本格的リアルロボット系アニメの「ガンダムシリーズ」は「戦争」をテーマにしているため、悲惨な末路が描かれたキャラクターが多く(特にニュータイプヒロインや強化人間)、悲惨な鬱展開や鬱エンドの物語も多いために、心をえぐるトラウマの宝庫になっています。「機動戦士ガンダム」(1年戦争)・宇宙世紀シリーズを中心に特に有名なトラウマ回、バッドエンド、鬱展開の物語を厳選してまとめています。
『機動戦士ガンダム』
『機動戦士ガンダム』第1話「ガンダム大地に立つ」 / 史上初のMS同士の戦闘…ガンダムの最初の犠牲者のジーン「へっ、怯えていやがるぜ、このモビルスーツ」と威勢を見せたが…。
ジーンは、RX-78-2ガンダムとアムロ・レイの初陣の相手且つアムロがガンダムに乗る切っ掛けを作ったという理由でかなりの知名度を誇っている。
シャアに命じられて偵察任務に出ていたのだが、功名心が強い性格らしく、「シャア少佐だって、戦場の戦いで勝って出世したんだ!」という理由をつけて地球連邦軍の基地を独断で襲撃。
「フン、手柄を立てちまえばこっちのもんよ、ヘッ、敵を倒すには早いほどいいってね」
ジーンの命令はあくまで偵察であり襲撃は固く禁じられていたが、功を焦るジーンはこれを無視。上官であるデニムの制止を振り切り、ザクにより連邦の基地を襲撃。
ジーンは、突如動き出したガンダムにビビるも、素人だと分かって強気に出るが、無様な返り討ちに。
アムロはマニュアルを読みながらガンダムを起動した。ぎこちなく立ち上がるガンダム…。
アムロ「クッ、た、立ってくれ!!・・・立てよ!」「これか!」「クッ!」
アムロ「あっ、弾が切れた」
ジーン「やってやる。いくら装甲が厚くたって」
アムロ「き、来た!!う、ああ・・・」
ジーン「へっ、怯えていやがるぜ、このモビルスーツ」
相手の動きが鈍いと分かると「へっ、怯えていやがるぜ、このモビルスーツ」と威勢を見せたが、彼本人も声は震え、顔面に冷や汗をびっしり浮かべているという体たらくで見事なブーメラン発言となった。
ジーンは、命令を無視した挙句、ガンダム相手とは言え素人パイロット(アムロではあるが)に遅れを取り戦死すると言う雑魚キャラ臭満点の人物。たまたま現場に居合わせていたアムロ・レイ(連邦の技術者だったテム・レイの息子)が破壊を免れていたRX-78 ガンダムに搭乗し応戦。史上初のMS同士の戦闘がここに惹起する。
ジーンは、結果としてジオン最大の敵であるアムロ・レイとガンダムを戦場に引きづり込んだことから、ネタ半分に「ジオン最大の戦犯」と酷評されることもある。
ザクマシンガンが全く効かないとなると途端にヘタれて「ライフルを全く受け付けません!」と泣き言を言う始末。
戦闘はガンダムの圧倒的な能力差(五倍とも言われるエネルギーゲイン)を前に太刀打ち出来ず、格闘の末動力パイプを引きちぎられ中破。
アムロ「逃がすものか。ぶ、武器はないのか?武器は?」「これか」
デニム「ジーン、スレンダーが待っている所までジャンプできるか?」
ジーン「補助カメラが使えますから、見えます。ジャンプします」
アムロ「逃がすものか」
ジーン「うわあーっ!!!」デニムの援護のもと撤退しようとしたところを後ろからビームサーベルで攻撃され、真っ二つにされてしまい本人も戦死。デニム機もほどなく撃墜され、この戦いは連邦の勝利に終わる。
デニムは、部下のジーンを殺ったガンダムに対し「よくもジーンを!!」と仇討ちを敢行するが…。
部下を殺ったガンダムに対し「よくもジーンを!!」と仇討ちを敢行するが、コクピットをビームサーベルで貫かれ、部下の後を追った。
アムロ「モ、モビルスーツのエンジンをやればサイド7もやられちゃうかもしれない。ど、どうすればいいんだ?」
デニム「ええい、よくもジーンを!!」
アムロ「ど、どうする?コクピットだけを狙えるのか?」「今度ザクを爆発させたら、サイド7の空気がなくなっちゃう」。
シャア「スレンダーは?」
ドレン「サイド7を脱出して本艦に向かっております」
シャア・アズナブルの名セリフ「認めたくないものだな。自分自身の若さ故の過ちというものを」
『機動戦士ガンダム』第5話「大気圏突入」 / ザクには大気圏を突破する性能は無い…クラウンのザクが大気圏を突破出来ず、シャアに助けを乞うが…。
ザクとガンダムは大気圏に吸い込まれていく。
アムロ「落下速度がこんなに速いとは!」
シャア「クラウンは?」
部下「ダメです。残念ながら回収不可能です!」クラウン「しょ、少佐、助けてください、げ、減速できません。シャア少佐、助けてください」
シャア「クラウン。ザクには大気圏を突破する性能はない、気の毒だが。しかしクラウン、無駄死にではないぞ!お前が連邦軍のモビルスーツを引き付けてくれたおかげで撃破することができるのだ」
クラウンは大気圏突入時の戦闘で燃え尽き死亡。
『機動戦士ガンダム』第11話「イセリナ、恋のあと」 / 「ガルマ様の仇」…ガルマを失ったイセリナの悲しい末路。
イセリナ「ガルマ様の仇」
アムロ「ぼ、僕が、仇?」
ガルマを失ったイセリナの悲しい末路。アムロを「仇」と呼びつつ果てるイセリナ。生き延びるための戦いも逆側から見れば怨恨を生むものとなる。(テレビアニメ「機動戦士ガンダム」第11話「イセリナ、恋のあと」劇中より)
イセリナ・エッシェンバッハは、ジオン公国軍が地球にて占領したアメリカ大陸のニューヤーク市の前市長エッシェンバッハの娘。ガルマ・ザビと相思相愛となり、結婚の約束まで交わした仲だったが、ジオンを憎む父親の猛反対を受けていた。
シャア・アズナブルからの通信が入る「ガルマ、君の生まれの不幸を呪うがいい」
