『ウルトラセブン』の衝撃的なトラウマシーン・トラウマ回(怖い話・ホラー回・トラウマ怪獣)をまとめた一覧。ウルトラセブンの敗北シーン・やられシーン・ピンチシーンなど特撮史に残る過激な表現、懐かしい名場面やショキングな残酷シーン・トラウマシーンで満載。

ウルトラセブン

『ウルトラセブン』は、1967年10月1日から1968年9月8日まで、TBS系で毎週日曜19:00 – 19:30(JST、タケダアワー枠)に全49話が放送された。

宇宙の侵略者から地球を守るウルトラ警備隊と、ウルトラ警備隊をはじめとした地球人に協力するヒーロー・ウルトラセブンの活躍を描いた物語。本作品では明確な侵略の意図を持った知的生命体=宇宙人との対立が物語の中心となった。

ダンの正体を知らないウルトラ警備隊は、自分達に協力する真紅の宇宙人をウルトラ警備隊7人目の隊員という意味を込め、「ウルトラセブン」と命名した。第12話「遊星より愛をこめて」は、現在欠番扱いとなっている。


『ウルトラセブン』OP「ウルトラセブンの歌」

『ウルトラセブン』第2話「緑の恐怖」 / ホラー演出のワイアール星人

ワイアール星人は、地球人を自らと同様の植物のような怪人・人間生物X(怪生物X)に変身させ、鼠算式に増殖させる事で地球を侵略しようとした植物型の宇宙人。チルソナイト808という金属の塊に宇宙ステーションV3の隊員・石黒達男を閉じ込め、電子頭脳を内蔵した小型のチルソナイトで石黒に変身して地球に侵入した。石黒隊員に化けたワイアール星人

小田急ロマンスカーで、箱根の別荘へ向かっている石黒夫妻。石黒隊員に化けたワイアール星人が、小田急ロマンスカー内で人間の姿を保てなくなり、ワイアール星人に変身してしまうところが最大の恐怖シーン。

小田急ロマンスカー内で人間の姿を保てなくなり、ワイアール星人に変身してしまう。チルソナイト808が破壊された事で人間態を維持できなくなり、箱根へ石黒の妻を連れて行く(逃げる?)途中の列車内で正体を現した。

人間生物X(怪生物X)は、星人の液体によって全身が緑色の金属で覆われた後、星人と同じ姿になった人間。夜間に活動し、人間大の星人と同じ能力を使用できる。「人間生物X(怪生物X)」は、ワイアール星人の液体によって全身が緑色の金属で覆われた後、星人と同じ姿になった人間。夜間に活動し、人間大の星人と同じ能力を使用できる。小型チルソナイトが破壊されるのに連動して大型チルソナイトも破壊され、閉じ込められていた本物の石黒隊員は無事に救助された。小型チルソナイトが破壊されるのに連動して大型チルソナイトも破壊され、閉じ込められていた本物の石黒隊員は無事に救助された。

最後のナレーション「事件は終わった。だが、宇宙からの侵略が終わったわけではない。あの鉛色の物体が、いつあなたの庭に落ちてくるかもしれないのです。明朝、目が覚めたら、まず庭をご覧ください…」

『ウルトラセブン』第8話「狙われた街」 / 人間同士の信頼感を利用する恐るべき宇宙人

単なる宇宙人の侵略にとどまらず、地球人同士の皮相的で壊れやすい信頼関係をも風刺を交えて描いた第8話「狙われた街」。冒頭からいきなり暴力沙汰が起きていた。川崎市内でタクシーが暴走する事件が発生。冒頭からいきなり暴力沙汰が起きていた。川崎市内でタクシーが暴走する事件が発生。後部座席の乗客女性が「助けて」と叫んでいる。それをパトカーが追跡する。タクシーの運転手はタクシーを乗り捨て、女性を連れて走って逃走する。逃げる乗客を追いかけるタクシー運転手。

タクシー運転手による乗客の女性に対する強烈な平手打ち(ビンタ)。ウルトラ警備隊のフルハシらは、川崎市内の北川町駅前の自動販売機でタバコを購入していた。そこに銃声が鳴り響く。ライフルを乱射している男を発見。

現場では男と警察官が拳銃で対抗し銃撃戦になっていた。フルハシ隊員が強行突破し男を捕まえようとするが、足を撃たれてしまう。

そして男に銃口を向けられるが、危機一髪のところで横からソガ隊員が男のライフルをウルトラガンで破壊、男は警察官に取り押さえられたが、この男もまた、取り押さえられるとタクシー運転手同様すぐに気絶してしまった。作戦室に戻ると、フルハシやソガが休憩していた。しかしタバコを一服した直後、態度が豹変し攻撃的に変わるのだった。作戦室に戻ると、フルハシやソガが休憩していた。しかしタバコを一服した直後、態度が豹変し攻撃的に変わるのだった。作戦室に戻ると、フルハシやソガが休憩していた。しかしタバコを一服した直後、態度が豹変し攻撃的に変わるのだった。ダンは彼らが吸っていたタバコの中に赤い結晶体を発見した。ダンは彼らが吸っていたタバコの中に赤い結晶体を発見した。

たばこの中に地球人を発狂させて周囲の者がすべて敵に見える効果を持つ赤い結晶体を仕込み、これを吸引した地球人同士が殺し合うことで、最終的には地球人類が死に絶えるのを待って地球を乗っ取ろうとたくらむ。
当時の日本では現在と違って喫煙者に対する社会的規制がほとんど無く、第8話で「人類の約半分はタバコを吸っている」とのセリフがある。アンヌを待機させ、ダンがアパートに入っていく。アンヌを外に待機させ、ダンがアパートに入っていく。
ダンとメトロン星人がちゃぶ台を挟んで対峙する有名な場面。ダンとメトロン星人がちゃぶ台を挟んで対峙する有名な場面。
ダン「君たちの計画は全て暴露された。おとなしく降伏しろ」
メトロン星人「ハッハハハハ、我々の実験は十分成功したのさ」
ダン「実験?」
メトロン星人「そうだ。赤い結晶体が人類の頭脳を狂わせるのに、十分効力があることが分かったんだ。 教えてやろう。我々は人類が互いにルールを守り、信頼しあって生きていることに目をつけたのだ。 地球を壊滅させるのに暴力をふるう必要はない。人間同士の信頼感をなくせばよい。 人間たちは互いに敵視し傷つけあい、やがて自滅していく。どうだ?いい考えだろう」
ダン「そうはさせん、地球にはウルトラ警備隊がいるんだ」
メトロン星人「ウルトラ警備隊?恐いのはウルトラセブン、君だけだ。 だから、君には宇宙へ帰ってもらう。邪魔だからな。ハッハハハハハ。」
皮肉いっぱいの最後のナレーション「メトロン星人の地球侵略計画はこうして終わったのです。 人間同士の信頼感を利用するとは恐るべき宇宙人です。 でもご安心下さい、このお話は遠い遠い未来の物語なのです…。 え?何故ですって? 我々人類は今、宇宙人に狙われるほど、お互いを信頼してはいませんから…

