『ウルトラマンA』の衝撃的なトラウマシーン・トラウマ回(怖い話・ホラー回・トラウマ怪獣)をまとめた一覧。ウルトラマンAの敗北シーン・やられシーン・ピンチシーンなど特撮史に残る過激な表現、懐かしい名場面やショキングな残酷シーン・トラウマシーンで満載。
ウルトラマンA
『ウルトラマンA』OP
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『ウルトラマンA』第3話「燃えろ!超獣地獄」/ 子どもに化けて村の人々を騙す異次元人ヤプール(バキシム)…幼い子供がその祖父母を惨殺する衝撃的なシーン。
異次元人ヤプール(バキシム)は、少年・中森四郎(演:高橋仁)に化けて彼の親戚の老夫婦の家に身を潜めながら破壊活動をしていた。
正体を明かすバキシムが変装している中森四郎「私の名はバキシム・・・ 谷間に現れた、超獣とは私のことだ・・・!」
異次元人ヤプールが化けているとはいえ、幼い子供がその祖父母を惨殺する…今ではまず放送できない残虐なエグいシーン。
バキシムが変装している中森四郎「貴方達の役目は終わった・・・ “ありがとう” 子供の心が純粋だと思うのは、人間だけだ・・・」
異次元人ヤプール(バキシム)は、中森四郎の姿へ変身した後は自ら「ヤプール人だ」と明かし、口や両手の先からダーツ状のロケット弾を放って鬼ヶ谷の村民や四郎の祖父母を殺害し、両手を合わせて放つ赤色レーザーで祖父母の家を炎上させる。
中森四郎の祖父母は、バキシムが変装している中森四郎が口から放ったダーツ状のロケット弾が首に刺さり死亡する。
中森四郎という子どもに化けて村の人々を騙す異次元人ヤプールが言い放った「子供の心が純真だと思うのは人間だけだ。」。本性を露わにし、老夫婦や村民を殺害し当時の視聴者にトラウマを植え付けた。なお、本物の四郎は一連の事件の3日前に、東京で両親とともに原因不明の自動車事故で死亡していたことが判明する。今回の事件は最初から異次元人ヤプールに仕組まれていたのだ。
ウルトラマンエースはギロチン技・切断技でトドメを刺すことが多い。現在は規制で難しい表現
ウルトラスラッシュで「首チョンパ」されたバキシム。当時、首チョンパという表現はブームになっていた。
『ウルトラマンA』第4話「3億年超獣出現!」 / ヤンデレの久里虫太郎の歪んだ愛情・妄執…「ストーカー行為」が描かれた先駆的なサイコサスペンス風の作品。
- 久里虫太郎は、狂気と妄執に憑りつかれた劇画作家(怪奇漫画家)。TACの美川のり子隊員とは中学時代の同級生。美人で優等生だった美川に片想いしており、卒業式の日にラブレターを渡したが封も切らずに突き返された苦い思い出を持つ。
後に名の知れた劇画作家になったが、その歪んだ精神をヤプールに利用され、魂を売ることになる。
中学時代の当時美川隊員に突っぱねられたラブレターをもう一度彼女に渡す。その中には「ガラン」と呼ばれる怪獣の絵が入っていた。
- 初恋の人・TACの美川隊員への想いを今こそ実らせようと、同窓会と偽って彼女を自分の屋敷に誘い、軟禁。執拗に結婚を迫った。
なかなか誰も来ないことを不審に思う美川隊員だったが、飲み物に入れられた睡眠薬によって眠ってしまう。手足を縛られ屋根裏に監禁されてしまう。子供向けの特撮番組「ウルトラマン」というよりは、人間が怖い「サイコサスペンス映画」のような展開に…。
- 「君は、僕と結婚するんだぁ」
久里虫太郎は、美川のり子隊員に執拗に結婚を迫った。
本作は1972年の特撮ドラマでありながら、現代で言うところの(ヤンデレ気質な危険な男による)「ストーカー行為」が描かれた先駆的なサイコサスペンス風の作品。
久里の自宅にはかつて同様に結婚を迫られながらあくまで拒んだためそのまま死に至った女性の白骨死体があった。恐ろしすぎる猟奇的なサスペンス、サイコホラー展開に。
久里がいない間になんとか逃げ出そうとする美川隊員だったが、見つかってアーチェリーで追い詰められる。美川隊員に向かってアーチェリーを射る危険すぎる男。