シャアの口車に乗り、ガンダムをガウで追跡するよう誘導され待ち伏せていたホワイトベース隊の総攻撃を受けてしまう。その際、シャアに裏切りを告げられガウを180度回転させてホワイトベースを道連れにしようとしたが間一髪でかわされ戦死した。
ガルマ・ザビ「シャア!謀ったな、シャア!」
「ジオン公国に栄光あれ!」
ガルマはホワイトベースとの戦闘で最期に彼女の姿を思い浮かべつつ戦死。
「ガルマ様」…ガルマ戦死の報を受け、嘆き悲しむイセリナ。その報を父親から聞かされたイセリナは彼の名を呼び泣き崩れる。
11話でガルマの基地を訪ね、部下であったダロタに訴えて仇討ちのためガウ攻撃空母3隻で出撃。何度攻撃してもひるむことなく、ガンダムに猛然と突っ込んでくるガウ。
他の2機を撃墜されるも、負傷したダロタに代り自らガウの操縦桿を握ってガンダムへ特攻、その衝撃でガンダムを操縦不能に追い込む。
あと一歩のところで力尽き、ガウから転落。
修理のため外に出たアムロを銃を構えて狙い撃とうとするが、自身もガウの特攻時に深手を負っており、力尽きてガウから転落し死亡。その際の彼女がアムロを仇と呼んだことは、アムロに深い衝撃を与えた。
動揺するアムロ「なんていう名前の人なんだろう?僕を仇と言ったんだ」
物語は、イセリナを埋葬するシーンで幕を閉じる。
部屋のベッドに座って白目になっているアムロ(有名な顔芸)
連戦による疲労に加えて、イセリナに仇と言われたことがショックで、アムロは腑抜けた状態に…。リュウ・ホセイ曰く新米の兵隊がよくかかる病気(鬱病)になってしまい本格的に精神を病んでいくアムロ…。
無気力な白目状態のアムロ。
『機動戦士ガンダム』第13話「再会、母よ…」 / アムロ・レイの母親であるカマリア・レイとの決別。再会した母・カマリアとの価値観の相違。
カマリア・レイは「機動戦士ガンダム」のアニメのキャラクターで、アムロ・レイの母親である。
母と子の戦争による互いのすれ違いを描く。ホワイトベースの乗組員となったアムロと避難民キャンプで再会し、母子共に無事を喜び合う。その後は、アムロと空襲について話している最中、二人のジオン兵が偵察にやってくる。アムロをベッドに隠して必死で庇うカマリアだが、その甲斐もなく身元がバレてしまった為にアムロが拳銃を発砲、ジオン兵の一人に重傷を負わせた。カマリア「あの人たちだって子供もあるだろうに。それを、鉄砲を向けて撃つなんて…すさんだねぇ」
アムロ「じゃあ母さんは僕がやられてもいいっていうのかい。戦争なんだよ。」
カマリア「そうだけど、そうだけど人様に鉄砲を向けるなんて」
母を守ろうとするあまり軍人を銃で撃ったアムロ(正体がバレるのを阻止するためにジオン兵を撃つアムロ)。それをとがめるアムロの母。
アムロ「母さん、母さんは・・・、僕を・・・、愛してないの?」
カマリア「そんな・・・。子供を愛さない母親がいるものかぃ。」
アムロ「嘘をつけ!」
カマリア「アムロ。私はお前をこんな風に育てた覚えはないよ。昔のお前に戻っておくれ。」
アムロ「今は、戦争なんだ。」
カマリア「なんて、情けない子だろう!」
走り去るアムロの後ろに向かって「情けない子」と嘆いた後、どうしてああなってしまったのかと泣き崩れていた。
カマリア「男手で育てたからかしら…あんな子じゃなかったのに。虫も殺せなかった子が…うぅ…」
アムロは、過酷な戦争の渦中で生きる自分を受け容れぬ母との断絶を感じ、ホワイトベースのクルーとして敬礼、キッパリと別れを告げる。
ブライト「お母様でいらっしゃいますね。」
カマリア「アムロがお世話になっております。」
ブライト「我々のほうがアムロ君のおかげで命拾いをさせてもらってます。」
カマリア「そ、そんな。」
ブライト「いや、事実です。今日の彼の活躍もめざましいものでした。」
カマリア「そうですか・・・。」
アムロの戦闘後はブライトと対面するカマリア。
ブライト「アムロ君、どうする。我々は出発するが。」
アムロ「は、はい。」
アムロ「これからもお達者で。お母さん。」
今生の別れ。分かり合えなかった息子を見送り、残された母は大地に泣き崩れた。
ブライトはアムロにここに残るかと聞くが、アムロは『これからも・・・お達者で、お母さん!』と母親との断絶を決意、あくまでホワイトベースのクルーとして敬礼し別れを告げた。
『機動戦士ガンダム』第20話「死闘!ホワイト・ベース」 / ランバ・ラルの最期…自らの死と作戦の失敗を悟ったランバ・ラルは、少年少女に負けた兵士の定めを教えるべく自決するのだった。
ランバ・ラルは「機動戦士ガンダム」のアニメに登場するエースパイロットで、大尉の階級。
MSパイロットとしての能力に加えて白兵戦やゲリラ戦を得意とする生粋の軍人であり、指揮官としても部下の慮りもある。しかし、公国軍内の立場が不安定で、父ジンバ・ラルとのダイクン派との関係が影響していた。キシリア派からは冷遇され、戦馬鹿とも評価されていたが、ドズル・ザビは例外的に彼を評価していた。そのため、ラル隊がガルマ・ザビの仇討部隊として抜擢された。
ランバ・ラルは、自ら部隊を率いてホワイトベースへと白兵戦を仕掛け、艦内にも突入。しかし艦内で、かつて自分が仕えたアルテイシア・ダイクンことセイラ・マスと対峙した時に若き日の記憶が蘇る。
セイラ 「あっ…」
ランバ・ラル 「あっ、ひ、姫、ひ、姫様か?」
ランバ・ラル 「…間違いない、私をお忘れか?あなたの父上ジオン・ダイクン様に御仕えしたジンバ・ラルの息子ランバ・ラルですぞ」
セイラ 「アルテイシアと知ってなぜ銃を向けるか」
思わぬ形での再会。しかしその衝撃が隙となり、負傷してしまう。
「ランバ・ラル、戦いの中で戦いを忘れた」と自らの不覚を認め、少年達の目の前で死に様を見せて散っていく。