『ウルトラセブン』第11話「魔の山へ飛べ」 / ダンが命を吸い取るカメラの犠牲に…。トラウマ必至の不気味なワイルド星人。

自らの生命維持のために地球人の生命を盗み取る老衰した宇宙人の所業を通し、自己の生存のために他者を犠牲にする現実社会の不条理をも風刺した第11話「魔の山へ飛べ」。命を吸い取るカメラで撮影されて、生命をフィルムに吸い取られてしまったダン。命を吸い取るカメラで撮影されて、生命をフィルムに吸い取られてしまったモロボシ・ダン。物陰から何者かに狙われたダンが、一瞬で絶命してしまう。気付いたソガにより、本部に収容されるが、基地の医師団にも手の施しようがなかった。なんとダンが死亡…。衝撃的な展開に。物陰から何者かに狙われたダンが、一瞬で絶命してしまう。気付いたソガにより、本部に収容されるが、基地の医師団にも手の施しようがなかった。ダンが、物言わぬ死体となって戻ってくると言う冷酷な現実を前に、さすがのキリヤマたちも声もなく立ち尽くす。ダンが、物言わぬ死体となって戻ってくると言う冷酷な現実を前に、さすがのキリヤマたちも声もなく立ち尽くす。
ソガ「ダンーっ! 隊長、申し訳ありません。自分がついていながら……ああっ、う、うう……」
キリヤマ「モロボシ・ダンは地球防衛軍の誇る勇者だ。今、彼の死が隊員たちに知れたら、みんなの士気に影響する。このことは、今度の事件が解決するまで、内密にしておく。君たちの気持ちは良く分かる。しかし、悲しんでる場合ではない。ダンがやられるほどの相手だ。敵は次にどんな手段を使うかも知れない、これ以上、犠牲者を出しては、ダンの死を無駄にしたことになる。我々ウルトラ警備隊の手で、必ず敵を倒すんだ。いいか、これはダンの弔い合戦だ!」
アマギ「隊長、分かりましたよ、これはカメラです。しかも、命を吸い取るカメラです」キリヤマ「えっ」アマギ「隊長、分かりましたよ、これはカメラです。しかも、命を吸い取るカメラです」…キリヤマ「えっ」
アマギ「百聞は一見にしかず、見て下さい」
白衣の科学者と一緒にその機器の分析をしていたアマギが、作戦室に来て、モルモットを使ってその性能を実証してみせる。
アマギ「このマシンの部分から、人間の目には見えない赤外線のような光線が発射され、何の傷も与えず、中のフィルムに生命が吸い取られる仕組みになってるんです」
アマギは、なんとかフィルムに吸い取られた命を、元の肉体に戻すことは出来ないかと思案し、困難な仕事に取り掛かる。不気味すぎる着ぐるみのワイルド星人が潜んでいる洞窟を探索するシーンがトラウマ級のホラー演出に…。不気味すぎる着ぐるみのワイルド星人が潜んでいる洞窟を探索するシーンがトラウマ級のホラー演出に…。キリヤマ隊長たちと一緒に入ってった警官が2人ともやられてしまい…怪物のいた岩陰には、生々しい死体が…。キリヤマ隊長たちと一緒に入ってった警官が2人ともやられてしまい…怪物のいた岩陰には、生々しい死体が…。身勝手なことを言うワイルド星人「分かってくれ、我々には若い、新鮮な生命が必要なのだ」ワイルド星人「分かってくれ、我々には若い、新鮮な生命が必要なのだ
ソガ「たとえ一人だろうと、勝手に人間の命を売り渡すようなことはできん!
とぐろを巻いている蛇のような円盤形態のナースとぐろを巻いている蛇のような円盤形態のナース。怒り狂ったワイルド星人は、「ナァァァス! ナァァァス!」と、一緒に連れてきた隠し玉、竜のような姿をしたロボット怪獣・ナースを噴火口から出撃させる。
アマギ隊員が考案した救出作戦で、現像されたフィルムは早速映写され、スクリーン上でダンの肉体と魂が合体する。アマギ隊員が考案した救出作戦で、現像されたフィルムは早速映写され、スクリーン上でダンの肉体と魂が合体する。ダンが蘇生した。
命の恩人であるアマギ隊員。
「アマギ隊員がピンチなんだよ!」…最終回でダンがアマギ隊員を命がけで救出したのは、この回のお返しだと思うと納得です。

『ウルトラセブン』幻の欠番回「遊星より愛をこめて」/ 封印された伝説の12話に登場するスペル星人

スペル星人は、『ウルトラセブン』幻の欠番回『遊星より愛をこめて』に登場する異星人。母星であるスペル星が爆弾実験の失敗により放射能で汚染され自身も被爆したため、自分たちの血液の代わりとして地球人の血液を奪っていた。スペル星人は、『ウルトラセブン』幻の欠番回『遊星より愛をこめて』に登場する異星人。母星であるスペル星が爆弾実験の失敗により放射能で汚染され自身も被爆したため、自分たちの血液の代わりとして地球人の血液を奪っていた。

第12話「遊星より愛をこめて」は、現在欠番扱いとなっている。

1970年10月に小学館の学年誌の付録として怪獣決戦カードが付けられた際にこの回に登場する異星人・スペル星人の説明文に『ひばくせいじん』というストレートすぎる肩書きが付けられていた事をきっかけに一連の騒動が始まる。
これを見た女子中学生が原爆被害者団体協議会委員であった父親に相談し、父親は編集部に抗議文を送った。
『被爆者を怪獣にするなんて!』と解釈され、新聞など各報道によってこれが瞬く間に全国に広がり、広島・長崎の被爆者団体を経て抗議運動も全国的規模となった。
その結果、円谷プロは12話を封印せざるを得なくなった。

引用元: 遊星より愛をこめて (ゆうせいよりあいをこめて)とは【ピクシブ百科事典】

第14話「ウルトラ警備隊西へ 前編」・第15話「ウルトラ警備隊西へ 後編」/ キングジョーの猛攻撃を受けたセブンは、失神状態に

キングジョーのバラバラになった部品が合体して巨大ロボ化する…キングジョーのバラバラになった部品が合体して巨大ロボ化する…馬乗りになって、セブンを苦しめるキングジョー。セブンは大ピンチ。馬乗りになって、セブンを苦しめるキングジョー。セブンは大ピンチ。

キングジョーは、ペダン星人が作ったスーパーロボット。ウルトラセブンのあらゆる攻撃を受け付けない頑強な合金装甲を持つ上にバリアー能力もある為、セブンも自力で倒すことができなかった。

失神状態に追い込まれる身動きしないセブン。絶望的な展開に。失神状態に追い込まれる身動きしないセブン。絶望的な展開に。

馬乗りになったキングジョーの猛攻撃を受けたセブンは、失神状態に追い込まれる絶望的な展開で第14話は終了する。

セブンに羽交い絞めにされた状態でライトンR30爆弾を受けるキングジョー。特撮史に残る名シーン。セブンに羽交い絞めにされた状態でライトンR30爆弾を受けるキングジョー。特撮史に残る名シーン。

第15話「ウルトラ警備隊西へ 後編」では、キングジョーは、アンヌ隊員の治療で記憶が戻ったドロシーの協力によって開発されたライトンR30爆弾をセブンに羽交い絞めにされた状態で受け大破炎上。キングジョーは、アンヌ隊員の治療で記憶が戻ったドロシーの協力によって開発されたライトンR30爆弾をセブンに羽交い絞めにされた状態で受け大破炎上。

『ウルトラセブン』第22話「人間牧場」 / 緑色の胞子で全身を埋め尽くされ「人間牧場」にされたルリ子とアンヌ

アンヌは親友ルリ子の誕生パーティーに参加…

ルリ子の前に緑色に輝く目を持つ怪物が現れ、ルリ子は悲鳴を上げて気絶してしまう。ルリ子の前に緑色に輝く目を持つ怪物が現れ、ルリ子は悲鳴を上げて気絶してしまう。ルリ子の前に緑色に輝く目を持つ怪物が現れ、ルリ子は悲鳴を上げて気絶してしまう。

アンヌも基地内で怪物に襲われた…その時に謎の生物に襲われルリ子は赤い胞子を植えつけられさらにアンヌも基地内で怪物に襲われた…


宇宙怪人 ブラコ星人は、地球人の女性ホルモンが胞子の栽培に適しているため、女性を胞子の「牧場」とする目的で地球に来た。アンヌとその友人のルリ子に赤い胞子を植えつけることに成功し、仮死状態にする。