その後も漫画でガランを動かしてTACやウルトラマンエースを相手に大暴れしたが、ガランと同調していたために超獣が受けたダメージが久里にもフィードバックしてゆき、最後にはパンチレーザーでガランが燃やされるのと同時に原稿が発火。
やがて火は久里の体にも燃え移ってゆき、ガランがメタリウム光線で倒されると、久里も自宅もろとも焼死した。
- 久里虫太郎は、狂気と妄執に憑りつかれた劇画作家(怪奇漫画家)。TACの美川のり子隊員とは中学時代の同級生。美人で優等生だった美川に片想いしており、卒業式の日にラブレターを渡したが封も切らずに突き返された苦い思い出を持つ。
『ウルトラマンA』第6話「変身超獣の謎を追え!」 / 変身超獣ブロッケンに憑依されたTACの小山彰隊員(演:小林昭二)の手がグロテスク
変身超獣ブロッケンは、人間に憑依する能力を持ち、TACの小山彰隊員(演:小林昭二)に乗り移り、TAC基地壊滅や新型ロケットエンジン破壊を目論む。人間に憑依時には手の目玉と口が消えないという欠点があり、それを隠すために手袋をはめていた。ブロッケンの目玉と口が憑依している手のひらはかなりグロテスク。
月から帰還する宇宙船・新星号が大気圏突入の直前に消息を絶った。パイロットの小山は奇跡的に生還するが、超獣ブロッケンに憑依されていた。息子の敦は父親の異変に気づき、TACに知らせようとするが…。
山中隊員の容赦ない一喝「TACは寝言の相談は受け付けていない。おしっこして寝ろ」で門前払いされる。やはり信用されない。
ウルトラマンエースを終始圧倒する変身超獣ブロッケン
謎の光を見て、「新しい敵だ!」と言う山中隊員。だがそれは、はるかウルトラの星・M78星雲からのウルトラ文字による暗号であった!
超獣ブロッケンの攻撃に倒れたエースにウルトラ兄弟の「立て! 撃て! 斬れ!」のウルトラサインが届く…。
ウルトラギロチンで変身超獣ブロッケンを首チョンパにした。
最期はウルトラ兄弟の「立て、撃て、斬れ」というウルトラサインを見て奮起したエースが初使用したウルトラギロチンにより、頭部と両腕と尻尾を切断され爆発四散した。
『ウルトラマンA』第8話「太陽の命!エースの命!」/ 2代目ムルチの酷い死に方。メトロン星人Jr.の壮絶な最期。
ムルチ二代目(ウルトラマンA)は、特撮「かませ犬」界のスーパースター。蛾超獣ドラゴリーに一瞬で引き裂かれて殺されてしまった。怪獣より強い超獣の引き立て役で「かませ犬」という不運な役柄。
2代目ムルチは、誤ってドラゴリーに衝突し、バラバラにされる。下あごを裂かれ、片足をもぎ取られてしまい鳴き声を上げながら絶命する。
ウルトラマンエースVSメトロン星人Jr.&ドラゴリー&ムルチ二代目
メトロン星人Jr.は、エースのストップフラッシュで動きを止められ、足止めされた所をバーチカルギロチンで真っ二つにされ絶命する。
『ウルトラマンA』第14話「銀河に散った5つの星」/ ヤプールの陰謀によって、ゴルゴダ星で十字架に磔にされるウルトラ兄弟。恐ろしい強さのエースキラー。
ウルトラ兄弟のエネルギー・技を奪い取っていく異次元超人エースキラーは、ヤプール人がウルトラマンA対抗用に製作したロボット超人。
エースキラーは、ゴルゴダ星で十字架に磔にされているゾフィーからM87光線、ウルトラマンからスペシウム光線、ウルトラセブンからエメリウム光線、ウルトラマンジャックからウルトラブレスレットを奪い取った後、目と胸部結晶に光が灯った。
エースを模したエースロボットをウルトラ兄弟の技で痛めつけるエースキラーの強さのデモンストレーション・テスト運用が始まる。
エースキラーは、幻の技と言われていたゾフィーのM87光線を発射して、エースロボットを粉々に吹っ飛ばす。
エースロボットは、エースキラーが放ったゾフィーの必殺技であるM87光線によってバラバラに破壊された。偽物とはいえ、ウルトラマン史上屈指のショックシーンだった。
エースキラーは、ゴルゴダ星に現れた本物のウルトラマンエースと交戦。メタリウム光線を防ぎ、M87光線以外のウルトラ兄弟の必殺技を駆使して善戦し、スペシウム光線やエメリウム光線でダウンしたエースを右手の刃物で苦しめる。
ウルトラ兄弟の最後の切り札のスペースQ…。体勢を立て直したエースにウルトラブレスレットを弾き飛ばされた後、ウルトラ5兄弟の力を結集したスペースQで爆破された。