ランバ・ラルは、セイラと遭遇し、驚いた隙にリュウ・ホセイと撃ち合いとなり互いに重傷を負う。自らの死と作戦の失敗を悟ったランバ・ラルは、少年少女に負けた兵士の定めを教えるべく自決するのだった。
『機動戦士ガンダム』のエピソード12~20話に登場するランバ・ラルは、強敵としての評判や漢らしさから、他のキャラクターに劣らぬ人気を持つ。また、アムロ・レイに影響を与えていて、彼の成長を促す役割も果たしている。
「君たちは立派に戦ってきた。だが、兵士の定めがどういうものか、よく見ておくんだな」
ホワイトベースの艦内はブライト率いる武装された圧倒的な数の戦闘員、艦外にはガンダムという進退きわまる状況に至り、ただ1人動ける程度の負傷で残されたランバ・ラルは第2ブリッジへ入り込んできたブライトたちの目の前で手榴弾を抱いたまま外へ飛び降りて自決し、壮絶な最期を遂げた。
機動戦士ガンダム★劇場版三部作★予告ハイライト
リュウ・ホセイの最期…リュウ・ホセイは、ガンダムの真後に肉薄し止めを刺さんとするクラウレ・ハモンの乗るマゼラトップに特攻し戦死する。
ハモンに特攻を仕掛けてガンダム(アムロ)の窮地を救ったリュウ・ホセイ の死。
リュウ・ホセイは「機動戦士ガンダム」のキャラクターで、18歳の曹長で温厚な青年。彼は地球連邦軍に志願して入隊し、モビルスーツパイロット候補生としてホワイトベースの乗組員となりました。劇中ではコア・ファイターやガンタンクを操縦して活躍し、仲間の心を繋ぐ役割を担っていました。
リュウ・ホセイは、ガンダムの真後に肉薄し止めを刺さんとするクラウレ・ハモンの乗るマゼラトップに特攻し戦死する。
アムロ「コアファイターに乗ってたの、誰だったんです?」
セイラ「リュウよ」「リュウが、体当たりをして」
アムロ「リュウさんが?う、嘘ですよ、リュウさん、怪我してて戦いに出られる訳ないでしょう。…い、いやだなあ、セイラさん・・・」
ジョブ「ぼ、僕が殺しちゃったんです、ぼ、僕が、僕が」
アムロ「違いますよ、やめてくださいジョブ・ジョンさん。僕だってそうです、ハヤトだってそうかもしれない。み、みんな、みんな、みんなが、みんなが」
ブライト「アムロの言うとおりだ。我々が、我々が未熟だった為にリュウを殺し、何人もの仲間を・・・。かんべんしてくれリュウ、かんべんしてくれよ。なあ、俺たち、これからどうすりゃいいんだ。え、リュウ。教えてくれ。教えてくれんのだな・・・もう。」
セイラ「…ブライトさん、やめましょう。ジオンを倒すしかない。戦争が終わるしか」
辞令を読み上げた士官に食ってかかったアムロ「二階級特進だけで…それだけで、おしまいなんですか!?」(第30話「小さな防衛線」)
「戦っているときは何もしてくれないで、階級章だけで。リュウさんやほかの人にありがとうの一言くらい…」
戦死したリュウ・ホセイの処遇を聞いて。戦死した軍人の二階級特進は現実でも軍隊においては通常の措置ではあるのだが、アムロには仲間の死に対する対応としてはあまりにも冷たくそっけないものに感じられた。
軍という組織の冷淡さや、ひいては社会の理不尽さを考えさせられる場面である。
テレビ版では二階級特進だったが、劇場版『機動戦士ガンダムII 哀・戦士編』のリュウは「三階級特進」となり、「大尉」に任ぜられている。
劇場版「機動戦士ガンダムII 哀・戦士編」の名曲「哀戦士」
『機動戦士ガンダム』第24話「迫撃! トリプル・ドム」 / マチルダ中尉の最期…黒い三連星の激昂したオルテガにより、ミデアの操縦室を叩き潰され戦死する
マチルダは、黒い三連星の激昂したオルテガにより、ミデアの操縦室を叩き潰され戦死する(『機動戦士ガンダム』第24話「迫撃! トリプル・ドム」の劇中より)
マチルダ・アジャンは「機動戦士ガンダム」のキャラクターで、主人公アムロの「初恋の人」である。
ミデア隊隊長で中尉であり、ホワイトベースへ物資を送りながら、戦闘データの収集も行っていた。彼女はアムロにとって女性を意識させる「初恋の人」であった。オデッサ作戦前にはホワイトベースを救うために自らのミデア輸送機を発進させ、戦死した。
初登場時、ガンダムを使いこなすアムロ・レイを「あなたはエスパーかもしれない」と評した。アムロ・レイにとっては憧れの大人の女性であり、彼女の死は彼に大きな影響を与えた。
オデッサ作戦前の黒い三連星の強襲時には、エンジンの修理が終わったばかりのホワイトベースを救うため自らのミデア輸送機を発進させ、ガンダムにジェットストリームアタックを仕掛ける黒い三連星のドムに機銃掃射をしながら割って入り、オルテガのドムへ体当たりを敢行する。しかし、激昂したオルテガにより、乗機の操縦室を叩き潰され戦死する。
アムロ「マチルダさーん!」
ホワイトベースクルー全員が名誉の戦死を遂げたマチルダ中尉に敬礼する中、憧れの女性の死に悲しむアムロは心中で何度も彼女の名前を呟き叫んだ。
『機動戦士ガンダム』第28話「大西洋、血に染めて」/ ミハルの衝撃的な最期…ミサイル発射時の爆風に煽られて機体から投げ出され死亡した。
ミハルは被弾による電気系統の故障で格納庫から直接ミサイルを操作し、ズゴック撃破に貢献するが発射時の爆風に吹き飛ばされて死亡してしまう(『機動戦士ガンダム』第28話「大西洋、血に染めて」の劇中より)カイの成長を描く話。
ミハル・ラトキエは、ベルファストに住む少女。幼い弟のジルと妹のミリーを養うために物売りのかたわら、ジオン公国軍のスパイ活動を行っている。
ミハル・ラトキエのコードネームはスパイ107号。ホワイトベースの実情を知り感化されジオンを裏切るも戦死した。今までのロボットアニメとは違う衝撃的な残酷描写が話題になった。