ダン「まるで人間牧場ですね
博士「全くその通り。あの宇宙人にとって女性の体は食糧である胞子を育てる絶好の牧場と言う訳です
キリヤマ「このままでは地球上の女性全てが人間牧場にされるおそれがありますね
博士「人類の危機です。こうなったからにはあの二人を隔離して他の女性に空気伝染するのを防ぐべきです
ルリ子(島つかさ)とアンヌ(ひし美ゆり子)は緑色の胞子で埋め尽くされていた。まさに人間牧場になっていた。トラウマ必至の不気味なグロ描写になっている。セブンの持ち帰った「放射線α73」によって、アンヌとルリ子は命を取りとめる。

『ウルトラセブン』第23話「明日を捜せ」 / セブンに噛みつく猛毒怪獣「ガブラ」の生首・不気味すぎる無表情顔の「シャドー星人」


シャドー星人は、デスマスクのような無表情顔という不気味な顔をしている。小泉八雲の「怪談」の「貉(ムジナ)」に登場する妖怪「のっぺらぼう」のような演出の待ち伏せで安井を追い詰めるシャドー星人。シャドー星人は、人間への変身や透明化が可能だが、人間に変身する際でも顔は素顔のまま(冒頭でトラックを運転していた個体はサングラスとマスクで顔を覆っていた)。小泉八雲の「怪談」の「貉(ムジナ)」に登場する妖怪「のっぺらぼう」のような演出の待ち伏せで安井を追い詰めるシャドー星人。
安井与太郎・ヤスイ老人(演:木田三千雄)は、これまで一度たりとも予言をはずした事がないという、凄腕の水晶玉占い師。シャドー星人の03倉庫爆破計画を予言してしまったために、命を狙われてしまう。一度はウルトラ警備隊に保護されたが、インチキ扱いされて帰らされた所を再び襲われて拉致されてしまい、頭にショックを受ける強烈な拷問を受けてしまう。 お店に逃げ込むと、振り返った店員の顔が…シャドー星人だった。人間体の顔だけシャドー星人のままというのが怖い。シャドー星人の爆破計画を予知したために、狙われることとなってしまった占い師の安井。 小泉八雲の「怪談」の「貉(ムジナ)」に登場する妖怪「のっぺらぼう」のような演出の待ち伏せで安井を追い詰めるシャドー星人。シャドー星人の爆破計画を予知したために、狙われることとなってしまった占い師の安井。小泉八雲の「怪談」の「貉(ムジナ)」に登場する妖怪「のっぺらぼう」のような演出の待ち伏せで安井を追い詰めるシャドー星人。タクシーに乗ると、運転手が…バックミラーに映る「シャドー星人」の顔はみんなのトラウマ。妖怪「のっぺらぼう」が登場する小泉八雲の怪談をオマージュしたホラー演出になっている。タクシーに乗ると、運転手が…バックミラーに映る「シャドー星人」の顔はみんなのトラウマ。妖怪「のっぺらぼう」が登場する小泉八雲の怪談をオマージュしたホラー演出になっている。「同じ姿の妖怪や化け物が、二度に渡って同じ人を驚かせる」という怪談の王道パターンのホラー演出。「同じ姿の妖怪や化け物が、二度に渡って同じ人を驚かせる」という怪談の王道パターンのホラー演出。子供が泣き出す危険なレベルの恐さ。自身の戦闘能力は低いため、用心棒として怪獣ガブラを連れている。
降伏を申し出た直後にガブラを差し向けたり、水晶占い師のヤスイを解放した後も円盤からガブラの首を遠隔操作して襲わせたりと、卑怯な手段でセブンを追い詰める。猛毒怪獣ガブラは、宇宙のゲリラであるシャドー星人が操っている宇宙怪獣。円盤からの誘導電波で、セブンのアイスラッガーに切断された首を操作してセブンに噛みつかせた。

『ウルトラセブン』第26話「超兵器R1号」/ ギエロン星獣の悲劇的な誕生経緯とその最期。モロボシ・ダンの名言「それは血を吐きながら続ける悲しいマラソンですよ…」

地球防衛軍が行った新兵器実験の犠牲になった宇宙怪獣の悲劇を通し、最終的勝利者のいない無意味な軍拡競争への批判を描いた第26話「超兵器R1号」。ギエロン星獣は片腕をもぎ取られ、最後にはセブンのアイスラッガーで首を切り裂かれて敗北。もはや再生する事もなく、そのまま絶命した。ギエロン星獣は片腕をもぎ取られ、最後にはセブンのアイスラッガーで首を切り裂かれて敗北。もはや再生する事もなく、そのまま絶命した。

ギエロン星獣は、元はシャール星座の第7惑星であるギエロン星に生息していた生物。ギエロン星は、地球防衛軍が開発した新兵器“R1号”の威力を試す実験の標的となる。実験は成功し、ギエロン星は跡形も無く吹き飛んだが、実は同星にも生命体が存在しており、それが“R1号”の放射能で突然変異、怪獣化した存在。

モロボシ・ダンの名言「それは血を吐きながら続ける悲しいマラソンですよ…」モロボシ・ダンの名言「それは血を吐きながら続ける悲しいマラソンですよ…

敵がそれよりも強大な兵器を持ってくれば我々もそれ以上の兵器を作れば良いというフルハシに対し、ダンは一言呟く。

「それは、血を吐きながら続ける、悲しいマラソンですよ……」

このセリフは、『ウルトラセブン』シリーズを象徴する名言の1つとされている。

『ウルトラセブン』第31話「悪魔の住む花」 / 宇宙細菌ダリーが体内に寄生し吸血鬼になってしまった香織(演:子役時代の松坂慶子)

宇宙細菌ダリーに寄生された少女・香織は、まだ無名だった頃の松坂慶子さんが演じられているのは、かなり有名な話。花びら(実は宇宙細菌ダリーの卵の殻)に口づけしたため、ダリーに体内に寄生され、吸血鬼になってしまった香織(松坂慶子)。宇宙細菌ダリーに寄生された少女・香織は、まだ無名だった頃の松坂慶子さんが演じられているのは、かなり有名な話。

基地内を彷徨する吸血鬼化したカオリ。花びら(実は宇宙細菌ダリーの卵の殻)に口づけしたため、ダリーに体内に寄生され、吸血鬼になってしまった香織(松坂慶子)。
悲鳴を聞いて駆けつけたアマギは、背後から後頭部を殴られて失神…。
眠るアマギ。
キリヤマ隊長「容態は…」
医師「後頭部をやられています。しばらく安静が必要です」
キリヤマ隊長「犯人はやはり彼女なのか…」
ソガ「間違いありません」
看護婦「私も首を締められました」
キリヤマ隊長「それにしても意識不明の人間が、どうやって地下室に行ったんだろう、何のために?」(キリヤマ)
ソガ「隊長、地下室には輸血用の血液が保管してあります」
キリヤマ隊長「血液?」
フルハシ「じゃあ、血が欲しくって…」
アマギの首筋に傷口らしき血痕が…。
ダン「隊長、見てください…頚静脈を狙った痕ですよ」基地内を彷徨する吸血鬼化したカオリ。
口を軽く開き、麻酔息を吐きかけるカオリ。キリヤマ隊長「カオリさん…」
発見したキリヤマ隊長とアンヌ。
キリヤマ隊長「どこに行くんだ?」
無言、無表情のカオリ。
キリヤマ隊長「キミには休養が必要なんだ。さあ帰りなさい」
アンヌ隊員「さっ、帰りましょ…」
口を軽く開き、麻酔息を吐きかけるカオリ。
倒れこむキリヤマ隊長とアンヌ隊員。

ウルトラセブンは立ち直り、再びエメリウム光線をダリーに発射、そして続けざまにウルトラバブルを浴びせると、ダリーは溶けて消滅した。ウルトラセブンは立ち直り、再びエメリウム光線をダリーに発射、そして続けざまにウルトラバブルを浴びせると、ダリーは溶けて消滅した。ダリーは溶けて消滅した。

『ウルトラセブン』第33話『侵略する死者たち』/ 幽霊に翻弄されるセブン…何体もの幽霊、影…シャドウマンが特殊なガスを噴射しながらセブンに迫るトラウマ必至のホラー演出。

