストロンガーを最後まで道連れしようとする執念とブラックサタンに対する忠誠心から幾度も無く戦ってきたストロンガーから「タイタン、敵ながらたいした奴だった」と称えた。
字幕テロップはシリーズ通して「謎の紳士タイタン」とされ「一つ目タイタン」「百目タイタン」の明確な分類はなく、ストロンガー、ジェネラルシャドウからも劇中一定して「タイタン」と呼ばれていた。
百目タイタンは、第23話にて、自らを以前の30倍の強さに強化して自身の故郷である地底王国でストロンガーに挑むが、無理なパワーアップのせいで肩からマグマが噴出してしまう。そこにダブルキックを受けて致命傷を負い、ストロンガーを道連れにしようとするが失敗。最期は全身からマグマを噴き出しブラックサタンの栄光を讃えながら死亡。
ジェネラルシャドウは、正々堂々とした戦いを好み、百目タイタンの卑怯なやり口を何度も邪魔する一方で、デルザー軍団の改造魔人に対しては「ストロンガーを倒したものがリーダーになる」と提案して魔人達を掌で操って楽しむ策士としての面もあり、更に実力は作中でもトップクラスと、底知れぬ実力を持つ男である。
トランプ占いの腕前は「一度も外れていない」。トランプは武器にもなり「トランプカッター」「トランプショット」の他、瞬間移動「トランプフェイド」や「シャドウ分身」にも用いる。
この顔は苦手で、見ることができなかった…。
『仮面ライダー(スカイライダー)』第15話「恐怖 アオカビジンの東京大地震」の「アオカビジン」
アオカビジンは『仮面ライダー(新)』第15話「恐怖 アオカビジンの東京大地震」に登場。トラウマ映画として有名な「マタンゴ」に似た方向性の醜悪な造形。
アオカビの改造人間で、全身が改造人間を溶かす程に腐食性が高いカビで覆われており、体を動かすだけで胞子が飛び散り、周囲の者を溶かしてしまう為、アジト等の密閉空間では専用のカプセルに入って移動している。全身に生えた強力なカビ「アオカビ爆弾」を投げて敵を溶かしてしまう。鳴き声は「ガビィ‼」。
バイクの運転が上手い。爆走するアオカビジンの姿が妙に印象に残る。
『仮面ライダーBLACK RXRX』第10話「ニセ者でドッキリ」の「ドグマログマ」 / 特撮史に残るグロテスクな怪人
ドグマログマは、『仮面ライダーBLACK RX』第10話「ニセ者でドッキリ」に登場する昭和史最後を飾るライダー怪人。スライム状の緑色の液体になって移動したり、発光しながら飛び回る事の出来る不定形生命体。
身体の下部に巨大な口がある単眼の人型の不定形生命体がドロドロに溶けた様な名指しがたい何とも言えないグロテスクな容姿をしている。
『仮面ライダー THE NEXT』の悲しき悪役「風見ちはる・Chiharu怪人態・Chiharu精神体(包帯姿の女)」役:森絵梨佳(もり えりか) / 左半身がかなりグロテスクでありホラー映画並みのトラウマキャラ。
“呪の歌”と称され世間を騒がせている国民的アイドルChiharuが歌う『Platinum Smile』を聴いた者を惨殺する猟奇殺人事件の犯人、謎の包帯の女。
顔を包帯で巻かれたCHIHARU「Chiharu精神体(包帯姿の女)」が鏡に映し出された時の演出はトラウマ必至。
連続猟奇殺人事件の犯人・Chiharu精神体「謎の包帯の女」の場面演出には、ジャパニーズホラーの演出技法が取り入れられた。
Chiharu精神体(包帯姿の女)は、『仮面ライダー THE NEXT』に登場するキャラクター。連続猟奇殺人事件に関与している神出鬼没な謎の存在。Chiharuの「Platinum Smile」を聞いた者の前に必ず現れ、彼女を見た者は全員猟奇殺人事件の被害者となっている。顔面を包帯で覆っている。
その正体は風見志郎の妹であり、「呪いの歌」と噂され問題となっている「Platinum Smile」を歌う国民的人気アイドル歌手のChiharuこと風見ちはるであった。本物のちはるはエクサストリーム社でのナノロボット散布実験に巻き込まれており、適合して身体に変化が起こっていたが、その直後に彼女の人気を妬む新人アイドル達に突き飛ばされ、その弾みに配電盤に激突してしまう。
その際に負った顔の傷跡は手術でも直せないくらいに醜く爛れた上に、配電盤の高圧電流で暴走したナノロボットによって複眼を持つ怪人の様相を呈していた。絶望の末に自身の時計を形見のつもりで兄・志郎に送り、投身自殺を計る。だが、ナノロボットにより怪人に改造された身体では飛び降りた程度では死ぬことが出来なかった上に、全身でナノロボットの暴走が進行、より醜悪な怪人の姿・Chiharu怪人態になってしまう。