自らの行ったスパイ行為を後悔し、罪滅ぼしとしてカイと共にガンペリーに乗り応戦し、アクシデントによりコクピットからの発射操作が不能になったミサイルを手動で発射させるため自らコンテナへ降りて行って発射させズゴック(劇場版ではグラブロ)を撃破したが、ミサイル発射時の爆風に煽られて機体から投げ出され死亡した。
カイ「(嗚咽)」
アムロ「密航者だったんです・・・」
フラウ「密航者?」
ブライト「知っていたのか?」
アムロ「いえ。カイさんの部屋に女の人が入るのを見たんですけど、すぐ敵が来たもんで」
カイ「・・・ミハル、いなくなっちまって・・・(嗚咽)」「あんたと会えてよかったと思うよ。ジルとミリーかい?あの子達なら大丈夫さ。私達よりずっとうまくやっていけるって。いつまでもこんな世の中じゃないんだろ?ね、カイ。」
カイ「何で死んじまったんだ~!!」
『機動戦士ガンダム』第33話「コンスコン強襲」 / アムロ・レイの父親「テム・レイ」の変わり果てた姿…酸素欠乏症の後遺症の影響で完全に精神が破綻していた。狂い具合がかなりリアルで衝撃的。
精神が破綻していたテム・レイ「こいつをガンダムの記憶回路に取り付けろ。すごいぞ!ガンダムの戦闘力は数倍に跳ね上がる!持って行け!そしてすぐ取り付けて試すんだ!」
テム・レイは、サイド6で息子のアムロと再会するも、宇宙空間に放り出された影響か酸素欠乏症となっていた。ジャンク品で作った回路をガンダムの強化パーツと主張するなど言動がおかしくなっており、アムロを悲しませる。
テム・レイは、アニメ『機動戦士ガンダム』の主人公・アムロ・レイの父親。職人気質の強い不器用な父親ではあったが、アムロは彼を尊敬していた。連邦軍のV作戦に深く関わっており、軍の命運を賭けたモビルスーツ・ガンダムの設計や、ガンキャノンの開発に携わるという重要な役職と、それを任せられるだけの優れた才覚を持つ人物。
スペースコロニー「サイド7」に於いて息子のアムロ・レイがガンダムに搭乗し、サイド7に潜入してきたザクⅡを撃墜した際に、コロニーの外壁に開いた穴から宇宙に投げ出され行方不明になった。
行方不明になった後は、中立コロニーのサイド6に流れ付くが、宇宙を漂流していた期間が長かったのか酸素欠乏症状態となってしまう。その後、サイド6を訪れたアムロと再会した際には、後遺症の影響によって最早家族の存在や安否を何とも思っておらず、既に時代遅れの「最新型の回路」を大喜びでアムロに託すなど、完全に精神が破綻してしまっていた。アムロ「こ、こんな古い物を。父さん、酸素欠乏症にかかって…」
アムロは故郷で母親に会ったという体験談を聞いても気にもしない程に変わり果ててしまった父親の姿に落胆し、別れた後で涙ながらに回路を投げ捨てている。テム・レイ「ええいホワイトベースはいい!ガンダムを映せ、ガンダムの戦いぶりを。そうそうだそう。」
テム・レイの出番は、TVで中継されていたアムロの駆るガンダムがサイド6の領空のすぐ外で待ち伏せするコンスコン艦隊を蹴散らす様を見届けてご満悦な様子が描かれて終了となる。テレビアニメ版『機動戦士ガンダム』のテム・レイの出演シーンの最後。狂い具合がかなりリアルで衝撃的。ガンダムを生み出した天才だったのに…哀しい成れの果て。
劇場版『機動戦士ガンダム』のテム・レイの出演シーンの最後。階段から転げ落ちて死亡する。
劇場版では興奮してジャンク屋を飛び出したテムが階段を転げ落ちてしまうところで画面が暗転して終了、彼がどうなったかについては言及されていない。テム・レイがこの階段転落事故で死亡したことが富野由悠季の小説「密会〜アムロとララァ」において記述されている。
『機動戦士ガンダム』第35話「ソロモン攻略戦」 / アムロとフラウ・ボゥの関係が疎遠になる…フラウ・ボゥは「アムロは……違うわあの人は。私たちとは違うのよ」と、寂しげな目をして語りかけた。
戦いの最中、幼馴染であるハヤト・コバヤシが被弾して負傷したことを知ったフラウ・ボゥは、ハヤトの手当てに向かう。
フラウ・ボゥ「なに言ってるの、ハヤト。立派よ、あなただって」
ハヤト 「やめてくれよ慰めの言葉なんて。こ、こんな僕だってね、ホワイトベースに乗ってからこっち、アムロに勝ちたい、勝ちたいと思っててこのざまだ」
アムロへの対抗心を口にしながらも、まるで敵わず涙するハヤトに、フラウ・ボゥは「アムロは……違うわあの人は。私たちとは違うのよ」と、寂しげな目をして語りかけた。
それは、フラウ・ボゥがアムロに対する気持ちを抑え込んだようにも、あきらめたようにも見えるシーンでした。
主人公のことを好きな家庭的な準ヒロインキャラクターが主人公の語る生き様(能力)に愕然として身を引くというシチュエーション…。
アムロとフラウ・ボゥはふたりで話す機会もなくなったようで、37話「テキサスの攻防」ではアムロがフラウ・ボゥに血圧を測ってもらいながら「いつからだっけ?僕ら、話しなくなって」と語りかけています。
アムロ「フラウ・ボゥもいろんな事やらされて大変だね」
フラウ「アムロに比べたら楽なものよ」
アムロ「いつからだっけ?」
フラウ「何が?」
アムロ「僕ら、話しなくなって」
フラウ「そうね、無我夢中だったからね」
アムロ「うん」
一年戦争後、アムロは地球連邦によって軟禁され、フラウはハヤトと結婚し、フラウ・コバヤシとなりました。『機動戦士Zガンダム』ではハヤトとの子供を妊娠した状態でアムロとの再会を果たし、戦場へと戻るアムロを見送っています。
『機動戦士ガンダム』第36話「恐怖!機動ビグ・ザム」 / 連邦はスレッガー中尉、ジオンはドズル中将の最期が描かれたエピソード。
アムロ「あ、圧倒的じゃないか…!」
ソロモン攻略戦にて、MSどころか連邦艦隊からの砲撃すらものともしないビグ・ザムの絶大な力を見て戦慄する。
ドズルのビグザムは艦隊司令艦に特攻を仕掛ける。これ以上の犠牲を出さない為、スレッガー中尉はアムロと攻撃を!