蘇生怪人 シャドウマンの正体は、幽霊。実体がないためにどんな攻撃も効かず、どこにでも侵入する。ミクロ化フォグでセブンをコップ内に閉じ込める。蘇生怪人 シャドウマンの正体は、幽霊。実体がないためにどんな攻撃も効かず、どこにでも侵入する。ミクロ化フォグでセブンをコップ内に閉じ込める。

シャドウマンは、『ウルトラセブン』第33話『侵略する死者たち』に登場する幽霊。真夜中、死体の中から抜け出した霊=シャドウマンが、基地内で暗躍を始めると、ダンはその気配を察知し、ウルトラセブンに変身した。しかし、白い煙に包まれたセブンの体はミクロ化してしまい、コップの中に閉じ込められてしまう。シャドウマンは、『ウルトラセブン』第33話『侵略する死者たち』に登場する幽霊。何体もの幽霊、影…シャドウマンが特殊なガスを噴射しながらセブンに迫るトラウマ必至のホラー演出。何体もの幽霊、影…シャドウマンが特殊なガスを噴射しながらセブンに迫るトラウマ必至のホラー演出。シャドウマンは、謎の宇宙人のもつ強い念動力(サイコキネシス)で操られた霊魂達で、その正体は怪獣でもなければ宇宙人でもなくウルトラ警備隊基地近辺にある病院に安置された身元の分からない男性の幽霊である。謎の宇宙人のもつ強い念動力(サイコキネシス)で操られた霊魂達で、その正体は怪獣でもなければ宇宙人でもなくウルトラ警備隊基地近辺にある病院に安置された身元の分からない男性の幽霊である。シャドウマンは、自分たちの存在に気づいたセブンをミクロ化フォグでミクロ化しコップへ幽閉した後、首尾よくマイクロフィルムを奪い、データを通信室の送信機で操っている宇宙人たちが待機している母船へ送信した後、その使命を果たし消え去った。

『ウルトラセブン』第37話「盗まれたウルトラ・アイ」 / 仲間に見捨てられたマゼラン星人マヤは自害する。子供向け番組とは思えない衝撃的な重いラスト。

地球攻撃の捨石にされ、地球で生きることを放棄した宇宙人の少女(マゼラン星人マヤ)とモロボシ・ダン(ウルトラセブン)の価値観を対比した第37話「盗まれたウルトラ・アイ」。「こんな狂った星よ。見てごらんなさいこんな星。侵略する価値があると思って?」と騒々しい音楽に合わせて踊りながらマヤは答える。

「ウルトラ・アイをなぜ盗った?」とダンが問うと、「それが私の任務だもの。」とマゼラン星人マヤ(演:吉田ゆり)は答えた。さらに「地球を侵略するつもりなのか。」と問うと、「こんな狂った星よ。見てごらんなさいこんな星。侵略する価値があると思って?」と騒々しい音楽に合わせて踊りながらマヤは答える。

「迎えはまだか?迎えはまだか?」とダンが言うと、マヤは動きを止め、スピーカーの方を見て逃げ出した。マゼラン星は地球に向けてミサイルを発射していた。アンヌ隊員はマヤはどうするのか疑問を抱く。するとダンが「裏切られたんだよ。自分の星に…。」と言うのだった。

マヤは「この星の命も午前0時で終わりです。」と告げる。「君も死ぬのか?」とダンが問うと、マヤは「私は仲間が迎えに来てくれるわ。」と答えた。ダンは「誰も来ない。君は初めから見捨てられてたんだ。」と告げ、通信記録をマヤに見せる。ダンは「誰も来ない。君は初めから見捨てられてたんだ。」と告げ、通信記録をマヤに見せる。マヤは、マゼラン星から迎えが来ないこと、自分は見捨てられたことを知る。

ダンは「この星で生きよう。この星で一緒に…。」と言う。呆然とするマヤに、ダンは「この星で生きよう。この星で一緒に…。」と言う。ダンの問いかけに対してマヤは無言で答えず、代わりにウルトラ・アイを返却する。ダンはセブンに変身…。ダンの問いかけに対してマヤは無言で答えず、代わりにウルトラ・アイを返却する。ダンはセブンに変身…。

ジュークボックスの前でマヤは、「J」と「7」のボタンを押し煙と共に命を絶つ。ジュークボックスの前でマヤは、「J」と「7」のボタンを押し煙と共に命を絶つ。ジューク・ボックスの秘密の組合せのスイッチを入れる。ジュークボックスの前でマヤは、「J」と「7」のボタンを押し煙と共に命を絶つ。白煙と共に、マヤは消滅していった。ジューク・ボックスの秘密の組合せのスイッチを入れるマヤ。白煙と共に、マヤは消滅していった。白煙に包まれるマヤ。マゼラン星人マヤ の最期の結末が、切なすぎる。白煙に包まれるマヤ。マゼラン星人マヤの最期の結末が、あまりにも切なすぎる。

ジュークボックスの前の床にマヤのブローチを見つける。マヤが自害したことを知るダン。午前0時の時計の鐘が鳴る中を、スナック・ノアに戻って来たダン。 ジュークボックスの前の床にマヤのブローチを見つける。マヤが自害したことを知るダン。

ダンは「なぜ他の星ででも生きようとしなかったんだ。僕だって、同じ宇宙人じゃないか…。」と嘆くのだった。ダンは「なぜ他の星ででも生きようとしなかったんだ。僕だって、同じ宇宙人じゃないか…。」と嘆くのだった。

マヤは、ダンとも和解することもなく、マゼラン星人からも見捨てられ、孤独に自らで命を立ってしまうという悲しすぎる最後を迎える。子供番組とは思えない衝撃的な重いラスト。

『ウルトラセブン』第39話「セブン暗殺計画(前篇)」/ ガッツ星人に敗北したウルトラセブンが十字架に磔にされる衝撃的な展開

『ウルトラセブン』第39話「セブン暗殺計画(前篇)」/ ガッツ星人に敗北したウルトラセブンが十字架に磔にされる衝撃的な展開ダンは、セブンに変身した。しかし、セブンの能力を十分研究したガッツ星人の戦法に苦戦する。ガッツ星人は、特技の分身能力、テレポートでセブンを翻弄する。ガッツ星人は、特技の分身能力、テレポートでセブンを翻弄する。アイスラッガーを食らったガッツ星人は、二体に分離し、平然としている。

ガッツ星人は、セブンと戦って分身や瞬間移動などで翻弄してエネルギー切れに追い込み、十字架へ磔にする。

ダンがセブンに変身すると、わざとワイドショットなどの光線をたくさん使わせ、分身やテレポートでエネルギー切れに持ち込んだ。特にワイドショットは、大量のエネルギーを消耗してしまう。

ガッツ星人「もう間もなくセブンのエネルギーは尽きるぞ

ガッツ星人の目や両手から発射する怪光線「ビームバインド」が攻撃手段。
ガッツ星人の目や両手から発射する怪光線「ビームバインド」が攻撃手段。

エネルギーを消耗し活動限界に達して腕がダランと垂れ下がり完全に動きが止まっているウルトラセブンに対して、ガッツ星人は情け容赦なく止めを刺す。エネルギーを消耗し活動限界に達して腕がダランと垂れ下がり完全に動きが止まっているウルトラセブンに対して、ガッツ星人は情け容赦なく止めを刺す。