最後の切り札のスペースQで見事にエースキラーを倒す。ヤプールは直後にゴルゴダ星を爆破したが、ウルトラ5兄弟は全員無事脱出し、地球でTACと戦っていたバラバもエースに倒されて作戦は大失敗に終わった。
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『ウルトラマンA』第14話「銀河に散った5つの星」に登場した「高倉司令官」は、最低の地球人として有名。
ウルトラシリーズ屈指の邪悪な人間として有名な「高倉司令官」
ウルトラシリーズに登場した地球人の中でも最低の部類に入る外道として有名。横暴な上に度量が狭く、保身を第一に考える俗物であり、自分の意見に反対した北斗をミサイルのパイロットに指名したりと権力を盾に好き勝手振る舞った。
『昭和ウルトラシリーズ最低の司令官』と評される高倉司令官「作戦は変更しない!! 北斗隊員、司令官命令だ! そのままゴルゴダ星に突入せよ!!」
作戦途中にミサイルの欠陥が明らかになった際は自分の立場を守るために北斗隊員に自爆攻撃を強要した。
激怒した竜隊長の鉄拳を喰らう「高倉司令官」
ミサイルの欠陥が明らかとなった後も失敗を指摘されて逆上するなど反省を見せなかったが、そのまま北斗に特攻を命じたことで遂に他の隊員たちや竜隊長を激怒させてしまい、鉄拳を喰らった挙句に山中達に司令室から叩きだされる形で、作戦指揮を下ろされた。
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『ウルトラマンA』第17話「夏の怪奇シリーズ 怪談 ほたるヶ原の鬼女」 / 鬼女が登場する場面や夕子に幻覚を見せて首を絞めるシーンは結構怖い。
郊外を走る『ほたるが原バイパス』を午前2時に通った自動車が交通事故に遭い、搭乗者が全員白骨化する怪事件が連続発生。TACは調査に乗り出した。
その調査の折、南隊員は車椅子の少女、民子と出会う。
事態を打開するため、北斗隊員と南隊員は怪事件が発生した時間帯にタックパンサーで『ほたるが原バイパス』を走行する作戦を実行し、鬼の仮面を被った女=鬼女と遭遇する。
鬼女を追跡した南隊員は深夜にも拘らず庭に出ている民子を発見、心配になった南隊員は民子の家に泊まったところまたしても鬼女に遭遇する。しかもこの時民子は南隊員の前から姿を消し、鬼女が消えると共に姿を現したが彼女は鬼女を見ていないという。
TACの超獣攻撃用ミサイルV7が車両で運搬されることを知ったヤプールは、母親を交通事故で失った少女・民子の車を憎む心を利用し、鬼女に仕立て上げて襲わせる計画を考案した。ホタルンガはこの民子の忿怒の念をエネルギー源として活動する。
ホタルンガは、日中は通常の蛍として、ほたるヶ原の近くに住んでいる少女・民子(演:野島ちかえ)に飼われているが、夜になると人を襲いその肉を一片も残らず食い尽くして白骨化させてしまう。
鬼女は、ほたるヶ原バイパスを調査する北斗星司と南夕子の前に現れた白装束に鬼の仮面をつけた女。その正体は民子で、5年前の自動車事故で愛する母を失いそれ以来車を憎んでいたが、その気持ちをヤプールに利用されて変身させられた姿。
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『ウルトラマンA』第19話「河童屋敷の謎」 / 河童人間にされた子供たちは、ウルトラシリーズ史上屈指のトラウマ級の気持ち悪さ。
- 河童超獣キングカッパーは、頭の皿をプールに見せかけて泳ぎに来た子供のへそを奪いとり、奪われた子供は河童人間というヤプールの操り人形となってしまう。
春山邸に入った安夫少年は、部屋を覗いてみると、なんとそこには身体が変色して苦しむ友達の姿があった。河童人間にされた…。
安夫「ゼンタじゃないかー」
ゼンタ「あっ、ああ、うわぁーっ、あ、あ゛あ゛ぁっ! うーっ」
安夫「あーっ」慌てて逃げ出そうとする安夫少年だったが、更に身体の半分がケロイド状になったおぞましい顔のお姉さんの千鶴子まで現れ、恐怖に慄く。お姉さんも河童人間に…。河童人間にされた子供たちのビジュアルは、ウルトラシリーズ史上屈指のトラウマ級の気持ち悪さ。