スレッガー・ロウ「悲しいけどコレ、戦争なのよね。」
スレッガー・ロウは『機動戦士ガンダム』のアニメに登場する人物で、地球連邦軍の中尉のパイロットであり、陽気なラテン系の伊達男の外見を持つ。彼は軟派ではあるが、砲術・戦闘機の操縦に優れた職業軍人であり、ホワイトベースの主砲を操作してザンジバルに直撃弾を当てた。ビグ・ザムの猛進撃を食い止めるため、Gアーマーで攻撃が有効になるギリギリまで接近しての特攻を敢行する。
しかし、コクピット付近にビグ・ザムのクローが命中して機体を両脚で掴まれ、前部を大破させられた結果、宇宙へ投げ出されて戦死を遂げる。
アムロ「やったなあああああッッ!」
ビグ・ザムに捨て身の特攻をかけて散っていったスレッガー・ロウの死を目の当たりにして。アムロは凄まじい気迫と共にビグ・ザムにビームサーベルを突き立てた。劇場版ではコア・ブースターで特攻を敢行し、コクピット付近にビグ・ザムのクローが命中するまでは同じだが、そのままコア・ブースターをビグ・ザムの股間部分に激突させて爆発を起こし、ガンダムがビーム・サーベルで切りつけるという展開に変更されている。
ドズル中将の最期
ドズル・ザビは、「機動戦士ガンダム」に登場するキャラクターであり、階級は中将であり、デギン・ソド・ザビの息子の一人であり、一年戦争当時の年齢は28歳である。
一年戦争にはジオン公国の宇宙攻撃軍司令官として登場し、宇宙要塞ソロモンを本拠地として各地の軍を指揮した。軍の司令官でありながら、政治にも注力しない傾向があり、前線に立って指揮を執り続けていた。
豪快な統率力を持ち、実力あるパイロットが多く周囲にいた。妻ゼナと愛娘ミネバを大切に育てる、懐の深い人物でもあった。末弟ガルマを溺愛し、「いつかは自分をも使いこなす将軍になる」と望んでいた。ドズル中将「やらせはせん、やらせはせんぞーっ!」
ビグ・ザムは強力な火力とIフィールドを持ち、連邦軍の艦艇を次々と破壊。しかし、スレッガー・ロウとガンダムの一撃により撃破される。
乗機のビグザムが戦闘不能に追いやられてもなおドズルは銃を持ち出し、大破したビグ・ザムの機体から身を乗り出して「ジオンの栄光!この俺のプライド!やらせはせん!やらせはせん!やらせはせんぞ!」と叫びながらガンダムへ銃撃を加えた。
『機動戦士ガンダム』第371話「テキサスの攻防」 / マ・クベが死に際に言った台詞「おお…ウラガン、あの壺をキシリア様に届けてくれよ…あれは、いい物だ…!」
「シャアを図に乗らせない為にはガンダムを倒さねばならんのだよ!」と自分のプライドにかけて最期まであきらめない。
ガンダムのビームサーベルがギャンをとらえた。これで勝負ありである。
その瞬間「もうおやめなさい、終わったのよ」とアムロに話しかける声がする。
マクベの最期、「ウラガン、あの壺をキシリア様に届けてくれよ、あれはいいものだ!」といって散っていくマクベ。いかにもマクベらしい最期である。
アムロ「誰だ?誰かが僕を見ている。これは?シャアじゃない?」
ララァ「こ、これは?ア、ム、ロ?」
アムロ「ラ、ラ?」
シャア「それみたことか、付け焼刃に何ができるというか」
『機動戦士ガンダム』第40話「エルメスのララァ」/ シャアはララァから邪魔者扱いされていた。
ララァ「大佐、退いてください、危険です!」
アムロ「邪魔だ!!」
シャア「ガンダム、昨日までのガンダムとまるで違うぞ!」
ララァ「大佐、どいてください、邪魔です!」
シャアも「ガンダム、昨日までのガンダムとまるで違うぞ!」とその変化に驚きを隠せない。ガンダム、ゲルググ、エルメスが入り乱れる激しい銃撃戦が繰り広げられる。その中でついにゲルググが被弾。左腕を失う。エルメスがいなければゲルググはガンダムのビームライフルで撃破されていただろう。
ガンダムがゲルググに接近し、ゲルググを蹴り飛ばす…。
第3話「敵の補給艦を叩け!」のシャア専用ザクにガンダムが蹴り飛ばされる伝説の名シーンのオマージュ。
アニメ「機動戦士ガンダム」の挿入歌「シャアが来る」は、よりによってゲルググに乗ったシャアが、アムロにボコられそうになり、応援に入ったララァにまで邪魔扱いされるときに流れる。当時シーンと歌が全然合って居なかった記憶が…。
ララァ「大佐!大佐、脱出してください」
シャア「大丈夫だ。この程度ならゲルググは爆発しない」
ララァ「で、でも・・・」
シャア「エルメスに掴まらせてもらう。攻撃は続けろ」
ララァ「続けています、け、けれど・・・」
シャア「けれど?なんだ?」
ララァ「あ、頭が押さえつけられるように重いの、です」
シャア「なんだと?」
『機動戦士ガンダム』第41話「光る宇宙」 / ララァ・スンの最期。ニュータイプ神話の原点となる悲劇。ララァはガンダムシリーズのみならず日本のアニメ作品においての悲劇のヒロインの代名詞。
アムロの攻撃からシャアをかばい戦死したララァ・スン(『機動戦士ガンダム』第41話「光る宇宙」の劇中より)
ララァ・スンは『機動戦士ガンダム』シリーズに登場するニュータイプの少女で、宇宙世紀0079年の一年戦争末期にシャア・アズナブルによって見出され、フラナガン機関においてニュータイプの素養を開花させられました。
ララァ・スンは高いニュータイプ能力を持つ人物で、モビルアーマー「エルメス」で超遠距離からのオールレンジ攻撃を行い、宇宙要塞ソロモンの攻略戦で艦船やモビルスーツを撃破することで「ソロモンの亡霊」として恐れられました。
彼女の最期はアムロとシャア・アズナブルの心に傷を残し、夢や回想にも現れることで長く語り継がれる悲劇のヒロインとなりました。