セブンはなす術もなく、十字架の形をした透明な棺に捕らえられてしまう。セブンはなす術もなく、十字架の形をした透明な棺に捕らえられてしまう。

「夜明けとともにセブンを処刑する」とガッツ星人に捕らえられ処刑予告されるセブン。十字架に磔にされるセブン。当時としては、あまりにも衝撃的な映像であった。

ガッツ星人「無駄な抵抗はやめろ。このまま戦闘を続ければ、君たちは全滅するだけである。地球防衛軍の切り札、ウルトラセブンは我々の手中にあるのだ」

ガッツ星人「地球の全人民に告ぐ。君たちの英雄セブンは、夜明けとともに処刑されるであろう

「夜明けとともにセブンを処刑する」とガッツ星人に捕らえられ処刑予告されるセブン。十字架に磔にされるセブン。当時としては、あまりにも衝撃的な映像であった。ガッツ星人がアンヌの友人の夏彩子さんを追い詰める場面はトラウマ。ガッツ星人がアンヌの友人の夏彩子さんを追い詰めるホラー演出の場面はトラウマ。ガッツ星人は先手を取り、夏彩子を襲ってペンダントの宝石を奪った。だがそれは、模造品であったため、本物のダイモード鉱石は無事警備隊の手に渡る。磔となっているセブンの額のビームランプにマグネリウムエネルギーを照射するが、反応がない。空に浮かんでいたセブンは、なんと幻影だった。 磔となっているセブンの額のビームランプにマグネリウムエネルギーを照射するが、反応がない。空に浮かんでいたセブンは、なんと幻影だった。磔となっているセブンの額のビームランプにマグネリウムエネルギーを照射するが、反応がない。空に浮かんでいたセブンは、なんと幻影だった。

第40話「セブン暗殺計画(後編)」…地球侵略の為、セブンのあらゆるデータを研究しセブンを倒したガッツ星人によるセブンの処刑が迫っていた…第40話「セブン暗殺計画(後編)」…地球侵略の為、セブンのあらゆるデータを研究しセブンを倒したガッツ星人によるセブンの処刑が迫っていた… 果たしてセブンは復活し地球に希望の光は灯せるのか…

夏彩子さんの絶叫顔も怖いガッツ星人に襲われた夏彩子さんの絶叫顔も怖い。

『ウルトラセブン』第42話「ノンマルトの使者」 / 衝撃のラスト!ダンとアンヌの前に現れた真市少年は、幽霊だった…。人間と地底人のどちらに正義があるのか?どちらが侵略者なのか?

地球人が侵略者の末裔ではないかという疑問を投げかけることで、セブンの正義を根底から揺さぶった第42話「ノンマルトの使者」。砂浜で首元まで埋まって寝ているアンヌ(有名な「生首アンヌ」)の元に、左頬にホクロの少年が駆けて来た。

砂浜で首元まで埋まって寝ているアンヌ(有名な「生首アンヌ」)の元に、左頬にホクロの少年が駆けて来た。

「お姉ちゃん、ウルトラ警備隊の隊員だろう」

砂浜で首元まで埋まって寝ているアンヌ…有名な生首アンヌ

「だったら、あれ、やめさせた方がいいぜ。ウルトラ警備隊が注意したら、きっときいてくれると思うんだ。僕、もうずいぶん前から、やめろ、やめろって言ったんだけど、ちっとも聞いてくれないんだよ」

少年はシーホース号を指差し、「今すぐに海底開発をやめないと大変なことになるよ。」と告げて去っていった。

(…しばらくして、沖のシーホース号が、突然轟音と共に爆発炎上する。シーホース号は、沈没してしまう。)

帰路の途中、アンヌは海岸でオカリナを吹く少年を発見。アンヌに警告したあの少年だ!
少年の下へ駆け寄るアンヌ。アンヌに名前を聞かれると、少年は真市と名乗った。

アンヌはこれまでの疑問を真市に問いかける。アンヌはこれまでの疑問を真市に問いかける。

アンヌ「ねぇ、真市くん。なぜ海底開発センターが壊されてしまったの?」

真市「ノンマルトが怒ったのさ。」
アンヌ「なぜ?」

真市「海底はノンマルトのものだもん。」
アンヌ「ノンマルトって何なの?
真市「本当の地球人さ
アンヌ「地球人?」

真市「ずっとずっと昔、人間より前に地球に住んでいたんだ。でも、人間から海に追いやられてしまったのさ。人間は今では自分たちが地球人だと思ってるけど、本当は侵略者なんだ

アンヌ「人間が地球の侵略者ですって?

真市「…(うなずく) 」
アンヌ「まさか、まさか…」
真市「本当さ。」

アンヌ「君、ノンマルトなの?」
真市「人間はずるい。いつだって自分勝手なんだ。ノンマルトを海底からも追いやろうとするなんて。」

アンヌ「真市君は人間なんでしょ?だったら、人間が人間のことを考えるのは当たり前じゃない。海底は私たちにとって大切な資源なのよ。」
真市「でも、ノンマルトにはもっともっともっと大切なんだ。」

アンヌ「私は人間だから人間の味方よ。真市君もそんなこと言うべきじゃないわ。」

ダン「真市くん!」

岩陰から飛び出すダン。

真市「人間がやるんなら、ノンマルトもやるよ。僕知らないからね!」

そう言うと、真市は海に飛び込み姿を消した。 呆然と立ち尽くし、顔を見合わせるダンとアンヌ。地上破壊を続けるグローリア号の艦内では、人間の形をした知的生命体が操縦していた。彼らこそ、真市が言っていた地球原人ノンマルトである。地上破壊を続けるグローリア号の艦内では、人間の形をした知的生命体が操縦していた。彼らこそ、真市が言っていた地球原人ノンマルトである。
ウルトラ警備隊の総攻撃の前に、海底都市は跡形も無く壊滅。地球原人ノンマルトは全滅した。

弾薬が尽き、海底のどこかへと逃亡するグローリア号を追跡するハイドランジャー。ハイドランジャのレーザー砲の直撃を受け、大爆発撃沈するグローリア号。

海底の奥へ前進すると、アンヌがその先に複数の建物らしきものを発見。それは人間達の侵略によって住処を追放され、自分達の手で築き上げた静かで平和に暮らすノンマルトの海底都市であった。

その光景に、驚愕の表情を隠せないキリヤマ。「もし宇宙人の侵略基地だとしたら放っておく訳にいかん。我々人間より先に地球人がいたなんて・・・。そんなバカな。やっぱり攻撃だ。」

無抵抗、無防備なノンマルトの海底都市に、ハイドランジャーの大型ミサイルが打ち込まれる。容赦ないミサイル攻撃により、続々と爆破される都市。爆発に飲み込まれるノンマルト。ウルトラ警備隊の総攻撃の前に、海底都市は跡形も無く壊滅。地球原人ノンマルトは全滅した。

キリヤマ隊長らしからぬ問題発言「ウルトラ警備隊全員に告ぐ。ノンマルトの海底都市は完全に粉砕した!我々の勝利だ!海底も我々人間のものだ!これで再び、海底開発の邪魔をする者はいないだろう!

高らかに勝利宣言するキリヤマ隊長。

衝撃のラスト…真市君は霊となって、ノンマルトの使者として地上に現われていたのだろうか…。小さな墓に花を手向ける女性の姿を見かける。 ダン「失礼ですが、海底開発センターの遺族の方ですか」

「ウルトラ警備隊の馬鹿野郎!!!」広い海に怒りの声が響き渡る。ダンとアンヌが振り向くと、海岸近くの岩場に真市が立っていた。

「ウルトラ警備隊のバカ! 地球はノンマルトの星なんだ! 人間こそ侵略者なんだ!!」真市の声に導かれるように、走り出すダンとアンヌ。

二人が岩場にたとり着くと、真市の姿はどこにも見当たらなかった。そこで、小さな墓に花を手向ける女性の姿を見かける。

ダン「失礼ですが、海底開発センターの遺族の方ですか」
女性「いいえ、この土地に避暑に来て、子供を亡くした者です もう二年になりますわ 今日が命日なものですから・・・」

小さな墓に刻まれている【真市安らかに】の文字

真市安らかに】小さな墓に刻まれている名前を見て驚愕するダンとアンヌ。

アンヌ「真市・・・!?」

なんと、ウルトラ警備隊にノンマルトの悲しみを訴え、二人の前に何度も現れた真市の名が!