さらに振り返ると春山夫婦が立っていた。子供が泣き出すレベルのトラウマ必至のホラー演出。
春山「はっはっはっはっはっはっ、北斗の奴、これでプールに飛び込むよりなくなった、はっはっはっはっはっ……」
安夫「うああああーっ!」
安夫はプール(キングカッパーの頭)の中に引き摺り込まれておへそを奪われたものの、不屈の精神力で春山邸から逃げ出し、TACに保護される。
竜隊長たちが春山邸に乗り込み、いきなり春山目掛けて発砲する。
春山「ううーっ!」
なんと春山夫妻の正体は、ヤプールが作ったアンドロイド。
ヤプールの手先であるアンドロイドは、春山という夫婦に化けて人良さげに子供たちをキングカッパーの頭である自宅のプールで泳がせてへそを奪い河童人間にしていた。
キングカッパーの死後、奪われたへそは全て子供に戻った。
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「ウルトラマンA」第23話「逆転!ゾフィ只今参上」/ 学生節を歌い子供達をさらう不気味な老人(ヤプール)
日本各地に出没した謎の老人(ヤプール老人)「お前は神を信じなさい。ホレ信じなさい。ホレ信じなさい。」
「お前はお前を信じなさい。ホレ信じなさい。ホレ信じなさい。お前はオレを信じなさい。ホレ信じなさい。ホレ信じなさい。」「お前はオレを信じなさい。ホレ信じなさい。ホレ信じなさい。お前はお前を信じなさい。ホレ信じなさい。ホレ信じなさい。」
この老人はいったい何者なのか?嘲笑うヤプール人「誰にも分からない。分かるはずがないんだよ。地球のバカどもめ!フッはははは!」
異次元人であるヤプールは、視覚的には、赤紫色のゆがんだ時空の中にうごめく、とんがり帽子を被った顔のない人間の姿で現れる。劇中ではヤプール人とも呼ばれる。
奇妙な歌と踊りで子供たちを洗脳する謎の老人。それは、子供を異次元に連れ去ることで人類の未来を絶とうというヤプールの企みであった。
巨大ヤプールは、全てのヤプール人が合体・巨大化した姿。4次元を舞台に巨大ヤプールと最終決戦。
巨大ヤプールは、死ぬ間際に「ヤプール死すとも超獣死なず、怨念となって必ず復讐せん!」と言い残して粉々に砕け散った。激戦の末、巨大ヤプールがエースに敗れると、ヤプール老人もそれに連動して斃れ、さらわれた子供たちも無事に地球へ帰された。
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『ウルトラマンA』第24話「見よ! 真夜中の大変身」 / 不気味な妖女
妖女は、ヤプールの破片とマザロン人の影響により、よし子が変貌した姿。よし子としての意識はなく、マザロン人の手引きによりマザリュース制作の儀式を執り行う巫女としての役割を与えられている。
不気味な妖女が、手に蛇を持って、健太を追いかけまわしている姿…。
健太の母親・よし子がマザロン人の力で豹変してしまった恐ろしい姿の妖女。子供が泣き出すレベルのグロテスクさ。
巫女としての超能力によりマザリュースを誕生させるも、健太がヤプールの破片を眉間に投げつけると、額から血を流して倒れた後元の姿に戻った。
マザリュースは、マザロン人がヤプール最後の切り札として、健太少年(演:紺野英樹)の母・よし子の母性エネルギーを利用し生み出させた超獣。
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『ウルトラマンA』第26話「全滅! ウルトラ5兄弟」、第27話「奇跡! ウルトラの父」/ ウルトラ兄弟をブロンズ像に変えて全滅させたヒッポリト星人。圧倒的なバッドエンド。
ヒッポリト星人は、仕掛けておいたヒッポリトカプセルでウルトラマンA(エース)を捕獲しブロンズ像に変えてしまった。衝撃的な展開に。
ウルトラマンA(エース)がブロンズ像に…
ブロンズ像にされたウルトラマンA(エース)の姿を嘆くセブン
ゾフィーと初代ウルトラマンがヒッポリトカプセルの罠に…
新マン(ウルトラマンジャック)もヒッポリトカプセルに捕らえられる…