シャアが駆るゲルググをかばった際にガンダムのビーム・サーベルがニュータイプ専用MAのエルメスのコクピットを直撃。機体はララァもろとも爆散し、アムロとシャアに大きな心の傷を残す。主人公と心を通わせたニュータイプ・ヒロインの悲劇の物語はここから始まる。
「僕は取り返しのつかない事をしてしまった…僕はララァを殺してしまった…」
ララァ・スンは、第41話「光る宇宙」にて、戦闘で劣勢に追い込まれたシャアを身を挺して庇い、ガンダムのビームサーベルにより乗機を貫かれ戦死する。死の直前、アムロと再び意識を共鳴させ、二人で「刻」を見る。ララァの死は、シャアとアムロの禍根となった。
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デギン公王・ギレン・キシリアの悲惨な末路
ギレンの選民思想に、かつての独裁者「アドルフ・ヒットラー」を引き合いに出し、デギンはギレンのことを「ヒットラーの尻尾」と揶揄する。
ギレン「ま、勝ってみせますよ…ヒットラーの尻尾の戦いぶり、ご覧下さい。」
和平交渉のために出発したデギン公王。その頃ギレンはソーラ・レイの照射準備を進めていた…。
「老いたな、父上。時既に遅いのだがな」と独り言を言う。
「ソーラ・レイ・システム」が照射され、デギン公王とレビル将軍が消滅した。
宇宙世紀0079年12月30日、地球連邦軍との和平の為、デギン公王が乗るグワジン級大型戦艦「グレートデギン」とレビル将軍が乗る地球連邦軍第1連合艦隊旗艦「フェーベ」が接触。これ察知したギレン・ザビ総帥により「ソーラ・レイ・システム」が照射され、デギン公王とレビル将軍、連邦軍主力艦隊の一部が消滅した。
ギレン・ザビは、一年戦争終盤に地球連邦との和平交渉を進めようとした父デギンを謀殺。
アムロ「だ、駄目だ、前へ進んじゃ駄目だ。光と人の渦がと、溶けていく。あ、あれは憎しみの光だ」
レビル将軍とデギン・ソド・ザビ公王の和平調停を狙ったソーラ・レイの発動を察知したアムロ。しかし、時既に遅く…。
ギレンは、デギン公王座乗のグワジン級戦艦グレート・デギンと地球連邦軍レビル将軍座乗のマゼラン級戦艦フェーベを含む地球連邦軍宇宙艦隊ごとソーラ・レイの照射で蒸発させる。
ア・バオア・クーでの決戦の直前に至り、自ら和平交渉を進めるために独断でグレート・デギンに乗り込み、レビルが率いる地球連邦軍の主力、第1連合艦隊との接触を図る。だがギレンは、グレート・デギンの存在を承知のうえでソーラ・レイをゲル・ドルバ照準に最終設定する。
宇宙世紀0079年12月30日作戦時間21:05、指示通りゲル・ドルバ照準で発射されたソーラ・レイの直撃を受け、ジオン公国公王のデギン・ソド・ザビはレビル将軍と共に光の渦に呑み込まれて死亡する。
キシリアが司令部でギレンを射殺。「額から光線が突き抜ける」というギレンの最期。
キシリア「グレートデギンには父が乗っていた、その上で連邦軍と共に。なぜです?」
ギレン「やむを得んだろう。タイミングずれの和平工作がなんになるか?」
キシリア「死なすことはありませんでしたな、総帥」
ギレン「ふっ、冗談はよせ」
ギレン・ザビは、「機動戦士ガンダム」のアニメに登場する人物で、デギン公王の長男でジオン公国軍の総帥。
高いIQを持ち、沈着冷静で高慢な性格を有する。ジオン公国に選民思想を掲げ独立戦争を仕掛ける。高いカリスマ性と政治的手腕から国内で支持が高く、多くの将校や士官から熱狂的な支持を受けていたが、扇動的な方策が嫌われる者もいた。
ジオン・ズム・ダイクンのニュータイプ論を選民思想に改変した存在であり、後世への影響は彼よりも大きい。
キシリアは、ア・バオア・クー戦の最中にデギンをソーラ・レイで焼き払ったギレンを父親殺しの大罪と称して殺害している。
事の真相をギレンに確かめるキシリアだが、父の死に笑みを浮かべるギレンに「父殺しの男が…!」と心の中で侮辱する。
キシリア・ザビ「意外と兄上も甘いようで」
キシリア・ザビは、宇宙世紀0079年12月31日、長兄ギレンが父デギンの謀殺を知り、これを機に宇宙要塞ア・バオア・クーの戦いの最中に司令部でギレンを射殺。キシリア・ザビ少将がギレン・ザビ総帥を殺害し、軍の指揮権を得る。
キシリア「父殺しの罪はたとえ総帥であっても免れることはできない。異議のある者はこの戦い終了後、法廷に申したてい」
シャアがキシリアを暗殺。キシリア・ザビの悲惨な末路。
シャア「…ガルマ、私の手向けだ。姉上と仲良く暮らすがいい…」
ア・バオア・クーから脱出しようとしていたキシリアの乗った機動巡洋艦ザンジバルの前に現れるシャア。キシリア少将は要塞からの脱出を図るがシャア大佐によって暗殺され、その後、ア・バオア・クーは事実上陥落した。
キシリア・ザビは、戦局が絶望的となった時点で、ザンジバル級機動巡洋艦で脱出を図るが、発進寸前にシャアがブリッジに向けて放ったバズーカの直撃によって死亡。
キシリア・ザビは、ザンジバル級でア・バオア・クーから脱出しようとするもシャアに殺害される。
キシリアの首をバズーカで吹き飛ばすシャア。
作中内の公式の歴史としては、この直後に連邦軍のサラミスの砲撃を受けてザンジバルも撃沈しており、キシリアもそれに巻き込まれて戦死した扱いになっている(=シャアがキシリアを暗殺した真実は、一般には知られていない)。
アムロとシャアの最終決戦 / アムロ「まだだ!たかがメインカメラをやられただけだ」…ガンダムは過去に例がないほど傷ついていく。
アムロ「こう近付けば四方からの攻撃は無理だな、シャア!」
シャア「な、なんだ?」
アムロ「なぜララァを巻き込んだんだ?ララァは戦いをする人ではなかった!」
ジオングのオールレンジ攻撃を封じるために懐に飛び込んだアムロは、ララァを戦場に連れてきたことを責め立てる。 遂にガンダムのビームライフルがジオングの胴体を貫いた。シャアの最期か?