【真市安らかに】小さな墓に刻まれている名前を見て驚愕するアンヌ。「真市・・・!?」

女性「海の大好きな子でした 私も海のような広い心を持った男の子に育ってほしいと思って、毎年ここに連れて来ていたんです・・・」

真市君は、実は死んでいたオチ…幽霊?)衝撃の事実を目の当たりにしたモロボシ・ダン、友里アンヌは茫然自失状態に…。広大で青く輝く海を眺める二人。

女性「海の大好きな子でした 私も海のような広い心を持った男の子に育ってほしいと思って、毎年ここに連れて来ていたんです・・・」(ナレーター)「二年前。この海で死んだ少年の魂が、ノンマルトの使いになってやって来たのでしょうか?それにしても、ノンマルトが本当に地球の先住民だったかはどうか、それは、全てが消滅してしまった今、永遠の謎となってしまったのです。衝撃の事実を目の当たりにした友里アンヌは 、広大で青く輝く海を眺める。ウルトラシリーズ屈指の衝撃のラスト!2年前に海で亡くなった真市少年の魂が、ノンマルトの使者として現れたのであろうか…地上にいる我々人間こそが悪の侵略者なのだろうか。

『ウルトラセブン』第43話「第四惑星の悪夢」/ トラウマキャラのロボット長官

コンピューターとロボットによるオートメーション化の行き着く先を描き、当時の高度経済成長や盲目的な科学万能主義を批判した第43話「第四惑星の悪夢」。娯楽作品の枠にとどまらない傑作。ロボット長官の目元や後頭部がパーツとして取り外し可能で、外すと機械部分が露わになり、そこに秘書(人間)が油を挿している場面が見られた。ロボット長官の目元や後頭部がパーツとして取り外し可能で、外すと機械部分が露わになり、そこに秘書(人間)が油を挿している場面が見られた。

第四惑星のロボット長官の秘書・アリー(演:愛まち子)が長官にコーヒーを出す。
第四惑星のロボット長官「ぬるい、砂糖も多い!どうも人間は物覚えが悪くていかん。コーヒーの味が毎日違うんだからなぁ」ロボット長官の目元が取り外されるシーンは、特撮史に残るSFホラータッチのグロテスクなシーンとして名高い。第四惑星のロボット長官の目元がパーツとして取り外されたシーンのアップ。非常におぞましいトラウマシーン。

第四惑星では、人間が宇宙人ではなく、ロボットに支配されている。かつての第四惑星は二千年前までは人間達が統治していたが、サポート役としてロボット達を作り出すうちに怠け者となってしまい、やがてロボット達の反乱によってその立場が逆転、奴隷としてこき使われる羽目になった。

第四惑星の長官(ロボット)の秘書・アリー(演:愛まち子)が後頭部に油を挿している。非常におぞましいトラウマシーン。第四惑星の長官(ロボット)の秘書・アリー(演:愛まち子)が後頭部に油を挿している。非常におぞましいトラウマシーン。

『ウルトラセブン』第44話「恐怖の超猿人」 / 恐ろしいサイコサスペンス・SFホラー展開に…。

深夜の街で警察官2名が猿人間に惨殺される。深夜の街で警察官2名が猿人間に惨殺される。モンキーセンターの真山博士と助手は、実はゴーロン星人に洗脳されており、ゴリーは彼らに脳改造を施された「猿人間」であった。

深夜、巡回中の警官がゴリラ級の大男に撲殺された。事件究明のために、ダンとアンヌはモンキーセンターを訪問。アンヌと旧知の真山博士は好意的に彼らを迎えるが、博士は女性助手とともに侵略者ゴーロン星人に洗脳されていた。星人の目的は地球人の脳を猿のものと交換して地球を猿人だらけの惑星に作り変えることであった!

アンヌは地下室に辿り着いた…中からはムチの音と叫び声が聞こえた…アンヌが地下室をのぞいていたところを、あっけなく助士につかまって猿人間にされかける。アンヌは地下室に辿り着いた…中からはムチの音と叫び声が聞こえた…アンヌが地下室をのぞいていたところを、あっけなく助士につかまって猿人間にされかける。 モンキーセンターの助手の女性からムチで打たれるアンヌ隊員!不気味な地下室の中で、モンキーセンターの助手の女性からムチで打たれるアンヌ隊員!サイコサスペンスのような人間ドラマが続く。アンヌに対する助手の民子のムチを使ったSMプレイは、大人向け視聴者サービスか。かなりガチな感じがするムチ。アンヌに対する助手の民子のムチを使ったSMプレイは、大人向け視聴者サービスか。かなりガチな感じがするムチ。脳を猿のものと入れ替えられ猿人間と化した猿人ゴリーは、元はモンキーセンターの飼育員。脳を猿のものと入れ替えられ猿人間と化した猿人ゴリーは、元はモンキーセンターの飼育員。ゴーロン星人は、実験としてゴリーを生み出し、その実験が成功したため、全人類の猿人間化を目論んだ。アンヌが連れられた先は地下の実験室・手術室。ここで脳波交換装置を使い猿と人間の脳を入れ替え猿人間を作っていたのだ。すべてはゴーロン星人の企みであった。アンヌが連れられた先は地下の実験室・手術室。ここで脳波交換装置を使い猿と人間の脳を入れ替え猿人間を作っていたのだ。すべてはゴーロン星人の企みであった。地下の実験室に囚われ、猿人間にされそうになるアンヌ…まさに大ピンチ。地下の実験室に囚われ、猿人間にされそうになるアンヌ…まさに大ピンチ。

脳波交換装置用の手術台に乗せられたアンヌ「やめて!やめて下さい!お願いします。やめて下さい!」脳波交換装置用の手術台に乗せられたアンヌ「やめて!やめて下さい!お願いします。やめて下さい!

脳波交換装置用の手術台に乗せられたアンヌは、必死で哀願するが、真山博士も助手の民子も全く耳を貸さず、淡々と作業を進める。トラウマ必至の非常に恐ろしいホラー展開になっている。脳波交換装置用の手術台に乗せられたアンヌは、必死で哀願するが、真山博士も助手の民子も全く耳を貸さず、淡々と作業を進める。トラウマ必至の非常に恐ろしいホラー展開になっている。

猿人ゴリーは、ゴーロン星人の脳波交換装置により、モンキーランドの飼育員が変貌させられた姿。通常は普通の人間であるが、激しく興奮すると猿人に変身して怪力を発揮する。ゴリーの変貌する恐怖は、SFモンスターホラーそのもの。ゴリーは怒り狂い猿人間になりアンヌを助けた。ゴリーの変貌する恐怖は、SFモンスターホラーそのもの。ゴリーは怒り狂い猿人間になりアンヌを助けた。猿人ゴリーは、ゴーロン星人の脳波交換装置により、モンキーランドの飼育員が変貌させられた姿。通常は普通の人間であるが、激しく興奮すると猿人に変身して怪力を発揮する。

味方であるはずの真山博士と助手である民子の実験を妨害すると、アンヌを連れ去ろうとする。

ゴーロン星人がセブンに倒され、洗脳されていた博士も、助手の女性も、普通の人間に戻った。ゴーロン星人がセブンに倒され、洗脳されていた博士も、助手の女性も、普通の人間に戻った。

『ウルトラセブン』第45話「円盤が来た」 / トラウマ怪獣のサイケ宇宙人ぺロリンガ星人・星の世界に行けなかったフクシン三郎

アマチュア観測者の1人・フクシン三郎はぺロリンガ星人の乗った円盤を発見し、ウルトラ警備隊に通報するものの、現実逃避気味のフクシン青年の通報は誰にも信用してもらえない。1960年代の懐かしい光景。アマチュア観測者の1人・フクシン三郎はぺロリンガ星人の乗った円盤を発見し、ウルトラ警備隊に通報するものの、現実逃避気味のフクシン青年の通報は誰にも信用してもらえない。