ウルトラセブンはヒッポリト星人のヒッポリトカプセルから逃れ、ヒッポリト星人と戦うも力及ばず…
ついにセブンもカプセルに閉じこめられてしまった。
ウルトラ4兄弟もヒッポリト・カプセルの餌食に‥。まさかの展開に。救援に駆けつけたゾフィー、ウルトラマン、ウルトラセブン、新マンのウルトラ4兄弟をヒッポリト・カプセルに閉じ込め、ヒッポリトタールを流し込んでブロンズ像に変える。
ウルトラ戦士より巨大なカプセルのヒッポリトカプセルは、閉じ込めた相手をブロンズ像に変えると共に生命活動も停止させるヒッポリトタールを噴き付ける。ウルトラ兄弟が全滅したところで、前編が終了。あまりにも厳しい現実。圧倒的なバッドエンドは、凄まじい衝撃を与えた。
- TAC竜隊長「ウルトラ5兄弟は死んだ。」「TACは自分たちの土地を死んでも守るっ!」
- ヒッポリト星人は、駆け付けたウルトラの父との戦いでは、最初は圧倒されてエースのタールもウルトラシャワーで洗い流されるが、地球に向かう途中の長旅でエネルギーを消耗していた隙を突いて倒す。
ヒッポリト星人との戦いは劣勢になっていく。ウルトラの星から地球へ来るための、あまりにも長い旅のために、すでにエネルギーを消耗しすぎていたのである。
ウルトラの父はカラータイマーをもぎ取りウルトラマンAにエネルギーを与える。
しかしウルトラの父は死んでしまった。エースに自分のカラータイマーを渡し、目の点滅が消え力尽きた。
ウルトラの父のエネルギーがウルトラマンAのカラータイマーに注ぎ込まれる。ウルトラマンAが復活した!
ナレーション「ウルトラの父は死んだ。5人の子供達を救うために死んだ。さようならウルトラの父。あなたは夜空の星になるのです。」
しかし、ウルトラの父が命と引き換えに残りのエネルギーをエースに与えて復活させた後は、復活したエースとTACによる猛攻を受け、最後はメタリウム光線で爆殺される。ウルトラ4兄弟も元に戻り、エースがエネルギーを分け与えたことで息を吹き返す。
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『ウルトラマンA』第39話『セブンの命!エースの命!』/ ファイヤーモンスによって、ウルトラマンAが炎の剣で串刺しにされる
ウルトラマンエースが、ファイヤーモンスの炎の剣によって串刺しにされる痛々しいショック映像。
ファイヤーモンスは、ファイヤー星人から渡された炎の剣でAが放ったメタリウム光線をも吸収し、エースの胸を貫いて倒した。 当時の技術ではCG等はなかったため、本当に燃えている剣。
Aを変身解除させるほどのダメージを与えて一度倒すことに成功する。その後、ウルトラセブンの励ましでウルトラマンAは復活したが、それまで北斗が数日仮死状態だった。
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『ウルトラマンA』第48話「べロクロンの復讐」/ 病院の女医=女ヤプール
『ウルトラマンA』第48話「べロクロンの復讐」に登場した「女ヤプール」は、女医に扮した人間の姿、能面をつけたような姿、耳元まである大きな口を持つ鬼のような姿と、3つの姿を披露する。
女ヤプールとは、異次元人ヤプールの生き残り。『ウルトラマンA』第48話「べロクロンの復讐」に登場。北斗星司が虫歯の治療のために訪れた「Q歯科医」という病院の女医に化けている。北斗の歯に痛み止めの薬を投与した後、ベロクロン二世の幻覚を見せる装置を取り付けて北斗を精神的に追い詰めた。
能面をつけたような姿の「異次元人 女ヤプール」
北斗星司「今日はあなたの正体をはっきりと見届けたいと思ってね。」
病院の女医姿の女ヤプール「あたしの正体?」本性を現した直後には白い能面を顔に着けていた。その裏の素顔は極彩色で描かれた悪魔のような形相をしており、終始人間体のままだった。
不気味な能面の裏の女ヤプールの素顔は、耳元まである大きな口を持つ鬼のような姿だった。まるで、1978年から79年頃に社会現象となった都市伝説の「口裂け女」のよう。
北斗星司「いい加減に復讐などやめたらどうだ。勝ち負けはとっくに付いてる。」