アムロ「違うかっ!?」
シャアはボディではなく頭部のコクピットに移動しており、アムロは直感でそれに気づいたのだ。ついにジオングの胴を撃ち抜いたガンダムだったが、ジオングはコクピットのある頭部を分離させて反撃、ガンダムの頭部を破壊する。
ジオングの胴体が大破したことで、ジオング識別信号が解除され、司令室にはロストと伝わってしまった。
「赤い彗星も地に墜ちたものだな」とはキシリアの冷たい言葉。
シャアとの戦いが白熱するにつれ、ガンダムは過去に例がないほど傷ついていく。ガンダムの頭部が無くなったことに対するアムロの名言「まだだ!たかがメインカメラをやられただけだ」
ガンダムの頭部が無くなったからといって機体を動かせなくなるわけではないという、ガンダムがあくまでも兵器であることを強調した有名な一言。
アムロは、最終決戦となったア・バオア・クー攻略戦でシャアの駆るジオングと交戦、両者相打ち(ただしジオングは撃破、ガンダムはAパーツの頭部と両腕、Bパーツの右脚を失う大破)となり、ガンダムは破壊されるものの、最終的に一年戦争を戦い抜く。
ガンダムを自動操縦に切り換え、ジオングの首と相打ちに持ちこむアムロ。
シャアは要塞内でアムロにフェンシング対決を挑む。いくらニュータイプでも身体を使うことなら訓練しなければできないはずだと思ったからだ。その勝負の結果、シャアは額に傷を負う程度だったがアムロは右肩を貫かれてしまう。
右肩を貫かれた痛々しいアムロ。
アムロ「今、ララァが言った。ニュータイプは殺しあう道具ではないって」
シャア「戦場では強力な武器になる。やむを得んことだ」
アムロ「貴様だってニュータイプだろうに!!」セイラ「兄さん、やめてください。アムロに恨みがある訳ではないでしょう!兄さんの敵はザビ家ではなかったの?」
シャア「ザビ家打倒なぞもうついでの事なのだ、アルテイシア。ジオン無きあとはニュータイプの時代だ。アムロ君がこの私の言うことがわかるのなら…私の同志になれ、ララァも喜ぶ」セイラ「兄さん、ひ、額の傷は?」
シャア「ヘルメットがなければ即死だった」
シャア「ザビ家の人間はやはり許せぬとわかった。そのケリはつける。お前ももう大人だろ。戦争も忘れろ、いい女になるのだな。アムロ君が、呼んでいる」
小説版『機動戦士ガンダム』では、セイラは、アムロと一夜をともに…。セイラはアムロに「シャアを・・・・殺してくれて?」とこぼしてしまう。
小説版『機動戦士ガンダム』は、放送当時の1979年にソノラマ文庫から刊行されたのが初出で、後に角川スニーカー文庫から再販された。この「小説版ガンダム」はテレビ版・劇場版とは全部内容が違う。
セイラ「兄がいるの。生き別れみたいなんだけど・・・。それでね。時々発作が起こるのよ。コンプレックスね。キャスバル・ダイクンというのが本名。私の本名はアルテイシア・ダイクン」
アムロは2人がジオン・ダイクンの遺児と聞かされ、その日セイラと一夜をともにします。
セイラは「シャアを・・・・殺してくれて?」とこぼしてしまう。アムロは「それを頼みたいから僕と寝たんですか!」と叫んでしまう。
兄のキャスバルに精神依存しているセイラに「アルテイシアであろうが、ジオンの忘れ形見の方であろうが、セイラさんはセイラさんでしょう」とアムロは諭す。
小説版『機動戦士ガンダム』のラストシーンにてセイラは、全裸で海に飛び込むという描写にて締められており語り種となっている。
戦争の結末は自らが先頭に立つことを決意したシャアに生き残ったブライト以下のホワイトベースのクルー達が協力してザビ家を打倒する形になっている。そして、セイラはそれには参加しなかったものの、ラストシーンにて全裸で海に飛び込むという描写にて締められており語り種となっている。セイラはジオンやシャアからも離れ、一人自由になった事を噛み締め、全裸で地中海を泳いでいました。
OVA『機動戦士ガンダム0080』
ケンプファーがRX-78NT-1 ガンダムNT-1(アレックス)の90mmガトリングの餌食に…。ケンプファーの残骸とズタズタになった血まみれのコクピットはトラウマシーンとして名高い。
ケンプファーの乗り手「ミーシャ」ことミハイル・カミンスキー中尉。ヒロインである地球連邦軍中尉クリスチーナ・マッケンジーが搭乗するガンダムNT-1(アレックス)と対決する。
ケンプファーが蜂の巣にされてあっさりやられる。チョバムアーマーが破壊されたことで腕部内蔵のガトリングガンが使用可能となったNT-1の反撃を受け、蜂の巣にされ、撃破される。
ケンプファーがガンダムNT-1(アレックス)の90mmガトリングにやられる。
ケンプファーがアレックスの90mmガトリングにやられた後のシーン。
アレックスの90mmガトリングを受けて、血まみれでズタズタになったケンプファーのコクピットシート。基地の敷地内にケンプファーの残骸が寝かされており、ズタズタになった血まみれのコクピットが取り出されている。
OVA作品『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』 / 互いに好意を抱くクリスとバーニィが知らずして殺しあう結末。
クリスチーナ・マッケンジー(クリス)とバーナード・ワイズマン(バーニィ)は互いに好意を抱くようになる・・・。
『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』は、1989年に製作された「ガンダム」シリーズのOVA。クリスチーナ・マッケンジーは、OVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に登場する人物。愛称はクリス (Chris) 。バーナード・ワイズマンは、ジオン公国軍突撃機動軍伍長、特殊部隊サイクロプス隊の隊員。愛称はバーニィ。互いに好意を抱くクリスとバーニィが知らずして殺しあう結末。戦争の悲劇。
クリスチーナ・マッケンジー(クリス) ザク改のパイロットがバーニィであることを知らない・・・。
コクピットを貫かれて爆散するザク改と大破したガンダムNT-1・・・
バーナード・ワイズマン(バーニィ)の凄惨な死に様を表現する台詞「ミンチよりひでぇよ」
「もう戦わなくてもいい」と駆け寄るアルの眼前でザク改は大爆発を起こし、バーナード・ワイズマン(バーニィ)は壮烈な戦死を遂げる。任務の目標であったガンダムNT-1を操縦していたパイロットは、実は互いに惹かれ合ったクリスだったのだが、この事実を最後まで知らないままであった。破壊されたザクⅡ改はコックピットにガンダムNT-1のビームサーベルをねじ込まれ、上半身が爆発四散するという凄惨な残骸と化しており、パイロットのバーナード・ワイズマンも即死していた。
「ザクに乗っていたヤツは?」
「バラバラに吹っ飛んじまってる。ミンチよりひでぇよ。」
「坊や、大丈夫か?こんなとこで何してたんだ」
バーナード・ワイズマン(バーニィ)は、NT-1にコックピットごとサーベルで貫かれて戦死するが、その死に様はミンチより酷いものだったらしい。
「ミンチよりひでぇよ」は、OVA『機動戦士ガンダム0080』の最終話「ポケットの中の戦争」内で現場検証を行っていた名も無き地球連邦軍兵士が、破壊されたザクのパイロットの遺体について同僚から質問された際に返した言葉。凄惨な遺体を表現するセリフとしての知名度も高い。