いつものように寝そべっているフクシンの元に昨日の少年が。夕べ何か見なかった?と質問する少年に、円盤を見たことを言うフクシン。いつものように寝そべっているフクシンの元に昨日の少年が。夕べ何か見なかった?と質問する少年に、円盤を見たことを言うフクシン。
「今日こそ円盤が見られるよ。東の空だよ」

今度は証拠写真をとカメラを向けるがそのカメラにも星しか写っていなかった。完全に信頼を失ってしまった。

きらりと一番星。フクシン三郎「星の世界へ行ってしまいたいよ」 ペロリンガ星人が擬態した少年「僕がお兄ちゃんの望みを叶えてあげるよ」

フクシン三郎「いいだろう…星は奇麗で…星の世界へ行ってしまいたいよ

ペロリンガ星人が擬態した少年「僕がお兄ちゃんの望みを叶えてあげるよ。奇麗な星の世界へ連れて行ってあげる。

フクシン三郎「いいだろうな 星の世界で暮らすのは のんびりと誰にもわずらわされず」

ペロリンガ星人が姿を見せた。少年の姿はかき消え、ペロリンガ星人が姿を見せた。フクシンの推察通り、円盤群は本物で地球侵略のために来たのだ。

ペロリンガ星人は、円盤を強力な磁気と不透視バリアーで星にカモフラージュして各地の天文台や観測所に見えないようにし、難なく地球に侵入しようとするが、アマチュア観測者には円盤に見えるようになっていた。そこで、少年に化けてアマチュア観測者の1人・フクシン三郎に近づき、同志として取り込もうとする。

イソップの童話の「狼と少年」のように誤報を何度もし続けると本当の危機でも信用されなくなると言う弱点をついたようなペロリンガ星人の作戦。

ペロリンガ星人「人間なんてそんな動物さ、専門家は常にアマチュアより正しいと信じてるのさ…」ほーら言った通りだろう。とペロリンガ星人。専門家の言うことは絶対で、アマチュアの意見など聞きはしない。

ペロリンガ星人「人間なんてそんな動物さ、専門家は常にアマチュアより正しいと信じてるのさ……約束を果たしてあげよう。地球に飽き飽きした君を星へ連れて行ってあげるよ。もう随分多くの地球人を私は星へ連れて行ってあげたんだ。ほら、ある日突然蒸発していなくなった人たちが君の周りにもいるだろう?」

気落ちしているフクシン青年だったがペロリンガ星人は誘う。約束通り星に連れてってあげるよ。と。気落ちしているフクシン青年だったがペロリンガ星人は誘う。約束通り星に連れてってあげるよ。と。

普通の写真から星を取ることは不可能な事を証明したダンはこれは円盤だと見破る。

ペロリンガ星人はウルトラセブンとの戦闘に敗れ(倒されたのかどうかは明確になっていない)、残りの円盤群も全滅させられた。ペロリンガ星人はウルトラセブンとの戦闘に敗れ(倒されたのかどうかは明確になっていない)、残りの円盤群も全滅させられた。
この回のペロリンガ星人とウルトラセブン、ウルトラ警備隊の戦いは、サイケな映像処理を施されたイメージ映像的な演出となっている。

後日。ウルトラ警備隊から地球侵略を未然に防いだ立役者として感謝されるフクシン青年。通報者のフクシン青年は一転して周囲から称賛されるが、どこか居場所がなさそうな顔をする。

後日。ウルトラ警備隊から地球侵略を未然に防いだ立役者として感謝されるフクシン青年。通報者のフクシン青年は一転して周囲から称賛されるが、どこか居場所がなさそうな顔をする。フクシンは無表情だった。ペロリンガ星人が滅んでしまったので、星の世界には行けず、また退屈な現実が訪れるからだった。

また、いつもと変わらない退屈な毎日が始まる。厳しい現実の日常へ戻るフクシン青年。

星へ行く夢の消えたフクシン青年が、ゴミの山の間を、自転車で走る姿で物語は幕を閉じる。最後に映し出される工場地帯、ゴミ捨て場、鉄屑…といった光景…1960年代の猛烈な高度経済成長のひずみ…1960年代の成長の陰ともいえるゴミの堆積の景色
星へ行く夢の消えたフクシン青年が、ゴミの山の間を、自転車で走る姿で物語は幕を閉じる。

1960年代の猛烈な高度経済成長のひずみ…1960年代の成長の陰ともいえるゴミの堆積の景色。急成長の裏にある影…そこを通っていくフクシン青年。物語のラストシーンは、フクシン青年にとって日常に戻れたグッドエンドとも言えるし、居場所の無い星から離れる機会を失ってしまったバッドエンドとも取れる。

『ウルトラセブン』第46話「ダン対セブンの決闘」 / サロメ星人製作の「にせウルトラセブン」

罠に掛かり、ダンは意識を失う。気がつくと、薄暗い秘密のアジトのようなところで、ベッドに縛り付けられていた。サロメ星人の仕掛けた罠に掛かり、モロボシ・ダンは意識を失う。気がつくと、薄暗い秘密のアジトのようなところで、ベッドに縛り付けられていた。
サロメ星人の女「ようこそ、セブン。ミイラ取りがミイラ、まんまと罠に掛かったわね」
モロボシ・ダン「罠!?」
サロメ星人の男「ここは海底にある我らサロメ星人の海底工場だ」
ダン「工場!?」
女「あなたは、私たちが作ってるものを知りたくて来たのでしょう。見せてあげるわ。ことにあなたには是非にでも見て貰いたいの地球侵略を企むサロメ星人の海底工場で作られる。外見は本物のセブンと変わりないが、大きな特徴として腰や手足などの関節部にプロテクターらしき物がついている。にせウルトラセブンは、地球侵略を企むサロメ星人の海底工場で作られる。外見は本物のセブンと変わりないが、大きな特徴として腰や手足などの関節部にプロテクターらしき物がついている。
にせウルトラセブンを見て、さすがに愕然として立ち尽くすダン。にせウルトラセブンを見て、さすがに愕然として立ち尽くすダン。
サロメ星人の女「いかが?」
モロボシ・ダン「こんなものを作ってどうするつもりだ」
サロメ星人の男「無敵の超人ウルトラセブン、セブンを我らの味方にすることが出来たら……」
ダン「セブンは地球人の味方だ!」
女「それがもうすぐ地球人の敵になるのよ。地球上のあらゆるものを破壊するウルトラセブン……、正義の味方が悪魔の代名詞になるのよ
男「地球人は、セブンが侵略者になったと思うだろうな」
自白装置・トークマシンでウルトラビーム(エメリウム光線と思われる)の方程式「MGSH3GWFB1」を聞き出すと、にせセブンに組み込み出撃させ、用済みと判断したダンを時限爆弾で基地ごと抹殺しようと目論むも、その寸前で脱出させられたことで失敗に終わる。
にせウルトラセブンは、実力は互角だったが本物のセブンの空中回転攻撃を受けて爆発した。にせウルトラセブンは、実力は互角だったが本物のセブンの空中回転攻撃を受けて爆発した。
サロメ星人の男「勝ったのか…」
サロメ星人の女「我らのセブンが、負ける訳ありません生き残った方のセブンは海から頭しか出しておらず、サロメ星人のみならず視聴者も一見どちらが生き残ったのかわからないような演出がされている。生き残った方のセブンは海から頭しか出しておらず、サロメ星人のみならず視聴者も一見どちらが生き残ったのかわからないような演出がされている。サロメ星人でさえも「にせセブン」を倒し浮上してきた「本物のセブン」を「我らのセブン」と間違えていた。サロメ星人は、海から浮上してきたウルトラセブンを「我らのセブン!」と歓喜するも、勝ち残ったのは本物のセブンであり、そのセブンによって海の果てに連れていかれ、宇宙船ごと爆破された。サロメ星人は、本物のセブンが出てきたときには「いくら本物でも、我らがセブンの敵ではありません」と自信ありげな発言をしており、実際ボディ風車を受けて海に墜落したニセウルトラセブンを本物と勘違いし、近寄ってきた本物のセブン(サロメ星人の宇宙船を破壊するために近づいていた)をニセウルトラセブンと間違えて「我らのセブンだ!」と喜ぶなど、自信過剰なところがある。
アマギ隊員「セブンは勝ったんだ!俺たちのセブンだ!」安堵し、喜び合うメンバー。そこへ、ダンも無事な姿を見せ、駆け寄ってきた。