女ヤプール「そうだ!お前は勝った!勝った者は生き残り、負けたものは地獄へ堕ちる。しかし、これだけは覚えておくがいい。勝った者は常に負けた者達の恨みと怨念を背負って生き続けているのだ。それが戦って生き残っていく者の定めだ!」-
北斗星司「本当です!信じて下さい!」 / 信用されない北斗
- 北斗星司を信用しないことで定評のあるTAC。北斗星司がヤプール人や超獣が起こした不思議な現象・怪奇現象に遭遇したことを報告しても、全く信用されず 、最終的に北斗星司は謹慎処分となってしまう。特に同僚で現実主義の山中一郎隊員と対立することが多い。
北斗星司「本当です!信じて下さい!」
山中一郎隊員「ぶったるんどる!」 / 「バカなことを言うな!!」
竜五郎隊長「お前は一週間の謹慎だ」
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『ウルトラマンA』第52話(最終話)「明日のエースは君だ!」 / 北斗星司を追い込むサイモン星人(ヤプール)の画策…自身の正体をばらしてウルトラマンAに変身せざるをえなかった。
サイモン星人(ヤプール)「北斗星司よ、私の声に聞き覚えがないか?」
北斗星司「…ヤプール!」
サイモン星人(ヤプール)「その通り、ジャンボキングを操っているのはこの私だ!」- サイモン星人の正体は本物のサイモン星人ではなくヤプールの残党が化けた偽物だった‼
サイモン星人に化けているヤプールは、最終局面で、子供たちの目の前でテレパシーを使い北斗だけに正体を明かし(その際、目の色が白から禍々しい赤に変わっている)、目的を意気揚々と話して挑発するが、意を決した北斗によりタックガンで射殺される。テレパシーなど聞こえず事情を知らない子供たちは北斗を非難し優しさを失いかけ、ヤプールの目論見は成功したかに思えたが、子供たちの優しさを守るため、地球を去る決心を決めた北斗が子供たちの目の前で変身をし、最後の切り札であるジャンボキングも敗れ去ったため計画は水の泡と化した…。
サイモン星人(ヤプール)「みんなの前で私を撃つがいい。誰も私をヤプールだと信じてないぞ。私を撃てばお前は子供たちの信頼を裏切ることになるのだ。人間の子供から優しさを奪い、ウルトラマンエースを地上から抹殺するのが私の目的だったのだ」
サイモン星人(ヤプール)を撃とうとするが、子供たちがサイモン星人をかばう。
サイモン星人(ヤプール)の頭を撃った北斗星司。
ヤプールは「子供たちの前で、あえて北斗に自身を殺害させることで子供たちを失望させて優しさを奪う」という卑劣な作戦を成功させる。
サイモン星人に化けたヤプールの画策は、『帰ってきたウルトラマン』第31話「悪魔と天使の間に…」に登場する「ゼラン星人」のやり口・展開に似ている話。
北斗はサイモン星人に化けているヤプールを射殺すると、少年たちは北斗を責める。北斗はサイモン星人が「自分がヤプールだ」とテレパシーを送ってきたと説明するが、少年たちは「地球人はテレパシーを受けられない」と北斗の言う事を信じない。
このままだと、ヤプールの狙い通り、少年たちが人を信じる心や優しさを失ってしまうと考えた北斗は、自分がウルトラマンAであると打ち明ける。そして、少年たちやTACの仲間のいる前でウルトラマンAに変身した。
北斗星司「見ていてくれ、これがウルトラマンA最後の戦いだ!」
ラスボスのジャンボキングは、ギロチンショット(別名:スペースギロチン)で首チョンパにした。
ギロチンショット(別名:スペースギロチン)は、ウルトラギロチンのエネルギーを凝縮して放つ最強のギロチン系必殺技。普通のウルトラギロチンを大幅に超える破壊力を持つ。
ヤプールの計略を破り、見事超獣を打倒したウルトラマンエースであったが、その代償はこれまで守ってきた地球を離れ、地球から姿を消すという哀しい結末であった。
信用されない北斗が…最終回の名言につながる。
ウルトラマンエースの最後の願い「優しさを失わないでくれ。弱い者をいたわり、互いに助け合い どこの国の人達とも、友達になろうとする気持ちを失わないでくれ。 たとえ、その気持ちが何百回裏切られようと。 それが、私の最後の願いだ。」