倒そうとしたアレックス(NT-1)に乗っていたのがクリスだった…彼女が知らずにバーニィを手に掛けた…
連邦軍救護班が駆けつけ、アレックスのコクピットから救助されたクリスの姿を目撃したアルは言葉を失ってしまう。
アルに遺したバーニィのビデオレター
バーニィがNT-1との決戦へと向かう前に、アルに遺したビデオレターは0080屈指の名シーンとして有名。
アル、いいかい、よく聞いてくれ。この包みの中には、俺の証言を収めたテープや証拠の品が入っている。このコロニーが、核ミサイルの目標になった訳を知る限り喋った。
もし俺が死んだら、これを警察に届けてくれ。大人が本当だと信じてくれたら、このコロニーは救われると思う。俺が直接警察に自首しようかとも思ったんだがなんていうか……
そうするのが逃げるみたいに思えて。ここで戦うのをやめると、自分が自分でなくなるような……
連邦が憎いとか、隊長たちの仇を討ちたいとか、いうんじゃないんだ。上手く言えないけど、あいつと、ガンダムと戦ってみたくなったんだ。俺が兵士だからなのか、理由は自分でもよくわからない。
アル。俺は多分死ぬだろうが、その事で連邦軍の兵士やガンダムのパイロットを恨んだりしないでくれ。彼らだって俺と同じで、自分がやるべきだと思った事をやってるだけなんだ。無理かもしれないけど、他人を恨んだり自分の事を責めたりしないでくれ。これは俺の、最後の頼みだ。
もし、運よく生き延びて戦争が終わったらさ、必ずこのコロニーに帰ってくるよ。会いに来る、約束だ。これでお別れだ、じゃあなアル。元気で暮らせよ!クリスによろしくな。
OVA『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』のヒロインであるニナ・パープルトンが悪女と呼ばれる原因:終盤で主人公のコウを裏切った。
OVA『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』のヒロインであるニナ・パープルトンは、序盤の『主人公コウ・ウラキを値踏みするような言動』、『人間よりも自分の作品でもあるガンダムを真っ先に心配する』、そしてラストで『地球にコロニーが落ちるのが確定的となった瀬戸際で昔の恋人に情を移しコウに銃口を向ける』などの戦況より私情を優先した行動の数々によって、カテジナ・ルースやクェス・パラヤなどと並んで、(最初期の)『ガンダム三大悪女』と呼ばれている。試作2号機が強奪された時、ニナ・パープルトンが叫んだセリフ「いやぁー!私のガンダムが〜!!」
自身の開発したガンダムに対する愛着が凄まじいニナ・パープルトン。
中盤においてアナベル・ガトーと過去に恋仲であったことが発覚。その後は一度は恋愛感情を抱いた男と今愛している男との対立に心を痛めていく。
そしてコロニー落下が確定的となった最終盤面において、落下するコロニーにコア・ファイターで潜入し、ガトーを射殺しようとするコウを止めるため、コウに銃口を向ける。
ニナ・パープルトンは、アルビオン隊とデラーズ・フリートの最終決戦の最中、突如として1号機のコア・ファイターで艦を飛び出す。向かった先は、ガトーが地球に落とそうとしているコロニーであった。そしてコロニー内で対峙するコウとガトーを見つけ、持っていた銃を取り出す。
銃を向けた先は、敵であり明らかに悪人でもあるガトーではなく、なんとコウであった。この行動はコウと大半の視聴者に衝撃を与えた。その後はコウを置いてアナベル・ガトーに付いて彼を救おうとするも気絶させられ、ジオンの関係者によって救出され戦闘空域を後にした。
アナベル・ガトーは、ニナと再会するが、コウにその隙を突かれ、拳銃で脇腹を負傷。ニナに助けられるも、彼女を巻き込まない為に気絶させカリウスに預ける。
終盤で主人公のコウを裏切ったニナ・パープルトンはガンダム三大悪女の一角を担う存在となってしまった。
レコア・ロンド(機動戦士Ζガンダム) / ガンダムシリーズの裏切りキャラのはしり。
レコア・ロンドは、闘いと政治に没頭していくクワトロへの一方的な失望から、やがて自分の存在意義に戸惑いを覚えるようになる。そんな最中、スパイとして潜入したジュピトリスで出会ったシロッコに興味を抱くようになり、やがてそれは戦闘中の混乱に紛れてティターンズに投降してしまうという、当初は自身にも不可解な結果をもたらすことになる。
レコア・ロンドは、『機動戦士Ζガンダム』に登場するキャラクター。エゥーゴの戦艦・アーガマに所属する女性士官。自分が女性であることを認めてほしい思いがあり、クワトロ・バジーナ(その正体はシャア・アズナブル)にそれを求めている節があった。しかしブレックスの死後、エゥーゴの2代目指導者として政治と戦いに没頭しなければならない身であったクワトロには、レコア個人のためだけに時間を割く余裕などなかったため、応えてくれなかった彼に対して一方的とも言える失望感を抱くことに。そんな中、作戦で接触した敵のパプテマス・シロッコと出会ったレコアは、女性として認めてくれた彼に興味を示し、その後ティターンズに実質的に寝返ることになってしまった。
『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』第11話「震える山(後編)」 / シローは、アイナと二人三脚でガンダムEz8を操縦しアプサラスIIIへ特攻。相討ちで大爆発…。
陸戦型ガンダムや陸戦型ジムを配備するコジマ大隊に所属する「第08MS小隊」の隊長の「シロー・アマダ」はジオン公国軍のパイロットのヒロインの「アイナ・サハリン」を助けるために連邦軍を抜ける覚悟を決め、単独で「ガンダムEz8」を駆ってモビルアーマー「アプサラスIII」に立ち向かう。
シローは、アイナと二人三脚でガンダムEz8を操縦しアプサラスIIIへ特攻。Ez8の右腕でアプサラスIIIのコクピットを潰すも、同時に放たれたメガ粒子砲を浴びる相討ちの形でもつれ合ったまま両機とも火口に落ちて爆発炎上する。
以後、公式の記録においては「消息不明」となる。
ラストシーンにて、アイナがシローを支え歩いていく…
アイナ・サハリン「重いね…」
シロー・アマダ「うん…背負っていこう、ふたりで…」
アイナ・サハリン「ええ…」
(二人の全体像の影…なんとシローの左足がないように思われる描写…)
アニメ作中では、ラストの遠景からの構図において左脚の靴が描かれていないだけで、左脚を失ったことは明確ではないものの、サンライズ公認の書籍において左脚を失った設定画が公開されている。
本来は第12話となるはずだった後日談、『機動戦士ガンダム 第08MS小隊 ラスト・リゾート』…シローとアイナは結ばれていた
エピローグ『ラスト・リゾート』では、終戦から数年後に、左脚の膝から下を失った松葉杖姿のシローと、彼との子を身篭ったアイナが、山奥の小屋で平穏に暮らしている所にミケルとキキが訪ねてくる所で物語は終わっている。
シローたちが北にいるという情報を得たミケルとキキは、河を下ってとある湖のほとりに辿り着く。そこには、左足を失いながらも平和な生活を送るシローと、彼の子供を身ごもったアイナがおり、穏やかな笑顔でミケルとキキを迎えるのだった。