『ウルトラセブン』第47話「あなたはだぁれ?」 / 夜になると本物と偽物の団地がそっくり入れかわり、宇宙人たちの居住区となっていた。

佐 藤 「…そうだ!あれは宇宙人だ!」 佐藤がそう叫んだ瞬間、不気味な声が背後で上がり、佐藤がハッとして振り向くと、いつの間にかそこには三人の宇宙人が至近距離で立っていた。佐藤は、気を失ってしまう。フルハシ「宇宙人とか円盤が出たら知らせてください」
佐 藤 「…そうだ!あれは宇宙人だ!」佐藤がそう叫んだ瞬間、不気味な声が背後で上がり、佐藤がハッとして振り向くと、いつの間にかそこには三人の宇宙人が至近距離で立っていた。佐藤は、気を失ってしまう。夜、隣接する工事現場で張り込んでいると、ダンの目には団地の建物が地底へと沈み込み、別の棟に入れ替わるのが見えた。夜間には団地が入れ替わり、住人は皆宇宙人なのだ。夜間には団地が入れ替わり、住人は皆宇宙人なのだ。 フック星人の化けたニセの住人であった。この団地では夜になると本物と偽物の団地がそっくり入れかわり、宇宙人たちの居住区となっていたのだった。フック星人の化けたニセの住人であった。この団地では夜になると本物と偽物の団地がそっくり入れかわり、宇宙人たちの居住区となっていたのだった。

第48話「史上最大の侵略(前編)」及び最終回第49話「史上最大の侵略(後編)」/ ウルトラセブン=モロボシ・ダンとアンヌ隊員の別れを描いた最終回

セブン上司「これ以上地球に留まることは非常に危険。ウルトラセブン、M78星雲に帰るときが来たのだ。」(『ウルトラセブン』第48話「史上最大の侵略(前編)」)セブン上司「これ以上地球に留まることは非常に危険。ウルトラセブン、M78星雲に帰るときが来たのだ。」(『ウルトラセブン』第48話「史上最大の侵略(前編)」)

モロボシ・ダン「元の体には戻らないのか?」
セブン上司「それにはM78星雲に帰る必要が有る」
モロボシ・ダン「今は帰れない、地球に恐ろしい事が起こりそうなんだ」

ダンは消耗した身体でセブンに変身するが、本来の力が全く発揮できないセブン。なんとエメリウム光線も発射できない・・・。ダンは消耗した身体でセブンに変身するが、本来の力が全く発揮できないセブン。なんとエメリウム光線も発射できない・・・。 アイスラッガーでなんとかパンドンを倒す。アイスラッガーでなんとかパンドンを倒す。 消耗しきっているセブン。変身を解いてダンに戻るが、ダンはその場で倒れてしまう。消耗しきっているセブン。変身を解いてダンに戻るが、ダンはその場で倒れてしまう。

アンヌ隊員「ダンは死神と戦っているんだわ」

死ぬなダン・・・絶望的な展開で最終回へ。

地球がゴース星人に滅ぼされてしまう危機に、ダンはセブンに変身しようとするが

セブン上司「戦ってこれ以上エネルギーを消耗してはならん!M78星雲に帰る事も出来なくなってしまうぞ。変身してはいかん!!モロボシ・ダンは、死を覚悟で変身しようとするが、再び、セブン上司が目の前に現れる。セブン上司「やめろ、やめるんだ、セブン、今度こそ本当に死んでしまうぞ」モロボシ・ダンは、死を覚悟で変身しようとするが、再び、セブン上司が目の前に現れる。セブン上司「やめろ、やめるんだ、セブン、今度こそ本当に死んでしまうぞ」

そこへ、あきお少年の連絡を受けたアンヌが、ダンを迎えにやって来る。

ウルトラセブン=モロボシ・ダンとアンヌ隊員の別れを描いた特撮史に残る伝説の最終回ウルトラセブン=モロボシ・ダンとアンヌ隊員の別れを描いた特撮史に残る伝説の最終回。

アンヌ隊員「あきお君という少年が教えてくれたの、ダンがここにいるって。なぜ逃げたりなんかしたの?」

モロボシ・ダンが、自身の正体がウルトラセブンであることを友里アンヌに告白する…特撮史に残る伝説のシーン。

モロボシ・ダンが、自身の正体がウルトラセブンであることを友里アンヌに告白する…特撮史に残る伝説のシーン。

ダン「アンヌ、僕は… 僕はね……人間じゃないんだよ! M78星雲から来たウルトラセブンなんだ!!」
アンヌ「・・・・」
ダン「びっくりしただろう……?」
アンヌ「ううん… 人間であろうと宇宙人であろうと、 ダンはダンに変わりないじゃないの例え、ウルトラセブンでも
ダン「ありがとう、アンヌ!」
ダン「僕はM78星雲に帰らなければならない。西の空に、明けの明星が輝くとき、ひとつの光が宇宙へ飛んでいく……それが僕なんだよ。さよなら、アンヌ!」
アンヌ「待って! ダン、行かないで!!
アマギ隊員に命を救われ恩義があるダン「アマギ隊員がピンチなんだよ!最後の戦いを挑むセブン。

アンヌ「ウルトラセブンの正体は、アタシたちのダンだったのよ!

ショックを受ける隊員たち。

キリヤマ隊長「地球は我々人類、自らの手で守りぬかなければならないんだ!
フルハシ「ダン離れるんだ!怪獣はオレに任せろ!」
アマギ「ダン!!」
アンヌ「ダンは死ぬ気で戦っているんだわ……!」
キリヤマ「体の具合が悪いなら悪いと、何故はっきり言ってくれなかったんだ……」
クラタ「モロボシ、許してくれ……!」

ウルトラ念力を使ったアイスラッガー返しで改造パンドンを倒す。
戦いを終えたセブンは最後の力を振り絞って立ち上がると、名残を惜しむかのように警備隊のメンバーを見渡し、そして明け方の空へと飛び去った。

ソガ「ダンは死んで帰って行くんだろうか……。もしそうなら、ダンを殺したのはおれ達地球人だ。ヤツは傷ついた体で最後の最後まで、人類のために戦ってくれた! ダンを殺したのはおれ達なんだ! あんないい奴を……」

フルハシ「そんな馬鹿な! ダンが死んでたまるか! ダンは生きてる、きっと生きてるんだ! 遠い宇宙から、俺達のことを見守ってくれるさ。そしてまた、元気な姿で帰ってくる!」

『ウルトラマンレオ』第1話「セブンが死ぬ時! 東京は沈没する!」/ ウルトラセブンが脚の骨を折られる恐ろしいトラウマシーン…セブンの危機は恐ろしいほどの緊迫感と絶望感。

「サーベル暴君 マグマ星人」に引き連れられた「双子怪獣 ブラックギラス」と「双子怪獣 レッドギラス」対「ウルトラセブン」。3対1の戦いは、あまりにも不利な状況。追い込まれるセブン。第一話なのにセブンが殺されそうな悲壮感漂うシリアスな展開。悶絶するセブン。レッドギラスに腹を蹴り上げられる。右足を折られた痛みに悶絶するウルトラセブン。ショッキングな映像。双子怪獣 ブラックギラスに右足を折られるウルトラセブン。痛々しい衝撃的なトラウマシーン。

執拗に脚を折り続けるブラックギラス。追い打ちをかけるマグマ星人。 脚を折られて絶体絶命の大ピンチのセブン…。執拗にウルトラセブンの右脚を折り続けるブラックギラス。追い打ちをかけるマグマ星人。
脚を折られて絶体絶命の大ピンチのウルトラセブン…。