本来は悪人ではないが、望まずして悪に堕ちたキャラ。
ちはるの身体は、機密保持のために回収したショッカーの秘密基地の中にある遺棄施設に廃棄物として収容・監禁されていたが、自由に身動きの取れない本体の代わりに分身となる包帯姿のChiharu精神体を分離・実体化させて操り、世間に出ているChiharuが偽者とは知らずに「Platinum Smile」を聴くファンや整形によって自身に成り代わって活動する影武者の2人、さらにはマネージャーや社長などのプロダクション関係者など、手当たり次第に背面から包帯を変化させた半透明の光の触手で切り刻んで殺害していたが、親友である琴美だけは唯一殺せずにいた。最後は、暴走する自身の能力を止めたいという意志を志郎に告げて絶命し、精神体も消滅した。
『仮面ライダー THE NEXT』(かめんライダー ザ ネクスト)は、仮面ライダーシリーズの劇場用特撮ヒーロー映画。2007年10月27日公開。2005年11月に公開された映画『仮面ライダー THE FIRST』の続編。本作では漫画版『仮面ライダー』や昭和テレビシリーズの序盤で見られた「怪奇性」が強調され、ジャパニーズホラーの演出技法(リングに登場する貞子がTVから這い出てくるような感じの動きなど)やバイオレンス描写を多く取り入れた「ホラーアクション」としての色彩を濃くしており、恐怖感を煽る場面も多い。このため、仮面ライダー映画としては初のPG12指定作品となった。
『真・仮面ライダー序章』 / 仮面ライダーシン(改造兵士レベル3)のリアル路線の生々しい姿。かなりグロテスクな描写、トラウマシーンの宝庫。
『真・仮面ライダー 序章』(しん・かめんライダー プロローグ)は、1992年(平成4年)2月20日に東映ビデオより制作・発売されたオリジナルビデオ。
都内に連続女性殺人事件が発生していた。父の研究を手伝っていた風祭真は財団により、自らも知らぬ間に生体改造兵士(バイオボーグ・ソルジャー)レベル3にされてしまう。そしてある日、真は鬼塚義一のレベル3への変身の影響を受け、感情の高まりと共に異様なバッタ怪人の姿へと変貌していく。
仮面ライダーシンは、かなりグロテスクであり、どう見ても悪役にしか見えない。怖い。恐ろしいバッタ怪人にしか見えない。
バイオ技術でバッタの遺伝子を注入された「改造兵士」という設定。変身の描写も苦痛に耐えながら額から徐々に触角が伸びてゆくという、異形の生物的なイメージを強調したものになっている。仮面ライダーというよりはバッタ怪人に近い姿である。
大人向けの作品であり、「脊髄ぶっこ抜き」に代表されるかなりグロテスクな描写や性的なシーン、それまでの仮面ライダー像から逸脱した生物的なデザインのライダー、陰鬱でハードなストーリーなど良くも悪くも新しいアイディアが随所に盛り込まれている。
『真・仮面ライダー序章』は、「大人向け特撮作品」を目指し、エログロ描写が含まれるうえにヒロインがラストで死亡するなど、ストーリー展開も非常にハードなものとなっている。
ライダーベビーは、かなり生々しく不気味であり、グロテスクな描写になっている。
ライダーベイビーは、明日香 愛(あすか あい)が風祭 真(かざまつり しん)との間に身篭った子供。改造兵士となった真の遺伝子を受け継いだバッタと自然に融合したミュータントでもある。 真は、愛との間にできた子供・ライダーベビーが宿る愛の遺体を抱えたまま、姿を消す。
『仮面ライダーZO』 仮面ライダーシリーズ屈指のトラウマキャラ「クモ女」
『仮面ライダーZO』(かめんライダーゼットオー)は、東映スーパーヒーローフェアの一作として1993年4月17日に公開された特撮映画。クモ女とは、仮面ライダーZOに登場した敵勢力、ネオ生命体『ドラス』によって精製された怪人の内の一体。
仮面ライダーシリーズ屈指の恐るべきトラウマ怪人「クモ女」。クモ女の異形なデザインと不気味な動きがトラウマになった視聴者も多数いたことは言うまでもない。
仮面ライダーZOの蜘蛛女とネオ生命体は、大人になった今でも怖いと思う存在。
ネオ生命体の「少年体」
ネオ生命体の「少年体」は、アジトの廃工場に突入してきたZOの前で、生体プールから出現した際の形態。